2021年 釣行記

2021年04月10日
紙祖川  11:00〜17:30

 今回はさすがに紙祖川へ直行。とってもいいお天気,ドライブ気分。匹見川回りで行くと1年ぶりだけど懐かしさがこみ上げてくる。
「そろそろ稚鮎の放流かなぁ」
いつものポイントの川相に変わりはないかなどと川筋を確かめながら上流へ。今年は早くも桜は終わり,八重の名残桜が少しあるだけ,
「いつもなら桜の次はつつじだけど…まだ…かな。えっ?でも(…ビックリ不思議に藤の花が咲いている。)え?いつもなら5月に入ってからでしょ?」
などとつぶやきながら匹見の町内へ。
 本流部に釣り人なし。4月に入ってお隣広島渓流が解禁になったからみんなそっちに行ったか?行っても不思議ではない。どうみても今年の高津のヤマメは失敗放流。いや,ほんとにちゃんと放流したの?って疑いたくなるレベルですから。こんなところまで来なくても広島ならアマゴ天国の吉和川がある。
 さて,こちらは…どうせ上へ上がっても魚影は薄いのだから今回は下流部の川幅広いところでのびのび竿を振ろうということで町中から入川。ところが想像してたとおり…ノーヒット。打っても打っても空振りの連続でだんだん釣り気が消えてくる。ひと瀬上がりきったところに次の段々瀬落ちで深いたまりが岩に隠れている。
「ここは主がいたりするんじゃないかな〜?」
その岩に体を隠して一段上の瀬に餌を打ち淵に落とし込んでいく…と目印が止まって上へ走った。
「おっ!」
っと合わせるとグイーンと竿が曲がって良型の手応えが感じられ…っと思った途端に針ハズレ。
「あっ!」
っと呆然。
「やられた…。」
まだどうにかなるかと思ってさらにその淵え餌投入してみたけれど,それっきり。やはり魚影は薄い。そして次の段瀬も全くの無反応で登り切ってしまった。今度はその段瀬の上は堤防。水落ちは3カ所。その水落ち回りのポイントを一つずつ攻めてみる。するとここは反応があった。

    

しかし,今日はなんだろう。アタリをとらえてあわせて掛けてグリグリでスッポン。針ハズレのバレが連続。そんなには魚影は濃くないからバラすとそのポイントはおしまい。アタリが消えたら次のポイント筋。またバラシ。遅合わせにして食い込ませてもバレ。早合わせは空振り。どうもバラシが多くなってしまってあわせタイミングを見失ってしまった。それでも針を小さくして送り込んで飲み込ませてやっとゲット。さすが下流部。サビはとれてキレイな銀白ヤマメ。この堤防下のポイントではなんとか3匹確保。

    

堤防下には残ってる?さらに上がったところに目的にしていた高堰堤下のポイントがある。
「あそこにも残ってるかな?」
期待を大きくして高堰堤まで一気に上り,まずは橋梁下の大淵へ。ところが…中心ダメ巻き返しダメ,吹き上がりダメ,対岸の渦巻きダメ…一番の期待どころ落ち口もダメ。。
「い…いないのか。。。」
いよいよ堰堤下を攻める。が…いい筋も溜まりも落ち口も…全くの無反応。。。やっぱりGOODポイントはもう攻められ,釣りきられた後なのか。。。期待をキレイに裏切られてしまった。
「でも,まぁ今年の紙祖川だからこんなもんかな。3っつ出ただけでもよかったってとこかな。」
川を上がって車へ戻り昼食とする。
「さて,後半は上へ上がってみるかな。」
 決めたポイントは先週最後に入った大淵。そこで終わったから今日はそこから上をと釣り上がるつもり。さて,先週あれだけ反応が良かったのだからいくつかはアタックしてきてくれるだろう…っと思ったら,,この大淵も…全くの無反応。渕尻で少しのライズが見られたが,それらは全部ミニヤマメだった。
「うっそー」
っという感じだったが今日の予定はそれから上。ということでさっさと見切って段々瀬を上がる。上がりきっての瀬頭でやっと反応。型は少し小さかったけどこれでやっと
「魚がいる。」
と確信が持てたのでていねいに瀬の中の小さなポイントを一つ一つつぶしながら上へとあがっていく。ここもやっぱり?大場所上ポイントは全然あたらず,2級3級でやっとあたる。
「どっこももう釣り荒れひどいな。魚影が薄いから釣りきられたら空き巣になってしまうのだろうな。」
周囲が少し暗くなってきたとき急にアタリが出はじめた。これはここまで先客さんが入ってなかったのか,それとも夕方時合いで食いが立ったのか。ただ小さいのが多いのか空振りにバラシの連続。
「どうなってんの?」
というくらいにバレてしまう。遅合わせにしたり,早合わせにしたり,針を小さくしたりといろいろ変えてもバレが止まらない。なんとか4っつ追加したところでタイムアップ。
 今日はなんでかバレの日だった。

    

16cm〜20cm 8匹
2021年04月02日
福川川 紙祖川  10:30〜16:30

 あきらめが悪いと自分でも思いながら,前回喰わなかったけれどライズを確認し,「ヤマメはいる!」とわかったものだから今回もまた行きがけに福川川で竿を出してしまう。
 けれど,今回はこれまでとは違う場所,側道に入って川に降りる隠れ入川道に。しかし,隠れもなにもない。降り口下の砂場には無数の足跡があった。これを見るとどうも釣り気が半減してしまう。アタリが出ないと「先行者が釣りきった後だからだ。」と足跡のせいにしてしまうからだ。そして,やっぱり…昔よくアタリが出た降り口の瀬の開きへそっと餌を入れたけど無反応。橋下の岩盤のフトコロも無反応。ずっと下へ下って瀬の石裏を中心に餌を入れて回って…1回だけ餌を触ったけれどこれは空振り。昔よく入っていたときと比べてやっぱり魚影の薄さを再確認したのでもう粘らないでさっさと竿をたたんで川を上がる。早々に場所替え,一気に匹見に向かってアクセルを踏む。
 1時間かけて紙祖川へ。先に昼食を取って,今回はだいぶ暖かい日が続いたので狙いを瀬と決めて瀬場の長いポイントへ降りる。入川点は段落ちの淵。けれどここには魚がいないことはわかっているのでおいしいところにさっさと餌打ちをして早々に見切って上へ上がる。
 次の岩盤の段々は前回1カ所1匹ではあったがいくつか拾えたところだが…今回は反応なし。やはり魚影が薄いので釣りきられて魚が着かないのだろう。さらに上に上がって瀬落ちの開きの淵場。ここも前回は端っこの竿抜け点では反応があったのに今回は全く無反応。河原の砂利には無数の新しい足跡が残っている。まあ今回はここからさらに上の長く続く瀬場だから…とトントンと釣り上がる。
 さて,いよいよ瀬場に入った。けれど…なんとも反応が出ない。おいしいところは全部スルーされてしまう。30cm四方のほんとに小さな石裏ポイントと岸際の浅い渦巻きだけでポツリポツリ。。けれど,こんなところは型の小さいのが多い。針を飲み込んでしまったのだけキープして後はそっと放流。長い瀬場なのに打っても打っても無反応が続き,もう嫌になってしまった。3時間かけて長い瀬をていねいに釣り上がってやっとビクには3匹キープ。

    

 終端まで上がったので今日はこれでやめようかと思ったけれど,もう少し時間もあったのですぐ上の段落ちの大淵に餌を入れるだけ入れてみようと上がってみる。こんな大場所はもちろんもう釣り荒れてるよね。と思いながらできるだけ岸際を離れてそっと餌を打ってゆっくりと流していくと…ツンツン!なんとあたるではないか。アワセ空振りで仕掛が跳ね上がってこんがらがってもつれてしまった。仕掛をもう一度張り替えてると渕尻でライズ!夕方になってヤマメの食い気があがったのか?ないと思ったアタリが出る。ゆっくり喰わせて送り込んで飲ませて合わせるとビビビビビン☆けっこう良い型18cm級が続いて釣れる。だが小さいのも多いのか合わせタイミングが合わずに空ぶったりバラしたりもある。アタリが途絶えると流れ込みの筋を替えて狙うとまた当たる。そして淵開きまで流しきって餌を舞い上がらせても当たってきた。おもしろいのでついつい長く攻めてしまい気が付いたら竿仕舞い予定の時間を1時間過ごしてしまっていた。「こりゃいかん」とあわてて竿をたたんでこの淵場では良型を5匹。
 最後の1時間が今回の釣果の大半とは。。。

    

15cm〜19cm  8匹
2021年03月27日
福川川 紙祖川  10:30〜16:30

 またまた週末雨の予報。しかし,今日は朝から晴れ,雨は夜からと言うことで昼間は好天気になりそうだ。いい天気での釣りは久しぶり。いそいそと釣り場に向かう。
 桜も満開。いい釣りになりそうだ。ところが春の好天気は風を伴う。時間がたつごと,釣り場に近づくごとに風が強くなり出し気になってきた。このところの好天気からも
「これなら川の水温もだいぶ上がっているだろう。前回は全くの無反応だった福川川はほんとにダメ川なのか,それとも水温が低くてクイが悪かっただけなのか…。」
それを確かめたい。そこで道中となる福川川でまず竿を出してみることにした。
 様子を見ることが主な目的なので今回は一番狙いのポイントへ直通。ありがたいことに車はなくポイントは空いていた。支度をして川へ降りるとやっぱり風は強い。早く勝負をつけようと思い当たる好ポイントに直行。まずは段々落ちの淵場から…。ここは芯も渕尻の駆け上がりも対岸際も…そして落ち口もその回りも澱みも…空振り。どうやらここには魚はいないようだ。そこから少し下手,開けた瀬。だがここもあちこと餌を入れたがノーアタック。風はドンドン強くなり,思うところに餌を振れなくなってきた。そこで反転,上の大好きポイントへ移動。しかしそこは風当たりが強く餌をポイントに打ち込めない。仕掛は鯉のぼり状態で手元に寄せるのが一苦労。風の合間を縫って餌を入れるが無反応。一投一投でとても時間が掛かる。それでもなんとか狙い場に餌を打つが…無反応。
「やっぱり福川川は今年はダメ川だ。」
と判断しかけたとき,ポチャンと魚が跳ねた?ん?見ると暖かさに誘われてか蜻蛉がたくさん舞っていた。羽化する蜻蛉をヤマメがライズハントしている。そのうちあっちでもこっちでもライズが見られて…。
「なんと!ヤマメはいるではないか!」
ライズ地点に餌を打ち入れたり,その上から流してみたりして…やっと1度だけ反応が出たがこれは空振り。その後はどんなにしてもライズはあれど餌はスルー。
「わかった!ブドウ虫を食わないんだ。」
餌が川虫だったら食うかも知れない…が,いろいろやるにはこの風はきつすぎる。ちょっと毛針をつけてやってみたがやはり強風に吹き上げられて打ち込めない。風は強くなる一方でどうしようも手がない。そこで見切って竿をたたむ。
「谷筋にでもいかないと風を避けられない。」
風に吹きさらされて冷えた体をカップラーメンで温める。
 腹ごしらえをし,一息入れた後移動開始。行き先は一山越えた紙祖川。山裏に来れば風裏になって風が当たらないだろう…と思って来たのに尾根から谷への吹き下ろしの風が吹き通す。福川川よりはましだが木々が踊るほどの突風が時折吹いている。
「これでは竿を振り回せない。」
といつものゼロ竿ではなく,硬中硬調子の竿に0.25道糸,そしてB鉛で石裏のピンポイント落としで攻めることにする。上は釣り荒れな感じがしたのでいつもより下手から入川する。ここも始点は段落ちの淵。そしてここもやっぱりの無反応。淵場は全部スッカラカンな感じ。一通りポイントに餌を打ってさっさと見切って上の瀬を釣り上がる。今年は瀬の中の小さなポイントにしかヤマメがいない。やっぱりここも好ポイントと思われるところは全くアタリがない。岸際浅場の澱みや小さな石裏のたるみでぽつぽつ当たる。けれどそんな所にいるヤマメは小物ばかり。

    

なかなか餌のブドウ虫を飲み込まないので針掛かりしない。やっと掛けてもすぐ放流。けど残念ながら針を飲み込んでしまったものは血を吹いて放流しても死んでしまうので仕方なくビクへ。ひと瀬釣り上がってようやく4っつ。やっぱりダメだなぁ。今日はここまでかな。気が付くと空は厚い雲に覆われている。思ったより早く雨が落ちてきそうだ。
「次の瀬尻の開きで最後にしよう。」
立木で覆われた段々瀬落ちの開きは夕方の時合いとも重ね合わさったからか集中反応。筋全部でアタリが出て型のいいのが上がってくる。

    

調子に乗って竿を振り回したら頭上の覆い木に糸が掛かり瞬間ボキリ!
「あっ!」
3番がぽっきり折れてしまった。「あ〜あ」で終了…
15cm〜20cm   8匹

2021年03月20日
紙祖川 11:00〜15:00

 今週末も雨予報。今年はどうも週末になると雨になる天気周期らしい。朝はまだ降ってないけど徐々に雨へと移行する今日はそんな天気予報。行くか行かないか少し迷ったけど昨日仕事帰りにCASTによったらすこぶる生きのいいブドウ虫が手に入った。せっかくの休みだし,先週の様子から釣果は見込めないけれど,とりあえず出発。雨が強く降り始めたらさっさと帰るつもりで出かけた。
 今日の行き先は匹見本流。当然魚影は薄くなるだろうが支流に比べると水温も高いだろうし,入る釣り人も少なくロープレッシャーだろうと考えたのだ。
 昼前に匹見街中に到着。思ったように釣り人の姿は見えない。雨もまだ降ってきていない。いつもよくいく鮎ポイントから釣り上がる。しかし…やっぱり?…メインポイントでは全然あたらない。
「はぁ〜,やっぱりダメかぁ。。」

    

でも,最初からそんなもんだと思っていたからそんなにショックではない。粘らずポンポンと次々とポイントを変えて餌を入れていく。するとそんなにたたないうちに目印が水中に入った。
「ん?根掛かり?」
っという感じで聞き合わせするとグググっと魚の反応。少し走って抜け出てきたのは魚体の白いきれいなヤマメ。2週前に紙祖川で釣ったヤマメと違って魚体も痩せてはいない,いい状態のヤマメだ。型も18cmほどとなかなかいい。
「さすが本流だね☆」



でもアタリは少ない。段々瀬の中に一カ所だけ対岸際に浅い緩流帯があった。
「こんなところにいたりして…」
と覆い被さる木の枝の下に餌を入れるとコココン☆っとあたってきた。
「おっ」
っとアワセを入れたがこれは空振り。続けて2度3度やっぱり触ってくるが飲み込まない,針に掛からない。そしてアタリは出なくなった。かなり小さい魚だったのだろう。
 その段々瀬を上がって広い場所へ出る。そこここの魚が潜んでいそうなポイントに餌を入れてみるけどいっこうに反応はない。メインを大きく外したこんなところ?っていうところでコンっとあたる。が…これはプッツン合わせ切れ。変に手応えなく切れた。これは鉛の位置。同じようにその後も2回合わせ切れ。針の結び目,目印の位置。あまりにスコンと切れるのは糸に傷が入っていたのか…それにしても同じような事故切れが続きすぎ。今日の使用糸は0.175のポリエステル系。今年初めて使ってみようとチャレンジした糸だが,もう少しデリケートに仕掛作りをしなくてはいけないのかもしれない。ふと河原の枯れ草,砂地に足跡の気配。メインポイントで全くあたらないのはやっぱりここも先行者があったのかもしれない。それであたらないのならよほどの上級者だろう。ほとんど抜けポイントは残っていない。
 この釣り場のエンドラインは高い堰堤。雨が落ちるまでの釣りと昼飯もとらずに上がってきたがその堰堤に近づく頃には霧雨が本降りの雨にと変わりつつあった。
「ここを最後にしよう。」
と堰堤下の広い瀬落ち淵。ここもセンターを外した手前の岸際で一つ出た。やはり同じようなキレイなヤマメ。そして渕尻で餌を止めて待ってもう一つ。これでアタリは止まって,竿をたたんだ。

    

 たった3匹だったが先週と違ってちゃんとアタリが出て,状態のいいヤマメが出たからまずまずかな。今シーズンはこんな調子かも知れない。
 車に戻ると雨は本降りになった。遅い昼食のカップラーメンで体を温めて帰路へ。雨だったこともあるが道中釣り人は一人も見なかった。調子の悪い川は魚もいなければ釣り人もいなくなるものですね。
18cm 3匹
    
2021年03月14日
福川川 紙祖川  10:30〜16:30

 金曜日,冷たい雨
 土曜日,曇り,強い北風
 どうも週末になると天気が悪くなる。本当なら土曜日の釣行がいいのだが天気状況が悪いので今回はぐっと我慢して日曜日の釣行とする。日曜日,天気予報通りスカッと晴れている。気温もグングン上がり好天気になりそうだ。けれど,日曜釣行。まだ体が慣れてないので1日釣ると大いに疲れる。翌日の仕事を考えるとちょっと楽に釣りたい…ということで少し近場の福川川が今日の釣行先。行きの時間が短い分到着も早くなり釣行時間が長くなる。しかし…好天気のはずが今日も徳佐を越えて島根県に入ると一気に曇り,霧雨さえ降ってきた。気温もグッと下がって寒い釣りになってしまった。
 最初に選んだのは椛谷集落入り口。ピンポイントだが昔は淵がヤマメのたまり場となり良型ヤマメがよく見えたものだった。そっと水際から離れ,川を見るけれど魚影はない。それでも流れ込みのたるみにはヤマメが着いているかもと思って餌を投餌する…が無反応。最初から1番のおいしいポイントを狙い撃ち。魚影は薄いと先読みしているからだ。けれど…無反応。仕方がないから周囲の2番手,3番手へ投餌…無反応。。
「こりゃ,今年はここに魚はおらん。」
上の瀬にも小さなポイントはあるがそこは攻めずにここを見切り,さっさと竿をたたんで次の場所へ移動。
 次は堰堤のポイント。車を止めてすぐに川へ降りられるのでたくさんの人に攻められやすいポイント。けれど広い場所なので釣り残しが多く,何回かはアタリが出てくれるところ。下手の瀬肩の石裏から餌を入れてみる…が無反応。
「ひょっとしてここも?」
あまりにも反応がないのでそろそろ心が焦ってきた。ということで小さいところは飛ばして本命の堰堤落ち…無反応。アタリもなければ餌も触らない。魚の気配もない。対岸側の芯筋回り…空振り。
「あかん。今年の福川川は魚がおらんのか?」
狙い場に餌を通したのでここもさっさと見切り,さらに次のポイントへ移動。
 今日一番の期待の場所。さすがにここは誰も入ってないようで入川点の藪が濃く降りにくい。川岸の葦原にも足跡はない。いつもはぐっと段々荒瀬を下って段落ちの淵から攻めるのだが今日はまだ魚信を感じてないので降り点のヤマメが隠れやすくいつも何匹かが反応を見せてくれるところから早速投餌。が…?ここでも無反応。もう考えられるポイントすべてに餌を入れる。流芯の脇,石裏のグルグル,対岸際の反転流,…すべて無反応。
「ええ〜ここにも魚はおらんのか?」
ここまでくるとガックリ力が抜ける。この好ポイントを見切って釣り上がろうとしたが2,3カ所やってそこも無反応だったので,もうやめた。竿をたたんで車に戻り昼食にする。
 寒いので車の中に入ってカップラーメンを食べる。温まって一息。
「はぁ〜,もう今日はやめて家に帰ろうか。。」
曇天で暗い空も気落ちを誘う。時計を見るとまだ1時。福川川をさらに攻める気持ちはない。がんばって山越え峠越えをすれば紙祖川へは小一時間で行ける。けれどあの峠越えの道は3月15日までは冬期通行止めのはず,
「行ってみて通れたら行って,通れなければ帰ろう。」
 楽釣りのはずだったのに強行釣行に向かう。峠道は心配なく通行できた。いつもの年なら道横にかき分けられた雪が山になって残っているのに今年はそれもない。こんなに雪がないのは初めてだ。
 峠を下って最初は狙いの工事現場。日曜日だから作業はストップしてるだろうと思ったら思った通り作業はストップしている。けれど…見事に川筋が掘り起こされて流れ筋が変わっており魚の止まるところがなくなっている。
「これじゃああかん。」
あきらめて少し下流へ。
「ここでも去年はチビヤマメがたくさんアタリを見せてくれたところだから出てきてくれるだろう…。」
と川へ降りる。相変わらず小雨は降り続けている。河原にはたくさんの足跡があるが…。もうアタリに飢えているのでとにかくポイントの一番美味しいところへ餌を投ずるが…ここも全くの無反応。アタリなし。えさもそのまま上がってくる。一カ所で粘らず次々にポイントを変えて上がって行くが…やっぱり無反応。
「どうなってるんだ?工事してるからここ付近には放流をしてないのか?それとも工事の濁り水が出てヤマメが住み着かないのか?」
 ダメと判断して再度の場所移動。もう最後のワンチャンス。せめて一匹ぐらい反応を見たい。ということで先週いくつか拾った場所へ再入川。
「釣り落としたのもいくつかあったし,まだ餌を入れてない壺もいくつかあるし,いくつかアタリが出てくれるだろう。」
しかし…前回アタリが出たところもまだ餌を入れてなかったところも…全くの無反応。。こんなことって…このエリアの上部まで釣り上がってついに一度もなんの魚も反応は見せてくれなかった餌もずっと無傷のまま…丸ボウズにおわってしまった。
「今年は…厳しいぞ〜(^^;」
2021年03月06日
紙祖川 11:00〜17:00

 いよいよ今年も渓流解禁。残念ながら今年の3月1日は月曜日で自分の初日の土曜日までに5日も間があり,おそらく淵場に固まっているウブなヤマメはすでに釣りきられていると思われる。しかしながらまだ手のついてないところがあるのではないかと希望を持つのは今年初釣行の釣り師としてはあることだろう。といいつつも出発はいつものようにゆっくり出動。実は鮎の竿を置いてから半年。その間は運動らしい運動もせずなまくらな生活をしていたので1日べったり川を歩くのに自信がない事もあるからだ。
 日がすでに昇ってからの出発。いい天気で気温も結構高く車の運転席はポカポカ。
「今日は暖かいいい釣りになるぞ。」
っとウキウキ気分。ところが峠を越えて山間に入ると行く先の島根方向はどんより厚い雲が低く覆っている。先に行くごとに日がかけり風も強くなってきた。そして2時間半の往路ドライブで着いた釣り場は気温も低く一気に冬模様。



ちょっと耳にしたところでは今年の高津筋は解禁から不調と聞こえてきたが…その不調のためかそれとも今日のこの天気のためか?解禁から初の週末土曜日というのに変に釣り人が少ない。本流から支流へと入りさかのぼって行くに釣り人らしい車と出会ったのはたったの3台。
「このぶんならあそこも空いてるかも?」
初釣行の一番竿出しはあそこと決めている場所があった。去年の初釣りで見つけた思わぬ放流ヤマメの塊場。小型ばかりで釣っても放流ばかりだったけれど初釣りらしくヤマメのたくさんの魚信を味わえたところ。一気にそこまで車を進める。が…あれれ近くまで行くと重機や大型ダンプが入って道路拡充舗装工事の真っ最中。そして狙い場は河原まで重機が入って作業中。
「なんとまあ…」
これではあきらめるしかない。ずっと温めてきた夢ははじけてしまった。仕方がないのでUターン。じぶんがよくいくいつもの場所まで逆戻り。
 ありがたいことにそこは駐車スペースが空いていた。車を止めて釣り支度。一つ一つ道具を確かめながらの釣り準備も整って,さぁ,第一投。ところが…少々釣り荒れててもいくつかのヤマメのアタリが出てくれるそのポイントは全くの無反応。淵から餌を入れて対岸,瀬落ちと少しずつ上へ…そしてついに瀬の段落ちとていねいに探ったけれどアブラハヤすら餌を食ってこない。
「なんと,これが今年の紙祖川かぁ?去年と偉い違い。また不漁の紙祖川に逆戻りかぁ?」
ここできっぱりこのポイントをあきらめて別の淵場へ放流ヤマメ溜まりを探しに行くのが正解だろうがせっかくこのポイントが空いていたのだからと上にある数カ所のポイントに餌を入れることをあきらめきれずそのまま段落ちの上に上がって釣り上がる。
 次のポイントも結構いいポイント。何匹かのヤマメがアタックしてきても不思議ではないところ。けれど先の場所がダメだったこともあって最初から1番の好ポイントに餌を入れる。ここで軽いアタリがあって,大事に大事にとテンションを与えずにじっくり飲み込ませてからの聞き合わせ。グリグリグリっと初手応え。
「やったね☆」



で大事にあしらいちょっと良い型だったのでそのまま岸にズリ上げる。この初物が今日の1番の型で21cm。しかし,色もまだ茶色く体型も細いやせ形。
「ああ…まだやっぱり時期早なんだなぁ。」
すぐに同じポイントを追撃。ところが追加はない。
「こんないいポイントで1匹だけかあ〜?」
1匹釣れたのはうれしいが魚影の薄さに落胆。数投粘ってみたがアタリはないので次へ。結構いいポイントが続くのに全然アタリがない。大場所,小場所…やっとアタリが出たのは絶好ポイントのはずれ対岸の岸際。
「これっていいとこにいたヤマメは釣りきられたってこと?」
あらためて河原を見てみるとまだ新しい足跡が残っている。ひょっとしたら自分が入る前にすでに誰かが釣り上がった後だったのかも知れない。
「こりゃぁダメだな。あそこの階段まで行ったら川を上がろう。」
と瀬の中を上がる。と,瀬の中にある小さな流れだまりでアタリが出る。一カ所1匹,固まってはいないがこっちの方がよほど魚がいる。

    

短い間を拾い歩いて5匹追加。階段に到着したので一旦川を上がる。
 車に戻ってふ〜っと一息,昼食とする。思ったほどの好天にならず寒い釣り,あったかカップラーメンがほんとにうれしい。少しゆっくりした昼食を終え後半戦を組み立てる。
「行ってみたいところは3カ所,けれど残り時間を考えると攻められる場所は後一カ所かな。」
とりあえず一番上流で川へ降りやすいところに移動してみる。
 ここは浅い瀬場,どうも入りやすいところだが人は入ってないようだ。そこで今日の最後場はここと決めて川へ降りる。やっぱりまだ初期,流れが走るところでは餌を食ってこないが餌が止まるところではちらほらと魚が出た。瀬肩の少し広いところでは2匹3匹と固まって出た。やはりここは手つかずだったのだろう。もう少し上まで上がってみたかったが対岸の草に振り込んだ仕掛けが絡んでしまい切れてしまった。時計を見ると時間ももう納竿の時間が来ているので竿をたたんだ。
15cm〜21cm   15匹


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