2016年 釣行記

2016年05月08日

紙祖川          13:00〜16:00

 気がついたら4月は1度も出漁してませんでした。まぁ、忙しいのもあったけど、一気に釣果が落ちて、釣りに行ってもどうせ釣れないから…みたいな気もして足が遠のいていたのです。不思議なもので、釣りも癖が付くというか、行きだしたら毎週行かなくては落ち着かなくなるのに、行かなくなったら遠く足が向かなくなるのです。GWもどうせ人がいっぱいで・・・と言う思いもあって、出漁しませんでした。過去の釣行の思い出ではGWが一番釣れない記録だからです。けれど、GWが終わったらもう鮎が近い。そう、渓流はそろそろ竿納めなのです。そう思うと
「やっぱりもう一度くらいは行っておかなきゃ。」
という思いになって、
「連休も最後の日には足出も鈍るだろう。それに、先日はかなりな雨で水かさが増えてて釣り人もあんまり入ってないだろうし・・・」
ということで連休最後の日曜日、やっと重い腰を上げて行ってきました。
 行き先は紙祖川。前に行ったとき、小さいながらも瀬に少しヤマメがいたから残ってると読んだのです。それに、5月ともなればヤマメも瀬に出てくる。僕はやまめつりは淵にたまってるヤマメを一場所で固め釣りするより瀬のヤマメを拾って歩く方が好きなのです。
 錦川を上って行くと、途中川には思いも寄らぬ釣り人の姿が見られます。ポイントポイントに人が入っている。
「ほう〜〜!」
この時期に本流釣りとはねらいはサツキマスでしょう。これほど釣り人が狙うほど錦川にはサツキマスが上るのですね。・・・・高津川でサクラマス狙いの人はほとんど見たことありませんが・・・。出市から峠に入り、島根入り。六日市から七日市を通って高尻川を上ります。高津水系に入ってからは釣り人の姿は全然見られません。
 峠を越えて匹見紙祖川入り。
「もう少し・・・ひょっとしたら釣れるかも?」
期待は膨らみます。ところが・・・やっとポイントに到着と思ったら・・・
「あれれれれ??!!」
なんとこれまで釣り人の姿は見られなかったのに、自分が入ろうと思ったポイントだけに自動車が止まってるではありませんか。
「はえ〜〜〜、同じ思いの人はいたのか。。。」
で、ガックリと肩が落ちます。到着は昼ですからおそらくこの周辺は全部竿を入れてるだろうということで思い切って少し離れ、下へ下ります。そして集落の最下部あたりに車を止めます。
「ここらはあんまり魚が入ってないよね。。」
釣れないだろうと思いながらの釣り支度。そうして河原へ降りて見ると・・・なんと、生々しい足跡がべったり。やっぱりGW中にはたくさんの釣り人が訪れたのでしょう。ここは最初のポイントが一番の大きいポイント。瀬の落としから深い淵、そしてかけ上がりになっていきます。最初からここぞと思う場所へと餌を入れていきますが、魚影も見えませんし、アタリも出ません。
「やっぱり魚は少ないかぁ。。。」
後半の瀬とかけ上がりは攻め切り、魚が一番隠れていそうな落ち込みと淵へ。するとちょっぴり目印に反応が出ました。
「おっ?!魚がおるんか?」
食い込むほどのアタリではなかったので、今度は餌を少し止めて食い込みにかからせます。するとククンと同じ辺りで反応が出て、すかさず合わせます。ビビビビンと小さな手応えで上がってきたのは小さいサイズのウグイでした。

  

「はぁ、もうウグイが出てくる季節なんだな。」
ウグイも結構敏感なんですよね。この一匹を釣り上げたことで異変を感じたのか、その後アタリは途絶えました。それで、狙いをヘチに変えてゆっくり流しますと、ここではカダヤシが連発。。。



 これではヤマメはいないと見切ってその大ポイントを上ります。落ち込みの上には流れが速く、大きい石が入った瀬が3段続きます。この瀬の石裏のよどみで反応あり。これは一発でちゃんと針掛かり。結構いい型のヤマメが釣れました。
「おお!顔が見られた。」

  

気をよくしてよどみや石裏、芯脇を一つ一つ狙って、この3段瀬でもう一つ追加です。



 そこからは遡渓しながら攻めていきます。でも、水深のあるおいしそうな流れでは全く反応は出ません。なんてことのない瀬の脇やら小さな石裏のよどみやらでぽつぽつとヤマメが出ました。500mほども上がったところでまた生々しい足跡がたくさん見られました。やっぱりこんなところでも釣り人はたくさん入ってて、きっと釣り残しが拾えてるんでしょうね。と、・・・・上を見ると立った竿陰が見えました。
「はぁ???!!」
しばし釣りをやめてよく見ると自分の位置から50mほど上に釣り人がお一人いらっしゃるではありませんか。
「なななんと…。」
自分はあの方の後を追っかけていたものか、それとも上から釣り下がって来られたのか・・・・。どっちにしてもこれ以上上へ釣り上がっても仕方がありません。仕方が無いのでこのポイントを断念します。
 時間は15:30まだ早いですがもう入りたいポイントがありません。入ろうと思ったポイントが全部つぶされていたからです。とりあえず車の中でゆっくりと昼食を取り、考えます。「もう、帰ろうか・・・。」帰るついでにちょっとした入りやすいポイントがあります。どうせつぶされてるだろうけど、帰りのついでに「竿を出してみるかぁ。」
ということでちょっと車を止めて川へ降りてみます。思った通り、河原には足跡がいっぱい。それでも、降り口のポイントへ餌を投入してみます。…やっぱり反応はありません。そのまま下へ下がって瀬に入ります。ここはかなり流れの強い瀬。餌を入れられる場所も多くはありません。それでもちょっとした石裏のよどみでは小さいながらもヤマメが顔を見せてくれました。しかし・・・ちょっとここのヤマメはへんてこです。釣れたとき、
「ああっ!?久しぶりのゴギちゃんかい?」
と思ったけど、腹を見るとちゃんと斑紋が有り、ヤマメです。けれど、背中の模様はどう見てもゴギの紋様・・・なんかこの魚はゴギとヤマメの交配種みたいやなぁ・・・ってな魚です。

  

まぁともあれ釣れるのは釣れたので、
「瀬のヤマメは残ってるんやなぁ。これからがおもしろいかもな。」
とんとんとんと瀬を下りながら餌を入れて行ってるとちょっとした気の緩みが出てしまいました。
「ああっ、しまった。」
糸を緩めすぎたのです。根掛かりしてしまい、これが外れなくて仕方無しで仕掛けを切ります。そこはちょうど瀬の一段落ついたところでしたので、もう今日はそのまま竿をたたむことにしました。
「今日がたぶん今年の渓流ラストだったやろうけど、ヤマメの顔が見られてまぁよかったね。」



ヤマメ  16cm〜20cm    8匹

2016年03月31日

匹見川          14:00〜16:30

 春の休日をもらって、今日は一日のんびりと川で遊ぶか・・・という気持ちで出かけた。
 前回の釣行で、もう紙祖川は釣りにならないことがわかっていたので、「どうせ釣りにならないなら・・・」ということで、トラブルの少ない川幅の広い本流で竿を出すことにした。ここは匹見の鮎の友釣り専用区。川幅の広いところはよく見るといたるところがポイントなので餌打ちするのはおもしろい。「・・・少し前まではこの辺りでもヤマメは結構いたのになぁ・・・。」最近の高津のふがいなさを嘆く。鮎もヤマメも漁協の放流の仕方が悪くて釣り人にはおもしろくない高津水系になってしまった。
 さて、魚はまず出ないだろうと思いつつ入川点の瀬の石裏を一つ、また一つと探りを入れつつ下がっていく。ちょっと下手に分流との合流点があるのだ。そこまで下がって合流ポイントを釣って、それから上へと釣り上がるつもり。ところがわずかしかない合流点までの場所で手前岸の流れに餌を送り込んだところ魚の反応あり。すぐに手首を返して合わせるとキュンと針掛かり。今日の一匹目のヤマメちゃんが掛かってくれた。

  

川幅のあるところはヤマメの型もいい。22cm級なのでゆっくりやりとりしてそのまま足下に引き寄せ、たぐり寄せでタモの中にすくう。釣れないと思ったヤマメが釣り初めてわずかな時間でゲットできた。これに気をよくしてそれから合流点までを大きい石一つ一つ石裏や脇の流れと丁寧に探る。すると5mほど下の場所でまたまたアタリ。これまた一発で針掛かり。型は大きそうだが2匹目とあってこっちにもゆとりが出たくくっとためてエイッと抜く。しかし、思ったより重くてタモキャッチはできず足下にドンと落ちた。あわててつかみに掛かる。なんと入川から10mほどのところで2匹ゲット。

  

「こりゃ、今日はひょっとしたらおもしろい釣りになる?」
って期待したらダメですね。期待は裏切られるためにあるのです。
 その後、おいしいポイントの合流点ではスカ。全く反応なしで残念。そして再び先程下がった流れを今度は上へ上りながら攻めていく。ところがその後は全くの無反応。ずっと上までおいしいポイントを見つけては丁寧に探りながらどんどん上るがこの後は全くの無反応。1kmも釣り上がり、ついに魚止めの大きな堰堤にたどり着いたところで試合終了。結局釣果は最初の2匹だけでした。
 早めに竿をたたんで、その後匹見温泉でゆったりと体を癒しました。まぁほかに釣り人もおらず、竿も気持ちよく振れ、気持ちはさっぱりした一日でした。



ヤマメ 21cm   2匹

2016年03月27日

紙祖川          13:00〜16:00

 今日は日曜日、昨日の土曜日にもう釣り人は足を踏み入れてるだろうなと思い、足を伸ばして紙祖川まで行った。
 昼過ぎに着いたのに釣り人の姿は少ない。これはのんびりできるかなと駐車入川しやすいところから川へ降りた。
 ところが…まずは降り口に広がる広い淵に魚が見えない、餌とらない。手前に対岸際、落としに流れ込みと場所を変えて丁寧に探るけど反応はゼロです。



「こいつは厳しいかも…」
 この時点でこの場所は見切った方が良かったのかもしれませんが、この辺りは自分にとっては紙祖川ではメインの釣り場です。ここで釣れないのでは先の見通しは暗い。今後の状況判断とも言えるのでそのま上へ釣り上ります。
 けれど、やっぱり落ち込みが連続した好ポイントも反応はゼロ。前回入った時にあれほどいたチビヤマメすら餌もとらない、姿も見えない。
「いったいどうしたものか・・・釣り荒れ?」
もっとも、前回結構チビヤマメがアタックしてきたとはいえ、紙祖川の前の姿と比べれば魚影は薄いのです。解禁フィーバーで釣り荒れして、もう魚はいなくなったのか・・・。
 そのまま上へ上がって段々を越え、瀬のポイントに出ます。



まだ時期的に瀬は早いとは思うけれど、このところ温度も上がり、暖かな日が続いたのでひょっとしたら瀬に出てきているのかもしれません。かすかな期待を込めて瀬の筋をにらみ餌を流します。けれど、、、やっぱりダメです。反応が薄い。それでも、やっぱり瀬は釣りきるのは難しい。どこか竿抜けがあるはずと小さなポイントも見逃さず一つ一つ丁寧に餌を入れていきますとなんとかちょろんちょろんと餌を食ってくれました。ヤマメがいるところでは反応が早い。一発で喰ってきて、一発合わせははずれなしです。なんとか小さいながらも4っゲットできたけどそれだけです。・・・ムムムこの時期でこれでは先が思いやられる。。。福川川の方が魚影が濃いかな。

  

ヤマメ      15cm〜17cm   4匹

2016年03月19日

福川川          13:00〜16:30

 またもやゆっくり出発の昼過ぎ福川川到着。
 もう魚のいるとこはわかっているので、直通で前回の入川点へ。
 今度は下へと釣り下がります。手前の浅いたまりに試しに餌を入れてみますが反応はありません。
「もう、ぼちぼち釣り荒れたのかな。」
でも、違いました。まだ早期なので浅いところに出てきてなかったのです。
 少し下に下って、滑り込みで落ち込む深い筋の際に餌を沈めたらクククンと反応があって針に掛かりました。

   
結構いい型18cm級。そして、こちらもまだあんまり人が入ってなかったのか。一つところで2つ3っつと当たってきます。けれど、このポイントにはそんなたまりの深いポイントはありません。「深いところに固まってる。」そう読んだので浅いポイントはさらりと触って、深いとこねらいでどんどん下ります。そしてこのポイントの一番広い淵へたどり着きます。そっと座り込んで筋ごとに丁寧に餌を入れていきます。すると思った通り、コツコツコツと流すごとに餌を触ってきます。

  

  

「わ〜、こんな同じところで何匹も釣れるなんて初めてや。」
これが解禁フィーバーなんですね。味わったことのない体験です。何匹か合わせ損ないで逃がしたけれど、それでも10匹近くゲットしたのではないでしょうか。そしてアタリが止まったところで次のたまりへ移動です。ちょっと深くて餌が流れないで止まるところ・・・そんなところでアタリは出ます。ちょんちょんと拾って、2番目の大場所へたどり着きます。ここでも期待を裏切らずに釣れてきました。ただ、このポイントではここのたまりが最後です。丁寧に釣って5つ程度釣り上げました。

  

  

中に今日一番の22cmも☆時間は16時半とまだ早いのですが、もうポイントが尽きたので竿をたたんで元の場所へ上りました。

  

ヤマメ   16cm〜22cm    18匹 

2016年03月12日

福川川          13:00〜17:00        

 土曜日
  午前中、お袋に用事を頼まれて出発が遅くなり、昼過ぎに今回の釣行先の福川川に到着。
  まずは自分が好きな大堰堤下の開けたポイントに入ってみるが・・・魚の気配なし><。やっぱり漁協の「魚は大水が出たら流されるのだから上に放流したら良い。」の方針に変わりはないようだ。しかし・・・高津には錦川のように山女魚も天然遡上はないのですね。
 本流もう一カ所移動してこちらも気配なし。支流に入ってここもスッカラカン。
  もう嫌になってたけど、最後に堰堤上のヤブ分け入りのポイントに行くと、ここはうぶなやつが残ってました。

  

一カ所で2匹、3匹と出るので、解禁後竿が入ってなかったのでしょう。
  
1時間で7つ。紙祖川と比べたら2まわりも型がいい。どうして同じ時に同じサイズを放流していながらこんなに肩が違うのか?ともあれ釣り荒れるまでは近場の福川川でもやれそうです^^
  

ヤマメ   16cm〜21cm    7匹

2016年03月05日

紙祖川          13:00〜17:00 

 マイ解禁です♪
しかし、実は全然心が弾みません。それほど去年の高津は悪かった。。。「釣れない。」じゃなくって「魚がいない。」これでは行っても対処のしようがないのですからおもしろくもなんにもありません。放流魚が流されたのか?死んだのか?歩留まり率が悪かったのか・・・それとも噂通りに公示の放流量はうそデマなのか・・・?まぁ、どうであっても魚がいないことは確かなので釣りに行っても仕方が無い。これが去年の高津渓流。でも、ちょっとだけ疑問が解決しました。それは・・・
 去年の8月末のことでした。これまた釣れない魚がいない鮎の友釣りに行ってたときのこと。匹見で竿を出して、調子悪いから本流に移動と紙祖川上り、七日市抜けしようと車で走って峠を上がって行くとちょうどマンガ悪く、峠越えのトンネルが工事中で通行止め。その交通整理のおじさんに
「通れないの?」
と話しかけたときにその方がちょうど地元のヤマメ釣り師で、
「わしゃ、行くたんびに半日ほどで40匹は釣って帰る。昨日は今年最後やからちょっとがんばってやったら80匹釣れた。」
と聞く。
「ほう〜どこでそんなに釣れるんか?」
と聞くと、当然のこと場所は教えてくれなかったが
「ここからすぐ下や。そんな簡単にわかるとこやないけどな。」
とだけ教えてもらった。(結局トンネルを通ることはできず、Uターンして七村越えとなった。)このことからやはり高津漁協が「どうせ放流した魚は水が出るたんびに下へ流されるんやから上に放流すればいい。」方針で上流にドーンと一気に放流するから、自分が好きな里川にはヤマメが少ないんだとわかった訳なのです。
 昔、町村合併の前の匹見が匹見町だったころは「ヤマメの里匹見」の取り組みで漁協の放流以外に町が匹見全体にヤマメを放流してたから、ほんとに川のどこでもヤマメがいたものだ。あ〜あのころが懐かしい・・・と思ってみてもあの頃は帰らない。
 ということで期待が持てない今年の解禁。やっぱり今年もダメだということを確認するために釣行するみたいなもの。それなら一番ヤマメが多いはずの紙祖川にいけば一発で確認できるということで、今年は残雪が多く里回りで3時間かけて紙祖上がる。着いたのは昼過ぎ。いい天気と言うことだったのに着いたらなんとも強風竿が振れない、風にひったくられる。辛い釣りになった。どうせ釣れない・・・と思いつついつものマイポイントの里川へ降りる。そして最初から魚のたまる落ち込みの淵へ投餌。ここで魚の気配がなければもうほとんど見込み無しだ。ところが・・・反応あり?しかし、、なんと小さい10cmのおちびちゃん。。

  
数投入れて反応とチビ釣果をいくつかあげて、釣り上がる。小さなポイントでも反応が出る。「今年は魚がいる!」往年の紙祖川ほどの濃さはないが今年は思いの外ヤマメがいました。ただし小さい。ほとんど全部同じ型なので今年の放流魚だろうけれど、小さい。小さすぎる。釣ってはリリース釣ってはリリースで気合いが入らないが、それでも今年は魚がいるのでここ数年ではいい感触かな。

  
 17時まで細かく探ってキープはようやく15cmと針を飲んでえらが傷ついたのを合わせてやっと7つ。釣ったのは20匹を越えてたかも?釣れる山女魚はさびは消えてたけど、やせ細って、成育の悪さが目立つ・・・・紙祖川の魚は成長が遅いのか?でも、初渓流で美しい女王に出会えた事に満足しなきゃネ☆

  



       ヤマメ   13m〜16cm    7匹




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