第一回 かずべ〜の釣り情報 鮎オフ会

 ここ「かずべ〜の釣り情報」ホームページを開設して4年目。昨年の終期にBBSで「是非オフ会を」とのうれしい声が上がった。そこで今年、「高
津川の状況がよければ・・・・」と考えていたのだが、どうもまだ今年の高津川も天然遡上の状況が芳しくなく、開催に踏み切れないでいたのだが、
訪問者の方から「オフ会は?」という声を聞き、プレオフ会のつもりで高津川への集いを呼びかけた。すると予想以上の反響があったために場所
を佐波川にして、開催に踏み切った。
 川の状況は、佐波川は今年も例年通りに天然遡上が有り、割合好調だが、大型台風の通過によって大水が出た後でまだ川も鮎も落ち着いてな
いという感じであった。さて、参加者は集まるのだろうか?参加してくださった方々に楽しんでもらえるオフ会&釣りになるのだろうか?せっかくのこ
の好期に1日をこの企画に費やしてくださるのだから満足して帰って欲しく思った。集合時間は12時、午前中はそれぞれの人のやりたい釣りを好
きなポイントで楽しんでもらってから集まろうという考えである。僕は少し早めに入ってポイント状況を確認し、オフ会の最後に計画しているミニ釣り
大会用の囮を確保しておくつもりであったが、前回のミニオフ会で用意しておいた方がいいと思った道具を買いそろえ、準備していたら出発は余
裕のない時間になってしまった。囮確保は無理になってしまったが、前日釣った鮎がいくつかいたのと、前日のBBSへのいいちこさんのカキ
コ「囮確保!」で大丈夫だろうと思った。
 あとは釣り大会のポイントだ。昨日の様子では集合場所の「新幹線下」はあんまり良い状況とは言えない。今日の参加者は飛び込みの可能性も
含めて4人〜8人と人数読みをした。その数の人が車を安心して停められ、同じポイント内でゆうに竿が出せるところ・・・・。鮎の数の多いのは下
流部であるので佐波川を下から登りながらポイントを探していく。台風による大増水後、水が落ち着いた初めての週末なので、人が一杯の状況も
考えられる。・・・さて、「大崎堰堤周辺」はがら空き、しかしここは今年一度も竿を出していないので鮎が掛かるかどうかわからない。「県住アパート
前」も空いていた。けれど、ここの鮎は難しいので最後の手段ポイントと考える。「看護研修所前」、残念ながら近いヤナ開けの準備作業でたくさん
の人と作業車が川に入っている。「新橋」ここはよく掛かるのはわかっているが駐車スペースがない。新橋でいいちこさんと翔さんの車を発見。どう
やら今日の参加者のお2人はここで竿を出しているらしい。「本橋の上下」下の瀬には4人ほど人影が見える。これではオフ参加者が竿を出すス
ペースがない。上のトロはどうか・・・橋の上から鮎の様子を見るべく橋上へ歩いていく。すると橋の上でカメラで写真を撮ってる人がいる。レンズの
方向を見ると橋の下でお一人正座して鮎を上に飛ばしている。川の中をのぞくといるはいるはたくさんの鮎が群れをなし、また石の垢をはんでい
る。「ここも良しかな・・・」次の場所を見ようと車へ移動しかけたがもう一度橋の上でカメラを構えた人を見るとどうも見たことがあるような・・・・「あ
ら?へいぼんさんの弟さん?」カメラを持ったその人も僕の存在に気づき挨拶を、やはりへいぼんさんの弟さんであった。「ということは橋の下で釣
っているのはへいぼんさん?」もういちど橋の下を覗きに行く。へいぼんさんの釣りを見ながら弟さんと一緒に状況観察をする。へいぼんさんが泳
がせている鮎はよく泳いでいる。その囮に集まったり、追ったりする野鮎たち。けれど、掛からない・・・群れの中に入ったり追われてぴょんと逃げ
たり・・・まるで「ハリが付いてないのではないか?」とも思わせるほど掛からない。実際の釣りではここまで追ってきているのだ。掛かる鮎はこの追
いのうちのいくつぐらいなのだろう・・・。この野鮎の追いを見て「やはりみんなにここでミニ釣り大会をする提案をしよう。」と考えた。残念ながらへ
いぼんさんの弟さんは夜勤明けということで睡眠を取らなくてはいけないのでオフ会は不参加ということであった。集合時間が近くなったので一足
先に集合場所である「新幹線下」へ行く。ここも人は少なかった。一人の人がここのベストポイントで掛けておられるだけだ。見ているとぽつりぽつ
りではあるが掛かっている。人が少ないので駐車スペースは十分空いていた。集合と談笑の部は予定どおりここで行うことにする。
 はてさて何人ぐらいの人が集まるのだろうか。3連休の中日になった日曜日。いろいろな予定が重なって参加できないとの連絡も4件あった。台
風で延期を余儀なくされたことが少し残念である。時間になってへいぼんさん、翔さん、いいちこさんが到着。午前中へいぼんさんは泳がせ釣りに
徹し、難しい釣りを堪能され、いいちこさん・翔さんは新橋で20匹を超える釣果をあげ、ひとまず満足しての集合ということであった。
 4人でテーブルを囲んで話をしているとてっちゃんが到着。他の方々とは前回の高津ミニオフ会ですでに顔を合わせていたがてっちゃんとは初顔
合わせである。お互いに挨拶を交わし、自己紹介をする。前回と同じように話は鮎の話がとぎれない。それぞれが持参した弁当を食べながらその
話は続く。やっぱり鮎釣り師は根っからの鮎好きである。話のネタは尽きることがない。次から次へと話題は生まれた。今日の午前中の釣りの話
から佐波川の話、そして高津川を初めとする他河川の話、釣法の話、仕掛けの話と・・・・。
 へいぼんさんと翔さんは今期初めての佐波川入り。もっと自由な釣りがしたくもあるだろう。オフ会終了後も自由に釣りができる時間を確保する
ために少し早めに話を切り上げミニ釣り大会の実施へと移行する。場所を今いる新幹線下から本橋下のトロへ変更することを提案するとみなさん
快く承諾してくださった。そこで車で本橋下へ移動する。橋の下はいつもは川遊びやバーベキューの人でいっぱいなのであるがこの日はそんなに
はたくさん人はいなくて車もゆっくりと止めることができた。ところが用意をすませて川に入ってみると午前中にはいなかった橋下のポイントに2人
の素掛けの人がいた。増水後、まだ若干増水状態である。今の一番ポイントは浅場であるのだがこの一番ポイントの橋下の浅トロは攻められな
い。仕方がないので本部を上のヤナ杭の場所に移動する。
 ミニ釣り大会のルールは
・試合時間は1時間。全員が釣り準備を整えたところで合図と共に囮を出し、合図と共に囮を引き上げる。実釣時間1時間である。
・ポイントの選定は入川順番をじゃんけんで決め、1番の人から順に入る。1番の人がポイントを定め、定めた合図として帽子を脱いだのを見て次
の人が川へはいる。
・最初の囮は2匹。自分が釣って持っている鮎のうちから2匹を選ぶかあるいは用意された(かずべ〜)鮎から選ぶ。
・順位は囮を含む1時間で掛けた鮎の総匹数が多い順、優勝者にはかずべ〜手製のタモの柄を進呈。
・競技開始を見定めてかずべ〜も参加し、もしかずべ〜が1位になった場合は賞品の進呈はなくなる。
といった具合である。
じゃんけんに勝って1番入川順位になったのはてっちゃん。下の葦際をポイントに選ぶ。次が翔さん。杭の下川の中央に立ち、対岸際の浅場をね
らう。3番のへいぼんさんは対岸へと渡り葦際から深い筋になったところをねらう。最後はいいちこさん。「誰もいないところが1番いいポイントだろ
う」と上にできた馬の背狙い。さすがみなさん。選んだポイントはいつもならどこもよく鮎が追う場所である。
                   
 全員が仕掛けをつけて準備が整ったのを確認して合図を出す。試合開始だ。最初の囮に鼻環を通し囮を出していく。トーナメントもそうだがこの
試合開始直後の緊張が走る静寂はなんともいえない。さて、みんなが無事釣りを開始したのを見届けて僕も竿をのばす。ポイントは本部前、静か
に囮を出す。その囮が沖へ泳ぎへいぼんさんが視界に入る。へいぼんさんも前から上へと囮を泳がせている。僕の囮が上へ上がり、へいぼんさ
んが視界から消えて今度はいいちこさんが・・・ところがすでにいいちこさんの竿が曲がっている。えっ?と自然とピントは目印の上のいいちこさん
のところに向く。すると次の囮も出すと共に竿が曲がる。入れ掛かり状態だ。こりゃいかん、自分だけひょっとしたらボウズかも・・・気持ちは焦り追
いのない本部前から杭の下、さらに対岸へと渡って鮎が石に付いているところを探す。けれど、鮎の姿は見えるだが追う気配はない。はてさて、み
んな掛かっているのだろうか・・。1時間は早い。さらにポイントを絞ろうと思ったらすでに終了10分前になっていた。終了の合図を出さないといけ
ない。「いかんいかん」急いで竿をたたみ本部へと帰る。結局僕は釣果なしだ。1時間ピッタリで試合終了の合図を出す。 さて・・・計量だが・・・残
念ながら掛かりは悪かったようで僕・翔さん・へいぼんさんは釣果なし。てっちゃんが1匹掛けて2位。入れ掛かりを演じたいいちこさんは囮込み7
匹で優勝となった。早速表彰式ということでいいちこさんには優勝賞品の「かずべ〜自作タモの柄」が進呈された。たった1時間の試合ではあった
が、この企画もみなさんには楽しんで頂けたようだった。お互い、1時間の間の釣り状況を言い合った。
                     
 今回のオフ会はこのゲームが終了したところで散会にした。佐波川に初めて来られた人もいて、みなさんもっと自分の釣りをしてみたいだろうと
思ったからである。今回のオフ会でお互いが知り合えて、また楽しく盛り上がれたことにに感謝し合いながら夕まずめの時合いを釣りに思うポイン
トへと去って行かれたのであった。
 オフ会に参加して頂いたみなさん楽しい時をありがとうございました。



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