山口県 阿武川
年券 6000円
山口県の萩市に注ぐ川
本来は水量も多く、水もきれいで天然物の鮎の遡上はとっても多い。
鮭も遡る川である。
主な釣り場は阿武川ダム下流の川上村地区と明木川、ダム上流の長門峡、徳佐上付近。そのほか道の駅旭付近の佐々並
川でも鮎が釣れる。
ダムの下流域はダムがかなり下流にあるので釣場となる流域は短い。けれどその短い間にたくさんの遡上鮎がたまるので、
天然遡上いっぱいで数釣りができる。
川相もとてもよく、川幅もある。束釣り可能!という感じで、鮎釣りファンなら喉から手が出そうになる川である。
6月中は友釣り限定解禁、その後も網入れなどで川が荒れることはそんなにない。
けれど・・・大きな難点が2つ
一つは囮屋さんがない。何件か個人商店に置いているところはあるが、いつも元気な囮が用意されているとは言えない。私
は行くときは前もって他の漁協などで囮を買って釣行する。
もう一つ・・・これが・・・・ダムである。この阿武川ダムの放水は無茶苦茶である。7月も後半になると朝8時ごろから夕方3時
頃まで放水を止めてしまう。全く出さなくなるのだ。朝、「さあ!やるぞ。」と勢い込んで囮を入れると気持ちよく掛かる。どんど
ん水温が上がってきて「これから追いがさらに活発になるぞ!」と思う頃にはどんどん水位が下がってきて鮎が掛からなくな
る。そのうち芯流まで全部河原になってしまい、挙げ句の果ては流幅は1m、チョロチョロしか流れが無くなる。あっちこっちに
水たまりができ、干川になってしまうのだ。夕方には今度は一気に放水が始まり、うっかりしていたら荷物が全部流されてしま
う。これを知らない人は広い河原まで車を入れてしまって、急な水位の上昇に車がつかってしまうことになりかねないので要注
意である。
これがなかったら最高の穴場なんですが・・・
上流の長門峡付近は解禁当初と8月からがいい。もともとはそんなに水量が多い川ではないので減水すると釣りづらいが、
石が大きく、人工種苗鮎がよく育つ。他の川が低調な時でも、1日30匹平均の良型の鮎が掛かる。川には岩場も多く、人知
れぬ岩場に歩いて入って尺鮎を何本も獲ってくる地元の名人さんもいる。ただし、長門峡下流は土手壁が大変高く、河原に降
りるはしごが掛かっているところもあるが高いので足を滑らさないよう無理はせず、十分注意してください。
不思議とここでは冷水病という言葉は聞いたことがない。


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