2013年 釣行記

2013年02月03日
大竹 宮島沖の筏      7:30〜14:30   チヌ 35〜38cm          2匹 

 前回のリベンジを目指しての釣行。団子作りで不満を残したので、今回は行きの途中でポイント岩国に寄る方法を選んだ。岩国の新港に移転開業しているポイント岩国店は休日前だけは朝の4時から開店しているので十分釣行時の朝に必要なものをそろえることができる。これは、天候を見て釣行を決定する時でも大変重宝する。アミは半解凍してくれているので、即使える。オキアミはそういうわけにはいかないが、こちらはヒロキューの「ギザミッコ」を使えば少し値段は高くなるが、OKだ。
 団子を作る配合餌はいろいろあって迷うところだが、宮島のチヌはオキアミに惹かれて寄ってくるのでそんなに深く考える必要はない。自分がちょうど作りやすくて使いやすく、団子の割れを調節しやすい配合にすればそれでいい。僕はいつものマルキューの「紀州マッハ攻め深場」をベースに「ムギパワー」を加えるというブレンド。今回はこれに押し麦をさらに加えることにする。秋なら集魚効果を高めるために粗挽きサナギを加えるところだが、低水温時の冬場は釣った魚の胃袋に、このサナギが入っている事はほとんど無いので入れてもそんなに効果はないようだ。これに付け餌として、今回はヒロキューの「生イキくんツインパック2L」とマルキュー「くわせオキアミスーパーハード」を購入。店の表には団子作成用にプラ船とショベルが置いてあるのですぐに作成に掛かる。
 団子の作り方は大変簡単。まずは半解凍のアミ2kg角をしっかり砕く。そして「ギザミッコ」3kgの半分と押し麦半袋を入れてしっかり混ぜる。きっちり解凍できていたらこの時でアミとオキアミの汁で全体がびちょびちょになっているが、未解凍の場合はサラサラ。しかしそれでも全然OK。(もしも粗挽きサナギを混ぜる場合はこの時点で混ぜる。)次にブレンド餌(今回はチヌパワームギウェット半袋)を入れて混ぜ合わせ、最後にベース餌(今回は紀州マッハ攻め深場)を全体にふりかけてからまんべんなく混ざり合うまでしっかり混ぜる。これでOK。ここで気をつけるのはミソを混ぜた時点で汁気が無くてあまりにサラサラしてるからといって水を加えないこと。もしも使用時にもっと柔らかくしたいと思ったらその時に水を加えたらいい。現場で堅い団子は水を入れたら柔らかくなるが、すでに柔らかくなってしまった団子を堅くしたいと思ってもいいようにいかないからだ。今回は粗挽きサナギも加えてないので一切水気を加えない状態でちょうどぴったしの水分量だった(水深18m)。出発前に一日の使用量の半分を作っておき、残り半分はその団子がなくなってから、実釣中に筏の上で作る。
 早めに到着していたつもりなのに案外時間はすぐに経つ。余裕がないのでここで防寒ウェアーに着替え、今回はアクアに寄らず、出船の玖波港へ直行する。さっさと荷物を下ろして船に道具を積み込んで、出船時間の7時ちょうどだった。今回も1人釣行なので一つの筏に乗り合わせ。指示された筏は宮島の少し沖目に位置した筏だった。常連さんが今日のメイン潮行きの西向きに、こちらは反対の東向きに降ろされる。今日は大潮の潮止まりが8:30。引きは1時間しか釣れない。最初っからフルでやりたいところだけれど、上げの反対潮が走ったら朝一に作ったポイントは飛んでしまう。そこで潮が変わっても場所移動をせずに釣りが続けられる水道向きの角に釣り座を設置。ほんとはカキが下げられている筏のCがベストポイントとは思ったのだが、そこに位置してしまったら上げ潮時に糸が足下筏下へ入って釣りにならなくなるので仕方ない選択だ。 

 釣り座をセットして団子を3っ投入。潮変わりまでの1時間だけの釣りだけど、メイン方向で朝一のベスト時合いに一つでも拾えたらうれしい。さすがに1投目2投目と反応なし。けど、3投目からちょっと魚の気配が出て・・・なんと5投目に今日の初の食いアタリ!ただ、今日はいつも使っていたメインの竿を前回折ってしまったので、サブの1.8m。釣り竿が変わったらアワセの具合も変わってしまう。失敗無いよう思いっきり合わせたけれど、なんかまだハリ掛けが不十分な感じ。。。それでもフック☆そんなに手応えは大きくない感じだけど頭ふりふり上がってきたのは第一号の33cm。これは反応がいい。幸先いい。とフラシをセットして魚の写真を撮り、入れる。

 

 当然チヌが寄り切って掛かったわけではないのでその後しばらくは反応が静かになってしまった。そうして、、、次の反応が出だした頃に潮変わり。糸が筏下へと入り込みはじめてしまった。このまま釣りにくいのを我慢して続けたら2匹目が出るとも思えたが、今日一日は長いことを思い。このポイントをあきらめて団子投入点を筏横向きに変更する。
 そうして魚の反応は消えてしまった。潮は結構上げの東向きに流れている。団子割れから1分も流すと餌が浮いてしまう。それでも、最初は魚寄せと団子を入れては糸を上げ、団子を入れては糸を上げを繰り返す。1時間も経っただろうか、やっと魚の気配がし、団子割れの後チョンチョンと餌をつつくようになったので、食いアタリが出るように鉛をハリスにつけて底キープの努力をする。しかし、残念ながらこの反応は餌取りの小型チャリコやフグであった。食い込みのアタリをより分けて合わせて釣り上げる。何度かはすぱっときれいに付け餌をかみ切っていることもあるのでチヌもいるはずと自分に言い聞かせて団子投入を続ける。この気配をつかんだ時の期待持ちは大事で、こういうことがないと集中力が切れてしまって、瞬間に出るチヌの食いアタリは見逃してしまうのだ。もっとも、食いがいいときで、一気につけ餌を飲み込んでしまうときなら竿先が突っ込むまで待っていても何匹かは手にすることができるのだが、匹数を上げようと思ったり、厳寒期のように食いが渋いときには瞬間の食いアタリ(チヌが餌を口にはさんだアタリ)をつかんであわさなければ釣果は上がらない。たった2秒ほどのこのアタリなので見逃さないように集中力を持ち続けることが大事なのだ。ただ、このアタリはチヌが口に餌を挟んだだけで出るアタリなので、ハリスに鉛を打ったり、糸をずらしたりすると出にくくなる。



 あまりにオキアミが切られる回数が多いので考えてみたら、付け餌の「生イキくん」が針持をよくするために身を固くしてあることが気になった。さらに・・・ちょっと餌をポンとハリをつけずに海へ投げてみたら沈まない事がわかった。高活性下、フカセで餌を浮かせて釣るならこれはいいけれども今回のこの状況ではどうも向いてない。こう気づいても今回は生つけ餌を持って来てないので対策が取れない。とりあえずもう一つの「くわせオキアミスーパーハード」に切り替えて餌が浮かずに安定することを期待した。しばらく続けてやっと食いアタリが出た。けれど、一度目のアワセで危惧したアワセタイミングの違い・・・これが出てしまった。十分でないアワセで5mほどもあげたところで痛恨のハリ外れバラシ。
「わっ!」
と思わず声を出してしまった。フワ〜と舞う仕掛けに呆然。しばらくショックが消えなかった。期待を外して、活性が低く、アタリの少ない釣行なのに、バラシをするなんて、痛恨の極みだ。立ち直るのに少し時間が掛かったが、ようやく気を取り直して、釣りを再開すると、なんとまだ気配がある。ズンズン集中力が高まったときについに食いアタリ出現。今度は腰を伸ばすほど大きくガチッと竿をあおってアワセはドンピシャ。ところが????ガチャン、ゴロゴロドボン。と音がしたのは、なななんと・・本日久しぶりに使用したダイワのチヌチェイサーのスプールカバーが外れて落ちて海の中へドボンしてしまったのだ。片方の軸受けを失ったリールでなんとか巻き上げようと試みたがこれが全然アウト。どうにかならないかと右往左往しながらチヌをあしらうがどうにもならない。仕方がないので竿を下ろして手で糸をたぐり上げようと竿を置いたときに糸がふけたのか魚はハリを外して逃げてしまった。
「あ〜あ・・・」
結局2ひき連続のバラシとなってしまいガックリである。リールをもう一つの控え同じくダイワの初代チヌチェイサーに交換して仕掛けを再セット。再び釣り開始をしたが、またしばらくは餌取りアタリのみとなってしまった。
 それから1時間も経っただろうか、なんとなく潮の流れが緩んできた。鉛をつけなくても餌が落ち着くようになったので鉛を外す。やっぱりこの方がアタリはとりやすい。餌取りのアタリに混ざって、ちょっと力強く押さえ込むアタリが出た。これに竿先で着いていってテンションを消し、くっと押さえたところでガツーンと竿を突き上げる。今度はガッチリと針掛かり。最初のとは違った重量感は竿尻を肘に当てて耐える。何度かの締め込みの後水面に顔を出したのは38cmのチヌ。
「はぁ〜、やっと2匹目かぁ。。。今日も他の人はたくさん釣ってるんやろうなぁ〜・・・」
群れが寄ってのアタリではないのでその後は再び沈黙が続く。
 気がつくともうすでに昼を過ぎて、上げの潮止まりが近い時間になっていた。
「潮の流れも思ったほどに速くなくなったし、この後の下げ潮のことを考えるとこの喰い渋り不調のポイントよりもカキが下げてある本ポイントを狙った方がいいのでは?」
相変わらず時にはオキアミを切る事があっても反応が悪いこのポイントには少し閉口していたので思い切ってポイント替えをする。
 思ったように潮の流れは緩く、狙いのポイントでの釣りに不都合はない。しかし、こちらでも小型のチャリコが時に餌をくわえるだけでチヌのアタリは出ない。
「朝からちょっと釣りにくくてもずっとここでがんばっていた方がよかったかな・・・」
などとちょっと後悔しながら・・・片付ける時間が来てしまった。
 帰りの船で他の釣り人のお話を聞くとこの日は極端にチヌの食い気が低かったようで、筏からのフカセ釣りではぼちぼち釣果が出てはいたが、団子釣りの方はパッとした釣果は出てなかったようだった。筏によっては朝から帰るまで一回も魚の反応が無く、全く餌もさわらなかったというところもあったらしい。
「そっかぁ、それなら自分の釣ったポイント少ない反応でもまだいい方だったのか・・・もうちょっと丁寧に釣ればよかった。」
とは結果論ですね。

2013年01月06日
大竹 宮島沖の筏      7:30〜14:00   チヌ 35cm          1匹  マダイ 25cm     1匹

 今年の初釣りは大竹と決めた。久しぶりに筏釣りがしたくなったのです。
 しかし、、、久しぶりの筏釣りはやはり?思うようには勝手がいかずにあまりいい結果にはなりませんでした。まぁ、久しぶりなんだから仕方ないですね。

  

 思いと違ったことの一番目はショップアクアに溶かしアミはなく、カチコチのアミを砕くのに一汗かいたこと。それでもアミは完全には砕けず、ダンゴの中で玉々がたくさん。それが後で溶けるので、ダンゴは水が多いベタダンゴになってしまったこと。
 二番目は乗せてもらった筏は相乗りで潮向きの釣り座はとなりとカキ筏との距離が3mもなく、これでは型のいいのに走られたらカキロープに巻かれてしまうと竿が出せず、普段はやらないカキ筏から横向きに竿を出すしかなかったこと。けれど、無理して隣の筏向きに竿を出さなくて正解でした。乗せてもらったカキ筏は変に潮流れと風で動いて釣りを始めてからしばらくして「えっ?」と気がつくとその隣の筏とぶつかるほど動いていたのです。もし狭い隣筏向きに竿を出していたら釣るスペースがなくなっていたところです。この日は風も弱く、潮もちょうどひとしお間を釣るので込み潮時のみと流れは一定の釣りだったのにもかかわらず、そのカキ筏は隣と接近したり離れたり・・・一生懸命同じところへとダンゴを入れても釣り座そのものがあちこち動くのですから参りました。



 三番目は久しぶりの釣行に際して妙案を立てたのですがこれが大はずれ。その案とは・・・道糸にPEを使うこと。最近はルアーフィッシングの流行によってリール糸の進化が大きく、PEも安く、そしてコーティング技術によって腰が作られ、使いやすくなり、船釣りなどでもよく使われるようになってます。このPEで今まで使っていたナイロンの3分の一の号数のPEを使えばその細さで仕掛けが潮流の影響をあまり受けずに済むのではないかと考えたのです。この宮島の筏はよく上潮だけが飛ぶように走ることがあるので・・。ところがこの妙案はダメダメでした。確かに糸は細くて潮切りは良さそうでしたが、いくらコーティングで腰が作られたと言ってもまだまだ筏釣りにはふにゃふにゃすぎます。穂先の柔らかい筏竿ではちょっと糸の張りが緩むとすぐに穂先ガイドにPEが絡み、困ったものです。それでも使い慣れたら・・・とがんばって糸張りに注意をし、絡むたびに我慢してほどいて使っていたのだけれど、巻き取りの時にちょっとよそに気を向けたときちょうどガイドがらみを起こしたのに気がつくのが遅れて、お気に入りの竿の穂先をガチンと折ってしまいました。さらにもう一つ。これは10年以上前のPEが出だしだったころに一度使って体験し、それを理由にPEを使わなくなったのを忘れてしまっていたのです。それは・・・ラインに伸びがない分だけアタリには敏感なんですが、敏感な分、アタリに合わせて穂先で着いていかなければ魚が違和感を持つのか餌を放してしまう事が一つ。まぁ、これはちゃんと手持ち竿にしてアタリに合わせて穂先操作をすればいいのですが、その次にアワセです。ナイロンの時と同じようにアタリがあったら竿を突き上げて合わせると、糸の伸びがないためきつすぎるのです。これに対応しきれずに朝一番の大事なアタリが出たときにガツン・ポン掛けバラシ。なぜかわかりませんがこのガツン!バレが連続です。確かに掛け合わせの時は針掛かりのガツン!を感じるのに巻き上げようと思うとすでにばれてしまっていて手応えなしです。これが4回もありました。そうして掛けバレの連続にさらに合わせる時の力が強くなってしまったのでしょう。ハリス1.5号のアワセ切れが1回・・・もう情けなくなってしまいました。穂先が折れたのを機にもうPEはあきらめてもう一つのリールからフロロを巻いて再開し、ようやくこの日の唯一の釣果をあげることができました。筏釣りにはPEの使用はまだちょっと無理みたいですね。
 まずい釣りながら初釣りでなんとかボウズは逃れられてよかったよかったです。さすが宮島はこの厳寒期でもチヌの魚影は濃く、活性があるいい釣り場です。今回の失敗をしっかり反省してもう一度リベンジといきたいところです。



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