2016年 釣行記

2016年12月03日
大竹 宮島沖の筏     7:00〜14:30

 「リベンジ行きましょ。」
ということでタケさんに再挑戦を誘います。
 今度はちゃんと宮島の深い筏に二人で降ろしてもらいます。朝一は餌取りも静かだったけれど、団子打ちと同時にどんどん餌取りが騒ぎ出します。餌取りは…例によってデカフグです。団子が割れてすぐに出る小さいアタリを合わせていたらチヌが喰うのを待てません。だからといって小さなアタリを無視してほっておいたらハリスを噛んで針ごと切ってしまいます。全く始末の悪い餌取りです。時に押さえ込んだ大きいアタリを合わせるとぶっと〜っと白い腹を見せてあがってきます。こいつの針を外して海に投げるのもめんどくさい。
 しかし、開始後1時間ほどたつと少し様子が変わってきました。時々団子をいらう…
「ん?ひょっとして居付きのチヌに食色が出てきた?」
少し集中して丁寧に釣ると…ツツーと穂先が入って止まりました。
「よし!」
と大きく竿を突き立てて合わせるとグンと手応え。巻きにかかるとグングンと首を振るので間違いない。手頃な手応えで浮いてきたのは33cmの今日第一号。



 これで今日は釣れることがわかりました。結構早い時間に姿が見られてタケさんもやる気が出てきたようです。しかし、やっぱりここの場所の釣れ方です。続けてくるのではなく、再びフグが騒ぎます。けれど、今日はテンポがいい。15分ほど後にもう一度喰いアタリが出ました。これもグッドタイミングなあわせができてがっちり針掛かり。2枚目の38cmをゲットです。



「よし、これなら大丈夫♪」
調子よくチヌが出たし、これでボウズも逃れたという安心感が生まれます。今日はタケさんにチヌを掛けさせるのが目的です。調子よくこちらが釣り続けたらこっちチヌが寄ってしまってタケさんの方が釣れなくなってしまうかもしれません。ここでちょいと竿を置きます。ほんとなら調子が出てきたときほどグイグイ攻めることがさらなるチヌを寄せることにつながるのですが…。しかし、わざと団子打ちのリズムを遅くしたからといってこちらが思うように次にタケさんの餌を食ってくれるなんて甘くはいきません。リズムを狂わしたことでその後はチヌの気配が消えてしまいました。
 それからしばらくはフグに翻弄される時間が続きます。
 昼前、朝から真剣にやってきたタケさんにも疲れが見えてきました。
「…なんとか今日は釣ってもらわないと…」
と思っていると潮変わりになりちょうどタケさんが潮下の位置となりスースーと流れ出しました。
「この潮ならタケさんが潮下だからチヌがそこに着くよ。」
と声を掛け、ゆるんだ気持ちに檄を飛ばします。そして潮上のこちらはせっせと団子を打ちます。30分もたつとちょっと様子が変わってきたようです。そして…ガツン!ついにタケさんの竿が突きあがります。ガクンと竿が止まり掛かりました。竿先を見るとクンクンとお辞儀しています。まさしくチヌです。グイグイと巻いてあがってきた魚体は35cm級。タモで掬って一件落着。
「ついにやったネ。おめでとう☆」
と拍手。



「わかったわかった。これが喰いアタリなんだな。はっきりアタリが出た。」
隣でぶつぶつとアドバイスをするけれど、言うようなアタリが出ないのでいまいちわからなかったそうですが、言われたとおりのアタリが出たのであわしたら掛かったと言うことでした。
「まだくるよ。まだくるよ。」
ということで再び釣り開始。けれど、やっぱり続いてはきません。そしてその後またまた15分後に次のアタリが出ます。2匹目ということでタケさんにもゆとりが見えます。今度は魚の引きを手応えで感じながら浮かして33cm級。やっとタケさんにも筏釣りの醍醐味を味わってもらうことができました。
 その後はどんどん潮が速くなり、なかなか餌を底に落ち着かせることができなくなって迎えの時間まで後続を見ることはできませんでした。
 でも掛かり釣り初心者のタケさんが釣ってくれたので、今日の釣りは大成功。リベンジ成功と言うことで二人とも満足して帰りました。そしてこの釣りが2016年の竿納めとなりました。

2016年11月12日
大竹 宮島沖の筏     7:00〜14:30

 先週、せっかくのタケさん掛かり釣りの初挑戦というのに最悪の場所と条件で全然ダメだったので、
「そんなことないはず!」
と確認のために再挑戦。船頭の大知さんに連絡を取って、
「今回は是非深い場所へあげて」
とお願いしてみる。
「前回一匹やったからなぁ。」
ということで宮島は鍋島沖まで渡してもらった。
 こちらは玖波沖と違って水深も20m、潮流も速く、潮に合わせないと釣果もあがらないが、チヌの魚影は安定しているので変な条件によって釣果が左右されることは少ない。
 2週連続の釣行とあって、今回は節約モード。団子のあんこもアミエビだけ。配合餌もベースのマルキュー紀州マッハ攻め深場にヒロキューの生さなぎ黒鯛+押し麦と簡単レシピ。あっ!それにたまたま目に入ったのでフグ対策にフグバイバイを加えてみました。



 開始の寄せ打ち団子投入も控えて、静かに釣り始めたのが7:00。ぼちぼち朝日もあがってきてます。付け餌はオキアミオンリー。団子投入の最初からなにやら小さな魚が餌をつついてくれます。…と4投目にさっそく穂先を重たく押さえ込みます。「ん〜?」と下がった穂先が止まったところであわせを食らわすとガンと手応え。首振りリズムはチヌの証拠と3,4回の締め込みをしのいで浮いてきたのは今日の一番長寸38cmの黒いチヌ。居付きのモーニングですね。やっぱりまだ早い時期の宮島筏なら普通はこう来るものです。



 スカリを下げて魚を入れて再度開始。でもすぐ後が続くわけではありません。もうここのパターンはわかってます。なぜか、不思議とここでは一匹釣れたら次のアタリがくるまでしばしのインターバルがあるんですよね。しかもモーニングであって群れが寄ってきてるわけではありませんからなおさらです。この後は餌取り相手の団子打ちがしばらく続きます。さて、餌取りですがやっぱり大きいフグです。何匹か釣り上げてガックリ・・・けれど、先週の猛攻に比べるとそこまでひどい感じではありません。フグバイバイの効果が出ているのか?それともポイントが深場だからか?まぁ、せっかくわざわざ買って入れたのですからフグバイバイの効果と思うことにします。どっちにしても少しだけ餌取りのフグがおとなしいので付け餌のオキアミが長く針持ちします。この分だけチヌが食ってくれるチャンスが生まれるというものです。
 期待を込めて団子打ちを繰り返します。そうして2時間が過ぎてそろそろここ宮島の時合いだが…と思っているとやっぱり、期待は裏切りません。ゴンゴンと節のあるアタリの後スーと穂先を入れていく、まさに定番のチヌの食いアタリが出て合わせもバッチリガツンと針合わせ。今度は先ほどほども手応えはなくすんなりとあがってきました30cm級。型が小さいんだから次もすぐに来てくれないか?と期待しますがやっぱり次のアタリはすぐには出ず、しばらく餌取りつつきが続きます。15分〜30分の間を置いて次のアタリがスーーと出る。まさにこの日はこのリズムの繰り返し。間で勢いよく穂先を突っ込ませるのは真鯛。食べるのはこっちの方がおいしいですからありがたい外道です。



 この日の潮止まりは12:30。アタリは続くので、とりあえず潮が変わるまで手を休めるわけにはいきません。ひとーつひとーつと数を重ねて潮が変わるまで釣り続け。反対に潮が流れ始めるまで休まずやったので、昼食は遅くなってしまいました。
 潮変わりと共にアタリは途絶えて、再度ポイント作り。下り潮のポイントができあがったのはもう迎えの船が来る前でした。舟影が見える寸前までやって潮変わりから2匹追加したところで竿をたたみます。
「やっぱりこの時期の宮島はこのぐらいは釣れまっせ。」
と確認できる釣行でした。



                   25cm〜38cm     10匹    他30cm以下の真鯛が5匹
2016年11月05日
大竹 玖波沖の筏     7:00〜14:30

今季初の筏釣行。今回はタケさんもついに筏釣りに挑戦ということになった。
「大丈夫、絶対釣れる。」
なんて宣言したので責任が重く肩にのしかかる。でも…こんな事を言ったときに限ってうまくいかないことになるんですよね…。
 今回もいつも通りに大知渡船さんのお世話。朝は6:30が出船ということで途中ポイントによって団子を作り、着替えもあるのでちょっと早めの6:15分に船着き場へ到着。ところがもうみなさん船に乗って出港準備完了してる!
「え〜?!なんだ??みんな気合い入ってるな〜」
で、焦って荷物を降ろして着替え。でも、こんなときタケさんがいてくれて荷物運びをしてくれたのでほんと助かりました。二人っていいですね♪
 さて、いよいよ出港で船頭に連れて行ってもらった筏は玖波沖の浅場の筏。船が近づくと…おやおや、ちょうど牡蠣上げの作業中。
「こりゃいかんやろう…」
と思ったが、
「作業で牡蠣が落ちてチヌが寄ってくるかもしれんで」
とフカセ常連さんから声が掛かったので口に出せなくなってしまった。釣り場から作業筏までは20mほど離れている。作業でこぼれた牡蠣に引き寄せられてしまったチヌは竿下まで戻ってくれないと思うのだ。フカセならその筏めがけて浮きを飛ばせばいいことであるが・・・。しかし、タケさんもその人の言葉を聞いて前向きになっているので気を折ってはいけないと思いは押し殺して釣り座を設置。



 団子を10個ほど投入しての釣り開始。まず最初の期待はモーニング。季節もまだ寒に入っていないのであわよくば型のいい鯛がきてくれるかも?と期待したが、残念ながら朝一の反応は悪く、いつもならおみやげ魚が連れてくれるのだがこの日はこれもなし。
 それではとがんばって二人して団子打ちを続け本命を寄せるべくじっと辛抱して団子を打ち続けるが・・・どうも反応が良くない。しばらくしてやっと餌取りのアタリが出だした。餌取りの正体は…やはり予想通りここの常連デカフグでした。まあこれは予想できたことだし、そのうちチヌも喰ってくるはず。とにかくここのゴールデンタイム8時〜10時に集中力を注ぐ。けれど、どうも食い気はあがらない。その中で少し送り込んだアタリをとらえてなんとか針掛かり。ところが、な?な?手のひら15cmほどのチビ太。



「え〜?!チヌは大きいのから順番に喰うというのに最初がこれかい。」
ガックリ力抜け。その後もアタリは続くわけでもない。そして珍客登場。ちょっと手応えを感じさせてくれたのは…サメでございます(笑)。



少し大きめのアタリを拾ってなんとか針掛かりさせるも3連続バラシ。チヌのような感じもあったが魚体を見るまでにばらしてしまったので答えは不明。一匹の姿を見ることもなく好時合いはどんどん過ぎていく。
「なんか反応が悪いなぁ。なんでやろう。」
と話しながら続けていると…50mほどサイド方向でボッチャ〜〜ン!ん?と二人ともそちらへ目を向けると・・・それはスナメリ。。。
「ゲゲー、スナメリがおったんか・・・魚逃げるよなぁ〜。」
朝の牡蠣上げ作業といい、悪い要素が続く。そしてさらに・・・変な感じで一隻の船が近寄ってきたなと思ったらなんとその船は朝、牡蠣上げ作業した棚のくくり綱をはずしてその牡蠣棚を引き上げて行きだしたのだ。アタリも悪くこれだけ悪い要素が続いたのではさすがに堪忍袋の緒が切れました。
「あかん!釣り座を変えましょう。」
見切るなら少しでも早いほうがいいとゴールデンタイムも過ぎたのでタケさんを促して釣り座を筏の反対側へ移動することにする。
 船の迎えまであと2時間。さあがんばってチヌを寄せ直しだ。二人並んでせっせと団子を入れる。お日様も高くなっているので魚の活性も高まってるはず・・・すると早くから魚の反応が出だした。。。が、これはやっぱりデカフグ。この時期、どこの筏にもこいつがいる。
「このフグをかき分けて餌を食うまでチヌを寄せるんだ!」
と気合いを入れるが・・・・今度は底引き網漁の船がやってきた。
「なんとまあ、、、静かに釣りをさせてくれへんなあ。。。」
そしてなぜかこの日に限ってこの底引きは5度も往復で底引き作業を繰り返してしまうのでした。当然のようにその間は全く反応は良くならず時間は過ぎていく。たけさんも初チャレンジながらもじっと腰を据えてチャレンジしてたのだがさすがにあきらめて竿をあげてお弁当を食べ始めた。
「せっかく初チャレンジということで来たのに、これじゃあ申し訳なかったな…。」
と絶対釣れるといいながらこれでは申し訳ない気持ちでいっぱいでした。底引き漁船が遠ざかっていって30分。もう迎えの船が来る時間です。
「これが最後の一投だ〜」
と投入した団子を
「あれ?つついてる?」
道具を片付けようと浮かした腰を再び座布団に落ち着けて竿を構えます。団子割れでスーとあがった穂先がクク!その後スーと押さえ込んでグン!と大きく合わせる。掛かった!来た!クンクン首を振る感触をしっかり確かめ
「これ、本命やで。」
と言ってタケさんに片付けたタモを組み立て直してもらう。あがってきたのは38cmのチヌ。はぁ、、、最後の最後で喰うとは。。。なんとかボウズだけは免れたがちょっと残念な初筏釣行でした。

チヌ      38cm  1匹

2016年01月10日
大竹 宮島沖の筏     7:30〜14:00

 新年早々いろいろとあって、今年の初釣りは今日になってしまった。
 毎度の釣行、大知渡船にお願いして7時の船で出航。今回も宮島の水深のある筏へお願いしてあげてもらった。玖波寄りの浅い筏の方が数は出るようなのだが、そこはフカセ釣りの人がよく上がっていて、チヌも浮き気味でもあってあまりおもしろくない。自分にはあまり釣れなくても深い棚でじっくり筏釣りらしい筏釣りができる方が好みなのだ。

  

 さっそく釣り座をセットしてダンゴ入れを開始する。底の状態は・・・・なんか魚の気配がない。
「これはちょっと辛い釣りの展開になりそうだな。」
今年の初釣り、チヌは少なくても縁起物のマダイが出てくれたらいいなぁ。。などとちょっと贅沢な希望を持ってせっせとダンゴを打ち返す。
 15分ほどすると竿先に反応が出だした。どうやら餌取りのフグが寄ってきたようだ。「またフグか。」例の大きなフグを2つほど釣り上げた後、クーっと穂先を押さえ込んだので合わせると小さなチャリコが上がってきた。
「おっ?タイいるのかな?」
と気合いを入れて穂先を見つめると・・・・ククーーー力強く穂先が入る。
「エイッ!」
と勢いよく竿を跳ね上げるとガツンと止まる。巻き上げに掛かるとクンクンと頭を振るので
「こりゃ、間違いない。」
慎重にあしらって浮かせると思い通り30cmほどのマダイだった。

  

「やったね☆狙いはどちらかと言えばこいつ。」
狙いの魚が釣れたのでホクホク。後はこれがどのくらい続くかだ。魚の気配があるので集中して釣る。すると30分後に穂先を押さえ込むアタリ。見逃さず合わせてガツン!これは今日一の38cmのチヌ。

  

「チヌが寄ってきた?」
と思ったがどうやらやっぱりここの釣り場の特徴の通りすがりチヌだったようで後は続かない。魚があがったらしばらくおとなしくなるのも毎度のこと。しばらくフグが続く。そうして
「今日はもうダメか?」
と思いかけた頃にまた急にグンと穂先をひったくる当たりが出てもう一つマダイを追加することができた。
 潮止まり前のここまではまずまずの調子だったのだが、調子いいのはこれが最後。潮止まりから午後の潮変わりまで静かになってしまい、上がってくるのはフグばかりとなってしまった。
 そうしてそれは納竿まで状況が変わることなく、結局午前中のその3っつだけが釣果となった。

      


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