2005年 釣行記

2005年10月23日
佐波川     13:30〜17:30   13cm〜20cm  11匹

 週末になると冬を呼ぶ季節風が吹きます。どうやら納竿の覚悟をするときが来たようです。

 風が冷たく、天気も曇天なので少しでもいい状況下でと昼からの竿出しとする。佐波川に着いたけれど新橋から川を眺めても見える範囲に釣り人の姿は見えません。寂しさに輪を掛けます。最後なのにふるえながら釣るのも辛いと思い、渓流用の防寒ジャケットを羽織ります。川は減水。鮎は跳ねてはいますがその型は小さいようです。

 最初から川を切って葦際に入ります。まずは橋のすぐ上の流れの強いところに囮を入れます。ここにまだ鮎が残っているようなら展開は楽です。流れに逆らうくらい若い鮎がまだいるということですから。しかし・・・波立ちのできているこの速い流れの中では鮎を掛かってきてはくれません。囮も弱いのです。掛からないのならこんなところで長くやっていたらすぐに囮がダウンしてしまってこの後がアウトになります。追う雰囲気がないのであっさりとこのポイントを見きって流れ筋が消えているところまで上がります。

 ここで仕掛けもフロロの0.1号に張り替えます。掛かるのかどうか?・・・状況がわからないのですから囮を大事に自然に川を泳がせます。30分も泳がせたでしょうか、最初に囮を入れたポイントからはかなり移動しています。やっとくくくん。。。弱いアタリで鮎が掛かってきました。掛かった鮎の引きの勢いもなんか弱いような感じがします。でも、竿納めの日に掛かってきてくれたのです。この夏、ずっと相手をしてくれていた鮎を想いとても愛おしく感じました。思わず掛かってきた鮎に「ちゅっ」と口づけします。
 囮を変えて泳ぎがよくなっても状況は変わりません。どちらかといえば足元から葦際を上飛ばしに泳がせた方が掛かりはよかったですが、型が小さくなります。川をよく見ながら囮につきあう感じでちょっとずつ上へ上ります。川底に変化があるようなところを一つ一つつぶしていく感じで探りますが、掛かるところは掛かるけど掛からないところは掛からない。鮎のたまっているようなところはなく、一匹来たらそこではおしまいです。法則性もなければいつ掛かるかもわからない。でも、適度に新しい鮎が掛かってきてくれました。

 納竿にはちょうどよい釣りだったかもしれません。あんまりよく掛かったらまた次も行きたくなるでしょうから。。
 結局この調子は時間が変わっても変わりませんでした。夕日に照らされる川を眺め、「今年もありがとう、また来年逢おうね」と挨拶をしてふるえながら着替えて帰りました。
 この夏もいろんなドラマを与えてくれた鮎に感謝です♪

2005年10月16日
佐波川     11:00〜17:30   15cm〜22cm  11匹
 
 今日は良い天気でした。それでも朝・夕は寒かったです.
 2週間ぶりに行った佐波川はぐっと様変わりしていました。鮎の数がぐっと減ってました。それに水までぐっと減って・・・減水です。
 朝、本橋の下の瀬に素掛けの人が一人しかいません。そこで、下の瀬のいいところへ入ります。

 ところが、最初に足下のチャラで即掛かりしたのはよかったのですが、その後ピリッともしません。瀬の中を上から下へ、さらに瀬落ちのトロまで探ってみましたが、ダメです。残り鮎は深い筋に固まっていたようです。そこを素掛けしていた方はとてもおじょうずで足位置を一歩も変えず、ずっとしゃくって次々に掛けておられました。
他のところには鮎はいません。
 場所を変わって橋上の浅トロへいきました。けれどこちらも鮎がそんなに見えません。それでもなんとか泳がせて9匹。真ん中では掛からずに、葦際でぽつんぽつんでした。でも型が小さい15cm級。いつもは後半よくなる新幹線に昼から移動します。こちらも鮎が少なく小さくなっていて掛かりません。ずっと泳がせて探りましたが結局0でした。

 このままでは寂しすぎるので、残り時間わずかで場所替えを、最後に人丸に入ります。時間も少ないので本命の瀬肩へまっしぐら。けれど肩の泳がせポイントではやはり掛かりません。最後の手段と肩落ちの速い流れに落としたら急にグググンです。型が良く瀬をしたまで下がってようやく取り込みます。型がいいので囮に使うのはもったいないと囮は交換せずに再度登って囮を入れるとすぐグググン。これまた同型で瀬を下ります。これも囮交換にはもったいないいい鮎でした。これで、目印も見にくくなったので竿を置きました。

2005年10月02日
佐波川     9:30〜18:00   15cm〜22cm  43匹

 昨日の和鮎さんの釣果に刺激されて、今日はひさしぶりに数に挑戦です。意気込みを持っていざ佐波川へ、到着は9時半。僕にとっては早い時間につきました。
 さて、どこから攻めるか・・・見ると新橋は車もたくさん停まっており、竿が何本か立ってます。そこでまずは本橋に入ります。下の瀬にはすでに素掛けの方が3人入っておられたので、仕方なく橋上の浅トロへ。
 けれど見える鮎はとても小さく、石についている鮎はあまり見かけられません。そ〜っと葦際に立って竿をのばします。昨日掛けた天然鮎が今日の囮、元気もあるので最初から沖へと出てくれます。しかし・・・思ったように掛かってくれません。沖へ元気に出ていった囮は今度は上へ登ります。竿いっぱいまで登ったのに掛かりません。引き戻して再度泳がせ。元気よく泳ぐ囮に鮎は追ってはきません。何度かやって、だんだんと囮の元気が無くなりました。そこで今度は0テンションで鼻先をつんつんと吊り上げ、だましだまし泳がせます。泳ぐスピードはゆっくりです。この止まったような囮にやっと掛かりました。どうも鮎の追いが悪く、スピードの速い泳ぎには反応しないようです。元気ピンピンの掛かり鮎に囮を変えて泳がせてみましたがやっぱり同じです。なので今度はおばせをなくしてブレーキを掛けながら囮が微妙に反応を示したところで止めて尻を振らせます。この方法でようやくポツリポツリと掛かるようになりました。けれどテンポはあがりません。ここでポツリ、あそこでポツリで拾い釣り。
 一通り探ったところでお昼になったので川をあがります。数えてみると13〜17cmが11匹でした。この元気な鮎を持ってさらによくかかるところを目指します。もう一度新橋に下がってみました。車を止めて川へあがってみると、「ん?どこかで見たような・・・」新橋で並んで竿を出している方々は広島流友会の方々だったのです。一番下の僕の目の前は鮎蔵さんでした。そ〜っと近づき、声をかけました。鮎蔵さんとはこの春、匹見川でお会いして以来です。あの江の川を泳ぎ流され剛竿で格闘するという鮎蔵さんですが、ここ佐波川では体を小さくして点ポイントを細かく泳がせて探っています。小技をするときには徹底的に小技に徹する鮎蔵さんでした。私を見留めるとポイントから上がってこられて話されました。そこでしばしの鮎釣り談義。「せっかく来られたのだからどうぞ釣りの手を休まずに・・・」という私に「いや〜、休憩するときは休憩した方が集中力が高まりますから」と言われ、竿を休ませられました。聞けば、昨日もここでやっておられた那珂川さんたちが昨日とうってかわって追いが悪いと言っておられるということでした。イダ掛け師さんも不調のようです。やはり、早朝冷え込み、天気が悪くなった今日は、昨日とは違って追いが悪くなってたようです。小技の鮎蔵さんは、それでも細ナイロン(0.1号以下)を使って22匹の釣果をあげておられました。話はとぎれず、小一時間もしゃべってしまいました。
 それから鮎蔵さんは元のポイントへ戻って再び釣りを開始し、僕は昼食をとって、みなさんの一番下手へ入らせてもらいました。橋上のそこはだんだんと流速が早くなっている波立ちです。その中でも少し石が固まっていて馬の背様になっているところに鮎を泳がせて入れるとクククンと反応です。掛かってきたのは17cmほどの元気のいい鮎でした。それからポンポンポンと同じポイントで掛けたところでコンクリートの固まりに針を掛けてしまいました。これをはずしに入って、追いが止まってしまいました。少し下がってやりますが先ほどの馬の背ほどは掛かってきません。下へ下がりながら探りますが、やはりこの時期、流れの強いところには数残ってないようです。そうしているうちに鮎蔵さんを除くみなさんは昼を過ぎたと言うことで帰還されることになりました。挨拶を交わしてお別れです。みなさんそれなりに後期の佐波川の鮎を楽しんでもらえたようでよかったよかったです。
 みなさんが帰られたので川は広くなりました。上の瀬に鮎蔵さん、下の浅トロはずっと攻められたとはいえ広く空きました。ここで対岸の葦岸へと川を切ります。今度は少しずつ上へ上りながら探っていきます。さすがにこのところ人気ポイントの新橋上、さらに流友会の人が2日間攻めたのですから鮎も簡単には掛かってはきません。ヒュ〜と勢いよく泳いでいっても反応は出ません。よたりよたりと石の周りや石裏へ寄り道させたり、止め泳がせてみたりしてぽつりぽつりと拾います。「どこかかたまって掛かるところはないか?」と期待して探りを入れますが、そういうところは見つかりませんでした。それでも昼を過ぎると少しはペースが上がります。囮が弱る前に掛かってくれるので、ねらいのポイントは足場より上になります。すり足すり足の間隔で上へと移動しながら釣っていきます。とうとう昼に鮎蔵さんが攻めていた波立ちの下手まで上がってしまいました。
 この時、ちょうど鮎蔵さんもずっと攻めていた上の瀬から下ってこられ、ちょうどお見合いの形になりました。ところが、いいポイントであるはずなのに両者ともに竿が曲がりません。「こりゃ、ここは掛かりが遅い」とお互いが読んだ頃、鮎蔵さんの展開は速かったです。すっと腰を上げて再度上の瀬へとさっさと上がっていかれました。この機転の速さはさすがだなと感心しました。僕もそれで見切りがつけられ、対岸へと川を切ります。ついでに引き船の中の鮎をおとり缶に移します。22匹。もう日は斜めになってます。残念ながらここで、目標にしてた和鮎さんの釣果には届かないとあきらめました。「う〜んくやしい・・・」やはりひとときでも入れ掛かり状態にならないと50匹を超えるのは難しいものです。夕方3時の入れ掛かりを期待したのですが、この日は天気も悪く、追いのペースはそれほどは上がりませんでした。
 さて、鮎を移して今度は再度一気に石畳を下って水位標まで行きます。昼まで流友会の方々が並び釣りされていたところを釣り上がって終わりとします。・・・「けれど、もう日落ちというのに鮎蔵さんはまだ止めないのかな?」水位標から下は流れが速くなってます。流れの速いところには数もいず、型も小さいのです。掛けて囮を変えたらすっすと上の流れの弱いところへ移動します。石畳ぎりぎりには荒い石が転がっています。ここは少し型のいい鮎が残ってました。型のいいのはゼロドライブがギュンギュン弧を描いてくれます。後で聞くと遠くから見ていた鮎蔵さんは「なんと良い型の鮎ばっかり掛けるんだろう」とびっくりしてたそうです(笑)。型がいいといっても20cmそこそこなのです。ただ竿がグンと曲がって端から見ると大型が掛かっているように見えるだけなのです。やはりぽつりぽつりのリズムは変わりません。陽も山際にかかり、暗くなってきました。しかし、遠くから来られている鮎蔵さんはまだ竿をたたみません。遠くの鮎蔵さんが止めないのにホームの僕が竿をたたむわけにはいきません(笑)。ちらりちらりと鮎蔵さんの様子をうかがいながらの釣りです。いえいえ鮎蔵さんはまだまだ竿を曲げています。こっちが釣れば鮎蔵さんも釣る。お互いが掛けるリズムはほぼ同じです。
 目印が見えにくくなった頃、ようやく鮎蔵さんが上の瀬から下ってこられました。「この川はいったい何時まで追うのですか?」まったく、この日は目印が見えない状態でも掛かってきました。きっとずっと厚い雲に覆われ、暗い状態だったので、鮎が暗いのに慣れて、日落ちでも追いを止めなかったのでしょう。「かずべ〜さんはいつまでやられるんですか?」「いえいえ鮎蔵さんがいつまでやられるのかと思いつつ僕もやってたのですよ」と二人で笑いました。そうこうしゃべっているうちにククンっと鮎が掛かりました。掲示板でこのゼロドライブの話をしていたのでちょうどよいと鮎が掛かったまま竿を鮎蔵さんにバトンタッチ。「わ〜これは!・・・」そうです。やっぱり誰もが初めてこの竿で鮎を掛けたら驚くのです。
 これで、シーズン前のお約束も果たすことができました。二人で今年の鮎について話し、余韻を残して別れを告げ、川を後にしました。
2005年10月01日
佐波川     11:30〜17:30   15cm〜22cm  16匹

 今日は広島からイダ掛け師さんが来ることになっていた。昨夜、飲み会だったために、起きるのが遅くなったので佐波川着は11時だった。
 約束の人丸橋下に行ってみると車のそばに和鮎さんの姿があった。「こんにちは、お久しぶりです。」と挨拶を交わす。話をする和鮎さんの鼻息が荒い。どうやら本流側に出ていた和鮎さんは絶好調らしく、このとき引き舟にたまった掛かり鮎を一度囮缶に移しに帰ってきてたのだった。イダ掛け師さんの姿が見えなかったが、イダ掛け師さんはこの橋下の分流である蛍川を釣り下がっていったらしかった。イダ掛け師さんに挨拶をしようと川を下るとちょうどイダ掛け師さんは川をさかのぼっておられた。堤防から声を掛けて挨拶を交わし、車のある入川点に戻ってイダ掛け師さんが帰ってこられるのを待った。どうやら蛍川の下手はニシが多く釣りにならなかったらしい。
 イダ掛け師さんとしばらく話をし、再び釣り開始。イダ掛け師さんは朝から掛けていたという入川点の人丸橋上で囮を泳がせ始めた。僕も身支度をし、まずはイダ掛け師さんの上、瀬開きの上の絞りのところで竿を出した。きっと一通り囮が入った後であろうから足場をぐっと岸寄りに取り、石畳の手前のゴロ石のところにそっと囮を入れていく。最初の囮は前に出て行くのに時間が掛かったが、ポイントに入るとすぐにアタリがあり、掛かった。小さいけれどまだ若く元気ピンピンの野鮎だ。早速囮を変えて再度同じコースを泳がせていくとすぐに次が掛かる。その後も2連チャン。鮎が少し散ったのか、その後、少し当たりが遠のいた。鮎のサイズも小さいのでポイントを前方の石畳に変える。しかし、やっぱりこちらには残り鮎は少ない。泳がせながら探っていくとやっと掛かった。こちらはやはり型が二回りは大きい。けれど数はいなくて次は掛からない。囮を泳がせて上へ上へとさぐっていってたら、残念沈んでた木に引っかかってしまった。浅く細い流れなのではずしに入るとポイントが荒れてしまう。しかしハリは木の枝にぐっと固く食い込んでいてはずれそうもない。ポイントをつぶしてしまうが仕方なくはずしに入る。「ここはしばらくダメだな。」ということで竿を抱えて本流へと出てみる。

 こちらもきっとすでに和鮎さんがさらった後で残り鮎は少ないだろう。和鮎さんは瀬の肩で釣っていた。そこで瀬の尻でじっくりと鮎を泳がせてみる。つんつんつんと沖へ泳いでいった鮎がなんとなく落ち着かないところがあったのでそこをしつこく泳がせるとクンクンとやっと掛かった。掛かり鮎は小さい。また次もなかなか掛からない。「やっぱりきれいに抜かれてるなぁ〜」と感心しながら瀬尻を丁寧に泳がせながら探ってみるが一つ二つしか掛からない。瀬の肩を精力的に駆け回っていた和鮎さんが竿をたたんだ。昼食のようだったので僕もそれに続いた。
 河原で話しながら昼食を取る。なんと和鮎さんはこの時点ですでに45匹も掛けていた。さらに数を上げようと言うことで「場所移動する。」と車ですっとんでいかれた。この精力的なパワーに圧倒されてしまった。イダ掛け師さんは最初のまま同じところでじっくりと泳がせ続けてぽつりぽつりと掛け続けている。同じところでこれだけ掛け続けるとはこれまたびっくりの技である。
 そこで昼食後、僕はすでに鮎は残ってないとは思いつつ和鮎さんが攻めておられた本流の瀬肩へ入る。しかしやっぱりきれいなものだ。ポイントらしいポイントはもちろんのこと、みのがしがちな何度も釣り込んで見つけたポイントですらも鮎の反応は遅い。泳がせ、探ってやっとポツリポツリ2番鮎らしき物が掛かってくるだけだった。時間を掛けてねっちりと探ったが結局そのテンポは変わらず。
 夕暮れになったので入川点に戻る。途中いいちこさんが覗きに来られていて挨拶を交わす。橋の下の瀬尻をのぞいて「いるにはいますけどね。」と声を掛けてくれたので橋上のいいちこさん指示に合わせて鮎を入れてみたがやっぱり掛かってはくれなかった。見える鮎はなかなか掛からないものである。河原に戻るとイダ掛け師さん、和鮎さん、それに那珂川さん、均さんもおられて挨拶&鮎談義。なんと和鮎さんは60匹を越えた釣果をあげたらしい。イダ掛け師さんは蛍川の一カ所のポイントで30匹超え、那珂川さんたちも新橋付近で20匹越えの釣果を上げたらしかった。みなさんやはりすごい腕前である。
2005年09月27日
高津川     13:00〜17:30   21〜24cm  10匹

 ひさしぶりに高津川へ終盤の大型化した鮎を拝みに釣行してみた。
 日原に出て川の状況を見てみるがポイントポイントにはほとんど釣り人が見えない。「あらら・・掛かってないのかな?」人のいない川を見て自分の好きな場所で竿出しをしてみたくも思ったが、今日の狙いは下流部・・・ということで我慢して下へと下る。しかし・・・川筋を見るとなんとも先日の台風による増水で川相も流れも様変わりしているというところがたくさんあった。
 さて目指す横田合流地点に着くと、これがビックリ。平日というのにここだけは両岸に竿が立ち並んでいる。どうやら僕が考えることはみんなも同じように考えるらしい。他のポイントに移動しようかとも思ったが、合流点匹見川側は誰もいない。また先日の増水でこの激チャラ匹見側の川底がどう変わってしまったかも心配だったので、囮変えを・・・と匹見川へ降りてみた。
 今年は遡上道を人工的に掘り込んで作った幅の狭い流れ1本しかなかったのに、手入れをする前の激チャラに戻っている。鮎の魚影を確かめるために激チャラの中をわざと踏み上がってみたがやはり鮎の数は少ない。見えるのは集団になって場所移動をする群れが2つ3っつと見えただけであった。
 どのくらい掛かる鮎がいるのだろうか。一番下の激チャラに静かに足場を取り、静かに竿をのばしてそっと囮を入れてみる。しかしこの日持参した囮はこのところの残暑の厳しさで少し弱ってしまっており泳ぎ登ってはくれない。鼻先をつんつんと上げてだましだまし沖へ出し、登らせてみたが掛かってはくれなかった。あまりこだわっても、さらに囮が弱るだけなので、チャラチャラをあきらめ、上にある小さな瀬尻へと思い切って移動する。
 ここは小さいポイントながら尻がちょうどコンクリート畳底になっており、そのコンクリートと石の境目にいつも鮎が固まっており、期待を裏切らない場所だ。そ〜っと沖へ囮を出して無理のないように徐々に引き上げ石底に導く。するとやっぱり来てくれた。当たりは弱いがぐんぐんと力強く引くこの引きは人工鮎独特の引きだ。最初の一匹でもあるので時間を掛けて丁寧にあしらい無理をしないように抜き上げる。ドスンとタモに収まったのは20cmを越えるいい鮎だ。この浅場では大型といえるだろう。やはり鮎の鱗は荒い。放流鮎に違いない。早速囮を交換して泳がせ出すが、掛かりたての野鮎にしては泳ぎが悪い。人工鮎、おまけに終期でつわりに入っているからだ。糸をゆるめておばせを与えても泳ぎ登ってはくれない。糸も0.07号と細いので抵抗も少なく、なおさらである。そこでオバセを取らず糸を張ってゼロオバセで泳がせ、登らせる。少し荒い石のところまで泳いで入ってくれたと思うやいなやガガガンっと次が来る。今度は当たりも引きも強いやはり型のいい鮎、天然遡上だ。ついて下がってあしらって、抜き上げる。今度は泳ぎも良いのでほったらかしててもぐんぐんと登っていく。同じ石の荒いところで続けてググン!だが、ポイントはそんなに大きくないのでこの入れ掛かりも4連チャンでピタリと止まってしまった。大きな鮎をあしらうのに少し暴れさせすぎて野鮎が驚いてしまったのだろうか・・・しばらく泳がせて探ってみたが掛かってこないので、場所を動く。
 上に続く浅い早瀬を引き上がっていく。しかし、鮎がいても良いはずのこの早瀬では全く掛かってこない。すでにもうきつい流れには鮎は入ってないのだろうか、それともまだ先日の台風増水によって洗われた石に垢がついてないのだろうか。ずっと引き上がって瀬の肩まで登ってしまった。堰から落ちるその早瀬、堰のコンクリートの切れ目にちょっとしたたまりがあった。そこに囮を入れるとググンとやっと掛かってくれた。しかしさきほどの瀬尻に比べると型も少し小さい。もう少し続けて掛かってくれるかと思ったが、ここではこの一匹だけ。
 さらに上へと移動する。橋の下にできた瀬肩へ上がる。ここも石並びが良いのだから掛かってきても良さそうなものだが・・・かなり泳がせてさぐってみたが一匹も掛かっては来なかった。さらに橋の上へ・・・橋桁にできた浅チャラの肩にあたるこの浅いトロは石がぐんと減ってしまって砂底が目立つ。砂の中にポツポツとある石には小さいけれど縄張り鮎も見えたのだが、少し近づいただけでさっと逃げてしまい、警戒心が強いらしく掛かっては来なかった。さて・・・さらに上・・・鉄橋下のトロへ向かう。ここは早期から肩のよい鮎が掛かる有名なトロ。けれどあの台風増水で石が飛んでしまったようだ。川底にところどころあった抱きかかえ石が全くない。玉砂利底がずっと続くだけだ。対岸のテトラ付近で少し群れ鮎が跳ねてはいたが、掛かる気がしない。さらっと泳がせながら鉄橋の橋脚まで登ってみたがすぐにあきらめた。
 「さて、そろそろ本流も空いたのでは?」と囮を上げて今度は一気に下へ移動。ところが・・・河原の駐車帯には来たときよりさらに車が増えている。遠目に見ても立っている竿が何本も見える。どうやら人は減るどころか、みんなここに集まってきたようだ。残念だけれど本流をあきらめ、最初に入ったポイントの近くの左岸よりや下手の浅場を探ってみた。すると確かに少し大きめの石が入っているよさそうなポイントでは追いが感じられるのだが、どういうわけかハリが蹴られてばかりで掛かってこない。浅い場所ほど蹴られてしまう。左岸側の少しだけ深みになっているところに3っつ4っつ大きな石が転がっていた。今度はそこに囮を入れてみるとピューっと目印が下へ飛んだ。なんとも大きい鮎が掛かったらしい。ポイントを荒らしてしまうので下がりたくはなかったが、ためきれない。ずんずんと下へ下り、ようやく竿が立ち、寄せの体制に入ったところでプチン!親子どんぶりしてしまった。仕掛けをフロロの0.25に張り替える。残念ながら逃げる鮎にばちゃばちゃとついていったため鮎の追い気配は消えてしまった。
 場所的にここではもう手を尽くしてしまったのだが、もう少しだけ時間がある。けれどやっぱり本流側は人影が見える。仕方がないので一番最初に入った瀬尻にもう一度囮を入れてみる。これが当たりで時合いと重なったのかまたまた連チャン掛かりになった。5連チャンしたところで当たりが遠のき、陽も落ちてきたので納竿とした。


    
2005年09月23日
佐波川     13:00〜18:00   13cm〜24cm  41匹

 少し数を釣る気になったこの日、朝は早く起きたのだが、逆に早く起きすぎて用事を言いつかってしまった。さっさと野暮用をすませ次の用事を仰せつかる前にさっさと車を出した。
 途中コンビニで買ったパンをかじりながら佐波川・囮屋さんへと向かう。すでにヤナ漁が始まっており、水槽の中の囮は天然物ONLYになっていた。元気は良いのだが一匹500円はちょっと痛い。その囮を2匹買って、すぐそばの本橋下に入ります。本橋上のトロは本命場はすでにヤナ域にはいっていて竿は出せません。でも、橋下から竿2本分まではヤナ域外になるので釣れるのだ。この竿2本分がちょうど橋下の瀬の肩になるので、終盤、鮎がたまるポイントになるのだ。
 とても浅いポイントなので足音・人影は厳禁である。左岸の葦の際にそっと忍び上がりゆっくりそっと竿をのばし仕掛けをつける。ゆっくりしていると入った時に逃げた鮎たちが再び戻ってくるのだ。
 足下付近に逃げた鮎が戻ってきたのを確認して囮を出していく。しかし、この時期の囮は弱い。最初からぐんぐん沖へ上へと泳いでいってくれることはない。ふっと3m前方まで出て底に落ち着いてしまう囮の鼻を上げてひょいひょいといった感じでだんだん沖へ出していく。こんな泳ぎではなかなか掛かってはくれない。けれど群れ鮎がこの囮鮎に近寄ってきてくれるのだ。鮎の方が囮に寄ってきてくれる・・・この時期は囮を一カ所で留め置いても尾だけを振らせていたら掛かることがあるが、この寄ってきてくれた鮎がうまくハリに絡んでくれたときの掛かりだと思う。うまくハリに絡んでくれなくても、そのうち囮の方が近寄ってくる鮎を嫌って逃げ出す。。ピューっと急に囮が走るのがこれだ。このときもピューが始まった。するとこの逃げる鮎には途中石付きの鮎は追ってきてくれるのだ。ぐりぐりぐりっと掛かった。少し時間は掛かったけれど、読み通り。
 さて、囮が変わったので今度はピューと沖へと走り出てくれる。すると止まったなと思ったら目印がくりんくりん。ゼロドライブは少し型の小さいここの鮎でも十分に曲がってくれる。胴からぐ〜んと半月を描くゼロドライブの竿尻を下に落としてためる。これなら下がることなく鮎が抜けるので、足下を変える必要がない。正座したまま抜いて囮を変え、掛かり鮎を舟に入れて再び囮を出していく。掛かり速度はぐんぐん加速する。日差しが強くなり、また静かに釣っているので逃げ鮎がどんどん戻ってきたのだろう。狙いの石へ向けて囮を離すがあれれ前方3mほどのところで囮がキラキラしている。そう、沖へ出る前にすでに掛かっているのだ。そうして一通り釣り上げたらちょっと掛かりが止まる。
 そこで狙いを沖の下にできているチャラチャラの瀬肩に変る。ここにも鮎はたまっていた。肩の鏡に囮が入るやいなや目印ピュー。けれどここは浅すぎて掛かり鮎が暴れるだけで野鮎は逃げまどっている。5連チャンほどしてここも止まってしまった。さらに今度は沖から上へ登らる。何の変哲もない浅トロなので掛かる速度も遅いが途中でクルクルだ。途中の鮎を拾いながらついに真上へ登らせる。糸一杯まで登り切ったところでクンクンと鼻を上げさせるとバシャンと水はねをさせて掛かってくる。この葦際の黒石で掛かる鮎は一回り大きい。1時間半ほどで20匹掛けたところで掛かりは一段落した。ゆったりと釣りのならこういう状態でもねちっこく泳がせれば掛かってくれて、このじっくり探る泳がせもなかなかおもしろいのだが、この日はちょっと数を掛ける気持ちだったのでポイントを変える。
 橋下の瀬で引き釣りをしようと下の瀬へ行ってみた。けれど、なんともこの終盤は瀬は素掛けの人たちに大人気。瀬の中には4人の素掛けの人がいた。これでは入れない。
 仕方なく川を切って対岸から泳がせるコースを変えて橋上の浅トロを攻める。けれど掛かりはそういいことはない。ポツリポツリ・・・囮の泳ぎが鈍くなったな・・・と思った頃にようやく次の鮎が腹やエラにハリを掛けて上がってくる。1時間ちょっとやって陽が傾きだしたので初めのポイントにももう一度石に鮎が付いただろうと戻り掛けた時、下の瀬を見ると人が減っていた。
 それでそのまま下の瀬に入ることにする。残念ながらグッドポイントの瀬の後ろ半分は素掛けの人がいて入れない。仕方なく上から少しずつ下がっていく。追いはちょこちょこ。同じところでは掛からない。少しずつ少しずつ下がって、これ以上下がると素掛けの人の目障りになるなというところで目を引く流れ筋を見つけた。そこに囮を入れると即ググンだ。ちょうどその筋の下が大石のたまりになっているので掛かり鮎はそのたまりに誘導して下がりを食い止め抜く。同じところで掛けて同じところで抜く。入れ掛かりだ。範囲は畳一枚程度だろうか。不思議なぐらいにバンバン掛かった。15連チャンだ。
 ついに掛かりが止まったのでほんの少し上がったところを・・・と囮を入れたらこれが間違い。そこには鉄筋があってたくさんの素掛けの仕掛けが絡まり切られていたのだ。当然囮鮎はそれに絡んでしまった。少し流れのきついところだが仕方なく囮を回収しに川へ入る。四苦八苦して流れの中で糸絡みをほどいて岸際へ帰ろうとした時、石につまずいてはでにバシャ〜ンとこけてしまった。幸いどこも打たなかったが服はずぶぬれになってしまった。太陽も山の端に隠れていたのでこれを機にこの日は竿をたたんだ。

2005年09月19日
佐波川     15:00〜17:30   15cm〜21cm  14匹

 この日は昨日のオフ会に都合で参加できなかったここの常連のお二人さんとの顔合わせを約束し、佐波川へ出かけた。
 集合の約束は2時に人丸。早めに行って一釣りしようかとも思ったのだが、あいにく朝から雨が降っていた。その雨脚も自宅ではかなり強かったので出控えた。昼過ぎにその雨も止んだので約束時間に遅れないよう家を出発した。
 ヤナ場である人丸はすでにヤナ小屋も建っており、明日の解禁に準備万端のようである。ここ人丸を遠慮することなく釣りができるのも今日が最後だ。ところが、残念、先客がおられた。一番上の瀬に一人。どうやら追いが活発にあるらしく足場は固定されている。
 車を止めて降りると川から上がってきた人が一人。「こんにちは」初鮎師さんだった。ここのBBSでは2年のおつきあいがあるにもかかわらず、顔を合わせるのはこの日が初めて。でも、ずっとBBSで会話をしてきたので初めてのような気がしない。お互いに挨拶を交わし、話題はすぐに鮎談義へと花が咲く。話は初鮎師さんお得意の島地川との合流点と新橋の話題へと進む。そうこうしているうちにわかひろさんも到着した。初鮎師さんとわかひろさんは、同じ合流点での釣りが好きで、これまでにも何度か顔を合わされていてすでに顔なじみらしかった。今回はお二人にここ人丸の釣場を紹介するのが一つの目的でもあったのだが、残念ながら先客のお一人は動きそうもない。さらに川の中に入っていた初鮎師さんによれば下の瀬付近にももう一人入っていると言うことだった。それでは3人が竿を出すには場所が狭すぎる・・・ということで場所を最近好調の新橋に変更する。
        
 新橋もまだ、やっと水が落ち着いたと言うところ。鮎はまだ偏っている。増水時の一番ポイントにわかひろさんが入るが、さすがにここはすでに鮎が抜かれているようで掛かりが少し悪いようだ。石周りに鮎を止めて泳がせ誘ってやっと少し型の小さい鮎が掛かってくるようだった。わかひろさんはそこをじわじわと引き登らせて探っている。初鮎師さんは川を切った。対岸の足下から少し前方の駆け上がりに掛けて少し大きな石が並んでいる。この石が周りとは違って茶色に輝いている。この変化のない早トロの中でこんな場所を探り当てるとはいい目をしているなあと思ったら、そこを鮎を上げ下げしながら探っていくいかにも「掃除している」という言い方がピッタリの引き釣りにそこにいる鮎もたまらず追ってくる。初鮎師さんの掛ける鮎は全て良型、しかも掛かりのテンポはほぼ入れ掛かり。見るたびに竿は曲がっている。
 遅れて入った僕は、初鮎師さんが見つけたところと同じようなポイントを探して上から下へと移動してみたが、残念ながらそのようなところは見あたらなかった。鮎が石に付いているところは見あたらず、群れ鮎が絡んでくるような掛かり方ばかりだ。型も初鮎師さんが抜いている型より二回りぐらい小さい。ここでわかひろさんは帰ることになり、挨拶をし、別れた。
 下手から掛けながら登っていったが結局石付きの場所は見あたらず、じっくり一カ所で泳がせて絡ませる作戦に変更した。けれど急に空が暗くなり、雨が落ちてきた。それでもぽつりぽつりと鮎は掛かるのだが、雨足はどんどん強くなり、ついにはバケツをひっくり返したような土砂降りに。それでも初鮎師さんの入れ掛かりは止まらなかったが、曇っていつもより早く暗くもなり、目も開けてられないほどの雨についにギブアップ。竿をたたんだ。
           
 初鮎師さんはそのポイントだけで入れ掛かりを続け、なんとこの2時間で20cm級の鮎を22匹も抜いていた。場所の選び方、底を離さず引き上げる竿さばき、練り探る誘いかけと友釣りを始めて2年目とはとても思えない釣りであった。今年、スゴイ釣果報告をしていただいたが「なるほど」と納得した。
 竿をたたむ頃には雨も上がったので、再度鮎談義を河原でし、またの再会を約束して帰路についた。
2005年09月18日

  第一回  かずべ〜の釣り情報 佐波川オフ会 ← クリック
2005年09月17日
佐波川     11:00〜12:30   15cm〜18cm  5匹

 明日は佐波川オフ会。ということでこの日は翌日のための様子見にちょっと竿入れした。佐波川も台風による大増水より1週間が経過し、川も鮎も落ち着いているだろうと思ったが、ダムから放水しているらしく未だ水位は20cmくらい高い。オフ会の集合場所は新幹線下。ここでみんながいい釣りをすることができるかどうか・・・
 新幹線下の今年の状況は、遡上鮎はたくさんたまっているが、ずっと渇水状況が続いたために、鮎が育たず、数は多いがチビ鮎ばかりで友釣りの対象にならず、掛かりは悪い。型のいい鮎がいて釣りになるのは新幹線架橋下の本流れの急瀬周りと上の深トロぐらいであった。
 いつものように松田さんのところに囮を買いにいくと、なんともう養殖囮はおいてなく、天然囮(一匹500円)だけになっていた。痩せてはいるがその中でも少し大きめのものを2ついただいてきた。
 さて川に入り、まずは鮎の魚影が一番多い瀬肩のチャラへ。足首ほどの水深のたまりチャラには3っつも4っつも大群になっている群れ鮎の集団が走り回っていた。「これなら少し大きいのは瀬肩のチャラで追ってくるかも。」と色の良い石のところで腰を落として竿をのばす。天然の囮はよく泳いでくれた。すいすいと沖へ出て流れの中を上へと登ってくれる。しかし・・・掛かってこない。あっちへこっちへ沖へ手前へと泳がせて探るがなかなか掛からない。少し大きめ、頭大の石のところで囮を止めて誘いを掛けるとやっと掛かった。ところがこれをキャッチミス。囮だけがタモに入ってしまい。掛かり鮎はポチャンと川の中へ・・・時間もそんなにないのでもう一匹の囮にチェンジ。囮はよく泳ぐのだが、野鮎の反応は低い。前回ここに入ってからはだいぶ日も経っているのに、やはり状況はそんなに変わってないようだ。
 そこで仕方なく腰を上げて場所を移動しながら探っていく。台風の大水で流れの筋が変わり左岸の瀬も結構な水深がある。瀬型のチャラを探って一匹掛けた後、その左岸側の瀬を下がりながら探る。その流れの中も追いは活発ではなく、流れの変化の中にある周りより一回り大きい石で追ってくるのがちらほらいるかな?という程度だ。
 今度は流れを変えて中央を流れる芯流れに場所を変える。こちらは瀬尻もだいぶ下から探り上がったが、まだ追い鮎の数は多いようで泳がせて探るとちょいちょいと追ってきた。やはり掛かるのはここ一カ所だけのようだった。この調子では集まったみなさんがいい釣果をあげるということは期待できない。「掛け合いゲームは他の場所でした方がいいな・・・」と言う結論を出して川を上がった。
2005年09月10日
佐波川     13:00〜16:00   15cm〜17cm  3匹

 大型台風によって一気に増水した佐波川、けれど、その割に引き水が早く、なんとか竿を出せる水量になった。明日の11日はこのBBSに集う人たちとのオフ会を予定していたので竿出し可能かどうか探るために釣行してみた。
 水は40cm高。まだ川の中に入り込んでいくことは難しい。下流から川見をしながら上ってみたが、堰堤下でコロガシ釣りをしている人が数人いただけで友釣りをしてる人は金波のトロで一人いただけだった。
 この時期の増水は新橋上が一番望みがあるところ。そこに行ってみるといいちこさんが竿を出していた。さすがいいちこさん。一番掛かる可能性のあるところでちゃんと竿を出している。しばらくお話をしている間にぽつりぽつりと竿が曲がり出した。
 いいちこさんが竿を出してる上へ入らせてもらう。流れの筋は石が白くかなり垢は飛んでいるようであった。また、一度流されてしまった鮎たちはまだまだ石の付いていず、流れの緩い大石裏や脇の流れのたまりに集まっており、上へ登ろうと群れをなして若の中を走り回っている。あちこちでそういう鮎たちが飛び跳ねていた。
 そのうち雨が降り出した。まず、脇のたまりにそっと囮を入れてみる。す〜っと泳ぎでてしまって流れに押され芯へと引き下ろされていく。大きな石がゴロゴロしてるところまで下がったときにビンビンと目印が踊った。あれれ?っという感じで15cmほどのチビ鮎が掛かってきた。少し小さいのでこの流れの中では頼りない。そこで囮は続投してもらう。一匹目が掛かったところと同じところへと囮が入ったときすぐに、今度はギュン!と目印が飛んだ。「来た!」と竿を立てるがあれれ、手応えがない。囮を引き戻してみるとなんと1号ハリスが飛んでしまっていた。2匹のアタックを受けた養殖囮はさすがに泳ぎに勢いがなくなったのか、その後、当たりが出なくなった。
 そのまま脇筋を引きながら上の瀬尻まで上がってみたが反応はなかった。2匹目の囮に交換してもう一度同じ筋を下がってみる。囮が落ち着かないところもあったのだが、追う感じではない。どうやら群れ鮎が留まっているところらしかった。感じたところで囮を止めてじっと我慢をしていたらピピピンと鮎が掛かる。けれど、どうもチビ鮎らしく掛かってもすぐにはずれてしまう。ようやく一つ取りこんだがやはり15cmほどの真っ白い鮎。そこでさらにどんどん下がり、場所を変えてみるが追い鮎が掛かる気配はない。
 最後の手段と最初に掛かった野鮎を囮にして出してみる。なんとか流れの中を泳いでくれていたのだがやはり掛かっては来なかった。再度、最初に掛かったところを攻めて17cmほどの鮎が絡み掛かったがその後もっと下がってみても同じような物だった。
 最初にいいちこさんが竿を出していたところは鮎きち二平さんに変わられていた。鮎きち二平さんはうまく流れの筋と筋の間に囮を入れてビンビン鮎を掛けていた。ガン玉付けの激流大型鮎狙い派の鮎きち二平さんにとってはこのぐらいの増水なんてなんてことないのだろう。掛かってくる良型の鮎をつばめ返しでポンポンひっこぬいていた。
 しかし、どうやら鮎が掛かってくるところはここだけだったようで、橋上にもお二人入っておられたがやはり鮎は針に絡んできて掛かっただけだったと言われていた。雨の降りがひどくなったのでこの日は竿を置いた。この状況では翌日のオフ会は強行開催してみてもいい釣果は出ないだろうと思われた。
2005年09月04日
高津川ミニオフ会

 この日は、掲示板の方の書き込みが盛り上がって急遽開催を決めた決めた高津川ミニオフ会であった。
 集合は12時、日原道の駅なので、午前中にオフ会に集まったみんなが一堂に会して竿が出せる場所を探しに行く。鹿野から柿の木経由で高津へ向かったので、途中柿の木友釣り専用区、消防署前の様子を橋上から眺めてみる。するとトロの中にあちこちある大石で群れがもつれ合って垢をはんでいる様子が見られた。「ここは掛かるぞ!」オフ会で竿を出し合うのは無理なポイントではあるが、ちょっと竿を出してみたくなった。大谷屋さんで囮を買う。なんと、養殖囮の値段が1匹450円に値上がりしていた。・・・確かに質の良い囮ではあるのだがちょいと高すぎるなぁ・・・・
 身支度を調えて「さぁ攻めてみよう」としたが、時間を考えてみるとどうしてもここで竿を出してしまうと他の場所の様子が見られない。後ろ髪を引かれる思い出はあったが、あきらめて下へ下る。場所の課題は「上飛ばし泳がせができるチャラ瀬が広くあるところ」である。川の状況は渇水、高水温続きで悪いのはわかっていた。先日、日原道の駅下の瀬は様子を見てるし、青原専用区の下もだいたい状況はわかる。あとの心当たりのあるところは曽庭橋周辺と横田と養護学校下だけだ。

 そこで曽庭橋下の様子をうかがうべく竿を出してみる。下の早瀬の肩から再夜の養殖囮を出してみる。半泳がせで白波のたつ石の間を渡らせていくとビョン!と目印が跳ねた。掛かったのである。ところが・・・そのままくるんと石に水中糸を巻かれてしまって次の瞬間ふっと目印が空に舞った。切れてしまったのである。最初の出だしがこれとは・・・仕掛けを付け替えて再び囮を出すが、今度の囮は運搬中に跳ねて頭を打っており、泳ぐには泳ぐがかなり浮いたところばかり泳ぎ底に入ってくれない。仕方なく徐々に上へ登り、流れの緩いところへと囮を誘導しながら探っていく。しかし、石をねらって丹念に泳がせるが、全然掛からない。ねちっこくやってみたがどうも見込みはない。そうしているうちに集合時間が近くなった。「この囮一匹では、午後からの釣りが・・・・」悩んだが、日原の漁協で新しい囮を買って行くことにし、竿をたたんだ。日原の漁協の養殖鮎は一匹300円。大谷屋の囮が高かったので、思わず「安い!」とつぶやいてしまった。けれど、こちらの囮は小さくて色も緑がかっており、およぎが悪そうだった。
 なんとか時間ぎりぎりに集合場所に到着すると、すでにへいぼんさんといいちこさんが到着していた。挨拶を交わし、少し送れると連絡のあった翔さんを待つ。その間にお二人の午前中の状況を聞いたが、お二人とも日原より上へ入ったらしいが、全く厳しい状況だったということだった。さて、残る希望は翔さんのみ、昼からの釣れるポイントは見つかるだろうか・・・・。翔さんは横田に入ったと言うことだったがこれまた厳しいという事だった。掲示板上では何度も言葉を交わした方々ではあるが、実際にお会いしたのは僕はへいぼんさんだけ、他の方々もお互い初見だというのに、話題が鮎となればみんなずっと昔からの釣友だったかのように話が弾む。弁当を持ち寄って輪になって座り、食べながらも会話は続く、そのうち天気予報通り雨が落ちてきた。この日の天気予報は午後からまとまった雨という予報だったのだ。けれど話は尽きることがない。屋根下に場所を変えてさらに話は弾む。そのうち雨脚が少し弱まったので、これからの釣り場選定の話になった。けれど、どこも見通しが悪いので、僕が先日入って、鮎がいることだけはわかっている青原友釣り専用区最下部に場所を決めて移動した。
 さて、ポイントの上に掛かる橋から川を眺めてみると、上に群れ鮎、瀬では良型の鮎がギラギラしてるのが見れた。「これなら釣りになるでしょう。」みんな期待を持って川へ降りる。翔さんは橋下の瀬の中心・瀬尻にいいちこさん橋上の瀬肩にへいぼんさんがそれぞれ釣り位置を決める。僕は川を切って対岸のチャラへ回る。それぞれ思いのポイントで竿をのばし早速釣り開始だ。

さすが一番に竿を曲げたのは養殖囮を野鮎に変えるのがとても上手なへいぼんさんだ。うまく引き抜いてゲット。しかし、この鮎は腹掛かりで残念ながら次の囮には使えなかったそうだ。
いいちこさんは泳ぎの悪い日原漁協の緑色の養殖鮎が底に入ってくれなくて苦労していた。翔さんは瀬の流心の石裏をなんともキレイに尾を振らせる止め泳がせで攻めているが野鮎はなかなか掛かってこないようだ。

対岸に渡った僕は前回あれだけいたちび遡上鮎の群れが見えなくなってしまっているのに躊躇しながら超浅場の瀬の中にある頭大の石を狙い、泳ぎの悪い囮を止めて掛かるのを待つ。3っつほど石を渡らせたところで運良く鮎が掛かってきた。これで野鮎に変わったので大きめの石をめがけて横泳がせ、上飛ばしで探ってみるが、やはり思うように次は掛かってこない。そこでチビ群れ鮎を探して少しずつ上へと泳がせながら移動していく。けれど固まって掛かってくるところはない。泳がせて泳がせて、あきらめかけた頃にやっと次がぽつんと掛かる。しかしそれも掛かりどころが悪くうまく囮が回転しない。また、石巻きで親子どんぶり、竿一杯までのばしたところで良型が掛かりそのまま沖へ走られて水中糸まま飛ばされたり等々トラブルまで連続し、鮎の数が上がらない。そうこうしているうちに雨脚は強くなった。川面を叩くほどひどい雨になったが誰一人竿をたたむ人はいない。「やっぱりみんな鮎釣りが好きだなあ」と感心する。なかなか囮が変わらないので翔さんが素掛けの仕掛けを出して囮確保をねらう。するとあれだけ追いがなかった瀬の中からすぐに3匹の野鮎を掛けられた。さすが翔さんである。この鮎を囮に変えて瀬尻にいたいいちこさんが竿を曲げだした。ひどい雨脚が緩くなったとき、急に川の中で鮎がギラギラと光り出した。しかし、その間はほんの少しだった。けれど、その短い間はやはり追いがよくなっていた。さすがにみなさん打つべき手を打ち尽くしたようなので納竿とした。

 思ったように釣果は出なかった。「なぜ、あれだけ鮎が見えたのに掛からなかったの?」これがみんなの思いだった。後で近くの家の人に聞いてわかったのだがここは前日、たくさんの釣り人に責めまくられた後だったらしい。それで追い気のある鮎が抜かれてしまった後らしかった。釣れない釣りだった。けれど、みんなの顔には辛い敗北の色は少しも見えなかった。釣れはしなかったがこの日つながり合えて、一緒に竿を出すことができたことの楽しさの方が大きかったのだろう。竿を納め、着替えをすませても自然とみんなが集まってまだまだ話は弾んだ。けれど、いつまでもそうしているわけにも行かない。日の暮れにあわせて、またの再会を約束して散会とした。

2005年08月27日
シマノジャパンカップ九州大会 熊本県 緑川

 なんと今年のジャパンカップ九州大会。悪天候のために3度も延期となり、ついにこんな次期の開催となった。前回の延期は集合時間、集合場所での決定だったので、前日に現地まで行ってはいたのだが、前日からすでにダム放水されての増水だったので、下見に川にも入れなかった。さらに、今回は開催日が土曜日となってしまったので、結局会場河川に一度も足をつけられなかった。仕方なく当日の朝、堤防からちょろっと見て、場所選定しただけだ。1ヶ月前に下見したへいぼんさんから鮎の型だけは三隈川なみに大きいと聞いていたので仕掛けだけは大鮎仕様で用意してきた。しかし・・・なんとも今回の大会はヘマの連続であった。
 受付をすませて身支度を調える。この時,第一のヘマ。実は今シーズン、H2.5にひびを入れてしまったので、それを置いて、H2.75だけを持ってきたつもりだったのだが、入れた竿が反対。つまりH2.75を置いて、H2.5を持ってきてしまったのだ。もう一本ガマの硬中硬を持ってきてはいたが・・・悩んだ末にひびいりのH2.5で勝負に掛けることにする。
 くじによる背番号は7番。こんな良い番号を引くなんてくじ運の悪い僕にはないことである。しかし・・・これが第2のヘマにつながってしまうとは・・・。予選第一ポイントとして選んでいたのは本部対岸、橋の下の水量の浅い方の瀬肩。きっと大鮎狙いばかりの人が入っていて、この分流の小さな鮎は残っているだろうとの読みだ。しかし・・・説明された会場は背番号の若い数字から半数は橋の上流。下半分は橋の下流と2分されてしまった。僕の番号の予選エリアは橋の上流となるわけで、ねらっていたポイントには入れないことになってしまった。「じゃあどこへ?」と思ったが本筋の中で掛かるだろうデカ鮎に竿が耐えられる自信がなかったので、エリア下端ギリギリ、入ろうと思ってた左流れの瀬の上にあたるところにできた小さな瀬に入ることに決めた。
 囮をもらって本筋の瀬肩を対岸へと入っていく。しかし・・・九州の川は水が透き通ってない。腰の深さまで前進したのだがこのままスリムで渡れるかどうかがわからない。他の誰かが渡ってくれればわかるのだが・・・下見もしてないし7番という若番で先頭を歩くので全くわからない。少し悩んだが、急いで川を上がり橋を渡ることにした。ところが、橋を渡りながら見ていると渡るのをあきらめたその瀬肩を選手たちがなんなく渡っているではないか。ちょうど腰高で川は渡れたのである。遠回りになる橋渡りを終えて、狙いのポイントに着いたらすでに対岸に人が入っていた。筋は狭いので向かい合わせで釣るには適当ではない。しばし悩んだが他の場所に変わろうと判断し、移動する。しかし・・・すでに選手全員がポイント取りを終えており、掛かりそうなポイントはなかった。最初に立ったポイントは足下に綺麗な石が入っていたので、対岸の選手にじゃまにならない手前を釣ろうと仕方なく最初の場所へ戻った。だが、竿をのばして仕掛けをつけてみてもう一度目測してみたら、どう見ても対岸の選手の視界に入るところに僕は位置してしまい、これではどう考えても対岸の選手に失礼だと、あきらめて下へ下り、橋の下、エリアギリギリのところまで移動した。

・・・・・対岸にいた方、試合開始前、視界にはいるところで大変じゃまをしてしまいました。申し訳ありませんでした。・・・・・

 さて、移動したその場所はポイントが非常に小さく少ない。一番良さそうなところは足下にある大石裏のよどみ。できるだけ気配を隠すために岸際の石に腰掛け、移動せずに釣る格好で攻める。
 試合開始の合図がなった。「囮温存、大事に攻めたら、ひょっとしたら選手が移動して好ポイントに入れるかもしれない」と囮温存釣法を頭に置いて・・・ここでまたヘマを!なんと囮を出そうと舟のふたをあけた途端にピシャ!!養殖囮が一匹飛び出してしまったのだ。この事故を防ぐために大きいタモを身につけ、そのタモの中で操作したにもかかわらず跳ねた囮はタモすらも飛び越えて川の中へ・・・・・・スタートが「−1」からとなってしまったのだ。愕然!鮎の少ないと聞いたこの大会、1匹掛けたら予選突破の可能性はあると思っていたのに・・・ショックが大きい。
 これで落ち着きをなくしてしまった。ショックによるあきらめとあせり。その後の釣りに自信を失ってしまう。しばらく放心していたが仕方がない、やれることはやろうと、2匹目はそれこそ慎重に囮を出してハナカンを通す。しかし、慎重になりすぎてハナカンを通す手が震える。囮を出すのもこわごわである。この囮でヘマをしたら試合は始まったばかりなのに釣り終了になってしまうのだ。自然と糸のテンションは緩くなる。養殖の囮が行くがままに泳がせて偶然に掛からないかとタナボタ待ちであるが、やっぱりそれでは掛からない。ポイント下端から対岸の浅瀬まで囮を回したが掛かってはこなかった。2度、3度と同じように自由に泳がせ、今度は一番の狙いポイント、目の前にある大石裏のたまりに囮を入れる。ここで糸ふけを作ってオバセで底へ潜らせること数回。ビビビン!「あれ?掛かった?」不思議に結構簡単に掛かってきたので軽く抜いてタモで受ける。ポイントが近いので当然この一連の動作は石に腰掛けたままでする。さて、囮を交換しようとしてビックリである。掛かってきた野鮎は背中が黒く、腹が白い。まるでさっき舟から逃げ出した養殖の囮鮎が間違って掛かって帰ってきたかのようだ。しかし泳がせ出してみるとやはり泳ぎ方が違う。野鮎には間違いない。「これでやっとスタートに戻った。」少しだけ安心し、落ち着きを取り戻した。
 今度は最初から立糸、オバセを取って泳がせる。下から沖へ最初と同じようなコースではあるが泳層が違う。対岸の極チャラへ囮が行ったとき、追いが感じられた。「ん?来るか?」しかしビビビンの後、すぐに軽くなる。蹴られてしまったのだ。蹴り鮎はポイントから逃げ去り、しばらくは掛かってこない。的鮎が減っていってしまう。囮を寄せて針交換。もう一度対岸まで泳がせて出したが今度は反応はなかった。そこで再度手前の大石裏へ囮を入れる。野鮎なので泳ぎが良い。そこでそのまま大石から流れ落ちを鯉の滝登りのように泳がせて登らせる。するとググン!次が掛かった。「ヤッター!」は心の中の叫びである。グイグイと流れを巻くのをあしらって無事に抜きに掛かる。ところが、まだヘマは続く・・・鮎が空中に出た途端にポロリ。ばれてしまった。「ええっ?!」しっかり針掛かりさせてから抜いたはずなのに・・・・。しばらく囮を引き戻して唖然としてしまった。
 さて、気を取り直して、再度発進。今度はすぐに大石裏へ囮を入れる。ところがここでじっくり泳がせ攻めると続いて連続で2回の蹴られ掛かりバレ・・。どんどん的鮎は減っていく・・・針が合ってないと判断して大きめの針に交換する。けれどこの後、またヘマ・・・この交換した針が石に噛んでしまった。根掛かり・・・はずれない・・・。泣く泣くポイントに踏み込み根掛かりをはずす。狭く浅いポイントはこれで完全に死んでしまった。一通り竿が届く範囲を探り治してみたがやはり反応はなかった。
 他の場所を見通してみるとだいぶ選手の移動が認められた。そこでこの場所をしばらく休ませるためにも場所移動。細い瀬を上へ探りながら上がり、そして本流れの瀬肩へ・・・。しかし僕が動くと同時に対岸を上から下へ下がる人があった。この方はどんどん先ほどのポイントに踏み込んで釣られていたので万事休す。後からの攻め直しは期待できなくなってしまった。さて、ぐるっと回って行ってみた本流れの瀬肩であるが、どうもやはり鮎の魚影は薄そうだ。しかも感じからしてみて掛かる鮎はデカ鮎に違いない。竿の自信がないので少し泳がせては見たが早々にここは見きった。付近の浅場を探したが見あたらなかった。川に初めて踏み込むのだからどこにあるかの見当も付かない。
 残り時間もあとわずか。最初のポイントに踏み込んだ選手がささっと場所代わりしたのを見て最初の場所までもう一度帰った。けれど・・・・残念ながらタイムアップまで再び鮎の気配を感じることはなかった。
 検量が終わった。僕のいた上エリアは予選通過ラインは囮込み3匹。僕は2−1+1なので込み2匹・・・予選落ちである。
なんともどんくさいの連続でわれながら情けない戦いとなってしまった。しかし、検量後の鮎を見てびっくり。本流れ筋で掛けた人の鮎は全部デカ鮎だ。尺越え鮎までお目見えしていた。このHPでいつもお世話になっているへいぼんさんもデカ鮎を取り込んで、そしてへいぼんさんは見事予選通過。決勝となるだろう場所読みを二人で話していた。けれど、ここでまたビックリ。決勝の会場として発表されたのは読みとは違う橋下の本流れ1本と発表された。堤防からボサ向こうにある本流れは選手の釣る様子も見通すことができない。
 へいぼんさんを応援しようとずっと歩いたがちょうどボサ向こうで釣り姿が見えなかった。これでは観戦もおもしろくない。せっかく熊本まで来て・・・天気も大変良いので決勝の結果を待たず、阿蘇をドライブして帰ろうと会場を早々に後にした。

竿 シマノ 競 H2.75 
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.5号
水中糸 Fujino TurboV 0.125号
下糸 DAN鮎0.35号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6.5mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1.2号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ ナント 7号3本イカリ

2005年08月22日
 佐波川  16:00〜18:00     15cm〜21cm 14匹

 仕事が速く片づいたので夕方少し水量が復活した佐波川へ
いってみた。
 行ってみてビックリである。新橋から土手沿いに上がっていったのであるが、ポイントというポイントには全て人が入っている。それも複数の人がである。ずっと渇水が続いていたのでみんな水が出るのを待っていたのだろうか。しかし・・今日は月曜日、しかももう夕方なのに・・・
 さて、囮を購入して入るところを探します。けれど金波まであがって、空いてるところは見あたりませんでした。どうせどこも混んでいるのなら・・・と金波に入ろうかと思ったが、ギャラリーまでたくさんだったのでやはりやめた。下へ下ると人丸の一番上の瀬肩が空いていた。ここは今年は鮎はいるのだが大きくなりきってなくて掛からなかったところだ。けれど、他にはいるところもなし、泳がせの練習をするつもりでやってみようかとここをポイントに決めた。

 下のここの本ポイントの瀬には二人の釣り人が入っていたのでやれるところは限られている。そこで、できるだけ手前に立ち、そっと囮を泳がせていく。養殖囮はけっこう元気がよく。スイスイと沖へ・上へと泳ぎ出てくれる。しかし・・・掛からない。囮のそばに群れ鮎の姿もかなり見えるのだがその鮎たちはやっぱり囮と大きさを比べてもかなり小さい。完全な遊び鮎なのだろう。じっくり泳がせて反応がないので仕方なく少しずつ少しずつ前へ出て行く。足下にいる遊び鮎を逃がさないようにすり足で・・・でも、やはり鮎は追うようにはなかった。だんだんと目指すここでの一級ポイントである瀬肩へ向かう。
                    
 囮が竿一杯向こうまで泳いでようやくそこをかすめるところまで近づいたときギラッ!っと光った。掛かったのである。掛かり鮎はうまいこと上へ上がってくれた。最初の一匹なので慎重にあしらって抜く。18cmのいい遡上鮎だ。これでさらに囮は狙いのポイントへ泳がせていけると思い、正座スタイルになって鮎を出していく。竿一杯に位置するこの瀬肩の駆け上がりはそこに鮎が入ると同時にギュンギュン掛かってきた。5連チャン。腹掛かりで掛かったときに暴れてしまい。少し当たりが遠のく。そこで2mほど移動する。するとまた掛かりだした。当たりが遠のくと1mほど移動する。するとまた掛かるのだ。この瀬肩は畳4畳半ほどのスペースしかないのだがこのポケットに鮎が固まっていたようだ。快調だったのだが残念、沈み枝に根掛かりさせてしまった。この根掛かりをはずしにポイントに踏み込んでここは終わり。
 下を見てみると最初に見えた2人の釣り人の影が見えなかった。それでポイントを下手に変える。けれどこの好ポイントでは鮎はなかなか追ってはこなかった。きっと土・日・そして今日と続けて攻められて鮎は抜かれてしまったのだろう。時間を掛けて探ったが2つほどきただけだった。掛からないので少しずつ上へ帰りながら囮を引き続けたが、やっぱりいい掛かり方はしなかった。
 最後に再び最初の瀬肩に囮を入れて2つほど追加したところで竿を納めた。
ここ数年、放流鮎が全然ダメで釣り人がほとんどいなくなってしまってたの佐波川だが、湖産を放流していた全盛期を思い出させてくれるにぎわいだった。


竿 ダイワ ゼロドライブ 2−91 
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 
水中糸 東レ 将鱗あゆ  DAN鮎0.07号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)2号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ ナント 7号4本イカリ
2005年08月21日
  高津川 
 CASTの鮎釣り大会だった。
 これまでずっと好天気が続いていたのにこの日は急に不思議と雨予報。この大会も3回目を数えるがなかなか参加者が増えなかったのであるが今年はこれまでにない参加者数で盛り上がりを見せた。参加者の中にはへいぼんさん兄弟もいらっしゃった。挨拶を交わし、話をする。それでなくても今年は鮎の数が少ない高津川なのにこの高水温、渇水で掛かりも悪く、囮ももたない状況・・・・。「最初の囮が野鮎に変わるかどうかだね。0か10かの世界じゃない?。」と言ったが、その最悪の方に自分がはまってしまうとは・・・。
 さて、試合開始となり囮が配られる。高津川では珍しいほどの大変状態の良い囮が用意されていた。自分で囮を選ばせてもらって「さあどこへ行こうか・・・。」今シーズンはずっと高津川には入ってなかったので詳しい状況がつかめない。ただ、ポイントによるムラが激しいことだけはわかっていた。とりあえず数は少なくても鮎がいて、ポイントを絞りやすいだろう上流で囮を変えて下流で数を稼ごうという作戦を立てた。
 車を上へ向かわせる。ところが佐鎧を越えた頃から急に暗くなった。上空を厚い雲が覆っている。天気予報では雨は9時までは持つと出ていたので、まだ大丈夫だろうとは思うが・・・選んだ場所は柿の木下須。大きな石がたくさん入っていて流れはそんなに強くなく、ちょっとした渓流相である。川に入ってみたが手前のチャラ状のところに群れ鮎は見えなかった。それでも幾分のハミ跡が見られたので鮎がいるはずである。瀬の下の方から入り、上へと釣り上がる事にする。瀬の中の大石の裏に養殖囮を入れて泳がせ掛かるのを待つ。しかしながら全く反応はない。「鮎がいないのか?」一カ所で5分程度泳がせ、次の石裏へと移動する。手前の石、沖の石、流れのぶち当て、たまりの中・・・次々と石を渡らせていくが、全く来る気配がない。それにまだ降らないはずの雨がずっと降っている。そのためかなり暗い。「これはひょっとしたら鮎の追い気がないのか?」明るくなるまで全く追い気がない。高津川では時々こういう状況は見られるものだ。

 8時半までやってみたが、雨がひどくなるばかりなのでついに見きった。「下へ下ろう・・・」車で移動すると日原方面は空が明るい。どうやら天気が悪かったのは柿の木周辺だけらしかった。囮は大事に扱ってきたのでまだまだ元気がある。「さて、次の場所はどこに決めよう・・・」道の駅から川をのぞくと誰も竿を出していなかった。「しばらく手つかずだったのならポンと出てくれるのでは?」ということで道の駅裏下手の瀬頭に決めて川へ降りる。解禁間がないときにはここで遡上鮎と思われるチビ鮎が跳ねているのがよく見られたので、その鮎たちも成長してターゲットになっているのではないかと考えたのである。
 ところが川に入って歩いてみてポカ〜〜ン。いつもなら掛かる対象ほども大きく育ってはない小さい鮎が遊んでいる脇のテトラ近くのチャラにも鮎の姿が見られない。「・・・・これは魚影が薄い・・・」しかしながら他に移動したとしても鮎の数がいる場所を知っているわけではないので探し当てる自信がない。時間も残り少なくなっていたのでそのままここで竿を出すことにする。
 しかし・・・瀬肩の石裏を泳がせるところから始めてだんだん早瀬の中へ下りながら囮の位置を変えるも全く反応がない。養殖の囮はまだとても良い状態なので、弱る前にバトンタッチさせて元気の良い状態だ。脇から芯へとつぶさにさぐるが全くダメである。ついに瀬を全部下り、瀬落ちのトロまで探ったが全くの0。・・・鮎がいないのか・・・選んだところが悪かったと思っても、もうすでに場所を変えている時間はなかった。残りの時間で再度早瀬を引き上がったが結局ウロコ1枚すくうこともなくタイムアップであった。囮変わらずである。でも・・・・囮が変わっていたら状況は変わったのだろうか?場所の選定ミスで終わった大会だった。
 さて、大会の結果は、優勝はへいぼんさんの弟さんが10匹で優勝。へいぼんさんも入賞上位成績者は日原より下の瀬の流心を攻めた人が多かった。
 検量後にこの日ゲストで来ていたJCチャンプの小倉吉弘氏が実釣するところを見せてくださることになっていた。場所は本部すぐ前の短い瀬の肩だ。これがいってみてビックリ!大会中に僕が釣っていたところから500mほどしか離れていないところなのに、この瀬肩にはたくさんのチャラ付きの群れ鮎がいたのだ。「なんでこんなところにこんなに鮎がいるの???」と、このくらい今年の高津川は場所ムラが激しいのだ。ここで展開されたJCチャンプの技は圧巻だった。囮がピューっと上に飛び、その後、囮に息抜きをさせない誘いの連続と石飛の妙技!あれよあれよというまに入れ掛かりで鮎を抜く。ポカ〜ンと口を開けて見とれてしまった。見ていて「そういえば今年も高津の遡上鮎不振で忘れかけていたが、自分がしたい釣りはこれだった!」と思った。無性に上飛ばしがしたくなってしまった。
 そこで大会終了後、下流部の遡上鮎がねらえるチャラ場を目指して車を出した。囮は大会用に配られたものがまだ元気だ。青原の専用区を通過するとき、ふと大会の上位者がみんな青原周辺で釣ってたことが頭に浮かんだ。「ちょっと様子を見てみよう・・・」と車をUターンさせる。青原の下端瀬の橋を渡りながら川を見てみるとポイントに誰もいない。また、橋の上には上飛ばしにむいているチャラ場が広がっていた。「ひょっとしたら・・・」ということで車を止めて川に降りてみた。するとなんとここにはチビ遡上鮎がいるではありませんか。
                
 早速用意をして釣りに掛かる。しかしながらいくらまだ元気とは言っても朝から使っていた養殖囮は上に泳いで上っていってくれるほどの元気はない。仕方なく、最初は我慢の釣り。ちょうど橋の下になる瀬肩で引き釣り、囮の姿勢だけ保って野鮎が掛かるのを待つ。だが、そうはうまくはいってくれない。肩口周辺では反応がない。でも、午前中、ずっとこの調子だったので焦りはない。囮を弱らさないようにじわじわとテンションを加えて囮位置を変えながら下げていく。そのまま掛からずついにちょうど橋の真下の一段目の瀬の終わりの深みまで下がってしまった。ここでしばらくそのまま止めて泳がせているとココン!小さな当たりで掛かってきてくれた。大事に大事にあしらって抜いたのは15cmほどの変にやせこけた放流鮎だった。
 瀬の中のいい鮎は全部抜かれてしまった後なのだろう。こんな鮎でも野鮎には違いない。養殖はいくら元気があっても底を這って泳いではくれない。すぐに上に戻って囮交換する。やはり泳ぎは頼りないが、それでもぼちぼちとではあるが上へ上ってくれる。岸際足下から上、これは不発。今度は流れ芯の上になるように斜めへ泳がせていく。すると糸一杯半分くらいまで上ったところでギュン!と来た。ゼロドライブがしなりギュンギュンと下へ回られる。けれど大きくはない。引き回されながらも流れのタルミへ誘導し、抜いたのは18cm級の遡上鮎だ。
 これで、いい囮も入り勢いがついた。目の前は竿一本ほどの筋だがその筋を対岸に向けて泳がせると小さな中州になっている頭のチャラチャラでギュンと目印が飛ぶ。どうやらここに鮎は固まっていたようだ。掛かってくるのは全て遡上鮎で15〜18cm級だ。続けてそこを攻め続けて連続掛かり。何匹か続けて掛けたところで根掛かりしてしまった。もったいないが仕方がない。はずしにポイントに踏み込む。

 根掛かりをはずしたその場から足場を移動せず、今度はもう一つ対岸にあるドチャラ瀬へ囮を入れる。ちょっとテンションを加えると囮のひれが出てしまうほどの浅場だ。しかしその中の少し大きい石周りには全部鮎がいた。石々で鮎を掛けて当たりが遠くなったので今度はそのドチャラの肩へ、掛けながら場所を移動していく。
 対岸に渡ると肩は砂底の石混じりだった。鮎の数は少なくなる。それからは犬の散歩状態で上へ上へと上がっていく。このころから雨が落ちだし、雨脚が強くなった。川面を雨が叩く。この雨で警戒が薄れて掛かりがさらによくなるかとも思ったがそうでもない。
 さらに上に大きい石がいくつか並んで流れの変化ができているところがあった。やはりここは好ポイント。上へ飛ばして石周りを探ると裏切ることなく鮎が掛かってくる。けれど雨はさらにひどくなり土砂降り状態が続く。「これだけ降ったらさすがに水位が増すのでは?」バチャバチャ川面を雨が叩くので仕方なくその場をあきらめて入川地点まで戻る。
 引き返したときちょっと雨足が衰えたので、橋の下に広がる早瀬に囮を入れてみたが、こちらは不思議なぐらい追いがない。やっぱり瀬の中の鮎はすでに全部抜かれてしまっているのだ。さっさといい石周りに囮を入れて短い瀬を下り、そして上がってみたがここで掛かったのは2匹だけだった。けれどこの2匹は放流物でやっぱり大きくてよく肥えていた23cm級。再度雨脚が強まったところで時間は早いが竿をたたんだ。

 結局14時から16時半までで17匹。不調の高津川でも場所によっては天然遡上鮎も友釣りの対象になるんだなと少し今後がおもしろくなった。
               

竿 ダイワ ゼロドライブ 2−91 
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 
水中糸 東レ 将鱗あゆ  DAN鮎0.07号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)2号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ ナント 7号4本イカリ
2005年08月11日
錦川下流部&玖北
    関戸      10:00〜12:00    24cm  2匹
 実家に帰り合間を見て錦川の様子を見に行った。錦帯釣り具で日券を購入し、「どこか囮が手にはいるところはないかな?」と聞いてみるとすぐ近所の方が分けてくれると連絡してくれた。行ってみるとこれが大きい。25cmを軽く超えてるようなのが泳いでいる。一番小さいのから2つほど分けてもらった。
 どこへ入ろうか?と悩んだが、天然遡上鮎がどれだけ掛かるのか気になったので、できるだけ下と関戸を選んだ。いつのコロガシの人が入っているじゃらじゃら石の瀬に入る。瀬脇や瀬肩にはつやのあるいい石がたくさん見えるのに残念ながらそこについている鮎の姿は見えなかった。仕方がないので瀬尻の流れの緩いところから徐々に囮を引き上げながら探っていく。しかし反応はほとんどなかった。芯の波が盛り上がっているところは大きい石が入っていたのでそこを念入りに探るとやっときた。これがでかい。グググ〜〜ンと下へ引っ張る重戦車鮎だった。抜こうと思ったがなかなか抜けず最後は引き寄せての吊しこみで取り込む。
 囮が変わっても状況は変わらなかった。上の瀬肩まで一通り探って、ダメなので再び下る途中で一匹目が来たポイントでじっくりせめてもう一匹追加できただけだった。

     柳瀬       16:00〜18:00   22cm 2匹
 夕方、今度は上へ上り、柳瀬へ入った。しかし、前回来たときのようには遊び鮎は見えなかった。ここの最良ポイントの瀬の下部分には先客がいた。そこで瀬の上、瀬肩から入る。一つ一ついいポイントの石をなめながら探り、下ってみるが追いはない。瀬脇のチャラ部分も鮎はついていなかった。中央近くまで下がり、瀬の芯に入れたときにやっと一つ来た。どうやらこの小さな瀬肩様になっているところに少しだけ鮎はついているようだった。
 じっくり粘って、泳がせたり引いたりとねちっこく探ってやっと一つ追加したが掛かりは上向くことはなかった。

竿 シマノ 競 H2.75  
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.5号
水中糸 Sunline 複合メタル 0.15号
下糸 Sunline Super鮎 0.4号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6.5mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1.2号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 カツイチV10WOLF7.5号3本イカリ

竿 ダイワ ゼロドライブ 2−91 
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 
水中糸 東レ 将鱗あゆ  DAN鮎0.125号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)2号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ 掛けまくり 7号3本イカリ
2005年08月06日
佐波川  16:00〜18:30     15cm〜20cm 23匹

 今年も好調が聞こえる太田川。前回行った日は大雨で増水。竿出しができなかった。次回の釣行の機会をうかがっていたのだが、今週末から網解禁ということを聞き、思い切って行ってみることにした。しかし朝の用事を済ませてからの出発なので途中SAで昼食をとって昼からの竿出しとなってしまった。
 戸河内周りで行くと太田川下流部までは結構な距離だ。川を見ながら下り、初めての「鮎の杉中」さんにたどりついたのは14時だった。「さぁ、やっと着いた。」と車から出ると・・・・ガラガラガラガラ頭上で雷が鳴った。「ん?」と空を見上げると、なんと真っ黒な黒雲が・・・・そんな・・・道中はいい天気だったのに・・・・少し雲が去るまで待とうかと考えてるうちにボタッボタッボタッと大粒の雨まで落ちだした。「14時到着で雷雨になったのを静まるまで待ってたら、釣る時間がない・・・」まだ日券も買う前だったので、とても残念だが見切りをつけた。せっかく来たけれど今回も竿出し断念である。
 さて・・・帰る途中で竿を出すことができるところはないか?空を見ながら中国自動車道路を戻る。しかし・・・「太田川上流・だんだんと雷雲が覆ってきている。」「錦川・雷、少し前に一度降雨があったようだ。」と言うことで徳地まで戻ってしまった。徳地はどうやら雷雨の気配はない。時間は15時をすぎていたが、徳地で降りて佐波川で竿を出すことにする。

 時間が少ないので、囮屋さんからすぐ近くの本橋へ、「さて、どのポイントを・・・」と思ったが、どうせ時間も少ないので、そろそろトロで追い出したかどうかを調べようと橋上のトロに入る。
 よく見ると小さい鮎がいるのが見える。「追ってくれればいいが・・」仕掛けをセットして養殖囮をハナカンに通し、泳がせていく。養殖囮がしっぽを振って自力で泳ぎ上ったとき、キラリと光った。うまく一匹目が掛かったのだ。
 ここで仕掛けを細ナイロンに変えてみる。0.1号フロロ水中糸を試してみたかったのだ。風が強く、竿の操作が思うようにできない。糸が張って囮を引きずってしまわないようにするのがやっとである。しかし、その状態だと、糸が細すぎて囮はぴゅーっと泳いでいってしまう。泳ぐ早さを見ているとこれではとてもじゃないが野鮎が追う暇がない。風の強さを考慮に入れて竿角度をとってなんとかうまく糸が垂直に立つように調節する。しかし風に糸が吹き上げられて、囮はどうしても引っ張られてしまう。それで囮がくるくる回るように泳いでいるときに次が掛かった。
 強風のため思うように竿操作できないけれど、それでも囮がゆっくり泳いだときには掛かってくる。囮の弱りは早い。水温が暖かいせいだろうか、2度までは引き寄せても泳いでくれるが、3度目は糸を張ってムチを打ってやらなければ泳がなくなってしまう。少し持ち上げながら泳がせ、しっぽを振らせるとまた次が掛かってきた。
 このころから風が弱まりだしたので竿操作が可能になった。けれど、細フロロは水抵抗が弱すぎて、オバセではなかなか言うことを聞いてくれない。そこで糸を張り、上からテンションを加減しながら与えることで尾を振らせ、上へ泳ぎ上がらせる。なかなかうまくいかないが、操作がうまくいったときはすぐに掛かってくる。同じポイントで2,3匹掛けたら掛かりが遠くなるので、少しずつ足場を変えながら探っていく。どうやら上より下の方が追い鮎が多いようなので少しずつ下がりながら泳がせ、囮を3度引き寄せると泳がなくなるので2度引き寄せる間に次を掛けるよう努力し、囮を回転させる。
 まだ、ここの鮎はこうして泳がせで掛けられてなかったのか、追いがよく、誘いにはすぐにのってきてくれた。しかし、まだ鮎が追うまでに育っている数は少ないようで、場所移動しながらでないと掛かりは続かない。
 次々に掛かるのであっというまに時間は過ぎていた。気がつくと夕日は山へさしかかっていた。その陽が陰になったとき、ピタリと追いが止んでしまった。そこで、竿仕舞いとした。


竿 ダイワ ゼロドライブ 2−91 
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 
水中糸 東レ 将鱗あゆ ミラクル技0.1号 
 DAN鮎0.125号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)2号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ 掛けまくり 7号3本イカリ
2005年07月31日
錦川上流     18〜21cm                10匹

 熊本でのシマノJC九州が雷雨によるダム放水で中止になってしまった。ところが帰り、福岡からは青空が広がり始めたので、そのまま高速を鹿野まで走り錦川上流を目指す。
 12時に鹿野ファミリーフィッシングセンターに到着し、日券と囮を購入する。どこが釣れるか状況を聞くが、ご主人、様子は知らないそうだ。車を川沿いに走らせ、ポイントを探す。鹿野IC付近にも土手上から見掛けをしている人が結構おられる。見掛けするくらいだから鮎がたくさん見えるのだろう。けれど、この辺りは流れが細すぎておもしろくなさそうなので、川伝いに下流へ下る。入ったことのない川なので車でポイントへ入るところがわからない。かなり下まで見ては見たがしゃんとやる気になるところが見つからなかったのであきらめ半分にUターンして戻り掛けると鹿野高校前の橋から石が入っている瀬が見えた。このポイントには瀬の上の方に3人ほど人が入られていたが、下の瀬には誰もいなかった。そこで車を対岸から下へ回し、入った。

 瀬尻から攻めていくことにする。瀬尻は開きからトロになっているのだが、残念ながらここをしばらく泳がせてみても反応はなかった。そこで瀬を上る。養殖囮に気を遣い、芯をはずして脇の流れの緩いところを泳がせるが掛かってはこない。だんだんときつい流れへ入れていく。
          
 ついに芯に入ったとき、ギラっと光った。グググンと下へ走る。少し強引にとめて抜きに掛かる。仕掛けは九州の良型人工鮎を抜く仕掛けだから自信はある。ドスンとタモに収まったのは20cm級のよく肩が張った鮎だ。これで囮が変わったので今度は遠慮なく芯へ入れていく。狙いの石に入れてしばらくとめておくとギュギュギュンと掛かる。しかし、芯なので同じところでは次はこない。少しずつ上りながら芯を中心に攻めていく。掛かる鮎はどれも良い型でよく引く。しかし、かなり強引に抜いてしまう。途中勢いをつけすぎて飛ばしすぎ、キャッチできずに落としてしまった。瀬を上がりながら一つづつ追加し、この瀬を上へ登り切ってしまった。
 ここまで快調に掛かったのではあるが、再度瀬を下りながら攻めてみるが次はこなかった。どうやら石付きの鮎は釣りきってしまったようだ。丁寧に石をなめていくが掛からない。再度瀬尻のトロを泳がせるところから上へと上がってみたがやはり追加はできなかった。夕方、瀬の上のトロを素掛けをしに地元の人が入ってこられたがしばらくしてすぐに竿をたたまれた。川から上がるときに「そこは釣れんやろう、鮎がおらんわ。」と声を掛けていかれた。細い流れの川なのでそんなに集団で固まってはいないのだろう。鮎はウブでいれば一発で掛かってきたが、一通り釣ってしまったら粘らず場所替えする方が得策だと思えた。


竿 シマノ 競 H2.75 
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.5号
水中糸 Fujino TurboV 0.125号
下糸 DAN鮎0.35号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6.5mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1.2号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ ナント 7号3本イカリ
2005年07月24日
佐波川  10:00〜16:00     15cm〜22cm 23匹

 さて、今日は昼から山沿いでにわか雨の予報が出ているので、午前中に家を出た。
 この時間なら高津川も・・・・とも思ったが、せっかく行って、すぐ雷というのも残念なので、徳地ICで高速を降りる。そのまま八坂へと考えたのだが、2年前橋の工事でいいチャラができあがった才契が気になる。ここは鮎の放流がないらしくいい瀬なのに鮎がいない。数年前までは放流鮎が琵琶湖産だったので、放流してなくても鮎はここまで移動してきてたのだがその後は鮎も釣り人も見ない。けれど、とてもいい川相なので、いつも鮎がいることを願ってしまうのだ。橋の上から覗いてみたがやはりいい石にさえつき鮎が見られない。ずっと眺めていたら何とか鮎が見えた。しかし、小さい・・・「あれでは追わないかも?」
 それでもやはり一度は竿を出さないと気が済まない。そこで準備をして手前の、チャラの中でも水深があり、流れが通っていて大きな石のあるところ・・・ここなら鮎がいるはずだと言うところへ囮を入れてみる。ところがやはり追いは見られない。ねばればいくつか数が出そうなそんな一等ポイントを仕方なく次々に渡っていく。3っつものポイントでようやく反応があった。掛かってきたのは15cmの小さな鮎。しかし、追い星はしっかりしていて元気であった。囮が野鮎に変わったので、調子が上がるかと思ったが・・・・残念ながらそうはいかない・・・やはりここには鮎が少ない・・・次に掛かったのは13cmのそれもやせ細った鮎だ。これは囮にしても全然水の中に入っていかない。仕方なくもう一度最初の野鮎に登場してもらう。上のチャラはあきらめだ。ここの光るポイントである下の早瀬へと移動する。その瀬頭を探ってみたがやはり・・・鮎は掛かってこなかった。そのうち、残念ながら石にはさまった草に根掛かりしてしまった。2,3回しゃくると・・・プツン。水中糸から仕掛けが切れてしまった。仕掛けの作り方に問題があったようだった。これで、ついにここのポイントを見切る。竿をたたんで場所移動だ。
 今日、狙いをつけていた八坂へと車を回す。しかし、残念ながらすでに先客が3人も入っていた。無理矢理割り込み気にもならなかったので、車をUターンし、下流域へと向かう。
 昼食をとって、本橋下の瀬を見てみると、いつも人がいるのに、この日は瀬尻に一人いるだけだった。「人がいなくなったということは掛からなくなったということか・・・」そうは思ったが竿を入れてみることにする。天然遡上絶好調の時は、足下のチャラ瀬に鮎がうろちょろしているものだが、それは見えない。やっぱり評判ほどは天然遡上も上がってはいないようだ。左岸から釣ると右岸へ出るほど水深も深くなり流れもきつくなる。足下付近から徐々に沖へと鮎を出して探っていく。瀬の上は流れが弱く、下へ行くほど強くなる。


 囮もそんなにいいことないので上の手前から探っていくが残念ながら追いはない。仕方なく下へ沖へときつい流れに囮を持って行く。当然囮は流れに入らなくなってしまったので、ここで鉛3号を鼻環上30cmにかます。大きな石の後ろから囮を引き上げるとグググっと来た。20cm級の天然遡上鮎だ。下へ掛かり鮎を下げながら流れの芯をはずしてズームをのばす。少し飛ばし気味だがうまくキャッチできた。これで、いい囮に変わったので、今度は半立て竿で瀬へと泳がせて出していく。けれど簡単には次は掛かってはくれない。やはりすでに釣り荒れしているのだ。それでも少し大きめの石が並んで入っているところでは一つは出た。同じところで続いてはこないので、徐々に釣り下がっていく。
 しかし、一番下には先客さんがいる。じゃまにならないようにと途中で下がり止めしてねばっていると、瀬尻でやられていた地元の方が竿を置いて休憩され、僕のそばに寄ってこられた。「もう掛かりが悪いやろう。」この方は増水後の水引からずっと連日1週間ほどもこの場所専属で入っておられたらしい。「あそこの石にはおるはずだ。」「手前より沖の葦の下がいい。」と細かくポイントを指示してくださり、僕も指示通りに囮を入れて二人追いを楽しむ。「いいところに囮は入っているがのう。そこには鮎はおらんなぁ、おったらすぐに掛かる。」などと会話をしながら少し楽しい時間を過ごさせてもらう。」根掛かりした鮎をはずしに入ったのを機に僕も竿を置き、二人瀬の中で小一時間も鮎談義に花を咲かせた。話によると増水の水引からずっと絶好調で、1日で50匹〜70匹という釣果が続いていたらしい。「鮎を入れさえすれば掛かるという感じやった。」ということだ。けれど、その入れ掛かりも70が60に、50に、40に・・・と1日で釣果が10匹ずつ下がりついには昨日は30匹ほどになったということだった。この方は瀬尻のトロしか攻めてないようで、また「遠慮せんでぐっと下がってきてもいいぞ。」とも言ってくださったのでこの急瀬も気兼ねなく探ることができた。
 一番下まで探ったので今度は再度徐々に上がりながら探っていく。中段まで上ったところで、上から素掛けの人が入ってきた。素掛けの人は上の緩い流れでは掛からないらしく、徐々に下へと下がってきた。残念ながらこれ以上上がれなくなってしまったので、この瀬を退散し、橋の上のトロへと移動しそちらの様子を見ることにした。
 この橋上の浅トロは夏の後期から中小型ではあるが泳がせでよく鮎が掛かるところだ。足下の先から遊び鮎の姿は見えるがまだその鮎は小さい。鮎を泳がせてはみたが時々追いから逃げるような泳ぎはするが掛かってはこない。よく見ると川岸の葦際付近では石について鮎を追う姿が見られる。そこで囮を真っ直ぐ上、葦際を上らせてみる。これでなんとか3っつほど掛かったが、掛かった鮎は15cm級。しかも数上がるわけでもない。
                 
 2時間近くやっては見たが見切って再びさきほどの瀬へ行ってみる。すると、素掛けの人も地元の釣り師もいなくなっていた。そこで今度は一気に下り、地元釣り師がずっと攻めていた瀬尻のトロの様子を見に行ってみた。さすがに釣りきった後でもあるので追いはなかなかなかったが、流れと底石を見て、ポイントを確認できた。その後瀬を再び上がりながら2つ3つ追加して竿を納めた。


竿 シマノ 競 H2.75 
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.5号
水中糸 Fujino TurboV 0.125号
下糸 DAN鮎0.35号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6.5mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1.2号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ ナント 7号3本イカリ
2005年07月23日
佐波川  12:00〜17:00     15cm〜22cm 24匹

 今日は地元の花火大会。息子たちを連れて行くので早く帰らなくてはいけない。・・・ということで釣場は佐波川を選択。早く帰ると言うことで出発もいつもより早く・・・・ところがとんでもない失態を、川を目の前にして竿を積んでくるのを忘れたことに気がついた。竿がなければ釣りはできない。仕方なく家へUターン。家でしばしショック立ち直りをして再出発とあいなった。・・・ということで結局いつもと同じ昼から出勤でした。
 囮屋さんで囮を購入。これが・・でかい!20cm級。「こんなでかいのでは最初の鮎が掛かりにくいのではないか。。」などと考えるが元気もすこぶるいいのでなんとかなるでしょ。釣り場はどこに・・・そろそろ岸見も掛かるようだし・・・・と岸見を目指す。ところが、途中人丸橋を渡るときに誰も入っていないのを見てしまった。一人で一瀬を独占できると急遽行き先変更。人丸へ入ることにした。
 用意を整え、川へはいる。入川点の瀬肩の浅トロの鮎付きを見るととてもいい石の色である。けれど、まだ遊んでいる鮎は小さく、まだ追ってきそうもない。「ここで追ってくれるようになったらおもしろいのだが・・・」と考えながら、今日はここのポイントを全部探るつもりなので先に一気に下の瀬まで下る。

 瀬肩のトロで養殖囮を泳がせて野鮎に変えようと囮を出すが、まだほんの少し水が多く、流れが強いので養殖囮は上ってはくれない。引きの姿勢でできるだけ引かずに探ってみるが、最初の一匹はなかなか追ってはくれなかった。上の流れの緩いところを中心に探ったのだが、全く気配がない。そこで徐々に下がり、波立ちへ、さらに流れの急になり始めまで下ってようやく最初の一匹が掛かった。釣り開始後1時間だ。「鮎は流れのきつい瀬の中にいるのか。」ということで手に入った元気のいい野鮎を囮にしてそのまま急瀬の中を攻めてみる。けれど、次がすぐくるわけではない。手前へ、沖へ、流芯と囮を入れ替え徐々に下りながら探る。ぽつりぽつりと掛かってはきたがもう一つぱっとしないまま瀬尻まで下ってしまった。
                     
 ここは不思議とこの瀬尻では鮎は追ってこない。それがわかっていたけれどもやはり確かめにその瀬尻を流れの緩くなるところまで探りながら下がる。残念ながらやはり鮎は掛からなかった。さらに下の橋下に広がるトロ、ここは橋上の地形が変わってしまうまでは良型が良く追ってきたものだが、地形が変わってしまってからは誰も見向きもしなくなってしまった。それでも底石は前のままあるのだから掛かるかも・・・との思いを捨てきれないでいる。そのトロまで一気に下り探ってみた・・・残念ながらやはりここも掛かってはこなかった。しかし、一匹だけ掛かったので捨てたものではないかもしれない。もうちょっと時期を遅らせてもう一度チャレンジして見ようと思う。(時期が遅くなるとこのトロは網入れ場になってしまうのだが・・・)
 さて、1時間ほど試しに探ってみたが見込みはないので再び元の急瀬に戻り徐々に今度は上がっていく。急瀬を上る間に2つ3っつ追加したが、やはり粘って攻めても数になるようではなかったのでさらに上の瀬肩へ、今度は元気のいい囮が入ったので泳がせてねらえば掛かるかと思ったが、そうでもない。なんとか2つほど追加してさらに上へ。流れがほとんどなくなったところ、ここは平水ではポイントにならないところなのだが、この日は一番掛かった。

 しばらく泳がせ釣りを楽しみ、追いが無くなったところでさらに上の大石ゴロゴロの瀬へ。おそらくここが一番掛かるだろうと読んでいたのだが、思ったほど掛かってこない。少しまだ水位が高く、流れがかなり強いのだが、どうやらこのきつい流れに入るほど鮎の体力が戻ってないらしく、掛かるのはきつい流れをさけたところだけだった。ここでガラガラガラガラと雷鳴が聞こえだした。一気に雷雨になってしまうと避難するのが大変なので仕方なくこのポイントを捨て、さらに上、入川点が見えるところまで上った。
 ここに短い瀬があるので丹念に探りぽつりぽつりと掛ける。掛かるリズムはちょうど囮の泳ぎが弱まり出そうかという頃に次の鮎が掛かるという感じだ。しばらくすると雷は静かになった。がそろそろ時間は日落ちを迎えていた。鮎はあまり数いるようではなく、釣り返しはきかない。そこが掛からなくなったので、最初に見た浅い瀬肩のトロを静かに泳がせてみる。囮のそばに遊び鮎が寄ってくるのが見えるが追うまでには至らない。まだ鮎が小さいのだ。それでも4っつほどは追い星のあるやつが掛かってきた。これから、盆をすぎる頃にはおもしろそうだ。


竿 シマノ 競 H2.75 
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.5号
水中糸 Fujino TurboV 0.125号
下糸 DAN鮎0.35号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6.5mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1.2号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ ナント 7号3本イカリ
2005年07月16日
高津川  12:00〜18:00     15cm〜18cm 8匹

 長い増水後の高津川である。水位状況をネットで調べて、なんとか竿が出せるかなと思いながら行ってみた。
 日原へ出てみると確かに高水ではあるが竿が出せない水量ではない。しかし、実は先日、仕事でへまをして足の親指を強打してしまって歩行に気を遣わないといけない状態。なので、それでなくても今日は増水の川であるのに歩行がままならない。日原漁協で囮を購入。「今日、やっと入れるようになった。」と係の人。ということで川の状況はさっぱりわからない。日原友釣り専用区になる漁協の目の前が空いていた。ここも、以前天然遡上が多かったときはおもしろい釣りができたところなのに・・・足場もいいので、車を漁協に停めさせていただいて様子見に入ることにする。
  
 すでに水は落ち着いてよく澄んでいる。好調ならたくさんの遊び鮎が見える瀬肩に立つが鮎の姿はほとんど見えない。わずかにそれらしく見えるのは足下のチャラチャラに天然物らしいチビ鮎がチラチラ。養殖囮を鼻環につけて送り出す。小さいが元気だ。ところがいくらキレイに泳がせても全く反応は見られない。下へ下がって波立ちを引いてみても同じだ。本流の芯まで前へ出て、さらに上へと移動もしたが追いの反応は全くなかった。
 2時間やって、まだ囮は泳いでくれるのだがどうも中層に定位してる気もするので控えの養殖とバトンタッチ。キラリと光る魚体が見えた石裏のよどみに入れて泳がせるとククンと掛かった。けれど、これは小さい15cmほどの天然物。小さいながら囮が野鮎に変わったので少しは状況が変わるかと思ったがその後1時間やはり当たりなし。根掛かりして中ハリスを切ったのを機に移動することにする。
 さて、上か下か・・・迷ったがここ日原がこんな状況なのだから下は見込みが薄いと判断し上へ上る。しかし、驚いたことに上は人が一杯だった。駐車帯には全てと言っていいほど車が停まり、川中に竿影が見える。狙いの白谷の瀬の上の橋から川を覗くと腹返しの鮎が見えた。「こりゃ掛かる♪」と思ったが、水量が多いのではしごを下りなくては川が切れない。かなり悩んだが足を故障しているのでこのはしご降りは断念する。そして下の瀬へと車を回したが、残念ここも駐車スペースは空いてなかった。やむなく再度移動で柿の木友釣り専用区下へ。ここなら河原が広いので心配なく車は止められる。

 さて、本流を攻める前に手前の分流にいい色の石を見つけた。幅5mほどの狭い流れだが竿を天秤持ちにして囮を入れてみる。2,3カ所囮を入れ直すとククンと掛かってきた。やっとまともな鮎が掛かったが、なんともやせている。これを囮に変えてもう少し上を探るとまたククン。これもやせた野鮎だ。どうやら高水が続いて餌をとれなかったようだ。
 いい囮が2匹手に入ったので本流へ、ところが・・・・これが全く掛からない。荒瀬の肩から囮を入れて反応がないのでだんだんと上へ。水深のある瀬も手前のチャラから駆け上がり、そして深みと引き、泳がせしてみるが全く反応がない。これでもか・・・というくらいに囮はいい泳ぎ方をしているのだが・・・かなり探って「こりゃダメだな。」と思った頃。堤防から近所の人が声を掛けてくれた。遠いのでジェスチャーで「そこはダメダメ掛からない。上の早瀬も全然ダメだよ。」と・・・僕も「やっぱりそうなのか・・・」と了解の合図を返す。ぐっと移動して上の瀬尻へ一通り囮を入れて、やっぱりダメなので車に戻ることにする。
 しかし、すでに時間は17時。これから場所替えするわけにもいかないので、分流を探りながら下っていくことにする。すると・・・本流は全く反応も鮎の姿もないのにこの分流では掛かってくる。狭く浅いので続きはしないが、鮎がいるところに囮が入れば一発掛かりをしてくれる。追いはいいのだ。つまり、鮎が掛かってこないところは鮎がいないのである。今期の高津川はほんとに場所ムラが激しい。いるところといないところがはっきりしてしまっているのだ。今回は大ハズレを引いてしまったのであった。その後最初の入川点まで探りながら下り5匹を追加した。掛かり鮎はどれも追いが良く一発掛かり。でも全部がりがりにやせていた。


竿 シマノ 競 H2.75 
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.5号
水中糸 Sunline 複合メタル 0.15号
下糸 Sunline Super鮎 0.4号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6.5mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1.2号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ ナント 7号3本イカリ
2005年07月09日
匹見川   16:00〜18:00     14cm〜17cm 5匹

 雨上がり、せっかくの水引で竿が出せると思ったら、また前日から雨になってしまった。前線下は極端に多い降水量なので一気に川の水位も増して泥酔状態に。しかし、ネットで検索してみたら日本海側だけ雨雲が掛かっていない。「これは竿が出せるところがあるのでは?」
 最悪匹見川までいけば竿が出せそうと雨脚が弱まった昼過ぎに家を出る。けれど往路中国自動車道は土砂降り状態。「こりゃ、やっぱり無理かな。」
 佐波川×。錦川上流×。鹿野ICで降りて柿の木へ向かう。県境の峠を越えると急に雨脚が弱まった。けれど福川川は結構な水量がある。柿の木まで下ると本流は濁りは入っていないがやはり水量が高く入川点は少ない。それでも数人が竿を出してはいた。
 これなら上へ行けばやれそうだな・・・と囮を購入。ただ、囮がビリ鮎で店主から2匹500円で譲り受けた。本流を上へ、「七日市ならやれるかも・・・」
 けれど、本流も結構な水量だ。仕方なく高尻川を上る。行く先は匹見友釣り専用区。途中紙祖川の水量を見ると笹濁りの増水でヤマメ釣りにはもってこい!また、釣り人は誰もおらず、いいポイントががら空きだ。「渓流道具を持ってくればよかったなぁ・・・」と生唾ごっくんしながら紙祖合流点へ、水は高水、でも友釣りは楽勝な水位だ。残念ながら合流点には二人先客がいた。近くに入ろうかとも思ったが入川しやすい上の広見川合流点まで移動した。
 ここも高水ではあるが底石さえ透けて見える。周りには誰も釣り人はいない。今年初めての竿出しだが、イダ掛け師さんの釣果報告もあったので掛かると信じて身支度を調える。入川点から下は段々瀬になっている。その瀬肩へ小さな養殖囮をそっと泳がせて向かわせる。とても小さな(15cm級)囮だが元気は結構ある。流れに負けず少し上へ上りながら沖へと出て行く。芯まで行ったが掛からない。そのうち対岸へさ〜〜っと走ってしまった。手元へ寄せて再び流れに入れるが残念、もう流れに負けてしまうようになってしまった。それでも引いてしまっては鮎が浮いてしまうようになるので石裏のタルミタルミへと誘導する。足下すぐ下に流れわきの石裏タルミがあったのでしばらくそこで泳がせて休ませる。するとなんか鮎が追う気配がある。しばらく見ているとそこで鮎が跳ねている。どうやら大水時の鮎の休息場みたいであった。そこで、しばらくそのまま泳がせるとグリグリっと掛かってきた。しかし、まぁ・・・ひゅんと囮&掛かり鮎が飛んでくる。掛かり鮎も15cmほどなのだ。黄帯があるにはあるが色は白(透明)でやせ細っている。囮交換する気にならない。
 そこでもう一度そのまま養殖囮を同じ石裏で泳がせる。かなり時間を要するが次が掛かってきた。今度は少し大きくなったので囮交換。元気があってぐいぐい泳ぎ上るのでそのまま瀬肩から上へ上らせる。ところが芯でも対岸の際でも次は掛かってはこない。ゆっくりゆっくりと探りながら段々上っていったが結局腰の深さギリギリまで上っても掛かっては来なかった。仕方ないので元の位置までまた下る。今度は下の流れのきついところへ引きで入れた。するとすぐにグリグリっと来た。少し大きい17cm。けれど、やっぱり色は白くてやせている。
 囮が大きくなると次が掛かりにくくなるものだ。元気がいいので強いところ深いところと入れてみるが掛からない。筋を変えて泳がせたり・・・・しびれをきらせてさらに下の段々瀬ギリギリへ、ここで下へ下げるため囮を浮かせたその瞬間に掛かってきた。人工鮎独特の掛かり方だ。人工鮎はきれいに泳いでも掛からないのにポイント変えに鮎を上に浮かせたり石を滑らせたりしたらすぐ掛かるということが結構ある。
 しかし、これは腹掛かり。無理をせず再々に足下の石裏へ入れて泳がせる。しばらくするとやっぱりクククンっと掛かってきた。そろそろ辺りも暗くなってきたのでこの囮で再度上へ上らせて最後にすることにする。
 けれど、やっぱり上へ上らせながら探っても掛かってはこなかった。どうやら鮎は深いところにはいないらしい。再び下がって下の吸い込みへ囮を滑らせるとこれまた掛かってきた。しかし、掛かり鮎はどれも同じように小さく、白く、やせているのでこれで終わりにした。
 (今回カメラを忘れてしまったので画像なしです。)

竿 シマノ 競 H2.75 
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.5号
水中糸 Sunline 複合メタル 0.15号
下糸 Sunline Super鮎 0.4号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6.5mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1.2号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス カイゼン 鮎ハリス 0.8号
 カツイチV1 スリムスペシャル6号4本イカリ
2005年06月26日
佐波川  15:00〜18:30     17cm〜21cm 15匹

 今日は用事を済ませてのゆっくりしたスタートだ。夕方の一時合いなので慣れている人丸へと行き先を決めていた。河原に車をおろすとうまいことに他に釣り人の姿は見えなかった。早速車を降りて身支度を調え、川に入る。
 いつもの入川コースなので川の状況もよくわかる。遡上鮎が多いときは遊び鮎がたくさんいる浅い瀬肩に鮎の姿は少ない。今年もすこぶる天然遡上鮎が多いとはやはり言えない。
 それでも少し水深のあるところには鮎が着いている気配がした。そこでまず、この瀬肩を泳がせて一番の野鮎に変えようと挑戦した。しかし、思ったより囮鮎が元気ではなく、弱い流れなのに沖へと泳ぎだしてはくれない。何回かやってみたのだが、下の瀬に吸い込まれてしまうだけで上のトロへは泳ぎ上がってくれないので仕方なくここをあきらめた。

 下の瀬に下る。速い流れのところを引いてみたがこれまた反応は出なかった。流れに沿って徐々に下がる。一番目の瀬を下がりきったが掛かりなし、その下の大石ゴロゴロの瀬へと下がる。しかしこの瀬は石の合間を縫った少し複雑で強い流れのところなので、この弱った囮が底に入ってくれる自信がなかった。だから、この瀬の瀬肩、流れが強くなるギリギリのところで囮を止めて待ってみる。するとうまいことに掛かってきた。一匹目の野鮎は18cmの天然遡上鮎だった。これで活きのいい囮と変わった。
 そのまま下の大石ゴロゴロ瀬へと囮を入れる。掛かりは速くはなかったがいいところでは追ってきた。掛かってくるのはどれも18cm〜20cmの天然遡上鮎だ。掛けながら一通りこの瀬を下ったところで今度はさらに下の橋上の瀬肩へ移動する。
 今度は釣法を泳がせスタイルに変える。ところどころに少し大きな頭大の石がのぞいている。その周辺へ囮を誘導すると思ったように追ってきた。竿がゼロドライブなので、このサイズでも十分な引きごたえだ。掛けるたびに2歩3歩と下ることになるので次の囮入れは取り込みの足場で行う。

 そしてここもだんだんと下がり、下の早瀬へ、しかしながらこの早瀬ではあまり追ってはこない。おそらく瀬の引き釣りねらいの人に釣りきられてしまっているのだろう。2つほど追加してさらに下瀬尻のトロへ。
 けれど、ここも追いは感じられなかった。もう時間は日暮れになっていた。「夕のぼり」の言葉を思い出して上り鮎がくるかと期待したがそうはうまくいかなかった。
 そこで今度は上へ上りながら攻める。先ほど一旦下がりながら攻めたところをもう一度なぞることになるので、まだ囮を入れきってないところを中心に攻めていく。瀬肩では、ここまで上がったらもう鮎は付いていないだろうと思えるところまで泳がせてみたが数は少ないけれどポツリポツリと追ってきた。
 さらに上へ上がり再び大石ゴロゴロの瀬へ。今度は石の向こう側へ囮を通す。するとここが囮抜けだったのか次々に追ってきた。1,2,3,4,5連チャン!今年初めての連チャンだ。縄張り鮎らしく追いがよく、目印が飛ぶ。気持ちよく次々と抜くことができた。しかし、縄張り鮎は抜いてしまうと次がこない。一通り抜いたら追いは消えてしまった。
 徐々に上へと移動する。最初に、ねちっこく探ったこの瀬の肩ではさすがに次の鮎が掛かるまでに時間を要した。一番上の瀬はこれまた攻められた後なのか、やはり追いは少なかった。一つだけ追加して最初のねらいの瀬肩へ囮を泳がせて上らせてみると一発で追ってきた。ククン!いい感触だったのに残念、ばれてしまった。静かなこのポイントで掛けバレをしてしまったので群れ鮎が逃げてしまったのか、次がこなくなってしまった。時間も夕暮れになってしまっていたのでこれでこの日は終わりにした。


竿 ダイワ ゼロドライブ 2−91
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.35
水中糸 Fujino TurboV 0.03号 0.07号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ ナント 7号3本イカリ
2005年06月25日
錦川     13:00〜18:00  12cm〜20cm 26匹

 さて、今日は・・・・考えたが高津川の上流域もそんなに網は入らないはず。釣れてもおかしくないのではないか・・・・ということで、高津川六日市〜七日市方面を見てみることにした。
 六日市ICで降りて車は六日市に向ける。川を見てみたがなんとも水が少なくチョロチョロ。川幅は5mもあるだろうか・・・石はきれいで鮎はいそうではあったが、やる気がしない。琴野川合流より下へ向かう。七日市友釣り専用区について様子を見ようと車を降りる。釣り人が二人ほどいた。やはり川幅は狭くなっているが、なんとか竿を出せないこともない。川中の石を見るときれいに輝いており、ところどころ鮎が腹を返しているのも見られた。「いることはいるぞ。」とりあえず竿を出してみることにして対岸の土手沿いの道に車を入れて道路脇に車を止める。身支度を調えていて大変なことに気づいた。「偏光メガネがない!」思い返してみると先月曜日の釣行時、釣果の写真を撮る際にメガネをはずした。どうやらそのまま忘れてきてしまったようだ。ガ〜〜ン!ショックが大きい。。。しばらく放心状態だったが、「もしかしたら・・・」あれから雨も降っていないのでそのままそこに残ってるかもしれない。
 淡い期待だが、お気に入りのメガネなので行ってみるくらいの価値はある。急遽道具を片づけて一路先月曜日に入った錦川玖北、柳瀬下の瀬に場所替え。おそらく残ってはないだろうから代わりのメガネを持って河原へ降りる。「お願い・・・あってちょうだい。」河原に降りて撮影場所を探す。「ここだ!」さて、周りを見回すと・・・「あ!あった♪」うれしいことに置き忘れてそのままでメガネがあったのだ。ウキウキである。「今日はこれで釣れなくても1万円以上の儲けがあったのと同じだ。」全くうれしかった。もしかしたら地元の釣り人はメガネの存在を知っていたが、忘れた僕のためにそのまま置いていてくれたのかもしれない。ありがたいありがたい。気を配ってくださった方があったのであればこの場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 こんな事件?(笑)があって、今日は再度前回と同じ柳瀬下の瀬で釣ることにした。今回は下のチャラには人がおらず、上の瀬と瀬肩には3人の釣り人がいた。本来なら前回攻めた場所ははずしてポイント選びをするのが定石だ。それは、自分の釣り方や釣り筋で釣れる鮎は前回釣ってしまっているから、自分とは違う釣り方や釣り筋をする他の釣り人には釣れるが自分に釣れる鮎は残り少ないという理由からだ。けれど、このチャラ場には幾筋も分流のような細い筋があるので、前回まだまだ攻めきってないところは残っている。今回はそういうところを中心に攻める作戦を組み立てる。
                  
 まず、足場の岩のすぐ脇にできている大石回りのたまりを攻める。養殖の弱いおとりでもこの流れなら泳いでくれる。石の後ろにできたたまりの下の方にモワ〜と波ができているところがある。そこを中心におとりを入れて泳がせる。しばらく右へ左へと振られていたおとりが落ち着いてじっと止まり、しばらくするとククンと掛かった。16cm級の小さい野鮎だ。やはり、型の大きい1番鮎はすでに抜かれてしまっているのだろう。今回は鮎の型が小さく、このサイズがレギュラーであった。

 さて、この1匹を手にしたときから攻めも積極的になる。だんだんと脇から前方の流芯へと攻め筋を変えていく。追いはよくはないが、「ここは掛かるだろう。」という読みをはずすことはない。泳がせ、引き、止めなどをして少し粘ればほとんどのところで掛かってくる。
                         
 けれど同じ場所では何匹もかかるということもない。1匹1匹拾うようにして釣り下がる。鮎の型は小さいが使っている竿が柔らかい「ゼロドライブ」ので掛かった後の引きは十分に楽しめる。
 鮎が掛かるところは一番流れの速いド芯ではない。白泡立ちのある石のそばに入れて引いてもほとんど掛かることはない。この錦川玖北地区の地元の人はそこにいる型のいい鮎だけをねらって釣る人が多いのだ。だからそこにいる鮎はほとんど釣り尽くされてしまっている。ねらうのはその流れの脇の緩流帯や大石裏にできた鏡状態のたまりなどで石が茶色になっているところである。

 今回は途中で水中糸を普段使っている0.07から0.03のターボにしてみたが、鮎の型も小さいので難なく抜くことができた。しかし、針掛かりを深くするために掛かってから竿を立てるのを一呼吸置く、これをすると下に走られてこちらもついて下がる必要が出てきてポイントを荒らしてしまうので、掛かったらすぐに竿を立てないといけない。そのためバレも多く出た。おとりの泳ぎは引きつりで確かに少し軽くはなったが、これだけ糸の扱いに配慮を要することを考えると極細糸を使うメリットはそんなに多くないように思えた。
 ついに瀬の一番下まで下がった。ここは瀬尻でよさそうなポイントだが石が小さく流れも結構強いことからか、そう掛かってはこなかった。ここまでで17時のサイレンが鳴った。最後に一番上の攻めてない瀬で2つ追加した後、腹掛かりで掛かってきたのを機に竿をたたんだ。


竿 ダイワ ゼロドライブ 2−91
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.35
水中糸 Fujino TurboV 0.07号 0.03号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 カツイチ カンタンハナカン 6mm
中ハリス Zaito 鼻かん仕掛け糸 TP鮎1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス カイゼン 鮎ハリス 1.0号
 カツイチV5ブラック7号4本イカリ
2005年06月20日
錦川  13:00〜17:30     16cm〜22cm 22匹

 振り替え休日の月曜日。めったにないウィークデーの釣行、「さて、どこへ?」と考えたが久しぶりに父の墓参りをかねて錦川玖北を選んだ。
 墓参りをすませて12:00。どこで竿を出そうかと宇佐川を上がる。やはりここも渇水で宇佐川も川幅が狭く、流れはチョロチョロだ。それでも少し川幅があるようなところを探して河原に降りようと思ったが、ちょうどいいところに駐車帯が見つからない。行ったり来たりしたが、やはり宇佐川をあきらめ、少しでも水量のある合流点より下に入ることにした。
 これまた区域下端まで車を走らせ、Uターンしてポイントを探す。けれど、ここと思ったところには人が入っている。今年は冷水病もそんなにはやってないと聞いたので結構好調なのだろう。いろいろ悩んだが柳瀬の下の瀬を選んだ。
 橋下から下へ続く長い瀬の下流側にはすでに人が入っている。そこで上側の瀬に入った。対岸に渡るとき瀬肩を渡ったのだが、瀬からたくさんの鮎が上ってきて上へと逃げていった。「鮎はいるなぁ。ここで泳がせてもくるだろうけどなぁ。」しかし、瀬渡したのでしばらくは無理だろうと瀬の中段まで下がり竿をのばした。

 上の速い流れがいったん緩むこの中段は芯の部分が少し掘れ込んでいて深くなっている。またあちこちに大きな石が入っていた。足下から泳がせながらこの石の間にできたたるみへと泳がせる。するといくらも待たないうちにググンと来た。引きが強い。今日の竿「ゼロドライブ」が満月を描く。最初の一匹でもあるので慎重にあしらい強引な引きをためながら流れの弱いところへと導く。ズームをのばして「よいしょ」っと抜いたのは21cm。
                   
 「囮には少し大きいなぁ。」と思いながらもほかにはないので交換し、再び瀬の中へ。今度は対岸に近いところにある大石の近くでググン。これまた20cm級のよく肥えた鮎だった。入れ掛かりとはいかないが、ここぞと思うところで囮を止めてしっかり泳がせているとぽつりぽつりと掛かってくる。しかもこの芯でかかる鮎は全部20cm前後のよく肥えたいい鮎だった。下の瀬との境から上の流れの速い落としまでの間で7匹の肥えた鮎を掛けることができた。この時、後で攻めようと思ってた瀬肩付近には二人の釣り人が入っていた。仕方がないので上はあきらめ、下の瀬肩ギリギリから上を丹念に探る。ここでもぽつりぽつりではあるが、泳がせて誘うと掛かってきてくれた。5つほど追加した頃、下の瀬でやっておられた先客が竿をたたまれた。そんなには掛かってないようだったので、まだ鮎は残っているはずと影が見えなくなってから下の瀬へ移動した。

 こちらはチャラチャラであるが瀬を渡るときにもたくさんの逃げまどう鮎の影が見えたのでかなり魚影は濃いようだった。じっくり探るとかなり数がでそうだったが、もうそんなに残り時間があるわけでもないので石の色と水深、流れの速さから、いいポイントと思えるところをねらい打ちした。するとやっぱり裏切ることなくそこここで掛かってきた。ただし、入れ掛かりではない。ポイントに入れて底をはわすように静かに泳がせる。囮はできるだけ位置が動かないように・・・そうするとしばらくたってからクククンを掛かってくるのだ。ただし、こちらは型は小さくなった。18cm平均だ。中には14cmくらいのチビ鮎もいるがそれでもちゃんと黄色の追い星はついていた。この瀬の一番下は淵に続く小石底の駆け上がり瀬であったがここではあまり追いはなかった。鮎のかかるポイントは速い流れではなく、速い流れの横にできたたるみや大石裏のたるみである。


竿 ダイワ ゼロドライブ 2−91
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.35
水中糸 Fujino TurboV 0.07号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 オオネ ニュータッチワン 小
中ハリス サンラインKAIZEN鮎仕掛糸スペシャルフロロ1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ ナント 7号3本イカリ
2005年06月18日
高津川  12:00〜17:30     16cm〜21cm 6匹

 不調の高津川だけれども、今年は天然物の遡上も確認されているという。天然遡上の様子が気になってたので、行ってみた。
 週末の昼間、県庁前を通るのは辛い。少しの混み具合で要運転時間が30分は変わってくる。この日も少し混んでいたのでいつもより30分多くかかって日原に着いた。
 今日の狙いは天然物。車を川沿いに北へ。途中いいポイントにはチラホラだが釣り人が見える。5年前は川に出ると同時に竿が乱立していて、その様子に自然と僕も闘志がわき上がってきたものだが・・・ここ最近はなんとも寂しい高津川になってしまった。それでも、まだ今日は釣り人がいるのでやる気が出てくる。しかし・・・よく見てみると釣り人も素掛けの人が多く、また、釣り人と見えた人の肩には網が担がれている・・・つまり昼間から網入れをしている人たちも結構いたのだった。川は減水。見える瀬は全てチャラ状態。なんともおとなしい川に見える。釣り人の様子には活気が見られない。おそらく掛からないのだろう。

 狙いの横田地区までくる。匹見川側の流れはまるで小川だ。高津川側もチョロチョロとおとなしい流れで川底もなだらかな感じがする。匹見側橋上のトロに2人。高津側瀬に2人・・・でも、やはり竿が曲がるようではない。川を見ると匹見川側の流れが一変してる。遡上路を作ったのだろう浅チャラだった僕の得意箇所がなくなって細い一本瀬になってしまっている。かなり深く掘り込んであるので今後水かさが増しても元の広い流れには戻ることはないだろう。

 さて、この浅場は天然遡上がたまるところ。多いときには足元をよく見て入らないと鮎を踏んでしまうほどのところだ。しかし、チビ鮎の姿は全く見られない。遡上はあったとはいえ数は少ないことがあらためてわかった。
 とりあえず囮を野鮎に変えたい。そこで最初のポイントに選んだのは、匹見側その遡上水道の中段。上り鮎が一服するところ、よく川をみて少し大きな石が沈んでいるところに囮を向かわせる。石の数は少ない。その少ない石を一つ二つというように泳がせながらわたらせる。すると3っつ目の石に囮がいったときにいきなりガッツーン!ときた。ゼロの竿がぐんぐん曲がる。「流れの弱いところでよかった。」少し下がって流れの芯から鮎をはずして抜きあげる。黄色い襟巻きをつけた天然物の20cm級だった。流れの筋は幅約1mほどの細さ、しかも石の数も少なくてねらえる場所があまりない。
                  
 囮を早速変えて、その筋沿いに少しずつ上がりながら探っていく。鮎の追いはよい。いれば一発で追ってくる。この後2匹同型をすぐに追加した。けれどそこまででポイントも終わってしまった。最初に探ったところをもう一度やってみたがダメだった。魚影の方は濃いとは言えない。場所を移動することにする。

 後で高津側を攻めるつもりだったので下へ下った。水道の川幅は狭い。竿先は対岸に届いてしまう。鮎を流れの中央に入れようとすれば、極端な上竿か下竿にしなくてはいけない。急な流れを一つ下ったところで一つ追加したが、あまりに狭いところで、「こんな釣りをするためにわざわざ高津まで来たのではない。」と思い、思い切って本流まで移動した。
 ちょうど友釣り専用区境界ギリギリで素掛けをしていた人が竿をたたんだので、そこへ入らせてもらった。その人に話を聞くと、「朝一番に上の瀬で2連発できたが、それっきり掛からなくなった。明日の囮だけとって帰ろうと素掛けしたが掛からない。ようやく2匹ほどチャラチャラで掛かった。」とのことだった。それでチャラチャラに囮を入れてあちこち泳がせて渡らせる。けれど、全然追いは感じられない。徐々に下がりながら探っていくとやっと掛かった。これも大きい21cm。ただし放流ものだった。天然物と比べて鱗は荒いし体はずんぐり細長い。一目で違いがわかる。チャラを泳がせるには少し囮が大きすぎる感じもしたが交換する。しかし・・・これ以降全く掛からなくなった。チャラは下がって全部探り、下のトロ&深瀬もやってみたが全然である。かなり時間をかけてみたが、0だった。
 日が傾いてきた。上の瀬も囮を入れてみたかったので移動する。瀬尻から探りながら上っていくがこちらもやっぱり掛からない。中段、瀬の中にちょっと深い筋ができていたところを泳がせていてやっと掛かった。これは小さい16cm。やはり放流ものである。チャラを攻めるにはちょうどよい大きさと思ったが、チェンジしてもやはり次の追いは感じられなかった。


竿 ダイワ 銀影競技スペシャル T中硬 95
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.35
水中糸 Fujino TurboV 0.07号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 オオネ ニュータッチワン 小
中ハリス サンラインKAIZEN鮎仕掛糸スペシャルフロロ1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 将鱗 鮎ハリス 1.0号
 がまかつ ナント 7号3本イカリ
2005年06月12日
佐波川  15:30〜18:30     16cm〜19cm 6匹

 前日の高津詣では辛かった。。。
 どうも釣れない病に掛かったような、そんな感じがして意気込みが湧いてこない。午前中にやぼ用をすまして、それでも夕方のワンチャンス狙いで佐波川へ向かう。
 上の様子を見たい。さて、八坂へはいるか、漆尾か合流点か・・・向かう途中で岸見を横目で見るとなんと誰も入っていない。「ん??岸見は掛からないの?」確かに例年、岸見の瀬は掛かり出すのが遅いのであるがわかはらさんの合流点で掛かった情報を考えると岸見で掛かってもおかしくないはず、ということで途中下車、岸見に車を止める。

 岸見の鮎見場所は左岸、流れ込みのコンクリート護岸。いつもここに小鮎がたまっているのだ。のぞいてみると今年も小鮎がうじょうじょいた。このまま大水が続かなければ岸見は今年も掛かるポイントになるだろう。
 まずその護岸分流の上にある瀬トロに入る。鮎がいれば弱った囮でも泳がせて掛かるところだ。養殖の囮も糸ふけを作ってやれば底を這うようにして上へと上っていく。しかし・・・追ってくる気配はない。底もよく見えるのだが鮎の姿も見えない。それでも少しずつ上へと移動しながら大きめの石の回りを探っていく。芯・足元・対岸・チャラと良さそうなところは全部囮を泳がせる。大石の裏のよどみでは引きに替えて止め泳がせもする。だが、うんともすんともこない。抱え石の裏を泳がせ続けているとようやく一匹掛かってきた。しかし12cmほどのビリ鮎。これは使い物にならないので即放流。結局このポイントの上端まで攻めきってゼロである。

 ポイントを本流に変える。こちらはかなりな流れがある。幾筋も流れのきつい筋ができておりその間にはとろみを帯びたところもある。囮を新しいのに変えて、まずは芯の脇からそして沖へ泳がせる。横に泳がせて探り、下へ上へと大きめの石回りに囮を絡ませる。しかしやはり反応はゼロだ。「掛からない虫」にとりつかれた感じだ。そのまま第一本命と思えるポイントポイントに囮を沈ませアタックしながら瀬を下へと下っていく。結局一段落の分流との合流点まで下がってしまった。時間は1時間を経過していた。ここは同じような早瀬がまだ下へ100mほど続くのだが下がっていっても掛かる感じはしない。残り時間もあとわずかということで続けてやるか場所移動するか悩みどころだ。川をあがる分流がそばにあるので思い切って場所変えを選ぶ。急いで竿をたたみ、入川点まで帰る。と・・・途中、分流の瀬頭の大石にたくさんのハミ跡を発見した。「こんなところに固まっていたのか・・・」であるが、次回に期待をつなげ車を出した。
 さて、残り少ない時間。昨日から満足できる釣りができてないので、「ここは慣れた人丸だ。」と車は一直線。着いてみると本流には人影がない。しかし、前回たくさんの鮎を見ることができた分流には人が一人いた。きっとよく鮎が見えるので素掛けで鮎を掛けているのだろう。人丸ポイントの一番上の瀬肩から入川する。この浅トロは天然遡上がいたら小さい遊び鮎がうじょうじょと見えるところだ。だが、そんなにたくさんの鮎は見られなかった。しかし、瀬肩のところには小さな遊び鮎の群れが見えたのでいるにはいる。今シーズンもそれなりには楽しませてくれるだろう。その瀬肩から下へと瀬を攻めてみる。しかし、使い古しの養殖鮎はきつい流れを止まってはくれない。芯をはずしてなんとか止まるところ止まるところへと囮を誘導し、徐々に下がっていく。下の大石ごろごろポイントまできたがあまり良い反応はない。複雑な流れに囮は翻弄されているようだった。
 大石ポイントの一番下まで下がって流れのきついところに囮を無理矢理止めてみた。するとグググン!やっと掛かった。良い手応えで浮いてきたのは18cm級のきれいな鮎。しかし口掛かりだ。針がはずれないように慎重に石裏のよどみに誘導して、そっと抜いた。囮が元気な野鮎に変わったので今度はきつい流れでも真芯に入る。するくすぐに同じポイントで2匹目が掛かった。ところがこれまた口掛かり。慎重に処理したつもりだが網受けの前にぽろっと掛かり鮎ははずれてしまった。それでもまだまだ囮は元気だ。2mほどの短いところなので同じポイントではさすがに掛かってはくれなかったので上へ移動して次の石へ、するとまた掛かってきた。しかしこれまた口掛かり。引き抜きは決まったが、これでは心許ないので針を軽いの(V5スリム)に変えてハリスを長くする。これで少し掛かりは遅くなったが背掛かりになり始めた。次々と石を変えて探ると石々でアタリが出る。残り時間も少ないのでどんどん上へと移動しながらだ。もっと時間があればさらに丁寧に泳がせて狙えばまだまだ数が出そうだった。しかし、掛かった鮎はなんとも姿がキレイだ。ウロきめが細かく、「これって天然遡上の早熟物では?」と思ったのだがどうだろうか。最後に分流の急瀬にも囮を入れてみたがさすがにここでは掛からなかった。この急流に縄張りを持つほどにはまだ成長はしていないのだろう。
  

竿 シマノ 競 H2.5 95NV
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.35
水中糸 Fujino TurboV 0.07号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 オオネ ニュータッチワン 小
中ハリス サンラインKAIZEN鮎仕掛糸スペシャルフロロ1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス カイゼン 鮎ハリス 0.8号
 カツイチV5ブラック7号3本イカリ
2005年06月11日
高津川  13:30〜18:00     15cm16cm 2匹

 今年初の高津川。昨年よりは天然遡上もあり解禁直後の釣果報告も好調が伝えられたので期待十分である。
 しかし、前日の夜から、ひさびさの雨が降ったので様子見をしてからの釣行である。1年ぶりの国道9号線を一路日原へ向けて車を走らせる。途中、霧雨が時々フロントガラスを濡らすが、雨は峠を越えたようだ。雨量もたいしたことなかったので、川はそんなに変わってないだろうと思いきや、途中阿東町付近の阿武川は泥水濁りだった。ずっと雨が降ってなかったので、河原にたまったゴミや砂が一度に流されたのかもしれない。残念ながらその濁りは津和野川でも見られた。「はてさて、高津川は釣りが可能なのだろうか?」
 日原へ近づくと濁りが茶色から緑色がかった色に落ち着いた。「これならなんとか可能でしょ。」友釣り専用区を横切る橋まできたが、なんと上の瀬には一人も釣り人がいない。漁協前まで来てやっと二人ほど竿を出してる人がいた。一人は上のトロで友釣り。もう一人は境界ぎりぎりの瀬頭で素掛けをしている。しばらく見ていたが、友釣りの方には掛かる気配がない。素掛けの方は10cm程度の真っ白な子鮎が時々掛かっているがまともな鮎は全く掛からない。「ん〜ここはダメなのか?」
 漁協で囮を2匹購入し、状況も聞く。係の人の話では網では獲れているが竿は全くダメな状態ということだった。「どこなら少しは釣りになりそう?」と聞いても返事は帰ってこなかった。けど、僕は高津川のこういうところが好きなのだ。釣り人を招くためにもちょっとは「釣れる」というような様子を匂わせるものだが、ここはいつもほんとに正直に釣況を教えてくれる。「ほんとかいな?」と疑いたくなるハデな釣果を宣伝する情報が多い中、ほっと安心してしまう。また、昨年の冷水病による悪状況によって今年は気合いを入れたのか、今年は病気の発生状況もいち早く組合は察知していたようだった。この誠実さはきっと近いうちに踏むほど鮎が居る本来の高津川を復活させてくれることと思える。
 さて、まず今年の鮎状況を見通そうと池原洞門友釣り専用区下の曽庭橋から川を見る。しかし、水が濁っていて川の中が見えにくいと言うこともあるが遊び鮎は一匹も見ることができなかった。「前評判ほどいいとも言えないかもね。」この橋の上下は洞門下と合わせていいポイントのはずなのだが釣り人は見渡す限り誰もいない。釣れる気が失われていく・・・。「まあとりあえず竿を出してみないと・・・」
 選んだのは日原道の駅裏。下の瀬頭を攻めてみようと思ったのだが、残念ながら増水していてウェーダーでは対岸へ渡れなかった。左岸をそのまま少しだけ上へあがり瀬落ちの少し大きな石が並んでいる(はずの)ところで囮を入れる。水位が上がっており流れの押しが強いのだろう。養殖の囮は泳ぎ止まってはくれない。仕方がないので上竿に構え、引き泳がせ。しかし、(やはり?)反応はない。少しづつ上へあがろうとするが囮がついてきてくれない。ゆっくりゆっくりタイミングを計りながら引き上げていく。川にはたくさんの草が流れていて水中糸にはその草がたびたびからみつく。そのたんびに囮を引き寄せて草を取り除く。これを繰り返すのだから囮もたまったものじゃない。
 そのうち中層を浮いて泳ぎだした。仕方がないので付け糸に鉛を付けて底に沈ませる。引き上げるのをやめて鉛で止めて泳がせる。するとグググン!掛かった。16cmの小さな鮎だがなんとか1匹掛けることができた。早速囮を野鮎に変える。けれど状況は変わらなかった。囮は元気で泳いでくれるが、少しずつ上へ引き上げながら探るけど次は来る気配がない。
 2時間ほどやってみたが状況は変わりそうもないので再び下がり入川点へ向かう・・・と、その時、ツルン!丸石の上に載ってしまって足を滑らせた。ドブン、すぐ体勢を立て直そうとしたら再びツルン、どぶんどぶん・・・ついに肩まで川につかってしまってずぶぬれになってしまった。何度も暴れたときに強いテンションが掛かったのか、メタルが切れて囮はなくなっていた。
 これで完全に見切りが付けられた。竿をたたんで車に戻る。時折霧雨が降る曇り空、気温も上がらず、そんな日にずぶ濡れだから寒い。車に着替えをちゃんと積んできたのでよかったよかった。着替えて今度は・・・下をほんとは見てみたかったのだが、この状況なのであきらめて増水時の定石である上へ上る。川を見ながら車を走らせたが、どこも全然釣り人はいなかった。柿の木の道の駅周辺に入るつもりだったがあんまり人がいないので白谷の瀬に入る。
 やはり30cm増水。水は笹濁り。鮎は見えません。瀬の中段の鮎のたまり場(になるはずのところ)に囮を入れる。しかし・・・やはり魚信はない。手前から沖へ弱いところから流れの芯へと囮を泳がせて探りながら移動するが全く反応はなかった。棚の一番下、瀬頭から上の瀬尻まで一通り探ったがダメである。
 鮎が少ないと見きったので今度はじっくり攻めなおす。もう一度下へ下がり、大きな石がいくつか並んでるところに新しい囮を付けて泳がせていく。今度は石の裏で囮を止めてしっかりと泳がせる。やはり反応はないのだがなめるように囮を泳がせ続ける。すると追うと言うよりは絡まってきたと言う感じで鮎が掛かった。型は小さいので抜くのはたやすい。
 鮎はほんとに薄い。囮を野鮎に変えたからと言って状況が変わるわけではない。目に見える大きな石をさきほどと同じようになめ回しながら一つ一つ探っていくが次は来ない。流れの脇に大石がありその裏に渦ができていたので囮を休ませるつもりでその渦の下で囮を泳がせていると15分ぐらいしてやはり絡まるようにして鮎が掛かった。ここで6時のサイレンが鳴った。状況が変わるようでもなかったので帰ることにした。
(カメラを忘れてしまったので写真なしですいません。)

竿 シマノ 競 H2.5 95NV
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.35
水中糸 東レ将鱗あゆメタル 0.08号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 オオネ ニュータッチワン 小
中ハリス サンラインKAIZEN鮎仕掛糸スペシャルフロロ1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 鮎ハリス 1号
 カツイチV10WOLF7.5号3本イカリ
2005年06月01日
佐波川  16:30〜18:30     16cm〜20cm 9匹

 いよいよ解禁。昼から時間がとれたので、佐波川の解禁状況を見に行った。
 まずは今年の天然遡上の状況を・・・と新橋上のトロに車を止める。けれどまあ〜ビックリです。川は減水。水位標を見ると−20cmです。鮎を見ようと思っていた土手下の畳石が全部干上がってしまっています。ここまで減水している新橋は始めてみました。少し沖の石もじっくりのぞき込んでみたけれど、石付き縄張り鮎は見られません。少しでも水深のある芯の筋では小鮎がピチピチ跳ねてはいます。しかし、コロガシをする人の姿すら見あたりません。
 「これじゃあ釣りをする状況にはない!」と車を今度は本橋に移動します。橋の上から上と下をのぞきます。橋下の荒瀬もチョロチョロのチャラ状態。分流は干上がってしまっています。上のトロは水たまり状態。のぞき込むとあちこちに小鮎の大群れがあります。けれど群れ移動ばかりで石に付いている鮎は見つけられませんでした。この減水でここの天然遡上はまだまだ成長していなく、しばらく狙う対象にはなりそうもありません。けれど、しっかりと天然遡上の数は確認できました。8月以降が楽しみです。
 「こんなことでは、竿を出すようなところはないのでは?」と思ったけれど、「もしかしたら・・・」実はこの佐波川は時々、浄水場の堰を境に水況ががらりと違うことがあるのです。上に上ってみました。するとやはり・・・堰より上は平水に近い水量がありました。田植え水のためにダムから水を放流しているのでしょうか?きっと浄水場下の堰からは田への用水路に水を回し、川の水が極端に減ってしまっているのでしょう。
 新幹線の下に2人釣り人の姿が見えました。ここは上から見たらほんとに良さそうなチャラ瀬に見えるのです。けれど、案外鮎は少ない、また成長が悪くチビ鮎ばかりで早期にはあまり掛からないのですが、ついつい竿を入れたくなってしまいます。
 さらに上へ、人丸では上の大石が並んでいるところに一人入ってました。うまく石を縫って泳がせれば掛かるポイントです。
 佐波川の解禁銀座である金波まで行ってみますとやはりかなりな数の釣り人が入ってました。しかし、ここはコロガシ銀座でもあるのです。いいポイントなのですが友釣りに入る気がしないのです。・・・ここが友釣り専用区だったら佐波川の友釣り人気はグッと上がるでしょうが・・・・。そんなに掛かってるようではありませんでしたが、釣り人を見てるとやりたい気持ちがグググっと高まってきました。
 「まだなんとか竿を出す時間がある・・・」と囮を買いに走ります。囮屋さんで状況を聞いてみましたが「今日始まったばかりやからわからへん。」と素っ気ない返事。「ん〜釣れてないのかな?」考えついた狙い場は人丸です。
 例年、ここでは他より速く保育園児によって人工種苗鮎が放流されるのです。佐波川本流は海産鮎放流なのですがここだけイベントのために人工種苗が放される。そしてうまくいけば早期に良型がまとまって掛かることがあるのです。「きっと今年も放流はあっただろう。」との読みです。上の大石の瀬は釣り人が入っていたので、橋上の瀬肩を狙いにします。
 車を止めて支度をしているとなんと思わぬ事に手前の分流にキラキラと体を返す縄張り鮎が目に入りました。「へ?」ほんの幅の狭い分流ですがかなりいい型の鮎が結構見えるのです。「ここで泳がせたら?」と浮気が湧いてきました。そこで竿を今期購入した「ゼロ」に持ち替えます。この竿は短いので仕掛けも張り替えです。「泳がせ」を意図してフジノターボの007の仕掛けを張りました。さて、足元から養殖鮎を放して沖へ出しますと早速追いの反応があります。けれど沖にある石畳では反応はなくなります。鮎の居るところは足元の小石と石畳の間の狭いところのようです。もう一度囮を引き寄せてその筋に沿って泳がせます。と・・・ビビビビン!掛かりました。思ったより掛かり鮎は大きい、さらに竿が「ゼロ」です。グウ〜〜ンと引っ張りまわします。引き味を楽しみながら「初鮎だからあまり楽しんでてばれたら後が苦しい・・・」と引き抜きに入ります。ところが思いのようにならないのがこの「ゼロ」竿なのです(笑)。囮が姿を見せても掛かり鮎は水を切ってくれません。しょうがなく立って、さらにズームを伸ばしてやっとグンにょりと言う感じで抜けました。20cm級の黄班あざやかな鮎でした。さて囮が元気な野鮎に変わったので入れがかるかと思ったが、そうでもありません。この後二つ連続で掛かりバレ。さらにケラレも続いてしまいました。糸を張って止め気味に泳がせてると今度はちゃんと掛かりました。また上から下まで走られます。「ゼロ」竿は思うように止まってくれません。まあ、そこがこの竿の良いところなんですがw。次もいい型の鮎のようでまたまた浮いてきてるのに抜けません。けれど吊り上げに川にはいるとポイントを荒らしてしまうので無理矢理立ってズームを伸ばして上に突き上げます。なんとか宙に浮いて手元に来ましたがコントロールがつかず、タモで受け損ないました。それでも掛かり鮎ははずれなかったのですくい上げて2匹目GETです。かなり暴れたからか見えていた腹返し鮎が見えなくなってしまいました。掛かりも悪くなったので少しずつ下へ下ります。その後、一つ、二つと追加します。
 この分流でそのままやっても数が稼げるとは思ったのですが、本流の様子が気になります。そこではやばやとここを見切り、橋下から本流へ入ります。ちょうど上の大石の瀬でやってた人も竿をたたんでしまわれました。
 橋下の瀬尻の深みに囮を入れますが、なかなか掛かってきません。どうやらここには鮎はあまり着いていないようです。さらに上へ移動しようとしたときにようやく1匹掛かってきました。しかし、こっちの方が型が小さい17cm級。絞り込みの瀬の芯に囮を入れるとグググン!一発で掛かってきました。しかし、ゼロでは芯で掛けた鮎は止まりません。それを無理矢理踏ん張って止めようとしたらプッツン!糸切れ親子丼放流になってしまいました。仕掛けを張り替えて今度は芯の向こうの対岸際に少し深くなったたるみを見つけました。「ここは絶対いるぞ!」とたるみをはずさないように鮎を止めて泳がせます。やっぱりきました。しかし、ゼロ竿は即抜きができず、掛かり鮎について瀬を下ります。これでは数は伸びません。ゼロ竿は流れの緩いところの竿です。瀬肩まで上がります。ここに数いることを期待したのですが、残念、そこまで話はうまくいかなかったです。さんざ泳がせて探ったけれど、頭出しの他より大きい石のあったところで一つきただけです。
 そのまま泳がせながらどんどん上へ移動します。さきほどまで攻められていた大石の瀬まできました。川の中をじっくり見ながら釣りますが鮎の姿は見えません。そんなに数がいるわけではないようです。通しにくい石間の速い流れを引き上げ、その流れの頭で止めて底を泳がせるとやっと一匹きました。けれど型はやはりそんなに大きくない17cm級。
 川見をしながらなので移動距離も長く、鮎も川のあちこちに入れて回っていたので時間がたちました。「あと30分か・・・上へ行くか、下へ下るか・・・」悩んだけれどもう少し丁寧に橋上の瀬周りを探ってみたく、下へ下ることにしました。
 下がりながら泳がせて再び瀬肩で一匹追加。さらに下がりながら、もう一度吸い込みの瀬の芯に入れるとまた激しく掛かりました。さっきの事があったので今度は一目散に瀬を下ります。流れの緩いところまで誘導して抜いてセーフです。もう一度瀬尻からだんだんと泳がせながら引き上げて、対岸際の深みのたるみでもう一匹。追いも遠くなったし、日も暮れてきたので竿をたたみました。
  
竿 ダイワ ゼロドライブ 2−91M
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.35
水中糸 Fujino TurboV 0.07号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環 カツイチカンタンナハカン6.5mm
中ハリス サンラインKAIZEN鮎仕掛糸スペシャルフロロ1号
ハリス止 オーナー白一体サカサ(速攻)3号
ハリス 東レ 鮎ハリス 1号
 カツイチV10WOLF7.5号3本イカリ
2005年05月22日
三隈川 12:00〜15:30    13cm〜19cm 4匹

 ネットカフェで夜を明かし昨日に引き続き三隈川です。昨年からここへ来たらこのパターンです。ベッドはないけど長いすが使え、シャワーも浴びれて飲み物は飲み放題。疲れた体はマッサージ機でもみほぐしてもらえるし食べ物も安い。当然ネットができて一晩の料金は3000円ほどですみます。残念ながらこのお気に入りパターンは高津川や太田川上流ではネットカフェがないので使えるのはここ日田だけですけど。
 さて、朝、目覚めて窓の外を見るとなんと雨です。しとしとと降り続き、しばらく止みそうもありません。ネットで雨雲の様子を調べてみると昼には止みそうです。パック使用の時間制限ギリギリに店を出て、今日の目的ポイント、合流点から少し下流の大石ゴロゴロの瀬頭に車を止めます。釣り人は合流点に何人かいるだけです。雨とはいえ解禁後初の日曜日なのにこの釣り人の少なさです。どぼけてる僕は毎年初釣行には忘れ物があります。今年はカッパを忘れてしまいました。そんなによく釣れるという状況でもないのに雨に濡れて、寒さに震えながらやる気にはなれませんでした。雨が止むまで車の中で一眠りです。
 目が覚めたらちょうど雨は止んでました。ゆっくり支度をして川に入ります。12時のチャイムが鳴りました。とそれまでは誰もいなかったポイントに一気に僕の他に5人の方が入られました。他の人の狙いは流れの芯の急流とドン深の瀬です。こちらの川ではそういうポイントを狙う人が多い。型の大きいのを狙っているのでしょうか?それとも川が汚いので底石が見える流れの緩い比較的浅いところは汚い石が見えて鮎が釣れる気がしないのでしょうか?。僕はそれより浅いところを狙うのでポイントは空いてます。

 流れの緩いところから囮を泳がせて探っていきます。けれど反応は全くありません。だんだん沖に出て流れの速いところへと移動していきます。それでも反応はなしです。さらに場所を上へ下へと変えて探りますが鮎が追われている気がしません。他の釣り人5人も竿が立ちそうな気配がありません。どうやらこの瀬には鮎が付いていないようです。そのうち深瀬の一番下の人にやっと掛かりました。「鮎は瀬の下にいるのか・・・」でもその下へ移動するにはかなり大胆に移動しないといけません。今回はこのポイントはあきらめました。1時間ほどで早々に竿をたたみます。すると他の釣り人も一人を残して全員川をあがられました。思いは同じだったようです(笑)。
 16時にはここを離れるつもりでしたので、時間はそんなにありません。今年の初鮎挑戦ですから辛い釣りをして苦い思いをしたくありません。そこで昨日の釣りで鮎が居ることがわかっていて入川しやすい合流点に移動します。けれどポイント中央に釣り人が入っていて入りにくい感じでした。それで玖珠川側へ少し上ります。車を止めて川へ降りようとしたのですが、どうも川を切りにくい感じがしました。なんとない直感ですが無理して川を切って対岸まで行っても何も掛からない・・・そんな気がしたのです。しばらく悩みましたがやはりそこへは入らずUターン、合流点に行きます。
               
 ちょうど先釣者が竿をたたんで川をあがるところでした。ポイントが空いてます。そこですぐに竿を担いで川へ入ります。あまり沖まで行かずに竿を伸ばします。昨日釣ったところより手前のチャラを狙いとします。囮缶の中でも一番底を泳いでいる鮎を囮にします。狙い場はもう昨日でわかってます。石が集まっていて流れが騒いでいるところの下、釣り方もわかってます。尻を振って泳がせて浮かせたり沈めたりして誘います。ずっと人が立ち込んでたようなのに意外と早く掛かります。型は流速がちょっと速い下手は小さく、上手の流れが緩く少し深いところでは大きくなります。ポンポンポンと3っつ掛けます。ポンポンと言っても入れ掛かりではありません。一発で掛かるのではなくて同じところで泳がせてだいぶん誘ってやっと掛かるのですから。ちょっと群れているのでしょうか、同じようなところでも少し時間をおくとまた再び反応が出ます。ここで針を変えるべきだったのです。連続でバレ・ケラレが出ます。
 ポイントががらんと空いているので下へ下がって広く探ります。ヘチから流芯。けれどやっぱりまともなポイントは反応0です。1時間掛からずの時間が経ちました。なかなか捨てきれない下のグッドポイント?に見切りを付けて上のチャラへ再度移動。上飛ばしに泳がせて一番上の石へ向かわせるとグググググンといい手応え、ためようと思ったけれど芯の流れに巻き込まれてため切れません。しかたないので2,3歩下がって止めて抜きます。いい型、19cm級。
 これに囮を変えて出しますが、型のいい鮎を囮にしたときに限って次の追いは遅くなるものです。次がなかなかきません。あちこち探ったけれど掛かりません。移動するより腰を据えて竿が届く範囲でじっくりと丁寧に誘った方がどうやら掛かるようでした。ぐぐっと岸により岸際の浅瀬を探りましたが追いは見られませんでした。ここで時計を見ると3時半になってました。まだ元気の良い囮はいたのですが帰りを予定していた時間なので川をあがりました。

2日分を合わせた釣果です。

竿 シマノ 競  H2.5 9.5NV
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.35
水中糸 東レ将鱗あゆメタル 0.08号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環
中ハリス サンラインKAIZEN鮎仕掛糸スペシャルフロロ1号
ハリス止 KATSUICHIハリス止サカ針UB
ハリス 東レ 鮎ハリス 1号
 カツイチV10WOLF7.5号3本イカリ
2005年05月21日
三隈川 15:00〜18:00    15cm〜19cm 4匹

 今年もついに始まりました。
 他の河川に先駆けて解禁するここ大分県筑後川上流の日田はその川開きに合わせて市をあげて花火大会を含めたお祭りをするほど御祝いするのです。
 さて、高速を使い、休みなしで2時間かけて、川端の釣具屋さんへ着いたのは14:30でした。入漁券と囮を買い状況を聞きます。しかし・・・返答する口がなんやら重たい・・・「あんまりいいことない。まだ早い。川の水が冷たい。石が汚い。・・・」どうやらよくない様子です。けれど川の水はそんなには冷たくありません。この時期ならこのぐらいの水温でちょうどぐらいです。(先日まで渓流行ってましたからわかります。)石が汚いのはこの川ではいつものことです。石の上には腐り苔とも腐り藻ともとれるずるずるがどの石にもへばりついています。「なんやこれは?!」と最初にこの川に来たときは驚きましたが何度も行ってみてこの石の状態がこの川の普通だとわかりましたから。時期が未だ早いのも承知の助。しかし今年はその早い解禁に合わせて型の大きい鮎を放流したはずです。そのために入漁券を値上げしたのです。(日券3000円・年券10000円・・・・でも囮は他と比べてとっても安い1匹250円(養殖))「まあ悪いと言っても今からでも5匹ぐらいは掛かるやろう。」と軽く言う僕に「いや・・・1匹・2匹・・・掛かればいい。ボウズの人もかなりいる。」と一緒におられたお客さん。「え?!」そんなに悪いの?
 時間もあまりないので入川しやすい久珠川・大山川の合流点に向かいます。解禁2日目というのに釣り人の姿が少ない・・・・。それでもめざす合流点には5人入っておられました。じゃまにならないところに僕も入れてもらいました。用意しながら見ていましたが・・・掛かりません。かなり状況は厳しいようです。

 けれど今シーズン初の竿出し。竿を伸ばすだけで顔がほころびます。ポイントに向かう。竿を伸ばす。仕掛けを付ける・・・一つ一つの動作が実にぎこちない。囮に鼻環を通すのに5分かかります。囮を出して構える竿は吹き抜ける風に押されてるとは言いながら、まるでもの干し竿です。囮の動きも底の状態もてんでわかりません。(どのくらい経ったら信号が伝わるようになるのでしょうか・・・)風は竿を上へと押します。こんな調子でやり続けてたら囮はすぐに弱り切ってしまいます。仕方がないので、囮を引き寄せ、前へ放し、糸ふけを作って泳がせます。こんな釣り方は解禁初期にすることではありません。けれど、囮が少し上へ上り、大きな頭出しの石裏に入ったとき、ビビビビン!「ん?・・・まさか?掛かった??」竿を立ててみるとグングングンと引きながら下へ下っていきます。掛かったのです。下には他に釣り人がいるので下がれません。その場で竿を立て腰を落として止めます。じっと耐えているとじわ〜〜っと掛かり鮎は浮いてきます。これが、シマノの竿の持ち味です。リアルパワーアクションはこういう時にとても強い味方です。十分に浮いたところで抜きあげてす〜とこっちに運びます。7ヶ月ぶりの引き抜きですがこれは自然に体が動いてちゃんと決まります。背掛かり、18cm級の元気できれいな鮎。「今年も出会うことができた♪」ニターと自然に口元がほころびます。
 囮を野鮎に変えてもう一度さっき掛かった石が集まっているチャラいところへ導きます。囮を沈めて引いてみますがどうも野鮎も僕の体も反応が悪い。そこでまた立て竿にして泳がせます。するとまたクククンと掛かりました。今度はちょっと小さい16cm級。
 このころには先に入っておられた釣り人は掛からないのでしょう、みなさん竿をたたんで場所移動されました。そこで先釣者が狙いを付けてた流れの芯、ドン深の瀬に囮を入れて探ります。このころにはだいぶ竿を握る感覚も戻ってきてたので引きに構えます。けれどこれが間違い。全く掛かってきません。同じ状態のポイントが結構長いので探るのにかなり時間を掛けてしまった。そして掛かりません。
 囮が浮き出したのでついにそこをあきらめ、再び最初に狙ったチャラを攻めるべく立ち位置を変えます。囮がだいぶ弱ってきてたので引いたり止め泳がせをしたりと四苦八苦。囮位置を変えようとふっと竿を立てたとき、ビビビンとアタリです。人工種苗放流鮎はこの囮浮かしで掛かるパターンが多いのです。引き抜いて17cm級。
 囮を変えて沖へ泳がせると今度はそんなに時間も掛からずビビンです。けれどこれは小さい12cm級?こういう小さい鮎を抜いたとき、トラブルが多い。いつもと重さが違うので抜きの力調整がうまくいかないのです。受け損ねてしまいました。水にちゃぽんした鮎を掬いに行くと網の裏側にイカリが絡まってしまい。それをはずそうと網を揺らしたときに掛かり鮎がはずれ、逃げていってしまいました。と同時に手が滑ってタモがチャポン。「あっ!」っと思ったときにはタモは流れの芯に入ってしまい沈みながら下へ消えていってしまいました。ガ〜〜〜ン!です。どうも僕の初日は毎年損害が多いのです。仕方なく車に控えのタモを取りに戻ります。
 もうだいぶ時間もたっており、空も曇り、ぽつりぽつりと雨も落ち始めました。最後のワンチャンスにしよう・・・チャラの一番上、抱え石付近に囮を入れて探ります。やはり引いてもなかなか来ません。立て竿にしてす〜と横に泳がせたところでビビビビンと掛かりました。慎重にためて抜いて16cm級。雨が落ちかなり雲が厚くなり、辺りが暗くなったので竿をたたみました。


竿 シマノ 競 H2.5 9.5NV
天糸 ホンテロンGP0.8号 折り返し移動式
上糸 DAN鮎0.35
水中糸 東レ将鱗あゆメタル 0.08号
下糸 シーガーGM鮎0.25号
鼻環
中ハリス サンラインKAIZEN鮎仕掛糸スペシャルフロロ1号
ハリス止 KATSUICHIハリス止サカ針UB
ハリス 東レ 鮎ハリス 1号
 カツイチV10WOLF7.5号3本イカリ


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