2024年 釣行記

2024年04月27日
4月27日(土)  
丸尾港    8:00 〜13:00

 今季は全く週末の天気が悪い。この日もお天気下り坂でのち雨の予報。風も強くて気持ちも上がらない。東の強風は丸尾港なら避けられるので午前中の満潮に合わせて竿を出しに行った。
 行って見ると確かに風は当たらず釣りは可能だが外海が大荒れで潮がかなり濁っている。この濁り外荒れで魚が入ってこなかったのか潮時はいいのに反応がとても悪く昨日に引き続き付け餌が全くとられない状況が続いた。時折海面がざわつくのはサヨリだろうか。例年に比べ遅れていたサヨリがやっと入ってきたのかもしれない。満潮前後の好時合いに期待したがそれも全くの変化無しで過ぎていき、結局1度のアタリも無く昼になったので終了。

ボウズ
2024年04月26日
野波瀬岸壁 14:00〜17:30

 平日だが仕事が空いたので南風の風向きから野波瀬岸壁なら追い風で釣りになると昼から向かった。到着すると読み通り釣り場は弱い追い風。十分に釣りやすい。堤防は平日だからかほとんど釣り人はおらず、ポイントは選び放題だ。 乗っ込みの時期でも有るのでかけ上がり砂底シモリ点在のポイントを選んで釣り開始。
 しかし…最初こそ少し付け餌の沖アミの頭をかじる反応があったがそれも時間と共に薄れ、ついには無傷で生沖アミが上がってくる始末。日没の好時合いに期待を込めて釣り続けたが結局最後まで状況は変わらずの丸ボウズ。
2024年04月17日
床波港 10:30〜16:00

 仕事が早く上がれたので、どこか竿が出せるところはないかと探したが風が強くてどこもきびしそう。こういう時は最後の風よけ釣り場と床波港の沢波川河口に行った。ついてみると外海は荒れるほど風が強いがやっぱりこの河口の階段は風が当たって無くて竿が出せそう。ということで満潮前の上げ潮時から釣り開始。ここは風よけにはいい場所なのだが、水深が浅すぎて干潮時には釣りにならない。雨で川が増水しても流れが速くなりすぎて釣りにならなくなってしまうので、タイミングが合わないと竿が出せない場所だ。
 早速撒き餌をこしらえて10杯ほど投入し、仕掛けをセット。水深が浅いのでハリスは短くひとヒロほどしか取れない。「もし喰ってくるとしたら満潮前後だろうな。」と2時間後の満潮に照準を合わせて撒き餌を打ちながら時を待つ…とつもりだったが始めて5投目、ふいにウキが踊って消し込んだ。道糸が走るのを待ってグインとあおり合わせ。見事に針がフッキングした。グーンと重く引く手応えで「これはチヌだ!」ところがまさかまだ喰うとは思ってなかったのでタモを組んでなかった。困った困ったで少し沖目でテンションを竿にかけ、左脇に竿を抱いて、竿袋からタモの柄を取り出し、網を出して組む。掛けたチヌは元気がよくてよく走る。時折リールを巻いてテンションが掛かる状態にしないとバレてしまうし、なかなか立てた竿を脇に抱えながらタモを組むことができない。結構時間が掛かってしまい、掛けたチヌを周囲に走り回せてしまった。それでも針が外れることなくなんとかタモも組めてチヌをすくうことができた。

    

体の白い35cm越のチヌ。魚体が白いからもう何匹か続いてくるかと思ったが、続くことはなかった。チヌを掛けたまま暴れさせてしまって周囲にいたチヌをおびえさせ、散らしてしまったのだろうか。
 それからはいくら撒き餌を入れながら続けてもチヌが喰うことはなかった。潮が下げに変わり浮き下が一ヒロほどになったので竿をたたんだ。

35cm 1匹
2024年04月14日
野波瀬釣りデッキ 10:30〜15:30

 昨日渓流に行ったので足にきている。座ってやれる釣りはないかと考えてたらちょうど風が野波瀬釣りデッキ向きだ。乗っ込み時期は釣りデッキの深場のチヌは群れで浅場に移動してチヌはいないとは思えるが久しぶりに掛かり竿も持ちたいので行ってみた。
 釣り場に着くと思った通りやってみたい2番での釣りにちょうどいい風向き。筏も空いていたので希望通りの2番筏に降りた。けれど…これも思った通り魚の反応は薄い。やり始めこそ周囲にいた小さい餌取りが付け餌をつついてきたが、釣りを続け、団子を打ち続けたらそのチビ餌取りも撒き餌を喰って満腹になったのか餌をとらなくなっていった。
 途中上に誘い上げた時に一気に竿先をひったくったのは手のひらマダイ。そして好時合いの2時過ぎに合わせるアタリが出て針に掛かったのは手のひらマダイと笹の葉ベラ。実に針に掛かったのはこの3匹だけ。我慢して団子を打ち続けたら1匹でも寄ってきてくれないかとあきらめずに最後まで団子を打ち続けたが、無情な結果となった。

    

小鯛 18cm〜21cm 2匹       ボウズ
2024年04月02日
丸尾港 10:30〜16:00

 今日は休み。せっかく休みだというのに、お天気は下り坂。山の方は午後から雨という予報。調べてみるとこちらは夕方まではなんとか降らずにもちそう。そして東の風で満潮は12時前後と丸尾港にはもってこいの好条件なのでちぬ釣に切り替えての釣行。
 平日だし誰もいないだろうと思ったけどお一人先に竿を出してる人がいた。挨拶して最近の調子は?などとお話をしてから隣で竿を出さしてもらう。するとすぐにその方は一つかけてあげられた。その後も連発とは行かないが30分おきに一つまた一つと調子よく上げられている。しかし、こちらは全くの無反応。満潮までの上げ潮ではアタリは出なかった。
 お昼を過ぎて潮止まりから下げ潮に変わったところで先の釣り人は帰って行かれた。その後下げ潮に変わってもこちらの状況に変化なし。「あ〜残念ながら今日はボウズかぁ。ポイントが悪かったかなあ…。」
お隣の先行者さんが3匹4匹と釣りあげておられたので余計に残念な気持ちがわき上がる。
 満潮時を過ぎてかなり下げ潮が進みあきらめが大きくふてくされ気味になってる頃、ふいにウキに反応が出た。
「これを逃してなるものかあ〜。」
とじっくりと待ってウキが水中に引き込まれるタイイングでぐんっと合わせるとうまくフッキング。結構強い引きを見せて上がってきたのはよく太った35cm級のチヌ。タモに導いてうまくゲット!

    

「ありがたい。あきらめてたのに一つ喰ってくれた。」
そしてその15分後に再びアタリが出て、今度は少し小さめの30cm級。
「時合いが来たか!」
釣れたチヌも白かったので群れが寄ったか?と後が続くことを期待したが残念ながらこの2匹でアタリは止まった。
 その後も間を開けたらまた来るかと期待して続けたが続くアタリはなく、引きも5分を超え、雲も厚くなり風がひんやりでどうやら雨がやってきたようだったので竿をたたんだ。やめて正解、車に戻ったときにはぽつぽつと雨が降り出してきた、

    

30cm、35cm 2匹
2024年03月31日
大津島 刈尾港一文字   8:30〜14:30

 いつもの渡船屋の釣り基地さんからの徳山湾磯渡しのチヌ釣りです。けれど、前日、紙祖川へのヤマメ釣りで足がまいってしまっているので「一人上がりでもいいから足場の平らで座って釣れるところに降ろして欲しい。」と誘ってくれたタケさんに言うとタケさんが選んでくれたのがこの刈尾港の一文字。そしてタケさんも一緒に降りてくれた。
 さて、タケさんももちろん僕も全く初めての場所。まずはポイント選びと波止場の端から端まで見て回るけど内も外も特に何も変化のない波止場だ。水深が深くて底まで見えないこともあるけれど、波止場はケーソンで回りに捨て石もなく、回りには沈み磯もないようだ。変化がなければ潮通しのいい両端がセオリー。けれど片方はフェリーの通り道。反対側は砂浜に近く水深は一回り浅いところのよう。そこで第二セオリーとなる中央部に釣り場をセットした。
 底や周囲、魚の状況を探りながら始めるが、やっぱり底は平坦な砂場のよう。撒き餌を入れてもほとんど状況は変わらず餌取りも寄ってこない。周囲の底を計ってみても変わりは無い。仕掛けを底にずらして流してみても底掛かりもしない。「こりゃ、近くにたまたま居着きがいるか撒き餌で周囲のチヌを寄せられるかだな。」何投か仕掛けを投入して潮の流れを見る。堤防の近くは寄せ潮、沖目はゆっくり左に流れるのがわかったのでポイントは沖目の左潮狙いに設定する。
 そしてピンポイントに撒き餌を集中して入れて釣りを続行するが全然変化音沙汰無し。そのまま1時間が経過。
「居着きはいなかったか。」
大抵居着きがいれば1時間以内に喰ってくるものだ。
「じゃぁ次は2時間以降に撒き餌で寄せられるかだ。」
と変化なくとも撒き餌を打ちながら釣り続ける。
「2時間超えて音沙汰無ければポイントを堤防端に変えた方がいいかな。。」
と考えてたら読み通りの2時間後に急にウキが動き出して引き込むタイミングで合わせるとグイーンと魚が乗った。浮き下竿2本と結構水深があるので結構よく引く。寄りチヌを散らさないようにゆっくりとやりとりしてチヌを暴れさせないようにし、ようやく浮いたチヌはタケさんに掬ってもらって1匹目ゲット☆40cm級のよく太ったチヌ。

    

 色が白かったので続けてくるかと思ったがそう簡単にはいかない。魚影は薄いようだ。その後1時間、沈黙が続いたがふとウキがモヤモヤしだしたので、グインと大きく誘いをかけるとスーッとウキが引き込まれ、ぐいと合わせる。今度もうまく針掛かりして2匹目はこれも白い35cm。
 その後もやっぱり続かず、昼食を挟んでまた1時間後、急にウキに変化が出てこれも引き込むのを待ってぐいと合わせてきっちり針掛かり。少しスマートな40cm級。迎えの船まで後1時間ほどあるのでもう一匹追加できるかと思ったが次が来るより迎えの船が来る方が早かった。島影になって風の影響も受けず、天気薄曇りといい気持ちで静かにそしてクーラーに腰掛けてゆっくり楽に釣りができ、とてもいい釣行となった。

    

チヌ 35cm〜41cm 3匹
2024年02月25日
床波漁港   10:30〜14:00

 強風は続く。しかし今日は昨日と打って変わって風向が北西になった。北西の強風は当然日本海は大時化なのでまた近場へ。昨日丸尾で白いチヌが釣れたのだから丸尾より早い床波でも喰ってくるのではないか。ちょっと期待しての床波釣行。ここは北西風は背中受けなのでこの風でもなんとかなる。朝の満潮からの引き潮時狙いで行って見た。
 強風でもあるし、乗っ込み前のこの時期でもあるしで波止場には誰もいない。シモリの場所を検討して釣り場を決める。やはり風は強いが海面の波立ちはそれほどでもなく、釣りにそんなに悪影響はない。早速20杯ほど先撒きを入れて仕掛けをセットし、釣りを開始する。
 すると第一投から沖アミの頭が取られる。やはりこっちの方が丸尾より魚反応がいい。けれど、2号の小さな針でも口に入らないようで浮きを引き込み、魚が掛かってくることはない。「続けていれば、これだけ餌取りの活性があれば、状況は上向くだろう。」と思い、撒き餌を打ちつつ釣り続けるが状況は変わらない。
 西風に押されて仕掛けは風下へと動いていくが時折風が止まったときは浮きは止まるか風上へと動く、どうやら風と潮流は逆のようだ。けれど、風吹きは弱まらないのでそんな潮流に乗る仕掛け流しはできない。投点を潮下にしてダイレクトに狙ったり、道糸操作で浮き流れを止めたりといろいろやってみるがチヌは喰わない。
 2時間…3時間と経っても状況に変化なし。かえって餌取りが満腹になったのか餌が残るようになり反応が薄くなっていく。ここのポイントは浅い。潮引き半分も過ぎれば浮き下はハリス長しかなくなる。こう浅くなってしまっては釣り気も半減。底もはっきり見えて魚影も見えず、風もさらに強くもなるのでもう嫌になってやめた。
 全くの丸ボウズ、床波はまだまだ時期尚早のようだ。

ボウズ
2024年02月24日
丸尾港 10:30〜14:30

 全く週末になると風が吹き日本海は海が荒れる。だが今日は北東の風。この風なら丸尾港なら堤防に防がれ釣りになる。潮時を見たら10時が満潮。なので少し潮が下がった頃を見計らって行って見た。するとまだ乗っ込みには早いこの時期、釣り人は誰もいない。
 沖を眺めてここぞというポイントを釣り座に選び、道具を降ろす。まずは撒き餌を作り、20投ほど撒き餌を打って仕掛けをセットする。やっぱり風は背中の防波堤に遮られ、ポイントはほぼ無風。風に影響されない。付け餌を入れてみたら、前回と違って今日は付け餌の沖アミの頭がかじられる。餌取りがいるということは少しは期待が持てる。浮きにも時々だけれど一節ほどじっと抑えたりちょんちょんと跳ねたりと反応が出る。合わせようと思う食いアタリは出ないが反応が出るだけでもうれしい。「この調子ならひょっとしたら続けていればチヌが寄ってくるかもしれない。」とあらぬ期待をしながら撒き餌を打ち、かじられた付け餌を付け替えて仕掛けを入れる。けれども状況に変化はなく、時間は過ぎる。
 今日は大潮、潮の動きが速い。後1時間もすれば堤防際の捨て石が出てくる。ここは水深が深くなく、捨て石が出るとポイントの水深は1ヒロほどとなり、チヌは沖へと姿を消し、釣れなくなってしまう。「残された時間は後1時間ほどかぁ」と思ったとき、ふっと一節浮きが沈んで浮いた。「これはチヌの喰いアタリが出る前触れ?」と注視するとスッスーと浮きが沈み、その後ズーンと勢いよく引き込まれた。「やったね!」っとさおをあおって合わせるとぐーんと重みが乗った。意外に手応え大きく、ドラグが鳴る。少し締めると竿が引き込まれる。ハリスは今回ちょっと太めの1.7号にしてるので力を入れて竿を立てて寄せに掛かる。あしらってやっと浮いたら思ったほど大きくはない。たもで掬って見事にゲット!白く輝くきれいなチヌ。

    

 「このきれいな白いチヌならまだ居るんじゃないか?」すぐに追い撒き餌を打ってチヌをびくに入れて仕掛けを投入したが、もうだいぶ潮が引いて浅くなってるところで掛かりチヌが暴れたからか後が続かない。「なんとかもう1匹。」焦りながら仕掛けを入れ続けたが岸際の石の頭が出始めると餌もかじらなくなり、終わりとした。
 やっぱりまだ時期が早いので群れるほどもチヌは居なかったのかもしれない。けれど、この冬、ここでは初チヌだったから釣れたのはとてもうれしかった。もう1ヶ月もしたら乗っ込みが始まり、この寂しい波止場もにぎやかになることだろう。



35cm 1匹
2024年02月17日
野波瀬釣りデッキ   10:00〜15:30

今季ももう終わりが近いこの時期になって、やっと自分の好きな2番でやれる天気になった。北東の風3m。これなら2番筏で東を向いて竿が出せる。10:00着はすでに先客さんがお一人おられたが東向きが空いていたので一緒にさせてもらう。先客さんは小アジを釣っての泳がせ釣りのようだが、残念ながら餌の小アジが全然釣れなくて餌の確保ができず、苦戦しておられた。
さて、期待のこちらは…なんと最期奈良ならうるさいくらいにいる餌取りが…全くいない。どんどん団子を打つが沖アミが無傷で上がってくる。1時間…2時間…やっと微妙に穂先に反応が出て、時々ではあるが沖アミの頭をちょっとだけかじられるようになった。でも、それだけ。巻き上げる仕掛けの先にはいつもどろーんと1匹丸ごとの沖アミがついて上がってくる。今回は少しでも多くの雑魚を集めたいと思っていつも以上にアミと沖アミのミンチを団子に混ぜたのにその効果は全くなし…と思ったら、なにやら中層にヤズでも回ったのだろうか。一度仕掛けを回収してるときにグインと穂先をひったくられた。考えてみたら餌のついた針の巻き上げはルアー効果。追ってきて食いついたのだろう。でも残念ながらフッキングには至らなかった。それからしばらく仕掛け回収の際にアクション入れたり巻き上げに変化を入れたりして誘ってみたけれど反応が出ることはなかった。
 
 昼食後もただただ団子を入れては割れてちょっと誘って反応無しで巻き上げるという空しい団子打ちは続く。2時頃、再び巻き上げ中に竿先がひったくられた。瞬間巻き上げを止めて糸をふかせて…ビューっと糸が走ったところでアワセを入れる。グーン☆今度は見事に掛かった!突っ走りは逆転親指サミングで対処し、走りが弱くなったら糸がたるまないように急いで巻く。急に反転して再度突っ走る…。切られないように対峙するのは結構難しいし、これまで無反応だったからこの対決は楽しい♪そしてなんどかのやりとりを経てやっと浮いた魚をたもで掬う。40cmを越えるヤズだった。これはうれしいお土産です。



 無反応でも密かに周辺に寄ってきてるチヌがいて、時合いがきたときに喰ってくるワンチャンスがあるかとぐっと我慢して団子を打ち続け、ゴールデンタイムの3時を迎えたが結局期待の2番筏も無反応のまま納竿となった。



ボウズ  ヤズ45cm 1匹
2024年02月12日
野波瀬釣りデッキ    10:30〜15:30

 今季の掛かり釣りは全く釣果がパッとしない。まずはお天気の悪い日が多く、狙いのタイミング、場所で竿を出せるときが非常に少ない。そしてチヌとの出会いが非常に少ない。1日がんばってもアタリも無し、気配も無しという釣行が続く。そんな調子のままついにこの冬の掛かり釣り期間も終盤を迎えた。毎年のこと野波瀬釣りデッキは2月に入ると居着きのチヌたちも乗っ込みに入り、産卵のために群れて浅場へと移動するのか極端に釣果が減る。居残ったチヌの数が減ってしまうのだ。そんな少ないチャンスも大抵出るのは夕方の時合い。そのチャンス時合いも去年から最終便の時刻が16時になってしまって勝負ができなくなった。「これじゃあどうせ釣れない…」と思っても行って竿を出したくなるのが掛かり釣り。なんにも釣れないのに朝からひたすらダンゴを握って投入を繰り返す。端から見たら「あの人何やってるんやろう?」って見えるだろうが、この一連の行動、そして雑魚たちでもつついてくれて、その反応が出る竿先を見つめているだけでも楽しい♪この感覚ってきっと掛かり釣り師でないとわからないんだろうけど…。
 ということで今回も北西風が強い中の釣行。この風を背中に受けて釣りができるチヌが釣れる可能性の高いポイントは団体筏。そして1番、2番。これらの場所なら南向きに釣り座を構えることができる。そして港を出船。筏群について見てみると、1番2番には先客さんがいらっしゃる。そして団体筏は空いていた。ということで今回のポイントは団体筏を選択。反応が多い時期なら底荒れするところを外してポイントを設定するのだが、この活性の低い時期、少しでも餌取りに相手してもらおうと底の粗い中に釣り座を構えた。
 ところが…それでも魚反応は少ない。開始〜1時間、全くの反応無し。竿先は微動だにせず、付け餌の沖アミは全く無傷で上がってくる。「しっかり団子打って魚を寄せるで〜」2時間…やっと竿先に時々微妙な反応が出る。その中、沖アミの頭をスパッと切る取り方があったので上への誘いを入れる。するとクーっと竿先が入り込み、これは針掛かりして小鯛が釣れた。

    

「よし、これからや!」と意気が上がったが、いやいやそれ以上活性が上がることはなく、時に沖アミがボロボロ…これはチビカワハギ、時に竿先がピョンピョン…これは小フグ。2匹ほど小フグを針にかけて昼食休憩。
 一服後、さらに団子にアミと沖アミつぶしを加えて団子を練り直し後半戦の開始。昼からはさらに風が強くなり、筏が動く。この団体筏は固定が弱く、風の影響が大きく出るが今日は風向、風力が一定なので筏の動きはあまり荒れずに一定の動きをしているのだが風が強くなるとやはり移動幅が大きいようで餌入れの状況から底位置のズレが大きく感じる。時に餌取りの反応が全くなくなる。それでも「動く筋全部に団子効果を出してやる。」とどんどん団子を打ち込んで粘る。…けれど、さらに1時間、2時間…反応は変わらず、チヌの気配も感じない。ついに3時。本来ならここからが時合いの本番!というところだが最終便が16時となった今ではもう釣りも最終。片付けを意識しながらの寄せた魚の最終まとめ。誘って食いを探してアタリを拾って…団子打ちより待ってアタリを拾って今ポイントにいる魚を探す。そしてついに納竿片付けの時間。今回もチヌのアタリ、チヌの気配は見られずの丸ボウズ…。

2024年02月10日
床波漁港 10:00〜14:00

 今年は週末になると北西の強風が吹く時化になることが多く、まともな釣りがあまりできない。この週末も北西の風が強く釣りは無理な感じ。それでもなんとか竿が出せるところはないかと北西風に強い床波漁港に様子を見に行ってみた。確かに風は強いがここは北西風は背中側になるのでなんとか竿出し可能な感じ。「昼からさらに強くなるかもしれないけれど、やれるとこまでやってみよう。」とポイントまで出てみた。「よし、これならなんとかやれそう。」ということで釣り具を降ろして準備をし、釣り開始。そういう状況だから波止場に他の釣り人はいない。海を眺めてシモリを確認し、一番良さそうなところをポイントに選び、撒き餌を打って釣り開始。
 ところが…この場所らしからぬ魚反応のなさ。いくら撒き餌を打っても付け餌がなくならない。1時間2時間…状況は変わらない。そして満潮を迎え、引きに変わっても…変化なし。タナを浅くすると時々ちょっと餌をかじるが、どうやら木っ端フグ。合わせると一つ針に掛かって上がってきた。思った通り昼を過ぎるとさらに風が強くなり、仕掛けが凧揚げ状態になり回収が大変になる。それでも辛抱して続けたが引き五分となっても状況は変わらず、風が強くなるばかりでついに辛の抱が切れた。らしいアタリも気配も無く丸ボウズ。
2024年02月04日
丸尾港   12:30〜17:00

 この週末は悪天候で釣行できないと思ってたら昼になって急に陽が差しだした。「こりゃいかねば。」と急遽準備して丸尾港へ。弱い東の風に満潮は14時過ぎ。丸尾港にはとてもいい条件だ。しかし、全体的に水深の浅いこの漁港に低水温期の今、チヌが回ってきてくれるだろうか…。
 撒き餌いはアミエビとオキアミをしっかり混ぜて寄せきるためにポンポンと多めの撒き餌を打っていく。竿出しする前に十分な撒き餌を打って準備をし、餌を投入する前に再度たくさん撒き餌を打っての開始。ところが開始まもなく元気な15cmほどのカサゴが浮きを引き込んだだけでその後はほとんど浮きに反応は出ない。時々もたれたような浮き反応が出て付け餌のオキアミの頭だけを引きちぎっていっただけ。満潮前後に動きがあるかと思ったけれど、期待は裏切られ、下げ潮になったら少しは変わるかと思ったけれど全く反応無し。さらに夕方の時合いは…と思っても餌はそのまま上がってくる。結局納竿までなんにもいいことなしで終了。

ボウズ
2024年01月28日
徳山の磯  9:00〜15:00

 タケさんから誘いがあって連日釣行。なんか来週末は雨予報だし、行ける時に行っとけ〜って感じで自分強行。
 ここ釣り基地さんの渡船は朝が他のところよりゆっくり出発なのが朝の弱い僕にはありがたい。8時、お店集合で店前で撒き餌を作り、乗船場所へ行ったら8時半の出港。この日は数日前の天気予報までは風も弱い予報で、「この風なら沖磯へ上がれる!いっちょうマダイ狙いといくか!」と勢いづいてたのだが、予報が変わって午前中は小雨、上がりかけてからは北西の強風と言う予報になったので、沖磯はあきらめて変更。湾内は前回と同じ黒髪島の風裏になる磯に上がった。ただしこの日は潮が高いため先日と同じように一つの岩に二人が上がるのは無理があるので、今回は前回の岩にタケさん、その30mほど南の岩に自分と別れて上がった。
 自分は初めて上がった岩なので、まずはポイント確認。隣には船降り場より一つ前に出る岩が有り、その岩の前はツーっと沖へ出て行く潮目がある。足元から竿2本前までシモリも見える。おそらく第一ポイントはこの突き出し岩だろう。けれど、この岩は足場が斜めになっていて立ち釣りするのは足に負担が大きそう…。船降り場の岩は畳一畳くらいの平坦があり、座ってでも釣りができそう…ちょっと悩んだけれど、楽な方を選択。ポイントを少し沖目に設定して右流れならぐっと流したら突き出し岩から沖へ走る潮目まで流そうという攻め方に決めた。
 釣り座をセットし、まずはその沖目のポイントへ撒き餌を打つ。すると潮は読み通り右へと流れていく。それを確認してから20発の撒き餌を打ち、道具を調える。身の回りを整えて第一投。追い撒き餌を10杯打つ。これは無反応で右に流れ切り、仕掛け回収は付け餌のオキアミが無傷で帰って来る。少し投点を右にずらしシモリに掛かるところへ第二投。。。と少し流れたところで浮きが踊った。「ん?」と竿を構えるとスーっと棒浮きが下へと引き込まれた。これが完全に持って行かれるまでためて、水中を突っ走るところでグイと合わせ。ガツンっと掛かった。力強いゴクンゴクンと首振りを感じながらあしらって、半分ぐらい寄せて「もらった」と思ったところでコクン。。と針が抜ける。「あれ〜?」なんか前回の釣行といいここバラシが続いてる。特に何があったと言うこともないのに針のすっぽ抜けのバラシ。けれど、こちらの読みの通りに食いアタリが、しかも2投目から出たことで今日の好漁がうかがえた。
 2匹目はその5投後。これは正面で喰ってきた。浮きが立ってまもなく反応が出たらそのまま浮きを消し込む。どうやら底を流していくより、打った餌が沈んでいくのを追って喰う感じ。これはちゃんと最後までやりとりできて無事にタモに収まる。37cm級。

    

同じ場所で当たるのではなく、離れたところで喰ってきたのでこの磯周辺には結構チヌが居着いているのだろう。浮き下は3ヒロで底。あまり深くないので連チャンでは喰ってこない。同じポイントは次に喰うには30分は時間が掛かる。しかしわざと投入点をずらして餌を入れると喰ってくる。撒き餌に寄ってきてはいるがやはり最期のように撒き餌に踊ることはないようだ。しかし次の当たりもまたやりとり中にすっぽ抜け。これは針先を点検するとすでに鈍っていた。ここで針を4号に変える。しかしそれでは浮きの引き込みが浅くなった。どうも食いは浅いようだ。次鋒で1匹取ってまた1匹バラシ。全くバラシが多い。
 そろそろ満潮の潮止まり。流れが緩んだので右のシモリにダイレクトに投入。早速浮きに反応が出たと思ったらスパッと一気に浮きが消えた。合わせるとゴン☆巻きに掛かると思ったほど手応えがない。どうやら魚の方がこっちに寄ってきてるみたいだ。と、急に反転。グオーっと力強く持って行かれる。止めようと思っても全く歯が立たない。そしてプッツーン☆なんと仕掛けは道糸からぶち切られ。これはどうみてもコブ鯛でしょう。仕掛けが切られてガックリ。。でも気を取り直して仕掛けを作り直す。やっとできたと餌をつけて投入するとすぐにまた浮きがスパッと消える。カッと合わせると今度はそのまま一気に沖へ突っ込みビューッと横走りしたところでプッツーン☆今度は浮きまで飛んでしまった。コブ鯛は2匹つがいでいるというがまさにそれ。はあ〜バラしたことよりも2連チャンで仕掛けを切られた事の方がショック大きい。。しかもお気に入りの浮きまで取られてしまって痛い。
 まいったまいったで再び仕掛けを作り直す。こうしてる間に潮が変わり下り潮に。そしてアタリは止まってしまった。そして天気の方も悪変し、ザーッと降る通り雨が2度3度。時にはアラレも降る始末。やっと雲が晴れてきたと思ったら今度は風が吹き出した。
 雨が上がったので昼飯ラーメンを食べて残り1時間半の下り潮釣り開始。風の吹き抜ける方向と潮の流れ具合を考慮して撒き餌を打ち直し。ポイントを5m手前の右左のシモリの間の砂場に設定して釣る。1時間ほど経って、魚気が出始めた。残り1時間というところで浮きに反応が出てフーっと浮きが沈んでいくのを見送って合わせるとガツン☆今日釣れるのは全部同じ型の37cm級。



手前の浅場なので1匹上げたらしばやくアタリが止み、次は30分後。シモリ間狙いなのでほとんど浮きは流れない。50cmほど餌を動かし誘うけどそれでは喰わない。風や潮の加減で仕掛けが流れても喰わない。やっぱり打ち直し後の餌着底時にツンツンと反応が出てじんわりと浮きが沈んでいく。そのまま穂先でアタリを拾ってぐいと合わせて同型追加。これで納竿の時間。
 でもまだチヌの気配があるので仕掛けを投入したまま道具と荷物を片付ける。少し時間にゆとりがあるのでゆっくりと片付ける。その間ちょろちょろと浮きを見るけれど変化は見られない。そしてやっと一通り全部の道具が片付いたのでやれやれ最後は竿を…と浮きを見ると見つからない。「あれ?どこ行った?」と竿を取ろうとしたら竿が引き込まれて岩の隙間に落ちていた。「ありゃりゃ!」とタモにリールを引っかけて竿を引き戻し手にしたが竿先の道糸が岩に絡まって外すことができず残念ながら切るしかなかった。見ていないときに魚が食って走ったのであろう残念無念。ということで迎えの船がきた。

チヌ 35cm〜40cm 6匹
2024年01月27日
野波瀬釣りデッキ   10:30〜15:30

今シーズンは週末が北西の季節風が強くて野波瀬釣りデッキで竿が出せる日が少ない。今日も結構西風が強く吹く予報。
 さて、どこのポイントが空いてるかな?と遠目で筏を眺めると…あれ?誰もいない??今日はひょっとして休みか?不安で恐る恐る事務所をのぞくと…いやいや休みじゃないよと船頭さん。あ〜よかった☆今日はお客さんが少なくて3人だけでした。チヌ釣の人はおらず、どこのポイントも全部空き♪好きなところに座れます。…でも今日は西の風が強くなる…着いたときはほぼ無風状態だったので大丈夫かと言う気も起こったが、やっぱり西の風を背に受けて座っても釣果が望めるところを…で、B筏を選択、東向きに釣り座を構える。これはやっぱり正解だった。釣り初めてすぐに西の風が吹き出し、波が立ち始めた。結構風は強く、風に背を向けないと釣りづらく寒くてたまらなかっただろう。
しかし…ここの筏は底が砂地、いつもみんなが釣っている北向きではなく西向きに座って果たして魚が寄ってくれるだろうか…で、やっぱりその心配は当たった。釣り開始前にいつもより多い10個のダンゴを撒き入れて、それから釣り支度をして第一投…全くの音沙汰無し。オキアミは無傷で上がってくる。魚がいない。これは一生懸命団子を打って魚を寄せねば…ダンゴを早割れ握りにして団子が割れたら待たずに即上げしてダンゴ投入を繰り返す。が…1時間…2時間…3時間全く状況は変わらない。付け餌の沖アミは全く触られない。そのうち傷んで頭がちぎれたら餌を付け替えるだけ。
「なんとまぁ…こりゃどうにもならん。今日はこれで1日終わりかぁ。。」
 状況変わらぬまま一旦竿を置いて昼食。他の釣り人はみんな引き上げて筏は自分一人だけになった。30分ほどポイントを休ませて再開…もやっぱり変化なしでオキアミの付け餌は無傷で上がってくる。あんまり張り合いがないので4mほど餌をあげて落とし込むとやっと時々オキアミに傷が入る。あれでも少しは手裏剣カワハギがいるらしい。14時。「そろそろ時合いだけどなぁ…」でも、やっぱり状況に変化なし。15時。残り時間30分。っとここにきて急に状況が変わる。オキアミの頭が取られた。と〜きどき頭だけ取られる。ずーんと穂先を押さえた感じがしたので合わせてやるっと手応えなし。仕掛けを回収すると針がない。「なあんだ、デカフグかぁ」それでも今まで全く反応は無かったのに急に魚気が出た。「不思議だなあ…やっぱり野波瀬は3時になると魚にスイッチが入るんだろうなあ。」そして次の一投でやっと、この日初めて竿先にアタリ反応が見て取れた。軽く穂先がピンピンと震えた後ゆっくりと静かに穂先が押さえられる。エイ!と竿先を突き上げたらゴン!っと掛かってグイグイのお魚感。「こりゃチヌや。」最近よくバラしてるのでちょっと慎重に…テンションが変わらないように…でもグイグイと巻き上げ…手応えからしてあんまり大きくはなさそう…と浮いたのは真っ白けの33cmの小さいチヌ。

    

それでも肛門は赤くただれてもう乗っ込みが始まっていることを教えてくれる。「あんだけ反応がなかったのに…おるもんやなぁ…これでボウズは逃れた。よかった〜=3」とホクホクうれしい。魚をビクに入れて釣り続行。「白い小さいのが釣れるのはダンゴで寄った群れチヌ。ならばまだ続いて釣れるかも。」相変わらず魚反応は感じるがやっぱりデカフグのようで、ちょっとしたアタリで針を2本取られた。どうしてこれだけ急にデカフグの群れが来るのか…。毎投付け餌が触られるようになる。けれど、残り時間は短く、残念ながら納竿までに次のチヌが来ることはなかった。

33cm 1匹
2024年01月14日
野波瀬釣りデッキ   10:30〜15:30

 天気予報とにらめっこして、やっと日本海側の野波瀬釣りデッキで気持ちよく釣りができる日が来た。翌日仕事の日曜日だが、この日を逃すと今度はいつになるかわからないと思い、出漁。釣りデッキ事務所について船頭さんに空き筏の状況を聞くと滅多に空いてないA筏が空いていると言うことでほんとは冬場の有望筏の2番でやるつもりだったがA筏にチャレンジしてみることにした。
 前回の釣行で余って冷凍しておいたダンゴがいっぱいあったので早速10個ほどポイントに投入し、釣り開始。このA筏は底が砂地で付近に魚礁も根もないので魚は少ない。しかしこれまでの実績からチヌの回遊はしっかりあるようなので時合いが車でじっくり我慢で団子打ちを続ける覚悟だ。
 実際釣り初めても餌取りがおとなしい。冬場の釣りと言えどもここ野波瀬釣りデッキでは雑魚が結構いて餌はすぐにとってくれるものだがやっぱりこのA筏は雑魚が少ないことがうかがえる。
「こうなればとにかくだんごうちをしっかり続けて魚を寄せるしかない。」
とダンゴの握りを柔らかくして着底すぐにダンゴが割れるように調節してダンゴ投入を続ける。雑魚が少なくてダンゴを突いてくれないからダンゴの握りを固くするといつまでもダンゴが割れず、ダンゴの打ち返しが遅くなってしまう。なかなか割れないときは竿をあおってわざとダンゴを割って打ち返しを早くする。すると1時間後にやっと竿先が震える反応が出だした。仕掛けを上げてみると付け餌の沖アミがボロボロ。どうやら手裏剣サイズのカワハギが突いてるらしい。さらに続けて穂先が押さえられるアタリが出て、合わせると針掛かりしたのはデカフグ。
「ここにもデカフグがおるんかぁ〜。」
でもやっぱり数は少ないようでそのフグつつきも時々出るだけなのでうとましくはない。そしてしばらくして竿先を引き込むアタリ。これを合わせて小鯛が釣れた。

    

「よし!小鯛が寄ってきたか?」
小鯛が寄るならチヌの寄りも期待できる。しかし、小鯛アタリは続かず、これ一匹だけ。またその後しばらく打ち込みを続けると今度は押さえ込んで止まる鯛類の食いアタリがはっきり出た。これはやったと思ってしっかり合わせたら思いの外軽い手応え。首を振るのは振るのだが抵抗が弱い。少し強引に巻き上げると上がってきたのは足の裏サイズのヘダイ。今度こそ魚が寄ってきたか?と思い、お昼を我慢して打ち続け食いアタリを探すが…やっぱりアタリは続かなかった。ダンゴがなくなったところで竿を置き、昼食とする。今日も南風は強いが、お天気よく、気温も上がって寒くなく、気持ちのいい釣りだ。ラーメンを食べながらこのいい天気を味わい、少し長めの休憩となった。
 前半を延長したので後半は残り2時間ほど。食い気を誘うために多めにオキアミをダンゴに混ぜて後半戦の開始。するとポイントを休ませたからか少し感じが違う。付け餌はカワハギつつきのボロボロから食いちぎったような取り方になった。そこでアタリが出るのを期待して、少し長めに仕掛け回収の間を取ってみると押さえ込みのアタリが出た。けれど、残念ながらこれはデカフグ。2匹3匹と続けてデカフグを上げる。そうして期待の3時を迎えたが…残念、チヌのアタリは出ない。「今日はこのままで終わりかぁ…。」とも思ったがあきらめず同じリズムで団子打ちを続けるともうそろそろ片付けなくてはいけない3時半になって、気配が変わった。この気配というのは特別何かが変わったというわけではない。35年も掛かり釣りをやってると不思議とそんな感じが伝わってくるのだ。「くるぞ!」迎えの船を考えるとぎりぎり後15分。1投1投が大切な投入。ダンゴ割れから付け餌が飛び出しても一息アタリなく、しばらくの無反応後ゆっくり重いアタリが出る。待って待って待ってすっと竿先が押さえ込まれ…えいっ!っと合わせてカクンっと掛かった☆けど手応えが軽い。な〜んだでこれは足の裏級のヘダイ。さらに続いて同じ手応えでこれは中途バレ。そしてその後もう一枚同寸ヘダイ。「この調子でもう少しやれればきっとヘダイの次はチヌなのに…。」残念ながらタイムアップ。3年前までの最終17時だったらきっとチヌが出てただろうなあ〜

    

ボウズ 小鯛20cm 1匹 ヘダイ 25〜27cm 3匹
2024年01月05日
徳山の磯  8:30〜15:00

 新年になった。仕事に出るまでに初釣りがしたい。では、いつどこで?休み中で日を選んで釣行できるのだから一番いい日に釣行したい。今の自分にとっての一番いい日とは…釣果は2の次、気持ちよく釣りができる日、場所だ。天気予報とにらめっこしながらその時を探す。きっと一番いいのは宮島筏だろうけど、あそこは夜中出発での一人釣行がつらい。それに必要経費が多い。年末に2回連続の釣行で出費がかさんだのでちょっと気が引けてしまう。いろいろ悩んだけど、タケさんと一緒に彼の得意場の徳山の磯に行くことに決めた。出船は徳山港8時と家の出発もそんなに早くはない。距離も遠くないので移動時間も適当。釣行費用も押さえられて宮島と同じ風の弱い暖かな天候。
 ということで準備整えて徳山港8時出船。黒髪島東側の大岩に上がった。とても岩が大きく足場がよい。当日は波も穏やかでのんびりゆったりという感じで釣ることができた。しかし思ったより水深が浅く(約2ヒロ半)、穏やかすぎていつもほど潮が動かず、釣りにはいい条件とは言えなかった。
 釣り開始直後は魚の反応無し。1時間ほど撒き餌を打つとやっぱりここもデカフグが登場。2号針では1投ごとに針が取られる始末。チヌの方はそれほど活性が高くもなく、タケさんがフグ対策で付け餌をコーンにしたり、練り餌にしたりと対策をしてもそれでは全く餌を触らない。潮はゆっくり右向きに流れている。タケさん曰く「ここは左流れになったら喰う。逆にここで右流れで釣れたことがない。」だそうで、干底からの満ち潮で流れが変わることに期待。ところがなぜかこの日は潮が満ちに変わっても潮の流れは変わらない。右へゆっくり流れる一本潮だ。潮が悪いからか水深の浅いポイントだからか餌取りもたいした魚は来ない。ほぼフグだけ。珍しく他の魚が針に掛かって揚がってきたのは10cmほどのカサゴに磯ベラだけ。そのままの調子で2時間が過ぎた。「今日はたいした釣果は見られないかもしれない…。」それでも自分は全然くさらない。なんといいお天気☆なんと暖かい☆風も無くなんと穏やか♪初釣りがこんなに気持ちよくてもうそれだけで大満足である。それでも3時間も撒き餌を続ければ周りにいた居着きのチヌがよってきたのだろうか、自分の浮きがスーッと押さえられ、待つとそのままさらに引き込まれ視界から消えた。そこでグンっと竿をあおって合わせる。最初に来たチヌをバラしたくなかったのでしっかりと引き込むのを待ったのだ。ガチン☆としっかり針掛かり。最初の突っ込みでジーっとリールから糸が引き出される。重い重量強い首振り。手応えから40cmを十分越える獲物の感触。優しくあしらいながら魚を寄せる…と、ふいん。。あれれ?バレた?あそこまでやりとりしてすっぽ抜けのバラシ!「なんでや???」気をつけてたにもかかわらず最初の一匹、しかも大きいのをバラしてしまった。「はぁ〜〜なんてこった。」これでもう今日の一日は終わったか?というくらいショックをうけたが…ありがたいことにそれはなかったようでその30分後には再び浮きを引き込むアタリ。これはさらに慎重に引き込むのを見届けて糸ふけを取ってグンっと合わせて竿に乗せた。ただ前の奴と違って手応えは小さい。グングン巻き上げ一気にタモに入れる。30cm級のチヌだった。さらにその後、同型の小さいチヌ。これはまた巻き上げて魚体が見えたときになってすっぽ抜けのバラシ。なんと3匹掛けて2匹もバラしてしまった。すると寄ってきたチヌがそんなに多くなかったのかバラシが響いて寄ったチヌが散ってしまったのか同じところではチヌは喰ってこなくなった。
 その後も潮は相変わらずの右流れ。さらに上げ潮になったからか、手前に浮きが寄ってくる手前潮になった。この頃から魚の活性が低くなり、付け餌の生沖アミがそのまま上がってくるようになってしまった。「今日はこれで終わりか…」と思い始めた頃、ようやく手前のポイントを攻めていたタケさんの浮きに変化が現れ始めた。そしてしばらくして浮きが引き込まれた。ぐっと合わせた竿が引き込まれ、「これは大きい!」とタケさんが言ったとたんにふっと竿が戻る。「あちゃ〜ばれた。」これまたすっぽ抜けのバラシ。ほんとに今日はすっぽ抜けが多い。食いが浅いのだろうか。手前の浅場を攻めてたのでチヌは散ってしまったかと思ったが、今度はしっかりと撒き餌に寄ったチヌだったようでその後少し置いて次のチヌが喰い、これは上がって30cm級。さらにもう一つ、これは35cm級とチヌが続いた。そろそろ満潮の潮止まりと潮の流れが緩んできてアタリが遠のいてきたとき、迎えの船が見えて納竿となった。
 徳山の磯にしては釣り物も少なく、匹数もたいしたことのない釣行とはなったが、なんともいいお天気で、とっても気持ちのよい初釣りができて満足の1日だった。

    

チヌ 32cm 1匹


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