2015年 釣行記

2015年12月25日
大竹 宮島沖の筏
今年の竿納めです。天候を見計らって職場から休みをもらい釣行としました。
平日金曜日とあって、「釣り人は、いるのかなあ。」とちょっと不安気で船頭の大知さんに電話したら、「少ないけどいてます。」という返事が返ってきたので、ほっと一安心。「今日は竿納めなので外道で鯛が釣りたいから深いところへあげて。」とお願いした。・・・本当は外道ではなく、こちらが半分本命なのだがw同行の人はお一人だけ。つまりこの日の釣り人は二人だけでした。船は宮島沖の筏へ直行。お天気良く、風も弱く海は穏やか。



東向きに釣り座をセットしていざ釣り開始。「今年の最後の締めくりにめでたいのタイを釣りたいものだ。」との思いから、団子の中にはアミエビを多めに混ぜ込んで、最初の団子投入時にはモエビをしっかり団子の中に包み込んで投入する。「さて、夜明け早いうちが勝負だな。」と気合いを入れて釣り座に座り、釣りを開始する。しかし、これまで乗せてもらった浅い筏とはやはりちょっと様子が違う。水深は約20m。この水深は僕にとっては深い水深でもないが、かなり海の底の状況は違うようだ。餌取りが騒がない・・・。今シーズン、いつも使っていた「紀州マッハ攻め深場」主体の団子ではなく、「ニュー赤団子チヌ」主体の団子を使っているが、こちらは少し割れが悪い。餌取りが団子をついてくれなければ、いつまでも団子が割れずに残っていてリズムが悪くなる。それを回避するために竿をしゃくって団子を割りに行くのも自分の完全フカセナチュラルドリフト釣法には少し向かない。ということでリズムが悪い。こういうちょっと不満が残る釣りを続けていると団子割りをして上に飛び出た付け餌のオキアミを落とし込んでいる最中にぎゅっと竿先が突っ込んだ。当然竿をあおって合わせる。グンと重みが乗って針掛かり。巻き上げに掛かると少し軽いが頭を振る。「およよ・・・何かな?」姿を見るまでは慎重に慎重にやりとりして巻き上げる。魚体が見えた。ピンク色!ねらいの鯛でした。



「ひょっほっほ。これで今日のねらいは一応達成できた。」とうれしくびくの中に入れる。撒き餌が効いて魚が寄ってきたのか。この頃から餌取りが賑やかになってくる。少し押さえ込んだアタリを合わせると掛かった。上がってきたのはここの常連餌取りさんの20cmを越えるフグ。こいつがやっかいもので、ちょっとほっておくとハリスを噛んで切ってしまう。何本か針をかみ切られた頃今度はちょっと重みのあるアタリが出た。そっと見送ってその後に出るスーーっと入る押さえ込みを見取って大きく合わすガツンとショックを感じてがっちり針掛かり。今度はちょっと手応えがある数回の締め込みに糸を出してやりとりしてようやく顔を出したのは40cmのチヌでした。



「やれやれ、本命も釣れてボウズ逃れたな。」と安堵。調子が上がってきたかなと思われたが、潮変わりのこの頃から急に魚の気配が遠くなった。餌取りのフグすらこない。アタリなく、付け餌のオキアミがそのまま上がって来る始末。やり始めからちょっと魚影が薄そうで不安があったポイントなので、「ここは場所がよくないか。」時間ももう11時過ぎとなっていたので思い切ってポイント替えを判断。筏を渡って東向きに釣り座をかえる。ところがこちらはいくら続けても餌取りフグがやかましく、チヌのあたりは出てきそうに無い。おまけに昼から向かいの風が強くなってきて釣りづらい。「はぁ〜こっちはダメかぁ。」ままならないので元の場所へ再度場所替え。ところが再変更して戻ってきた最初のポイントが時間をおいたからかいい感じになっていた。場所替えで時間をつぶしてしまった。今日は迎えは14:30と早いので残り時間は後1時間ほど。「あ〜あほやったなぁ。。」と思いながら、残り少ない時間せっせと団子を打つ。すると再開30分後。団子割れでふっと上がった竿先が一気に水中へ突き刺さる。瞬時に大きく合わせて針掛かり。手応えはそんなに大きくないが首を振る。さっさと引きをあしらって魚を浮かせるとこれまた30cmほどのマダイ。「やっほ〜。」これで鯛は2匹ゲット。まだまだよくなりそうな感じであったが残念ながら時間切れ。迎えの船の姿が見えたので大忙しで竿じまい。匹数は少ないがねらいは達成。いい竿じまいができました。

マダイ 30cm 2匹   チヌ 40cm 1匹
2015年12月05日
大竹 玖波沖の筏

 幾度かの冷えこみもあって、海はもうすっかり冬の海になったようで透明感のある水になっている。さて、状況はどんな風に変わったか。
 今回渡してもらったのは前回と同じ場所。前と同じように西向きに釣り座を取りたいところだが、今日はちょっとその西からの風が少し強く吹いている。
「冷たい風を正面に向けて釣るのはちょっとつらいな。」
と思い、少し悩んだが、風を避けて南向きに釣り座を構える。
「これでもしっかり撒き餌を入れたら、チヌは寄るだろう。」
 最初の団子を入れて様子を見てみる。しかし、前回とちょっと感じが違う。竿下には何も魚がいない感じだ。数投ダンゴうちをしているとようやく魚の気配がした。何の魚か、様子を見るのに食い込ませて合わせてみた。なんと上がってきたのはトラギス。底は砂底のようだ。その後も団子を入れ続けるが、状況はよくならない。餌取りにフグが加わったが、そのほかの魚は寄ってくる気配がない。フグが針に掛かったり、ハリスが切られたり・・・全くいい感触なく、朝のいい地合は過ぎていった。
「これじゃあらちがあかん。」
 昼前、それまで吹き続けていた風がやんだ。そこで、思い切って釣り座を西向きにかえ、ポイントを変えることにした。急ぎポイントの作りなおし。残ってた団子を全部新しいポイントに投入し、団子も作り替え、仕切り直しだ。するとこっちにも餌取りのフグはいるのだが、さっきまでとはちょっと感じが違う。
「やっぱりこっち向きが正解だったか。。」
団子が割れてからの竿先に出る信号が違う。
 1時間後、ふいに団子が突かれる。そして割れるとそのまま穂先が入っていく。
「エイッ!」
突き上げた竿が止まる。巻き上げに掛かるとクンクンと頭を振る。
「チヌだ。」
今日はボウズかもと半分あきらめていたところだったのに来てくれた。こういうときの一匹はとってもうれしい。



35cmほどのチヌをビクに入れて再投入すると連続アタリですかさずアワセを入れる。今度は前のより少し抵抗をして40cmをゲット。このチヌは浮いたときに口からダンゴを吐き出したので、団子を食いに寄ったと見える。



「こりゃ、これから続くかも。」
と期待したがこの2匹で止まってしまった。
 そしてそのあと再び西からの風が強く吹き出した。風を受けながら我慢して風に向いてやってみるが、どうもチヌアタリは遠のいてしまった。
「ひょっとしたら、午前中にやってたところにもチヌが寄ってきてるかも?」
と元のポイントにも仕掛けを入れてみたが、こちらはサッパリ。やはり初めに選んだポイントが悪かったようだ。
 再び風に向かってやったがその後はチャリコが一匹来ただけで後はフグオンリーで、迎えが来る時間になった。



                           7:30〜14:30    チヌ 35cm、40cm 2匹   チャリコ1匹  
2015年11月07日
大竹 玖波沖の筏 

 鮎の竿を置いて、これからいよいよ本格的に筏のチヌ釣りが開始だ。
 前回は前哨戦で有りながら、数釣り挑戦のつもりで出漁したのだが、思いに沿わないフカセ場に上がったので、満足いく釣果が得られなかったので、リベンジ感も大きい。
 今回降ろしてもらった筏は初めての場所。玖波側だけれど、前回の一番手前の浅場の筏からは少し沖目釣り座は西向き。きっと新しく設置された牡蠣筏に設置された釣り座と思われるところだ。はてさて、まだあまり人の手がついていないこの場所はどんなものか。まぁ未知とはいえどもいつもの調子で釣りを開始する。ただ、戦略として、前回、釣ったチヌが全くダンゴを食ってなかったので、今回は食わせる団子としてダンゴの混ぜ物に粗挽きサナギとアミエビを大量に配合したのだが効果のほどはどうでるか・・・。
 団子を練って、釣り座を準備し竿をセットしていよいよ釣り開始。初場所の様子見もあるので最初の団子撒きはせず、一投目から魚の反応を聞く釣り方ではいる。やっぱり?あまり手が着いていない釣り場だからだろう。最初の魚の反応は薄い。ピンピンと餌をつついてくる物はいるが、魚影は薄そうだ。クククっと竿先を押さえて上がってきたのはシロギス。底は砂地だとわかる。

  
「こりゃ、魚寄せができるかどうかで勝負が決まるな。」
魚を探る釣り方からチヌを寄せる釣り方へ転換。せっせせっせと早割れの団子を入れていく。
 しばらく続けていると、餌取りがトラギス、シロギスからフグに変わった。団子割れと同時に騒がしく付け餌を取る。付け餌を取るだけでもうっとおしいのにこいつは時折ハリスをかみ切ってしまうので始末に悪い。普通の餌取りならアタリを見逃して針掛けさせないように避けるのだが、こいつの場合放置するほどハリスをかみ切られる率が高くなるので、餌が食われたタイミングで早めに仕掛けを上げなくてはならない。そうこうして20cm越えのぼってりしたフグを上げたり、ハリスをかみ切られて新しい針を巻いたり・・・。
 と急にグイーンと穂先が突っ込んだ。急いで竿を握りリールを巻くと走る走る。
「なんだろう、青物かな?」
とちょっと慎重に走るのを止めてあしらい、リールを巻き上げる。浮いてきたのはなんと大アジ。30cmを越える大アジだ。



「これは、お宝だ!。」
口が切れないように大事に大事にタモですくう。大きな群れというわけではないようで、続けて掛かってくるではないが、時折この大アジが竿を曲げてくれる。
 そうこうしてるうちに竿の先がじわりじわりと下がっていき、曲がったまま止まった。この辺りが出るともう体が反射する。瞬時に竿を空へ突き上げて合わせるとガツン!2度3度と突っ込みをあしらい、浮かせたのはこの日の最長寸42cmのチヌ。



しかし、チヌはどうやら団子に寄ってきたのではない。ここのチヌの傾向で、フラフラと遊び泳ぐチヌが餌を発見して近寄ってきて食う。そんな感じで後は続かない。けれど、その後30分もしたらまたまた単発でチヌが食う。



 こうして午前中にチヌは4匹あがった。宝の大アジも五つ釣ったし、今日はこんなものかな。。。あんまりここで、午後から調子が上がったことがない。けれど、この日は違ってた。昼を過ぎてボラが寄ってきたのか、団子をつつくようになった。
「ボラの後はチヌ。」
と期待するとそのうち団子を突く感じから団子をかじる感じへと変わった。
「んんんっ、これはひょっとすると・・・」
チヌが団子に寄ってきたかと思うと同じく団子割れで上がった穂先がそのままススーススーっと入っていく。ガツンと合わして一つ追加。大抵は一つあげたら30分は静かになるのに、次の団子を入れると、続けてアタリが出る。連続でガツン。掛かるのは30cm前後と中型のチヌだが、ついに団子に群れが寄ったようだ。
「いいテンポだ。」
これから空振り無しで7連チャン。

  

  

  

  

  

ねらい通りの群れ寄せができたので大満足。7連チャンの後は少しアタリも間隔が開くようになったが、迎えの船が来るまでチヌは釣れ続けた。

     7:30〜14:30   チヌ 20cm〜42cm  15匹      アジ30cm〜40cm  7匹

2015年10月04日
大竹 玖波沖の筏      6:30〜14:30   35cm〜38cm  3匹 

 まだ鮎期終盤と気持ちは川なのにこの時期になって川は大水。竿が出せそうにありません。けれど、それは夜間に降った雨の勢いが強かったせいで、週末のお天気は最高なのです。暇をもてあましたので、
「よしっ!いつも鮎がオフになってからの筏詣でで、秋チヌの絶好期はもう何年も竿を出してないから、やってみるか。」
と思い切って大知さんに電話しました。
 ところが久しぶりの筏と言うことで道具の準備、餌の買いだしに手間取って、集合時間ぎりぎりになってしまって船を待たす羽目に。(・・・・同船のお客さん、すいませんでした。)
 2番船の店長さんの船で着けてもらった筏は玖波港から近い浅場のフカセ場の筏。何やら前日はフカセの釣り人が13枚上げたと言うことです。「だから釣れるよ。」と言う意味だったのでしょうが、自分は「人の釣り後は釣れない。」「フカセで撒き餌をたらふく食べて、腹が満腹」「上の層で広範囲に寄った魚だから筏の一点底釣りには来ない」とマイナス要因ばかりが頭をよぎります。それに・・・昨年、一昨年もこの筏に上げてもらったけど、いい調子になったことがない・・・自分には合わない筏です。。とは言っても、遅れて着いた自分が悪いのです。
 まぁ御託はこれぐらいにして準備整え、釣り開始です。最初はチヌを寄せる・・・がセオリーですが、「前日フカセで・・・」の情報があったので、すでにチヌは周りにいる可能性があると思い、一投目から丁寧にダンゴに付け餌を包み、アタリを取りに行ってみます。すると、、、読み通り、この第一投から食いアタリが出ました。団子が割れてツッツーと上がった穂先がパンパンと2度はね。「くるぞ〜、押さえるぞ〜。」っと目を注ぐとツツツツツーーと穂先が入っていき、止まります。そこを逃さずガツンと竿を空へ突き上げる。見事にガクンと一発掛かり。クンクンと頭を振る反応を確かめながらリールを巻いて浮かしてみると、35cm級のチヌです。

  
「やっぱりなぁ〜。」
こりゃひょっとしたら寄せ打ちしなくてもこのまま一日食い続けるか?と思ったけれど、そんなに甘くありませんでした。きたのは朝一のその一匹だけ。その後は静かになってしまいます。
 時間が経つごとにダンゴが効き出し、魚の反応が感じられるようになりましたが、餌をとるのはアジでした。しかし、このアジは20cmそこそこと食べてちょうどいい大きさのアジです。ビクの目からも出ることがない大きさなので
「いいお土産だ。」
とほくほくと釣ってはビクに入れていきます。
「この程度のアジならチヌが寄れば魚はうわずってアタリが消えるはず。」
とチヌが寄ることを期待してズンズン団子を打ちますが、状況は変わりません。
 そのうちふっと餌取りアタリが静かになったと思ったら、ススス〜っと穂先が入ります。それは見逃さないでガツンで2枚目。そしてまたチヌは続かず、その一匹だけで、アタリは遠のきます。
 こんな感じで忘れた頃にふっと通りすがりのチヌが餌を拾ったという感じで最後の3枚目は少し大きい38cmでした。
 なんか一日時合いも感じられず、パッとしない釣りに終わりました。秋チヌの激しさは味わえなかったけれど、まぁなんとかボウズにはならなかったからいいかというそんな感じの釣りでした。
 ところで、この日に釣ったチヌ、家に帰って腹を開けてみてビックリ。なんせ胃の中に撒き餌もオキアミも全く入ってないのです。「この時期なのに撒き餌が効かない???」しかも前日にはフカセでたくさんの撒き餌を撒かれたところなのにです。

  
2015年05月10日
大竹 玖波沖の筏      7:30〜14:30   27cm〜45cm  5匹 

 オフシーズンの釣りもそろそろ最後、しかし不漁続きで終わるわけにはいかない。そこで思い切って今年の最後は玖波の筏に上がることにした。今回は日曜日ということもあってさすがに混んでいる。他の釣り客は全員宮島を目指したが、僕1人玖波の港を出てすぐに近くの筏に降りた。

    

 初めて上がった筏なので様子はよくわからない。とにかくいつも通り釣り座をセットして、団子を落として様−子を見た。最初の1投は全く反応が出ない。どうやら底には岩礁帯はなく、魚もそんなについてはいないようだ。せっせせっせと団子を入れて魚を寄せることにする。10投も入れた頃、ようやくちょっと魚の気配がしてきた。しかしあたりは小さく、針にかからないほど小さい雑魚のようだ。その後静かな時間が経ち1時間も過ぎた頃、何やらそれまでとは違った様子が竿先に出始めた。 
「そろそろ当たりが出るか? 」
丁寧に付け餌をつけてアタリを取りにかかるとすぐにすうーっと竿先が入ったのを合わせるとガツン!一発で掛かった。くんくんと竿をお辞儀させるが思いのほかよく走る。どうやらチヌでは無いようだ。上に浮いたり底に突っ込んだりするのあしらって、浮いてきたけど体はピンク色。なんと真鯛。35センチを超える真鯛はお土産としてとても嬉しい。それをビクに入れて再度釣り再開。

    

3投ほど入れた後、また力強く竿先がすーっと入っていくあたりが出た。これも一発掛かり。しっかり針掛かりした魚はさっきよりは大きいようで重量感が違う。少し強引に力で上げにかかった時にプツン。
「ああやっちゃった。」
後5メートルというところ。細いPEをハリスとして使っていたのでどうやら魚の歯にハリスがすれて切れてしまったようだ。感じからすると40センチを超える真鯛だったように思う。その後、魚はチダイに変わる。足の裏サイズのチダイがぽつりぽつりと上がってきた。これはおかずにもいいのでうれしい。     

しかしそんなには続かず、アタリは餌取り的なものに変わった。どうやら次によってきたのは大敵のフグのようだ。
 それからしばらくはフグの猛攻を受ける。たまに食い込んで上がってくるのは大きめ、足の裏サイズのフグ。相手にするのが嫌でほったらかしておいたらきれいに針を切られている。5回も針を結んだか、嫌になってきた頃、団子がわれた後も竿先がおとなしくなった。
「ひょっとして、これはおるんか?」
慎重に竿先を見つめていると見事に食いアタリをキャッチ。エイッ!っと竿先で天をつくとガツン☆と竿が止まった。「掛かった!それもこれは結構大型!」ズドンと竿が止まるのはまさしく大型のヒットの感触だ。けれど、思ったよりは抵抗少なく、ゴツンゴツンと竿先をたたいてチヌであることは確かだが走るでもなく、突っ込むでもないので、半場強引にポンピングして魚を浮かせた。ギラリ見えた魚体。巻くのを止めた片手でタモを探り見事にゲット。顔だけ見ると年無しの顔つきだが、魚体は意外に短く、それでもこの日の大一で帰宅後検寸したら45cmあった。



さて、チヌが寄ってきたか?アタリが続くことを期待したが、これがここ宮島周辺の特徴で、一匹釣り上げたら次が来るには時間が掛かる。すぐにアタリはまたまたフグアタリに変わる。それでも、チヌは寄ってくると信じてせっせせっせと団子を入れる。
 そして30分後。またまた団子割れからアタリが出なくなった。
「来るゾ〜来るぞ〜・・・。」
しばらくしてコンコンと前アタリが出て、穂先を少し下げて食い込みを待つと今度のアタリはゴンゴンゴンと竿先をたたくようなアタリ。頃合いを見計らって、アワセを喰らわすとこれまたガッツーン☆竿は跳ね上げ途中で止まった。重量感は前のよりもさらに重い。これまた重くてもあんまり暴れるのでもないので一気に浮かそうと強引にポンピングして巻き上げる。「あと5mほどか・・。」どのぐらい大きいかと期待ワクワクで巻き上げてたらスーっと軽くなってしまった。
「あひゃ?!バレた??。」
一体何だったのか、ハリスが切れるでもなく仕掛けは無傷のままで上がってきた。針の掛かりどころが悪かったのか??
「クッソーー!あとちょっとだったのに。。。」
これでまたまたアタリは途絶える。アタリが途絶えたらはたまたフグアタリが続く。
 このフグを相手していたら、
「もうチヌはこないのか。」
と思ってしまうが、あきらめが出だした頃になるとチヌの食いアタリが出る。どうやらこの日のパターンはこんな感じだった。

    

 間を開けながらも40cmラインのチヌをその後もコンスタントに上げて、気がつくと迎えの船が来る時間になっていた。

    

ひさ〜〜しぶりに寒じゃない時期に筏釣りをしたが結構満足する釣りになった。
しかし・・・家に帰って魚をさばくと、
「もうさすがに産卵期は終わってるだろう。」
と思ったのに、おなかパンパンの卵と白子持ちばかり。それで、案外匹は弱かったのかもしれない。もうずっと前から産卵期のチヌは釣らないと心に決めていたので、
「罪なことしたな。。。」
と反省した。


2015年02月15日
野波瀬釣りデッキ   11:00〜17:00          0匹

 やっぱり2月の厳寒期は厳しい。
 例によって10:30の船で筏へ上がる遅出の釣行。船着き場の岸壁から海をのぞき込むと澄んでいて底まできれいに見える。水温がかなり低いことがこれでわかる。
 釣りものも少なくなったのか釣り人も少ない。それで狙いの2番筏に乗ることができた。風は西なので風向かいは避けて南に向いて釣り座を構える。こちらはちょっと餌取りは少ないようで竿先の反応もおとなしい。



「どうせ時合いは16時から。」
とせっせせっせと団子を打つ。そのうち餌取りも寄ってきたようで付け餌はなくなりだした。
「ひょっとして釣り始め2時間の居付きアタリが出る?」
なんてちょっと期待したけれど、反応なしで時は過ぎた。



 それからはただ時間だけが過ぎる。付け餌だけはなくなるが、たいした魚ではないのは餌の取り方でわかる。どうも他の筏も同じようなものらしい。釣り人の動きでそれはわかる。



 ついに16時には他の釣り人はみんな筏から上がって行き、残るは自分一人になってしまった。それでもわずかな夕方の時合いのチャンスを期待してせっせせっせと団子を入れ続ける。
 そしてこの日もやっぱり16時半になって、様子が変わった。急に魚の反応が活発になり、アタリも重いものに変わった。残り時間、あとわずか・・・・どうか一発でいい。食いのアタリを・・・。穂先がグングンっとお辞儀をし、そのまま押さえ込む。
「エイッ!!」
グッドタイミングでアワセを入れられた。クン☆っと針掛かりの手応え。
「おしっ!掛かった。」
ところがヒラリと頭が回る。その後もグイングインと頭を振ることなく重みはあるけれどもヒュインヒュインと上がって来る。
「なんじゃ?チヌやないな。一体何者?」
そのまま軽く上がってきて顔を見せたのはなんと30cmを越えたウマヅラ(^^ゞ。この時間になってこんなのが寄ってくるなんて・・・。その後も団子を入れても同じようなアタリが続く。
「こんなのが寄ってきてるのじゃあチヌは食わんな。。」
そう思ったとき、迎えの船のエンジン音が聞こえた。


2015年01月25日
野波瀬釣りデッキ   11:00〜17:00          0匹

 今回も11:00に筏上がり。日曜日と言うことも有り釣り人は結構いてどの筏にも釣り人が上がっていた。そこで前回まともに釣りができなかった中央東側の筏に降りる。

  

 先にフカセ釣りの常連さんがおられたので、声を掛け、挨拶を交わして隣、東向きで竿を出す。
 ここは餌取りが多い。最初の一投から団子割れと同時に餌取りアタリが出る。しかし、餌取りはどうやら小ハゲらしく、チビチビと竿先が振れるだけで餌はかすめ取られる。中に時折小メバルが交じるが、これも型が小さすぎてお土産にはならない。

  

 チヌが寄れば餌取りはうわずる。そう信じていそいそと団子を入れ続ける。しかし、状況は全く変わらない。そしてここは底が汚い。少し餌取りをかわそうと付け餌を底にずらせたら根掛かりする。時にはロープか漁網に針掛かりし、綱引き状態。こういうやからに根掛かりすると引っ張ってもなかなかハリスが切れてくれない。2,3mほどもグイーンと寄ってきてそこで止まる。こんなことをしてたら底荒れしてチヌが散ってしまう。
 結局状況が変わらないまま夕刻の時合いを迎える。
「残念、今日は時合いもアウトか。。」
 16時を過ぎてあきらめかけたら30分になってやっと付け餌が残りだした。
「ん?!こりゃやっと時合いが来たか?」
と気合いが入るが残念ながら時すでに遅し。アタリは出ないまま迎えの船がやってきた。

2015年01月11日
野波瀬釣りデッキ   11:00〜13:00          0匹

 前回のダンゴが余っていたので、風が少し強いという予報ではあったが出かけてみた。
 11時の船に間に合った。港では思ったほどに風もなかったが一応風を背にして東向きで釣れる筏を選択。もしもの時にはトイレの影に隠れるつもりだ。ところが筏まで船が出てみると意外と風が強い。
「こりゃ大変。」
と予定通りのトイレの影に釣り座を構え、ダンゴ投入。

  

 風が強いので波も高く、筏はしゃくられ、竿も大きく上下。
「こりゃあたりがとられん。。。」
それでも魚の活性は高いようで最初から餌をつついてくる。何投かすると小アジも針に掛かってきて、
「今日はこれでもお土産に持って帰ろうか。」
という感じ。
 ところが風はどんどん強くなる一方。時には突風が吹いて道具が飛ばされそう。ちょっと釣りをやめて道具も餌も整理整頓。コンパクトにまとめてトイレの影にまとめる。
「これでよし。」
と落ち着いて釣り再開。ところがその後、ピューっと突風が吹いたとき、風に縦に向けてトイレに沿わせておいていたにもかかわらず。竿袋が飛んだ。中には竿が10本ほども入って決して軽くはないのにである。急いでタモを一杯に伸ばして抑えようと思ったが強風であっという間に筏から離れてタモは届かなかった。。。
「あ〜〜・・・」
どんどん流されていく竿袋・・・見てるだけで何もできない情けなさ・・・。フロート竿袋なので沈むことはなく、遠く遠くへ離れていくのもずっと見えている。西風なので竿袋が流れていく方向には室生集落がある・・・
「うまいことあそこへ流れ着かないかなぁ。。。」
なんてあきらめわるい希望をちょっと持ったり・・・。
 仕方が無いのであきらめて釣りを再開したがやっぱりショック大きく、身が入らない。おまけに風はさらに強くなる感じで筏の揺れも半端ない。そうこうしてるうちに13時の船がやってきた。
「やっぱり竿を探してみよう。」
一気に道具をまとめ船に飛び乗った。けれど、それはやっぱり正解だった。他の釣り人もみんなその船に乗って引き上げて残った人は誰もいなかった。
 さて、、、船が港へ着いて急いで車に飛び乗り東方の室生へ向かう。西に向いた岸壁の堤防へ上がって竿袋を探す。ところが見つからない。もっと岸?もっと沖?・・・
「やっぱりダメかぁ・・・。」
あきらめて帰りかけたが
「ダメ元でもう一度・・・。」
と先端の岬まで行ってみる。すると・・・
「あった!」
見事に岬の下げ潮で現れてきていた岩に引っかかっているのを見つけた。けれど、そこまでは岸から10m海の中へ入っていかなければ届かない。
「潮は引いてきてるから後1,2時間も待てばいけるかも。」
せっかく見つけたのだから待とうと腰を下ろしたが見ていると強い風と高い波にあおられて今にも引っかかっている岩を乗り越えて再び流れていきそうな感じ。この岬を越えてしまうと岸はまた入り江になっていて竿袋は沖へと流れ二度と取り返すことはできないことはわかる。
「う〜寒いよな〜。海の水は冷たいよなぁ〜。」
鮎釣りのウェーダーを持ってくればよかったなんて思う。するとついに竿袋は岩を越えて再び流れ始めた。
「ん〜〜〜ままよ。」
急いで一気に防寒着を脱ぎ捨て下半身パンツ一丁になって海へ入る。ジャボジャボジャボ。思ったより結構深く膝を越えた。
「冷たい。こりゃたまらん。」
冬の海がこんなに冷たいものだと初めて知った。負けそうになったが気分は鮎釣りと一気に竿袋めがけて突進。腰まで入ったところでやっと竿袋に手が届いた。「や〜〜〜〜〜った〜〜〜!」で大笑い。
「何やってるんだろう。」
帰りの車の中、一人思い出して笑いながらの運転でした。

2015年01月04日
大竹 宮島沖の筏      7:30〜14:30   30cm〜38cm  3匹 

 2015年の初釣り。
 竿納めがボウズだったので初釣りこそはなんとかボウズを免れたい。そんな思いで玖波のイカダを選んだ。
 正月明けの日曜日。まだ釣り人は少ないだろうと思ったけれど。思いの外釣り人は多かった。



「浅いとこ行くか。」
船頭から言われたけれど、
「いや、深いところにやって。」
と滅多に言わないNoの返事をした。昨年末も行ったけど、あそこは自分の性に合わないのだ。
 降ろしてもらったイカダは宮島西端の沖。水深は22mというところか。

  

ダンゴを10個ほど入れて釣り開始。まだ日が出て無くて暗いのに最初から餌取りのアタリが出る。
「今日は忙しい釣りになりそうだな。」
まずは釣り開始後2時間ほどで来る居付きチヌの時合いと思い、淡々と団子を打つが、1時間を過ぎた頃なんとなくチヌの気配。そして読み通り穂先がスーっと入ってガツン☆ほどよい手応えで30cmのチヌを確保。早々にボウズを逃れることができてホットする。けれど、早朝の時合いのアタリはそれっきり。期待したほど対峙することができなかった。
 陽が昇ってからはまたまたフグの猛攻。宮島のイカダはフグが多い。でっぷり太ったフグが合わせて無くてもガッチリ大きな針を口の中へ入れて上がって来る。

  

いや、上がって来るのはいい方かもしれない。手応えもなく針が切られることたびたび。一袋の針がなくなってしまったほどだ。自分の餌取り対策は、逆にどんどん団子を入れること。たんまりと餌を食わせて満腹にさせ、餌の食い気を無くさせる(笑)。なぜなら、これまでいろいろとやってみたが、結局餌取りに効果的な方策などないからだ。上層で団子を割って餌取りを浮かそうと思ったら、チヌも浮いてしまう。特にこの宮島イカダはチヌが浮きやすい場所。だから冬場は磯のフカセ師がたくさんイカダに上がられ、たくさんのチヌを釣っておられる。その人たちに聞くと水深20mのところでもチヌの棚は5ヒロほどだということだ。チヌを浮かせてしまっては筏釣りでは釣果にならない。上ではあまりバラケないようにダンゴは調節する必要がある。餌取りを寄せないようにダンゴを少なくする・・・・するとチヌも寄ってこない(笑)。餌取りは逆に味方にする。小魚が餌に舞うとチヌも興味を持って寄ってきてくれると思っている。また、適当に団子を突いてくれるからこそ団子の割れが早くなり、団子入れのリズムを作ることができる。餌取りも何もいないときはどうしても団子入れのリズムが遅くなってしまう。ガンガン撒き餌を食わせれば昼過ぎには少し餌取りの勢いが収まることが多いものだ。しかし、チヌが寄ってこないときは結局納竿まで餌取り相手と言うことも少なくない。
「今日も結局最後まで餌取り相手かな。。。」
一匹目を釣り上げてからは状況が好転することなく昼前の潮止まりを迎えた。
 ここで一思案。潮の流れが反対になって糸が筏の下に入り込むと釣りにくいし釣れなくなる。今やっているポイントはあまりいい感じとは言えない。。潮が沖に出るイカダの反対側へ思い切って釣り座を移動するか、、、今まで団子を入れて作ってきたポイントを捨てるのか。。。迷ったけれど、思い切ってポイント替えをすることにした。道具を持ってえっちらほっちらイカダ渡り。釣り座に団子を入れておいて5往復し、やっと全部の道具を反対側へ交わした。
 さて、船が迎えに来るまでは後2時間。昼飯を食ってる暇はない。場所を変えてもやっぱり底には餌取りのフグがいる。おまけにこちらのフグは餌がもらえだしたばかりだから勢い激しい。
「やっぱり無理かなあ〜」
残り30分。場所替えは失敗だったかと思い始めた頃、状況が変わってきた。
「ん?もしかしてチヌが寄ってきた?」
穂先の動きが重くゆっくりになったのでじっくり構えると食いアタリが出ました。一匹目より少し大きめのサイズ。



群れが寄ってきてるなら連続して食いアタリが出てもいいものだが、数はそんなにはいないのだろう、一匹上げると静かになってしまった。そうして団子入れ30分。再び重量感のある押さえ込みを合わして針掛かり。これは少し型がいいようで竿を肘で支えてポンピング上げ。途中締め込みに何度かの首振りをあしらってタモに入れたのは本日一番の38cm。またまた、釣ってしまった後はアタリが遠のき、もう一回ぐらい食いアタリが出るかと思ったけれど、残念ながら迎えの船の到着。宮島沖一番遠い筏なので回収は一番。迎えが早いのだ。
 結局この日は3枚。初釣りがボウズでなくってよかったよかった。ちなみにこの日は全体的にチヌの食いはよくなかったようで3枚は筆頭だったようだ。



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