2020年 釣行記

2020年12月26日
宮島の筏(大知渡船)   7:30〜14:00

 野波瀬が休業に入ったのでこの次行くのは宮島。遠出して行くなら少しでも早い時期に行ってまだ活性のあるところで今年の宮島の状況をつかみたいと思ったのだが,うまく連絡が付かなかったり,天候が悪かったりで思うように行けなかった。しかし,このまま今年の竿納めとはしたくない。ということで最終週末の26日土曜日に決行と決めた。電話すると「釣り人多いけどなんとかいけるよ。」と言ってもらえたので,「竿が出せるならどこでもいいから」とお願いした。
 朝は7時出船。たしかに釣り人が多い。で,乗り先は船頭まかせ。降ろしてもらったのは宮島沖の作業筏。ここは2年前に1人釣行で降ろしてもらったが,その時は全く魚の気配なしで丸ボウズだったので,
「あぁ…悪い予感がするなぁ。チヌ,ここにおるんだろうか…。」
とちょっと疑心暗鬼で釣り座をセット。が,やっぱり魚の気配は高まらない。時々餌取りとして10cmほどのミニカサゴが上がってくるだけ。2回に一回は付け餌のオキアミがそのまま上がってくる始末。チヌは…それでも小さな押さえ込みをとらえて針掛かりさせて上がったのはこの時期なのに?てあきれる15cmほどの手のひらチンタが2匹。こんなのがぽつーんとくると言うことはチヌは全くいないことを暗示している。
 結局その状況は変わることなく最後まで。残念今年の竿納めは丸ボウズのおみやげなしで終わってしまった。
 まぁ納得したのはこの日筏に上がった15人がみんなボウズだったというところかな。潮が悪かったという事にしておこう(^^ゞ
2020年12月06日
野波瀬釣りデッキ

 2週間ぶりの海はもうすっかり冬の様相。いつものようにゆっくり出発で10:30着。同じ筏の先客さんに状況を聞くと朝からほとんど餌もとらないとのこと。どうも今年の野波瀬釣りデッキは雑魚が少ないように感じる。小アジも今年は10月半ばには姿を消してしまったと聞いている。これは昨年でブリの養殖をやめてしまったことが関係しているのだろうか。けれど明るい兆しもある。それはもうじき釣りデッキ周辺に新しい魚礁を沈める計画があると組合の人から聞いたことだ。この新しい魚礁はメバルが良く着く魚礁らしい。それとともに壊れたまま消滅している筏の数も増やしてくれるといいなと思うのだが…ちょっと今後に期待。
 早速釣り座を決めて団子打ち。今日はうまいこと狙いの釣り座に座ることができた。釣りはじめ,居着きに期待するけど全くの反応なし。付け餌の生オキアミがそのまま上がってくる。
「うっ厳しい…しかしこの状態からいかに魚を寄せられるかだ。勝負勝負。」
とアタリは無くとも一定のリズムで団子打ちを繰り返す。
 1時間後,ふっと竿先を押さえ込んだので合わせてみるとグンの竿が曲がる。
「んん〜?根掛かり?」
で,聞くように竿を立てるとわずかながら上がってくる。
「ああ〜底の障害物を掛けてしまったか?底が荒れちゃう〜汗」
仕方ないからポンピングしながら巻くとなんとなく下へ引き込む。
「んんん〜?」
上がってきたのはタコ(^^ゞ
「まぁこれでおみやげにはなったわい。」
と釣果が無くてもいい安心感。その後12時に先客さんはあきらめて筏を上がられて自分1人に。
 さらに打ち続けているとようやく餌がなくなりだした。ピピンと小さな触りでキレイに餌が無くなるのはカワハギの証拠。それでも餌がとられるのでリズムが作れる。
 3時間後。急に団子アタックが始まる。
「およよよ〜?これはいったい何者だ?チヌが群れで寄ってきたか?♪それともバリ?ボラならその後はチヌだ!」
と気合いが入る。アタックの仕方がすごい。ガツガツガツンと竿を引き込むほど。
「おっ!この後押さえ込んだら…」
と構えるがダンゴが割れたらシーン。。付け餌は喰ってこない。けれどこの調子なら続けてたら…と期待して続けるが,あれれ?急に静かになってしまった。その時合いで喰ったのは手のひら鯛だけ。その後はまたしばらくは時折カワハギがが餌をかすめ取るだけの魚信の静かな時間が続いた。
 そしていよいよここの時合いの3時を迎える。ダンゴ割れ前にコッツンコッツンとつつき,割れた後も竿先に反応。
「おっと〜♪」
クーンクーンと押さえて止まった。ガッツン☆
「やったね♪」
底走りするやつを糸出ししながら耐えて水深30mから浮かす。銀ピカが海中で光る。ふわ〜っと浮いたのはきれいな幅広のチヌ。ちょうど40cm。

    

フラシに入れて,すぐ続くかと急いで団子を打つが後は続かずまた静かに…。
 さらに1時間が経過して西の山際に太陽が隠れる寸前の4時。再び気配が…。ダンゴ割れしばらくおいてククククンと竿先が振れ,さらに待つとコックンコックン…そしてクーーでガツン☆これもまた力強いファイトを見せて,満足感味わうやりとりでタモに納めることができた。同型40cm。

    

迎えの5時までにもう一つ来るかと全集中して対峙したが日が完全に沈むと海底も暗くなってしまったのか気配は消えてしまった。

    

    

40cmが2匹。

 この頃また野波瀬釣りデッキにチヌ釣り師の姿が見えるようになってきているので頼もしい限りだが,どこか遠方から来られているのか?それとも勇んで早朝から来ていて忍の字が切れてしまうのかみなさんだいたい15時あたりで筏を上がって行かれるのはとても残念。野波瀬釣りデッキの冬場のチヌは夕方が時合いです。朝からずっと打ってきた団子の効果は15時から出てくるのです。なので15時上がりは非常にもったいない。是非最終の17時まで粘ってみてください。
 さて,残念ながら野波瀬釣りデッキは年末出荷の作業が始まるので年明けまで休業。釣りデッキの今年の最後の釣りとなりました。
2020年11月15日
今週も,また野波瀬釣りデッキへ釣行。
 お天気良くて暖かポカポカ。風も弱い南風といい条件。今回は狙いの筏に上がれたのだが,やりたいところは南向き。この時期に珍しい南風が吹いていて,風向かいになる。結構吹いているので釣りづらい。仕方がないから横に向いてはじめたが…そうしているうちに先客さんが「今日は全然ダメだから次の便で上がるからこっちでやったらいいよ。」と声を掛けてくださった。北向きは背中風になるから釣りやすいし,そこは潮目になっててフカセ釣りにはいいポイント。そこでありがたくポイントを譲ってもらうことにした。ちょっと開始が遅くはなったが…期待してはじめたけれど,魚の活性が異常に低い。時折餌をとるのは小フグとカワハギだけ。ダンゴを入れてもダンゴはつつかず,ダンゴ割れで出た付け餌のオキアミすら2回に一回はそのまま上がってくる始末。昼になったら少しは状況も変わるだろうと団子を打ち続けるが状況は変わらず。。。いや,さらに悪くなる感じすらする。
「あぁ…今日はこれじゃあダメだな。。」
釣り客も1人減り2人減り…。こちらも変化なく魚の気配は濃くならないまま時間が過ぎる。このままではらちがあかないと手段を変えて攻めてみる。そのまま付け餌が残ってることがわかっているのでダンゴが割れてしばらくすると3mほど上に上げて完全フカセの落とし込みをしてみる。これならやっと団子煙幕に寄っている小さな餌取りがオキアミを取ってくれる。餌をとってくれないとダンゴ打ちリズムが遅くなってしまうのでこうやってわざと餌をとってもらいながらダンゴ打ちを続ける。
 開始5時間後,,ついにこれでもオキアミがキレイに残ってしまうようになってしまった。これはもう全くダメになったのか,それとも大きい魚が近くに来たのか?さらに大きく上まで餌をあげて落とし込むと…底近くまで沈んだところでツンツン穂先が弾みます。
「ん?このまま穂先を押さえ込んでくれれば…」
と期待して30cmほど糸を出してずらしたところでクンクン,スーで竿を突き上げてガツン☆グイグイーと引き込む力強さ。なぜか大抵上で喰ってくるのって型が大きい場合が多い。しっかりアワセが効いているので強気で対応。何度もの突っ込み締め込みも親指ブレーキをきかせながら糸を出して対応する。相手の気の緩みをとらえて巻き上げる。そしてだんだん浮かしていく。やっと姿を見せたのは良い型のチヌ。しかし…今日はダメと思っていたのでタモを組んでなかった。
「どうしようか…フラシを外してすくおうか…」
と困っていると一緒の筏に乗り合わせていたグループの方がもう帰ろうとしまっていたタモをもう一度出してすくってくださった。
「はぁ〜ボウズ逃れた。ありがたや,ありがたや。」
獲ったのはなんともキレイな姿をした46cmのチヌだった。
 この後1時間後にもう1匹手応えからして少し小さい奴を掛けたのにあと5mというところで針ハズレしてバラしてしまって結局この日はこの46cm1匹におわったがあの状況でも顔を見せてくれたのでよかったよかった。

    

46cm 1匹
2020年11月07日
野波瀬釣りデッキ  10:30〜17:00

 朝から霧雨の天気。けれど「昼から好転,夕方には晴れ間が出る。」との天気予報を信じて山口県山陰長門の野波瀬漁協釣りデッキへ。前回はなんとか1匹だけ仕留めたが絶好期にあれではやられたも同様。今日はリベンジのつもりで早めの出動。
 10時半開始。雲に覆われ暗い中,水深30mの底も暗いのか魚の活性は悪く,餌取りも余り動かない雨の中,雨が上がって晴れ間が出た夕方に時合いが来ることを信じてひたすら団子打ちを繰り返す。
 しかし状況は変わらずよくならず,時間だけが過ぎる…。たいしたアタリも変化もないまま昼を迎える。霧雨は降り続く,どうも天気予報ははずれたようだ。少し雨足が弱まった間に湯を注いでカップヌードルを啜る。雨に濡れ冷えたからだと心に温かさが染み入る。
 再開後も状況は変わらない。忍耐の糸が切れそうになる。
「あ〜あ今日はボウズかぁ。。」
心の中でそんな声を出してもリズムを変えずに団子を打ち続けるのは筏釣り師の性。
 夕方,やっと少し雲間から青空が見えるようになり明るくなったがそれもつかの間,夕暮れが近く,辺りはやはり暗いまま。
「はぁ〜残り時間はあとどのくらい?」
とのぞいたスマホの画面は16:00。
 ここまでで針に掛かったのは手のひらほどのアラカブが2匹だけ。たいしたおみやげもできていない。片付けの時間を考えると残された時間はあと40分。っとここでついにチヌが動いた。ダンゴ割れをあらわすふんわりと上がった穂先がガツガツツン!グーングーンと下がって止まった☆その瞬間を見逃さず腕が天を差す。ガツン☆グイグイクンクンと首振りするのはチヌの証拠。バラさないよう無理せず何度か糸を出してあしらって少し時間を掛けて浮かせたのは38cmのチヌ。「やったやった!」で大事に大事に針を外してスカリに納める。

    

 一匹仕留めれば落ち着いたもの。そこにチヌがいると確信してからの攻めは口を使わせるナチュラルドリフト,オキアミの餌をより自然に流す穂先操作。決して魚影が濃いわけでも食いが良い訳でも無い。一匹釣れて騒がしくなった底が静まった頃に次のアタリ☆35cm。そして次は30cm。

    

「だんだん小さくなる?これはもう終わりかな。。」
読み通りアタリも遠くなり,チャリコが2匹。大きい魚が遠ざかったことをあらわす。
 16:30,おわりとあきらめかけたとき,餌のオキアミがそのまま上がってきた。
「ん?ラストチャンス?」
ダンゴが割れてもアタリが出ない。その後いつもより長く遠く流し込むと…スッスッスーーっと穂先が押さえ込まれてガツン!最後の一匹は一番大きい40cmだった。
    

30,35,38,40cmの4匹
2020年11月01日
野波瀬釣りデッキ  12:00〜17:00

 鮎が終わり,また海へ戻ってきた。今年は川で長かったぶん秋海のおもしろい時期が残り少ない。「過ぎる前に!」っと早速,野波瀬へ向かった。意気込んでるみたいだけれど,やっぱり遅出で筏上がりは11:30。仕事終わりの翌日は少しでも早く行くぞと思いつつもついつい出足が鈍くなってしまう。けれど,その自然体の釣行を受け入れてくれるのが野波瀬釣りデッキだ。事務所にはいつも船頭が待機していてくれて(12:00〜1:00はお昼休憩で留守)好きな時間に筏へ渡してくれ,思う時間に迎えに来てくれる。今日も久しぶりの北浦行きとあってお昼に間にあうかぁ〜みたいな時間になってしまったが,やれやれなんとか11時半の便で渡してもらうことができた。しかしこの時間に筏に上がることにマイナス面が一つ。それは大抵の釣り客はすでに朝早く筏に上がられてるので釣り座を選べないことだ。今回はまだ11月初旬とあって釣り人も多く空いているところがない。ざっと見て一番人が少ない2番筏に降ろしてもらうことにする。
 先客さんに挨拶をし,空いている南向きに釣り座を構える。様子を聞くとどうも調子は良くないらしい。小アジすら回ってこず,朝から餌もそんなにとらないらしい。ふ〜ん…と聞きながら…まだ11月なのにそんなに魚がこないの?って少し不思議な感じがした。野波瀬の釣りデッキは魚礁があちこち沈めてあり夏から秋口は時にはチヌ釣が成立できないくらいにジャコが多いところなのだが…?半信半疑で釣り始め,団子を落とし始めて様子を見たが…確かに餌取りが思いの外静か。餌のオキアミもそのまま上がってきたり,半分残ってきたり…。こんなだから初めの居着き期待なんてすぐに消える。こうなれば自力でチヌを呼び集めるしかない。ひたすら同じリズムで団子を打ち続ける。しかし…状況は変わらない。最初の餌取りはアラカブ,といっても10cmのミニミニ,放流だ。そして次はシロギス。どうやら下は砂地らしい。そしてちょっといい当たりを出して針掛かりしたのはカナフグ。毒は無いフグ,だけれどフグは食べる気にはなれない。フグは嫌な餌取りだからちょっと休憩を取ることにする。
 昼食,はじめたカップ麺昼食はほっとする時間。お昼までで先客さんたちは筏を上がって行かれ,自分1人になった。
 静かになった筏で後半戦の開始。がんばって打ち続けた成果が出てきたのか餌はとられるようになった。しかし,たいしたアタリはない。ほとんどアタリもなく餌をかすめ取っていくのはカワハギ。何投か後針掛かってきたのは8cmほどのシュリケンハゲ。そのほか相変わらずのフグ,勢いよく一気に竿先を引き込んだのは18cmほどのチャリコ。こうしてたいした釣果も無く時間は過ぎていく。秋から冬場の狙い時は15:00から。夏から初秋は11時からも時合いが来るが朝の始動が遅い自分にはその時合いはない。期待の3時がやってきたが残念,今日はその時間にも特別変化もなく時間が過ぎる。
「あ〜あ,今日は筏スタート日だというのにボウズかぁ。やっぱり始動時間が遅すぎたかなぁ。それともポイントか?ここはこれまで秋には結構釣れたところではあったんだけどなぁ。。」
とすでに敗因を考える。
「日落ちが近づいて餌取りが静かになったら喰うかも?」
と最後の期待を持ってあきらめずに続けるがやっぱり状況の変化はない。
 16:30残りあと15分。道具を片付けながらもダンゴを入れ,最後まであきらめずに…。そしてこれが最後の一投。ダンゴを入れて道具を片付け,足元も洗って,,,遠く港で迎えの船が動くのが見えたとき竿の穂先がつっこんだ!「うほっ」っと竿尻に飛びついてガツンと大アワセ。ガクンと竿が止まって針掛かり。ゆっくりやってる暇はないので少し強引に巻き上げて,船が筏に到着する寸前にタモ入れ。最後まであきらめずによかった。
 とりあえずボウズスタートは逃れることができた。でも,こんなギリギリ釣果だったので写真はなしです。

チヌ 40cm 1匹
2020年02月24日
大竹 可部島沖の筏     7:30〜14:00

 今年になってから週末ごとにお天気悪くなり釣行機会が少なくなってしまった。今回も前回から2週間後…もう2月も終わりになった。僕の冬チヌの期間は2月末まで,3月からは川へ帰る。そういうことで今回が今期ラスト釣行である。
 「最後はちゃんとチヌの顔を見て終わりたいなぁ…。」
ということで釣果が期待できる玖波へ釣行先を決めての釣行だ。ところが…船頭さんから指定された筏は玖波沖一番手前の浅い筏。そう自分の一番苦手で相性が合わない筏だ。
「あれ〜。。そんな。。」
指定されてからの今更他の筏へ…と申し出るのも大迷惑と…仕方なく指示されたとおりの筏へ降りる。最後だからチヌを釣って終わりたい。という希望は果ててしまった。

    

 それでも一応はちゃんと団子をていねいに打ってチヌと対峙するのであるが…やっぱり状況は好転しない。時々大型フグが餌を突き,針に掛かる。そしてこの時期に??って思う手のひら級のチンタが時折小さく竿先を押さえ込む。潮が変わればちょっとは状況も変わるかと思ったけれど全く変わらない。
…というわけで今季の竿納めは手のひらチヌ数枚で終わってしまった。
 まぁ,ボウズではないよねw

    
2020年02月11日
野波瀬釣りデッキ  12:00〜17:00

 土曜日に丸ボウズを食らったのでストレスが残っている。けれど連続で宮島詣でをするには懐も体力も残りが少ない…ということで朝出ゆっくり野波瀬の筏へ。しかし,厳寒期の2月に野波瀬でいい思いをした覚えがない。しかも今回はちょっとゆっくりしすぎて出船が11時。渡ったのは2番筏。さすがにこの時期,釣行者も少なくいいところに上がることができた。
「はぁ〜もう遅くなりついでだ。」
と開始前に昼食。寒い日用に用意したポットお湯でカップラーメンを作り,あったかいお茶を入れてゆっくりいい天気の下での昼食。
「あ〜おいしい。」
と野外昼食を楽しんでからのゆっくり出し。というのも半分釣果を期待してないからだ。ストレス発散のために来たのだから穏やかな天気の海の上の時間をしっかり楽しむつもりで。
「それでもなんか餌取りが来てくれるかな〜。」
なんて淡い期待を抱いてのスタート…

    

 すると1時間もすると何かが竿先を振るわせてくれるようになった。お天気よく風もないので落ち着いた会場。小さなアタリもしっかりあらわれる。と,こつこつと突くアタリから押さえ込む食いアタリに変わった。ダンゴも突くので早く割れ,割れた後に続けてクククと押さえ込む。
「エイッ」
と合わせたらバッチリ針掛かり。しかし手応えは小さい。小さいながらも首振りは感じる。ゆっくり巻き上げるとなんと手のひら超えのヘダイ。確かに時々この野波瀬筏ではヘダイが群れでやってくることはあったが,それは12月に現れる独特な事だった.2月に入ってというのは珍しいというか初めてのこと。狙いのチヌではなく,また型も小さくて不満は多いけど,とりあえずお持ち帰りすれば食べられるおみやげになるし,手応えはなくてもアタリはチヌと同じでアタリをとらえて合わせるのは楽しいので
「これはこれでよしでしょう。」
とヘダイを相手に釣り続ける。
「ひょっとしたら夕方までダンゴを打ち続けたらチヌが寄ってきてくれるかも?」
という淡い期待はまんまと打ち砕かれ,最後の最後までやっぱり?チヌは食いに来てはくれなかったがヘダイの方は当たり続け,小さいけれど放流したのも含めると20匹のフッキング☆
チヌの押さえアタリを取るタイミング合わせはしっかりとできてこれはこれで楽しい釣りであった。

    
2020年02月08日
大竹 可部島沖の筏     8:00〜14:00

 今日はいつもと潮が反対の日。どうしようかと悩んだが午前中の時合いに勝負をかけて西流れ向きのいつもと反対の西向きに釣り座を構えた。…がこれが失敗。ダンゴ割れ5秒で糸が走り餌が浮く状態が続き,まともに落ち着いて餌を食わせる冬筏の釣りが展開できない。動く餌には小鯛とデカふぐが飛びついてくるばかり。潮止まり前後の1時間にかけて粘り強く続けたが…残念ながらそのチャンスタイムにもチヌアタリは出なかった。潮流れが反対になると今度は筏下へ仕掛けが入り込む始末。こえには我慢ができず,ついに反対側へ移動。けれど残り2時間でチヌを寄せることができず,ついに丸ボウズに終わってしまった。小鯛1匹,フグ10匹で本命はアタリなしの丸ボウズ・・・完敗でした。

    

2020年01月04日
大竹 可部島沖の筏     8:00〜14:00

 さぁ,2020年の初釣りだ。行き先はまたまた玖波。正月休みで帰ってきている息子にマダイを食べさせてやりたい。そんな希望を持っての初釣りだ。そんなにうまくいくわけはないだろうけど,期待だけは持って一路大竹へ早朝からひた走る。
「深い方がいいか?浅い方がいいか?」
との船頭さんの問いかけに
「深い方!」
と迷いもなく答える。
 連れて行ってくれたのはこのたび新しく作った釣り座。前回の釣行でおもしろそうな位置だったので是非やってみたいと思っていたところだった。ということで今回は初釣りの初場所。どういう展開になるか全く見通せない。でも可部島筏だから十分期待ができる。期待のマダイも出てくれるかもしれない。筏に降ろしてもらい早速釣り座を構える。初場所は底の様子もわからないのでもちろん最初は様子見だ。うれしいことに底に根掛かりはない。そして1投目からザコの餌突きもある。潮はゆっくりと沖に出る潮。うまく糸をフカセていけば付け餌が浮く事はない程度の潮の動きなのでちょうどいい感じだ。底の様子を探りながら居着きを待ったがどうやらそれはないようでチヌが食う雰囲気は感じられない。なんせ新しい筏。餌はそんなに入ってないだろうから居着きがついている可能性は低いだろうと早々に見切り,とにかくチヌ寄せとせっせとダンゴを入れていく。ダンゴの突き具合を見るときは少し竿先は曲げ気味。糸を張ってダンゴを突く振動をキャッチしやすくするためだ。釣る体制に入ったら団子付き状態でも極力竿先は曲げない。ダンゴが割れてからの付け餌が浮くのを防ぐためだ。ところがこの様子見の最中,ダンゴが割れて竿先がピンと戻ったときにすぐグーっと竿先が突っ込んだ。浮いた餌を食う。これはマダイの特徴。クリクリクリンと小気味よい抵抗を見せて上がってきたのは足の裏サイズのマダイ。

    

「あら,これはうれしい外道。」と喜んでフラシを水中に下げて獲物を入れる。やっぱりこの可部島筏はおもしろい。餌取りにもこういう体が混じるのだ。この後も時々鯛が食ってきた。しかし,ほとんどは手のひらサイズのチダイ。この小さいのは餌を飲み込んで内臓が傷つかない限りは海へお帰りいただく。まだ設置して間がない筏。チヌが寄るにはどのくらい時間が掛かるんだろう…。っと,,,小鯛を相手にしていると…ギューンといきなり竿先をひったくるアタリ。
「ウオっ!!」
っと竿を引き落とされる前につかみ,突っ走りに耐える。ひとしきり糸が出て,やっと止まったところで今度はこっちが逆襲。グインと頭をこっちに向けさせ強引に一気に巻き上げる。相手がひるんでいるうちにどのぐらい一気に上げられるかという感じ。この一気巻きが成功したら歳なしの50cm級のチヌも細ハリスで短時間で獲ることもできる。しかしこのとき相手が体制を変えて反転して突っ込むと引っ張り合いになってしまって簡単にハリスが切られてしまうので即時巻き手を止めて竿か糸出しをして突っ込みに耐える体制に変えないと行けない。今回も2,3回の締め込みを耐えて浮かしたのはピンク色。
「おっ!これは☆」
タモに滑り込ませて,ゲット♪38cmのマダイだった。
「これで,息子に鯛の刺身を食わしてやれる♪」



初釣りはもちろんチヌ狙いではあるが本命は縁起のいいマダイであったりする。ということで今回の初釣りはこれで一応本懐を遂げることができた。
「もう一つくらいくるといいのにな。」
一つ目標を遂げると欲が出てくるものだ。けれど,後は続かなかった。そして再び30分。なにやらダンゴ割れ前にフワフワした感じ。
「ん?ひょっとしてチヌが寄ってきた?」
ということで食いアタリを出す釣法に転換し,食いアタリを待つ。このときの気配はなんとなくで何が信号かと明示できない。長年の勘というのか気持ち的にチヌが来たと感じてしまうのである。そしてそれはたいてい合っているのである。今回も…2,3投後にツーワフーワツーーンと押さえ込みのアタリが出て,ガツーーン☆見事に針掛かりさせることができて38cm級をゲット☆さらに1時間後に42cmをゲット。



初めての釣り場は場荒れもしてないのだろう。手のひら小鯛に足の裏マダイが混じってそしてチヌも…とひとしきりゴールデンタイムが続いた。
「これは今日は大漁釣りになるか?」
と思ったけれど昼食後午後からは潮が変わると反対向きにいきなり走り出して餌が落ち着かなくなり魚の居場所がつかめず,手のひら小鯛をいくつか追加するだけに終わった。
でも,おみやげもしっかりゲットし,チヌもしっかり堪能できて今年の釣りの展望明るく,竿を納めることができた。

27cm〜42cm   4匹

    


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