2009年 釣行記

2009年11月22日

柳井港 一文字           10:00〜16:00         0匹

 昨夜は鮎釣りの仲間たちとの忘年会。とっても楽しい時を過ごすことができました。旅館宿泊での忘年会ですから夜も遅くまですっかり釣りの話を語り続けることができました。
 せっかく徳山まで来ていて旅館宿泊のあけということで同行のたけさんとそのまま柳井の一文字に釣行することになりました。
 今回渡してもらったのは発電所排水溝の排水がまともに当たる離れ磯続きの浅い一文字でした。排水がまともに当たるので流れがとても速い。でも、その潮流に誘われて小さなメバルやウミタナゴなどの小魚がたくさん一文字周りに群れているのが上から見ても見て取れました。きっときっとメバルなどの雑魚釣りやグレなどの上物釣りなら適当に楽しめるでしょう。
 ところが今回も一応狙いはチヌです。おもしろそうではあったのですが、好ポイントと読んだその先には遊漁船が2隻とまって釣りをしています。そのまま止まっていてくれるのだったら影響はなさそうですが移動などされると水深が浅いポイントの上を通過されて魚は散ってしまいそうです。
 遊漁船の動きを探るためにしばらくは雑魚狙いで餌をつけて遊びます。これで2,3匹の手のひら級のグレとウミタナゴ、アジ、20cmを超える良型のメバルをあげました。
 その後、排水の吹き出しが止まって、遊漁船がやはり移動していきました。やっとポイントが広がったので本腰を入れてチヌ狙いの開始です。排水の吹き出しが止まったので潮流もほどよい流れになってます。波戸の内側を狙って竿を出していたたけさんの方もなんとなく魚の気配が出てきたようです。
 そのうち向かい風が強くなってきて思いの筋に浮きを通すのが難しくなりました。それでも浮きを変え投入点を変えて攻め続け3時間が過ぎて、ようやくなんとなくこちらも釣れる雰囲気になってきました。だんだん気合いが入ります。
 ところが、いよいよかなというときになって周辺を遊漁船がうろうろし始めます。
「まさか、またさっきの場所に船を止めるのではないだろうな…。」
この悪い予感は当たってしまいました。きっとまた排水の吹き出しが始まる時間になったのでこのポイントに狙いをつけて船がやってきたのでしょう。見事にスクリューで狙いのポイントを荒らしてくれました。それも思うほど魚影が少ないのか、いったりきたり入れ替わり立ち替わりで釣りが続けられません。
「あちゃ〜〜!」
であきらめました。波裏で釣っていたたけさんの方も残念ながらチヌの寄りが見られなかったようで釣果なしです。柳井一文字、魚も多そうでいい感じなのですが、毎度遊漁船にポイントをつぶされてしまいます。
「今度行くときはポイントはB級でも遊漁船の影響を受けないところで釣りをしよう…」

2009年11月07日

田布施港             8:00〜13:00              20cm       1匹

 鮎の竿をおいて2週間。まだ冷め切ってない鮎熱を語る機会を持つ感じでたけさんと一緒に田布施の港へ。
 ここは、釣り人も少なく、のんびりした釣りができる環境でありながら、結構チヌがちゃんと顔を拝ませてくれる場所らしい。フカセチヌ釣りでは抜群の腕の持ち主であるたけさんおすすめの場所である。もうチヌ釣りと言えば筏での掛かり釣りが定番となってしまった僕にはたけさんが釣りに誘ってくれることでひさ〜しぶり(十年ぶりくらい?)にこういう釣りができる。
 到着は8時。ここは干潮からの上げ潮時だけがチヌの食ってくるポイントと言うことで潮時を見ての到着です。風もほとんどなく穏やかな港内での釣りはのんびりしてとても気持ちがよかった。絶好ポイントはたけさんが譲ってくれて僕が攻める。港内へと流れ込んでくる潮を読んでの撒き餌打ち。しかしながらたけちゃん曰く、この日はどうも潮の流れがいつもとちがって安定せず。また、思うように潮も動いてないらしかった。
「おかしいなぁ〜」
とグチが出るほど魚の活性が悪い。たけさんはこのポイントではボウズになったことがないというのに、二人とも全くアタリがないままに時が過ぎていった。えさ取りは木っ葉のグレとイソベラ。盛り上がる状況が訪れることもなく時は過ぎていく。
 上げ7分の絶好機に手前の駈け上がりに付け餌を引き誘いを入れたとき、ようやく僕の浮きにチヌアタリが出た。合わせるとうまく針掛かりしたが、手のひら級のちびチヌだった。もう十分撒き餌も入れたし、小さくても一匹顔を見せたのだからこれから活性が上がるかなと二人ともちょっと真剣になり会話も止まる。しかし残念ながら込みいっぱいの潮止まりまでの間に二度といい魚のアタリは出なかった。そして天候も変わり、急に風が強くなり釣りつらくなってしまった。満潮の潮止まりを迎え、昼時になったので、竿をおいて昼食とする。
「午後からはどこを攻めようか。」
とほかの釣り場を見て回っていたところでたけさんに急用が入ったので竿を置くことにした。
 チヌは釣れなかったけれど、穏やかな港内でチヌにを釣っているにもかかわらず(笑)鮎の話を十分に語り尽くす時間がもててとても楽しい釣行だった。

2009年03月29日

阿知須の磯       18:00 〜22:00チヌ  20cm〜33cm  3匹、 メバル  15cm〜20cm 4匹

 たけさんの紹介で地元でもいい型のメバルが釣れるという阿知須の地磯へ半夜釣りに出かけた。
 渡船は阿知須港から出船。目指す磯は阿知須干拓沖にあるので10分ほどで到着だ。この日は春の大潮。干満の差が激しいときなので到着の干潮いっぱい時にはどこもみな岩が全部出てしまっていて砂地が丸見えである。周りは全部大き岩がごろごろしている。しかし、初めてなのでどこがポイントなのか見当がつかない。とりあえず干底でも釣りが可能な水深があり、足場が広く、潮が洗った後のない少々潮があがってきても大丈夫な高さのある岩を足場として釣りを開始する。
 餌は青ケビ、電気浮きをつけての浮き釣り仕掛けで底あたりから徐々に浅い棚を探っていく釣りだ。いよいよ足下が見えなくなってきた頃から潮が動き始めた。浮きは左から右へとゆっくりと動いていく。ほどよい流れである。ところがメバルがくる気配は全くない。仕方がないので浮き下を底すれすれに固定して餌取でも相手をしてもらうようにする。ようやくぴょこぴょこと電気浮きが動いた。その後にス〜っと引き沈んでいった。合わせるとククンといい手応え。けれど首振りが感じられて、どうやら本命とは違うチヌのようだ。あがってきたのはけっこう型のいいチヌ。なんと昼間に一生懸命撒き餌をして寄せてなんとか釣れるチヌなのにただ青ケビをつけただけで電気浮きを流していて簡単に食ってくるのだから…この磯は昼間も一年を通じてチヌはよく釣れるポイントだそうだ。
 穏やかな夜釣りの雰囲気に気持ちよく電気浮きを眺めているのであまり当たりは出ないが飽きはこない。けれど、今夜はメバル狙いなのに本命は全く顔を見せない。その後もツツーと浮きを沈めたのはチヌばかりである。あまりにメバルの雰囲気がないので岩を渡ってポイント変え、遠方、近場、右へ左へと投入し、メバルの居場所を探索だ。すると岩をぐるっとまわった遠投50m付近を流れていた明かりがスパッと消し込んだ。
「これぞメバルのアタリ!」
と合わせるとグルングルンといい手応えで20cmのいい型のメバルがあがってきた。
「やっとメバルの巣を見つけた。」
と喜んだのだがこの時から天候が急変した。沖から地へ向いての風が強くなり突風まで吹き出した。せっかく見つけたポイントへ仕掛けを投入するのが難しい。なんとかうまく投入できればやっぱり同じところで浮きが入りメバルを追加できたのだがそれも2匹だけ。ついに風が強すぎてそこへの餌の投入は無理になってしまった。
 餌の投入どころか、沖では白波が立ち、満ちあがってきた潮は足下を洗い出した。たけさんと一緒に万が一のことを考えてさらに高い足場へと道具を運びポイント変えをする。まさかと思いつつも初めての岩場、しかも夜釣りということでその付近の一番高い足場まで移動した。けれど、これは好判断だった。この後、やっぱり強い風と変わった場所のポイントの悪さゆえ、追加の釣果はなかったのだがそれどころかその前まで釣っていた磯は潮位が上がってすでに孤立してしまっていた。「あのとき移動してなかったら動けなくなっていた…」孤立した岩をみてぞ〜っとする。安心してはいられない。春の大潮満潮時の潮位に加えて突風で荒れた潮は普段洗うはずのないほどの高い岩をも飲み込んでしまっている。一番高い足場へ移動したのにもかかわらず、ここもぎりぎり。足下を打ち付ける波が洗っている。すでにまわりの磯はすべて水没。ここもいつまでもつか…。
「早く迎えの渡船よきてくれ〜」
と祈る気持ちで真っ暗な沖を見つめているとやっとお迎えの出番だ。どうやら岸ではまだそれほどまでに風も強くなく、沖がこんなにしけているとは船頭も思ってもなかったようである。足下の長靴を潮が洗う中、道具を積み込み、飛び込むように船へあがった。
 ちょと怖い思いをしたが、こんな近くにこんなに魚が濃い磯場があるということを知ることができる釣行であった。きっと磯のチヌ釣り釣りが好きな人ならとてもいい釣りができるだろう。ただ、、、港からすぐ近くへの渡船料が4000円はちょいと高いですね。

  

2009年02月07日

柳井港 一文字           9:00〜16:00         30cm  1匹

 職場の友人のタケちゃんに誘われて今年初の釣行へ出ることになった。場所は柳井港沖にある一文字波止場。松山航路のフェリー乗り場近くの小さな漁港から渡船が出ていると言うことだった。
 行き先の道中は友人がハンドルを持ち、僕は助手席。ワンマン釣行ばかりなので、ハンドルを持たずに車に乗るなんて久しぶりです。楽々の道中、ついつい話もはずむ。出漁はゆっくリズム。出船の約束は8時だったが、途中思ったよりも車が多く、予定時刻に間に合わなくなってしまった。しかし、渡船の船頭さんの家は乗船場のほんの目の前にあり、電話で遅れる旨の連絡を入れたが、快諾してくれた。
 一文字波止場までは渡船でほんの5分ほど。航路も港内で船の揺れを感じることもない。波止場へ着くと先客は一名だけ。メバル狙いの方であった。しかし、その一人の方が竿を出していたその場所が友人おすすめのポイントだったようで、狙いの場所が埋まっていたので、どこで竿を出すか少し悩んでしまう。
 一段高くなった沖向き側に上って眼下の海をのぞいてみると、なんと堤防に付いたチヌが見えた。大きさは40cmぐらい、人影が見えたらさすがに姿を消していった。この外向きの沖100m前方には発電所からはき出される温排水の排水口がある。そのため水温がぐっと下がる冬の瀬戸内でありながらここだけは水温が高く、そのために種々魚影も濃いらしい。波止場に沿って先端に向かって歩くと、見える見える40cm級のチヌが…20匹は確認できただろうか。そのほかにも群れなすメバルたちや小アジ…今日の豊漁が予想され、気持ちははやる。



 広い波止場、友人は沖へ向けての潮通しがよい先端部へ、僕は排水口へ向けて潮が流れる波止場真ん中で沖に向いて竿を出すことに決めた。水深はおよそ竿2本分。波止場際に入れられている捨て石の沖は根掛かりもなく釣りやすそうであった。
 沖アミ、地アミ、押し麦、配合餌を混ぜたフカセ用の撒き餌を一定のリズムで打ちながら釣りを開始する。開始から1時間ほどたつと、撒き餌に魚が寄ってきたのか浮きに反応が出だした。スパッと気持ちよく浮きを引き込んでくれるのはメバルだった。けれど、残念ながらこのメバルは赤で大きくても15cm程度のミニ。釣り上げても針を外して即放流というサイズである。釣りはじめの時に好感を持った沖への一直線に流れる潮は残念ながらすぐに消えてしまった。どうやらここは温排水の量が一定ではなく、その吐き出しによってころころと潮の流れが変わるようであった。
 10時になるとその潮流れは完全に消えて潮はゆったりと左から右へ、堤防に沿って流れる潮になってしまった。そこで撒き餌は浮きにかぶせるように打ち、一点ポイントを作るようにした。そうしてしばらくすると、ミニメバルとは少し違った当たりが出た。すっすっと2回ほど浮きを上下させた後、棒浮きのトップが消えるところまで沈んで止まり、そしてさらに沖を引き込んだ。そこまで浮きが沈むのを待ってアワセをくれると、がっちりと針掛かりした。ちょうどそのとき、先端にいる友人もアワセを入れた。こちらの魚はそんなには引きは強くないが、くいくいと頭を振る感触、やりとりして上がってきたのは堤防際で見たのよりは小さいチヌだった。友人の方は型のいい刺身可能サイズのカサゴであった。タモが空いたところでこちらはまだタモを出してなかったので、タモのある友人のところまで魚を誘導してすくい上げる。これでボウズはなくなったと一安心である。



 魚をスカリに入れて再び釣り開始、まだ魚の反応が感じられる。少し流していくと今度はかなり勢いよく浮きを引き込む当たりが出た。これも合わせるとガツンと針掛かりした。適度な重量感を感じながらリールを巻くと魚は水面近くになって急に横走りをしはじめた。キラリと光る魚体が青い???2度3度のつっぱしりをとめて浮かしたのは35cmほどのヤズだった。続けて当たりが出たので、この後も楽しい釣りを期待したのだが、防波堤に上げたヤズに暴れられてこんがらがってしまった仕掛けを直していいるうちに時合いが過ぎてしまったようだ。再度仕掛けを投入したときには反応がなくなってしまっていた。
 この日はこの時間帯が一番の時合いだったらしい。この後は浮きをちょいちょいと動かす触りアタリと小アジが回ってきて釣れただけでこれといった当たりが出ないまま時が過ぎていった。



 これまでにないくらい暖かく気持ちのよい晴天。午後からさらに気温が上がって水温も高くなり、魚の活性が上がるかと期待したのであるが、その頃からこの温排水口をめがけて遊漁船が次々にやってくるようになった。この遊漁船が配慮に欠けた操船をする方が多く、広い海なのにそのうちの1隻は僕の浮きをかすめるほど近くをて通り過ぎていった。当然のように魚の気配が消えてしまい、昼食をとって場所替えをする。
 昼過ぎから風も強くなったので影響を受けない波止場の内向きにポイントを変えてやってみる。こちらも竿2本と適度な水深があり、潮の流れもゆるやかに一定方向に流れていて釣りやすい場所だった。けれど、魚の反応はほとんどなかった。それでもそのうち撒き餌にチヌが寄ってくるかと思い、撒き餌を入れ続けたが渡船が迎えに来る時間までいいアタリは出なかった。
 まぁ初づりでボウズにならなかったのでよしよしというところだろうと竿をたたんだ。
 タケちゃんは先端部は時間と共にぐいぐいと沖流れの潮が速くなり、浮きが飛んでしまうので場所を変え波止場際の捨て石際を探って上手に一匹小さいながらも手中にチヌを収めていた。



 しかし、、、見えたチヌは良型ばかりだったのに釣れたチヌはそれより小さいのばかり、、、見える魚を釣りのはやっぱり難しいですね。




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