2004年 釣行記

2004年05月23日

三隈川  日田合流点   10:00〜13:00
                 10cm〜16cm         4匹
 今年の初釣り
 大分県の三隈川日田地区では20日に解禁と他より一足先に竿出しができるのを知ったのは2年前である。
 しかし2年ぶりだったので忘れていたのだが、ここは川を見ても釣る気がわき上がってこない。川相もあまりぱっとしないし、水が透き通ってないのである。
 「まあ、竿が出せるだけでも・・・」
と釣具屋で入漁券と囮を購入する。昨年は思いの外好調だったということを聞いていたので
「今年は?」
と聞くと
「掛かるよ!」
との返事。やはり「掛かる」と聞いたらまたグングンとやる気が出てきた。
 ポイントの合流点に行ってみると釣り人がたくさんいました。よさそうなところは竿間隔で人が入っている。けれど竿は一つも立ちません。この時間ですでに石に座りこんでいる人もちらほら目につきます。
「な〜んだ、掛かってないやんか・・・」
 それでも半年以上ぶりの友釣りです。忘れかけた感覚を少しづつ取り戻しながら川に入ります。
 瀬落ちの開きが空いていたので囮を出します。しかし全く川底が見えなくて深さもわかりません。囮の泳ぎと水中糸の感じ、そして竿先の間隔で探ります。追いは感じられません。感覚も鈍っていて囮鮎がどんな感じで泳いでいるのかもよくわかりません。
 上に囮が登ったとき目印が反転しました。
「あれ?掛かったかな・・・」
10cmのチビ鮎でした。やせ細っていてとてもじゃないけど囮交換とはいきません。
 その後も追いは感じられないので上のガンガン瀬の肩に移動。囮が流勢に引っぱられるのを竿先で止めながら引き下ろしていくと途中で掛かってきました。黄色いはちまきのある16cm級です。これで囮交換。とても小さな場所なのですがこのガンガン瀬の直前の肩でさらに2匹追加できました。
 さらに上にある広いポイントの瀬に上がってみました。僕のいるところより上にはたくさんの釣り人がいます。けれどこの一見よさそうなポイントはいくら探ってみてもコツリともしませんでした。鮎も小さく追いも悪く
「やっぱりこの川は・・・」
という感じでしたが、まあ今年の初釣り、鮎の顔を見ることができただけでもよしでしょうか・・・。

2004年05月29日

三隈川  日田合流点   14:00〜18:00
                 12cm〜22cm         5匹
 梅雨入り、雨予報。かなり悩んだがネットで調べると大分県地方は降水確率が低いのを見極めて出発した。
 日田到着は昼過ぎ。囮屋さんで2匹の囮を買い(ここの囮はとても安い。2匹で500円だ。)、前回は大山川側に入ったので今回は玖珠川の方に入った。
 合流点前の瀬とトロは人気ポイント。人が多いときには竿間隔で人がずらりと並ぶ。けれどちょうど瀬の下側が空いてたので入る。



 足下側に少し波立ちがありチャラっぽくなっていたのでまず囮確保と養殖鮎を泳がせていく。しばらくそこで泳がせたが、やはり追いの反応はない。そこでやんわりと沖上へと引き上げてみた。すると2,3追いの感触があった。そこで囮を引き寄せ針の点検をしてから今度は本格的に反応があったところへ鮎を入れ引き上げた。さっき反応があったところでやっぱり囮がイヤイヤした。ところが掛かって来ない。浮かせて沈めて止めて上げ下げして・・・けれども掛からない。そこで思い切って糸ふけを出して泳がせてみた。するとビンビン!ついに掛かった。大きくはない15cmほどだ。それでも囮が野鮎に変わったので一気に気分がよくなった。
 元気のいい囮はさっと沖に出て行った。しばし囮任せに引いてみたが反応がないので先ほどと同じように立て竿で糸ふけを出して泳がせる。するとまたビンビンだ。同じやり方でもう一匹掛ける。けれど型は小さくなんとか囮に使えるというぐらいだ。前回来たときに掛かった鮎も小さかったので
「まあこの位の大きさしかいないのだろう。」
とそのまま続ける。連続して掛かるわけではない。1匹かけるのに30分ぐらいの時間は掛かる。上にも下にも釣り人が入り、さらには対岸にまで2人、3人と人がやってきた。移動ができない。掛かり鮎が小さかったからよかったものの掛けても鮎について下るわけに行かない。ぐっとためて一歩も下がらずに引き抜くのである。
 天気予報は当たり。雨はちょっとパラパラしただけであがった。それどころか時々雲間から陽光までさす。おもしろいのは日が差すと鮎が追い、日がかげると鮎の追いは止まる。水深は股下。水が汚く、石の大きさも不揃いでしかも茶苔でヌルヌルである。底も見えないし足場も悪い。そして人が多いのだから立場が変えられない。同じ筋で探りながらの釣りである。
 16時を過ぎるとピタっとアタリが止まってしまった。グッと大きく下に下り流れの芯に囮を入れてみた。竿を寝かせて無理矢理囮を沈めて底に張り付かせる。するとズ〜ン!重たい手応え。鮎が掛かったと言うよりは雑巾でも掛かったみたいな感じで下っていく。
「こりゃ、イダかニゴイでも掛かったかな・・・」
とちょっとついて下がり、寄せに入る。時間を掛けて流れの芯からはずしじわじわ寄せてきてビックリ!22cmの鮎だった。
「こんな大きいのもいるの?」
なんかよくわからなくなってしまった。大きいので囮に使う勇気がもてず、その鮎はそのまま引き船に入ってもらった。
 のこりの使い古し鮎ではその瀬の芯には入らないので芯をはずして探ったが追いは続くことはなかった。17時に最後の一匹が掛かってからアタリはぴたりとやんでしまった。けれどポツポツと鮎も掛かり、天気ももったので夕暮れまでやってしまった。家に帰るのがつらいのでそのまま泊まって翌日も釣ることにした。

2004年05月30日

三隈川  日田合流点   10:30〜14:30
                 15cm〜22cm         6匹
 さて、一夜明けてゆっくりとスタート。
 この日は天気予報が昼から雨予報なので午前中少しだけ竿を出して帰るつもりだった。
 昨日入った合流点ポイントは竿が乱立している。土手の駐車スペースも車でいっぱいだ。
 そこでまず玖珠川側橋上に入る。2年前の絶不調の時でもいくつかアユが隠れついていて泳がせながら釣ると何匹かは確保できそうなところだ。


 流れの落ちたトロから始めるが鮎の反応はない。天気は曇り、少し暗い。石裏、さらに上の瀬そしてチャラ瀬 上の段々瀬のキワと探るが反応はない。トロからチャラへのかけ上がりのところで少し囮がイヤイヤしたのでそこをもう一度じっくり探ってみるとやっときた。15cmほどの鮎ではあったが黄色の追い星はきれいに光っていた。
 囮がかわったのでこれからかと思ったのだが、その後もそこのポイントでは反応は出なかった。ポイント変え、上へと大きく移動した。
 囮を出したその途端、急な土砂降り!すごい雨の勢いなのでさすがに下の合流点で竿を並べておられた釣り人も全員川から上がられた。
 一旦服を着替えて川見をします。玖珠川を天ヶ瀬まで上り、また下ってくる際によさそうなポイントは何カ所かあったのだが雨と知らない川・・また石を見ても汚く、鮎の姿を目視することもできないので竿を出す気にはなれなかった。
 おおかた1時間ほどのドライブを終えて再び合流点へ。するとポイントはがら空きになっていた。ちょうど雨も上がったので昨日やってみたかった合流点の5mほど上の鏡とチャラが川幅を半々に分けているポイントに入ってみた。          
 もう何度も竿入れしているのでじっと我慢の釣りであることはわかっていた。囮に鼻環を通して手前のチャラから攻める。何度も上げ下げしながらポイントを探り、やっと囮の泳ぎに変化が出るところを見つけた。そこでしばらく囮を静かにさせて待ち、野鮎と同化した頃を見計らって立竿にして泳がせる。ググググッ!掛かった。掛かり鮎は意外と大きい、竿角度45度までのされながら引き抜く。
 すぐに囮を交換してもう一度掛かった筋を登らせる。けれど今度は反応はない。50cm沖へ。そこで掛かった。雨がやんで晴れ間が見えてきた。日が差し出すのと鮎が掛かりだしたのは同じころだった。これも18cm級。急に型のいい鮎に変わった。ちょっとした囮の泳ぎに変化があるか、あるいは囮が上に登らなくなったところでじっくりと攻めると前触れもなく急にググンと掛かるのだしかし予定の時間になったのでこれで竿を置いた。



2004年06月05日

佐波川 新幹線下   15:30〜18:30
                 12cm〜16cm         7匹

 佐波川が気になったので行ってみた。
 新橋で観察したがいつもは天然遡上があるときは鮎が踏むほど見られる畳石の上には全く鮎は見られなかったが本筋ではたくさんの鮎が跳ねていた。釣り人はいない。やはり好調の上へみんな上がっているのだろう。

 さて支度を終えて川に入ってみると石はきれいだが鮎の姿は見えない。天然遡上は確かにいるにはいるようだが噂ほど多いとは思えない。
 瀬肩から囮を入れる。鏡の部分を泳がせるが反応はない。少しづつ囮を下げて波立ちの中へと導く。すると追いの反応が少しある。けれど掛からない。30分ほど探ってみてやっと掛かった。軽く抜ける。掛かり鮎は13cmほどの天然遡上鮎だった。小さいけれどちゃんと黄色の追い星がある。どうやらやっぱり鮎はいることはいるが小さいので掛からないようだ。「大きいのはいないか。」「放流鮎はどこかに固まっていないか。」と瀬尻の深みから瀬の流心、掘れ込み瀬頭のトロと大きく移動しながら釣るがやはり掛かってくるのは12cm〜16cmのミニサイズの天然遡上鮎ばかりだった。
 この鮎たちがちゃんとしたサイズになるにはあとひと月は必要だろう。それまでは上の放流鮎狙いが正解。岸見周辺などはおもしろいかもしれない。ただし毎年出る冷水病がでなかったら・・・の話だが。。。

2004年06月06日

高津川 日原周辺   11:00〜18:00
                                0匹

 さて、解禁初めての日曜日です。気合いを入れて家を出ました。8時出発(僕にとっては早い時間です。)一路高津川に向かいます。悪い、悪いと言われいる今期の高津川。けれどマツキヨさんからは良型20匹の情報も届いています。
 途中徳佐周辺は雨になりました。「今日は雨中の釣りか・・・。」覚悟していましたが、津和野を超えて下っていくと雨は止みました。「しめしめ」です。
 日原に入ったので街中の橋に車を入れて川見です。けれど上の瀬・漁協前、ここはいつも何人かの地元の人が入っているところですが誰もいません。



 上は釣れるだろうことは思っていましたが今日は今年の初釣行です。川の様子をうかがいに来たのです。いつも僕がよくやるあたりの状況を知りたい・・・と車を川下へと走らせます。日原小学校前に進むもやはり川には人影が見えません。「それほどまでに悪いのか!」池原洞門下の友釣り専用区までいくとやっといました。瀬の中心部分に3人、そして瀬落ちに一人、さらに下のトロに一人。けれど釣り姿に精気が伺えません。釣っておられる方の視線がうつろです。
 車を池原の下「曽庭橋」に入れます。なんと曽庭橋下の瀬でも釣り人はたった一人。「今日は本当に解禁初めての日曜日なの?」この曽庭橋からは川の中にいる鮎が見えます。毎年ここで鮎の姿を目視確認して釣気を高めます。けれど・・・いつも小型鮎が固まって群れている護岸下のチャラとトロをじっくり観察してみても一匹の鮎も確認できませんでした。
 橋の上から見掛けしている人が一人います。ここもいつもだれかがいるところです。その人のところに向かいながら川の中をじっくり見ます。けれどやはり一匹の鮎の姿も見えません。橋の対岸すぐ上の葦際のトロ。ここも小鮎中心に抱え石にはたくさんの鮎が遊んでいるところ。よく見るとやっと鮎がいました。しかし小さい。12,3cmってところでしょうか。しかも数は10匹もいるでしょうか・・・その少し沖少し深みの筋になっているところにやっと追い気のありそうな鮎がいました。15cmほどでしょうか・・・。橋の上も下もじっくりなめるように見ながら橋を戻りましたがやはり確認できたのはそこだけでした。
 そこにちょうど状況を見回ってる人が来られ話かけられました。聞くところによると「どんだけ悪い状況かということを写真にとって届ける」ということでした。漁協関係者の方でしょうか。「3日にがまかつの大会がここで開かれたが優勝者の釣果は6匹だった。」とも聞きました。僕は「6匹・・・掛かるのか。」と逆に期待を持ちました。「横田橋から上がってきたけれどここまでに見た釣り人は3人や!どこでも好きなところに入れるで!」だそうです。解禁初の日曜日の昼前でこの状況が今年の高津川です。

 
 さて、確かにどこにでも入れます。曽庭橋下の瀬に身支度をして入りました。川の水がきれいですから川の中を見ながら渡ると石の状態がよくわかります。瀬の中の石はくもっています。鮎がはんだあとがありません。対岸に渡って岸際のチャラ、ここの抱え石にはやっとハミ後がありました。けれど鮎の姿はありません。「どこに固まっているのだろう・・・」養殖鮎を鼻環に通し岸際のチャラから入れる。囮を弱らせないように気を遣いながら引いたり泳がせたり・・・けれど全く反応がありません。ポイントはいっぱい空いているので瀬の芯から対岸、瀬肩・早瀬・荒瀬・トロと一通り探りました。けれど全く反応は感じられませんでした。1時間半ほどやってあきらめてポイント変え。その時には池原友釣り専用区に入っていた人たちの姿も消えていました。
 車を日原道の駅の駐車場に入れて昼食です。食後道の駅裏の瀬を見てみましたが道の駅の上から下、見える範囲端から端までで釣り人は下の瀬に一人いるだけです。ここもガラガラ。僕の好きなポイントの一つなのに・・・と昼からはここに入ります。
 一番下手の瀬から攻めます。一人入っておられる方は荒瀬の下にいらっしゃったので瀬肩から囮を入れます。使い古しの養殖囮なので流れの弱いところへソロリソロリ。けれどやっぱりここも反応はありません。鮎は当然見えません。沈みテトラの周辺の石になんとかハミ跡はついています。それと道の駅駐車場下の葦際の浅トロには少ないけれど鮎の姿もいくつか見られました。曽庭橋よりは魚影は濃いでしょうか。小鮎が跳ねているところも見られました。けれど掛かる反応は皆無です。
 仕方がないので弱った囮が入るギリギリ、段々瀬の頭まで囮を下げました。ここでビビビン!やっと掛かりました。けれど、「掛かった!」と思った瞬間にバレてしまいました。掛かりバレです。その後はその辺りでも二度と追いを感じることはありませんでした。
 囮を交代させつつ下の早瀬から上のトロ、さらに道の駅裏の瀬と探り回りました。しかし残念ながら鮎が追うのを感じることはありませんでした。釣果0。
 あんまり寂しいので帰り際に日原漁協前に入りました。ここもいつもなら鮎が足下から目視できるところですが、今回は全く見えませんでした。けれど浅いたまりでは小鮎が結構跳ねてました。狭いけれどいつも必ず囮が変わってくれる瀬頭をじっくり攻めてみましたが残念ながら掛かってはきませんでした。鏡と波気の際の大石の裏を泳がせるとやっと鮎の気配が感じられました。けれど掛かりません。きっと型が小さいのでしょう。結局今年初の高津川の鮎の姿を見ることはできませんでした。。。

2004年06月12日

太田川上流 加計周辺   13:30〜19:00
              18cm〜21cm           9匹
 約1年ぶりの太田川上流である。今年は絶好調との声が聞こえてきた。ここも他に漏れず放流鮎が死んでいないのだ。
 さて、中国自動車道路は車が少なくて走りやすいのだが2時間半のロングドライブだ。途中で昼食を取り、戸河内ICで降りる。一路加計へ・・・
 しかし、まあ〜ビックリ!である。戸河内から加計まで、竿入れできそうなポイントには全部竿が立っている。大会でもないのにこんな状況が中国地方でもあるの?(数年前長良川に行ったときの竿の乱立を思い出した。)
 入漁券と囮購入をいつものように丸河釣具店へ。ちょうどご主人がいらっしゃったので状況を聞く。30匹持ち込むのはザラ、100匹持ち込んだ人もいる・・・とのことである。「ほんとにそんな釣れるの?」「まあ、がんばって釣って!」
 野鮎がたくさん持ち込まれるので囮の養殖鮎が回転してなく、あまりいい状態ではないとのことで天然をすすめられたので天然囮を2匹購入し、釣り場に向かう。
 途中街中に沿って川見をしたがやはりポイントというポイントには人が見られた。橋から覗くと鮎もたくさん見えた。けれどちょっと不安なのは竿は立ってはいるが鮎を引き抜く姿は見えなかったことだ。
 これだけ人がいればどこに入っても一緒だと漁協前ポイントの下流に入る。なんとか先に入っている人のじゃまにならないくらいの広さが空いていたので竿をのばす、が気になるのはポイントの中心に舟が止めてあることだ。遠慮して舟周辺には近づかないようにして釣る。

 川にはいると岸際の浅チャラの石にチビ鮎の群れが見える(そのくらい水はきれいだ。)。けれど石に付いているのではなく、人影から逃げまどっているようでこちらが踏み込んだら一気に姿を消してしまった。石をハむ姿は見られない。

 さて、囮はその浅チャラの沖、駆け上がり部分から入れる。野鮎の囮は結構元気がいい。しっぽを振って泳ぎ出てくれた。けれど鮎が追う気配は感じられない。囮が落ち着かないところがあったのでそこで止めて泳がせると最初の一匹が掛かった。しかしこれは10cmほどのチビ鮎。5月27日の解禁前に追加放流をしたらしくこれらはまだ小さく友釣りの対象ではない。あまりに小さいので気抜けしながらタモを出したら掬う寸前にポロ落ちしてしまった。
 それからは全然反応がなくなった。あっちの石、こっちの石と鮎を移動させ、また止めて泳がせ、上へ上がらせ、芯に入れ・・・。養殖と違って野鮎の囮は最初の泳ぎは勢いがいいが体力はない。しばらくすると上にはのぼらなくなってしまった。もう一匹の囮とバトンタッチしながら動ける範囲内を探るのだが、残念ながらピリっともしません。
 そうこうしてるうちにもう17:00になってしまいました。
「ゲ。。。また0釣果か。。。」
 愕然としながらポイントだけ見ようと立ち並ぶ釣り人の上まで移動しました。ちょっとした瀬肩になってます。上の鏡トロを泳がせますがやはり追ってはきません。
 だんだん瀬を下っていこうと頭の石に囮を送った瞬間。ガツン!やっと掛かったのです。型はよく、瀬の中に引きづりこまれました。けれど流れを回して緩流に導き、鮎を浮かせて引き抜くことができました。「おるじゃん!」
 すぐに囮交換。放すとやっぱり泳ぎが違います。そのまま少し下の波立ち泡立ちの石の頭に、するとまたガツーン!続けて掛かりました。
 その頃今まで一緒に釣っていた人たちが竿をたたみ始めました。同じグループの人だったようです。下手がガラ空きになりました。けれど夕刻、僕も帰りが気になります。少しづつ瀬を下りながら囮を入れます。
 また、ガツーン!よく引くので腰を落として竿を立て流されないように耐えます。さっきまでやってた人がいたところに囮を入れても追ってきました。
 囮がいいのでトロもしばし泳がせてみました。すると時間は掛かりますが追ってきます。この時間になって半入れ掛かり状態です。上におられた釣り人も帰ってしまって川には僕一人きりになりました。人気におびえて逃げていた鮎たちが出てきたのでしょうか。
 日落ちが気になりあわてながらの釣りでした。


2004年06月13日

太田川上流 加計周辺   7:00〜13:00
              18cm〜20cm           3匹

 昨夜、つい粘りすぎてそのまま車中泊してしまった。けれど車中泊は熟睡できません。寝不足です。
 いい天気で朝は6:00には明るすぎて目が覚めた。駐車場を見てみてびっくり!もう釣り人の車が何台も止まっています。見入ヶ崎で竿出しされています。しばしぼ〜としてたたずんでいたがおもしろいことに気が付いた。それはここの地形から見入ヶ崎を境に上と下では朝の日差しがあたるのに1時間近い差ができることだ。上の方が早く日が当たるのだ。なるほどだから早朝はバイパス下がよく掛かるのか・・・である。
 さて昨日は漁協の下の様子を見たので今日は上の方の様子を見ることにする。加計小学校前の橋の上にはもう人が何人も入っている。ここは数年前までは結構水深があり橋の下には大石が沈んでおりその石周辺を泳がせていると1日中でもポツリポツリと鮎が掛かったものだが、今は砂がたくさんつもってしまいとても浅くなり、魅力のないトロになってしまった。けれど橋の上から見ると結構鮎が見えたので竿を出してみる。自分も釣りながら上で竿を出している人の釣れ具合も観察しながらである。
 囮は昨日釣った鮎。おとり缶で生かしていたのだが、水替えをしてなかったので水が汚れており鮎はまいりかけていた。それでもましな元気のある囮をつけて泳がせる。結構ちゃんと泳いでいってくれた。
 対岸の浅チャラ、芯、橋の下の大石ヨレ・・・180度じっくり泳がせるが追いの反応はない。上の釣り人もほとんど釣れてる様子はない。ドスン落ちの淵でじっくり泳がせている人がポツリポツリと掛けているだけだ。その上の瀬に入っていた人たちもいつか姿を消し、ころころ人が変わっている。2時間ほどやってみたが結局一度の追いも感じられなかった。
 竿をたたみ下の見入ヶ崎へ・・・ところが誰もいない。早朝に釣っていた人々はみな姿を消していた。上の鏡のトロからヨレのできる流れになったところに囮を入れる。足下には小さな鮎がいたが足を踏み入れると群れをなして消えていった。流れの下の囮が入りやすいところからやってみるがやはり反応がない。徐々に流勢のある上に引き上げる。と頭の石の裏で掛かったガツーン!けどすぐスッ!掛かりバレだ。それから後はなかなか追ってこない。堤防を見るとたくさんの竿が見えた。何人もの人が竿を抱えて降りてきた。「どうやら何かあるんだな・・」と早々に竿をたたむ。河原に上がってみて「加計鮎掛け塾」が開かれていることがわかった。
 そこで釣り場を移動し、漁協前のポイントへ。ここは有名ポイントでもあるので、昨日も本日も竿間隔で人が入っている。瀬の中央部(降り道)から少し下が空いていたので入る。そこより上とずっと下の段々瀬の辺りに人が固まっていた。

 足下から瀬の中心の水深の浅いところまで鮎が見える。ただしたくさん見えるのは10cmサイズのまだ追わない鮎たちだ。瀬の流心あたりにもチラホラと石をはんでいる鮎が見える。「この鮎は追うのでは?」と囮を瀬に向かわせる。
 流芯とその脇をじっくりと攻めるが、反応は全くない。どうやら石に付いている追い気のある鮎は全部抜かれてしまっているようだ。
「しかし、たくさん群れていたならそのうち囮ともつれあって掛かってくれるだろう・・・」
と根気よく瀬の中を泳がせ続ける・・・しかし全く掛かる気配はない。
 昨日の夕刻は囮が元気な野鮎に変わったら急に追ってきたので、囮を変えてみる。すると今度は泳ぐコースが変わった。先ほどから目の前で魚体を返していた鮎のところにいった。とすぐにギラギラである。掛かった。やり出してから1時間は経っていただろう。結構型のいい鮎なので石裏のたまりに掛かり鮎を誘導して抜く。これがなんと口掛かりだった。追いはやっぱり悪いのだろう。
 囮が元気な鮎に変わったので展開が変わることを期待したが、変化はなかった。また延々と囮だけを泳がし、引く時間が過ぎていく。さて、この日は昼までしか時間がなかったのでもう少し広い範囲を見ておこうと少しづつポイントを下げていった。相変わらず少し水深のある瀬の流心では全く追ってこない。
 そこで対岸側かけ上がりの上の頭出し石の周りで泳がせる。するとググン!やっとまた掛かった。これも結構いい型で瀬の流心につっこまれる。2,3歩下がって竿を立て直し、ぐっとためて掛かり鮎の背を浮かす。背中が見えたところで竿を天に突き上げて抜く。ちと無理な抜きをしたため掛かり鮎はドスンとタモに入る。
 同じところでは2匹目が来ない。そこでしばらくやっては下へ下る。いろいろ囮を泳がせるが先ほどと似たような対岸の頭出し石の周りを泳がせたときだけ追い気が感じられる。
 しかしこの後2匹連続バラシをくらってしまった。1匹は抜き上げと同時にポチャン。もう1匹は上あげしてから竿を立ててやろうと竿を上に倒して上げようとしたときに針はずれである。さらに下がると背の流心に大きな畳岩があった。その岩の周囲を水中糸をこすりながら探ると掛かった。どうやら掛かる鮎は底ではなく、大きな石の横か上に付いているようでうまく囮をそこまで浮かせてやらないと追ってこないようだ。けれどそれもたくさん掛かるのではない。時速1匹ってところか・・・・しかも掛かりどころが全部悪い。
 13時納竿。朝7時からやって13時までで3匹しか上げることができなかった。あざわらうように人のいない浅いチャラではいい方の鮎が群れて跳ねている・・・・

2004年06月19日

佐波川  岸見        12:00〜15:00     0匹
  島地佐波合流点 16:00〜17:30 18cm〜20cm 8匹

 囮屋松田さんの情報でポイントや日によって釣果のむらが大きいと聞いた。それでもやっぱり釣れているのは徳地辺りということだったので上へ・・・・
 まず岸見に、瀬の上二股になっているところで素掛けの人が一人いた。「素掛けをするくらいだから鮎がいるかな?」と川を覗く。 しかしいつも鮎がいる時にはチビ鮎がたくさん見える石垣のところでは何匹かくらいしか鮎の姿は見えない。ここは友釣りにはとてもいいいい川相で、冷水病で佐波川上流部から鮎が姿を消すまでは、いつも友釣りの人が入っていたところだ。しかし残念なことに鮎が姿を消して久しい。
 川に入ってみるがやはり鮎の姿は見えない。それでも囮を出してみる。人が少ないようなので1級ポイントから・・・しかし囮はスースー泳ぐ。鮎がいる気配が全く感じられない。少しずつ引き釣り泳がせで上へ移動する。そのころには上に下にと釣り人が入ってきた。他に釣り人がいると釣れる気がするから不思議なものである。手前・沖・下・上・・・泳がせといろいろやってみるが全く反応がないので瀬はあきらめる。
 上のトロの様子も少し見てみようかと思って上がったら、そこにも2本竿が立っていた。その人たちの下で泳がせるがやっぱり反応がない。上の2人も姿を消してしまった。3時間粘ったがコスリともしなかった。 竿をたたみ、さらに上に場所移動だ。
 先日わかひろさんからもらった情報で思ったところ。佐波・島地合流点の佐波川側。こっちに鮎はいるのだろうか・・釣り人は他には誰もいない。瀬の真ん中がトロの棚になっているのだがここから川に入り対岸へと渡る。

 まず下の瀬の肩から攻める。波が立っているところへ囮を入れ、引き釣り泳がせ。しかしやっぱり反応がない。石から石へと渡らせながら少しずつ上のトロに移動。けれど1時間半囮変わらず。・・・「またボウズかあ〜。。。」最近どうもボウズが続いていて怖い。
 しばらく前、鮎がいたときに素掛けの人がそこ一カ所だけで竿をしゃくって良型の鮎を掛けていた瀬落ちの深トロがこの瀬の棚の上にはあったのだが、そこに行ってみると渡れなかった深いトロの底が浅くなってしまっている。

「これじゃあここにもいないかな?」と囮を入れます。けれど、瀬落ちのトロでの泳がせにやっとクイン!。掛かってくれた。グングン引きます。型がよい。けれどこの下はトロになっているのでそこまで下へ下げて抜きます。ドスン!20cm級。ボウズを逃れることができた。囮を変えて同じところへ、するとまたすぐグインググググー!続いてもう一匹。3匹の入れ掛かり。けれど浅くなってしまっているのでポイントは狭い。その3匹でアタリは遠のいてしまった。
 そこでほんの少しづつ泳がせながらポイントを変えて探る。ポツリ、ポツリ。空からは雨も降ってきてまだ夕方も早い時間なのに暗い。元気な囮で最初に攻めた瀬肩もやってみる。すると石裏での泳がせでポツンポツンと掛かった。
 だんだん下手に下がり白泡の立つ瀬の中に、ところがこの速い流れの中では全く鮎は追ってはこない。
 その早瀬を下まで下って下の瀬の瀬尻に、けれど棚の中にある瀬尻と同じようなところなのにこちらでは全く追ってはこない。 雨も降り止まず暗いので早めに竿を置いた。もういちど天気のいい日にやってみたい気がした。
 1時間半で8匹。釣れるペースは速かったけど、掛かる範囲が狭く魚影は薄いようだった。


2004年06月20日

 シマノジャパンカップ中国大会である。
 かなりな雨量の中国自動車道路を会場に向けて走る。
 受け付け到着は5時。ちょうどよい時間だ。
 いつも大会となるとくじ運の悪い僕なのだが、今回は・・・封筒の中のゼッケンを見るとなんと「70番」。。ガ〜ン!この大会の参加者はいつも70人程度である。ということは・・・ほとんどビリっケツということか・・やっぱり今回も例に漏れずくじ運は悪かった。。
 まず身支度で悩む。大型台風の接近と霧雨の中での受付。道中の大雨から「これから雨になる。」できるだけ身軽な装備で挑みたい大会だが、寒さで震えるようでも動きが縮こまってしまう。なやんだ末にカッパを着用した。
 いよいよ囮が配られ出した。最後番号は80番。欠番もあるのでやっぱり最後尾である。囮をもらった選手たちは下流に向かう。「あれ?上に行く人が少ないなあ・・・」いつものことだがこの予選会場では上の加計大橋下付近が1番ポイントのはずである。途中この川の主である丸河さんがポツリと上に向かうのが見えた。「やっぱりなあ〜。」である。けれど上は川幅も狭くそんなに人がたくさんはいるのは難しい。尻番の僕はやっぱり上はあきらめるしかなかった。配られた囮はなんとも小さい養殖鮎だ。15cmあるだろうか?
 囮をもらって下へと向かう。やはり漁協下のポイントはすでにズラリと人が入っている。向かうはその下の瀬。足を伸ばさなくてはポイントはない。厚着なので早足で距離を歩くのはつらい。けれど足を伸ばしたので選手が少ない瀬にたどりつくことができた。
 しかしまあクタクタである。さらにムレムレ。服の前を開けてしばし岩に座り込んで息を整える。「はあ〜。そろそろ試合開始時間かな?」と時計を見てみるとなんと時間は6:20分!すでに予選開始から20分も過ぎていたのだ。「いつもは仕掛けをセットして開始まで一時待つのになんで?」思ったより囮配布に時間が掛かっていたようだ。
 早速竿をのばし釣り開始だ。選んだポイントはその瀬の尻。少し深いトロである。前回の下見でここでポツリポツリと泳がせで鮎を掛けていた人がいたのを見ていたのでまずこの緩い流れで野鮎を確保して上の瀬に出て行く作戦だ。小さい養殖鮎だが流れのたるんだトロなので楽に泳いで出てくれた。
 囮が底にたどり着いたかと思ったら即ククン!「あれ?もう掛かったの?」竿を立てる。けれど手応えは軽い。掛かったのはチビ鮎のようだった。上に浮かせて瀬が見える瞬間にスッ・・針ハズレである。早朝の追いの弱い時に掛かり鮎が小さくて針立ちが浅かったのだろう。けれどあんまりショックはない。まだ始まったばかりだから。
 けれど次はなかなかこない。囮は急に動きを変えるので時折追っては来ているようだが掛からない。「少し追いの強い鮎をねらうか」とそろそろ泳ぎが鈍くなってきた囮をトロのかけ上がりにある石の周りに導く。するとやっとクン!掛かった。しかしこれも小さい。すぐ抜けてけれどタモまでにまたポチャン!とはずれてしまった。むなしく囮だけが飛んできて。足下の葦にからんでしまった。どうもこのトロには小さい奴しかついていないようだ。
 針とハリスを落としてみた。けれどさきほどの葦への絡みで囮がだいぶ弱ってしまった。時間も残り少ないのでこのトロを見切って瀬に出ることにする。囮はトロに入れたまま川を渡り対岸に出る。するとクン!また小さいながらも掛かった。今度は少しは大きいようだ。背掛かりでしっかり針掛かりしている。抜いてキャッチ!これで0だけは免れた。けれど養殖の囮と大きさは変わらない。15cm級だ。
 囮が野鮎に変わったのでまだトロで続けて掛かるかなと再度トロ攻めをしようとしたとき、急に風が出てきた。かなり強い風で竿も糸もあおられ、囮が引き上げられてしまう。「こんなことしてたらせっかくの囮が弱ってしまう。」と釣法を引きに変えて風をさける。
 対岸には少し前まで一般の釣り人が一人いたので追い鮎はもう抜かれてしまっていたようだ。追ってこない。上へ上がろうとするともう一人いた別の選手が上から下へと下がってきた。思うように場所取りができない。
 流れの芯と芯の間の抱え石に囮を移動させると掛かった。しかしなぜかこれも小さい。掛かり鮎が瀬の芯に出たところで針がはずれてしまった。遠くまで歩いてきているので早めに竿をしまわなければ行けないというのにここでまたバレるなんて・・・終了が近くなり気が焦りだしたが、鮎はスレており即掛かりはしない。段落ちの白泡の下での引き泳がせにやっと掛かってきたがこれまた小さく即針はずれしてしまった。5匹掛けて取れたのは1匹だけ。。。ボ〜ゼンとしたときにはもう時間切れになってしまっていた。
 検量場所まで長い道のりを駆け足で戻り時間ぎりぎり失格だけは免れた。結果囮込みで3匹・・・当然予選落ちであった。
 予選終了後まだ速いので他の川に行って釣ろうかと思ったが、風が強いのと今回は大会終了後参加者全員でクリーンキャンペーンを行うとあったので終了まで残ることにした。
 決勝戦をしばらく参観したが、予選トップ通過の丸河さんの釣りは圧巻であった。分流の落ち込みのタマリで身をかがませて泳がせ、静かに掛けて抜く。自分の下はかなり身動きを止められる距離で二人も並ばれているのにその狭いポイントで着実に掛けていく。さすが!僕にはできない釣りで「これは勝てない」と今回の負けを納得してしまった。
 ということで当然のように優勝はその丸河さんだった。表彰式の後の抽選会。こちらも選ばれずやっぱつきのない男だなあと思いきや最後の最後に当たってしまった。「最後」というのもゼッケン・検量・抽選と今回の大会につきまとった言葉であった。・・・ついでに大会終了後にあると思っていた参加者全員での川の清掃はなかった。どうやら僕の勘違いらしい。(それなら早く試し釣りしてみたかった玖北に行けば良かった。。。)

2004年06月20日

吉和川    14:00〜16:00 15cm〜18cm     5匹

 シマノジャパンカップの帰りに、吉和川の様子を見に行った。
 栗栖商店で状況を聞くと、「今年はまだ冷水病で魚は浮いていない。」ということだった。けれど5月の雨で鮎が流れてしまって街中の平瀬の釣りやすいポイントにいる鮎は数が少なく、また型も小さいので今は釣りの対象にならないらしい。今釣れているのは養魚場の下からダムまでの間ということでいくつかポイントを教えてもらい車で移動した。
 しかし、この吉和川は街中をはずれると谷間になり、川も渓相となる背の高さほどもある大岩がゴロゴロしている間に流れる渓流の落ち込み後に広がるたまりにたくさんの鮎が群れ、はんでいる。これを囮を泳がせて掛けながら探っていくようである。
 川幅は6.3mの竿があれば十分というくらいだ。これでは・・・と少しでも川幅が広がり流れに段差が少ないダム上に行こう・・・と車を谷の奥へ進めたが、そこにはすでに2台の車が止まっており、広くない瀬に2人の釣り人が入っていた。
 仕方なくそこをあきらめてまた上に戻る。キャンプ場の橋の上から川を覗くとたくさんの鮎が瀬落ちの落ち込みにある石ではんでいるのが見える。確かに鮎は結構たくさんいる。しかし・・・竿を出そうという気になるポイントがない。「まあ、どんなとこでもいいから、せっかくだから竿を出してみよう。」と養魚場下の堰堤下で竿を出す。
 やはり鮎はたくさん見える。けれどそんなに大きな型ではない。一つのポイントは2mもあるだろうか。その壺の中に囮を入れて泳がせる。あまり囮を移動することはできない。けれどじっと泳がせていたら、群れ鮎の中の一匹が追ってきた。15cm級のちゃんと黄班のある鮎だ。同じポイントでもう一つ。囮変えのために川にはいるとそれで野鮎は警戒してしまい。そのポイントでは掛からなくなってしまった。道具を抱えて次の壺に、同じように囮を止めて泳がせるとまた追ってくる。けれどやっぱり囮変えのために川にはいると追いが止まる。
 こんな調子で場所を変えながら5匹ほど掛けたが、あまりおもしろくなく、また疲れてもいるので竿をたたんだ。

2004年06月26日

太田川上流 戸河内IC裏     15:00〜18:00
              13cm〜21cm           6匹
 昨日から時折雷鳴がしながら断続的に大雨が降っていた。
 「こりゃ、この週末はダメかな。」とあきらめかけていたが、念のためと天気予報を見てみると雨は昼にはあがるという予報。
 しかも降水量は案外地域差があることがわかった。「これならひょっとしてやれる川があるんじゃないの?」と今度は川の水量調べ。結果太田川上流域だけが川の水位もそんなには上がってなく、天気もそんなに悪くならないことがわかった。
 ・・・ということで12時に家を出た。途中、ふし野川・佐波川は泥流、しかし東に行くごとに川の色がましになってきた。錦川・高津川、吉和川は水位は高いが水は濁ってない。戸河内ICから太田川を見ると50cm高くらいだろうか。水もにごってはいるが透明度がある。「こりゃ、やれるぞ!」と元気が出た。
 昼食を取って丸河釣具店へ、しかし加計に向かう道中に釣り人の姿はなかった。ちょうど丸河さんがこれから出漁するところだった。囮をもらって話を聞くと丸河さんは支流に入るとのことだった。そんなに水位は高くは見えなかったが「本流域は水の押しが強いから上でないとできないよ。」というアドバイス。そこでできるだけ上へと車を向けた。
 戸河内ICの裏で前に人が入っていたのを見たことがあるのでそこに入った。初めて入ったところなのでどのくらい水位が高いのかわからなかったが石の色からおそらく3,40cmといったところだろうか。さすがに瀬は白泡が立って荒瀬になっている。
 そこでその瀬の肩、トロから囮を入れることにする。足下の石はいい色でよく見ると小さいながら鮎の姿が見える。できるだけ流れが押さないところまで上に行ってそっと囮を放す。大丈夫だ、囮は沖に泳ぎだしてくれた。足下の石から少し前に行くと急に深くなっている。いつもはきっとその辺りからが本流れなのだろう。囮が泳ぐまま沖へそして上へ・・・囮はスッと泳ぎ切った。けれど掛からない。そこで今度は糸を張って囮の泳ぎをセーブする。すると目の前、少し深くなっているところに囮が入るのと同時に掛かった。掛かり鮎は15cm級。しかし追い星はちゃんと出ている。「おお!今日は幸先がいいぞ。」と早速囮を野鮎に変えて泳がせる。
 しかし今度はなかなか掛かってはくれない。よく川の中を覗いて鮎の魚影が確認できたところで止まらせて尾を振らせる。すると掛かったけれど白腹を返してもつれ合ってる最中にポロンと針ハズレ!「ゲ。。またバレた。」このところとても掛かりバレが多い。今度は上に上げて竿いっぱいのところで掛かった。キュンと糸が走る。竿を立てるとあれれ・・囮鮎だけがしゅ〜と走って帰ってきた。またバレである。型の小さい鮎はこのところバレバレである。先週のジャパンカップから針を変え、ハリスを変えといろいろやってはみたのだが、バレは防げない。
 2匹も掛けバレをさせてしまったので、囮の元気がなくなった。それでもなんとか糸を調節して泳がせるが掛からなくなってしまった。到着も遅かったので勝負を急いでポイント変え。瀬肩の波立ちに囮を下げる。けれど増水してるので流勢が強く囮が浮いてしまいそうだ。少しやったがそこはあきらめる。
 思い切って瀬落ちまで移動する。増水は瀬落ちが人工鮎のセオリーだ。けれどここでもピクリともしない。足下から沖へ、下から落ち際へと探るが掛かったのはカワムツと白ハヤだけ。そんなのが掛かってしまったので余計に囮が弱ってしまう。
 残っていた囮にバトンタッチして瀬落ち上の棚へ入れる。しかしここでも追ってこない。少し大きめの石の裏で止め泳がせをするとやっと掛かったが、こんなところで掛かったのも15cm級。増水していなければチャラチャラの浅瀬なのかもしれない。思ったほど掛からないし時間も残り少ないので再び最初の瀬肩上のトロに移動。
 ここが最後のポイントと今度はじっくりと探っていく。すると駆け上がり周辺でやっと掛かった。型はやはり小さい。「大きい鮎は釣りきられてしまっているのか?」掛かるのも芯や深いところより、普段は足首程度の水深しかないのではと思えるヘチばかりだ。3匹ほど追加したところで雨が降り始めた。
 時間も夕暮れになっていたので下に下がって探りながら岸に戻る。流勢のきつい瀬肩の吸い込みに囮が吸い込まれたときグン!っときた。型のいい鮎だ。「こんなところでこんないいのが掛かったら・・・(汗)」と思ったが意外と引きが強くない。瀬に引き込まれる前に浮かすことができ、結構楽に引き抜くことができた。20cm級。この活きのいい囮にすぐ変えて瀬頭の波の中を少し探ったが、次は来なかった。どうやら強い流れの中には鮎は少ないようだ。
 雨も強くなってきたので竿を納めた。

2004年06月27日

太田川 三段峡 戸河内周辺     13:00〜17:00
              13cm〜18cm           6匹
 前日、夕方には雨が上がるという予報だったのに夕方からまた雨が降り出した。梅雨の時期だから天候も不安定だ。
 様子伺いに家に帰ったが、夜明けに大降り。ネット検索してみるとやはり近場の県内の川は竿出しは不可能のよう。雨の方は一段落しそうなので、やはり太田川上流域のみが可能と読んだ。そこで今日も太田川上流部に向けて昼前に出かけた。
 昨日、上流漁協も結構流勢が強かったので今度は思い切って戸河内ICより上流の三段峡に日券を買って入ってみた。
 上に上がるとほとんど平水かと思えるほど水は落ち着いていた。しかし川幅が急に狭くなってしまった。釣り人は結構はいっていたが、みなさん岸に立って釣られている。そこでできるだけ川幅のあるところの方が・・・戸河内ICの少し上まで戻ってきた。
 中電の発電所の下にチャラが広がっているところを見つけた。釣り人は誰もいない。車も止めやすかったので入ってみることにした。

 川原もあり結構釣りやすいところなのだがあまり鮎が見えない。まず瀬の上のトロで元気な囮に変えることにする。ところが水が冷たい。昨日はそんなことは感じなかったので夜から夜明けにかけて降った雨で一気に水温が下がったのであろう。
 トロに遊ぶ鮎も数が少なく型も小さい。それでもそっと川に入って囮を泳がせたのだが、野鮎の気配は感じられない。じっと川の中も見ながら釣ったが、鮎が腹を返すところも視認できなかった。「このあたりは放流量が少ないのだろうか・・・」
 上のトロで囮を交換し、瀬肩から早チャラ、そして瀬尻へと攻めていく予定であったのだが、囮が変わらないのでは攻めていけない。少しづつ下へ下がり速い流れの瀬の肩へと囮を近づけていくがやはり反応はない。
              
 今日の囮は昨日釣った鮎のうちの小さいのだ。流れの強いところは歯が立たない。囮に気を遣いながら流れの中に入れていっていたのだがつい道糸がゆるんだ時、根掛かりしてしまった。流れの強い芯の深みだ。どうやってもはずれないので仕方なく仕掛けを切った。残る囮も頼りなく頭の中に0釣果が浮かぶ。
 ここで思い切ってポイント変えをすることにした。川幅が狭く、釣りにくくても鮎がいる方が掛かるチャンスは大きい。このまま囮ダウンで友釣り不可能となるよりはましである。
 戸河内大橋の下に入る。ここより上にはかなり釣り人がいた。鮎はいるのだろう。しかし下は河川改修工事の後のように整地された川流れであった。浅すぎる。盛期だったらチャラ泳がせでおもしろそうだが今は見える鮎は小さすぎて追わないだろう。その流れを渡って分流へ、こちらは川幅は狭いが自然相だった。鮎も結構見える。
 さっそく竿を出す。小さい囮なのでやはり流れの弱い上のトロから始める。身を小さくして泳がせるが追ってこない。なんとか上へ上らせて上の瀬の流れ尻に囮を入れた。するとククン!小さそうだが掛かった。ホッっとしながら魚を抜くと「あれれ?!」魚体があまりに白い。これはなんと小さな(12cmほど)のウグイであった。ガックリ。。肩を落とす。弱い囮がさらに弱ってしまって万事休す。
 半分あきらめぎみになって下の緩いながら流れのあるところに囮を下げる。チラホラと鮎が腹を返す姿は確認できたのだが掛かりはしない。少し下で地元の方が釣っておられたのだがその方は竿をたたまれた。少し話を交わす。その人が言うには「昨日もやったが、今日はなんと掛からない・・・。」ということだった。やはり水温の低下で追いが悪くなっていたようだ。
 下手に人もいなくなったのでどんどん下がってだんだんと流れがきついところへ・・・すると竿を下へ下げたとき糸がゆるんでフイと囮が沈んだときに掛かってくれた。型は15cm級と小さいがちゃんと追い星のある野鮎だ。
 元気のいい囮がが手に入ったので俄然活気が出た。川幅の狭いところなので友舟をベルトからはずし、できるだけ流れから下がって囮を泳がせる。グイっと泳ぐ囮にすぐ次が掛かった。けれど抜いて網受けをして囮交換、舟に鮎を入れる。この一連の動作をするにはどうしても川の中に入らなければならず、鮎がポイントから散ってしまう。そこで場所を竿一本ほど移動して泳がせると次が追ってくる。効率の悪い釣りでもある。掛かる鮎はそう大きくはない18cmまで。けれど立て竿で糸を張ってしっぽ振らせて泳がせると結構追ってきた。ただ9.5mの竿は長すぎてじゃまであった。囮交換の際に岸際に生えている葦に糸が絡んだりもした。それでもあきらめに入っていたのに鮎が掛けられるのでうれしい。
 しかし今日は少し早めに帰らなくてはいけない。流れが少し強く抱え石のあるところで少しいい型の鮎が掛かった。軽くあしらって抜きの体制に入り、掛かり鮎の背を出した瞬間にプツン!「あれれ?」親子丼ぶりである。切れたところを見てみると水中糸の金属(複合)部分がささくれていた。きっと何度が葦に絡んだときに傷がついていたのだろう。仕掛けを変えて・・・と思ったがここで雨が降ってきた。早く帰らないと行けないこともあり、これを機に竿をたたんだ。

2004年07月03日

三隈川  日田合流点   15:00〜18:30
                 15cm〜23cm         15匹

 翌日開かれるシマノJC九州大会の下見である。
 1ヶ月ぶりに訪れる三隈川しかも先週の豪雨で増水し引き水したばかりなので状況がわからない。
 14:00に着いたのだが1時間ほど川見をしてまわる。水は平水に見えたが、地元の人の話では、増水前と比べるとまだ30cmぐらい高いと言うことであった。
 けれど水の色はこの川の色である。元々この川の水は濁っていて、膝下より深いところは底が見えない。だから慣れてない僕は川歩きが難しい。
 釣り人がたくさんいるのはやはり合流点とそれから200mほど下流にある長い一本瀬。前回の増水で鮎が上ってきたらしく、この一本瀬で大変よく掛かっていると言うことであった。日ごとに代わる代わる毎日ずらっと並ぶほど竿が入っているのにもかかわらず、毎日ここで一日中ねばって30匹ほどの釣果が出ていると言うことであった。
 合流点より上の瀬には相変わらず誰も入っていない。浅くて石があって流れも少し強く、釣りやすそうなのだが鮎はあまり入らないのであろう。この川はちょっと水深のある(胸程度)ところの方がポイントらしく、みなさんそういうところで釣っている。

 けれど、「明日の決勝ポイントは本部前になるこの瀬がエリアになるだろう。」と鮎のたまっていそうな場所を探す。
 上のトロから瀬に入ったところに少し流れのたるんだ棚があった。狭いところだが鮎がたまるとしたらここだろうと竿を入れてみた。すると軽く囮を入れただけでククンと掛かった。「やっぱりいるか。」という感じだが翌日釣る鮎を残しておくため粘りはしない、ささっと竿を入れて鮎がいることを確認したら場所を変える。下はどこまで鮎がいるのかと早瀬へ下る。
                
 流れがきついところやちょっと深くなっているところでは掛かる鮎の型が大きい。それでなくてもここの鮎は重戦車のよう。ククンと掛かりアタリこそ小さいのだが一走りしてから今度はグングンと力強く引きまわりなかなか浮いてこない。それは鮎を抜く寸前まで続くのだ。その間耐えている間に針がのびてしまってばれてしまう。僕の用意した針は細軸が主体。型のいい鮎が掛かったらどんどんばれてしまう。ばれた後で針を点検してみると必ずと言っていいほど針がのびていた。「大きいの、掛かってくれるなよ。」と祈りながらの釣りである(笑)。
 下の早瀬まで探ったら今度は上のトロ。こちらも掛かるには掛かったが数は少ないようだった。15時〜17時までで10匹掛かった。
 さて今度は予選のポイントをと残り少ない時間、下の瀬の瀬肩。早瀬の下の一本瀬には人がズラリと並んでいたのだが早瀬の上の瀬肩には誰もいなかった。「ここも掛かるはずだが・・・」と様子見。もし掛かればここを予選では攻めようと思った。足下から探ったがそうは問屋が卸さない。なかなか掛かってくれない。そこで早瀬のギリギリまで鮎を下げると掛かった。それから沖の上へと鮎を泳がせる。するとポツリポツリであるが掛かってくる。
 30mほど前方に瀬肩で三角になった鏡があり棚になっていた。「ここはいるぞ!」と思ったが胸まで入らなければそこまで渡れそうもなかった。今回下手をしてタイツを忘れてしまい。スリムしかなかったので渡れない。大回りをするか、誰かが渡るのを見て浅い渡場を教えてもらうか・・・。ともかくそこに入りたいと思った。しかしここはさっきの瀬よりさらに掛かる鮎の型が大きい。やはりここでも何度も針ノビでばらしてしまった。確保できたのは5時半から6時半までの1時間で5匹だった。

 ・・・・しかしこれだけ針がのばされたのでは明日のトーナメントはやれないなと釣り終えてすぐ囮屋さんへ、そしてしっかりした針軸の「ガマカツアコーダ」を購入。しかしここには3本イカリしか置いてなく、またハリスも1.2号が一番細い。常連さんが「僕はシーズン最初から最後までハリスは2号で通す。」と言っておられた。重戦車鮎をいつも掛けておられる常連の人の対策らしい。しかしトーナメントのようにスレた鮎を掛けるためには1号がほしい・・・少しだけ4本イカリも・・・・探したが見つけられずしかたなくこの1.2号アコーダ3本イカリのでき針を買った。
                  

2004年07月04日

  シマノジャパンカップ九州大会である。

 今年は仕事の都合で中国大会に出場できるかどうかわからなかったのでこちらにも申し込みをしていたのだ。中国大会にも出場でき、規定では何カ所のトーナメント出場も可能となってたので参加した。
 さて、開会式。さすがに誰も顔見知りはいず、一匹狼の感で少し寂しい。受付をすませゼッケンを見ると「52番」末番は95番ぐらいだったので真ん中ぐらいか・・・いいとも言えず悪いとも言えず・・・まあクジ運が悪い僕にはいい順番の方と言えるかもしれない。「よしこの順番なら昨日見ていたあの下の瀬の瀬肩に入るぞ!」と大きい鮎が来ても引き抜きやすいようにH2.75を手にする。
 しかしあれれ?役員のアナウンス。「ゼッケンナンバーの奇数の方々は橋より下が予選会場。偶数ナンバーの方は橋から上が会場です。。。」「え”っそそんな・・・」ここの会場のそういう事情を全く知らなかった僕は唖然”。」橋より上なんて本部前の瀬ぐらいしかポイントはないではないか・・・狭いポイント、しかも鮎の魚影も少ないところで45人が入るの?橋より下は川幅も広くポイントは無数にあり鮎の魚影も濃いのに・・・「こりゃ、勝てるわけがない・・・」まあ仕方がない。前日試し釣りで決勝ポイントと読んでいた瀬の肩の棚に向かう。
 ちょうど上の緩い流れと下の早瀬の肩の間に一人入れる空間があったのでそこに入る。開始はホイッスルと同時。囮配布から競技開始までは相当時間が取ってあったので30分の待ち時間である。しかしこのポイントではH2.75はないだろう。静かに泳がせて攻めるべきところ。そのためにせっかく今年H2.5を新調してこれまでその竿を使いこなす練習をしてきたのに・・・・・待ちくたびれてきたそのときようやくホイッスルが鳴る。競技開始だ。一匹目の囮を引き舟から出して鼻環を通すとなんなく通った。「あれ?」囮がおとなしすぎるような・・・囮から手を放すとなんと囮は泳いで出て行くのではなく流れに流されて出て行った。「この囮あかんたれやないか!」
 しかしここはあまり人が釣ってないポイントだ。うぶな鮎がいるならそれでも掛かってくれるかもと流れのヨレを中心に囮を入れていく。けれど当然ながら追いはない。隣の流れの緩い棚に入った方は開始と同時の入れ掛かり!」どうやら朝一の鮎はその流れの緩いところに群れていたようだ。次々に入れ掛かりモードで抜いていく。しかし周りを見てみると掛かっているのはその人だけである。見える範囲の後の人たちは音沙汰梨である。
 すぐ隣で入れ掛かりなので僕も気が焦る。ダメ囮に見切りをつけて囮交換だ。しかしこれはドキドキものである。もしもう一匹も同じようにダメ囮だったら始まったばかりで絶望のどん底に陥ってしまう。しかしもう一匹の方はこれも元気ピンピンとは言えなかったが、それでも流れに向かって泳いで出て行ってくれた。
 ダメ囮を引いてそれでもダメ囮が大きく横ぶれしたところに囮を入れて泳がせる。クックン!やっと来た。けれどどうもおかしい。これは・・・浮かせてみるとやっぱり掛かり鮎と囮がダンゴ状態。「これを取るかバラスかで勝負が決まる!」と緊張に緊張。慎重すぎて時間を掛けてもばれるのでここは昨日買った「ガマカツアコーダ」を信じて無理抜き!2匹一緒に飛んできたのをなんとかタモで受ける。「ほ〜〜〜=3」うまく取ることができて一息である。
 もつれた仕掛けをほどいて針交換。アコーダは10組ある。ところが野鮎に変わったにもかかわらず、次は来ない。どうもまだ速い流れに鮎は入ってきてないようだ。僕より下にズラリと並んだ人たちも全然掛かってない。上の緩いところでやっている人はその後もポツポツと順調に掛けている。
 僕の方は座り込んでの手前から順に探っていたのだが結局手前では次は来なかった。仕方なくド芯の大石の裏に囮を入れる。ゴゴンと力強いアタリで掛かった。大きい!23cm級だ。針のアコーダにH2.75の竿だから2,3歩下って竿が立てられたところであまり下の人に迷惑を掛けないように少し強引に抜く。これもうまく決まった。
 しかし・・・これを次の囮に使うのはさすがに勇気がいる。悩んだが他にいい囮があるでもないので交換して出す。さすがに活きのいい23cmの鮎。グングン流れを泳いでくれる。こんだけ泳いで掛からないはずないのだが・・・という感じで次は来ない。その頃対岸のチャラチャラで鮎が跳ねる。跳ねながら下へ移動している。やっと上の鮎たちが下へ移動したのだろう。その頃から上に入っていた人も鮎は掛からなくなってしまった。
 予選は7時開始で10時検量終了だ。この時時計を見るともう9時になっていた。全体的に掛からないのであちこち人が移動をし始めていた。一人上の入れ掛かりしていた人のさらに上。チャラチャラの細い浅場に入っていた人がいなくなった。どうも流れが緩いところの方が鮎がいるような感じだったので、ころあいを見計らってそこに思い切って移動した。
 少し休めた1匹目の掛かり鮎に鼻環を通して離れたところからそっと囮を入れる。じわじわと泳がせると追い鮎の気配を感じる。しかしなかなか掛からない。やっぱりハリス1.2号は掛かりが悪い。それにH.2.5は囮の横への泳ぎを止めてしまっている。けれどいつ型のいいのが来るかわからないので針はそのままアコーダで続けて攻める。ふっと上に泳ぎ上がったところでグンと掛かる。あるいは石裏で泳ぎ回してククン!ここで3っつほど追加して再び掛かりが止まる。
 時間は残り少ない。もう粘れないといちかばちか自分が用意していたVキツネ7号4本イカリハリス0.8号と交換する。するとすぐに掛かった!「やった!」と思ったが・・・・抜く寸前にばれてしまった。仕掛けを見てみるとやはり針がのびていた・・・・。掛かりは遅いがやっぱり昨日買った「アコーダ」しか使えない。
 なんとかもう1,2匹・・・と思ったがそのまま掛かることなく検量に向かう時間となってしまった。
 『囮込み7匹』・・・橋下のポイントなら3時間もあれば10匹は軽くいくだろう・・・これじゃあ全然届かないなとスリムを脱いだ。
 ところが帰り支度がすんだころ僕の名前が本部で呼ばれているのでビックリして行ってみた。なんと決勝進出者はゼッケンナンバーの奇数上位10名と偶数上位10名の20名というである。「へえ〜ちゃんと公平に選出するんだ・・・」ということで僕は偶数決勝進出ギリギリの同数7匹で同匹数4名のうち3名だけが決勝に進めるジャンケンに呼ばれたのだった。いつもは運の悪い僕だがこのジャンケンに勝ってしまった。
 というわけで決勝進出だ!あわててもう一度身支度を整える。今度は失敗のないようにH2.5を手にあわてて本部前へ。しかしここでまたビックリ!決勝のエリアはなんと橋から下だと説明があった。橋下は型が大きいからH2.75が正解じゃないか・・・。しかもエリアの範囲がわからない。下はシマノの旗が立っているという説明で囮をもらってわざわざ土手の上の道路まで上がって見てみたが旗が見えない。「まあ中国大会から考えて100mほどだろう」と対岸の橋下の深トロへとまわった。
 ところがなんと下へ行く選手を見ると僕が予選で攻めようと思った一等ポイントまで行っているではないか。しかしすでに対岸に渡っていたのでもう一度そっちに向かうほど開始時間までの余裕はなく決めたポイントに入った。それでも回り道をしたので開始フォイッスルは竿をのばす前に鳴ってしまった。
 さて、竿をのばし仕掛けをつけていると下手に一人選手がいたのだが僕の存在に気が付かないのかどんどん近寄ってくる。上限までそんなに余裕もないので水音をわざと立てて存在に気づいてもらう。仕掛けをセットしてさて囮は?予選検量の際の選手たちの話ではダメ囮をもらった人が多かったので心配である。2匹をよく見るとやっぱり1匹は色が茶色。ここの養殖囮は背が黒くないと泳がない。もう一匹は・・・こっちは黒かった。予選と違い決勝は時間も短いので早速こちらの囮に出場してもらう。
 まず足場をできるだけ後ろに取り、正座をして静かに岸際のヨレから誘う。石の色は茶色で曇っていたのでやはりすぐに追いは見られない。けれど少し下に下げたところで掛かってくれた。ちょうどよい15cm級だ。
 すぐ囮を交換し、さらに岸際を探る。けれども後が続かない。しばし泳がせたがあまり鮎がいるようでもないので徐々に沖へ、オバセを取って上にゆっくりとのぼらせたが途中では追ってこない。上いっぱいに上ったところで止めて尾を振らせるするとククン!掛かった。これは20cm級。沖の深みのトロに入られて力強い鮎にH2.5なので抜くのに少々手こずったが、抜きが決まってよしよしである。
 この20cm級の囮で今度は深みのトロとのかけ上がりを攻める。オバセを時々入れながらソロリソロリと上らせる。すると囮がイヤイヤした。そこで囮を止めてしぶとく泳がせるとこれも掛かった。やはり水深が深くなると型が良くなる。「大きいのはいらないよ〜。」と少し余裕が出てきてあしらった。が、囮鮎が浮いたところでバレてしまった。ピューンと囮が飛んできた。「しまった!」である。針を点検してみたが異常はない。太めのアコーダはやはり掛かりが遅いが強さは十分。そのまま囮を同じようにかけ上がりへすると今度は道糸が走ったと思ったら軽くなった。掛かりバレだ。針は悪くはないがここで付け替える。
 ここからだんだんと深いトロを釣って、さらに上に上ろうと思っていたのだが、下にいた選手が僕の後ろをまわってそんなに間も開いていないのだが僕と上の橋の間に入ってこられた。仕掛けを見ると手尻がかなり長そうだったのでトロ狙いだったのだろう。上で竿を入れると同時に鮎を掛けておられた。しかし僕は動きを止められてしまった格好になり、セメパターンを変えるしかなかった。
 しっかり沖に囮を出すとゴゴン!と掛かる。竿を立ててからグ〜〜ンと引っ張る。これは大きい。竿を上に倒してこらえるが下へと引き込まれる。仕方がないのでついて下がり竿を満月に曲げて止める。針の強さには自信もあったので、耐えるがなかなか浮いてこない。やっと近づいてきたのは23cm級だった。やはり重戦車。力が強い。こんなのが2匹ついたらさすがに怖い。せっかく掛かった鮎だが囮として使うのはさけた。
 上のトロは先ほどの選手が入られたのでそのまま下を釣ることにした。こちらは浅い。太ももほどの水深か。新しい囮を引き船から出して泳がせながら探る。しかし掛かりのテンポは上がらない。
 頭が出ている石の周りに囮を近づけ、ねちっこく周りを攻めるとやっと来た。これも大きい。21cm級。流れもきついところなのでしっかりと引きずられてしまう。少し派手なあしらいになってしまったが時間も残り少なく、大事な一匹である。上に倒し曲がりきった竿を抱えて下へ下ってやっと抜く。また下へ下がってしまった。しかしこれより下は対岸に選手がいて竿合わせになってしまう。それも失礼なので、再度浅場の上に移動する。
 筋を変えて同じように攻めながら徐々に下へ下がる。けれどやっぱり次はなかなか来ない。鮎の魚影が薄いのか、それともハリス1.2号3本針のアコーダの掛かりが遅いのか・・・少し反応のあったところでねちっこく泳がせてるとやっと掛かった。さすが1.2号、掛かる鮎は全部背掛かりだ。
 対岸におられた選手が上のトロに移動したので下に下って泳がせる。しかしやっぱりなかなか次は掛からない。糸をしっかりたるませてオバセを入れ囮任せに泳がせてるとやっと掛かった。これもいい型である。ギャラリーのいる中柔らかい竿なので変に派手な釣りをしているようで少し恥ずかしかった。
 時間も昼を過ぎ追いが良くなってもいいはずなのにこの後は結局掛からないまま終了のフォイッスルが鳴った。下のポイントは10匹は釣れるところであるはずだから囮込み7匹ではセミファイナル出場権があたる上位4名には入れないなと肩を落として本部へ戻る。
 決勝の結果は上位3名は10匹超え、8匹までが出場権を得る結果だった。8匹同数の人が3名、僕と同じ7匹の人がもう一人。それでジャンケンをして負けて結果は8位だった。読みがはずれて反対に反対にと転んでしまった大会だった。読みはずれは運ではなくて腕の内だ。まだまだ甘いなあ〜と自己反省しきりで戻ってきた。
 

2004年07月10日

佐波川   11:00〜16:00      12cm〜20cm 9匹

 久しぶりの佐波川です。しばらく風来坊をしてたのでホームグランドである佐波川の様子がわからない。ということで今日は川の様子を見ることにする。今年これまではいっていなかったところにいろいろと竿入れしてみようということだ。
 さて、養殖囮を2匹購入して下流から上流へと探る計画でまず看護学校下流のチャラへ入る。ちょうどカヌー教室が開かれていて大変にぎやかであった。川にはいるがいつも足下にたくさんいる天然チビ鮎が全然見えない。ときおり浅場ではねている鮎はまだ大きさ5cmほどだろうか・・・1時間ほど竿出ししたが掛かる気配なく移動した。


 さて次は看護学校前。ここも鮎の姿は見られない。けれど水深も少しあるので掛かる気配は感じられた。じっくり探ってやっと瀬の肩で15cm級が1匹だけ来た。その後すぐに素掛けの人が2人入ってこられたのでここもここで竿を置いた。
 さらに移動。新橋上下では素掛けの人が3人入っている。どうやら掛かりだしたようだ。本橋の下の瀬にも人がいる。この辺りはよく掛かるところなのでちょっと竿を出してみたかったが素掛けの人と重なるのはいやなので見送った。
 時間も昼を過ぎていたので思い切って上に上る。今度は岸見の下流へ、しかしここも石はおいしく並んでいるのだが鮎は見えない。ハミ跡もない。少し竿入れしてみたが追う気配は感じられなかった。
 この後徳地に上がるつもりであったが山から雲がわいてきた。ゴロゴロと雷鳴も聞こえる。風も急に吹き出したのでにわか雨の予感。仕方なく上はあきらめ下へもう一度下る。岸見の橋から川を見ると橋下の瀬の下で一人竿を出してる人がいた。僕が竿出ししてみたかったところだ。さて積乱雲をさけてぐっと下へ、好ポイントの金波で川を見ながら走ったがさすがにここには素掛け、友釣りかなりの人が竿出ししていた。いいところなのだがいつも素掛けの人が長い竿を振り回しているのでめったに僕はここには入らない。

 

 人丸橋上の瀬に入る。まずはチャラから、水量もまずまずだったので掛かりそうな気配。けれど浅場では反応はなかった。少しずつ対岸の深みへと囮を誘導する。少し追いの反応が出た。しかし掛からない。じっくりと止めたり泳がせたりして探るとやっと来た。しかしそんなには魚影は濃いようではなかった。もう一つ追加して下の大石の瀬へ。
 ここは石の並びと流れが複雑なので竿抜けしやすい。また網入れもできないので結構型のいい鮎がよく残っているところだ。川相が変わってかなり流れもきつくなっていた。けれど石の間を探るとポツポツと掛かった。今日は場所探り、それに山側から下がってきている積乱雲も気がかりなのでさらりと釣って、さらに下の橋上の瀬へ。
 さっきまで素掛けの人がいたが帰られたので誰もいない。瀬の上のチャラを泳がせる。するとビョン!目印が飛ぶ。なんてことない川渡場なのだが20cm級も混じって追いがいい。ほんの1時間ほどで5つ。
 けれどここでやはりゴロゴロと雷鳴が聞こえてきたのでなので竿をたたむ。久しぶりに天然遡上の元気な鮎を掛けることができ、「明日もここへ」と楽しみができた。車で帰宅するとき、バケツをひっくり返したような激しい夕立が降った。


2004年07月11日

佐波川   8:30〜17:00      11cm〜18cm 11匹

 この日は午前中、佐波川釣り大会だった。佐波川全域で11時までに掛けた鮎の数で勝敗を決めるという催しだ。


 さて僕は、前日の昼過ぎにさらっと釣って結構掛かった人丸橋上の瀬に入った。
 ところが・・・・前日あれほど気持ちよく掛かったポイントなのにコツリともしない。まだ朝時間が早いから追いが立たないのだろうか・・・しばらく囮が弱らない様に静かに泳がせながら少しずつ囮の居場所を変えてみる。
 しかし1時間経っても全然状況は変わらない。仕方がないので思い切って瀬肩から囮を下げて早瀬・荒瀬へと下っていく。途中キワのチャラももちろん探る。瀬尻のトロまで探ったがやはり全く当たらない。
 かなり細かく探っていったので1匹目の囮はダウンしてしまった。時間は10時、依然として成績は0。前日はさらりと掛けただけで釣りきったなどとは全く思えない。たくさん入っていた天然遡上鮎たちはいったいどこに行ってしまったのだろう。。。確かに夜から明け方にかけて時折にわか雨が降ったけれど・・・。
 再度瀬肩に戻ってもう1匹の囮に最後の期待を掛ける。けれどやっぱり掛かってこない。
 囮が自力で止まってくれるギリギリの流速のところまで囮を下げたらやっとククンと来た。ほっ=3っと一息。15cm級、ボウズにはならなかった。
 しかしもう時間は10時半。残り30分ではどうにもならない。せめていくらかほどは掛けて帰ろう・・・と掛かった鮎を囮に変えて泳がせる。するとやはり活きのいい囮なら追いも違った。ただし前日追ってきたいい型の鮎ではない。小さい。群れ鮎崩れだろう。13cm、12cm、11cmと続けて来たがどんどん小さくなる。
 ここでタイムアップ。竿を上げて本部まで帰る。小さい2匹ははねられて結果成績は4匹だった。
 この日の優勝者の成績は18匹。それも本部裏の本橋下の早瀬で掛けたらしい。「18匹とはよく掛かったなあ〜。」と感心する。参加者全員に配られた弁当を食べて、そのポイントに入ってみることにした。
 橋下の瀬を攻める前に上のトロでは掛からないのかな?とまずそこから探ってみる。けれどやっぱりまだ早いようだ。全く追いの反応を感じられなかった。その間橋下の瀬には参加者のクラブ員3名が入ってしまっていた。
 トロを一通り様子見して橋下の瀬肩までいってみるとその3名はすでに瀬尻までさがっておられ、僕が瀬肩を探っているとそそくさと竿をたたんで川から上がっていかれた。どうやら大会でそこに入られた方はうまく釣りきってしまわれたのだろう。
 けれど一通りやってみないと気がすまないので少しずつ下がって瀬の中に入っていった。
 すると荒い瀬の心でググンと来た。18cm級。竿が中硬なので少しついて下って抜く。抜いたところで囮を出すと大きな石のあるところでまた来た。またまたついて下がって抜く。こんな調子で瀬をどんどん下っていって瀬尻まで下ってしまった。
 瀬尻は水深が結構あるトロになっていて毎年型のいい鮎が掛かるところだがここも攻めきられていたのだろう。鮎は追ってはこなかった。
 そこで下った瀬を今度は上りながら掛ける。けれど今度は掛かるには掛かるが型が小さい12,3cmほどだ。上手に釣りきったものだなあと感心して瀬から上がる。
 朝に攻めた人丸橋の上の瀬が時間的なもので追わなかったのかどうか気になったので移動して攻めてみる。時間はもう15時を過ぎていたので前日と同じ状況だ。しかしやっぱり前日のような追いは見られなかった。2匹ほど掛かったがこれまた12cmほどのチビ鮎だ。やはり前日いた鮎たちは居場所を変えたのだろう。 まだまだ天然遡上鮎は移動しているのだなあと思いながら竿をたたんだ。

2004年07月18日

太田川上流      10:00〜18:00
              18cm〜23cm  16匹

 久しぶりな感じの太田川上流。
 丸河釣具店で「囮どっちにしますか?天然?養殖?」と問う奥さんに「養殖は良いか?」「良いよ、よく太ってるし。」(掛かってるなら養殖で十分)とたかをくくって養殖鮎を購入(これが間違いの初めだった)。
 10時に旧ドライブイン桃太郎裏の一つ上の公園裏の瀬に入る。竿は10本ぐらい立っているだろうか・・・人気ポイントである。けれど堤防から眺めてみても鮎の魚影が少ない。「あれ〜?」とちょっと不安になる。少し眺めて歩いて下の段々瀬の上の波立ちを狙い場に決めて用意をする。
 しかし、用意が終わって河を見ると「あれれ?」一人釣り人が入っている。用意をしている間にどこかからまわってこられたのだろう。仕方がないのでそこから上手にちょっと上がったところ竿3本分の緩い流れに静かに入る。仕掛けをつけて囮を出すと「あれま。」1匹はダメ囮で泳ぎそうもない。もう1匹は元気だがちと小型である。仕方がないのでその小さい方の鮎に鼻環を通して泳がせる。元気が良く、グングン沖へそして上へと上って行ってくれる。
 「これならすぐ掛かるかも」と期待すると同時にググンときた。しかしこれが横走りする。「ん〜?なんか変だな。」かなり走り回って寄ってきたのはなんと25cmを超えるウグイ。引っ張り回されたので小型の養殖は息が上がってしまってもう上らなくなってしまっていた。
 仕方なく緩い流れの中で引き泳がせをするが鮎は追ってこない。あっちのよどみ、こっちの石の周りと囮を入れ替えてみるが反応はない。仕方なく少しずつ下へ下る。少しでも流のあるところをという考えだ。1時間ほども経ってやっと石裏の波立ちできた。これはうまくキャッチ!。「あ〜、救われた〜。」とほっと一息。
 早速囮を変えてもう一度。さきほど養殖囮で上に上らせたところが気になったので再度泳がせる。すると・・・囮が泳いで少し石にこすったときフン。。と水中糸が空中を舞った。「え”??切れたの?」呆然としながら水中糸を見てみるとなんと中ハリスと水中糸との接続部のとっくり部分が抜けてしまっていた。こんなこと初めてである。。。
 気が抜けるのを押さえながら仕方なくもう1匹の鮎を登板させる。けれどやっぱりこのダメ囮、泳いではいるが水深の半分ほどのところで姿勢を保って棒状態でいるだけである。まるでルアーを引いているみたいなものだ。そうしているうちに下の瀬頭で釣っておられた人が仲間とポイント変えで川から上がられた。そこで瀬頭に移動する。
 しかし弱った囮とルアー泳ぎの囮はどちらも流の中に入ってくれなかった。囮変わらずの撃沈か・・・力を落として上へと再度上っていった。上には泳がせによさそうなシワ波のあるところがあったのだが、そこも不発。
 1時までやって囮変わらずである。気が付くと10本くらい立っていた竿が1本もなくなっていた。0匹、トラブル・意外続きで最悪の午前となってしまった。恥ずかしいことだがもう一度天然囮を購入するか。。。と加計町内に移動。
 その前に前にJCの予選で入ったところのトロ頭ならひょっとしたら鮎が群れていて掛かってくれるかもしれないと寄ってみる。すると広い瀬だがずっと上の方に2人ほど釣り人が入っているだけで広いフィールドが空いていた。狙いのポイントを覗いてみるとキラリキラリと鮎が群れてはんでいるのが見えた。そこで少し休み時間が得られてちょっとばかし泳ぐ小型養殖鮎に再登板してもらう。
 僕は近くの石に座り込んで竿を持っているだけである。囮にそっとそこにいてもらう。まぐれを待っているだけだ。頭の中はもう次の鮎を購入してどこに入るかを考えているだけである。ところがありがたいことに30分後に鮎が掛かってくれた。「天の恵みだ」と大喜びして「こいつは逃がしてはいかん」と緊張で震えながらの抜きである。なんとかキャッチでき、顔は一気に緊張が解け、頬が下がる。
 さて囮を変えて流の芯を攻めてみるが追ってこない。弱い囮に悩まされたので瀬を引くのが怖くなってしまった。そこでよく川見をすると橋桁の上、流の芯の手前にこぶし大の石が並ぶ浅トロがあり、そこにどうも鮎がいる気配がする。
 そっと離れて近づき、その浅トロに囮を泳がせる。すると読みが当たった!ココン!っと1発追いである。気持ちよく取り込んで囮を変えて送り出すとまた入れ掛かり。続けてまた一つ。ここで4,5人のグループが川に入ってきてバチャバチャと上に上がって行かれた。これから先に攻めようと思ったところに入られて攻めるフィールドも狭くなり、ポイントの鮎も散ってしまったので場所を変える。
 「さて、どこへ。」と悩んだが前に川見をしたときに気になっていた旭橋の上のトロとチャラ瀬を橋の上から覗いてみた。釣り人はずっと上の落ち込みの深トロに一人いるだけである。橋下のトロには結構群れ鮎がはんでいるのが見られた。トロにも鮎の姿はあったが、僕が本当に気になっていたのは右岸キワにあるこぶし大の石が並んでいる浅チャラだ。普通だとただの通り場としか見えないが前見たときも今回もここの石は茶色に輝いている。「もし、鮎が付いていれば絶好の泳がせポイントだ。。」


 しかし確信は持てないのでトロ側に入ることにした。元気な囮がいくつか確保できたので今度はゆとりがある。最初につけた囮君。これが元気が良くてトロをかなりなスピードで泳ぎ入り、さらに上っていく。あまりに早く泳ぐので鮎が追う間がないような感じだ。さらに囮は泳いで対岸に向かう。竿をだんだん寝かしてついていくとその浅チャラに入っていった。と、同時にギュン!と鋭い当たりがあって掛かった。調子に乗って少し無理に引き抜こうとするとこれが抜けない。どうやら型のいい鮎らしい。それでも力任せに引き抜こうとしたときプツン!水中糸が切れてしまって親子丼ぶりだ。朝からこれまで何度も石ずりをしていたので傷も付いていたのだろう。
 早速仕掛けを張り替えて再び挑戦。今度の囮はそれほどは元気なく対岸へは向かってくれなかったが、トロを上にゆっくりと上っていく途中で次が掛かった。トロの中で掛かる鮎は一回り小さい。今度は結構軽く抜いてキャッチ。この囮に変えてからは元気よく対岸のチャラに泳いでいってビョン!泳いでいってビョン!と半入れ掛かり状態である。ちょっと泳ぎが悪いときは手前のトロを泳がせればしばらくたってクン!囮が変わると対岸に向かっていってビョン!23cm級ばかりである。思うように掛かってくれる。
 しかし夕方、だんだんと日が暮れる。太陽が迫る山に隠れてしばらくたったとき、急にバン!と大きな音がする。ビックリして辺りを見回すとまたバン!まだ明るいのだが橋の上で少年たちが打ち上げ花火をしている。「まあ〜」と思ったがそのまま続けていると打ち上げ花火を川に向かって放ちだした。花火はすぐ近くの橋の下で水中爆発ボン!である。「オイオイ」と橋を見上げると少年がこっちに気づいた。すぐ少年たちは自転車で移動、その途中「どうもすいませんでした〜〜」と一言。地元の中学生か高校生だろう。まいったが釣り人に気づいてすぐやめて場所を変え、しかもちゃんと謝るとは・・・当然のごとく鮎の追いは止まってしまったがなんともすがすがしい気分で竿を納めることができた。

2004年07月19日

錦川 河山小学校裏 9:30〜13:00
             13cm〜20cm       7匹
高津川 柿の木道の駅裏 16:00〜18:00
             16cm〜21cm       13匹

 5,6年ぶりに「好調」の情報が聞こえてきた錦川をのぞいてみた。
 相変わらずこの川は水もよく川相もとても自然で土手沿いのR187を車で走るだけで気持ちが良くなる。ただ残念なことに昨年の河岸工事で宇佐川を中心に川底が変わってしまった箇所が結構ある。有名な錦グリーンパレス前などは石がなくなってしまった。上からずっと川見をしながら車を進めたが、各所に釣り人が入っている。けれど、今年は太田川が好調ということもあって遠征釣行の人は少ないようで地元の釣り人中心のように見えた。したがって素掛けや見掛けの人も多い。トロや淵場でも鮎の魚影の濃いところでは道路上からも鮎の姿を見ることができた。ただ、そんなに型は大きくない。放流鮎の型が小さくて、また放流後これまで雨が少なく鮎が育ってないのだろう。けれど雨が降らなかったことが冷水病の発生から免れられたことでもあるのでどっちがいいかわからないけれど・・・。
 さて一通り川見をすませ、9:30から河山小学校裏上の瀬に入る。ちょうど人がいなくて空いていたのだ。けれど川に入って水の中をのぞいてみても鮎が見えない。どうやら魚影が薄いところのようだ。鏡トロもキワのチャラも瀬の芯もどこを見てみても鮎の魚影は見つけることができなかった。「まあ見えなくてもいるものさ。」と竿を出す。
 瀬頭のワキから囮を入れて探るが追いが感じられない。そのまま芯に入れ、対岸の大石に・・・掛からないので徐々に瀬を下る。かなり長い瀬を探りながら下ったのだが1匹も来ない。
 渇水状態ではあるが芯の石は白く垢くされはしていない。そして岸際のチャラや瀬の盛り上がりまどのこぶし大の石が並んでいるところは茶色に染まっている。ここは夏の強い日差しが当たって輝いて見える。「ん〜ひょっとしたら・・・」とこの岸から2mほどの幅、深さスネしかないところに河原が広いのでず〜〜と後ろに下がって囮を導いてみた。すると囮が落ち着かない。どうやらここには小さいながら鮎がいるようだ。
 そのうちピピン、ピピンとケラレを感じる。また掛かりバレも。。。掛かりバレの時に魚体が少し見えたが10cmほどのチビ鮎だった。小さすぎて掛からないのだろう。徐々に場所を変え、底と流に変化のあるところを見つけ泳がせてみた。するとグンときた。本日の初鮎はこんだけ苦労してやっと出会うことができた。18cmの海産鮎だ。元気な囮に変わったので次は早く掛かった。これが流のきついところに走られてしまいちょっと派手な抜きになってしまった。渇水でまた釣り人に攻められ続けているからか鮎はかなりナーバスになっているようだ。水深が浅いことも重なってかここでパタリと追いが止まってしまった。鮎を散らしてしまったようだ。ポイントは狭い、そこで竿2本分ぐらい下へ下がって同じ岸際の浅場へ囮を入れる。
 しかし平凡な底にはやはりチビ鮎しかいないようで囮は落ち着かないのだが掛からない。下りながら少しの変化を探す。途中元気な囮で瀬の芯や対岸に並ぶ大石周りも探ってみたがやはりそこでは一つも追ってはこなかった。
 下に大きな石が並ぶ小さな荒瀬があり、その上に浅場が扇状に広がっていた。浅く石が小さいので流れは見た目よりきついようで囮がなかなかうまく止まらない。なんとか底に入って囮が止まったところでしばらく泳がせるとまたきた。けれどここも続くことはない。そんなこんなで浅い茶色にぎりこぶし石のところばっかりでなんとか7つ掛けた。
 ここでなんと上からゴムボートが下ってきた。ここ錦川ほど近辺で川遊びに人が入っているところはない。淵場では子どもたちや若い女の子の黄色い声と飛び込み音でにぎやかだ。このゴムボートはどうやらインストラクター付きのゴムボート下りのようだった。連続して大小4っつのゴムボートに救命胴着をつけて何人もが乗り、オールをかいて瀬下りを楽しんでいるようだった。インストラクターらしき人が「こんにちは〜迷惑掛けてすいませ〜ん」と挨拶しながら下っていった。あさ〜い場所を遠くから静かに釣ってようやく掛かっていたのだから当然のようにその後は鮎の追いは止まってしまった。しばらくやってはみたが、追いが復活するまでしばらく時間が掛かりそうで時間も13時になっていたので川から上がった。


 さて家までの帰路、ついでに高津川の様子を見てみようと六日市より柿の木に車を進めた。
 さびしいことにやはり川の中には一人も釣り人の姿は見られない。途中何ヶ所か車を止めて川の中をのぞいてみたが石までくもってしまっていて全く鮎の良そうな気配は見られません。
 その状況は柿の木まで続いた。「やっぱりダメかな。」と思いつつとりあえず原田おとり店で状況を聞いてみた。すると福川川との合流点あたりから下では1日15匹くらいは釣れているという。普段も結構釣り人は入っているということだった。「へえ〜」と言うことでついつい囮を2匹買ってしまった。養殖囮だがここの囮はいつもいい囮だ。
 さて、どこに入ってみようかと悩んだが、道の駅の駐車場に車を入れて裏の瀬を見てみるとなるほど石をハム鮎がチラホラ見えるではないか。そこでいつもの年なら誰かが竿を入れていて入ったことのないここで竿を出してみることにした。


 瀬頭の浅いところが気になったがとりあえず駐車場すぐ下の瀬落ち一つ上の少し流れが緩くなっている棚から攻めることにした。ここなら元気の良い養殖囮は泳いでくれる。囮を放すとスーと沖へ出て行ってくれた。するとなんぼも立たないうちにククン!と来た。1匹目は18cm級の人工種苗鮎。これまで人工鮎放流河川では型の大きいのに悩まされたのでこの小さい鮎はちょっと意外だった。けれどこのぐらいの型が僕はちょうど釣りやすくて好きだ。
 囮を変えて今度は流れの芯へ、するとここでもググン。そんなに時間をおかずに掛かる。いいテンポに乗ってしまった。1匹抜いたら同じ所では続いてはこなかったが、釣り場は一人ひと瀬で広いので芯へ芯へと囮を入れていく。他の川では、かなり釣り人に攻められて芯では鮎が掛からない状態だったのだが、ここでは「これは」と思ったところに囮を入れると裏切らずに掛かってくる。芯で引いてもタルミで泳がせても掛かってきてくれた。
 同じ場所で腰を据えて丹念にねらっても結構釣れそうだったが瀬頭のトロが気になってたのでどんどん上へ上りながら釣っていく。ここは山合い、早く太陽が山に隠れてしまう。追いが止まるのも他よりは早い。それだけに移動はかなり大きく早くである。対岸の岸際の浅場では鮎が跳ねている。やっぱりあれでも鮎はおびえていて人が入りにくい対岸のしかも浅場に群れているようだ。その群れの中まで泳がせていってもこれまた掛かる。ただやはり一つ掛けたらそこでは次はなかなかこなかった。
 残り時間が少ないので粘らずに囮を次のポイントに移動させる。するとググンである。かなり早く瀬を上がっていっているつもりではあるが、結構長い瀬で、しかも鮎が掛かるのでなかなか瀬頭まで到達しない。陽が薄くなってきたのでついに舟を持って河原を登る。
 瀬頭に立つと群れになって鮎が上に逃げていくのが見えた。やはりここにも鮎はいた。しかし囮を入れて対岸、上と泳がせてみたが追ってはこない。追う時間が過ぎ去ったのか、群れを散らしてしまったので20分ほどおかないと鮎が戻ってこないのか・・・どちらにしてもこの日はもうここはダメだなと瀬頭の波立ちに囮を下げる。ここで本日最長寸の21cmがきた。ここでもう一つ追加したところで明日は連休終了で仕事、帰路が長いこともあり竿をたたんだ。

2004年07月25日

高津川  11:00〜14:30  0匹

 久しぶりに高津川に挑戦。実は解禁以来調子が悪い高津川。
 6月に入ってやっと天然遡上が見られたという噂を聞いていたのでその量がどのくらいか。今後その遡上鮎が下流部で釣れるのか。気になっていたので確認したかったのだ。
 うまく道路が空いていて2時間で日原に着くことができた。漁協前を見てみるとかなりな減水で土手下の流が干されてしまっている。遠目で本流を眺めるが鮎らしきものは見えない。漁協で状況を聞くと「どこがいいと言えない状況だ。天然遡上はいますよ。鮎はいる。橋から見える。けれど渇水で淵にたまっていて瀬に出ていない。」とのことだった。養殖囮は漁協のにしては結構良かった。皮肉だが、きっと釣り人が少なく、例年ほど囮が回転していないからいいのがいるのだろう。
 さていつもは目視できる漁協前の瀬肩を見たかったのでまず漁協前に入る。養殖囮は元気が良い。グングン上に上がってくれた。しかし反応は全くない。3回も4回も上に飛ばし直したが追ってはこなかった。瀬の波立ちの中も引いてみたが一つ掛かりバレしただけで音沙汰がない。1時間ほど歩き回ったが見切って場所を変える。
 下に降りて曽庭橋に。橋から川見をするがここでも全く鮎は見えない。橋下の瀬はガラ空き、誰も入っていなかった。けれど車に戻るとちょうどこれから入りそうな感じで1台車が来た。そこでここには入らず、再度移動。日原道の駅裏へ。
 ここも誰も入っていない。用意をして川にはいるが、やはりいつもなら降り口、テトラ周辺にはチビ鮎が見えるのだが今日は全く見えなかった。芯を歩きながら石も見たが鮎がハンだ跡も見えない。ただ石の表面だけはきれいであった。不思議な感じだ。誰もいないので下の瀬に入る。瀬頭から泳がせてみたがやはり反応はない。瀬の中に鮎の姿も確認できない。瀬の肩から尻まで探ってみたがこれまた1匹掛かりバレしただけで鮎は掛からなかった。先ほど漁協前で使った養殖囮はダウン寸前。いつもなら舟で休ませたら復活してくれるのに、今日はよけいに弱ってしまう。どうやら水温が高いのが原因みたいである。
 さてここも1時間で見切りをつけ今度は思い切って下流部へ移動。養護学校裏へ行く。近くでゴロガシをしている地元の人がいた。天然遡上はいくらかはいるのだろう。川に入る準備をしていたら僕が入ろうと思ってた瀬肩にコロガシの人が入っていた。仕方なく200m上の小さな瀬まで川の中をのぼる。この時石を見ながら歩いたのだがいつも天然遡上のチビ君が群れて走っているのに全然見えない。それどころか石が灰色になっている。これでは鮎はいないだろう。瀬の中だけは石が茶色になっている。残った1匹の囮をつけてソフトにソフトに探るがやっぱり鮎が追う気配はなかった。この頃、雷鳴が聞こえてきた。今日の天気予報は昼から雷雨、降ってくることを予見して早々に竿をたたむ。残りの1匹の養殖囮になんとか回復してもらおうとクーラーの氷を囮缶の中に投入して昼食を取る。その間に空がグングン曇り、雷鳴も激しくなった。そして雨が落ちてきた。
 雷雲が通り過ぎるのを待とうと車で匹見川の様子を見てみる。こちらは結構釣り人が入っていた。トンネル前、豊川発電所裏など主要ポイントにはたいてい釣り人が入っていた。匹見町内にはいると雨は上がった。そこでUターンして隅村橋上下のポイントに行く。ここはまだ雨が降っていた。橋の上から川を見下ろす。するとなんとここには鮎がいた。瀬の中でもはんでいる。「これは釣れる!」と夕方の時合いはここを攻めることに決め、雨と雷鳴が止むのを待った。
 30分ほどして雨が上がったので「さあっ」と気合いを入れようとしたとき、今度は突風が吹き出した。「あれ?この風は・・・」止めた車が揺れるぐらいの突風なので竿は出せない。風止め待ちである。しかしこの風は積乱雲が発生するときの風。「まさか・・・」・・・と「まさか」があたってた。頭上にモクモクと黒い雲がわき上がり辺りが暗くなったと思ったら大きな雷鳴がなった。あちこち大きな雷鳴が響いている。と・・・ついにきた大粒の雨だ。そのうち土砂降りになった。それと同時に稲妻が走り出す。すごい夕立だ。
 あきらめきれず1時間ほど待ったが360度雷が光り出したのであきらめて帰路についた。

2004年07月26日

佐波川   10:00〜18:30
                 12cm〜19cm     20匹
 昨日午後から雷雨に襲われ、早々に納竿せざるを得なかったので今日は早めに近場の佐波川で竿出しすることにした(と言っても10:00なのだがw)。
 囮は昨日使って持ち帰った養殖1匹、でも冷水に入れていたので元気はピンピンである。それでも1匹しかいないので確実性のある合流点からまず攻めることにした。減水はしているが手をつけると水が冷たい。高津川では朝一でも生ぬるく感じたのでこちらの方が水温は低いと言うことだ。「釣りになる。」と気合いが入る。
 まずはここではいつもの攻め方、瀬開きのチャラへ、なぜかこの瀬ではこの瀬の尻が鮎のたまり場となる。静かに泳がせるといくつか数が出るのだが今日は減水で鮎の姿は見られなくなっていた。囮をそのまま瀬の尻水落ち場まで前に進めるとようやくククンときた。開始15分後だった。型は17cmほどちょうどいいサイズである。野鮎に変わったのでほっと一息。けれど今日は一日釣るつもりなのでもう3,4匹は囮を確保したいと囮を変えて流に入れる。
 川幅が狭いので竿は天秤持ちだ。できるだけ囮は引かないように気をつけながら芯や脇に囮を渡らせる。続いてきたのは12cmほどのチビ鮎。これは囮に使えないと続投。対岸の瀬脇に泳いでいくと超浅場で掛かった。これは18cm。だんだんと瀬を上りながら攻めていくが上へ上がるほどに追いが感じられなくなっていく。型もチビばかりになったので結局50mほどのぼったところで瀬をあきらめ再び入川点まで下がる。どうやら一雨来ないと瀬に付いていた鮎はもう残っていないようだ。
 そこで今度は下に下ってトロを攻める。しかし不思議なことに鮎の姿が少ない。小さな群れが一つ、二つ。前に川見をしたときにはギラギラ腹を返していたのだが・・・囮を入れるとスースーと沖に泳いでいく。途中で掛かってはくれない。沖の大きめの石に誘導してやっとククン。「やっぱりいたいた。」である。ここは瀬からも少しはずれていて誰が見ても鮎がいるとは思えないなんて事のないにぎりこぶし大の石が並ぶ浅場である。きっと竿を出しているところを人に見られたら「あの人あんなところで何やってんの?」と思われそうなところだ。囮を変えて再び泳がせるが掛かるのはそのいくつか大きな石が並んでるところ一点だけである。
 少し上にのぼったところによく色(茶色)のついたところがあるのでそこに移動しようとしたとき昼を告げる音楽が流れてきた。それと共に急に便意をもよおした。仕方がないので竿をしまい昼食休憩とした。
 トイレをすませ、昼食を食べて今度は下流部へ。「どこを攻めようか・・・」と考えたがふといつも人がたくさん入っているので竿出しを敬遠している金波が平日なら人が少ないのではないかと思いついた。いってみると得意の分流の瀬肩に人が入っていた。ここの瀬の上の浅トロを攻めてみたかったのでこの先釣者が瀬を釣り下るまで車の中で見ていた。しばらくして下って行かれたので迷惑にならないように30mほど間を取ってボサから入川した。
 けれど残念ながら鮎はついていなかった。しばらく泳がせてはみたが掛かる気配はなかった。少し上にのぼってトロの中を見回ったがやはり鮎は今年は付いていないようだった。仕方がないので本流筋へと場所を変える。
 けれどこちらも例年チビ鮎がよく群れているチャラに鮎が見られない。少し泳がせて探ったが追いが見られないのでどんどん下っていった。分流との合流点の瀬を探ったが鮎は掛からない。きっと昨日もさんざん攻められたのだろう。ここでは1匹も掛けないまま、ここで雷鳴が聞こえだした。「やはり昨日と同じ夕立か・・」と掛かりもしないので仕掛けを巻く。
 土手に上がって車に向かっているとふと分流の下タマリになっている淵尻にたくさんのチビ鮎が遊んでいるのが見えた。よく見ると石に付いているのも見えた。そこでまだ雲が頭上にかかるまでしばらくありそうだったのでもう一度川へ入り竿をのばす。そっと囮を泳がせて鮎が見えていたところに入れるがなかなか追ってはこない。あっちこっちと速く走らせ止め、上下させといろいろとやらせてみる。するとやっと掛かった。結構まともな型17cm級。よく掛かるとは言えないがじっくり泳がせているといろいろな掛かり方をする。おもしろいのでしばらくやっていたのだが残念、根掛かりしたのがはずれない。針をはずしにポイントに足を踏み入れる。当然当たりは遠のいてしまった。
 すでに時間は16時になっており本流部の好ポイントで竿を出していた2人が川から上がられた。そこでその方がずっと攻めていたところがどんなところかと入ってみた。空は雲が消えどうやら今日は夕立はなさそうだ。さて少し規模の大きな荒瀬がある。けれどこんな流は月曜日で夕方だから攻めきられていることはお見通し、いちおうは囮を入れては見るがさらりと下る。やはり波立ちの瀬では鮎は追っては来なかった。波立ちの下は早瀬から瀬へとつながっている。石の状態は大変良い。たくさんの鮎がついていても不思議ではない。「さすが人気ポイントだなあ」と感心しながら釣り下る。残念ながら石の並びの良いその瀬では鮎は追ってはこなかった。
 どんどん下がっていくと流の勢いが消える辺りで鮎が掛かる気配を感じた。少し深くなっている駆け下がりのトロだ。今度はじっくりと泳がせる。対岸キワ、ヨレ少し大きめの石のまわり・・・するとポツリポツリではあるが掛かった。けれどやはり攻められ続けた後である。掛かりに法則はない。けれどここ金波ではチビ鮎は掛からずいい型ばかりだった。
 

2004年07月30日

高津川  匹見川 隅村橋   12:30〜19:00  10匹

 台風接近のニュースを聞き、増水で状況が変わる前に先日急な夕立で竿出しを断念せざるを得なかった隅村橋に入ってみた。
 毎度ののんびりスタートでポイント到着はもう昼を過ぎていた。水に手をつけてみるとなんと生ぬるい、そこで水温を測ってみると30.6度あった。下流部とはいえ匹見川でこんなに水温が高いとは・・・・・。
 土手から瀬尻のトロを対岸に渡る。いつもの水量ならちょっと渡るのをためらう場所だが、今日は暑さ対策で久しぶりにタイツを履いていたこともあって勢いよく川に入る。しかし水深はへそまでしかなくラクラクで渡れてしまった。この下には握りこぶし大の石が敷き詰められた早ザラ瀬があるのだがそこには素掛けの人が入っていた。
 渡った瀬尻では所々ギラッと鮎が腹を返しているのが見える。対岸の足下は足首水深のチャラ状態。その少し前がかけ上がりになっておりガクンと水深が深くなる。漁協本所で買った囮をそろそろとその駆け上がりに出していくが、囮の泳ぎがいまいちである。もう一度引き寄せて囮をよく見るとえらぶたが片方欠けていた。囮を選ばせてもらえないので仕方がないともう一匹の囮に変える。
 今度はちゃんと潜っていってくれた。腹を返していた芯に入れたいところだが養殖が一匹しかないのでかけ上がりの少し流が緩いところを泳がせる。するといくらも待たないうちにククンと掛かってきた。しかし型は小さい。15cm。これではまだ囮に不安があるので棚の上の浅チャラを上に泳がせる。少し大きな石落ちの波立ちがあるところでさっそく次が来た。けれどこれまた型が小さく12cm芯には出せない。同じように浅チャラを上に泳がせる。今度はなかなか掛かってこない。そこで犬の散歩状態で少しずつ上にのぼる。しばらくして先ほどと同じような大きめの石の裏でまた掛かった。これがまた13cmほどのチビ鮎。これだけ小さくては話にならないので思い切って少し浅めになっている芯に入れてみた。
                    

 この高水温で囮も悪いから全く引けない。糸の状態はたるませず、引かずでじっと辛抱する。囮に余裕がある時を見計らって上へ竿を誘導する。これで上がっていくので移動スピードはカタツムリなみである。芯では腹を返していたので結構数がいるのかとも思ったがどうやらそうでもない。鮎はなかなか追ってこない。囮任せに上へ下へとついてゆく。ググン!とやっときたのはやはり型がいい、20cm級だ。しかし掛かった場所がエラ上と目。これまた囮としては不安が残る。けれどまともな囮はこれしかないものだから、鼻環を通して出陣してもらう。泳ぎはしっかりしてる。芯の中に勢いよく入っていった。けれどやはり落ち着かない。右へ左へと囮が振れる。目掛かりの鮎によく見られる泳ぎだ。けれど泳いではくれているのだからそのうちウブい鮎が追ってくれるだろうとゆっくり上へ引き上がる。しかしいつまで経っても掛からない。「やはり目掛かり囮はダメか。。」だいぶ泳ぎも鈍ってきたので仕方なく選手交代とする。
 ところが最初の養殖鮎もあまり使ってないし、初めの頃に使ったチビ野鮎もそう無理はしてなかったはずなのに元気がない。どうやら高水温のせいで囮が体力回復どころか弱ってしまっているらしい。試しに養殖鮎をつけて出してみたがやはり流の中で姿勢を何とか保っているに過ぎない状態だ。残りのチビ鮎の中から少しでも尾を振る鮎を選んで出してみた。確かに最初は尾を振って流の中に入ってくれたのだが小さいのですぐに浮いてしまった。鯉のぼりからヘリコプター状態に・・・・。流れの緩いところ緩いところへと囮を運びながら続けては見たがやはり掛からない。そのうち囮は棒状態になってしまった。お手上げ状態である。
 流れの中はどうしようもないので橋の上のトロまで一気に移動した。再度囮舟の中から一番まともな囮を選ぶ。養殖は2つともパクパク状態で使い物にならない。目掛かりの囮は任せられないし体色が変わってしまっている・・・泳がないことは明白。チビ鮎の中から一番ましなのは・・・と選んで竿の糸操作で泳ぎを演出しながら探る。すると掛かった。けれどこれが10cmのどうしようもないチビ・・・。これで一巻の終わりだ。使える囮がなくなった。しばらく呆然と座り込んでしまった。「時間はこれからが夕方の好時合いだというのに・・・」悔しい思いがわき上がるがどうしようもない。
 最後に早瀬に死に囮に鉛をつけてぶち込み下がろうかとも考えたが、先ほどの囮にもう一度再登板してもらう。抱きかかえ石の後ろにヨレができている。そこに弱ったチビ囮を入れてまただまし泳ぎの演出をする。15分もやっただろうかククン!と掛かってくれた。グングン引く掛かり鮎はなかなかいい型だ。これを受け損ねたらおじゃんだと緊張が走る。慎重に慎重に・・・でナイスキャッチ。18m級のまともな鮎が掛かってくれたのだった。早速囮を変えてこのトロで泳がせてみる。前に橋の上から見たときはこのトロでもかなりの鮎が見えたのだが掛かってはくれない。「網でも入ったのだろうか・・・」ここは鮎の魚影は確かに濃いが網入れもかなり激しく行われる。さらに素掛けの人もよくはいる所である。しばらく泳がせながら上へ上がったがなんとか良型が1匹きただけで続きはしなかった。
 もう夕刻陽も傾いているのでこのトロをあきらめ下の瀬へ下がっていく。夕方なのでやはり追いは昼間よりいい。浅い瀬肩で1匹段々瀬で1匹と続く。けれど入れ掛かりというわけにはいかない。かなり探り回してやっと掛かるという感じだ。もっとねちっこくやればほどほどには掛かるのであろうが、もう時間は少ない。そこでどんどん下へ下がりポイントを変えていく。瀬尻の絞り込みでまた1匹どれも18cm〜20cmのいい型だ。しかしこの1匹を最後に掛かりは遠のいた。時間は19時になっていた。そこで納竿とした。


 期待したほど掛からなかった。あのチビ鮎が天然物であったとしたら8月末には15cm以上に成長して浅チャラの泳がせで掛かってくれるのではないかと先に期待をかけて帰路についた。

2004年07月31日

佐波川   人丸橋上     16:00〜18:30    
                       15cm〜18cm 10匹

 台風10号の接近で雨風が強くなると思っていたが、そうでもない。そこで時間が空いたので夕涼みがてらと佐波川に向かう。松田さんで「今から行くんかい。好きな奴はいるもんやなあ。」と半分あきれられながら囮を購入した(笑)。
 狙いは人丸橋。半月前に瀬肩の鏡で泳がせておもしろい釣りをしたのであれだけ置いてたらまた新しい鮎がついているだろうという思惑である。川に入る頃にはもう空一面に黒い雲が広がっていた。強い風は風裏になるのかここでは吹かなかった。見渡す限り他には釣り人はいない。水位は減水のままかわらずである。ここでのいつもの攻めパターンである河原に降りてまず対岸に渡る。けれどやっぱりチビ鮎の姿は見られなかった。この瀬には例年のようには鮎はついていないらしい。水温を測ってみると27.6度であった。手をつけると少しだけひんやりとする。昨日、匹見川で悲惨な目にあったのでこの水温がうれしい。また。漁協の囮と違ってこちらの養殖は元気も良い。暴れてもうちょっとでタモから飛び出してしまいそうだ。



 「これこれ、こうでなくっちゃ。」と鼻環を通して狙いの瀬肩よりまだ少し上のトロっぽいところへ、すると勢いよく沖へ囮は泳ぎだしてくれた。けれど元気は良いのにこの囮、上へはのぼらず、下へ下へと流のきつい方に下ってしまう。仕方がないので囮の言うことを聞いて(笑)引き釣りスタイルをとる。ゆっくりゆっくりと囮が下がるに連れてブレーキをかけながら下がっていく。この下は流幅は狭いがかなり押しの強い荒瀬になる。養殖囮ではもたないだろうからそこまでは下げないようにと竿を操作する。すると水落ちの手前の頭大の石のところでググンときた。引きがよく荒瀬に吸い込まれてしまった。けれど流幅が狭いので流心から横にはずし勢いを止めてから抜く。背掛かりで上がってきたのは18cm級の天然遡上鮎。久しぶりにタモからプ〜ンと香りがした。どうも人工種苗放流鮎にはこの香りが少ないように思える。
 活きのいい囮が手に入ったので上に戻って再び瀬肩を泳がせにはいる。今度は勢いよく上へと泳ぎのぼってくれる。しかし元気すぎて上へ泳ぐスピードが速すぎる。ピューと鏡を上へ上がって竿一杯でいってしまった。あまりにもスムーズにのぼっていったので「ここにはひょっとして鮎はいないのかな?」と思ってしまう。引き戻してもう一度泳がせる。流れの真ん中を泳がせたがどうやら追いの雰囲気がない。そこでもう一度引き戻して今度は対岸のキワを泳がせる。すると今度は掛かってきた。キワは10cmほどしか水深はないはずなのにそこに鮎は付いているらしい。17cm級の天然。しかし残念ながらこれが腹掛かりだった。そこで囮に続投してもらう。やはりだいぶ囮も元気がなくなってきており先ほどまでのようには泳いではくれない。そこで半引き半泳がせで波立ちのあるところを攻めるとググンとまた来た。掛かるのは全部天然遡上ものだ。18cm級、きれいな姿に思わずうっとりと見とれてしまう。
 そのまま今度は荒瀬を攻める。しかし流勢の強いところでは掛かってくれない。対岸のヨシキワの浅いところに囮を誘導するとやっと掛かった。しかしこれは小さい15cm級。この大きさでは荒瀬の中は無理なので囮続投である。けれどそれでも急な流れを泳ぎ止まることはできなくなっていた。引きつりで段々下へと下がりながら探る。短い瀬の下は早瀬から瀬、トロと変化しているのだがここもじっくり探りながら下がっていったが掛からなかった。
 今度はワキの流れのチャラを引き上がっていく。鮎の姿は視認できなかったが・・・やはりここも掛からなかった。そこでもう一度瀬肩に戻って泳がせて探る。けれど次が来ない。時間を掛けて探っている間についにはずれない根掛かりをさせてしまった。仕方なくはずしに入る。これでしばらくはここはアウトである。
 ずっと上には抱え石の瀬がある。ここは石が大きく砂岩質なので網が引っかかりやすくいつも網入れから逃れるポイントだ。初期にはポツリポツリと拾えたものだが今回はノーヒットであった。
 さらに上に上がるとまた小さな瀬がある。ここは石が小さいが天然の多いときは小型が育つ場所で結構魚影が濃いところなのだが今年は魚影が確認できない。丁寧に探ったがここも不発。
 少し上に行くと分流点がある。こちらも流れ幅は細いが流れがきつく、竿抜けとなって芯に入れたら2つ3っつ入れ掛かりでガツーンと持って行くところである。しかしいつも即掛かりする急流では音沙汰がない。しかたなく瀬尻まで下がって少しづつ探りながら上へと誘導する。ここでやっと掛かった。17cm級。元気な囮に変えて流れに入れるが追いは続かない。芯・対岸ワキ・手前ヨレと幅の狭い瀬を横に探る。しばらくしてやっと掛かった。16cm級。どうもここにも大きな鮎が付いていず、きつい流れには入りきれないようだ。きつい流れに入る寸前でもう1匹追加。15cm級。
 一通り探ったので元のポイントに帰る。時間はまだ18時、いつもならあと1時間半くらいできる時間だ。しかしこの日は台風前で厚い雲が空を覆っており、大変暗い。
 瀬肩のかなり上、流れのないトロから囮を入れて泳がせながら探る。しかしやはり掛からない。ずんずん下がって波立ちまで来るとやっと掛かった。18cm。これを囮にもう引き釣り泳がせ一本で攻める。すると続いて連続でポンポンと2つきた。その後、ピタリと追いが止まってしまった。暗くていまにも雨が落ち出しそうな感じだ。そこで竿をたたんだ。
 今回掛かったのは全部天然遡上鮎だった。水が少なく育ちが遅れていた天然遡上物がやっと掛かるサイズまで成長してきたみたいだ。しかしやっぱり数は少ない。いつもチビの群れ鮎がおく見えるこのポイントだが川の中を泳ぐ鮎の姿は目で見えるということはなかった。


2004年08月06日

高津川   柿の木周辺    10:30〜16:00
                      15cm〜22cm   24匹

 台風による雨で増水していた水が引き、なんとか竿が出せそうな日だった。それでも高水は予想できたので少しでも水位が低いだろう柿の木に釣場を決めた。
 橋の下から河原に降りれる道を下り、橋の下に車を駐車する。ちょうど橋の下手の瀬を攻めておられた釣り人が同じ場所に停めてた車へ帰ってこられたので声を掛ける。「どうですか?」「いや〜、掛かるのは掛かるが小さすぎておもしろくない。17cmくらいかな?追加放流物だね。」と言ってさっさと竿をたたんで場所変えされた。(17cmくらいあったら追うよね。)と僕はそこにまず入ることにする。



 橋の下の流れが弱い深トロに養殖を入れるが、反応がない。仕方がないので少しずつ下っていく。トロは瀬へと変わっていくのだがその瀬でも全く追いは感じられない。いったい鮎はどこにいるのやら・・・。探りながらどんどん下へと下がる。瀬は浅くなってさらに早瀬となり、その先は段々荒瀬となる。流れは増水してるのでかなり早い。
 けれど昨年この早瀬の肩で増水時に掛けたことがあるのでその肩にある大岩近くに囮を入れて探る。しかし掛かってこない。よく見ると早瀬の中に幅1mの堀込があった。「鮎は変化を狙え」の言葉を思い出してその堀込に囮を移動する。するとやっとググン!掛かってきた。型は小さい17cm級。しかし流勢が強く、引き込まれると激流に吸い込まれてしまうというポイントなのでこれぐらいがちょうどよい。ワキに寄せて引き抜き、ナイスキャッチ。囮が野鮎に変わった。同じ堀込に囮を入れるとまたすぐググン。入れ掛かりだ。囮がいいのでさらに強い流れも探ってみたが不思議とよく掛かるのはこの細い堀込の中だけだ。増水後だけに底が汚い。木の枝があちこち沈んでいてそこに根掛かりしてしまったらはずれない。流勢も強いので無理してはずしに入らず、仕方がないので道糸を持って引っ張り切る。真ん中にその大岩が作る浅いタルミにも泳がせたがこちらはまず1匹目が掛かると同時に石を巻いて道糸切れ、こちらは鮎が少ないようでその後もう一匹来ただけで数は少ない。堀込ばかりで1時間ほどもやっただろうか?10匹ぐらいは掛けた。
 昼のチャイムが聞こえてきたとき、上流から釣り人が下がってきた。「どうですか?」と声を掛けられたので少し話す。どうもあまり掛かってないようだったのでこの連続掛かりのポイントを詳しくお話ししてその人と交代した。
 今度はずっと上へ上がる。橋を越えて早瀬を上がる。こちらも白い波立ちなのに追ってはこない。一通り攻めて場所を変えようとも思っていたのでずんずんポイントを変え上へと上がっていく。
 途中2度ほど掛かったが掛かりバレでとれなかったがそれにしても追いが少ない。その筋早瀬の上にトロがあるのを知っていたのでそこまでは行ってみたかった。瀬は追いが少ないのでさっさとそのトロまで上がった。
 トロには釣り人が他に3人いた。みなさん地元の常連さんのようでお話しされながら釣っておられた。結構広いトロなので中に入らせてもらう。川の中をよく見るとギラッギラッと鮎が腹を返すのが見えた。「いるいる!これは追ってくるかも。」と囮を泳がせる。すると泳ぎが止まったところでガツン!下の瀬で抜いた調子で強引に抜きに掛かると思ったより引きが強くてプツン!親子丼りしてしまった。ガ〜〜ン。。今度は泳がせがしやすいように仕掛けをターボ0.1に変える。囮がツツツツと泳いでいったらクインと目印が舞う。掛かった。今度はちゃんと竿を曲げてあしらう。かなりな引きを腰を落としてためてやっと抜いたのは21cm級。さきほどの瀬で掛かった鮎とは大違いだ。増水で少し下へと押す流れがあったが、その流れに反して上へとのぼる囮ならすぐに追ってくる。こちらも当然増水後で底が汚く、ゴミが流れてきたり、底に木の枝が沈んでたりで道糸高切れ、根掛かり切断が何度かあったが、当たりが少し遠のけば深みへ浅場へと場所をちょっと変えて泳がせるとまた掛かる。おもしろいので昼飯も食べず、飲み物も飲まず、車までちょっと遠いので時間がもったいなくてついついやり続けてしまった。



 ところが急に曇ってきた。「所によっては昼からにわか雨・・・」という天気予報を聞いていたので気に掛かる。そのうちゴロゴロゴロという音が聞こえた。「雷か?!」車からだいぶ川を遡って来たので車に戻るのに時間が掛かる。そこで雷がひどくなる前にと竿をたたんだ。(後でわかったのだがその音は雷鳴ではなく橋の上を大型トラックが通過したときの震動音だったようだ。)

                    

2004年08月07日

佐波川  本橋周辺   12:00〜15:00
  15cm〜18cm 14匹

 続けて高津川に行きたかったのだが、高津川は昨晩の夕立がかなり降ったようでまた増水とネットでわかったので、昨晩降ってない佐波川へ行く。



 どこに行こうかと悩んだが、泳がせをしたかったので本橋のトロの様子を見る。水況は30cm高。じっくり川を見るが遊び鮎の姿は見られない。「まあとりあえずやってみるか。」と囮を泳がせる。
 結構元気よく泳ぎ出てくれたのだがやはり追い気はない。犬の散歩状態で囮に気ままに泳がせてついていき、トロの中を探し回る。
 途中少し浅く棚になっているところで掛かってきた。15cm級だ早速この元気な鮎を囮にする。囮が変わったから続けて掛かり出すかと思ったが、残念ながらそううまくはいかなかった。後が続かない。また再度、犬の散歩状態で探し回る。
 途中右岸柳の木の下の例年よく追う浅場で10cm級が掛かったがこれは小さくて空中バレ。さらに上へと上り、上の瀬の落ち込みで波立ちが続くその尻に近づいたら底の石の色がよくなった。チラホラと鮎の姿も見える。「う〜ん、ここはひょっとして掛かるかも・・。」と囮を元気のよいのと交換しようと引き寄せた。
 ここではっと気がついた。腰に付けてたタモがない!。握り部を自分が使いやすいようにデザインして作った39cmタモ。今年デビューで大変気に入っていたのだが、歩いているときに胸まで水深があるところがあったのでおそらくそこで流してしまったのだろう。普段はそこまで入らないのだが今日は久しぶりに(3年ぶり?)ウェーダーをやめてタイツを履いたのでガンガンと渡ったのだが、これがいけなかった。ガクリと力が抜ける。タモがなくては続けられないので竿をたたんで車まで帰り、もう一つの控えのタモを出してくる。



 落胆してしまったので、もう釣れない友釣りはいやになった。今度は橋下の瀬に移動する。増水で荒瀬状態である。上の緩いところをすっ飛ばして白波立ちのきついところに最初から囮を入れる。するとグンググングン!すぐ掛かった。小さくても天然遡上鮎なので元気が良い。流れに入り、引っ張り回されて少し瀬を下って抜く。17cm級のきれいな天然遡上だ。
 流れがきつく上に戻るのはきついのでそのままそこに囮を入れる。するとまたすぐググン!。今度はすぐに竿を上に倒して流されないようにためる。下がらずにうまく抜くことができた。これも17cm級。それから同じ場所で入れ掛かりとなる。少し追いが遠のいたら2,3歩下がったり上がったりすればまたすぐ掛かる。次から次へといいリズムだ。
 しかしここで雷の音が聞こえた。かなり黒く厚い雲が山から迫ってきていた。そこで今日はまだ早いが竿をたたんだ。


2004年08月08日

高津川 CAST釣り大会

 先々日の夜に降ったまとまった雨で増水した水位はまだ落ち着いてはいない。そういえば昨年もこの大会は雨後の増水で行われた。どうも増水ついているCASTの大会だ。
 スタートは6時。参加者はおのおの目当てのポイントへと車を走らせる。ほとんどの車はどうやら匹見川を目指したようだった。僕はまず弱いここの漁協の養殖鮎を野鮎に変えるべく、先日行った柿の木街中のトロに向かう。駐車スペースがないここなので車は村営無料駐車場に入れ、身支度をすまして歩いてポイントに。
 川に降りてみるとまだ早い時間なので誰もいない。それに水が冷たい。かなり水温が下がったようだ。山合には蒸気が漂っている。太陽も未だ顔をのぞかせてはいない。仕掛けをつけて囮を出すが、先日のように川の中に鮎が見えない。当然のように追いはない。「はて?」先日とあまりに違う状況にちと焦りを感じる。
 スースーと囮は何の抵抗もなく上下左右に泳ぐ。そのうち少し上の水深の深い方に一人入川してこられた。しかし、その人もやっぱり追いはないようだった。1時間はそのまま何の反応もなく時間が過ぎた。そのころやっと蒸気が消え、山合から太陽が顔をのぞかせた。
 どうやら先に鮎が動き出したのはその深い方だったようだ。後から来られた方がやっと鮎を掛けた。そろそろかな?とこちらも気合いが入る。しかしこっちはまだまだ反応はない。上の人も思うように掛からないのだろう、下へ上へと移動しだした。僕もさらに下へ下り瀬肩の波立ちに囮を入れる。けれど、もうそのころには弱い漁協の養殖鮎はへばり気味で上に泳いで上がることはできなくなっていた。
 さらに30分後やっと対岸キワで掛かった。「やれやれ。。」。ところがこれまで泳がせているうちに何度か石に擦れてたので水中糸に傷が着いていたのかこの貴重な最初の一匹を親子丼してしまう。プッツ〜〜ン!ぎゃ〜〜〜である。
 仕方なく仕掛けを張り替え控えの囮に出場してもらう。「泳ぎの良いうちに勝負を掛けるか。」と下の瀬肩波立ちの際に囮を導く。それでもかなり時間が掛かってやっと次が掛かってきた。今度はさらに大事に慎重にあしらって抜く。今度は大成功!ほ=3っとして囮交換・・・・ところがこれがまた運悪くちょうど針は野鮎の急所(後ろ頭)に刺さっており、掛かり鮎は少し痙攣した後死んでしまった。ガ〜〜ンのショックだ。
 元々弱い漁協の囮なのに掛けて抜いた後なのでかなり弱り切ってしまった。けれどこいつに続投してもらわないと仕方がない。引きながら探っていくが掛からない。トロはまだまだ鮎の追いがよくなったわけではない。上でやってた人は僕のすぐ近くまで下がってきていた。そのうち根掛かりしてしまった。それでなくても弱った囮、ポイントより囮優先で針をはずしに向かう。するとこれまた運悪く、流れに揉まれていた囮が僕が行き着く前に鼻環スッポリはずれてしまって・・・・鼻環だけがくるくるまわっていた。
 ここまでもかなり苦しんだので時間はもう9:30をまわっていた。囮を2匹とも失ってしまい、舟に残ったのは即死した野鮎1匹だけである。ガックリ呆然だ。この大会では途中で自分で追加の囮を購入することは認められている。仕方がない、大谷さんで囮を買うか・・・と道具を仕舞って車に戻る。「はあ〜〜〜。」と出るのはため息ばかりである。朝からこれまで野鮎を確保できなかったこともなさけないし、追加の囮を購入するのもなんともこれまたなさけない。気落ちしてるので大谷さんを通過してしまった。あら?!いかん。とUターンするとちょうど眼下に荒瀬が見えた。
 「やけのやんぱち、最後にチョットだけここで死に囮に鉛つけで引いてみるか。。」車から出て仕掛けをつける。ところがなんとわからないものである。この死に囮が流芯に入った途端入れ掛かりで掛かってきた。ビックリである。「これを逃がしたら終わりだ。」とついて下がって瀬を全部駆け下り抜く。結構大きい21cm級。なんともまあこういうこともあるもんだなあ・・・。どうやらこの小さな瀬は竿抜けだったみたいでその後も連チャンで掛かってきた。
 けれど型も良く、流れもきついので親子丼、身切れ、根掛かりも連発し数が思うように伸びない。掛けながらずっと下を見たらおいしそうな広い瀬肩が見えた。「どうする?この小さな瀬で危険な勝負を続けるか?それとも安全な瀬肩に賭けてみるか?」検量場所に時間内に帰りつくことを考えると残り時間はあと1時間だ。今の好調の高津川を考えると入賞するためには20匹必要だろう。
 「この荒瀬でこれだけかかるのだからあそこにも必ずいるはずだ!」決心して下流の瀬肩に向かう。距離は長い100mほど、急ぎ足で川の中を下って歩く。途中も岩盤の瀬になっており、おいしそうだった。けれど時間がないのでさっさと次のポイントに一直線。ところが・・・瀬肩についてみたが思ったほど石の並び及び色が悪い。鮎も見えない。しばらくやったがキワで一匹きただけで掛かりのスピードが遅かった。「こりゃいかん!」とまた元の荒瀬に逆戻り、あわてるあわてる(笑)。
 あわてているので思わぬ事故も起こる。頭上の木に天井糸を引っかけてしまった。これでまた仕掛け換えだ。親子丼、石擦り水中糸切れで用意してた仕掛けをほとんど使い切ってしまった。残るは0.07のターボしかない。これでは荒瀬は心許ないので少し上にのぼってその小さな荒瀬の瀬肩を泳がせる。するとこっちでも何とか掛かってくれた。ポツロポツリと数を増やしたところで時間切れ。竿をたたんで検量場所へと向かう。
 「恥ずかしながらこれだけや・・・」と検量に渡したのだが、どうやら増水後すぐの低水温で早朝鮎が掛からず、またトラブルしたのも僕だけではなかったようだ。思ったほどには数は出ていなかった。囮込み8匹は同数3人で入賞圏内だった。ジャンケンでいつものように負けたが10位入賞で大会を終えることができた。

 大会終了は13:00だったので帰り道車からいい色の石が見えた枕崎に入ってみた。ところがここもいい石の色に反して追いはあまり見られなかった。鮎の魚影が薄かった。
 そして今日最初に入った柿の木のトロをほんとに掛からなくなってしまったのか検証するために入ってみた。するとポツリポツリと掛かる。朝はやはり低水温と囮の弱さで追ってこなかっただけなんだな。。と納得して帰路についた。結果全部で鮎は16匹いた。

2004年08月10日

佐波川  漆尾   12:50〜13:15
  19cm〜21cm 5匹
 今年は昔掛かってたポイントもちゃんと掛かると聞いて、何年ぶりかでここに入ってみた。持ってきた囮が弱いので好ポイントの橋の上下にある瀬には囮は入れられないのでまずは堤防から車を河岸まで入れられる橋よりはかなり上の小さな瀬に行ってみる。
 ここのワキは8月後半から尺鮎が姿を見せたところだが残念ながら流れ筋が変わってしまっており、尺鮎ポイントはなくなっていた。小さな瀬の尻に抱え石があったのでそこに囮を入れてみたがなんと囮が中層を泳ぐのが見えるではないか。なんとか潜ってくれないかと筋を変え、糸の張りを変えしてみるがなかなか掛かってはくれない。囮が悪いのでポイントが悪いのか囮のせいで掛からないのかがわからない。
 しばらくやってみたが反応がなく、仕方がないので鉛をつける。先ほどの瀬尻の石でしばらく止めておくとククン!と追ってきた。「しめしめ・・・」結構型がいいが下は流れも緩いので少し下らせたところであしらって抜く。20cm級だ。これで元気の良い囮に変わったので俄然やる気になった。しかし「あれれ・・」囮り換えをしているとゴロゴロゴロ。。雷が鳴った。「そんなあ〜、せっかくきたのに、もう少しやらせてよ〜。」などと独り言を言いながらすばやく囮を変えて掛かった石の一つ上の石に泳がせて向かわせる。するとすぐグン!入れ掛かりだ。あしらいながら頭上を見たが、黒い雲がどんどん頭上に立ちこめてきた。急いで次を、するとまた入れ掛かり!全部20cm越えのいい鮎だ。けれど雷鳴はだんだんと大きくなってくる。入れる、掛かる、入れる掛かる・・・ついに光った!残念ながらあきらめて急いで竿をたたみ車に戻った。
 雷は山から迫ってきているので雷から逃れるように川下へと車を走らせる。ラジオでは「徳地地方で落雷を確認。」と放送している。やっぱり悔しいけれど、すぐ竿をたたんで正解であった。

新幹線下上の浅トロ   14:30〜14:45
  15cm 1匹
 途中、好ポイントは平日というのに竿が入っている。そこでかなり雷から離れ、新幹線下のポイントに。ここには誰も竿を出している人はいなかった。
 さて、上の浅トロに初期にチビ鮎がいたのを思い出してそこに入る。光った握りこぶし石が並んでいる浅トロに囮を入れて泳がせる。囮の活きはいい。対岸に向かってス〜ス〜と泳ぎ出てくれる。途中の石に鮎の群れが見られる。しかし型が小さくすぐに追ってくるようではなかった。対岸近くの少し大きい石にすり寄せた途端ククン!掛かった。型は小さい(15cm級)が当たりは勢いよく、掛かり鮎がギラリと光った。
 しかし、山からのびる雲の勢いは弱まることはなく、ここは頭の上には雲がないのだが大きく地面をふるわせる雷鳴がとどろいている。あまりに大きい雷鳴にやはりあきらめ1匹掛けただけであるが潔く竿をたたんだ。

新橋上のトロ      17:00〜19:00
  12cm〜18cm 10匹

 

 家に帰るにしてはまだ早すぎるので、仕方がない。積乱雲が張り出してない所まで移動して昼食をとり一眠りして雷のおさまるのを待った。目が覚めると16:30をまわっていた。頭上の雲も薄れていっていた。
 そこで車を再び佐波川へ。もう時間も残り少ないのでいつもなら少しの増水の時にはよく追ってくれる新橋上の浅トロに行ってみた。ここもいつもなら堤防下の畳石にチビ鮎の群れがうじゃうじゃ見えるのに今年はなぜか全く鮎が見えず、対岸の瀬に跳ねる鮎は10cm程度のチビしか見えなかった。
 「さ〜て、追うやつがいるかな?」まず例年通りのパターン、橋の真下で対岸に渡り橋のすぐ上に位置をとる。いつもならこの波立ちにはいくつか追い気の強い鮎が必ずいて、元気な囮変える事ができるところ。しかし、思うように追ってはくれなかった。ここにいる鮎は、「もしいるとしても型が小さいだろう。」と読んでさっき確保した15cmほどの野鮎を囮として使うが、しばらく車の中の生かし缶にいたからか勢いがない。
 橋下の波立の流れでは泳いでくれないので流れの弱い上へ、上へと囮を導きながらのぼる。しかし鮎は掛かってこなかった。かなり流れの勢いが死んだ少し大きい石がゴロゴロしているところで今度は粘ってみる。少し川の流れにシワができているところでじっくりと待ってみたら、やっと掛かった。17cm級のいい鮎だ。
 元気な鮎で泳がせるとやはり少し大きめの石のところで追ってくる。入れ掛かりとはいかないまでも川面に流れのシワができているところや大きめの石周りで泳がせて攻めると「ここは」と思うところではほとんど追ってきた。見える跳ね鮎は小さかったけれど追う型まで成長している天然遡上はいたのだ。泳がせで掛かるのでおもしろく、ついつい目印が見えなくなるまでやってしまった。
 短時間しか竿が出せない1日であったが合計で16匹になった。



2004年08月11日

佐波川  漆尾・新幹線上・新橋上のトロ 12:00〜19:00
  12cm〜21cm 27 匹

 昨日雷のため入れ掛かり途中でやめざるを得なかった漆尾へ。
 囮は昨日持ち帰って生かしてた奴なのだが、出してみると元気がない。とりあえず鼻環を通して出すが、底を泳いでくれない。中層を漂うのが上から見える。まあそれでも昨日の入れ掛かり状態であればきつい瀬に錘をつけて入れたらあれでも掛かってくれるだろうと鉛をかます。
 ところが、そっと流れに入れ止めて待つけれども全く追いが感じられない。気持ちは次第に焦るが、囮がこれ1匹しかないので焦る気持ちを抑えて囮に気を遣いながら上へ上へと流れのきついところを攻めてみる。ところが残念ながら昨日は入れ掛かりだった小さい瀬で1匹も掛かってはくれなかった。
 今度は場所を変えてその瀬の下の少し緩い瀬へ。どうも鮎の姿も見えない。?である。仕方がないので最後の手段と本筋の荒瀬を下のトロから引き上がりながら攻めてみる。ここにはいるはずだが・・・・残念ながら全く追ってこなかった。
 こんな感じで橋の上の瀬の白泡の立つ強い瀬は全部探ってみたのだが結局一度の追いも感じることができず、釣果0で降参した。昨日と比べると高水温・減水ではあったがどうも納得がいかなかった。囮は・・・ちゃんと鉛をかましてきついところを引いてはいたが気遣いながらだったので2時間半引っ張り続けてもまだ姿勢を保って泳ぐだけの元気は残っていた。
 さて、昼食をとって下に下り囮屋さんで新しい囮を買って出直しだ。これも先日掛かりながらやめざるを得なかった新幹線上の浅トロ。今度はもっと上の少し水深が深いところまで泳がせてみた。
 しかしこれまた昨日とは違ってチビ鮎が遊んでいる姿が見られない。急な減水で鮎は居場所を変えたのだろうか・・・・。新しい囮で浅トロを泳がし、またもう一つの筋の早瀬も攻めてみるが掛かってくれない。ドチャラや浅トロでは鮎の姿が見えないのでは掛かる気がしないし、またほんとに掛からない。かなり広範囲に探ってみたがこれまた0である。
 時間は16:30になってしまっていた。「今日は0釣果か。。。」情けなくなってくる。最後に再度新橋上に転進。この場所の流れが昨日とかなり違っているのを見て急な減水を再度感じた。昨日泳がせたポイントに流れのシワがない。



 さて、場所を選び悩んだが昨日攻めたところの少し上にあたる小さな分流の合流点にできた小さな瀬の尻に流れのシワが残っていたのでそこを狙い場に決める。するとやっとこれが当たった。開始15分でやっと本日の一匹目が掛かった。
 それからは大変だ。シワのできた筋は足下と7m沖の2本あるのだがそのどちらにも鮎は付いていた。少し掛かりが遠のけば沖のシワに出すとググン!囮を変えて元気な囮を手放すと足下から上にのぼりかけたらまたググン!ほぼ入れ掛かり状態!
やったところは上下20mほどのその小さな瀬と下のシワ。ほとんど動かずに18:50まで 27連チャンだった。今日も目印が見えなくなるまでやってしまった。

2004年08月21日

佐波川  新幹線下 12:00〜18:30
  12cm〜21cm 20 匹
 2週間も竿を出してなかったら、なんか久しぶりの気がする。
 どこを攻めようかと佐波川の下から車で走ってみたが、驚いたことに下流部はポイントらしいポイントに全部人が入っている。
 割り込ましてもらおうかとも思ったが、ずっと人が入ってるのを見てない新幹線下が空いていたのでまずゆっくりスタートとここに入ることにした。だだっぴろいドチャラのこのポイント、どこに鮎はいるのか・・・。水を見、石を見て鮎の付いてそうな所を探しながらしばし川の中をさまよう。


 R2の橋桁の上に良さそうな感じの所を見つけ抜き足差し足でそっと近づく。川の中に正座をして仕掛けをセットする。ドチャラなのであくまで静かに・・・である。囮をセットしてそっと沖へ泳がせる。囮はスースーという感じで軽快に泳いでいく、が、追いはない。90度の範囲を泳がせてみたがダメである。そこで目をこらして握りこぶしの石の中に頭大の石を見つけ、今度はその石に集中的に囮をからませる。するとククン!やっと追ってきた。けれど小さい。13cm級。
 心許ない囮だが最初の囮よりはましと交換してもう一度。今度はあんまりかからずに追ってきた15cm級。ところがここではあと一匹追加したところで音沙汰がなくなった。
 少し囮にゆとりができたので下がって波立ちのあるチャラを攻める。竿が入ってないのならチビ鮎でもたくさんいそうな感じがするのだが追いは少ない。整地工事をされて変化が少なくなってしまったここのポイント。掛かるのはほんの少しでも大きな石や穴が空いているところだけだ。竿の届く範囲をじっくり探ってやっと1匹という感じ。でもポイントが広いので移動しながら拾うことはできる。
 一番下には少し水深のあるトロが広がっているのだがここもドチャラと状況は変わらない。ずいぶんと泳がせて石のあるところでやっと掛かる。また掛かった後が続かない。
 一番下まで下がった後、再び上がる。流れの筋を変えて攻めるがやはり変わらない。この広いチャラの中、鮎は分散しているようだ。
 最初に攻めたところがまあまあよかったか?上りでもそこでは3匹掛かった。
 今度は押しの強い流れの瀬を下から攻める。けれど水深があり押しの強い瀬でありながらここでも状況は変わらずポツポツである。
 続いてドチャラの瀬肩。足首水深のトロだ。ここではかなりな遊び鮎が見られた。けれど大きさは推定10cm程度?小さすぎる。囮を泳がせても掛かってこない。時々やっぱり大きめの石で小さな鮎のうちの少しましな型のがポツリポツリである。
 さらに上へ、中州の頭に大きな石が少し固まってあった。しかし残念、そこを見つけたのは足を踏み入れてからだ。若干大きな型の鮎が群れをなして上へ逃げていった。



 その中州頭からさらに上のトロへと上がる。どうやらここにはかなりな鮎がいたようだ。50匹くらいの大群の群れ鮎が逃げていくのが見えた。しかし群れ鮎の出ハミ場らしく石に付いている鮎は少ない。ポツリポツリの状況は変わらない。
 このトロのずっと上、深場のトロでは網入れをしている。深場には群れ鮎がたくさんいるにはいるのだろう。深トロの前では対岸の葦際でやっと20cm級の鮎が出た。けれどこれも多くはない。2つ3っつ掛けたらそれどおしまいである。
 広いポイントであるが全域に竿入れしてまわった。結果、どこにも数固まっているポイントを見つけられずだった。途中何度も「もうやめよう」と思いながら忍耐で耐えながらやった感じである。

2004年08月22日

佐波川  岸見 12:30〜13:00 0匹
  本橋上のトロ  14:00〜18:00 12cm〜20cm 19 匹

 高津川好調との釣り具屋さんからの情報を得たのだが天気予報が雨をあらわしているので雨が降ってもすぐにやめられるように佐波川に行くことにした。
 先日掛けた鮎を活かしておいたのでまず下流部で元気な囮に変えて岸見を攻めてみる作戦だ。しかし川に行ってみてびっくり!新橋からずっと竿が入っている。どこまで?と上にのぼっていくと真尾まで続いていた。そのまま岸見まで上がってみるとちょうど先客の2人が竿をたたんでいるところで川は誰もいなくなっていた。



 そこで、良くはない囮ではあるが挑戦してみることにした。昔、良くやったようにまず上の二つの流れが合流するところへ。囮はなんとか沖へと出て行ってくれた。ここは鮎の追い気があるときには結構足下にも追う鮎がいるのだが、追ってはくれなかった。
 流れの芯の向こうに少し流れがたるんだところがあってここで泳がせても昔は来たものだが全く掛からない。しばらくやったがやはり良くない囮の弱りは早い。止まらないで流れに流されるようになってきた。
 上は鮎が薄いのかな?と早い瀬を流されつつある囮についていきながら下る。しかしこのところ夕立が多く川の中にたくさんのゴミや木の枝が沈んでおり、それに何度か根掛かりしてしまい、囮をはずしに川に入る。はずしに入るとそこはポイントが荒れてしまうのでまた下がる・・とどんどん下へ下る。
 引いても掛からないので、弱い囮を大石の裏にできるタルミにだましだまし囮を潜らせてみるが掛かってこない。そのうち石の底を巻く流れで水中糸が巻かれ囮が石に噛む。再びはずしに入って囮を回収するが、そのたびに囮は弱り・・・このままではいかんと思い切って長い瀬の下にある2段目の短い瀬の肩へ下る。
 ここはちいさな、また大きな瀬の下のあるので意外と竿抜けになって昔はおり泳がせて結構数拾えたものだ。ところががんばって下ったものの残念ながら囮は泳いで上に上がろうとはしない。四苦八苦してたらそのうちエビになってしまい下に流される。「仕方がない。鉛を噛ますか。」と竿を立てて囮を寄せようとしたらプッツ〜ン!水中糸が切れてしまった。何度もの根掛かりや石巻で水中糸にも傷がついていたのだろう。
 しかしたった一匹しかなかった囮を切ってしまったので唖然である。仕方なくきつい流れを50m空の引き船をぶら下げて車に戻る。
 落胆したが昼食を取って気を取り戻し、囮屋さんに向かう。しばらく松田さんとおしゃべりしてたら再起してきた(笑)。
 かなり雲が厚くなってきてたので今度は人がいなくなった本橋上のトロへ入る。ちょうど曇ってもいるのでいつもはいる水泳者もいない。そこで思うようにポイントを選べるので昨年良く掛かったトロの中央部で竿を出す。
 前に来たときはまだ早すぎたがそれでもトロの上の方で群れを確認できたので上へ上がろうとすると、あらら、足下で鮎が逃げるではないか。そこでそ〜〜っと後ろに下がり囮を出す。新しい囮はこちらがうれしくなるように泳いでいってくれた。ところが沖に出る前に目印が踊っている。どうやら泳ぎ出る途中でもう掛かったらしい。囮に悩むときはすごく苦しむのに、掛かるときはこういうものだ。
 17cm級の元気の良い野鮎を囮に変える。すると今度は元気が良すぎてスーっと上まで泳ぎ切ってしまった。再度引き寄せて今度は糸を張ってブレーキをかけながら泳がせる。すると追いを感じてからグン!と掛かる。
 目の前の追いの良いのをさっと掛けて、今度は徐々に下る。どこが一番鮎が固まっていて連続して掛かるのか?一通り掛けながら様子を見て照準を定めたと思ったら、後ろで雷鳴が聞こえた。
 「えっ?雷?」雨は降るとは思っていたのだが、雷は予期していなかった。雨が降り始め大粒になる。雷鳴も大きくなったので急いで竿をたたむ。それから空模様を眺めたが雲は山からではなく海から流れてきていた。「これは、そんなにひどくならないのでは?」としばらく竿をたたんで河原にたたずみ様子を見た。やはりしばらくすると雨も上がり雷鳴も静かになった。
 それで再度竿を出す。2,3匹掛けたと思ったら再び雲が黒くなり雷鳴と雨だ。また竿をたたんで様子を見る・・・・・。こんなことを繰り返しながらの釣りである。けれど竿を伸ばして囮を出すとすぐ掛かる。そうこうしてるうちに目印が見えなくなってきた。厚い雲がかかっているので暗くなるのも早い。まあ結構楽しめたのでこの日は早めに竿をたたんだ。

2004年08月24日

佐波川  看護学校前・匹岸見 12:00〜18:30
                12cm〜23cm 26匹
 高津川に行きたかったのだが、まだ水位も高く雲もかかっているようなので、今日も佐波川に行った。
 日曜日から家で生かしていた囮で始めるので掛かりやすい下流部をまず目指す。火曜日だというのに本橋・新橋付近はたくさんの人が入っている。そこで下に下がってみたら看護学校の前が誰もいなくて空いていたのでここに入った。



 目の前にある瀬でどのくらい囮が泳いでくれるのかと足下から泳がせてみる。すると離れてすぐ、ククン!と入れ掛かりしてくれた。「ラッキー!」と思ったが目から出血している。どうやら網の中で偶然針が目に刺さってしまったようだ。
 けれど、さっきの養殖よりはましだろうと囮を変えて再び足下から泳がせる。元気の良い囮はピューンと沖に出て行った。これでは足下の瀬際にいる鮎は掛からない。そこで瀬の芯に入れるが反応がない、囮が忙しく右へ左へと振れて落ち着かないからだろう。少しづつ瀬を引き上がっていったが結局掛からなかった。
 瀬の肩から上のトロへと引き上げるがやはりダメである。ふとみると対岸の葦際にいい色の石が見えたので、こんどはそこに囮を泳がせていく、さすがに囮ももうだいぶん弱って、横ぶれするほどの元気はなくなった。すると対岸の石までたどり着いたところですぐに来た。しかし小さい15cm級。囮を変えて再び入れるが続けて一匹来ただけで後が続かない。瀬肩あたりも攻めてみるが小さいのが1つ追加できただけだ。
 そのうち川下からもう一人釣り人が上がってきた。その人は最初に足場にしていたところでコロガシを始める。みているとすぐに掛かった。「ほ〜、やっぱりいるにはいるんだなあ」コロガシは瀬尻辺りを狙っていたのでどうやらここは瀬肩より瀬尻の方が魚影が濃いのだろう。こちらは掛からないが続けて泳がせながらその人の様子をうかがった。すると2つ3っつの鮎をさっさと掛けて、ぐっと下、腰辺りまで水深のあるトロまで下がって友釣りをやり始めた。するとあらあらみるみるうちに連続して掛けている。
 「そっかそっか下のトロなら友釣りでもよく掛かるのだな。」そこでその人がいなくなった瀬尻まで下がる。小さな(12cm級)囮しかなかったが早速囮を変えてトロに泳がせていく、するとやはり囮が底にはいると同時にすぐ掛かった。型は小さい15cm級、しかし囮を変えて泳がせていくとそんなに時間をおかずに次が掛かる。少し当たりが遠のくと足場を少し変えたらまた掛かり始める。しかし水深のある(股上から腰付近)トロで小さい鮎が来るので引きもそうたいしたことがなく掛かり方も囮を入れてじっとしてたら掛かるという感じで変化がなくてそんなにはおもしろくない。そのうち2人ほどがまた来て僕の下に入られたのでそれを期に竿をたたんだ。
 12:00〜15:30 12cm〜20cmが17匹です。

                   

 さて,いい囮が手に入ったので先日のリベンジと岸見に向かった。

 夕方の岸見には誰もいなかった。まずはここでの良い囮を確保と瀬尻のチャラへ、ここは昔よく少し小さいけれども追いの良い鮎が手前の石に付いていたところだ。囮を泳がせて出すが当たりがない。
 しばらくやったがあきらめて上へと上がり瀬の中心に入っていく。足下の大石にはきれいなハミ跡がついているのだが鮎の姿は見えない。さて鮎はどこにいるのか・・・?。瀬の中にできた小さなトロ(畳一枚分に囮を入れて泳がせるがなかなかこない。上へ上がりながら同じようなところを場所を変えて泳がせる。すると目印がチョンと振れて鮎が走った。掛かったのだ。竿を効かせて針掛かりをさせると今度はグ〜〜ンと引っ張り出す。竿を上に倒して芯を下がっていくのを止めてあしらう。遠くからグ〜ンと引き抜きタモに納めたのは20cm級の丸々と太った鮎だった。
 「これで元気なここの鮎が手に入った。」と今度は囮を変えて流れの芯に入れる。けれど一筋引いて上がっても次が来ない。幾筋か攻めてみたが芯では掛からないので再びトロを攻める畳一枚ほどのところをじっくり泳がせて誘いを掛けるとやっと次が掛かる。これも同型。囮を変えて同じようなパターンで芯に入れるが掛からずトロや大石の裏をじっくり攻めてやっと掛かる。1時間半ほどやってなんとか4っつ掛かった。
 ちょっと前の時にやったもう一つ下の小さな瀬の肩の様子を見てみたかったので、ここはあまり掛からないから思い切って移動する。山合なので日暮れが早い。太陽はもう山に隠れようとしている。急ぎ足で下へ下り急いで仕掛けをセットする。
 20cm級のいい囮を沖へと泳がせていく、トロい流れの中に頭を出した石の所まで泳いだときにクンときた。当たりが小さいのですぐに浮かしたらこれが間違いだった。流れに一度頭を出してから急に突進しだした。小さいとたかをくくっていたので下がられてしまった。竿がのされてためられない。仕方がなく駆け足でついて下がる。ついに一番下の瀬まで下がられてようやく流れのワキに誘導して抜くことができた。23cmの丸々と太った鮎だった。
 その大きな鮎を囮に下の流れのきついところを攻めてみたが掛からない。大きい囮は次が遅くなる。時間も残り少ないのでもう一度肩へ上がり少し小さな囮に変えて出す。するとここではポンポンと続けて掛かった。結局ここでは短時間で5匹掛けることができた。もう少し長くやりたかったが暗くなったのでやめた。ここは16:00〜18:30までで9匹だった。



2004年08月29日

佐波川  本橋上のトロ 16:00〜18:30
               12cm〜23cm 18匹
 一仕事終えて 夕方からの出陣。
 このところ雨が降ってないのでだいぶん水位が下がっていた。
 いつものところから始める。しかし水位が低くなって新しい鮎が石に付いてないのか魚影が少なく感じる。それでも最初の1匹は足もと先3mのところで養殖囮が出るとすぐに掛かってきた。
 野鮎に変わったのでスピードアップを期待して泳がせるが、そんなに続いては掛からない。今日は上へのぼらせるよりも囮を下に置いて止める感じで泳がせる方がよく掛かってきた。

                                       
 30分ほどたったところで後ろからワイワイ話す声がした。5,6人の中学生が手に水鉄砲と網を持って川に遊びに来たらしい。台風前で曇り空・それに夕方だったので、「もう誰もこないだろう。」と思っていたのに残念だ。ここはバチャバチャ水にはいられるのは見えているので早々に上へとのぼっていった。
 囮は仕掛けにつけて泳がせ、引っ張りながらの移動。途中でもいくつか追加で掛かってくれた。
 上がどうなっているか興味もあったので思い切って上の瀬落ちのツボまでいってみた。かなり深くなってはいるが流れの芯には鮎が付いているようだった。鮎を泳がせながら少しずつ下る。するとまだまだ水深が深いところで掛かった。これは大きい。いつものトロでは出ない型。23cm級だった。そこで掛かったところをしばらく攻めてみるが次はなかなか来ない。型はいいが数は少ないようだ。下がりながらもう一匹大きいのを追加して下の浅場へ移動する。



 少し大きめの石が固まっているところでは鮎が腹を返してはんでいる。そこを目指して鮎を泳がせるとククンっと掛かる。
 その後驚く物を見た。6m前方に直径1mほどの玉になった真っ黒な魚群。これが鮎。おそらく1000匹以上居るのではないかと思われるほど固まっている。その玉は黒い固まりの中でギラギラ魚体を光らせている。固まって底の石の垢をはんでいるようだ。「よし。」とその群れに囮を入れようとしたが、囮がそちらへ近づいていかない。囮がおびえてなかなかその中に入ろうとしないようだ。囮を変えて勢いをつけてその中につっこませたらやはり一発で掛かってきた。「こりゃすごい掛かり方になるぞ」と思ったが掛かったときに群れが驚いたのかその黒い玉は上へとのぼっていってしまった。その黒玉が上に移動していくと今まで見え隠れしていたトロの鮎も見えなくなってしまっていた。あの群れについて移動していったのだろうか。。
 夕暮れが迫り中学生が帰って行ったので、元の位置に帰り2つ追加して竿を納めた。


2004年09月04日

佐波川  本橋上のトロ 10:00〜18:30
               12cm〜23cm 12匹
 「さあ!今日は数に挑戦するぞ!」と意気込んで珍しく朝から佐波川に出かけた。
 しかし行ってみてビックリ!先日の台風で川は3m越えの増水があってやっと引き下がったという状態だったのだ。もちろん川は全体的に垢が飛んだ白川で、それどころか石底だったところがあちこち砂底に変わってしまっていた。まだ水も50cm高だったのでとりあえず増水でも囮が楽に入る新幹線下に行く。
 けれど川に入ってみると石はザラザラ。完全に垢は飛んでしまっている。流れの中に鮎はいず、岸際のよどみに鮎は群れているようでピチピチと跳ねている。まあ、それでも・・・と囮を入れてみたがやはり全く反応はなかった。少しでも鮎が石についていそうなところを・・と川の中を歩き回り、石の状態を見たが、やはり掛かりそうにもない。いつもは分流の水が少しあふれ、チョロチョロと流れている筋があれでも石がヌルっとしたのでそこにもう一度囮を入れてみる。するとビビビンっと掛かった。くるくるとまわって、簡単に抜けてきたのは12cmほどのチビ鮎。追ったのか群れていてたまたま針に掛かったのかわからない。ぐんぐんそこを囮を横走りさせて引いていくともう一匹同型が来た。でもこれでは釣りにならないと思い場所を変えることにした。


 次に行ってみたのは看護学校前の瀬尻のトロ狙い。ここはかなり増水で川底が見えない状態だった。川を下って瀬尻のトロを目指すが、水の押しが強くあとで上がるのに一苦労しそうだった。水深が深く、思ったところまで下がれず、また、鮎も掛かる雰囲気がない。トロ(この日は深早瀬になっていた。)からチャラ瀬(この日は早瀬)へと引き上げて、それでも掛かる気配がなかったのでここも早々に退散することにした。
 さて・・・次は・・と悩んだがいつも竿を出している本橋上のトロがどうなったかも気がかりだったので行ってみる。トロは瀬になっていた。それよりもずっと全面が頭大の石底だったのになんと砂底に幾筋か石の並び筋があるというような川底に大変身してて、ビックリである。幅50cmもあるかないかのその石の筋沿いに囮を泳がせる。やはり鮎の姿も少ないので追いもない。そのうちトロの上手に入っていた先客さんが下ってきた。すれ違うときに声を掛けたら話をしてくれた。この方は友釣りは今シーズンが初めてでまだやり始めて2ヶ月。けれどずっと好調の本橋下で、すでに3桁釣果3回、尺鮎も何匹か上げたそうであった。すごい釣果にビックリした。話しながら横泳がせをしているとビビビンと追いを感じた。そこで辺りのあったところで止め泳がせをしていると掛かってきた。15cm級だが色が真っ白でなんともやせていた。元気な囮に替えて再び泳がせながら探るとまた追いを感じた。そこで再び止めて泳がせているとググン!。追いを感じてから掛かるまでにしばらくかかるのでどうやら数も少なく追いも弱いようだ。もう一つ追加して少し上へ、下へと移動してもみたが状況は変わらないようだったので再度場所変え。
 川から上がり昼食を取って、今度は人丸橋へ。橋上の瀬肩に入る。いつもは浅トロの瀬肩が今日は瀬になっている。瀬はゴウゴウと白波立つ荒瀬だ。ゆっくりと泳がせて入れていくが当たりはない。ねちっこく攻めればあれでも掛かってくるのかもしれないが、一番鮎がいないのでは掛かりもしれていると少しずつ下がる。すると肩の盛り上がりでやっと掛かった。18cm級。荒瀬に吸い込まれたが少し下がって流れのワキに誘導して出して抜く。元気な囮が手に入ったのでもう一度瀬肩へのぼって泳がせるがやはりここでは当たりはない。そこでもう一度下がりながら・・・そして荒瀬へ・・・そこで根掛かりしてしまった。あれこれやってみたがどうにもはずれそうにない。増水で流れもきついところだからあきらめて糸を引っ張ったらやっぱり切れてしまった。荒いところでは掛かりそうであったが、川相から掛かってもそんなに下がれないのでここも見切って再度場所変えとした。
 時間はすでに17時。最後はやっぱり浄水場から下をと車を下流に向ける。午前中はたくさんの人が入っていて車を止めるところもなかった新橋上に行ってみた。すると釣り人もおらず車も停めるところが空いていたのでやってみることにする。実は竿が出しにくいぐらいに増水したとき、ここ新橋上が好調となるのは知っていた。さて誰もいないのでどこからはいろうかと迷ったが、いつも増水時に好調なトロ中央部、分流との合流点に入った。大きな岩がゴロゴロしている上へ囮を入れるとなんと1発で追ってきた。これがまた型がいい。20cm級。押しの強い流れに押されてグングン下るが、1,2歩下がって竿を上に倒し、腰を落としてぐぐっと耐える。そして最後は飛ばし抜き。ドンとタモに収まる。流れの押しが強いので取り込んだ場所から囮を入れる。囮が底に落ち着いて横に振らせるとまたグググン!。さっきと同じように1,2歩下がって取り込む。そしてそこから次の囮出し。ポイントはそんなに長くはない。大岩が沈んでいるところは10mほどか。。下まで下りきったら上へ上り筋を替えて同じように泳がせて入れる。掛かる鮎の型もいいし押しも強いので結構な重労働だ。3回ほど繰り返して筋を替えて攻めて舟に7匹納めることができた。


2004年09月05日

佐波川  本橋下瀬尻のトロ 11:00〜13:00
               19cm〜21cm 7匹
  新橋上 16:00〜18:30
  15cm〜24cm 11匹
  計        18匹
    
 まだ、水は増水である。けれど昨日も掛かったのだからどこか掛かるところはあるはずと出漁した。囮屋の松田さんの所によって囮を買う。
 養殖の囮を野鮎に変えるため、まずは流れの弱い本橋上のトロに入る。けれど昨日と同じようにやっぱり追いはよくない。少しでも石の多いところへと、今日はどんどん橋に向かって下っていく。途中見えるところに小さな鮎を見ることができたが素早く逃げてしまう。縄張り意識の強い鮎ではないようだ。橋の下の浅いところまで養殖囮を泳がせながら探ってみたが、とうとう一匹も掛からなかった。今日は実は13時から用事が入っていた。ということで許された時間は短時間なのでせっせ、せっせと鮎が居るところを求めて移動する。
 トロでは反応がないので思い切って橋下の瀬に移動する。まだ水が多いのでかなり流れはきつい。そこに養殖囮を入れるが、やはり囮は止まってはくれない。穂先で引かなければグングン下がってしまう。養殖囮なので無理をしてヘリコプターをやってしまうともう2度とは潜ってくれなくなる。だから囮が止まるところを探しながらどんどん下っていく。しかしここの瀬は下れば下るほど流れがきつくなる。ほとんど囮が止まらないまま瀬を全部下ってしまった。瀬の下には瀬落ちのトロがあるのであるが今日はそのトロも水が飛んでしまっており深瀬の状態だ。水の勢いが消えるところまでどんどん下ってついに深みになってしまうのでこれ以上は下がれないと言うところまで下がってしまった。しかしここまで下がればさすがに流れは少し緩くなっている。そこで囮を替えてチビ玉をかまして流れに沈め泳がせる。するとやっとククン!と掛かってきた。ところが掛かり鮎は押しの強い芯の流れに突っ込んでしまった。ギリギリまで下がってなんとか竿を上に倒してためる。するとたまたま掛かり鮎が元気なので芯を越えて対岸側のタルミまで走った。これはチャンスとそのまま沖でやりとりしぶっこ抜く。タモに収まったのは21cmの良型だった。元気な囮が入ったのですぐに交換して再度芯に入れていく。するとすぐググンと次が来た。それからは入れ掛かりで良型が掛かったが残念タイムアップ。後ろ髪を引かれる思いでポイントを後にした。
 さて、用事を済ませて再び佐波川へ(笑)。うれしいことに昼に掛けた鮎は全部生きていた。その野鮎を全部引き船に入れて今度は新橋上のトロ(この日は早瀬)に入った。ちょうど僕が身支度を整えているともう一人来られた。その方の方が準備が早く、その方がトロの中央部に入られたのでその人から離れて上の分流合流点の上に入った。
 ゴロゴロしている大石の最初は頭に、ところが流れの強いここでは当たって来ない。それで少しずつ囮を下げて石の間に落とし込む。すると来た。こちらも型がいいのでタメて掛かり鮎を止め、勢いを弱めてから竿を立てて引き抜く。ドシンとタモに収まったのは23cm。型がいいので仕掛けをメタル0.15に張り替えてその囮を泳がせて出すと囮が大きいので次がくるのにちょっと時間が掛かったがしばらくしてまた手応えのある鮎が掛かった。仕掛けに自信があるのでグッと耐えて引き抜く。ドスン24cmだ。しかし後が続かない。少しづつ下がりながらその石の筋を狙って20cm級を二つ追加したがそれもだいぶ時間がかかった。もう一つさえない感じであった。下の先客も同じだったのだろうか最初は入れ掛かりのような感じで掛けておられたのだが、上へ下へとポイントを忙しく変えているところを見るとピタリと当たりが途絶えたのであろう。竿をたたんで帰られた。
 下が空いたので移動する。土手の下の畳石に上がり、足場を取って囮をできるだけ対岸へ、するとこれが正解だったようで少し速い流れを引き泳がせで横に上下にと泳がせるとクインと掛かる。調子が上がって入れ掛かりになったが目印が見えなくなったので納竿した。


2004年09月12日

佐波川   新橋上 16:00〜18:30
  20cm〜24cm 4匹
                                             
 用事を済ますともう15時だった。それでも竿を出したくなって佐波川に向かう。
 増水はわかっていたがそれでも昨日は掛かっていた新橋上なら竿が出せるだろうと行ってみる。すると昨日と同じ上のトロ(今日もやっぱり増水で早瀬)の対岸側に一人入っておられた。そこで土手側の石畳の上から竿を出そうとする。しかしまだ水が多く、石が滑り穴ポコのある石畳の上は危なっかしいので断念して少し上の石畳のないところに入る。

 
 けれど流れの緩い水の巻いたところには鮎はいないようでいくら泳がせても当たりはない。そこで石畳ギリギリまで下がって無理矢理沖の流れに囮を入れる。けれど養殖の囮は底まで沈んでくれていないようだった。そこで鉛2号を囮の30cm上に打つ。じっくりと沈ませてゆっくり引き上げるとガガンと掛かってきた。慎重にあしらってドスンと取り込んだのは23cm級。大きいので増水の中水中糸007では怖いものがあったが残りの養殖は入らないのでこの野鮎で勝負する。
 ぐんぐんと重たく泳ぎ出る囮にガガンと衝撃が来た!どうやら同型が掛かってきたようだ。竿を上に倒してそろりそろりと足下を確かめながら下がり、なんとか岸際に寄せて引き抜く。調子が出てきたと調子に乗ってもう一度取り込んだところで囮を出す。するとコン!ググググ〜ン。さらに大きいのが掛かったようだ。しかし石畳手前だったので下がれない。竿を上に倒して踏ん張ったがグングンのされてしまいブチン!と言う感じで水中糸が飛んでしまった。親子ドンブリだ。
 反省して下がる事ができるところまで上に上り、囮再登場。今度はしばらく時間が掛かってけれど20cm級が来た。これで安心囮が確保できたのではあるが大きな角石の早瀬を泳がせるのでゴミや沈み藻が多く、根掛かりも激しい。また、増水しているので根掛かりをはずしにも入れない。2匹かけて1回根掛かりで糸切りという感じで掛かるけど舟の中の鮎増えない。短時間で良い型の鮎が10匹も掛かったのだが確保できたのは結局4匹しかいなかった。


2004年09月18日

佐波川   本橋下の瀬 12:00〜16:00
  15cm〜24cm 26匹

 まだ増水状態が続いている佐波川である。天気もここのところ夕立が続き、今日も雷雨天気予報でいつ降り出すかわからない。そこで早めの勝負と最初から本橋下の瀬尻トロに入る。
 増水30cmとあってまだまだ瀬尻も流れが飛んでしまっているのでできるだけ下に下がり囮を足下の流れの緩いところから入れる。どうもここも小さな石は飛んでしまったようで足下は砂底、芯も白っぽく見える。それでもここにはところどころ大きな石があるので黒っぽく見えるところめがけてだんだんと囮を沖に出していく。芯の流れ近くまで囮が出たときにゴクンと掛かった。深く押しが強いのでグイグイと引くが下に流しながら手前のタルミに誘導してじわじわと寄せ引き抜く、20cm級。幸先良しとすぐに囮を変えて今度は最初から芯に向けて泳がせる。活きがいいので芯でも上に上がってくれる。けれど思ったようには掛からない。一つ一つ盛り上がりの波を乗り越えるように泳がせてあげているとやと次が来た。同型だ。上のトロでは増水続きでやせた鮎が多かったけれど、ここの鮎は肥えている。同じように芯へ出すがなかなか続けては来ない。芯を越えて対岸側まで泳がせて探ると掛かるのはちょっと小さい18cm級。
 探りながら少しづつ下へと下がる。けれど下へ下がればさらに当たりは遠くなる。全く来ないことはないがだいぶ魚影が薄いようだ。
 そこで今度は逆に上へとのぼる。メタルの0.1号で引き上がっていく。けれど引き上がると掛かっては来ない。同じところで止めて泳がせないと追ってこないようだ。時々石の多いところで止めて探って次を掛ける。
 尻から瀬に引き上がる。瀬肩も瀬尻も石は飛んで砂底になってしまっているが、瀬には石がちゃんとあった。けれど流れが強く荒瀬状態でうまく流れの筋を見極めないと囮が潜ってくれない。対岸の岸際の筋には大きな石が並び、水深も深くなっているのだが、そこに囮を入れるとブンッっと掛かる。この筋で掛かる鮎は全部23cm級。当たりは小さいが後から力強い引きを見せるので掛かると同時に竿を上に倒して構える。上へと引き上げることができれば楽チン。目印を自分の向かいまで引き上げたら竿を立てて下げながら浮かし抜く。グイグイと下へ引っ張られたら大変。糸の強度を超える手前で足早に下へと下り掛かり鮎を止める。鮎の動きと流れの筋、それに掛かり鮎の弱りの頃合いを見計らって芯を越えさせ手前の緩い筋に誘導する。けれど1度、全くためられず、下りが追いつかずにプッツン水中糸から切られた親子ドンブリが1回。針は2匹掛けたらもう伸びていて交換しなくてはいけない。ためる・下る・抜く・遡るの繰り返しは体にこたえる。大きな囮をつけて一段と大きい岩の向こうに囮を止めているとコンと手応えがきたが引きがない。囮を引き戻してみるとみごとにハリスが中間からプッツンと切れていた。
 瀬の中断によく見るとほんの少し流れがとろんとしている棚がある。ここでは手前の緩いところでも鮎が追ってきた。なぜかここだけは鮎の型が小さいのだが同じところで連続していくつか掛かる。群れが付いているのだろう。徐々に瀬を引き上がるのだが、鮎が掛かると瀬を下って取り込むのでなかなか上に上がれない。
 とろい流れの上にはまた激流がある。ここでまた大型が掛かった。これはうまくあしらえてたぐり寄せで取ろうかとも思ったが抜いてみた。ドスン!は25,6cm級の姿のきれいな鮎。ところが針をはずして引き舟に入れようとしたら中の鮎がフタに当たってフタが開かず、瞬間鮎は体を一跳ねさせて手を離れ逃げていってしまった。続いて2匹掛け、これはなんとか舟の中に入れたがそれでも鮎にあたるので根掛かりして囮鮎ごと仕掛けを切ったのを契機に一度車に戻って引き舟の鮎をオトリ缶に移すことにする。
 さて、瀬の鮎は堪能したので今度はトロで泳がせるか・・・などと考えながら車のドアを開けると同時になんと雨が落ちてきた。この雨はみるみるうちに大雨となり、ついにはバケツをひっくりかえしたような激雨になってしまった。・・・ということでこの日は時間は早いがこれでやめにした。



2004年09月20日

佐波川   本橋上のトロと下の瀬 12:00〜17:30
  12cm〜22cm 30匹

 水が引き元の水量に戻った佐波川です。
 けれど水がきれいになって浅くなり底がよく見えるよとよけいにあの増水で石が飛んでしまって砂底になった川底が痛々しい。
 例年9月末にはたくさんのチビ鮎がたまる本橋のすぐ真下の浅トロに入る。仕掛けをセットしながらしばらく静かにしているとやはり例年通りチビ鮎がたくさん泳いでいるのが見えだした。けれど・・・・小さい。特に今年は初期に水量が少なかったので育っていない。この大きさで追うかな?・・・と思いながら囮を出す。するといくらも泳いで出ないうちに水中がギラギラ光った。軽くぴょんと抜けてきたのは15cmあるかないかの鮎だ。それでも体色は真っ黄っき、はちまき鮮やかな追い気十分の鮎だ。小さくて心許ないがそれでもここは流れもなく水深も浅いので大丈夫だろうと囮にして泳がせる。2つ3っつと続けて掛かった。けれどやっぱりここも石が飛んでいてあまい大きな石がなくなっている。だから追う石も沖には少ない。グイグイ沖へ上へと泳ぐとかえって掛からない。手前岸よりの方でヨチヨチと泳ぐとククンと掛かる。
 7つほども掛けた頃、橋の下の瀬でやられていた人が上がってこられた。「おもしろいように掛かるなあ。」と話しかけてくれたのでしばらく話をする。地元のこの方は1日だいたい4,50匹掛けられるそうだった。お互いが知っているポイントを情報交換してその方は上の堰周りに上がって行かれた。
 その後も鮎を散らさない程度に足場を移動して周辺にいる1番鮎を掛けた。
 なんとかきつい瀬でも泳いでくれそうな囮も確保できたので空いた橋下の瀬へと移動することにする。けれど誰もいなくなったはずの瀬だが、よく見ると瀬尻のトロに一人おられた。「あれ?見落としだったかな?」実はその瀬尻から探っていこうと思っていたのだ。仕方がないのできつい瀬を上から探りながら下っていく。今年はなぜかこの長い瀬は橋下すぐの瀬頭では鮎は追ってこない。いくつか対岸際の大きな石周りで掛かるだけだ。2つ3っつ追加したところで上から素掛けの人が入ってきた。挨拶を交わしてその方は瀬の中段に入られた。「これでは動けない。」ほんとはここで場所変えをしなくてはいけなかった。探れない3級ポイントでねばっても仕方がないのに踏ん切りが付かず、大きな石周りをいろいろと探りながらねばってしまう。釣果は当然あがらない。それでもいくつかは掛けるがきつい瀬なので取り込みは下がらないといけない。しかし下には素掛けの人がいるのであまり思い切って下がれない。一度は「これ以上下がっては下の人にじゃまになる。」というところで良型が掛かってしまい、下がらずに強引にやりとりして親子ドンブリをやってしまった。再度上にのぼってからやり直すが掛けるごとにその人の側まで下がってしまう。
 しばらくするとその方はどうやら思ったほども掛からなかったらしく場所を空けてくださった。「昨日はさっきわしがやってたとこで入れ掛かりやった。仕掛けを入れるたびに鮎が掛かってきたのに今日は全然掛からん。もう誰か午前中に全部抜いて帰ったんだろう。友釣りやったら掛かるかもしれんからやってみたら?」と言ってくださった。そうしてその方と上下を交代する。きつい瀬の中でもそこだけはちょっとだけ流れがトロンとしている。それだけに囮が入れやすい。おもしろいことにここでは囮を入れて同じところでじっと止めてしっぽを振らせているとしばらくしてククンと掛かる。同じ場所、同じ釣り方で次々にくる。ただしこの瀬ではめずらしく小さい17cm級ばかりだ。群れている鮎が囮を群れの中に抱きかかえてそのうち掛かる・・・なんかそんな感じだ。
 だいぶん数をかせいでついにペースダウンしたころ、瀬尻でやっておられた方が竿をたたまれた。それでその方がやっておられたところよりずっと下に下がって攻めてみる。しかしやっぱり午前午後と続けて攻められたからか、全く追いが見られない。残念なことにここも石が飛んで砂の白い色が目立つ。掛からないので少しづつ上へ移動しながら探っていく。すると「ダメやなあ〜」と思う頃に掛かるという感じでポツポツと掛かる。なんとか掛かるのはまだ瀬の流れが流れ込むぐらいきつい流れの所だけだった。そのうち追いが完全に遠のき、目印も見にくくなってきたので竿をたたんだ。けれど時計を見てびっくり。時間はまだ17時半だったのだ。曇っていたとはいえ17時半でもう目印が見にくくなってしまうくらい日が短くなっていたのだ。


2004年09月25日

佐波川   島地、佐波川合流点 15:30〜17:30
  0匹

 ネットで調べてみたらまだまだ増水状態(50cm高)だったが、合流点の島地川ならなんとか竿が出せそうだったので出発する。
 囮屋さんにいた養殖鮎はなんとも小さくそれにやせ細っている。「こんなんで増水の川を泳いでくれるのだろうか?」不安を抱いて島地川へ。
 川に着くと確かに増水ではあるがなんとかやれそうな感じだった。少しでも緩い流れで弱々しい養殖を野鮎に変えようと(いつもなら)瀬尻地点から入る。離した囮は結構勢いよく流芯へと泳ぎ出てくれたのであるがやはり流れに負けてグングン下がっていく。「一度浮かせてヘリコプターをやってしまうとアウトだ。」とテンションが掛かる前に囮にについて下がる。しかし囮はどこまでも下がっていってしまった。
 そこでこの瀬をあきらめ下の橋の下に増水でできた落ち込みの瀬の肩へ場所移動した。あちこちキラキラとハンでいる野鮎の姿が見られた。しかし・・・この肩の緩い流れでさえ養殖囮は泳いでくれなかった。流れに下がり、さらには浮く囮に鉛をかまして止めようとがんばったが、囮を引っ張り上げてもないのに囮は死んでしまっていた。もう一匹の囮はさらに状態が悪い囮。交換して最初から鉛をかますが10分ももたずに息絶えてしまった。
 目の前に鮎はいるのに囮が死んでしまい歯がゆいので素掛けをしてみたが鮎は掛からなかった。。

2004年10月03日

佐波川   本橋上のトロと下の瀬 12:00〜16:30
  13cm〜17cm 10匹
 今日も昼からの釣行。
 佐波川に着くとビックリである。思った以上に増水してたのだ。まだまだ新橋〜本橋では普段はない流れの筋がたくさんできていた。水は澄んではいたがこれでは入られるところも限定されてしまう。それでもさすが好調が唱われた佐波川の日曜日。新橋上には車も止まっており、釣り人も多数はいっているように見受けられた。そこで今日はこのポイントに入るのをあきらめる。
 囮屋さんで囮を購入したが大きさ12cmクラスのやせ細った囮しかいなかった。あんまり悪い囮なので、3匹で2匹分の料金にしてくれた。



 3匹いるとはいえ、無理をしたら先週の二の舞をくらうと瀬をさけて本橋下のトロに入る。普段は池のようなこのポイントでもだいぶん流れはある。けれどまだまだましなので「なんとか囮よ泳いでおくれと」祈る気持ちで囮を出す。やはり思うように沖へ上へと囮は泳いでいってくれない。徐々に下へと流されてしまう。なんとか囮を底にへばりつかせればこのポイントならチビでも野鮎が掛かってくれるはずだ。引きの構えで沖へ手前へと囮の位置を変えてみるが掛かってはくれない。「囮が浮いているのかな?」と一旦引き寄せて鼻環20cm上に0.5号の錘をかます。すると水中糸いっぱいまで下げたところでククンと掛かってくれた。ひょっとして囮が全部ダウンしたら橋下の瀬で素掛けをしようと思い、T中硬硬の竿を持って入っていたので、小さな鮎はピョンと飛んできた。
 小さいながらも何とか野鮎が捕れたのでほっとした。それから竿下・正面・竿上と入れ掛かりに掛かり3匹ほど確保できた。しかしその後当たりが遠くなってしまったのでこの囮を持って橋下の荒瀬に下がってみた。
 やはり流れはかなりきつい。小さな囮であるがさすが野鮎。なんとかこの荒い瀬でも潜っていってくれる。けれどかなり竿先にテンションが掛かるので流れに引かれていることがわかった。それで少しずつ下がる。まだ流れの緩い瀬頭の部分では掛からなかった。そこでたいてい掛かり始める分流との合流点の上まで下がる。ここまで下がるとやはり小さな囮では心許ない。どうやら浮いている感じだったので3号錘を鼻環30cm上に取り付ける。これで沈めてさぐるとやっとググンと掛かった。17cm級。
 このまま錘をつけてやればやれないことはなさそうだったが、トラブルが予想されたので、この瀬はあきらめ、もう一度上のトロに移動する。ついでに竿をT中硬に変える。今度は上へ上がってやってみたが、結構流れの押しも強く、泳がせても忘れた頃にポツンと掛かるだけなので最初の橋下のポイントを目途に下がりながら泳がせて探る。
 その途中ポツポツとは掛かったが、同じポイントでは2匹目が出ない。そこで対岸に渡ったり下がったりしながら場所を移動しながら囮を泳がせ、探る釣りを展開した。「ここも掛からないのかな?」と思ってるとククンと掛かるというぐらいに掛かりは遅かったが他では竿出しが難しいと思い、結局今日はそのまま釣り続けた。空が曇ってき、寒さも感じ、追いも遠ざかったので16時半。まだ早い時間だったが竿をたたんだ。


2004年10月09日

佐波川   本橋上のトロ・新橋上 10:30〜17:30
  14cm〜23cm 16匹

 そろそろ鮎も終わりと思いながら佐波川へ行く。下流部から川見をしながら車を進めるがアパート前から順にポイントには全部竿が立っている。さすがに好調が言われる今年の佐波川だ。けれどどうも竿が曲がる様子ではない。
 先週確保した囮を持ってまず新しい野鮎を確保するために本橋下のチャラトロに入る。けれど思ったほどチビ鮎が見られない。かなりな数の鮎が連続の増水によって流されてしまったようだ。それでも1週間餌なしで飼ったやせ囮での囮交換は30cm高ではここしか自信がないので囮を出す。やはり反応は少ない。いつもなら囮を沖に出すと同時に追いが感じられるのにそれがない。足下から下へ、さらに沖へ泳がせて出し今度は上へと探り1時間ほどたってようやく最初の一匹が来た。15cm級。慎重に寄せて引き抜く。とりあえず囮が変わったのでほっと一息である。元気な囮に変わっても野鮎の反応は同じようなもの。やはり沖まで出してから上を探ってようやく次が掛かる。下の流れの速いところでも反応はイマイチ。一番反応がよかったのは足下から岸スレスレに葦際をのぼらせるコースだった。それでもどうやらかなり野鮎はナーバスになっているようで掛かった後はすぐ気配がなくなってしまう。なんとか小さいながら5匹ほど確保できたので今度は橋下の急瀬へ場所移動する。
 しかし瀬の中段に素掛けの人が一人。瀬尻に友釣りの人が一人入っていた。割り込ませてもらえば入れないこともないがここはあきらめてトロの最上部に移動することにする。
 川の中をよいしょよいしょと移動しながら川見をするがどうもこのトロでは他にパッとする鮎の付き場は見られなかった。ようやく目的地にたどり着いたがなんとここにもちゃんと一人入っていた。
 仕方なく浅場を中心にトロを泳がせながら今度は下る。けれどもやはり鮎の魚影は薄く15cm級を3匹ほど追加しただけだった。
 時間は1:30。さてそれではどこへ?と考える。上の岸見だったらまだ残っているのではないか?人丸の瀬肩はどうだろう・・・等々。けれど昼を過ぎたのできっと新橋上はもう人がいなくなったのではないかと車を下へ向ける。
 新橋を見るとやはり上のトロには人がいなくなっていた。そこで場所をここに決める。川に降りて畳石の上に立つと案外流れがきつい。まだ30cmほど水位は高いのだ。「まあそれでもこのくらいならやれないことはない・・・」と下へ下り橋の下を対岸へ横切る。橋下付近はかなり流れが強いので少し上へのぼってから竿を伸ばす。足下の浅く流れが少し緩いところから小さな囮を出すが追ってこない。しかたがないので沖の流れの芯へと出していく。けれど囮はどうも底に入ってくれないようなので仕掛けをメタル0.08に張り替える。そして囮も新しいのに交換してさらに上へ上り流れが少し緩んだところで囮を出す。今度はちゃんと潜ってくれた。けれどなかなか鮎は反応を見せてはくれない。対岸の畳石の際は深くなり、そしてかけ上がりになっている少し周りの石より大きな石が沈んでいるところだ。そこに狙いをつけて引き泳がせで誘導していく。狙いの付近に囮が入ったと思ったらココココン!と言う感じで道糸が踊る。掛かったのだ。最盛期のような掛かってすぐグググ〜〜ンと引くのではない。けれど鮎の型はいいようでなかなか浮いては来ない。下がりながらためて抜くと20cm級だった。囮がよくなったので今度は遠慮なく沖へと出す。しかし反応はない。ゆっくりゆっくりと上へ上げて探るがだめである。今度は鼻を効かせながら下へ下げていく。大きな石が見えたところで反転させて石裏に落とし込むとククククン!と掛かった。今度は23cm級。囮が大きくなるとさらに反応が出なくなる。上へ上へとゆっくりと移動していく。足下や竿下も探ってみるがやはり反応はない。掛かるのは沖の畳石手前だけである。流れのきついところはどうだろうともっと上の分流との合流点まで上がってみる。ここは2週間ほど前までは型のいいのがよく掛かっていたのだが午前中に攻められたこともあってか全く掛からなかった。再び下って畳石の手前をせめるとポツポツと掛かったが雨まで降ってきて空が早く暗くなった。川から上がる前に最後に橋の下近くの流れの速いところに囮を沈めたらまだ若い鮎が掛かったが抜きを急ぎすぎてキャッチミス!これで竿をたたんだ。




2004年10月11日

佐波川   アパート前  12:00〜14:00
                  10cm、15cm     2匹
       本橋上   14:00〜15:30
  15cm〜17cm  3匹
       人丸橋上   16:00〜17:00     1匹
                            計  6匹

 納竿の気配
 佐波川に行く。前日とはうってかわって良い天気だ。けれど前日の雨で水位はまだ30cmは高かった。
 まずはいい野鮎に囮を変えたい。小さくても良いから泳がせで掛かるところをと下流のポイントをのぞく。大橋堰堤より下は禁漁になっているので竿が出せるところでは最下流のアパート前へ行く。素掛けの人が3人ほど入っていたが掛かっているようではなかった。車から降りて川をのぞくが好ポイントであろう河端は垢は付いていそうなのに石についている鮎の姿は全く見えない。けれど瀬肩からトロではあちこちで跳ねている小型の鮎が見られたのでいくらかはチャラに小型の鮎がついているだろうと身支度を整える。
 川にはいるとき素掛けの人がちょうど川から上がってきた。声を掛けると「いるにはいるけど掛からない。」とのことであった。本筋の瀬の肩に膝をつき囮を出す。しかし囮は勢いよく沖へは泳ぎ出てくれない。仕方がないので時間を掛けてだましだまし上へとのぼらせていく。けれど全く鮎が追う気配はない。静かに囮とつきあっていたら時折小型鮎の群れが視界に入り腹を返すのが見えた。しかしこの鮎たちは石に落ち着く様子がなく、石をハミながら移動していってしまう。そうこうしているうちについに囮はのぼらなくなってしまった。仕方がないので上竿に構え直して下の瀬へと下がっていく。瀬の中でもあちこち鮎が跳ねているが囮を近づけると跳ねが止まる。どうやら同じような群れ鮎らしい。ここなら!と思えるところにどんどん囮を入れ替えていくが全く掛からない。結局けっこう広い瀬を一回りしてみたが一匹も掛からなかった。過去によく泳がせでかかった対岸の瀬肩まで足を進め様子を見てみる。やはりここは石がびっしり詰まっており、垢もよくついているのだが付き鮎は見られなかった。その下の分流は残り鮎がよく居るところ。ここで勝負を掛けてみる。新しい囮に変えて最初から瀬の中の棚に入れる。するとしばらくじっと囮をさせているとクリクリと掛かってきた。「しめた!」と喜んで抜く。キャッチしたのはなんと瀬付き鮎。やせ細ったオスだった。「これではダメだ。」とその場所は捨て元気の良いオスでもう一度上のトロを泳がせながら入川点へ戻っていく。すると途中でククンと掛かった。しかしこの鮎は10cmほどの小鮎。その後は全く掛からず、「こりゃどうにもならん。」とポイントを変えることにする。
 有望な新橋上はすでに5人ほど入っていた。それでさらに上へ。本橋上のトロに移動。しかしここもおとといよりもさらに魚影が薄くなっており、石についている鮎は見えない。しばらく泳がせてはみたものの掛からない。いい囮もないので仕方がない、ギャンブルにかける。
 下の瀬へ。できるだけ早くいい囮を確保したいので良い川相の所に一気に下がり先ほど手に入った元気の良いオスを出す。しかし・・・これがなんと!一発目で根掛かりをしてしまった。お先真っ暗だ。仕方がないので泳ぎの悪いメスに鉛をかまして下がりながら攻めてみる。けれど荒い流れの中で鮎は掛かってこない。囮の弱りも早いだろうから瀬を見切りぐっと下がって瀬尻に移動する。
 ここで鉛付きの囮を引き探っていくが掛からない。瀬尻の流れが底をあらうところまで上がったところでクククンとようやく来た。が、しかしクククンときてすぐバレてしまった。その後もしばらく探ってはみたが囮が半死に状態になってついには根掛かりしてプツン!万事休すでここをあきらめた。
 次の手が見えないまま橋の下までのぼって仕掛けを仕舞っているとなんと橋桁下の目の前のチャラに小さいながらも石についている鮎が見えた。けれどあんまり足下なので仕掛けをセットしたらその次点で逃げてしまうかもしれないとさらに周りや角度を変えて鮎を観察した。すると小さいながらも何匹か石についた鮎が見られた。そこでそっと竿を伸ばして身をかがませながら鮎を入れられる足場まで移動。そして10cmの小型鮎に鼻環を通す。こんな小さな鮎でも一発目だけは尾を振ってくれるものだ。その一発目でガクン!と掛かった。慎重に頭上の橋に竿が当たらないように竿裁きをし、鮎を下へ流す。やっと竿が立てられるところまで下げ流して引き抜くとあれれ?鮎が一匹しかついていない。「え”ばれた?!」ガックリと肩を落として鮎を寄せるとなんか鮎が大きい。「あれ〜〜?」と引き上げるとなんとついていたのは掛かり鮎で鼻環を通した囮鮎の方がいなかったのである。「うひょ〜!」と一気に喜びがこみ上げる。
 元気な野鮎が確保でき復活!である。再度ポイントを橋の上に移して泳がせ仕掛けをセットする。けれどこの囮、やりとりでだいぶん時間を掛けてしまったので思ったほど元気がない。泳ぎがとろいのだ。それでもなんとかむち打つようにテンションを掛けて泳がせる。かなり時間は掛かったが沖の方でようやく次が掛かった。回転が良くなるかと思ったが、そうは問屋が卸さない。次はなかなか来ない。そこで先ほど見つけた橋桁の下に囮を滑り込ませる。するとここではポツリポツリと掛かってくれた。けれどここも小さなポイントなので4匹追加したところで当たりは途絶えた。
 元気の良い囮が手に入ったので再度橋下の瀬に移動。下がりながら探るがやはり追いはない。「この瀬は見切った方がいいか・・・」と思ったときやっとククンと掛かった。流れがきついのでついて下がって止めて抜く。色変わりしたオスである。もう一匹・・・と掛かり鮎に囮を変えて出すと「あれれ??」手応えがない。驚いたことに竿のトップの糸止めから仕掛けが抜けていた。ダイワの竿では時々あるトラブルだ。けどこんな時に・・・・。力を落としたので場所を変えることにする。
 思い切って浄水場の堰堤より上に行ってみる。案外上の方が若い鮎が残っていたりするものだ。新幹線のポイントを見てびっくり!なんと5、6人は入っている。あちこちの流れに立っておられるのでここは結構掛かるのであろう。
 そこを飛ばして人丸橋上のポイントへ。ここは終期によく泳がせて掛かるところ・・・ところが30cm高の水位では流れがきつすぎるようだった。残った囮では泳がせても上へは飛ばなかった。ちょうど瀬に落ちる寸前の肩で勢いよく掛かった。これはいけるぞ!と思ったがこの鮎がなんと腹掛かり。しかも抜いたときに針が網に絡んでしまって掛かり鮎が宙づり状態になってしまい傷口が開いてしまって腹の中の卵が出てしまっていた。残念ながら囮は変えられない。その後、弱い囮でしばらくやってみたが残念ながら次は来なかった。



 この日で今年は竿を納めた。




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