2013年 釣行記

2013年12月30日

大竹 宮島沖の磯      7:00〜13:30   ボウズ  

 週末になると悪天候。なかなか出漁のチャンスがなくて、とうとう竿納めの時期になってしまいました。。 
「どこへ行こう?」 
天候の推移を見ながら、竿納めは気持ちよく1日過ごしたいと、選んだのは大竹(宮島)です。今シーズンまだトライしていない筏でや りたかったけれど、磯好きのタケさんと一緒・・・・タケさんは筏に上がったらほとんど釣果があげられてない・・・なので、納竿にボウズ は避けたいと言うことで今回は磯へ上げてもらうことにしました。電話を入れて予約。即OKをもらって、準備万端早朝出発で大竹に向 かいます。 
「ここ、宮島では磯は初めてやから頼むね」 
とお願いすると、「磯は厳しいで〜〜」とは啓人さんの返事。(ええ?いつもの年とは反応が違うやん?)いつもの年なら、厳寒期でさ え、 
「チヌは上に浮いてるからフカセがええで〜」 
と頑固にも筏で底を狙う僕に助言をくれるのが常なんですよね。撒き餌をアクアで作ってさっさと船着き場の玖波港へ移動。もうみな さん年末の休暇に入っているのでしょう。月曜日だけれど、結構お客さんがいます。しかし、そのほとんどは筏釣りのお客さん。磯へ 渡るのは半分もいない。人も少なく、また「初めて」と申し伝えていたので配慮をしてくださって、船頭の英夫さんは 
「宮島は少し前まではクロが食ってたけど、今は食わなくなってダメだから・・・」 
ということで宮島の西の端、可部島の磯まで連れて行ってくださった。 

  

東レトーナメントチームの常連さんもおすすめの広くて魚影も濃いというグッドポイントに降ろしてもらえました。熟考したのでお天気は バツグン☆風も弱く、朝日も差して、前日までの冷え込んだ空気も一気に温まり、朝一番の磯到着早々に、「これ、いらん。」と一枚ウ ェアーを脱いだくらいです。 
 舟が着いたのはちょうど満潮。潮が高いからどこでもポイントで釣れそうな感じがしたが、逆に言うと全部潮の中で岩並びや底の状 態がわからず、ポイントを絞れない。それでも、 
「大岩を避けてその周囲やその沖を流せばチヌを捕まえることもできるだろう。」 
いいポイントという言葉でちょっと甘く見てしまったところがあったですね。仕掛けをつけて投入してみたら、思ったより水深が浅く、沈 んでいるのが大岩なので底掛かりしてハリスが切れる。 
「こんな浅いんか・・・。」 

  

いつも足下からドン深の徳山港でやってるので、この浅い水深だけでちょっと釣れる気がしなくなってしまいました。それでもバンバン 撒き餌を打って、チヌが寄り、浮いてきたら落とし込み的に沈下餌で食わせようと企てて、バンバン撒き餌を打つ。さて、魚の活性 は?反応は群発によい。しかし・・・食うのはフグ。それも20cm越えのでっぷりと太ったやつです。これが餌が着水すると同時にすっ 飛んでくるようで、・・・・くるようでというのは姿はなかなか見られないのです。浮子に何の反応も出てないのにハリスが半分にちょん 切られる・・・こんな状態が続きます。時にフッキングして先述の型のやつが上がってきます。かとおもったら、手元に来る前にプッツン したり・・・もうさんざんです。フグを嫌って、あっちの方へ投餌したら今度はイソベラにクジメ。これは型が小さくて15cmほどなのでキ ープもできない。 

      

「これは取っておこうか。」 
とやっとびくに入れたのは20cmほどのメバル。 
「こいつが数来るのなら、こっちの方がいいかもしれんのだが・・・。」 
なんて思って生かしておいたけど・・・・。陽が高くなるにつれて岸から・・・つまり正面からの向かい風が強くなってきて、遠投で沖の筋 まで仕掛けを飛ばすのが難しくなる。いや、用意した撒き餌がちょっとヌカ成分が多すぎて軽く、空気を含んでしまい、遠投には向かな いものだったので仕掛けはドングリを大きくしてなんとか飛ばせるが、撒き餌がそこまで届かない。十分に練り込んだらなんとかまとま って沖まで届くようになったのだが・・・。結局朝一番の状況はずっと変わらない。浮子にアタリも出ないのだからやる気も上がらない。 タケさんは少しでも状況を変えようとアドバイスにあったように右へ右へと釣り場を移動して探るが、どこも同じようなものらしい。こん な調子でもうすでに時間は9時・・・10時・・・11時と無情に過ぎていく・・・ 
「ん〜〜〜筏やったら今はゴールデンタイム。気合い入れてチヌに食わせてるだろうなぁ。。。」 
目の前に見える宮島筏群を指をくわえて見つめます。 
 11時半 
「もう、飯食おう!」 
ついにタケさんが投げました。(時間的にもうちょっと好時合いが続くだろうけど。)と思いつつも 
「筏ゴールデンタイムに何も変化がなかったのだから今日はもう無理かぁ。」 
とこちらも投げに入って竿を置きます。釣りの方はふがいないけれど、やっぱり磯の上で食べるおにぎりとカップヌードルはうまい☆沖 目を狙うには邪魔になる風だけど、ひなたぼっこにはちょうど心地よい。気持ちいいほど差し込む陽差しはポカポカ感も感じさせてく れて、満足♪ 
・・・「このままお昼寝した方が得があるんじゃないかな」 
と磯の上にしばしゴロンと転がる。不思議に昼食を食べたタケさんは再び気合いが入ったのか、釣り座にさっさと帰って釣り再開。こ ちらは投げに入ってるので、磯の上を少しお散歩します。岩をぐっと上って高いところからポイントを見てみると、しでに潮もだいぶ下 がっており、ここの磯場の状況が良く見て取れる。 
「あそこに岩が並んで、あそこから藻が切れている・・・」 
餌取りをかわして沖目の掛け下りの深め筋を狙おうとすればかなり遠投しなくてはいけないことがわかった。それもそこは釣り初めの 満潮時なら3,40mも沖になるところだ。今は引き潮で浅くなっており、足場もグンと前に出られているので25mほどで届くのだが、 昼からさらに強くなった向かい風に邪魔される。この散歩でようやく攻め場がはっきりわかったので釣り再開。 
 すると不思議にポイントの状況が変わっていた。浮子が漂うようにスムーズに流れる。そして・・・なんと付け餌がハリについて戻って きた。 
「おおおっ!今日初めて餌が付いて戻ってきた☆これは・・・!」 
チヌが食う気配をつかんだのでぐっと集中して投餌する。何投目かで漂う浮子がついっと止まったとき 
「ん?ひょっとして・・・。」 
と思った瞬間にスーーと浮子が入り、糸を張って竿の穂先が入っていくのを感じてぐっと合わせタイミングもバッチリ☆と思ったら・・・ 竿がガクンととまって根掛かり?タイミング的にバッチリだったのでちょっとこの根掛かりは腑に落ちません。ひょっとしたら食い込ま せるのにちょっと送ったから根に入られたか?と思ってあちこちにむけてしゃくりますが、はずれません。そのうち岩ズレでハリスが切 れてしまいました。その後もしばらくいい雰囲気が続きましたがそのうち干底か、潮が止まりました。 

  

「そろそろ1時かぁ・・・迎えは2時半。。今日は丸坊主やなぁ。。。最後のチャンスがあるとしたら、この潮が再び道に入って動き出した ときかなぁ。。」 
などと考えながら強い風に向かってさらに撒き餌を打ち込みます。ところが・・・練り込まないとまとまらない撒き餌。ひしゃくで練り練り してぐいと押し込む・・・これを繰り返していたらバキッ!「わちゃ?!」撒き餌ひしゃくの先のひしゃくの部分が折れてぽろりん・・・。ま だ撒き餌はたくさん残っていますが、ひしゃくがなくては飛ばせません。これで完全に切れてしまいました。 
「はぁ〜〜〜〜。」 
力が抜けたので迎えの舟が来るまでまだ時間はあったけど、スタスタと道具を片付けました。 
・・・タケさんは、、、残念ながら最後までねばったタケさんも丸坊主。二人そろって丸坊主の竿納めとなってしまいました。 
 こんなにいい状況の中で釣ったのに・・・・釣れなかったのは完全に腕のせいやなと気を落として帰りました。港へ帰港後、磯を教え てくださった東レトーナメンターにお話を聞くことができました。この方も今日は厳しい釣りだったそうですが、そこはやっぱりちゃんと 上げておられました。お話しによると 
「食ったのは11時半。そして食わなかったけど納竿前の上げ始めにもう一度いい感じの時がありましたね。」 
とのことこのコメントに 
「やっぱり。」 
と納得。あの時昼食を取らずにもう少し踏ん張ってたら食いアタリが見られたのかも・・・でしたが後の祭りです。 

2013年11月10日

田布施の小波止場         8:00〜16:00         25cm〜42cm    4匹 

 鮎の竿を置いて1ヶ月。その間にちょっと体を悪くして入院・手術ということで、釣りもちょっと足が向きません。それでも友からの誘 いがあれば、重い腰も軽くなるものです。しかし、やっぱり術後と言うこともあって、行き先は足場のいいところとします。 
 振り返るとここへ来るのは3年ぶり?時の経つのは早いものです。今日は潮時が悪くて大潮で到着時がほぼ満潮で13時が干潮。 おそらく下げ5分までしか食わないだろうから昼前までの短時間勝負と読みました。前回と同じく左前方をタケさんが攻め、右前方を 僕が攻めることにします。 



 仕掛けは全誘導のガン玉B。ハリスを2ヒロ。午前の短時間勝負と考えたのでビシバシと撒き餌を打ちます。けれど、魚の活性は低 い?足下にもちょい餌を落として餌取りの動きを見ますが、そこには魚が寄ってきません。 
「まだ時間が早くて魚が動いてないんやろうか?」 
その状況を移したように浮子にも気配は全然感じられません。 
「まぁ餌取りが少なくて釣り易いのは釣り易い。」 
などと言いながらやりますが、あまりに浮きが動かないのもヒマ、退屈になります。満潮の下り潮。潮はどんどん引いていきます。 
 潮が引いて浅くなって海の中が見やすくなったからか?それとも日が昇って魚が動き出したのか?足下の捨て撒き餌にやっと小魚 が見え隠れしだしました。見える魚は・・・・スズメダイ、クロ手のひらもない小さい雑魚です。それでも、魚が浮いてきただけで、ちょっ とこっちもやる気が出てきます。 
 浮きを見る目に力が入った頃、 
「おっと?!」 
と声を掛けて竿をあおったのはタケさん。今日の第1号のチヌを掛けます。 
「なんと小さい小さい・・・・こんなんかぁ」 



と言って波止場へぶり上げたのは足の裏サイズのチヌです。タケさんは30cm以下だとお気に召さないようで、ぶりぶり文句を言って ます(笑)。 
「それでもボウズ逃れたんやからいいやん。」 
となだめます。少し浅場で湾口向きのタケさんのポイントの方が魚の動きが早いのか、撒き餌にもボラが寄ってきているようです。こ のあとタケさんは続けて手のひらから足の裏サイズのクロ、そして同サイズのチヌを追加します。少し深場で潮の動きが緩いこちらは まだ浮子に反応が出ません。撒き餌はタケさんの倍ぐらい多く打ってるのに・・・・。なんてことを思ってたらやっとこちらにも魚の反応 が浮子に出だしました。今日の仕掛けは全誘導、ハリス2ヒロの接続部にガン玉B。ハリは重めの遠投ハヤテの9号という落ち込み重 視でやってたので、餌の沈下に合わせてスルスルと道糸を送ってる途中でさっと道糸が走り、浮きが突っ込んだのですかさずアワセ を入れると・・・クオーンと掛かった瞬間に道糸が横走りして小気味よい魚信を感じさせてくれます。軽いながらもおっ!おっ!と手応 えを感じさせてくれて25cmほどのチヌが顔を見せました。 
「このくらいならエイッ!」 
とごぼう抜きで魚をぶり上げて一匹目ゲットです。しかし、このとき、たるんだ道糸が堤防に着いている蛎殻にすれてしまい、ざらざら と傷が付いてしまいました。実は道具の点検もいい加減なまま釣りに来たので道糸の1.2号は使い切ってしまって後がありません。 そこでハリスは号数替えで交換です。あんまり食いもよさそうでないし、魚も小さそうだしということでいつまでもあまり使うことなくストッ クされていたナイロン(パワード)0.8号を登場させます。ここまで細号柄になるとハリ巻きもちょっと慎重に・・・結び閉めはじっくりゆ っくり締めてパーマ状態を作らないようにし、結び目も糸が重ならないように巻くと共にちもとの内側が真っ直ぐになるよう丁寧に巻き まして 
「これで食いがちょっとでもよくなれば・・・。」 
と少しだけ状況好転を夢見て撒き餌を打ちます。 
 時刻はぼちぼち干底潮。さすがに底潮時は食いが止まるでしょうから最後のワンチャンスかもしれないと集中力を高めてラインメイ ンディングします。仕掛けの沈下に合わせて0テンションをイメージしながらラインを送り底へ底へと沈めていきます。ちょうど着底かと 言うときにピコピコとドングリが弾みました。そこで道糸を張って穂先でアタリを取りに行きますとククーーーと穂先が入っていくので 
「・・・キタ!」 
ハリスはナイロン0.8号ですからガチンアワセではなくグイーンと引っ張るアワセの竿しゃくり。と、同時に重量感が腰に乗ります。 
「おっほ〜掛かったよん♪」 
当然魚との対峙はスローリイ。やんわりと力を加え魚を暴れさせないリーリングで浮かしにかかります。それでも3度4度の締め込みに 竿ためやハンドル逆回転でのあしらい対処をして 
「おっとっとっと・・・」 
のスリルも味わい 
「タケさんごめん。タモがいる。ハリス0.8号で結構良型やわ。」 
と伸ばされてないタモを借りてスムーズに出てくれないロング磯タモをやっとのこさ使える具合にして浮いたチヌをすくいます。 
「はぁ〜〜やったね♪」 



そんなに大きくはないけれど、それでもこれは本日これまでのナンバーワンでした。(35cm)久々に見るチヌはなんとなくかわいくて 小さい感じ。でもキリリと引き締まったフェイスは元気ピンピン若々しさを感じさせてくれる爽快なやつです。なんとかハリスは持ちまし たが、口からハリを外すときには歯にハリスが当たってピチン☆と簡単に切れてしまいました。 
「こりゃ、こんな型が来るんならちょっとハリス0.8号は使えないな・・・」とハリスが切れたのを機に仕掛けを変えます。慣れない全誘 導は底付近に寄っているチヌの餌取りアタリを見逃しているのではないかとも思い、誘導ロング浮き仕掛け(鉛0.8号)に変更。ハリ スは適性の1.2号を切らしたので、安全保険のフロロ1.5号にします。 
 先程の良型対処のためにちょっと底を走らせてしまったのでアタリが止まりましたが、少ししてまた撒き餌が効いてきたかと思える 頃には小気味良いチヌのアタリや勢いよい足の裏サイズのクロのアタリを明確にとらえ、獲物を追加できました。しかし、賑わったの もわずかな時間。すぐに干底の潮止まりを迎えて、ピタリ静寂な時間を迎えます。また、このころから急な突風まで吹き出して、釣りが つらい状況に・・・ 
「今日はこれまでですかね。」 
ということで竿を置いて昼食にします。 
 お昼の食事はコンビニおにぎりとカップラーメン。あったかいスープは気持ちもほんわかにさせてくれます。 
「今日はこれで終わりかねぇ。」 
とタケさんに声を掛けますが、風が強いとは言ってもまだまだ昼過ぎと陽は高い。それに撒き餌もいっぱい残ってると言うことでやめ る気配にはなりません。潮は低く、水面は2mは下がっています。棒浮きを上から見下ろすスタンスです。潮は動かず、、、しかし、風 が強く吹くと風によって流れが作られ、不規則に浮きが流れます。これじゃあ撒き餌もどこに流れていくかわかりません。こちらはえっ さほいサッと昼までという感じがあったので勢いよく撒き餌を打ってきたのでバッカンの中は寂しくなりました。風で流れてポイントがぼ けてしまわないようにと撒き餌を筏様に変更して底一転集中型に変えて残りの撒き餌を消化するがごとくに打ち込みます。アタリの方 は静かになって、風に吹かれて流れる浮きが根掛かりに止められてしもって沈むという変化やたまたまひこずられた付け餌が雑魚の 目の前に漂って雑魚が突くみたいな動きが浮きに出るだけとなっていましたが、その風が止んで浮子の流れが緩くなったときです。フ ラフラと浮子に変な動きが出ました。 
「ん?」 
と浮子を見る目に力が入ります。ツンツンと下がった浮子が、今度は抑え込まれたままとまりました。そのまま数えて1・2・3で合わせ ます。ガツン!いい手ごたえです。ハリスも太いので遠慮なく力を入れて竿を立てます。それでも、ぐぐっと竿を締めこむほど入りま す。「およよ。これは型がいい。」リールのブレーキを外してフリーにし、強いしめこみの時にはハンドルを逆回転させて、やりとりをし ます。右へ左へと少し振られた後でやっと浮いてきました。 
「おお、これはいい型じゃん。」 
タモ入れもうまくいってゲットです。これは本日のナンバーワンの42 cmありました。 

  

おっと、これは続くかとやる気もまた沸き上がりましたが、残念ながら撒き餌の方が切れました。魚が暴れたこともあり、この後の込 み潮に期待をしましたが、夕方までに手のひら級のチヌが2枚上がっただけで大型のアタリが続く事はありませんでした。それでも、 久しぶりに行ったこの釣りはタケさんと2人で、なんとか10枚あげることができました。 




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