2019年 釣行記

2019年12月28日

大竹 可部島沖の筏     8:00〜14:00

 いよいよ今年も竿納め。このところボウズが続いているのでとても悪い予感がするけど1年の竿納めはボウズは逃れたい。行ったのは玖波の大知渡船。悪いけどボウズ逃れしたいので船頭さんに「可部島の筏に上げて。」とリクエストした。
 こちらは水深は18mと深い。そして居着きのチヌがいくつかいてチヌも浮きにくいので自分の釣りに合っている。
「今日はお正月用のマダイが釣れたらいいな。」
とお正月用のおおみやげを期待しながらの釣り開始。ここは朝一居着きの単発があるのでスタートは静かに,,,最初の一投目からダンゴ割れを待ち,割れ後の食いアタリを見ていく。当然最初は団子を割ってくれる餌取りもいないのでダンゴは速割れするバラケ握りにして着底後すぐに割れるようにする。一投目から小さな根魚様のアタリは出てつけ餌のオキアミがかじられる。でもこれは合わせない。静かに餌をとらせて餌が針に残らなくなったところですっと針を回収する。よくやる開始前の10個ダンゴ投入もここではしない。けれど残念ながら今日は居着きの通りすがりはないようだ。小さな餌取りアタリが続くだけで時間は過ぎていく。
「あ〜1時間経ったら通りすがりはあきらめるか・・・。」
と思ったとき…急なダンゴつつき。
「ん?」
ゴンゴンゴン…ツッ,,,ツッ,,,ツーーー見事に教科書通りのアタリ!
「よっしゃあ〜!」
突き上げた竿がガツンと止まる☆
ガッツリ針掛かりした。速攻で巻いて遊びをとって戦闘開始。ぐいぐいと重い横走りだが先手はとらせない。胴でためてぐいっと引き留めこっちを向かせる。今度は反対に向いて突っ込むが主導はこっちにある。走らせてとめてこっちを向かせて上を向かせて一気に巻き上げる。しかし相手も然る者首振り反転し一気に突っ込む。その気配を瞬時につかんで巻き手を離し,親指でスプールにブレーキをかけ糸を出す。はっきり言って自分のやりとりにはドラッグは関係ない。昔,の単純なリールで筏釣りを始めたときに身につけたリーリングが自分のスタイルだ。なので自分のリールは今でも今はやりの左巻きスタイルではなく右巻き仕様なのだ。リールに当てた親指の感触で突っ込みを止めるタイミングを見極めて糸出しを止めグルーンと向きをこっちに変えて再び主導権をとる。この繰り返しで底を切り上へ上へと浮かしていく。魚体見えるほどになるとやつも負けを認めるのか抵抗をやめる。さらにあげて1回2回と空気を吸わせる。これでやつは完全に白旗を上げる。こちらを向かせてタモへと誘導しすべりこませて試合終了。
「やったネ☆」
居着きの通りすがりは大抵一番の大型。こいつは45cmだった。

    

ダンゴつつきの具合からひょっとして群れが寄ってきたか?と思ったがそこまで事は甘くない。やはり通りすがりだったようでチヌアタリはこの一発で終わった。5投ほど様子を見た後で居着きはあきらめ,群れを寄せる釣りへと転じた。
 群れ寄せの釣りといってもそんなに大きく変わるわけではない。ただダンゴの表面を整え,ダンゴが割れた後に食いアタリを慎重に待つのではなく,早めに餌切りをして巻き上げ,ダンゴ投入のリズムを速くするだけだ。そうしてダンゴの割れ方とその後の餌の突き具合でチヌの寄りの気配を察知する。これを変化が出るまで続けるだけだ。ボウズを食らうときはこれに変化が感じられず最後までこれを続けるだけで終わってしまう。…1時間後。
「ん?寄ってきた?」
ダンゴの着底後穂先がフ〜ワフ〜ワと動きを出す。ほんの少しの変化だがなんとなくチヌの寄りを感じる。そこでていねいにダンゴを入れて今度はダンゴ割れの後少し送り込んで食いアタリを待つ。2投後。。ククッ,,スーー静かに竿先を押さえ込んでいく,まるで根掛かりしたように静かに,,,頃合いを見計らって
「エイッ」
とアワセを入れる。
「やっぱり!」
ガツン☆でうまく針掛かり。それほど大きくはないのでクンクンの首振りを味わいながら巻き上げてゲット☆
「これは寄ってきてるぞ。」
でこの後は連チャン街道の3連発。そして再び気配は消える。この時合いはこれで終了のようだ。
 次は午後からの潮代わりによる時合いを期待するが…大抵この宮島周辺の筏では後の時合いは訪れない。いや…ほんとうは季節的にも夕方に時合いが来るのだろうと思うけれどここは午後2時で船が迎えに来るので夕方の時合いは釣りができないのだ。
ということで午後からは変化が出ることはなく足の裏級のチャリコを2枚追加して終了となった。
 いい竿納めができてよかったネ☆

33cm〜42cm   4匹

    

2019年12月15日

大竹 玖波沖の筏     8:00〜14:00

 だいぶ日が経って12月になってしまった。今年は野波瀬の釣りデッキは従業員が少なく。年末の出荷がおいつかないということでか12月は釣りデッキ休業になってしまった。ということで冬場のマイポイントである宮島へ行くことにした。
 ここはほんと冬場しか来ない。それでも例年のことなので大知渡船の船頭さんは電話を入れたら温かく迎えてくれた。しかし,上げてくれたのは玖波沖の筏。ここは確かに冬場のフカセ釣りでは好場所になるようなのだが,浅場で底が砂泥底,潮が走り出すところで居着きのチヌは少なく,群れ回遊の場所なので釣果ムラが激しく,またチヌが浮いてしまうことが多いので底の一点にダンゴでチヌを寄せる釣り方をする自分には相性の悪い釣り場である。
「あら〜ひょっとして今年初めてなのに今日はボウズか?」
悪い予感がするけどまだ12月に入ったばかり。なのでチヌの活性もまだ高いのではないかと期待を持って釣り開始。
 早朝は通りすがりの一発があるかもしれない。と始めて3投目にいきなり竿先を押さえ込んだ。
「あっ!」
不意を突かれたけれどちゃんとアワセを入れた。ガツンと手応え。
「やっぱりチヌ?」
ゴンゴンと手応えがあってキューっと横に走ったとき,竿先がふっと軽くなった。
「ああっ?!バレた。。やっぱり不意を突かれてアワセが緩かったかなぁ。」
手応え的にはかなりな良型だったと思えるが残念。
「でも,始めたばかりだから…この後有望かな。」
と思ったが…
 残念ながらその後はさんざん大型のフグばかり。

    

ダンゴが割れるとすぐに攻撃を受け,ハリスをプチンプチン切られまくり。いくら続けても何匹釣り上げても状況は変わらない。なんとか良型の角メイボとウマヅラを1匹ずつ釣り上げておみやげだけはできたけどチヌのアタリは結局その後は1回も見ることができずまたまたのボウズだった。

    

2019年11月30日

野波瀬釣りデッキ  11:00〜17:00

 今シーズンはここ野波瀬で結構調子がいい。今回も…と期待を込めるが今日はいつもとは違う南の風が強く吹く。せっかく有望な2番筏に乗れたのだがいいポイントの南向きに座るか。。でもそれではまともに風に向かうことになる。
「それはつらいなぁ。。」
なんて甘いことを言ってはダメなのです。ダメと思っていても風を避けて釣ったことのない北向き…風を背に受ける位置で竿を出す。
「まぁちょっと位置は違うけどいつも釣れるライン上に当たるんだからなんとかなるでしょう。」
この日の南風はきつい。重しを乗せてなかったものは全部一息で飛んで行ってしまうくらいだ。竿が何本も入っている竿袋さえ動かしてしまうほど。
「ああ,,これじゃあやっぱりいくら釣れると言っても南に向いて風をまともに受けてはできないや。」
 さて,それでは座った北向きはどうだったかと言うと…これが全然(^^ゞ底は少しガラガラした感じで餌取りにはハゲが集まってたいしたアタリも竿先に出ないであっという間に餌だけをさらっていく。この状況がずっと続く。何匹かカワハギはかけたけどほとんどは手裏剣サイズで海にお帰り。一つだけ30cmほどもありそうなでかい角メイボが来てくれたので申し訳程度だがおみやげはできた。

    

「この前と同じ,夕方のワンチャンス狙いでいこう。」
ということでその時のためにと我慢我慢でやり続けた…が…この日は夕方前から厚い雲がかかって夕方は真っ暗になり餌取りすらこなくなってそのまま終了。チャンチャン。ということでボウズです。


2019年11月16日

野波瀬釣りデッキ  11:00〜17:00 

またまたごゆっくりの釣行。ですがこの時期,野波瀬の釣りデッキも人気絶好調。11時の船で筏に渡っても釣るところがありません。なんとか上げてもらったのは1番…一番北側にある筏です。ここは実績が悪い。。。半ば釣果をあきらめて竿を出したこともない南向きに釣り座を構えた。「こんなとこやったことがない。竿を出してる人を見たこともない。」けれど,未知なるポイントには夢と希望もあるものです。まぁ大抵はそれは裏切られるのですが(^^;ということでいつもと同じように釣り開始。期待を込めて団子を打ち始める。と…早いうちから餌取りアタリが出る。どんな餌取りが集まってきているかは釣り座の底の状況をつかむ。普段はスルーする餌取りのアタリを合わせて針に掛けてみる。コンコンコンと小気味よいアタリ。食ったタイミングを過ごさずにカツンと合わす。クリクリクリンと軽い手応えで姿を見せたのは…なんとキスゴ。
「なんと!こいつがかい?!」
キスゴが来ると言うことはここは砂底。期待が持てない底の状況だと言うことがわかる。さらにもう一つキスゴ。そしてエソ。その次がトラギス。もう完全に砂底ですね(^_^;…っと思ってるととあれれ,意外や意外で早いうちからダンゴつつきが始まった。それもかなり大胆に,激しく。寄ってきているのがチヌではなくてボラであることはダンゴが割れたらすっとアタリがなくなるからわかります。でもこのダンゴつつきは見ていてもおもしろいのでどんどんダンゴを入れていく。ダンゴつつきは激しく,時にはダンゴを大きく動かすぐらい,また時にはスレて竿がひったくられる。かなり大きいサイズのボラのようだ。そして…ダンゴが割れた後,すっと竿先が押さえ込まれた。「あっつ!」つい体が反応してしまい合わせてしまった。グン☆と魚が竿に乗る。そしてグイグイグイと力強い引き。グオーと走り出す。「あ〜あ…やっちまったかぁ。」竿を満月に曲げて対応するが,これはまさしく大型ボラ。わかっているのでバレてもいいと大胆に強引に巻き上げる。顔を見せたのは…やっぱり大型ボラ。タモですくい上げるとまさに60cmはあるかというビックサイズ。まあビッグファイトは楽しいのは楽しいですが…こんなことしてると底が荒れてチヌは散ってしまいます。ここ,野波瀬のチヌは泥を食ってないので臭みもなく身が白くて食べてもおいしいのですけどこんな大きいの食べきれませんから海に帰ってもらいます。と今度は一気に竿が突っ込む。スレ掛かりだ。激しい横走りに何度も糸を出して対処し,長い時間を掛けてやっと浮かす。同サイズのビックボラ。胸びれの下にスレ掛かりしていた。こいつも海へお帰りいただく。しばらくするとボラも飽きたのか満腹になったのか?次第にダンゴつつきがしずかになってきたので
「おや?これは?ひょっとして?」
っとダンゴが割れた後潮の流れの乗せて餌のオキアミを送っていくと…コンコン・・クーっと押さえ込み。
「来た!」
突き上げた竿がガツン☆小気味よい重量感と首振り感。まさしくチヌですね。クイクイクイっと手応えを感じながら巻き上げて浮いたのは中型30cm級。

    

これは続くか?と思ったけれどその後はまたまたボラ突きが始まったので,ちょっとポイントを休めるためにも竿を置いて昼食をとります。
 ポイント休めもあるのでゆっくりと昼食をとって再開は1時間後。
「さぁ,どうなったかな?」
しかしながら静かだったのは再開後の2,3投だけ。その後はまた同じようにボラつつきが始まった。
「こりゃ時合いは夕方,暗くなってきてからかな。」
狙いを夕方のいっときにかけてダンゴ打ちを続ける。途中うまいことダンゴが落下中に割れてそのまま餌を落とし込んだらひったくるようなアタリで少し大きいのが掛かってきたが,それも一匹だけで後は同じ感じが続く。



16時,残り1時間となって太陽は西の山の端に隠れ,空が暗くなってきた。読み通りボラが静かになってきた。
「よし!これからが本番。」
と気合いを入れて食いアタリを取りに行く。するとこれまでのボラ突きとは違った団子をかじるようなアタリが出る。ゴリゴリゴリ…。で割れて,フワーと上がった穂先がコクンコクンとお辞儀をし,その後スーーと入っていく。
瞬間,体が反応し,竿を空へ突き上げている。ガツン☆根掛かり感覚で竿が止まる。思い重量感。グイーと力で持ち上げて持ち上げた分だけ巻き取る。グイングイングイン。時にゴーンゴーンと首を振る。まさに大型の手応え。横走りに注意してぐっと竿の腰に乗せて首をこっちに向かせる。ふっ…
「えっ?」
一瞬何が起こったのかわからない。。。痛恨の針ハズレだ。
「なんで〜?」
せっかくの好時合いに最初の一匹をバラしたのじゃあどうにもならない。やっぱりアタリは消えてしまった。それでもあきらめずに時間ぎりぎりまで粘ってなんとか中型をもう一匹追加できたが今日はそれで終わり。
33cm〜40cm   3匹

    

2019年11月02日

野波瀬釣りデッキ  11:00〜17:00 

 天気の悪い日が続いて,次の釣行は2週間後となった。厳寒期のメインの釣り場は宮島となるが11月はまだ野波瀬でチヌの顔が見れる。ということで釣行先は野波瀬釣りデッキ。
 今回も朝はゆっくり10時過ぎに野波瀬漁協に到着。筏へは10時半の船で渡った。今日は一番相性のいい2番筏に乗れた。とわいえ今季初めて,いや数年ぶりの久しぶりの2番筏なのでどこがいいかよくわからない。とりあえず前に良くやっていた西の角に釣り座を構える。支度を調えていざ釣り開始。
 しかし団子を入れるが魚反応がない。ここ最近はチヌ釣り師がぐんと減っているのでこのポイントにも餌が入ってないのだろう。それでもていねいに団子を打ち続ける。魚信がないからこそ自分の手でポイントを作り,チヌの群れを寄せるのだ。まっさらな場所にポイントを作るには少なくても2時間は掛かる。4時間…6時間かかることもある。とにかくチヌが寄ることを信じてひたすら団子を打ち込むのだ。



 団子を打ち続けて1時間。予兆反応がない中一気に竿先が突っ込んだ。がっと合わせてがつんと竿が止まる。強い重量感。しかしやりとりの最中首振り感がない。
「この力強い引きはなんだ??」
大きいのが掛かったときは「バラすにしても姿だけは見る。」といつも心がけって努めている。逃げていった相手が何やつかを確認したいからだ。なので浮いて姿を見せるまで結構一気にグイグイ巻く。まあそれも仕掛けに自信がないとできないことだけど…。姿が見えた!が黒い?鯛様だけれどチヌより一段と黒い。なんだろうと思いながらタモにいれる。
「なんじゃこれ?コロダイ?」
とりあえず型が良いのでビクにキープ。食べられるのかどうかは帰りに船頭に聞いてみることにするということで。
魚が寄ったかと思ったけれど,どうもそうではないらしい。相変わらず餌は触らないままで餌のオキアミがそのまま上がってくる。
「こりゃ,今日はダメかな。」
 そのままお昼になった。感触もよくないので竿を置いてゆっくり昼食のおにぎりを頬張る。
「さて,,,お昼からもがんばるかな。続けてやったらチヌが寄ってくれるのだろうか…。」
これまでの無反応さにあんまりやる気が起こってこない。それに午前中は気になるほどではなかった西風が強くなってきて沖では波頭が高くなってきている。
「このまま風に向かってやってもつらいばかりだなぁ。あんまり期待もできないし風を横に避けられる南向きの釣り座に変えようかな。」
ということで思い切って南向きに釣り座を変えてセット。
 また最初からやり直し。ところが思いの外?これが正解?不思議にこちらはすぐに魚反応が出た。最初から小さい餌取りアタリが出て,それに30分も続けているとダンゴに反応が…。着底と同時にダンゴを転がすような反応はボラだ。うれしいボラアタリ。ここ最近冬場ばかりの釣りだからボラが団子を割ってくれると言うことは滅多にない。ここで図に乗ってボラを掛けてはいけない。ボラが暴れまくるとチヌも餌まで寄ってこなくなるからだ。ボラのダンゴ突きを味わって,ダンゴが確実に割れてボラが餌から離れるのを見届けてから食いアタリをとらえるのだ。「ボラの後はチヌ」の言葉を信じて…。そう,うまくやればボラによって海底のダンゴが捲し上げられ煙幕となり,チヌの群れが寄ってくる。これが夏から秋の本格的な筏チヌ釣りである。けれど今日は昼過ぎからこのポイントでやり始めたのだから,そううまく事が始まるわけはないんですけどね。
 ところが…あれれ?まさかの台本どおりの展開に…。ぼちぼちダンゴをたらふく食って満腹になったのかボラのアタリが静かになった頃,それまでと違うダンゴを突くアタリが…そして割れ後にツンツンと来た後スーっと竿先を押さえ込む。
「おっとー!」
見逃さずに竿を突き上げて…ガツン!
「これって,チヌじゃん☆」
小気味良く首をクンクン振って上がってきたのはまさしくチヌ。秋の群れチヌらしく型はそんなに大きくない35cm級。

    

だがないと思ってたチヌの顔が見られてうれしい限りだ。そしてこれ一匹では終わらない。ほんとに群れが寄ったみたいで連続リズム。ダンゴが底に着く,チヌが突いて割る。ひょんと浮き上がったオキアミにチヌが飛びつく…。チョンチョンクーーのチヌアタリ。少し穂先でついて行って,ガツンと合わせる。ゴンと竿が止まり巻き上げに掛かる…。リズムに乗っての連続ヒット☆中型チヌだけど6連チャン♪



そして…だんだんアタリが遠のいたときは大型が寄ってる…まさしく読み通りにこれもガツンと掛けながら,なんと針ハズレの底バラシ。そしてこれも教科書通りに群れが去りアタリは止まってしまった。まぁそれでもあきらめていたのにおもしろい展開になったので満足です。ちょいと迎えには早いけど道具を片付けた。
 帰りの船,船頭さんにあの魚を見せて聞いてみるとやはりコロダイということでちゃんと食べられると言うことであった。いいおみやげができました♪
22cm〜35cm  6匹


2019年10月20日

野波瀬釣りデッキ  11:00〜17:00 

 鮎の竿を置いて,今年もいよいよ僕の筏シーズンが始まった。
 まだ10月,筏はまだ「秋」が残っているはず。野波瀬の筏は年内いっぱいくらいはチヌが食ってくれる。
 ここはいいんですよね。なんせ自分時間で筏釣りを楽しめる。船頭は午前中は詰め所にいつも待機していてくれて到着すればすぐに船を出してくれる。そして迎えもこっちが言った時間に迎えに来てくれる。夕方は日暮れ前の17時が最終。夕方が時合いになることが多い冬場はとてもありがたい。
 ただ一つだけマイナスポイントがある。それは筏を固定するロープが緩いこと。これは数年前に大型台風が通過したとき,強風と高波で筏が壊れてしまったことによる。結構筏の修復にはお金が掛かるらしい。それで少々の悪天候でも筏が破損しないようにとロープの遊びを多くしたのである。しかし,これは筏チヌにはいいことではない。ちょっとした横風で筏がかなり動いてしまう。筏釣りではイメージとして座布団一枚の広さに団子を打ってポイントを作る。これが定石である。しかし昼から風が出たとか言うときにはせっかくていねいに団子を入れて作ったポイントが筏が動いて大きく外れてしまうのだ。前に一度どのくらい動くのかを試したことがあるが,ゆうに5mはポイントが移動してしまった。冬場はどうしても北の季節風が吹くことが多いが野波瀬の筏は風に弱いと知っておく必要がある。浮子でのフカセ釣りならあまり影響はないが短竿で竿下を狙う筏釣りでは影響が大きい。
 さて,今回も朝はゆっくり出発。野波瀬養殖事務所に 着いたのは10時半。出船は11時となった。この日は日曜日。渡船で筏に向かうとどの筏もいっぱいの釣り人。それでやむなくなんとか隙間に入れる団体西側の筏に降ろしてもらった。この筏のチヌポイントは北向きだが,そちらにはもちろんもうすでに他の方が竿を出している。仕方がないので釣果が期待できない南向きに釣り座を構える。この時点で今日の釣果はあきらめの気持ち。
 それでもまだ秋筏。団子を入れ始めると魚の反応はある。小さな当たりで刺し餌のオキアミがきれいに取られる。この取り方はきっと小さいカワハギだろう。これが針に掛かるとは思えないが餌をとってくれるのでダンゴ打ちのリズムは作れる。1時間も続けていると時折餌を引っ張る大きな押さえ込みが見られるようになったが…これはフグ。何匹か針に掛けて釣り上げ,海に戻す。さらに1時間。おもしろいことにダンゴをつつく反応が出る。
「ひょっとしてチヌが寄ってきた?それともボラ?」
ないと思っていた団子つつき反応が出て釣果をあきらめていたにもかかわらず欲が出てくる。かなり激しい反応。ダンゴが落ちていく途中でもアタックしてきてるという感じだ。そのうち…ダンゴ割れと同時にスッと竿先を押さえ込む。この動きには自然と体が反応。グンっと竿を突き上げてガツン!すかざずグーーと力強く引き込む。
「ぬおー!これは大型?」
突っ込みを止めるために竿を絞って耐えるが,糸が持ちそうもないのでギーギーと糸を出す。やっと横走りが止まったのでポンピングして魚を浮かしにかかる。ぐーっと重量感。
「ん??」
しかし気づいた。チヌ特有の頭振りがない。ボラのスレか?それにしては横走りが少ない。
「いったい何やつ?」
招待だけは暴きたい。何度かの締め込みと横走りにしっかりと竿とサミングで対応し,なんとか浮かした。と…海中で金色が光る。
「はぁ?もしかして?」
あがってきたのはなんと良型のバリ(アイゴ)。

    

「こんな大きいバリが群れで来る??しかも水深30mで?」
もちろんこんなのを野波瀬で釣ったのは初めてだ。引きもいいしうまく捌けば刺身でも食べられないわけではない。しかし…こいつはヒレの毒が怖い。針を外したり魚を?んだりするときに少しでもヒレがかすったら抜群に腫れて痛い。過去に何度か体験しているのでその痛さを知っている。極力触りたくない。一匹ぐらいはこわごわなんとか針を外してヒレを全部切ってビクに入れたがもうこりごり。あれだけ団子をつつくほどの群れで来ているのだから本気で狙えば何匹か釣り上げることはできるだろうがいらないいらないもういらない。ということでこのバリを釣らない釣りにかかる。それは団子投入,割れの工程が終わってしばらく,穂先が落ち着くまでは全く合わせないというやりかた。とにかくバリを掛けたくないのだ。1時間この状況が続いたがうまく2匹目のバリは掛けなくてすんだ。そしてやっと群れが離れたのか穂先が静かになった。時間は4時。夕方になり少し暗くなったのでバリの群れは去ったのだろう。
「今日はこれで終わりかぁ。」
と思ったとき,なんとなく魚信の予感。そうして団子が割れてふわふわした穂先がゆっくりぐーっと押さえ込まれた。
「ん?まさか?!」
グンと突き上げた竿が止まる。
「掛かった!」
重い重量感にグングンと首を振る感触。
「チヌだ。これをばらしてなるものか!」
慎重に,しかし大胆にあしらって巻き上げると水中でギラリンと銀輪が光る。まさしくチヌ。すーっと浮かしてタモに滑り込ます。
「おぉ〜きたんか!」
46cmのチヌだった。

    

まだおるかも…と残り時間も少なく,急いで打ち返す。すると2投後にもう一度アタリ。これもがっちり掛けてこれは少し小さい35cmのチヌ。これで少しアタリは遠のき,そのまま迎えの船が来る時間となった。

いつもは秋まで鮎一本なんですが今年は雨ばかりで川に入れません。
みなさんの投稿に刺激されて夏チヌを20年ぶりに釣りに行きました(^^ゞみなさんほんと
たくさん,そして大きいのを釣りますね。ビックリです。
山口県長門市野波瀬釣りデッキ。ここは好きな時間に行っても渡してくれるのでうれしいです。
11:00〜17:00
昼過ぎに食いが立ち,これからと言うときに雷鳴ににわか雨。空が暗くなったのと1.5号のハリス切れバラシで止まってしまいました(^^;
46cm,35cm 2匹

   

2019年09月03日

野波瀬釣りデッキ  11:00〜17:00 

 あんまり雨が続き,川が増水で鮎釣ができない日が続くので,欲求不満ばかりが募る。そこで普段この時期に行くことのない筏釣りをしに野波瀬へと向かった。
 夏筏なんて何年ぶりだろう。朝はゆっくり出発。野波瀬養殖事務所に着いたのは10時半。出船は11時となった。平日だから空いてるかと思ったが,渡船で筏に向かうとどの筏も平日というのにいっぱい。それでなんとか隙間には入れる2番筏の南側に降ろしてもらった。
 さすがに夏筏。釣りを開始して団子を入れ始めると魚の反応はある。小さな当たりできれいに刺し餌のオキアミがきれいに取られる。この取り方はきっと小さいカワハギだろう。これが針に掛かるとは思えないが餌をとってくれるのでダンゴ打ちのリズムは作れる。1時間も続けていると急に竿先を突っ込ませるアタリが出た。これを合わせるとうれしいことに良型のアジ。
「うれしいおみやげができる。」
先が見えない一発釣行だから手に入るおみやげはとりあえず全部確保。アジは群れで動くもの。その後も続けてくるかと思ったがそうでもない。づyら群れは小さいらしい。それでも二つ三つと確保して,とりあえずおみやげ確保でひと安堵。この良型アジは早朝から釣りを開始していたらもっとたくさん来てただろう。昼が近づくとぱったりとこなくなった。けれど,アジを相手にして団子を入れることができたのでそろそろ底物も寄ってきてくれたようだ。まず最初に姿を見せてくれたのはハタの子。小さいけれどこれもおいしい獲物。そしてきゅっと穂先を押さえ込んだのは小鯛。さすが夏筏。魚種多様な顔を見せてくれる。
「小鯛が出だしたということはチヌも来る?」
なんて期待を膨らませながら昼食のおにぎりを頬張る。
さて後半の釣り開始。するとなんだかダンゴをつつく感じが出だす。底物がだいぶ寄ってきたことを示す信号だ。
「この中にチヌがいてくれたら…。」
そしてついに…
ダンゴガシガシ。割れて穂先がスーっと上がる。間を置かず静かに穂先が下がるスースー…。そして一瞬の間を置いてスーーと大きく押さえ込み。反射的に腕が上がる。ガツン!上がりきる前に重さで止まる。
「かかった!」
これはチヌか?と確かめるようにぐいと竿を曲げてリール巻きに掛かる。底を切るとグングンと首を振る。
「チヌやん。」
確信をつかむと共に緊張が走る。
「せっかくきたんやからバラしたらあかん!」
ちょっと巻き上げ動作がぎこちなくなるが
「バラすにしても顔だけは見なくては!」
とちょっと急ぎ気味にポンピングする。魚は水面に近づきぎらりんと鱗光が光る。そこまで来るとすーっと魚体は浮き上がる。まさしくチヌだ。頭を誘導し,すーっとたもへ滑り込ませる。
「やったね♪」
タモに収まったのはこの日最長寸46cmのチヌ。

    

「チヌ,寄ってきたか?」
続くことを期待して続けるとまだいる気配。そしてダンゴ割れと共に押さえ込みのチヌアタリ。2匹目はもう落ち着いてます。ガッツリ針掛かりでちょっと小さめ30cm級。

    

「これはおもしろくなってきた。」
まだ開始2時間と早いチヌの反応に大漁の予感。
少し間が開いたがまだチヌアタリは続いて30分後に35cm。

     

調子いいリズムにウキウキ。ところが次の一匹。これは大きい。アワセに突き上げた腕が途中でガツン!と止まる。そして底を横走り。
「これは良い型や!。」
竿でためて突っ込みを止め。頭をこっちに向けて巻き上げに掛かる。ゴーンゴーンと頭を振るのも重量感がある。調子よくやりとりしていたが…あらら,急にふっと軽くなる。
「ええ・・・バレた?」
巻き上げてみたらハリス切れ。1.5号のハリスは3枚のチヌ相手に傷がついてしまっていたのか?点検を怠った結果だ。
「あ〜バラしてしまったからチヌが散ってしっまったかなぁ〜。」
チヌアタリが続いてたので気づかなかったがふと気づくとあれだけいいお天気だった空が真っ暗になっている。そしてゴロゴロの雷鳴と稲光。山手は完全に雷雨の状態。積乱雲はここまでは来なかったが流れ雨がここにも降り落ちる。この状態が1時間続いた。そしてその間きれいにアタリは止まってしまった。
夕方,にわか雨も去り,少し空も明るくなっての夕まずめと再度のアタリを期待したが,残念船が迎えにくるまでにアタリは出なかった。でも久しぶりの夏チヌ挑戦は昔チヌに狂って筏通いしていた頃の熱いチヌ釣を思い出す楽しい一日だった。



30cm〜46cm   3匹

2019年02月23日

大竹 宮島沖の筏     8:00〜14:00

 さて,いよいよ今季筏釣りの千秋楽です。僕が筏に通うのは川釣りがオフの時だけ。来週からは渓流が解禁となるので川へ行くのです。
「この冬お世話になったけど今季は今日が最後です。」
と船頭さんに告げました。今日の天気は荒天で強風注意報が出ている状態。雨こそ降らないようですが東の風が相当強そうです。時期的にもチヌの活性も低い時期,それに荒天ということでか土曜日というのに他に釣り人はいません。僕一人です。
「一人やから好きなところに下ろしてあげるで。」
と言ってくれたので本当は可部島1番に行きたいところだったですがいかんせん強風が気になります。そこで風も少しさけられて,先週爆釣していた玖波の2番を希望しました。いざ出船と言うときに船頭さんから
「他に誰もいないから秘蔵の筏に行ってみるか。」
とうれしい提案があって,せっかくのおすすめなので
「ではそこへ」
と行き先変更です。
 普段は作業場になるというその筏は造りもしっかりしていてバッチリです。ただいかんせんやっぱり東の風がちょうど真横から吹き抜ける・・・きっと正面向きがポイントなのだろうと思いましたが突風が吹くと穂先が吹き上げられまい上がるという状況。仕方がないのでこっち向いて釣るところじゃないでしょと思いながら筏横を向いて釣り座を構えます。これなら背中からの風なので寒さもましだし竿先も筏が風よけになって影響ありません。しかし…魚がいません。普段釣り人が上がってないと言うことは餌が入ってないということ。さらにそこがチヌの着き場でなければどうにもチヌが来る道理がありません。
 釣りを開始しましたがダンゴをいくらがんばって打っても魚の気配があがりません。いつもうるさいフグすらも食ってこない・・・たま〜に数回ジャコでしょう軽い竿押さえがありましたが食いアタリにならず,針にも乗りません。途中釣り座を変えてみようかと模索しましたがやっぱり強い風は一つも弱まらずかえって強くなるばかり・・・打つ手がないので早々にあきらめました。とりあえず迎えの船が来るまではダンゴを打ち続けはしましたが結局は丸坊主に終わってしまいました。
 最後の釣行が丸坊主はとってもさびしいけれど,この荒天の中でも竿が出せただけでもよかったということで船頭さんにも「今季お世話になりました。また今度の冬になったら来ますからそのときはよろしく。」と挨拶をして別れました。

2019年02月16日

大竹 宮島沖の筏     8:00〜14:00

 いよいよ厳寒期。全体の釣果の方も落ちてきたのか釣り人も少なくなったようで今回も希望の可部島1番に渡ることができました。これまでの状況を振り返るとやっぱりチヌが着いているのはこの可部島1番だけ。2番に上がった人は毎回釣果が出てません。この宮島の筏は他ではなかなか釣果の出ない冬場でも当たり前にチヌが上がるところが1番の魅力。そして数多い筏においての未知な釣りが体験できるのが2番目の魅力だったのだが釣りができる筏の数が限られてしまい,その少ない数の筏の中でも釣れる筏はこことここだけと答えがわかってしまってはちょっと魅力半減ですね。
 ということで今回も今年の時合い11時からを見越して釣りを開始します。でもやはり水温もかなり低いのでしょう餌取りの魚もそんなに活性的ではありません。もちろん例のデカフグやチダイは針にかかってはきましたがその回数,匹数もかなり少なかったのです。



「これはひょっとしたら今日はボウズかぁ?」
せっかく希望の筏の上がれたのに不安な気持ちがよぎります。
 そしていよいよ時合いの到来11時です…が雰囲気は変わりません。アタリも出ません。
「ふ〜今日はあかんかな。。」
と竿を置いて昼ご飯を食べます。ところが少しダンゴを休めたのがよかったのか?再開すると少し感じが違います。餌取りがさらに遠くなる…そして重くゆっくりな穂先の動き…スースー,スーーーで止まりました。グンと突き上げた竿先が止まります。
「掛かった!」
元気よく走るのはそんなには大きくない手応えですが今日の初手応えですからうれしいものです。首振り突っ込みを味わいながら野やりとりで巻き上げ,顔を見せたのは35cm級のチヌでした。
「おおお,来てくれたか。」
やっぱりこの筏だったら来るんですね。次も続くかと思ったけれど次の当たりが出る前に迎えの船が見えました。


2019年02月03日

大竹 宮島沖の筏     8:00〜14:00

2月,いよいよ厳寒期に入りました。船頭さんに電話を入れるとうれしいことに可部島1番の筏が空いてました。厳しい状況でもやっぱりそこに魚がいると信じられる場所でないと戦闘意欲はわきません。チヌがいるこの筏でチヌが上がらなければそれは自分の腕が悪いと納得できますから。
 ということでこの日は天気も穏やか。西向きの釣り座に座ります。目指すは今季の好時合いの11時。時間は結構あるのでゆっくりていねいに団子を入れてポイントを作ります。っと,あれれ?まだ餌取りも活性化してないのに穂先の動きがおかしい…目をこらして見ていると・・・スースーでズーーーと穂先が入ります。反射的に腕を跳ね上げガツン!「ありゃ?真鯛かな?」巻き上げに首を振ります。でもちょっと振り方が真鯛と違う下向きの首振り…もしかして〜?で顔見せにぐっと浮かせたらあれま,本命のチヌです。ガッツリ針掛かりしているのでバレることなくたも網へ。。35cm級のきれいなチヌ。「ひょっとして今日は時合いが早い?」と次が続くかと気合いを入れて打ち込みますがそれ1匹でまた雰囲気は静かに戻りました。どうやら居着きか通りすがりみたいです。

    

 もう一度仕切り直してポイント作りの続きです。少しずつポイントもできてきたようでデカフグやチダイが針にかかります。しかしアタリは餌取りの雰囲気から変わりません。そうしてお待ちかねの11時がやってきました。雰囲気は変わりませんがこっちの意気込みが変わります。ダンゴ一投一投にアタリを探します。そして12時前,ついにきました。ふっとダンゴ割れ後のつつきアタリが消え,少しゆっくりした重みのある押さえ込み。グーグーと2回。そして絵に描いたようにスーーーと押さえ込みます。待ってましたとタイミングを計って腕を上げます。ガツン!きっちり針掛かり。重い締め込みを腕でしっかり感じながら巻き上げて,浮いたチヌは38cm。    
 読み通りでヤッタネ☆で,次も続けて・・・と気合いを入れ直して打ちましたがこの日はこれ1匹で時合いは過ぎていきました。またまたデカフグの餌つつきが始まってしまいました。しかし,,,それから2時間。ああ・・今日も納竿の時間が来たと道具を片付け始めたらなんとなく雰囲気が変わってきました。「ん?これって食いアタリが出るかも?」もうちょっと続けてやってみたかったですが迎えの舟影が見えたので竿を上げました。



2019年01月20日

大竹 宮島沖の筏     8:00〜14:00

 昨日,釣る気満々で出漁したのに,希望の筏に上がれず,またしてもボウズ。新年を迎えてからボウズの連続ということで悔しくなってリベンジ連日出漁です。
 今度はちゃんと可部島1番の筏に上がれました。「よし!時合いは11時から。」と時合いに向かってポイントを作りにかかります。団子を入れるごとに魚の反応が出てきていい感じです。最初の一匹はチダイの手のひら級。それからはいつもの邪魔者デカフグに変わり退屈はしません。餌取りのデカフグも玖波側の浅い筏に比べるとそんなに煩雑で手を焼くほどではありません。それでも時々はきれいに針を取られています。
 お昼が近くなってくるとお腹がすいてきてちょっと竿を置いて昼食を…という気になってきますが,
「いやいや,これからが時合いだよ。」
と自分に言い聞かせ,昼食を我慢します。しかしなかなか変化がありません。
「あれ〜…今日はダメなのかな…。」
このところボウズ続きなので自信がありません。でも12時が近くなったとき,やっぱりそのときは訪れました。ダンゴ割れ餌が出た後のさわりが重たい。「んん?」っと注目,食い入るように穂先を見つめると筏の揺れと同調していた穂先が止まります。そして…スースースーーと入っていく。そこでガツン!見事に針掛かりして突き上げた竿が止まります。良型の手応え。竿を肘に固定し,腕全体でポンピング。首振りに右左の突っ込みをあしらい浮いてきたのは厳つい顔の45cm級でした。
「ふう〜,やっぱりきたね。」

    
でもゆっくり一息ついていられません。時合いは来るけど時間は短いのがここの特徴。すぐに魚をフラシに入れて次の団子を落とします。かといってすぐに次のチヌが食ってくるわけではない。これもここの特徴。1匹食ったらちょっと食いが止まるのもここの特徴。もうここに通い出して10年。パターンは身につきました。ということで今回も10分ほど気配が消えた後に次のアタリ。今度はスーっと入っていくアタリ。それに合わせて穂先を30cmほど送り込み,そのままグイっと合わせます。今度は元気がいい。突っ込み,走り,首振りとスピーディーな抵抗を腕で対応,また突っ走りにはリールの反転でセーブ(道糸がPE0.6号なので強引はさけます)しとやりとりを楽しみながら浮かせたチヌは38cm。
「さあもう一丁!」

    

とさらに気合いが入りましたがこの日はこの2匹で試合は終わってしまいました。時合いが過ぎると実に正直にあのデカフグのアタリに変わるのです。
 その後も期待を捨てず,昼飯を食べずに時間までがんばりましたが結局次の山は来ませんでした。でも,思い切った連日出動。ちゃんとリベンジができました。


2019年01月19日

大竹 宮島沖の筏     8:00〜14:00

 今シーズンはがんばって行ってます。残念ながらこの日も先約が入っていて希望の筏には上がれず,可部島から2番目の筏に上がった。
 この筏には居着きのチヌはいない…もうわかっているけれどもあきらめずにがんばります。この日は西の風が強いとの天気予報だったので西向きに釣り座を取ります。けれども団子を入れても入れてもチヌの気配は感じられません。いやチヌだけではなく餌取りの反応も鈍い…そして潮の流れが変わって筏の下へ入り込むようになり釣りづらくもなってしまったので予想時合いの11時の前に思い切っていつもの東向きの釣り座に変わります。



 やっぱり魚の活気はこちらの方が高い。餌取りながらデカフグも食ってきます。そして今回も足の裏サイズのチダイは5匹ゲット。なんとかお土産は確保です。しかしながらやっぱり?チヌの気配は結局出ずで納竿の時間を迎えました。筏によるポイントムラの読みはやっぱりはずれてないようです。

2019年01月12日

大竹 玖波沖の筏     9:00〜14:00

 なんと寝坊してしまいました。集合の7時に夢心地の中で携帯が鳴って…「あっ!しまった!」急いで電話を取ると船頭さんからでした。「寝坊です。すいません。」と謝りますと「来たら船出してあげるよ。」となんともありがたいやさしいお言葉。そのお言葉に甘えて1時間遅れで港に駆けつけました。
 もうこの時間だから・・・と玖波港を出てすぐの浅い筏に下ろしてもらいます。しかしこの日は風も強く,アタリも取りづらい。おまけに魚の寄りも感じられず・・・・いつもはうるさくて仕方がない餌取りのフグもたまに餌を触るくらいで付け餌も残ったまま上がってくる始末。その状況は昼前の好時合いにも変わらずでとうとう丸坊主になってしまいました。
 でもまあ船頭さんの優しさで竿が出せただけでもうれしい一日でした。

2019年01月04日

大竹 宮島沖の筏     8:00〜14:00

 2019年の初釣りです。
 今年の釣り運を占うためにもボウズだけは免れたい。できたら大漁になってほしい。



 ところが今回もまた可部島1番の筏は先約ありで2番目にしか上がれなかった。「ここにはチヌはおらん。」そうわかったのでもうこの2番の筏はおもしろくなくなってしまった。何とか初釣りボウズだけは逃れたいともちろんチヌを寄せるためのダンゴ入れは続けるがやはり魚の反応は薄い。
 そこで最初に1匹確保をと団子の割れ後は餌を上に一度上げて落とし込む釣法で鯛をねらいにいった。ここはチヌの魚信はないが鯛は多い。ねらい通り2mほど上げてゆっくり落とし込むときに道糸がスッと走った合わせるとガツン!で良型の手応え。クインクインと首を振るのはまさにねらいの鯛とわかる。何度かの締め込みをいなして浮いてきたのは35cmほどの真鯛。これでなんとか初釣りボウズは逃れた。しかも釣れたのが鯛と言うことでめでたいめでたい。正月帰ってくる息子に刺身を作ってやることもできる。



 とりあえずお土産が確保できたので本命を何とか釣り上げるぞと底のチヌねらいに切り替えて粘り強く団子を落とし続けたが結局迎えの船が来るまでチヌの気配を感じることはできなかった。
 今季は結構釣行できたので大知筏全体の感じもわかってきた。自分が釣った経験と他の人の釣果から可部島の筏はゴールデンシーズンは回遊チヌが釣れるのかもしれないが冬場の居着きは可部島1番しか見込みはない。玖波筏はどこも回遊チヌねらいとなるので釣果にムラが出る。ボウズか2桁かみたいな・・・その中でも真ん中(2番目)の筏が一番有望でその次は1番玖波から近い筏。一番沖側の3番目の筏はへたをすると餌取りすら寄ってこない。・・・つまりここの筏はどの筏に上がれるかによってもうその一日の釣りが半分以上決まってしまうという感じである。




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