2010年 釣行記

2010年10月30日
佐波川 12:00〜14:00 13cm 1匹

 まだ未練を残しつつ、他の釣りに誘われて浮気したり天候が悪かったりで川には入れずじまいでした。でも、水槽ではまだ確保していた囮君もいたので逃がしに行くのと合わせて佐波川へ行ってみました。週末土曜日というのに、川はしんみりと静まりかえっていました。新橋から金波堤跡までに釣り人はいません。もう完全に終わってしまったのでしょうね。



 広い金波堤にゆっくりと着替え、身支度を調えて入ります。いい天気なのに、河原をそよぐ秋風はもう寒さを感じます。上には渓流用のジャケットを着用します。一番上手の瀬まで歩きながら川の中を観察しますが鮎のいる気配が全くありません。瀬脇の浅いチャラにはチビ鮎が群れて走り回っているのが見えます。この小さいのももう瀬ずりに入っているのでしょう。



 もう水温もかなり下がっています。囮を鼻環に通すために水につけた手が冷たい。けれど、これだけ水温が低いのでいたわりつつ引く囮はいつまでたっても元気ピンピンです。
 「しばらく竿が入ってないはずだから、鮎がいればすぐに掛かってくる。」という一番ポイントに囮を入れて泳がせても全く反応はありません。魚影が薄いのですから次から次へと石渡をしてポイントを変えます。でも、やっぱり全部空振りです。瀬肩から入れた囮を徐々に下げていきます。大きめの石回りを泳がせ探って次々と石渡させて…脇のチャラも泳がせて上らせて、、、ダメです。囮君はずっと元気なので思ったように囮を操作できます。
「もう掛から無い…」
わかってはいましたがやっぱり寂しいですね。そうして一つの瀬を探り終えました。
 ぐっと下がって二つ目の瀬の頭に立つとトップの大石の裏でチビ鮎が跳ねました。そこにこそっと囮を入れて止めてしっぽを振らせます。しばらくすろとビビンと掛かりました。13cmほどのチビなのに、体色が黒変してました。


「やっぱり終わりかぁ…」
同じような釣り方で瀬脇のチャラに群れている鮎の中に入れてじっとしてたらまだ何匹かは掛かりそうですが、そんなことをしても仕方がないともう群れの中には入れませんでした。この瀬も上から下まで探って追いは感じられず。もう竿をたたもうかとも思いましたがせっかくですからもう一つ下のきつい流れの瀬までさがってみました。
 ここはかなり鮎の数が多いようでしたがやっぱり全部チビ群れです。さっさとひと瀬探り尽くしてまだまだ時間は早かったけれど船の中の2ひきの鮎をそっと川に放ち、竿をたたみました。



これで本当に納竿です。
2010年10月16日
佐波川 10:00〜16:00 13cm〜17cm 10匹

 高津が終わって一週間。先週の高津で釣った感触では、今年はまだまだ鮎釣りができるという感触だったので佐波川へタケさんと一緒に向かった。この時期、残念ながら佐波川では囮が入手できない。それがわかっていたから先週高津で掛けた鮎を3匹ほど生かして持って帰り、自宅の水槽で生かしていた。その鮎を持って行っての釣行だ。
 一週間水槽で飼った鮎はやはり泳ぎが弱くなる。早い野鮎との交換が必要だ。この夏、雨が少なかったのはこの佐波川も一緒。佐波川も異常なほどに渇水状態であった。後半おもしろい本橋上のトロなどは渇水し、普段は水の中にある馬の背や盛り上がりが露出して川は様変わり、流れもほとんど無く、まるで水たまりだ。これでは釣果は望めないと右田堰堤より上の方へ見に行く。佐波川の下流部はこの右田堰堤を境に上と下とではだいぶ状況が変わる。ここで浄水場へと回す水取りが行われるので、堰堤より下の水が少なくても上は結構水があったりする。また、天然遡上鮎もこの堰堤をなかなか越えられないようで、堰堤の上と下とでは遡上鮎の数がかなり違う。どちらかというと堰堤より下は天然遡上鮎狙い(昨年から堰堤より下は遡上鮎が望めると言うことで漁協による稚鮎の放流が行われなくなったらしい。)上は放流鮎狙いという感じの釣りになる。思った通り、堰堤より上流部はまだ水がある。これなら水が少ないながらも釣りにはなるという感じだ。鮎の数が多い金波付近まで上がって状況確認するが、禁網区周辺は遠征組が入っているようで竿が乱立している。さらに上、旧堰堤付近に行ってみるとこちらは何かイベントが行われているようで河原には子どもたちとその保護者らしい人たちがたくさん固まっている。これでは釣りはできないと車をUターンし、新幹線下を釣り場に決める。
 釣り支度をして川へ入ると思ったより鮎の魚影が薄い。瀬にはほとんど魚影が確認できない。
「もう主な鮎は下ってしまったのか?」
という感じだ。本命ポイントは昨年シーズン後半に好調であった左流れの瀬尻からのトロであるが、持って来た囮では流れが生きていて少し水深のあるこのポイントを攻めるのは心許ない。そこでまずは瀬肩の浅トロに上がってみる。しかし、ここはとても魚影が薄く、また鮎も小さい。もうすでに終わってしまったという感じである。それでも石付きの鮎もいくつか見えるのでなんとか小さいながらも囮が変わってくれないかと泳がせてみる。でも、やはり小さい野鮎は追ってはこず、囮が近づいたら縄張りを捨てて逃げてしまう。しばらくやってみたが囮の方が弱るだけで事にならないので、最後の望みの綱と流の影響の少ない浅い岸際ぎりぎりを真上に泳ぎ上らせてみた。糸が張って囮の泳ぎが止まりしっぽを振ったときにビビビンと掛かり反応が出た。やっほー!で竿を立ててうまく引き抜きタモに納める。目的の囮替えをなんとか行うことができた。せっかくだから掛かったばかりの元気囮で同じところや石付きの鮎がいたところを泳がせてみたが掛かる雰囲気がないのでさっさと見切り、本命の瀬尻ポイントに大きく移動した。
 しかし、こちらも鮎の魚影は少なく、目視では魚影が確認できない。石には少しばかりハミ跡が見えるので鮎がいると確信を持って囮を出してみる。昨年は対岸の岸際まで鮎が泳いで渡ったらキュイーンと糸が走ったものであるが、今回はそう簡単にはいかない。なんとか狙いの石まで囮は泳いで行ったが反応は出ない。
「こりゃ、ダメかな…」
そう思ったときにやっとビビンと糸が走った。やはりいくつかは鮎が残っているらしい。うまくあしらってタモに納めたのは少し小さめの鮎。これで元気な囮が手に入ったので状況も変わるかと思ったけれど、元気囮でポイントに泳ぎ出しても次が掛からない。下流のポイントに入ったタケさんも苦戦していたが一つ掛かってからは鮎の居場所をとらえたようで2つ3つと続けて掛けていた。どうやら下では下りの用意をしている群れ鮎の固まりがいくつか走り回っているらしい。しかしこいつらはもう完全に群れになって走り回っているので友釣りで掛かる対象ではない。大きな石回りに少し残っている鮎を広範囲に時間を掛けて探り回してようやく6つほど掛けることができた。広く他のポイントにも囮を出しながら探り回ってみたが、鮎が掛かるのはこの瀬尻のポイントだけだった。竿を差しつくしたところで新幹線下を見きることにした。
 時間はもう夕方、残りワンチャンス。行き所が思い当たらないので水量が少ないけれど鮎はたくさんいると思われる新橋上へ行ってみた。やはり水は少ないが小さいながらも鮎は少し見える。
「まあやってみましょ。」
ということで川に入った。橋上すぐの瀬が狙い目と思ったがいい囮がないのでとりあえず流れの緩い上のトロを泳がせる。しかし、見える小鮎に追い気は見られず掛からない。一通り泳がせて回って、まだなんとか泳ぐ囮を持ってトロをあきらめ、瀬の肩に立ってみる。ここにはたくさんのチビ鮎が群れて走り回っている。これはもう瀬ずりの様相だ。どうやら佐波川はもう全体的に瀬ずりに入って終わりを告げている。石の間から流れ込む筋に囮を置いて尻を振らせて待つとしばらくしてその群れがやってきた。囮が落ち着かなくなりそのうちビビビンと掛かった。ぴゅっと抜いてタモに受けたら13cmのチビ鮎、そしてその小ささなのに落ちの色がついて黒くなっている。体もやせていてどうやら一度目の瀬ずりを終えたみたいだ。この鮎を囮にして流れの中に入れて探ってみたが追いは見られない。残り鮎がいそうなポイントを一通り探って回ったがダメである。最初と同じように流れ込みの尻に囮を留め置くと群れが回ってきて掛かりはするが同じような小さな黒い鮎。これではおもしろくないと瀬をあきらめ上へ上へと探り上がる。けれど、どこもみな一緒。鮎の追いはほとんど感じられない。そのまま探りながら上の瀬の中まで探り尽くしたが掛かってきたのはどれも同じような小さくて色変わりしたやつばかり。ここのポイントを一番上まで探り尽くしたところで日落ちになったので竿をたたんだ。
 佐波川も今日が最後かな。…
2010年10月10日
高津川    7:00〜17:15   17cm〜22cm    45匹

 さて、明けて日曜日はいよいよ今年の高津最終日です。日原道の駅で同じ夜明かしの他の釣り人たちのざわめきで暗いうちに目が覚めて、シーズン最後の最後に今季初めての夜明け出陣です。
 夜中雨は時折勢いを増して降り続け、水位の方が少し気がかりです。雨空は明るくなるのが遅く6時半です。携帯からネットにつないで確認した水位は、本流は20cm高維持、匹見はさらに40cm高。最後に匹見でしっかりやってみたかったけれど、水位高くきびしいと判断。攻め場を本流に決めてイリョウの瀬へと向かいます。



 カスミがかかってまだ薄暗いのでゆっくりと川の中に入り支度を調えます。さすがに川に立っているのは僕一人、一日の釣りの攻め方を組み立てます。右岸中段に立って囮を出すとまだ薄暗いのに一発で追ってきました。

  

どうやら付き場と読んだポイントはドンピシャだったようです。一番に囮を入れたその周囲が一番良く掛かります。いや、その周辺しか鮎は掛かりません。そして早朝が一番追いがよく、8:30までにそのまま中段で15匹。アタリが止まったのでそのまま橋下まで囮を引き上がって一旦竿を置きます。ライターが壊れて火が付かないので車まで取りに戻ります。川を上がると駐車帯にちょうどこれから竿を出そうとする人がいてお話ししました。この方はいつも囮はコロガシでとってからやるということで今日もうまくかかってくれるかどうか…とコロガシ竿を出されたので、
「囮ならわけましょ。」
と申し出て2匹わけました。この方は、流れが強くなった左岸のガンガン瀬の肩でグイグイ竿を曲げておられました。でも、こちらはその後、あまりぱっとせず、橋上のトロまで上がって泳がせ釣りをしても追ってこず、再度探りながら下って、橋の真下にできあ棚にやっと鮎の居場所を見つけポンポンと追加しましたが、その他では全く掛かりません。もう一度最初の中段まで下がっていくつか追加しましたが、風が吹き始め、また攻め場所もつきたので昼食と共に場所替えを決めます。12:00までで17〜20cmを25匹。朝一番に竿を出したら昼まで釣ると、もう一日釣ったみたいな気になりますね。ちょっと疲れを感じて勢いをなくしました。

 

 ご飯休憩をとったあと、竿出ししたかった匹見まで行ってみるとよく空いています。豊川発電所に車を止めて、
「やってみるか。」
と思ったけれど、よく見ると川に変に黒い濁りが入っています。水が多いだけならまだしも濁りは…とUターン。
 本流へ戻って、今年最後の地を青原に決めます。網入れの車をすり抜け、一番奥まで車を突っ込んで、土曜日の夕方に追いが良かったトロ尻から始めます。時間は14:00。勢いはないけれど静かに泳がせているとぽつりぽつりと追いはありました。5つ追加して



「こんなもんかな」
と高津川最終釣行もちょっと満足。時計を見るとまだ16:00。
「最後にもう一度電線下へいってみるか。」
とがんばって川を下ります。



 前日、弱い囮だとピクンともしなかった場所なのに囮が元気で上に泳ぎ上がったらポンポン掛かってきました。それも結構いい型です。まだ掛かる、まだ掛かるで日が暮れるのが残念になりました。17:15までに15匹追加で合計45匹でした。



 最終釣行が今季の最高匹数(笑)。最長釣り時間でさすがに疲れましたが十分に満足できた高津竿納めでした。 
2010年10月09日
高津川    11:30〜17:00   18cm〜20cm    9匹

 いよいよ最終週末となった土曜日、まだ前日からの雨が残る高津への釣行はゆっくり出発です。
 11時、囮屋さんで買った囮は売れ残りのヘナヘナ。増水で水勢のある川を底に泳いでくれるかどうか不安です。泳ぎが悪くても囮代わりの可能性が高い上流部、新晩越トンネル裏の瀬におります。魚影は薄い、、、手前の大石の裏に一発目はビビビっと泳いで向かってくれました。すかさずビクン☆!ところがこれが掛かりはずれ。ショックでもう囮の泳ぎが悪くなりました。その後も追いのあった付近を中心に上下をさぐったけれど、追ってきたのはこの一度だけです。魚影も薄いので早々に見切って大きく移動。匹見へ回ります。しかし、匹見は水がさらに高い。ふれあい公園の袋のチャラに立ってみましたがチビ鮎の姿が見えません。とりあえず囮を入れて瀬肩、瀬尻と囮の入りやすいところを攻めてみたけれど音無です。2カ所の不発で時間はもう3時。
「今日はダメかも…」
 撃沈の地は青原に決めました。
「岸際のチャラチャラでなんとかチビが掛かってくれないか…」
不発です。
「電線下の足下で群れ鮎が絡まないか…」
これも不発です。
「あ〜あ、最後に今年初のボウズかあ…」
16:30瀬肩のトロ尻に小さすぎて増水の川ではもたないと温存していた最後の13cmのチビ囮に鼻環を通して出します。ちょっとでも引くとすぐにダウンしてしまいそうなので、糸を張らずに勝手泳がせ、それでもだんだん水勢に押されて徐々に下へと下っていきます。そのまま下竿いっぱいまでついていったところ竿が立ちません。
「掛かった??!」

 
掛かってました。時間は16:45です。
「ボウズまぬがれた〜〜」
で一気に幸せになりました。せっかくの元気囮、もったいないから一発だけと囮を変えてトロ尻に泳がせて出すと、これが出し掛かりです。あれよあれよで雨の降り出し曇り空で早い日暮れは17:15までの30分間で9つ掛かりました。

 
 しかし、これでは欲求不満です。家に
「明日が最終日だから…」
と電話してそのまま車中泊を決め込みます。
2010年10月02日
高津川    11:00〜17:00   15cm〜20cm    35匹

 「やっといい天気で竿が出せる。」
でも、前日は飲み会で帰りが遅く、出発は遅い。少しでも速くと高速を使って六日市ICから高津へ入ります。途中の囮屋さんは天候不順で囮切れ。
「これは囮には使えんやろう。」
というほど小さくてやせ細ったのを
「ないよりまし」
と3っつ1000円でもらいます。下へ向かう途中、柿の木、左鎧は結構釣り人が入っています。
「もう落ちてるのに…」
さすが久しぶりの好天の土曜日、前回と大違いです。水位も下がって落ち着いているのでそのまま日原まで下ります。こちらぽつぽつと釣り人は見えますが、みなさん瀬肩のトロで泳がせの体勢。
「もう終盤、瀬の中に鮎はおらんか…?」
と思いながらイリョウの瀬へ。釣り人は2人。これなら一人ぐらい入れると釣り支度をして11:00釣り開始です。
 入ってみると釣り人はみんなコロガシさん。この後さらに3人入ってこられたけれどみんなコロガシさんでした。掛からないのかお昼にはみんな川から上がられました。
 こっちは前回のリベンジと意気が上がります。よわよわ囮で自信がないので最初から右岸へ川を切って中段の袋に照準を合わせます。岸際1mのところに囮を置いて時間待ち…するとビビビンとうまく15cmが掛かってくれました。

 

野鮎の囮は小さくても泳ぎます。これで本格的に流れの石へ泳がせて出し、攻めていって、ピョンピョンピョンと掛かります。でも、そんなに鮎が固まっているというわけではありません。石を一つ一つ攻めて、ポイントポイントで一つずつ拾いあげていくという感じ。アタリが止まれば上へ上がり、追加しながら探っていきます。あと少し、瀬肩のチャラポイントを残したところでおなかが減ったので昼食休憩。ここまでで15cm〜18cmが25匹。
 第二部は夕方の好時合いでさらに追いが上がるかと思いきや、急に雲が覆ってきて陽の光が消えました。肩の浅いチャラは思ったほどでもなく、右岸の筋もそんなでもなく、そのまま右岸沿いをさがってもこちらは鮎の付きが薄いと釣果はあがりません。残り時間わずかで瀬尻まで下がる決断をしてがんばって川を下ります。この決断をもっと早くしていたらよかったのです。瀬尻に鮎は残っていました。引き上がるごとに型も良くなりポツポツポツと3つ掛けましたが夕方から落ち始めた雨が川をたたくようになり、辺りも早く暗くなったので竿をたたみました。

  
2010年09月28日
高津川    10:00〜17:00   15cm〜19cm    8匹

 冷たい雨の週末ですががんばって連日釣行です。匹見で40cm。本流で30cmという増水は釣りが不可能な水量ではありません。ところが囮屋さんにおいてあった囮が小さくて、これでは増水の流れの中に入ってくれそうにありません。そこで上流部で囮を変えてから下を攻める作戦をとります。
しかしながら、大魚トンネル下は増水でさらに野鮎のテンションが下がっていて囮が変わりません。そのうちこの場所での雨上がり恒例の強風が吹いてきたので、早めの場所替えです。
 次に入ったのは畳、いつも人がいて入った事がありませんが、終盤、平日、雨模様ということで川はガラガラ、思ったところに入れます。でも、こちらももうすでに落ちが終わっている感じ、魚影も薄く、型も小さい。なんとか囮は変わったのですが、後が続きません。

  
ほんとだったら元気のいい囮に変わったところで見切って下流本流中流域に場所替えすべきところでしょうが、初めて入ったところなのでちょっと探索してみたくて必要以上に時間を掛けてしまいます。

 

 出発が遅いのにこんなことやってたら時間がありません。いよいよ見切って15時半にイリョウの瀬に到着すると誰も釣り人はいません。しかし、水位さがらず、増水のイリョウの流れに鮎は落ち着かず、居場所が偏ってたみたいです。左岸中段から攻めますが全く反応なし。下を見ると瀬尻にお一人地元の方が竿を出していました。見ていると入れ掛かりで掛けておられます。竿を構えている時間の方が取り込みで立てている時間より短い。。爆釣中です。鮎は落ち着きやすい瀬尻に固まっていたようです。この時からまた雨雲が広がって、辺りが真っ暗に。。流れのきついところには出てないと瀬肩に場所替えです。橋上のトロも流れができていますがここで泳がせてやっと小さいのを一つ。さらに橋下の瀬の肩で一つ追加、雲が厚く、早く暗くなったのでおしまいでした。


2010年09月27日
高津川    10:30〜17:00   15cm〜19cm    7匹

 季節外れの暖かさが続いていたのが、22日の雨を境にグンと一気に冷え込んでしまいました。気温は10度も違います。この冷え込みで鮎の下りは一気に加速し、さらに追い気の方も水温の急激な低下で一気にダウンです。今日も 天気予報は雨模様。それでももう高津の残りの漁期間が少ないので雨が落ちるまででもと出漁します。
狙いは前回思うように釣りが展開できなかった大魚トンネル下の瀬。しかし、前回とうって変わって鮎は下がってしまったのかだいぶ見える魚影が薄い、型も小さくなってます。

  
雨が降らなければ少しでも水温が上がる夕方から追い気も上がるだろうとがんばりましたがやはり午後からは雨となってしまいました。

  
びしょびしょになってテンション下がり、場所替えする気力も失ってそのままその場所で撃沈です。冷え切った体を温泉でぬくめて帰りました。


2010年09月23日
高津川    9:30〜18:00   17cm〜19cm    20匹

 朝のネットで水位の上昇を確認。前日の雨で匹見川はちょっと竿出しは不可能と思えるくらい水位が上昇しているようでした。けれど、高津本流は渇水解消程度の上昇で釣りは可能と判断。出発しました。
 日原に着くと予想通り、水位の上昇はそれほどたいしたこともなく釣りは可能な状態でした。少々濁りが入っており、薄いコーヒー色です。漁協で囮を買って、狙いは渇水で浅チャラになっており遊び鮎が多いゲンゴロウ肩。なんとそこに着くまで釣り人は皆無です。どこでも入り放題。狙いのゲンゴロウも空いており、手前の流れを切ってメインポイントで竿を出します。ところが、流れはそんなに急になってないのに瀬には鮎が出ていないのか、全く反応がありません。囮が弱るので、一旦瀬をあきらめ、遊び鮎の見える瀬肩、瀬脇のチャラを泳がせます。それで、なんとか15cmが一匹掛かりました。さて、これから…と思ったけれど、目印にしていた石が水没しています。
「まだ水位が上がっているのか!」
このまま急に水位が上がってしまって、脇流を切って帰れなくなっては大変と一旦岸まで帰ります。そのまま脇流を探ってみましたが、こちらも全く無反応。これではらちがあかんと仕方なしに場所替えを選択します。
 少々の増水でも安心で浅いチャラに遊び鮎がいるところ…青原ですね。ところが青原に着いてみると思いの外水が濁っています。笹濁りを越えて茶濁りに…。
「おかしいな途中の支流から濁り水が入ってるのかな?」
と青原をあきらめ、再び日原へ。ところが日原に着くと川は一変、泥濁り状態になっていました。
「なんてこったい、本流が濁っているんだ。」
これではとてもじゃないけれど釣りは不可能です。匹見は大丈夫かもと思いましたが匹見は増水量が高いと判断。とりあえず本流を上って、状態が悪かったら今日はあきらめて帰ろうと上流へ向かいます。するとびっくり、この濁り水は日原発電所の放水口からのものでした。発電所放水路を越えるとうそのように水は澄みました。増水量も多くなく、これなら平気で釣りは可能です。でも、そうは簡単にはいきません。他のところでは竿出しが不可能なので枕瀬から上に釣り人が集中。竿が出せるポイントが空いてません。
「そうだ、あそこなら…」
渇水のため今季絶不調で釣り人の姿が見えることがほとんど無かった大魚トンネル下の瀬です。行ってみるとやっぱり誰もいません。ヤッタネと車を止めて川へ降ります。



「ずっと不調だったここもこの増水で鮎は活性が上がり、きっと掛かるはずだ。」
まずは瀬肩の石の大きい並びにポイントを絞り竿を伸ばします。しかし、一難去ってまた一難?天気回復の気圧の変化によって、強風が吹き荒れます。伸ばした竿が立てられない。。。水面すれすれに倒した竿もいまにも折れそうです。それでもしばらくなんとかならないかとがんばりましたが風に降られる竿によって囮が引き回されるだけです。「ダメだ。。」
一旦釣りをあきらめ仕掛けをしまいます。竿を立てられないので仕掛けを巻くだけでも大変です。風裏にならないかとトンネル上を目指して歩きますが上にはすでに竿が立ってます。
「この調子じゃあ、他の場所に行っても空いてるところはないだろう。。」
風がやんだらきっと掛かると確信を持ってたので、場所を動かず、少しでも風当たりの弱いところを探して続けます。だいぶ下へ下ったところで少しだけ風当たりが弱いスポットを見つけます。ここでなんとかポツポツと鮎を掛けることができ、釣りが継続できました。でも、急に冷たくなった秋風にふきっさらされて、体が冷えてしまいました。ぶるってぶるってもう我慢ができません。
 時間は14:30。ここで囮も確保できたし、竿を置いて車に戻り昼食休憩とします。寒さ対策で持って来ていた厚手のジャージを上下に着込みます。これで少しはましになりましたが冷たい風をまともに受けながらなので頭が痛くなりました。
 さて、後半戦へ突入です。あいかわらず風は強くて、せっかく鮎が掛かっても竿が立てられず寄せることができなくてバラしたり、抜きの瞬間に風にあおられて抜き鮎がとんでもないところに飛んでいきバラしたり、仕掛けを切ったり…。そんな中、なんとか10匹の鮎を確保しました。そうしてようやく風がやんだのは16:30です。



「これで竿を立てて泳がせられる。」
やっと思いの釣りが展開できるようになりました。やはり?鮎は魚影はそんなに濃くはありませんがいるところに囮を入れたら狙い通りにおもしろいように掛かります。これまで我慢し続けたのだからと目印が見えづらい18時までやりました。風がやんでから10匹追加でジャスト20匹でした。(型は小さい17〜19cm)


2010年09月20日
厚東川      14:00〜17:00     25cm〜27.5cm     3匹

 午前中に用事が入っていたので、昼から地元の発掘探訪をしました。
 川の名前は厚東川。地元宇部市を流れる川です。毎年、若干の天然鮎が遡上しているのは知っていたのですが、先日の小型台風が少しの雨をもたらせてくれたとき、ふと国道橋からのぞき見るとギラギラ川底一面を光らせる大量の良型鮎を発見したのです。そうしてたけさんと一度機会あれば探ってみようと申し合わせていたのを実行したのです。
 実際、川に入ってみると、ちゃんと知っている人は知っていました。コロガシや見掛け、友釣りと地元の方が8月から爆釣していたと出会った見掛けの方に聞きました。川に入ったこの日はすでに後期の減水状態に入っていたためか一面ギラギラしていたその状況はなくなっていました。そして高津から持って帰った囮用の鮎が弱ってしまってて使える鮎がほとんど無い状態で始めたのでとても苦しい展開となりました。
 どうにもならないのでたけさんが見掛けの方に一匹掛けた鮎をゆずってもらって、泳がせてやっと一匹目に掛けたのが25cm級。これでは大きすぎて囮に使えません。再登場の弱い囮でなんとか19cmを確保したけれど、後が続きません。弱り果てたそいつを貸してもらって最後の手段と細く絞り込まれた荒瀬の肩に無理矢理滑り込ませると一発で来ました。ところがこれが大型特有の掛かりアタリ。トン!と小さいアタリと共に一気に瀬の芯を下へ突進します。まけじとこちらも駆け下ります。短い瀬ですので鮎の突進に負けはしませんが流れの際にある葦に道糸を巻かれてしまいました。そろりそろりとからまった水中糸をどうやらほどいて竿を立てるとまだ掛かり鮎はついていました。これがやっぱり26cmを越える肥えた鮎。当然囮はグロッキーなのでこのデカバンに鼻環を通すとすごい馬力で荒瀬の強い流れをすいすいついて来ます。そうして再度瀬肩の岩盤に入れたらビビビンとすぐに掛かってまた瀬を駆け下ります。これは小さくなって25cm級。すぐさま元の位置まで上がって元気の良い囮を肩の岩盤で止めて泳がせているとコン!と大型のアタリです。こいつは竿を立てると上へ上りました。これはヤバイ、下へ下る前になんとか抜けないかなと思いましたが甘かったです。一気反転でまた瀬を下ります。突進に負けまいと舟を片手に担ぎ上げて一気にこちらも瀬を走り下ります。瀬尻でやりとりしてやっと引き寄せてすくい上げた鮎は27.5cm。どうもここは25cm以上がレギュラーサイズのようです。
 この日の水温は30度越え、すぐ上に厚東川ダムがあるのでこの場所は余計にでも水温が高いみたいです。少し使って弱った囮は舟に入れても復活することなくそのまますぐに死んでしまいます。残ったのはデカバンばかりでついに使える囮がなくなりました。ギブアップです。気づくのがちょっと遅かったけれど、地元の川で純天然遡上のデカ鮎が掛かることを見つけることができました。来年の8月が楽しみです。
2010年09月19日
高津川    8:30〜17:30   15cm〜26cm    16匹

 上流部はがら空きと聞いたので本流の上で竿抜け場を探そうと六日市から下ります。一発目は久しぶりの大野原堰堤下、上流部はもう鮎が落ちて空き家になってる恐れもあるので、30分の竿出しで見切り、次々に転進、だんだん下っていくつもりでした。今年不調の堰堤下、予想通りと言うところか鮎は全然薄く、瀬を歩いても鮎があまり見えません。前日から買い置いていた泳ぎの悪い養殖では囮も変わりません。予定通り、さっさと見切って竿をたたんで場所移動です。



 ところが、柿の木から下は予想外に人が多い。入るところがありません。ここもダメあそこもダメ、あんなところにまで人が入ってる…。とうとう日原まで空き場所はありませんでした。
「こんだけ人が多いなら、空いているところは小瀬しかないだろう。」
と小瀬に行ったら、これは読み通り空いていました。
 瀬肩にはたくさんの遊び鮎が見えます。
「この鮎たち、昼頃には追いだすだろうから、それまでに囮を変えなくては、、」
ということで手前のチャラでチビ鮎でいいから野鮎が掛かってくれることを願ってそっと泳がせて行きます。一番波から二番波、三番と下げていくとビビンとアタリがあって15cm級が掛かってくれました。しめしめと囮を変えてさらに攻めながら下へ下ります。チャラの一番下まで下る間にチビ鮎を2ヒキ追加。小さいながらも野鮎確保でなんとか囮も大丈夫です。このおちびちゃんを武器に本線に攻め込みます。小瀬の瀬尻は良型鮎のたまり場。



水が少ないので本数は少ないでしょうが何本かは出るだろうと下の流れの緩いところから囮を入れていきますと、予想通りに一発でガッツーン!です。読み通りの良型鮎。引き回されて下へ下り、なんとか引き寄せて網ですくいます。22〜24cmが連続3匹。まだまだ出るかと思ったのですが、それでピタリと止まってしまいました。



 ここで一息、昼食をとります。元気な囮も手に入ったので昼食後は瀬頭の上のトロの鏡を泳がせます。鮎はびっしりついているというほどはいないので、ぽつりぽつりの間隔ですが、追いは見られ、掛かります。一番鮎を一通り拾ってアタリが遠のいたので上の洞門下のトロ場がどうなったか見に上がってみます。この梅雨明け時の大水以降、このトロに釣り人が立っているのを見たこと無かったので川底が変わって、釣り場がつぶれたんだろうと思ってましたが、やはりトロには砂が流れ込み、石が飛ばされて、あまりいいポイントではなくなっていました。とりあえず囮を入れて探ってみましたが、追いはありません。そのまま囮をゆっくり引きずって先の瀬肩に戻ります。その途中、テトラ沿いを泳ぎくだっていた囮が急に反転、上へ上ります。
「ん?もしかして掛かった?」
グイーンと引き回す鮎を竿でためてあしらってようやく近くに寄せて網ですくい取ったのは今季1番の大物26cmのデカバンです。顔が小さく胴が太い、サバ型姿の鮎でした。型狙いをするんだったらテトラ沿いをこのまま泳がせていたら尺物も登場するかもしれないとも思いましたが、元来大きいのを釣るのはそんなに好きじゃないので、そのまま瀬肩まで下がりました。
 今度は瀬肩の流れの中を探ってみましたが、不思議にここには鮎はいません。
 さて、一通りポイントに全部竿を入れたので数を数えてみると思ったより掛けた鮎が少なくたった10匹しか舟に入っていません。時間は15:30。普通ならもっと鮎が多そうな場所に転進するところですが、午前中の場所探しで人が多くて他が空いてなさそうな感じなので、そのままここに居座ることにしました。
 そこでもう一度、荒い瀬を一回りすることにしました。しばらく時間をおいたからか、再び瀬尻のポイントでは3連チャンで良型が出ました。そのままずっと瀬を引き上がりながら探って、さらに3匹追加。上まで上がりきって瀬肩の鏡に泳がせて追いの悪い3番手鮎を口掛かりでかけたのが抜き寸前でバラしてしまったのを機に竿をたたみました。


2010年09月11日
高津川    8:30〜16:30   13cm〜24cm   29匹

今回は毎年恒例の「かずべ〜の釣り情報」オフ会の会場下見です。
8時半他の釣り人に迷惑を掛けぬようにと選んだオフ会会場、高津一番不人気の(笑)青原に着です。ここ数年、放流鮎は定着せず、天然遡上は素通りでシーズンを通してもぬけのからの青原は、日原町内、漁協前、中学校前、池村洞門専用区、いりょうの瀬、道の駅裏とどこもすでに人が入っているのに、やっぱり釣り人は誰もいません(笑)。
思うように車を駐車し、身支度をゆっくりしていざ川へ、、、と思いきや地元近所のおじさんが歩いて釣りに来られました。この方は下の瀬の頭の鏡のトロで泳がせ釣りを始めました。そこで僕は瀬の肩、チャラに立って最初の囮替えです。ところが…簡単には変わってくれません。30分ほど手前の筋を中心に探り回してやっと掛かってくれたのは14cmのおちびちゃん。どうもこのチャラにいるのはおちびばっかり?ポチャンと2連続バレの後、来たのは一回り小さい13cm。。ここまでですでに1時間が経過。

  

「これじゃあ下見どころかこっちがつぶれてしまう。。」
 普通なら出直しで場所替えのところですが、「青原下見」の目的を果たせません。大きくぐっと場所移動してやり直しをはかります。橋の下の瀬まで一気に下がろうと思ったらこちらにも地元師らしい人がお一人いつの間にか入っておられましたので電線の下まで行って止まります。ツツツツーと養殖を泳がせたらククンと掛かってくれました。やっとまともな型の囮が手に入りふーと一息です。この少し変化のある平瀬での泳がせが一番掛かりました。と言っても3時間で10匹ですからたいしたことはありません。

 

 その後囮を引き上がって元の瀬肩まで戻ります。チャラ、平瀬、トロ、早瀬、ガンガン瀬、どこも数は出ませんが一応掛かりました。13時になったので一旦竿をたたんで地元師の方に話しかけました。ポツンポツンと掛かると言っておられました。この方と30分ほどお話をし、昼食を取り、今度は土手降り口の中段の瀬へ移動です。
 14時再開。囮缶をつけた中段の瀬の下に僕の好きな頭大石がしきつめられた浅いザラ瀬が黄色に光ってます。行きがけの駄賃とここにそっと囮を入れてみますとすぐにガツンです。しめしめと囮を変えて入れるとまたガツン。全部20cmのいい型です。脇でガツン。引いてガツン。上にあげてガツンと今年初めての入れ掛かりです。しかし、浅くて狭いポイントなので30分で9匹かけたところでアタリは止まりここは終わりです。
 さて、いよいよ中段の瀬へ…と思ったら上のトロで舟網の用意をしているおじさんがいました。建網は瀬には入れられないと瀬の中に立って竿を伸ばしますが、楽しみにしていた瀬肩のトロは竿が出せません。一番上の瀬の下にこの方の車が止まっていたので、きっと朝からこのトロ全域で網の入れまくりだったのでしょう。網が全解禁になったので遠慮なしですね。土曜日の日中から網を張るなんて…。こちらも瀬の中はそんなに数はいませんでしたがチャラ、早瀬、ガンガン瀬ともに掛かるのは掛かりました。一番掛かったのはガンガン瀬。ガッツーンと竿をひったくるのは24cm級の馬力鮎でした。下がれないので力勝負。思わずトリプルフォースがほしいよう〜っと心の中で叫びました。 上を探れないので場所なし、場所替えしたいところでしたが、もう5時まであまり時間も残ってないのであきらめました。

  

 鮎の掛かりの様子から網入れ師がいたので竿は入れなかったけど上の瀬が一番掛かるかも知れないなと思いました。けど、、、上はどうやら網打ちまくりみたいです。帰りにもう一人他の網師がやってきて瀬の中まで投網を打ってました。瀬の中に鮎が少ないのはそれのせいかもしれません。どちらかといえば型の小さい天然遡上メインですが時々放流鮎の居残りがゴンと出る。こいつは極端に大きく24cm越えです。数は少ないけれど全般に鮎はいて掛かるのは掛かるので釣り大会も成立するだろうと判断しました。 

2010年09月05日
佐波川        16:00〜18:00          15cm〜22cm    9匹。    

 日曜日、あまりの暑さで家にいても何もする気が起こらないので、夕涼みと佐波川へ16時から入りました。
 囮屋のおばちゃんが最近やけにお話し好きです。状況を30分もお話ししてくれました。囮は今ある300匹で最後、連休明けまで…かなということでした。今年は後半、お客がたくさん来るよと追加を進言したけれど追加する気はなさそうでした。
 さて、向かったのは人丸です。久しぶりの人丸は、橋の上にあった瀬が大水で姿を消してしまって、本筋では上の大石ゴロゴロ付近しかポイントはなくなっています。最初に瀬頭のチャラに囮を滑り込ませてみました。すると手前のチャラでは追ってこず、芯流れの少し深めなところで2つほど追ってきました。けれど、そんなに魚影は濃くなさそうで、アタリはすぐに途絶えてしまいました。



 そこで元気な囮も手には入ったことだし、本命の大石ゴロゴロに移りました。こちらも大石間の流れがきついところに鮎はいました。大石周りは型が大きいんですよね。良型の囮に良型が掛かる。勢いのある流れでは振り回されます。



 場所はそんんい広くないので一通り囮を通した後、ずっと下まで一回り歩いて底を見て回ったけれど、橋の下にあった瀬はやはり完全に姿を消し、底の石すら砂に変わってました。



 もう一度大石ゴロゴロに戻って、一つ二つと追加し、夕方曇ったので目印が見えつらくなるのが早く18時に竿をたたみました。


2010年09月04日
高津川・匹見川   8:00〜17:00                15cm〜25cm    24匹

 7:30漁協着です。消防署前にはすでに3人入ってたけど、漁協前には誰もいません。ピチョンと鮎が跳ねたので、最初の囮換えだけ…とそのまま入ります。
 ところがこれが大誤算。。朝が早すぎて、まだ鮎が降りてきてないのか浅場にも川中にも鮎が見えません。養殖を波立ち頭に入れても全く無反応。泳がせて上にあげても、ゆるいところ、石裏にいれても全く反応なしです。少しずつ前に出て芯を探ってもやっぱりダメです。元気のいいうちに選手交代して2匹目を出しても同じです。このままでは撃沈してしまうかもと1時間で見切り、早々の移動です。
 けれども、もうすでにどこも人がいっぱいです。ここのところ状況は厳しいはずなのに、この人の多さ!高津人気も大加熱です。横田まで入るところなし、そのまま匹見に上がって…駐車帯には3台5台と車が止まってます。ずっと上がって長沢を超え、新トンネルの脇道に回っても車だらけ。林に隠れて川が見えない駐車帯がやっとあいてたので車を止めてのぞきこんでみますと瀬が見えました。場所見つけに1時間費やしてしまいました。空いてたのは降り口が険しく、とても囮缶をかついで降りられないからだと思いました。
 船に囮を入れて木の枝をつかみながらやっとこさ河原に降り立ちます。岩の間に泳がせ、すべらせてぐるりん掛かりました。

  

 囮が変わってほっと一息です。そのまま石を探って2匹追加。型はまずまず。追いがいいのは鮎の数が少ないからでしょうか。バンバンと連続した後は音無です。上へ下へと移動しながら一つ一つひろって行きます。安心な数ほど囮も確保できたので、今度はぐっと下の瀬まで下がってみますと脇から沢の流れ込みがありました。手をつけてみるとなんとも冷たい。それだけ本流筋は水温が高いと言うことです。ちなみにどれだけ水温が違うのかとαBIGのカード水温計を出してはかってみますと、沢の水は26度。(それでも26度です。)匹見は高津筋より2度ほど低いと言われていますが、本筋の温度は水温計の上限30度が少し色が変わった程度…つまり30度を超えています。(11時測定)
「こりゃ掛かった囮がすぐに泳がなくなるわけだ。」
と囮操作は極力テンションを与えない元気確保操作で探っていきます。時折、何かスイッチが入ったようにパタパタっと連続して掛かることがあるんですよね。そうかと思えばピタリと止まる。最後に強烈なアタリでドッピューンと囮が飛んで、うわっ!と構えたけれど、あれれ?結構簡単に寄ってきました。すっと抜いたら、大きいのが1匹、背掛かりでぶら〜り。掛かった勢いで鼻環結び糸が切れて囮が飛ばされてしまっていました。

この鮎は25cmありました。その後、歩いて探れる範囲を一通り回ったので場所替えとします。14時までで、17cm〜25cm17匹です。

  

 昼食をとって川を下ります。状況が厳しいから昼を過ぎたら場所移動があってポイントが空いてることを期待です。(空いてるところは一通り竿を差した後でさらに厳しいとわかってはいますが…)隅村まで下がったら場所が空いてました。今回は上の小さな瀬を探ってみました。すでに探られた後のはずなのに、不思議と掛かるのは瀬の芯のきついところでした。こちらも型は一回り小さいけれどアタリが強い!やっぱり天然遡上ですね。でも、数は出ません。時間を掛けて5つほど掛けて、最後は渡り場の荒い流れに囮を入れると、ここでも一番きつい流れのところでガガーンときました。15〜20cmを7つ追加で合計24匹でした。
 缶の中では3分の一ほど鮎がまいってました。。水温高くて生かすのが難しい。

2010年08月30日
高津川・匹見川   8:30〜17:00                15cm〜19cm    30匹

 夕暮れが日々早くなってきているのを感じ、鮎釣りができる時間が短くなってくるなぁ…ということで がんばって 早く高津に着きました…といっても8:30です。
 ほんと今シーズンも高津は週末も平日もありません。人がいっぱい。それでも8:30はまだ釣り場を選ぶことができました。
 ゲンゴロウの肩が空いていたので入ります。囮替えは瀬脇のチャラからと思いましたが思ったように鮎は追ってくれません。だんだん流芯に囮を進め、それでも掛からないので、上に引き上がっていきます。ようやく反応があったのは白波立ちの第一石の裏です。

 

朝一番は瀬肩の波立ちという定説を思い出しました。この白波立ち付近を横に探り、安心できる囮の数を確保しました。緊張が安心に変わり、攻めも大胆になります。流れの芯、強いところを掛けながら下がっていきます。石の一つ一つを探って、そこに着いていた鮎をぽつりぽつりと拾う感じ。適当に掛かってはくれますが、まとまったところでの連続掛かりがないので狙い場を変えていきます。流れの強い芯から脇、分流…それでもやっぱり変わりません。ふと、ここでやるときにはいつも瀬落ちの尻で泳がせている人がいることを思い出し、思い切って大きく移動し、瀬尻にも行ってみましたが、こちらもたいした追いはなく、5つほど掛けたところで再度上に戻りました。今度は川を切って対岸に渡ります。

 

時間も昼となり、水温上がって瀬脇のチャラにいる遊び鮎たちが追ってくるのではないかと期待しましたが、残念ながら追い気は上がりません。そのまま瀬肩まで釣り上がって、一通り攻めるべきところは攻め尽くしてしまいました。振り返ってみると今シーズンは全然入れ掛かりを感じたことがありません。13時までに22匹です。
ここでいったん川を上がり昼食をとります。お昼ご飯を食べながら後半戦の作戦を考えます。そのままここで、2周目を回っても釣れ続きそうでしたが、この日も風が強くて竿があおられ、操作もしにくくなってました。竿も重いのに気持ちもくたびれたのでて、風を避けるために匹見へ回ることにしました。本流筋に沿って下っていきますが、やはりどこも人が複数入ってました。
 そうして、匹見もやっぱり人がたくさんいて入るところがありません。豊川発電所を少し過ぎたところにやっと空き瀬を見つけ初めて入ってみました。しかし、河原へ降りてみると水量がなくてとても短い瀬に成り下がっているという感じのところでした。

  

ここでも石を一つ一つ攻めてようやくポロリという感じ、さらに集中力を欠いたのかリズムが悪く、へまばっかりです。3っつも釣り落とし、3っつ根掛かり切れして穫ったのは結局14時〜17時で8っつだけで 合計30でした。

2010年08月28日
佐波川        16:00〜18:30          13cm〜20cm    14匹。    
 
 休日、家にいても独活の大木はじゃまなだけです(笑)。
 夕方、涼しくなる頃を見計らって佐波川へ出かけてみました。行ってみてびっくりです。渇水も渇水、右田堰堤から下は水が無くて河原が干出てチャラチャラ小川とため池状態になってました。
「今日は広島からと小野田からお客さんが来てるで」
と囮屋のおかみさんに教えてもらって人が多いことがわかりました。
「この渇水だから堰堤より上の金波辺りでないと釣れないよ。」
というおかみさんのアドバイスに従って、上へ上がります。確かに新幹線から上は人が入っています。金波なんてまるでトーナメントの様相、竿が乱立してます。
「これだけ人がいたら入るとこないでしょ。」
 そこで一回りして水がないのは承知の上で、最初から入ろうと思っていた本橋下の瀬に入ります。誰もいないと思ったのに、川に降りてみると素掛けの常連のおじさんがいらっしゃいました。挨拶をし、少しお話しをしておじさんから離れた瀬の下手に入ります。
「本橋前なんか水はないし掛かる鮎は小さいし数もおらんから誰も入る人おらへん」
のおかみさんのアドバイスは考えてみるとしばらく竿抜けと都合のいい解釈にもなります。今年から右田堰堤から下は天然遡上が見込まれるという事で放流鮎が入れられなくなったそうです。
「それでは掛かるのは全部天然遡上の元気鮎ダネ。」
掛かる鮎は確かに小さいレギュラー15cm。

  

でも天然遡上らしくビュ〜ンと目印を飛ばし竿をひったくります。しばらく忘れていた元気鮎です。でも風が強くて竿をあおられチビ鮎に無理なテンションを加えてしまうのでやりにくくてたまりません。囮を泳がせるのではなくなんとか風の影響を囮に与えず囮を止めておくことだけに集中です。糸も竿も吹っ飛ばされて嫌気が差しながらも我慢して瀬を引き続け、夕方日落ち時から風が落ちてやりやすくなり、竿入れしてないポイントをまだ半分残して、もっとやりたいけれど暗くなって目印が見えなくなったのでやめました。

2010年08月27日
高津川・匹見川                13cm〜21cm          19匹

 今日は前日から出発し、車中泊してチャレンジしました。
 朝6時から動き出すと川を見ても誰もいない。高津でも誰もいないことあるんだなと感心しつつ、選んだのは今季入りたいなと思いながら、一度も入れてなかったポプラ裏です。



期待して、河原に立ったら
「あれれ?」
思ったようにチビ鮎が見えません。朝早いからまだ出てきてないのか?それとも今季は魚影が薄いのか…ちょっと不安を持ちながら白波立ちの瀬の肩で囮換えをと竿を延ばし囮を放ちますが…うまく変わってくれません。そのまま瀬を下がりながら探って…1時間。不安が焦りに変わります。
「こりゃいかん」
と上の肩のチャラに上ってみると少しだけチビ鮎が見えるようになってました。ここで泳がせてやっと一匹目。



小さいのが来ました。少しほっと一息です。けれど、なんだかリズムが悪い。2匹目がバレて3匹目が腹掛かり、心臓飛び出しでアウトです。3匹目が目掛かりで4匹目は尻ビレが切れてなくなった鮎。4匹目はチビでしかも尾っぽ掛かりでまともな囮が手に入りません。当然ここまでも無理矢理掛けてるので時間が経ってます。
「このままじゃ全くらちがあかない。。。」
5匹目、ちょっとましなのを掛けたのを機に状況を打開するために場所替えです。



 ところが…あれだけ誰もいなかった川がもう竿の乱立状態になってました。悪い囮でもなんとかなるだろう匹見へ回ったけれど、空いているところなんかありません。場所探ししてる間にせっかく朝一からやってるのに時間がどんどんつぶれていってしまう…。長沢を超えたところまであがったけど、渇水で小川状態なのにやる気がうせます。迂回路を下りに入ったところで猫の額ほどの瀬を見つけました。



「ここなら竿抜け、昼までの1時間で囮だけは確保できるだろう。」
と入ってみますが、竿抜けなんてありません。石周りを探り回ってやっとなんとか2つ拾えただけでした。でも、囮が確保できてほっとしました。ここでびっくりです。缶の中の水はまるでお湯、匹見の水と比べるとそのくらい本流は水温が高いということがわかりました。
 昼食をとって他の釣り人が昼の移動で空いた場所を探しに再び下り行くと長沢トンネル入り口で広い瀬が空いていました。全面チャラですが二人で入ってもゆっくりやれそうなのでここに車を止めました。もちろん誰かのやりカスで、さらに近くに網入れ船もとまっていたので網入れまくりのチャラでしょう。遊び鮎は結構見えましたが追い気は低い。それでもここでやっとまともな友釣りに復活です。



静かにくるくると瀬の中の鮎付きの石を探り歩いて1日が終わりました。立ち回りを間違えるとひどい目に遭うことを思い知らされる1日となりました。


2010年08月25日
高津川・匹見川   10:30〜18:00                15cm〜21cm    32匹

 釣り人の反応は情報に非常に敏感ですね。先日発刊された釣り情報誌に「高津絶好調」の情報が載ってました。「好調なのは日原周辺と匹見豊川発電所より下流と澄川、日原道の駅周辺では70匹釣った人も!」本流上流部の釣り人が意外に少なかったのに、日原に入ると人がいっぱいです。やっと空いてたのが小瀬でした。身支度をして竿だしが10:30。水がぬるかったので手前のチャラに養殖を入れて泳がせながら探りますが全くかかりません。養殖囮が弱ってきたので2番手にチェンジし、今度は弱りきらないうちに流芯へと出していきます。芯向こうの対岸の壁にへばりつかせた途端に目印が上に飛びます。竿を立ててやり取り姿勢に入った途端にふわり!水中糸が切れました。
「ありゃま。」
と仕掛けを張り替えて2匹目の使い古しのヨタ囮に鉛をかまして再び同じ筋に入れると即ガガガン!と下へ引かれその後フワリ…2連続の掛切れの親子どんぶりです。これで弾切れ。力なく仕掛けを巻いて車に戻ります。ちょうどこれから入ろうとした釣り人がいたのでちょっとお話をしました。竿をたたんで車に戻る僕を見て、
「やっぱり、かかりませんか?ここの瀬肩の浅トロでちび鮎が最近昼から掛かるのできてみたんだけど、、、」
「いえいえ、掛かります!鮎はいますよ。狙い場は芯の向こう、囮二つ立て続けに飛ばされました。どうぞどうぞ、僕は囮を買って場所を変えてやりなおしですから」
と言って別れました。
 そのまま横田の本所に囮を買いに行き、横田まで下がったのでついでに匹見へ入ります。やっぱりこちらも人人人です。でも、豊川発電所を越えて上に行くと空いてます。猪木谷の下手で車を止めました。昼食を食べて12時、試合再開です。細い流れの瀬の一番下まで下がって、釣り上がります。今度はうまく対岸際の岩周りで囮が変わってくれました。

 

その後この瀬尻でポンポン6つ追加しましたが、上へ動いたら全くの無反応になりました。豊川発電所前ならどんどん出てくる感じのゆる瀬で泳がせても全く掛かりません。
「掛からん、掛からん。。」
で、どんどん上へ上ります。そしてやっと掛かるところを見つけました。それでなくても細い流れなのに、その中でも白波が立つほどの早瀬で引き釣りをしてビビビンです。掛かる鮎は全部天然17cmと小さめですがこの細い筋の中でだけ何匹か連続で来ます。ひょっとしたら網入れ後かもしれません。一通り釣り上げて反応が消えたらまた上へ、移動します。

  

でも今度はあまり掛からないチャラや瀬は適当にしか攻めません。早い流れでじっくり探って鮎を追加します。そのうち素掛けの人が一人、二人。。
「ここって素掛け筋なの?」
さらに淵の上の短い瀬も探って、時間となりました。
「掛からない、掛からない。」
の釣りでしたが、船の中を数えるとなんとか32匹になってました。 

2010年08月21日
高津川・匹見川   11:00〜18:00                15cm〜24cm    19匹

 ずっと快晴が続いています。この晴天続きで気温は連日35度越え、高津の水温も30度を越え、昼間は追いも悪く、囮の持ちも悪い。魚どころか、川の中に立ち込んでいるこちらも熱中症になってしまいそうです。

 今日は家の用事で出発は遅くなりました。遅くなったのと少しでも水温が低いかとの思いで入ったのは柿木南です。昼前なのに人はいません。もしかしてこっそりと一人いい思いをするかも?と甘い期待を持って、川に入ります。ずっと長い橋下の瀬。どう攻めようかと思いましたが、まず一気に下の瀬頭まで下がって、上へ上りながら探ろうと作戦を立てました。歩きながら川をのぞきますけど、どうも鮎の魚影は薄い感じ。



石の色はまあまあいいので、どこかに鮎が固まったところがあるのではないかと探しますと、途中徒歩路の真ん中辺りに少し浅いチャラ場があるところにチビ鮎の遊び鮎が見られました。さて、囮を入れて流れがあたる大きめの石の頭から探りますけれど、反応がありません。養殖囮ですので泳ぎは悪い、徐々に下げて石裏をゆっくり泳がせて止めてる方法で次の石、次の石と探っていきます。5つめの石でやっと来ました。アタリは激しいドピューンと目印が吹っ飛びます。竿を立てるけれど魚は寄ってこず、引き回されて下へ下ります。突進が止まってからようやく竿でためて寄せてゆっくりと抜きますと鮎は大きい22cm級です。



囮が野鮎に変わってもリズムは上がりません。あまり人にかまわれてないウブな鮎なのでいたら一発で追ってきますが、魚影が薄い。ちょっと固まって掛かったのはやっぱりあのチャラで遊び鮎が見えたところでした。広範囲に探ってようやく一つポンという感じ、でも型は大きいのばかりでした。
 時間が経つごとに太陽が高くなりギラギラと照りつけます。今日は天気予報では曇りがちで山沿いではにわか雨の確率が高いと言ってたのに、その気配は全くありません。ぐいぐい水温も上がり、掛かった野鮎は胸びれのところがオレンジ色に…泳ぎはヨタヨタ…鮎だけじゃなくってこっちもフラフラしてきたので、ついに場所替えを決心しました。



 ところがピーカン照りは大野原から上だけでした。柿の木からはうまい具合に曇って、、、これだと下の方が水温が低いのじゃないかなと思いつつも日原周辺、釣り人が少ないのを見てやはり水温が高く掛からないのだろうなと判断し、匹見へ回りました。しかしながら匹見に入ったとたんどこのポイントも竿が乱立状態で大賑わい。猪木谷まで上がってやっと場所が空き始めました。今まで全く竿を入れたことのないところですが、誰も釣り人が入ってなかったので思い切って入ってみました。



でも、川幅狭く、午前中の抜き後なのか、それとも鮎が薄い場所なのか、あまり掛かりません。それでも徐々に上に上がりながらなんとか囮を継いでいると、17時を越えた頃から追いが活発化して遡上鮎がヘチのチャラでも掛かり始め、おもしろくなってきました。けれどもおもしろくなってきたときには、もう時間切れでした。

   
2010年08月19日
高津川・匹見川   10:30〜17:30                14cm〜22cm    25匹

  考えられない暑さが続いています。この暑さでさすがに上空の気流も不安定になってきたのか、今日は午後からにわか雨の予報です。雷雨を警戒しながら高津行きました。
 10:30日原着。さすがにお盆休みも終わって一段落か、今日は空いてる感じがしました。漁協前の瀬肩がすっからかんだったので養殖を持って入ります。10:30でももう川の水はぬるま湯状態でびっくりです。ポイント独占と思ったのに着替えていたら、お二人河原に降りてこられました。とりあえず狙いの瀬肩には入れましたが、鮎の反応が鈍い。脇ですぐに囮は変わったけれど、いい場所では反応が出ません。なんとか足下で2ヒキ追加しましたが、いまいち鮎の追いが良くないようなので(盆網のせいもあるのかな?)即断で場所替えです。

  

 川を下へ下りますが、人は少ないといえども各ポイントにはちゃんとお一人は入ってます。本流の高水温をさけて匹見に回って、豊川発電所下が空いていたので11:30から入ります。

  

こんなところに昼から入れるなんて平日だからでしょうね。でも、こちらも反応は鈍く、掛かって元気囮に変わっても、続いて掛かると言うことはありません。ぽっつりぽつりと石回りからひろっていきます。『鮎は石を釣れ』この場所はまさにその言葉通りの釣りです。石周りをゆっくり泳がせて探るとポツリポツリと掛かり続けます。たんたんと釣っていく、気がつくと舟の中がにぎわっている。そんな感じの釣れ方です。この渓流相はよく見直してみたら、太田川上流の川相とよく似ています。数年前に太田川上流に通い続けて修業した時のことを思い出しました。15:00ポタポタと少量の雨が落ちてきたので空を見ると黒雲が広がりつつ…またカミナリがくる?耳を澄まして空を眺めて警戒しながら続けます。でも、天候はそれ以上悪化することはありませんでした。このポイントは夕方になると山陰に入って日陰になります。煮える暑さの時は避暑にいいですね。影になって水温が少し下がったのか16:30頃から追いが良くなりました。調子に乗ってきたのは17時…
「もっとやりたい〜!」
って気になったときはもう竿をたたむ時間です。
「最後の一匹」
と瀬頭の石の頭に元気のいい20cm囮を滑り込ませたら一発でガッツーン!これが掛かったと同時に上に飛ぶ良型独特の引きです。なかなか浮いてこないのを最後だからと時間を掛けてやりとりしていたら…石回りばかり釣っていたので糸に傷が入っていたのでしょうか、あと少しというところで水中糸のターボTN0.05号がプッツンいって親子どんぶりやっちゃいました。



2010年08月17日
佐波川   9:00〜16:00               13cm〜22cm   25匹

 今日は佐波川を選択しました。
 最初の囮換えの場所に悩みましたが、他の釣り人とダブらないだろう金波堤跡にしました。
金波銀座通りは相変わらずの大盛況。平日だというのにずらりと竿が並んでいます。佐波川も人気が戻りつつありますね。
 9時。金波堤跡に着くと下の荒瀬にお一人入っておられました。狙いの上の瀬はやっぱり空いていたので身支度開始です。ところが
「いざ!」
と用意を済ませて川に入ると釣り安い上段の瀬に一人人影が見えます。タッチの差で先を越されちゃいました。
「まぁ囮くらいは変わるでしょ。」
と中段の肩に、沈みの悪い養殖を入れます。少し上へ泳がせてあげるとくるりんとすぐに変わってくれました。

  

野鮎に変わって元気印を上へ飛ばすとかなり広範囲を自由に泳がせてコンと2匹目、さらにおおぎに探ってビビンで3匹目。ただしこれが目掛かりで囮交換ストップです。上段の方が下がってこられて上はスペースが無くなったので、今度は瀬の中に入れますが瀬の中はすっからかんです。あっちこっちと探りますが、
「おかしいおかしい。。」
で一匹も掛かりません。その後上には2人新たに釣り人が加わって、なんか今日が平日という感じがしなくなりました。11時、上に動けないこともあり、ここを見切ります。

  

 ちょっと囮に不安がありましたが、新幹線に移動します。11:30再開。ところがこちらにもすでに2人入っておられ、下の細瀬を探っておられます。空いているのは手前筋の瀬尻のトロ。すでに一通り抜かれた跡でしょうが入ります。上へ上らない囮を沈め、止めてじっと待っているとビビンと13cmのおちびちゃんが掛かってくれました。小さいけれど、泳がないよりましです。囮交換して流れの中へ向かわせます。すると尾を振って上へ上るそぶりを見せるとびびんと掛かります。まだ、だいぶ鮎は残っているようです。手前の深い筋は掛かっても型が小さく15cmまで、対岸ぎりぎりまで泳いで行って掛かるのは20cm級の太った鮎。間が途切れることなく掛かります。ただ、変化のなく流れも緩いなんてことのないトロですのであまりおもしろくはありません。時計を見ると14:30。カウンターは20になってました。

  

 先客のお二人さんも帰ったので昨年攻めたドチャラへ移動してみます。佐波川もあちこち大きく川が変わっています。こちら細い筋ながら水量がああってドチャラではなくなっていました。こちらの瀬も流れの中は全然掛かりません。瀬尻のだらだらを泳がせてぽつりぽつり…これも20cm越えのいい型です。囮20cmに掛かり鮎が太った22cm。瀬の尻まで引き回されて、最後も抜ききられませんでした。
2010年08月16日
高津川・匹見川   10:00〜17:00                13cm〜21cm    23匹

 お盆の間にきっと毎日たくさんの釣り人が押しかけて、大賑わい。鮎は網で、竿で抜ききられた後だろうなあ…と思いながらもたけさんと共に高津INです。新しく見つけたワープ路で8時に六日市に抜けたのは良かったけど、上から順にポイントを見ながら下がっていきますが、週明け16日はまだみなさんお盆休み中だったのでしょうか、どこもすでに人が入っています。柿の木→左鎧→日原→…どこも空いてません。横田匹見合流点、横田橋から見てみますと本流側は4人入ってましたが、匹見側がやっと空いていました。
 8時に着いていても竿入れは10時です。合流点匹見側、手前の激チャラにそっと座り込んで始めます。段落ち前の瀬肩の棚でビビビンとしっぽを振らせたらすぐに掛かってきましたが、これは小さい14cm。それでも囮を変えて勢いよく瀬に泳ぎ出たらすぐにビビンで13cm級。しっぽを激しく振らせて泳がせたらすぐに掛かりますが、全部15cm以下と小さい。そして上に上がって流れの芯に入ると反応がぱたりと止まります。きっと主だったところは昨日までに派手に抜かれているのでしょう。水深のある分流の方に移動して上の早瀬の尻を泳がせるとこちらは18cmと型がいい。けれど、その早瀬にはコロガシをするおじいちゃんがいたのであまり上へ上れません。仕方がないので下へ下りながら探りますが竿を差しやすい場所では全く反応がありません。一通りさぐったここまでで12時のサイレンがなったので昼食&場所替えとします。ここまで、13cm〜20cmが9匹。
 昼からは匹見川を上がります。こちらもやっぱり人が入っています。ところが不思議と豊川発電所前が空いていました。入った事がなかったところですが、やってみることにします。再開は14時。流れが岩の間を抜け落ちる、ヤマメを釣りたくなるような渓流相の中に鮎がたくさん見えます。

  

けれど、この鮎、見える魚は…でなかなか追いません。釣る方もヤマメスタイルで身を小さく、岩陰に姿を隠し、泳ぐ囮で筋を通しながら止めて頭をすっと上げたら掛かります。適当にかけ続けていかないと囮が弱って泳ぎが悪くなると掛かりが止まる。そんなときは早めの選手交代でリリーフに継がせます。流れも弱いので結構こちらの思うがままに囮操作ができるので、まさに鮎とたわむれるという感じでこれはこれで楽しかったです。掛かる鮎は型がいい16〜21cm。ただし流れが少し強い主線はここでも空振りです。やはりこちらも抜き後なのでしょう。それでも野鮎に絡ませて追いの悪い鮎を口掛かり、腹掛かりで17時カウンターが23を指していました。いったん鮎を缶へうつして、最後のスパートと思ったらポタポタと雨が落ち、数分後にゴロゴロゴロ!そしてビューと突風が吹いたと思ったらピカ!と光りました。天候急変です。高圧鉄塔の下なのでこりゃいかんと一目散に道具を片付け退散しました。 
2010年08月13日
高津川   11:30〜18:00                14cm〜21cm    35匹

 前日の疲れが残ってて遅出となりましたので
「こりゃ佐波川ダネ…。」
という感じでしたが、お盆には川全体、専用区にも網が入る。鮎が濃いのも今日までだし…なんて考えたらハンドルは高津へ切っていました。
 日原につくと、なんと消防署前専用区には竿が乱立状態、10人は入っています。
「わお!さすがお盆休み。こりゃ入るところないなぁ…。」
漁協前にも車が5台もとまっています。ところが車はたくさん止まっているのに漁協前の瀬肩には誰もいません。
「もう朝早に攻めてみなさん下へ下ってるのかな…」
と思いましたが肩の上の鏡でチビ鮎が結構跳ねています。
「石の色は光ってないけど鮎はいそうだけどなぁ…。」
時間も遅いので入ることにしました。
 川端には友缶が二つ沈めてあります。やはり攻めきった後みたいです。一匹目の養殖はすこぶる元気で上へと上っていきましたが、掛かりません。引き戻して下の瀬肩の頭出し石の後ろに回すとグビビ!で掛かってきました。

 

「ありゃりゃ、追うじゃん?!」
そのまま足場を変えず元気鮎で上へ飛ばしますが上の鏡はやっぱり掛かりません。またまた引き戻して岸よりの波立ちに入れるとガッツンで20cm級が掛かります。同じ事の繰り返しで5連チャンです。
「こりゃ、おもしろい釣りになるかも?」
アタリが無くなると一歩1mだけ前へ出て同じように幅の狭い瀬肩を横に掃除していきます。でも、芯流れまで前に出るとストンと反応が無くなりました。やはりそんなにうまくはいきません。きっとおいしいところは朝一に抜かれた後なのでしょう。ガンガン瀬のかかり1mほどのぎりぎりの際だけ掛かります。合間に上を泳がせてぽつんぽつん。掛かる速度は時速5匹なので
「掛からんなぁ〜」
と思いながらです。

  

それでも丁寧に掃除していくと、囮は弱るまでに回転してくれます。この調子で対岸まで渡りきって、28匹。時計を見たら3時です。普通ならここで場所替えといくところですが、
「上で跳ねてた鮎が夕方、下がってきて追うかも?それに明日にはここは網が入ってつぶれてしまう…」
という思いもあって折り返して釣り続けます。しかし、やっぱり自分が一回竿を通した後は厳しすぎました。
下がり鮎も入ってこず、ねちっこく泳がせて苦しみながら型の小さくなった鮎を拾っただけでした。漁協が目の前なので時間いっぱい竿を出してても気が焦りません。
 18時、網入れの人がやってきて船を入れて底を擦りながら上へ引いていくのとアタリが止まるのが同時でした。曇っていて暗かったので追いが早く止まったのかもしれません。


2010年08月06日
高津川   9:30〜18:00                8cm〜22cm    19匹

 先週まで土用の朝曇りで朝方は曇っていて少しは過ごしやすかったのに、今日は朝からテッカテカです。10:30大野原から始めますが、もう手を突っ込んだ水がなまぬるく感じます。
「こりゃ、囮水合わせしなかったからダウンしちゃうかな。」

  

と心配したけれど、とりあえず大丈夫でした。今年はどうも石の色では状況は読めないようです。放流鮎は石を磨きません。浅場にも瀬にも出てきません。竿の届く限りの広範囲を泳がせてやっと一つだけポロリと掛かります。そして囮を変えても続きません。固まっていないので次が来ません。宝探しのように石の一つ一つを探って川を歩き回ります。そうして一つポロリ。一つポロリ。時速2ヒキののんびりリズムです。野鮎囮も上飛びは1度だけで2回目は上りません。すぐに弱ります。これまでのパターンで少しだけ放流鮎が集まっているパターンを覚えました。流れ尻のだんだら5mです。これができているところなら瀬頭・瀬の中段・瀬尻、どこでもOK。ここでも瀬尻のだんだらで3っつだけ連続で掛かりました。我慢しながら探ったけれど、さすがに辛抱が切れて場所替えです。掛かる鮎は放流鮎なので全部良型です。10:30〜14:30 18cm〜20cmが8匹。



 今度は大きく移動して日原へ。途中柿の木・左鎧は平日というのにどこもポイントには人が入ってます。ところが日原に入るとかなり空いてます。天然遡上鮎がまだ育って無くて友釣りの対象にならない本流中・下流は相当厳しいのでしょう。げんごろう〜池村専用区ががら空きです。入ってみようかと曽庭橋へ曲がるといりょうの瀬に誰もいません。
「誰もいないということはきっと掛からないんだろうな…いりょうの瀬は天然の宝庫、今年は遡上鮎は当てにならないのでダメだろうな…。でも、今年は一度も入ってないもんなぁ。入ってみるか?!」

 

で突っ込みます。いりょうの瀬も大水で川流れが変わってました。流れの本筋が左岸側から右岸側になっています。頭出し石のある中段波立ちから始めます。が、やはり?反応はありません。
「やっぱりハズレか…」
それでもねちっこく泳がせて探ってやっとビビン!で竿を立てたらばれました。次ぎも同じように…
「なんでやねん??」
仕掛けを点検しても不具合はありません。再度泳がせてやっと掛かったのは10cm。。。
「こんなんかいな。。」
針を外して逃がして次が8cm・さらに8cm。。ばれたわけがわかりました。掛かり鮎が小さすぎるのです。これではラチがあかんと川を見渡します。上が少し水深のある瀬になっていてちょっと魅力的でしたが、型のいいのは瀬尻流れ尻のだんだら…とすべる石をよたよたと川下へ下ります。2度ほどドタリと座り込んでようやくたどり着きました。でも、やっぱりこちらも掛かりません。
「今年のいりょうの瀬は空き部屋か?!」
力が抜けて囮が竿いっぱいまでツーと下がったまま下竿にしていたらクルリンとようやく16cmが掛かりました。背びれが長くどうみても天然遡上。
「お〜遡上鮎の成長したのもおるにはおるんだ。」
と同じポイントで泳がせ粘ってもう一つ追加。普通型の鮎もいるとわかったので少し気を取り直しました。
「天然がいるなら…」
とさらに下の次段の瀬の頭にできたチャラを攻めてみるけれど全く反応なしです。
「はあ〜やっぱり掛かるのは流れ尻のだんだらだけかあ〜」
ともう一度先程のところまで囮引き引き少しずつ上がります。すると一段大きく白波が盛り上がったところで囮を止めてみるとビビビンと掛かりました。出ました20cm級の放流鮎。囮を変えて同じ筋に止め泳がせで引き止めておくとガッツン!でまた20cm。さらに21cm。囮も掛かり鮎も20cm越えで押しの強いところですから抜くのが大変です。
「夕方時合い、やっと水温が下がって追い圧が上がったな。こりゃこれからどうなることやら。」
とうれしい悲鳴です。何時から夕方時合いになるんだと時計を見たらなんと18:00!
「え〜〜!もうやめなあかん時間やん。。。」
もうちょっと、、あともう一つ。。掛かり鮎が大きくてドピューンと上に走り、囮がダウンするくらいやりとりしてようやく抜いたら重すぎてタモ3m手前落ちでばれてしまいました。「悔しい、やめたくない。。。」と思いを残して納竿しました。



 15:30〜18:15 8cm〜22cmが11匹(うちオチビ3匹は放流)合計19匹でした。
2010年08月02日
佐波川   11:00〜19:00               13cm〜21cm   21匹 

 3連チャン、さらに前日はノックアウトを喰らってダメージが大きいということでゆっくり出発で佐波川探索することにしました。


 11時、金波本通りは平日でも人がいっぱい大賑わいです。そこを越えて金波堤跡から様子を見ます。



下の瀬肩から上の池トロ、昨年はチビ鮎がうじょうじょ見えたのに今年は全然見えません。とりあえず足下から浅トロを泳がせてみたけれどやっぱり無反応、ダメみたいです。5cmぐらいの超ミニ鮎があちこちで跳ねてはいます。トロを泳がせて上へ上がりそのまま上の瀬へ入ります。ここの瀬頭で鮎反応がありました。その後すぐに、ククンと掛かって一匹目はバレちゃいました。
「まだおるかな?」
と続けて大きな石回りを泳がせると囮が逃げます。ここで誘いを掛けてやっとビビンです。抜いたのは14cmのおチビちゃん。
「こんなんしかおらんのか。。。」 

  

と力が抜けます。ところがこのおちびちゃんに囮を変えて同じところに入れますとピューと囮が浮いて逃げます。逃げる囮を同じところに引き戻してズガガガン!と掛かったのは20cm級の丸々と太った鮎。
「デカイのおるやんか。」

  

でも、後は続きません。体力のある放流鮎です。元気に泳ぐので次々と石を変えポイントを変えて探ります。それでも掛からず囮の泳ぎがにぶって鼻環ツンツン上に突っ張りを入れて泳がせるようになったらビビビンガクンと掛かります。やっぱり20cm級。でも、サラ囮にしたらまた掛からない。泳ぎ疲れて鼻環を突っ張らせたらまた次がビビビン!時速3匹の超スローテンポなのですが掛かるのは掛かるんです。それも全部20cm級。他に誰もやる人がいないのでポイントは好きに探れます。アタリが出なくなったので、もう一つ上の瀬へ移動します。

  

 こちらも同じように掛かります。でも、パターンがつかめません。浅いところは石がギンピカ、遊び鮎がたくさんいそうですがそんなにはいませんし、小さくて追いません。石が光るところかくすんだところか、流れの速いところかたるんだところか、石の大きいところか小さいところか、瀬の頭か尻か…いろいろやってみますけどどこも変わらずポツンと一つだけ掛かってその後は沈黙です。それでも掛かり続ける…場所換え時が判断できません。探索のつもりがこの金波堤跡でやり続けてしまいました。そして答えは何もわからないまま小さいの(15cm級)もいくつか掛かりましたがほとんどが18cm〜21cmの良く越えたいい型の鮎です。結局そのまま7時までやりました。


2010年08月01日
高津川   9:30〜18:00                15cm〜21cm    14匹

 今日もたけさんと共に出陣です。9時、日原に着いたら人が少ない?たぶんみなさん昨日、本流筋に入った人はみんな低調で、情報から今日は匹見と本流上流に早朝から向かったのではないのかな。と予測です。それでも少ないといえども、どこのポイントも一人か二人は釣り人がいます。とりあえず一つ一つ見ながら下へ下って行くと青原の専用区ががら空きです。誰もいないと言うことは…厳しいだろうとは思いましたが突入しました。
 最初の囮換えはチャラの頭で、と養殖を一番頭の石裏で泳がせますと追い反応があって
「およ?」
で誘いを入れながら泳がせ続けると目印ドッピューンで掛かりました。一匹目が20cm級。そのまま囮を変えてもう一段下の石裏を泳がせると囮が逃げ惑います。押さえ込んだらバキューンでまた20cm級。

  
「こいつはいいかも?」
と囮を変えて、少し下を攻めますがそれ以降音沙汰なしです。それでは全体把握とぐんぐん瀬の中へ下りながら探りますが全くの無反応です。さらに瀬尻から瀬、トロとどんどん下って探りますが追い反応はゼロです。ついに下の橋まで下ってしまいました。橋下の瀬尻でやっと次が掛かりました。それでも本線は反応が続きません。左岸の細い筋が少し深くなっていて放流鮎が好みそうな色をしていたのでここに囮を滑り込ませるとやはりドピューンです。しかし、それも2連チャンで終わってしまいました。どうも鮎は反応は良く、いればすぐに追ってくるようですが、なんとも魚影が薄いようです。一通り様子は把握できましたので少し見込みが高そうな中段のトロへ上がります。石は浅い方(左岸)が光っているけど鮎はいません。いつもの年なら小さくて掛からないけれど遡上鮎がたくさん遊んでいるのに今年はそのチビ鮎すらほとんど見えません。右岸は黒くくすんでいますが、こちらに鮎が少しいます。掛かる鮎はコケ色で黒いのです。そして型はよくて18cm〜20cm。泳がせてひろ〜く探ってやっと一つ掛かるといった具合。。

  

 昼までに9匹。昼食をとってどうしようかと考えましたが、どうせどこも厳しくて人も多いだろうからポツポツでも掛かるしここは広く誰もいなくて自由に動けると言うことで続けてやることにしました。今度はもう一度、瀬から上のトロの様子を見ます。上のトロにも遊び鮎は少なくてほとんど鮎は見えません。当然掛かりません。もう一度瀬の中を今度は丁寧に探りますがやっぱり反応が出ません。それだけ歩いて2つ追加できただけ。いつも解禁初期に放流鮎がよく掛かる瀬尻のだらだら瀬、ここを丁寧に探るとトントンと掛かりましたがそれも続きません。さすがに嫌気が差して15時。もう宿泊組は帰り支度でポイントが空いたかもと場所替えです。
 匹見突入です。やっぱり結構ポイントが空いてます。一日鮎が見えなくて寂しかったので鮎が見える澄川まで行きました。、ラッキーで誰もいません。降りると前に来た時ほどではありませんがいくつか鮎が見えました。

  
でも、やっぱり思いっきり抜かれた後です。荒瀬を攻めても無反応。瀬頭チャラを攻めても無反応。大きな石が並んでいるダンダラ瀬、石つき鮎がいることを目視してそこへ泳がせてやっと一つ追加です。ここは泳がせポイントがやはり一番ポイントみたいです。その後、上に上がっておもしろそうな川相を確認したけれど追いはなく時間切れの終了です。
 厳しいばっかりの一日でした。 

2010年07月31日
匹見川   11:00〜18:00                13cm〜20cm    21匹

 暑い夏本番の友釣りが始まりました。しかしまぁなんと高津人気はすごいものがあります。10時に日原漁協到着です。時間も遅いのでどこか空いてたら入ろうと一つ一つポイントを見ながら下に下ります。しかし…どこもみんな人が入っています。駐車帯も車でいっぱい。やっと青原の中段の駐車帯が空いていたので車を止めて中段のトロを観察しましたが鮎見えません。いつもの年なら際で群れて遊んでいるチビ鮎すらも一匹も見えません。あの解禁後に上ったチビ鮎たちは大増水で流されてしまったのでしょうか?やる気を無くしてさらに下へ…その後も全部人が入っていて横田から今度は匹見に上ります。横田の専用区もダメふれあい公園の裏も人がすでに入っています。そこから土手沿いに上がっていくと…あれ?隅村に誰も入ってない??
 車を回してみてな〜るほどです。大水で川が変わって橋の下のチャラも白波の瀬も姿を消してしまっていました。何の変哲もないゆるトロになっています。それでも橋の上は石が小さくなってしまってはいたけれど川相はそんなに変わってないので
「これなら一人くらいなら釣るとこもあるでしょう。」
と上の駐車帯に車を止めて身支度をし、入ります。
 囮換えは橋のすぐ上。ここの囮換え場も残っていました。ツツツーと泳がせて石裏に滑り込ませて泳がせながら誘いを掛けるとクルリンとすぐに掛かってくれました。15cm級。匹見側は遡上鮎が結構な大きさに成長したのでしょうか。これなら十分囮に使えます。

  

囮が変わったので足場から上に上らせて静かに釣るとポンポンポンと6匹です。
「こりゃ、結構いけるかな?」
といい気分になったとき車が入ってきました。お仲間4人組。下と上に別れて入ってこられました。
 時間も昼を過ぎて立ち場では追いが止まりました。ポイント移動もできないので場所替えを考えましたが、場所を変えると言ってもきっとどこも人がいっぱいなので仕方なくそこでやり続けます。ゆっくり泳がせてゆっくりテンポで囮が切れない程度に掛かりました。橋を挟んで上と下を少し探りましたが、結局よく掛かるのはほんと橋のすぐ上下だけでした。 

  
2010年07月25日
高津川   9:00〜18:00                10cm〜19cm    26匹

待ちに待った増水、水引き後はたけさんと二人の高津釣行です。しかし、あの大増水で鮎はどうなったのでしょう。全部流されてしまったのではないかなどと心配しつつ日原到着です。ところが、待ちに待っていたのは僕だけではありませんね。日原周辺は竿が乱立です。1ポイントに3人、5人と入っています。「これでは竿を出すところがないんじゃない?」と焦ります。漁協で囮を買って川を下りながら一つずつポイントを見ていきます。「ここも入ってる。ここも…」空いている場所があったらどこでもとにかく入ろうという感じで探します。するとゲンゴロウの肩が空いていました。身支度を調えて9時、川へ入りました。



最初の囮換えは瀬の肩…と思ったけれどどうも鮎が見えません。そこで瀬の中の棚に立ちます。こっちの方が遡上鮎のおちびちゃんが掛かる可能性が高いと読んだのです。そうして養殖を流れの中に入れて探るとぽっツンぽつんと読み通りのおちびちゃんが掛かりました。でも13cm級なので安心囮になりません。

  

チビ囮を弱らせないよう、丁寧に操ってポンポンと匹数を増やしますが、どれもチビ鮎です。
それでもとりあえず匹数もそろったので、攻めに行くことにします。肩のゆるいところに立って、囮を泳がせます。すると下の白波が立つところは遡上鮎の13cm級ばかりだったのに、大石の裏にできたなんてことのないゆる瀬で、囮が上にのぼればビビビン。のぼればビビビンと半入れ掛かり状態で掛かります。ここにいるのは全部18cm級のいい型です。ただしポイントが狭いので一通り探ったらそこでアタリは途絶えました。良型の放流鮎が着いている流れが読めたので、今度は右岸分流の肩にできた同じような流れに座り込んで囮を泳がせて上らせます。そうしたらやっぱりここでも同様に17cm級の鮎が連発です。こちらも一通り囮を通して、腹掛かりの弱そうな囮を出した時、一発で根掛かりさせてしまい、囮を外しに入ってポイントをつぶしてしまったのを機に時計を見るともう1時になっていたので竿を置いて昼食としました。9時〜1時で13cm〜20cmを24匹でした。でも半分は13cmのおちびちゃんです。
昼食を食べながら後半戦をどうするかたけさんと悩みます。水温上昇で掛かりも悪くなり、囮の泳ぎも悪い。この状況を打開するには上へ上るのが正解でしょう。しかし、上は人が多いことが読めます。行ってもポイントが空いてないかも。かと言って下は余計にでも水温が高いでしょうし、同じようにチビ鮎が対象になる…。もうちょっとここでやってみましょか。ということで2時からそのままもう一度入ってみましたがやはり追い悪く、1時間後早めに見切って上流へ走ります。

左鎧から上にはいるとやはり人が多い。めぼしいポイントはどこもみな車が止まり、人が立っています。そこで穴場ポイントの柿の木南に入ります。人は誰もいません。川相は生唾もの、、、でも鮎もいませんでした。一匹だけ追ってきたのは19cmと型は良かったのですがその後はからっきし。

ここは鮎が少ないと判断し、今度は再度下へ下ります。富田洞門の下へ行くとここにも誰もいませんでした。車を止めて降りてみてビックリ。川相が変わってしまって一本早瀬になってます。鮎が数たまっているとは思えませんでしたが、もう時間ギリでしたのでそのまま最後の竿出しです。瀬尻で一つ良型が来ましたが、やはり後は続きません。どうも今シーズンはきつい流れでは鮎はなかなか微笑んでくれません。

2010年07月19日
高津川   13:00〜18:30                15cm〜18cm    3匹

 連休3日目です。ハードな仕事をあげた後、自分へのご褒美と3連チャンの鮎三昧を予定してたのに大水で期待はずれ。でも、昨日、鮎は掛からないけれど竿だけは出せるとわかったので、
「竿が出せるだけでいい。」
と朝はゆっくりし昼から出陣です。
 水は相変わらず多いので上流部、まずは大野原から入ります。流れが緩く石の大きいところを探して囮を入れますが全く追いは感じられません。ここはきつい瀬の中段にできた棚なのであの大水で下の淵まで鮎たちは流されてしまったのかも知れません。あちこち歩いて残っている可能性のあるところを探しますが全く無反応です。一通り全部囮を入れて回ったけれど、ボウズ。。もうやるすべがないと途方に暮れたとき、ふと思いつきが…
「もしかして葦の中なら鮎が残っているかも?」
瀬の脇の下手にある葦原まで下がってみます。ほんとに狭い幅1mほどの筋にやっとチビ鮎の姿が見えました。
「やっぱりここには少し残っていたか。」
葦原の中にできた畳1枚ほどの瀬頭の額に囮を泳がせて入らせますとビビンと掛かってきました。読みは正解です。同じ調子でもう1匹掛かりました。けれど、付き鮎をほぼ抜き去ってしまい、泳がせ探っていると葦に錨が引っかかってしまい、外しに入ってポイントはつぶれてしまいました。少し周囲を探してみましたが同じような囮を入れられる場所は他にはなく、この釣りも終了です。元気な囮だと掛かるかと再び瀬の中を探ってみましたが、最初と一緒で全くの無反応です。やはり流れの中に鮎はいません。ということでここは見切って場所替えです。
 流れがゆるんで大きい石の入っているところ…と考えましたがあまりいいところは思いつきません。久しぶりに柿の木南に行きました。当然のように誰もいません(笑)。さて、狙い目は橋下の淵から駈け上がる瀬肩に並ぶ大石回り。

  

ここは今年は鮎の数が少ないと人の姿があまり見えませんでしたが…どうでしょう。かけ上がりを過ぎて瀬に入ると流れも押しも強くて囮はすぐに飛ばされてしまいそうです。大石の前に立ったけれど鮎の姿は全然見えません。それでも囮を石回りに出してねちっこく探りを続けます。30分ほど探るとやっとビビビンとアタリがあって鮎が掛かってきました。
「おった、おった!」

  

一匹掛かっただけでも喜びものです。その後は元気のいい囮で少し流れのきついところへも囮を入れてみましたが反応は出ませんでした。そのまま様子見に橋の上の瀬まで上がってみましたら、なんとこの筋の石は真っ茶色!コケが残っています。大水時は流れ筋が別に言ってたのかも知れません。時間はないけれどワクワクしながら囮を入れてみましたが、掛かってはくれませんでした。でも、ここはきっと一番早く復調するだろうなと思いました。
2010年07月18日
高津川   12:00〜17:30                16cm    1匹

 梅雨明け前、なんともすごい雨が降りました。各地で洪水、土石流が発生し、大きな被害が出ました。
 高津川も洪水にはならなかったものの、土手際まで水位は上がり、大変だったようです。1週間経って、やっと水位も落ちてきましたが川の中はすべて洗われて、底は真っ白白川状態。水は落ちてきたとはいえ、まだまだ本流では釣りは不可能です。せっかくの3連休と言うのに竿を出すことはできないのか…。
 あきらめようと思っていたところ釣友のいいちこさんから「出陣」のメールをいただいて、特攻することにしました(笑)。
 ネットで調査すると津和野川あたりはその中でも降水量が少なかったことがわかったので、津和野川に期待を掛けます。着いてみると水はしっかり澄んでいますが水量はまだ多く、厳しそうです。橋ごとに川をのぞいてみますけど、鮎の姿も確認できません。泳ぎが下手で、強い流れをさけている放流鮎です。瀬尻に緩流帯ができていて大きめの石が入っているところ…と竿を入れたことがないので鮎がいるのかどうかさっぱりわかりませんがとりあえず竿を出してみます。
 その瀬尻の緩流帯に養殖鮎を入れてやり始めますが、全くの無反応、追いが感じられません。一匹の囮をつぶす覚悟で、そのまま上の瀬にも突っ込んでみましたが同じでした。ここは流れの押しが強いのでこのまま続けても囮を2ヒキともつぶすだけだと場所替えです。
 いいちこさんに連絡を入れてみるといいちこさんも柿の木・大野原・七日市と竿入れしてみたけれど釣りにならないとのことです。となると最後の頼みの綱は六日市しかありません。そこで二人合流する打ち合わせをして僕も向かいます。

  

 六日市の釣り場は普段は水量がとても少なく、流れ幅もとても細い。かえって、増水していい感じに思える。ただし、石はやっぱり真っ白。コケはどこにも着いているように見えません。先に到着したいいちこさんは瀬肩で小さく細い鮎だけど掛けておられました。僕は上の瀬尻の掘り込みに囮を沈めます。底が見えないところにコケが残っていることに期待して、、、それでもやっぱり掛かりません。上へ下へと探りながら移動していると対岸が石垣のくずれになっているのを発見しました。この石垣崩れにコケ残りがあるかも…と囮を無理矢理こね入れるとクククンと掛かってくれました。16cmほどの鮎。でもやはり大水の間は食事をしてなかったのでしょう。体はやせています。



囮を変えて同じ辺りを探ってみましたが、結局掛かったのはこれ一匹だけでした。でも、この状態でボウズじゃなかったのでラッキーってとこでしょうか。

2010年07月10日
高津川・匹見川     9:30〜18:00           13cm〜18cm    15匹

 雨が良く降ります。水が引きかけたらまとまった雨が降り、また水位が上昇する。この日もまだ水位は高かったので、まずは上流から入ります。
 前回、型が小さいながら浅場で良く掛かった大野原で開始です。ところが前回よく掛かった場所に鮎はいません。ヘチにいた小さな遊び鮎も全く見られません。泳ぎの下手な放流鮎は下の淵に流されたのでしょうか。芯へ棚へと鮎探しで竿を差しますが瀬の中の袋で小さな群れ鮎が時々ピョンピョン跳ぶのは見えます。少しぐらいどこかに石付きの鮎がいるだろう…。とあちこち歩き回ります。やっぱり強い流れを避けてるだろう。狙いを脇に変えて大きい石の後ろに囮を置きます。もう、ここの場所は半分あきらめてます。しばらく囮を置いておくとビビビンとやっと掛かりました。15cm級の小さめの鮎です。

  

それでもやっと囮が野鮎に変わったので、ひょっとしたら状況が変わるかと少し期待しましたが、やっぱり変わりません。元気のいい野鮎の囮でも掛かってきません。この後同じような流れの瀬の肩、一番大きい石の裏だけでビビンと竿をふるわせて同サイズの鮎が二つほど追加できました。でも、早めにここを見切ります。
  
 匹見の方が少しは水も安定してるかと思い切って峠を越えて匹見へ向かいます。紙祖川を下ると下流部はやはりたくさんの釣り人が入っていました。どうやら入られる場所はありません。合流点まで行くとやはり水は少し多めではありますがやれないほどではありません。そこで前回水が少なかったとき瀬の袋一カ所で数が出たポイントに入ることにして車で腹ごしらえを済ませます。これで力も沸いてきてゴーです。

 
ところが入ってみると石はとてもキレイなのですが全く鮎が見えません。気配すらありません。水位が高くて前に瀬の袋だったところも流れが飛んで囮は引かないと止まりません。どうもこの流速のところに放流鮎は居着かないようです。上へ下へと一通り探りましたが全く掛かりませんでした。こりゃダメだと再び場所を変えようと思いましたが、一度だけ…と思い切って上へ上り一段上の瀬まで移動してみました。こちらの瀬は筋が複数できており、石も大きいのが入っていて、石の間に鮎が泳ぎ回っているのが見えました。この石の間を通る細い筋へ囮を入れて泳がせてみます。するとくるりんと掛かってきました。大きい石の間を通る細い筋、ここに囮を泳がせて回るのはちょっと難しいですが、ぽつりぽつりと拾うことができました。でも、この細い筋を抜けて広い瀬に入ると掛からなくなりました。これでは攻め場がありません。それで再び場所替えを決意しました。
 匹見筋を下がっていき、場所を探しますが、なんとビックリの人の多さです。増水でしばらく竿が入れられなかったのでみなさんこぞって繰り出したのか、どこのポイントも一カ所に複数の人が入っています。ここもダメ。ここもダメ。ここも…。無理矢理割り込めばなんとか入れそうなところもありましたが、グループの中に一人入るのも…ということでパスしながら下がると、ついに匹見下端まで下がってしまいました。
 人の多さに圧倒されて匹見筋はあきらめます。今度は横田から本流筋を上がりますが、こちらも匹見からあぶれた方たちでしょうか、入れそうなところには人影が見えます。ありゃりゃ…とうとう日原まで上がってしまいました。なんだか釣り半分、ドライブ半分といった感じで場所移動でばかり時間を消費しています。
 たどりついたのはゲンゴロウの肩です。やっと空いていたのですが…空いていると言うことは掛からないということです。手前の流れから徐々に探っていきますが全く反応なしです。本筋まで前へ出てやっと掛かってきたのは13cm級のおちびちゃんです。押しの強い流れの中にこのおちび囮では歯が立ちません。囮交換ができません。さらに2ヒキ追加しましたがどれも13cm級です。このままでは囮がつぶれます。もう夕刻の時間になっていましたが再度場所を移動です。

 
 上るときもう一カ所空いていた小瀬に入ります。しかし、やっぱり状況は変わらず。芯の本筋では全く掛かって来ない。脇のいつもチャラの筋を丁寧にさぐって、やっと掛かるのはやっぱり13cm級のおちびちゃんです。とうとう最後までぱっとしないまま今回の釣行は終わりとなりました。

2010年07月04日
明木川      11:30〜18:00     13cm〜16cm          4匹

 昨夜はまた雨が降った。さらに今日も高津方面は雨予報…これではきっと高津は釣りは不可能と高津行きをあきらめます。どこならできるか?ネットでアメダスを調べて萩地方があまり降ってないと判明、数年ぶりにたけさんと佐々並川に行ってみることにしました。
 旭道の駅で昼食を仕入れ、佐々並川の様子を見ます。水は澄んでて水位的にもなんとかやれそう。
「これならできる!」
とファイトが沸いてきます。ところが、道の駅で様子を聞くと
「今日、ようやくここまで水が下がった。なんせ、堤防が切れる寸前までいったからねぇ。。。」
そういえば1週間ほど前に降った大雨はこの佐々並川上流地点を中心に各地に避難勧告が出るほどの大雨だったのでした。
「こりゃ、まだ鮎は落ち着いてないかも。。。」
とりあえず入漁券を酒屋さんで買って紹介されたメインポイントに行ってみますと、先客お二人がすでに竿を出されていましたが…水はまだまだ多く、大変押しが強い一本瀬です。これでは囮は飛ばされてしまいそうです。他のところも見回って、検討しましたが、、、やっぱりここでは竿は出さず、明木川の様子を見に行くことにしました。
 ここ明木川は普段から水量も少なく流れも細い支流です。普段より20cm程度増水しているような感じでしたが全然平気に竿が出せます。川の中をのぞいてみると…
「うわっ!鮎うじゃうじゃおるやん。」
ほんとにうじゃうじゃいます。全部天然遡上でしょう。ただし…小さい。10cmほどで見える鮎はまだ石についておらず、囮を追ってきそうにはありません。それでもこれだけ小さいのがいるのなら追ってくるくらいのもいくつかいるだろうと、やっと本日の友釣り開始です。
 まずは国道から少し外れた老人ホームの裏へ。小さい鮎に混じって15cm程度の大きさの鮎も見えます。ところが瀬に入れて引いても止めても追い反応がありません。瀬頭を泳がせ、上のトロもずっと探りましたが反応はなしです。瀬尻の大石の付近に石附の鮎が見えましたが、ここに囮を入れても野鮎は見向きもしてくれません。
「追う鮎はいない」
と早々に見切って阿武川本流を見に行きます。こちらすぐ上にダム堰堤があって、ダムが放流さえしなかったら少々の雨が降っても川の水位は変わらず、友釣りが可能な場所で他の川が水位が高くて釣りが不可能なときでもやれることがあるのですが、上流部の降雨量が多かったのかダムが放水しています。水位が高くて濁りも入ってとても釣りが可能とは思えません(コロガシをやっている人がお一人おられましたが…)。
 本流をあきらめ、明木川との合流点まで戻ります。ここで昼食をとって午後の作戦を立てます。合流点からすぐのところなら阿武川本流に放流された型のいい放流ものもいるのではないか。こう考えて昼食を終えて、合流点すぐ上の橋のポイントを橋の上から見てみます。ここはもううじゃうじゃ…まるで鮎の絨毯とでもいえるほどの天然遡上鮎が見えます。
「これで竿を入れない手はないでしょう。」
と早速河原に降りて竿を伸ばします。ところがやっぱり小さな遡上鮎は群れているばかりで追ってきません。瀬の尻でようやく13cmほどの鮎が3匹ほど掛かりましたが、ぱっとしません。
「早く大きく育ってくれよ。」
と声を掛け。反対に上流部へ上って遡上鮎より放流鮎の方が多く入っているところを探します。もう時間も夕方になってます。明木地区中心の明木橋の下流に河原の広いところを見つけました。いい瀬の流れができているので、ここを今日の最後と決めました。しかし…残念ながらここにも放流鮎はあまりいませんでした。それでもなんとか瀬の流芯で16cmといい型の鮎を1匹だけ掛けることができました。久しぶりの阿武川筋、天然遡上の多さだけ再確認して帰ってきました。
2010年07月03日
匹見川                    15cm〜18cm    4匹

 雨・雨・雨で水位が上がります。竿が差せないほどの大水の後の引き水。コケが飛んでなければ大水後の引き水は、放流鮎の爆発を呼ぶことがあります。
「狙い目は七日市だ。」
と車を走らせます。ところが、8時、七日市に着いてみると突風が吹き荒れています。ただ立っているだけでも背中を押されるほどの強風です。とてもじゃないけれど竿をのばせそうもありません。七日市の川の状況はよさそうなのに…さらに雨まで降ってきて条件が最悪です。悔しいけれどここで竿を出すことをあきらめます。
 天気予報では匹見の方が降水確率も少なく、風も弱いとのことだったので三葛越えで匹見へと向かいます。紙祖川尻、匹見小学校裏には竿間隔で人が入っています。合流点まで下がってみると思ったよりも流れがきつい。さて、鮎はいるでしょうか。うろうろしてたので時間はすでに11時になっていました。気が焦ります。
 前回入ったポイントに入ってみますと底が白い…コケが飛んでます。流れも強いし、濁りも少しある、鮎はいそうにない。。。
「とりあえず囮を入れてみましょ。」
とたけさんと上下に立って竿を差してみますが、やはり全く気配がありません。それでも鮎が付きそうなところに囮を入れて探ってみましたが、やはりダメ。早々に川を上がります。
 昼食をとってまわしの結び直しです。
「どこへ行くかな?澄川なら水も落ち着いているのではないか?」
澄川は名前の通り、他が水が多く、濁っていてもここだけは水が落ち着き、済んでいるということが多いのです。
 着いてみるとやはりそれを承知でここに入っている釣り人がたくさんいます。神社下になんとか二人入れそうなところを見つけました。川へ降りてみると驚くほど水が落ち着き、澄んでいます。石の回りで遊んでいる遊び鮎がたくさん見えます。
「これなら掛かる。」
しかし、きついところで引いた囮はかなりグロッキーで平瀬を泳いで行ってはくれません。二人合わせてなんとか尾を振ってくれる鮎が一匹だけ。平瀬の上に白波の立つ短い瀬がありました。そこでこの一匹で勝負を掛けます。
 だまし引きで石回りを探ってビビビン!やっと来てくれました。元気囮に変わると沖へ泳がしたらガツンと一発です。けれど、入川口下のそこはきっとすでに午前中にもさんざん他の釣り人にさらわれた場所でしょう。その後は追いが続きません。まだ元気のいい囮を渡し、この場所はたけさんにまかせて僕はまだなんとか泳ぐ囮を持ってぐっと下がって下の荒瀬肩に行ってみます。この肩のへちに囮を滑り込ませるとビビビンとすぐに掛かってきました。平瀬にあまりに鮎が見えるので、こんなきつい荒瀬に竿を入れる人は少ないのでしょうか。この肩でポンポンポンと連続3匹掛けたところで用事があるから早く帰らなくてはいけないその時間が来てしまいました。
2010年06月26日
高津川   13:30〜17:30                14cm〜17cm    9匹

 天気予報は昨夜からの雨予報。雨量も多いと言われていたので朝は様子を見ます。雨はだんだんとひどくなると言うことでしたが、ネットで雨雲レーダーを見てみると匹見筋はかなり雨脚が強くなりそうだけど、本流上流部はそうでもなさそう、また、雨はこの後どんどんひどくなるということでせっかく待ちに待った週末ですちょっとだけでも竿を出そうと高津本流上流部を目指して出発します。
 柿の木へ着いたのはもう昼を過ぎていました。雨は降っていますが小雨程度、川の水は多少の増水、水にも少し濁りが入っていますがまだまだ底石は見えているので大丈夫と支度をします。



 前回は緩い流れを静かに泳がせると鮎が掛かってきたのですが、増水のため、その緩い流れがありません。
「今年の高津放流鮎は流れに弱い。」
この傾向はもうわかっていましたので、瀬の中でも流れがゆるんでいるところを探して竿を入れます。脇にできた筋の瀬肩でようやく囮が変わりました。


でも、続きません。前回よくヒットしたポイントも全くといっていいほど掛かりません。元気のいい野鮎の囮で瀬肩の盛り上がりに入れて引き泳がせでポイントポイントを探っていってぽつりぽつりと掛けていきます。そのうち雨脚がひどくなってきましたが、雨に濡れるのは平気です。けれど、掛かりがどんどん悪くなります。
「う〜ん水温が下がったせいかな。」
手をつけると冷たいと感じるほどに水温は下がっていました。それに加えて水の濁りがどんどんひどくなってきていました。気がつくと見えていた底石が濁りで見えなくなっていました。



緑色が茶色っぽくなってきたので
「今日はもう追わないんだろうな」
と早めに竿を置きました。

2010年06月20日
高津川   16:00〜18:30                12cm〜20cm    20匹

 さて、決勝戦も見ずに早々に会場を後にしたジャパンカップの帰り道。途中高速のSAで仮眠をして吉和通過が3時半。
「まだ釣りができる時間がある…」
トーナメントに負けてしまった悔しい気持ちと鮎が掛からなかった欲求不満。今の時期なら掛かるはずの高津上流ということで六日市で降りて柿の木に向かいます。
 日暮れまでの時間もちょっとしかないので鼻息が荒くなります。一番近い囮屋さんの大野原で囮を買って
「おばちゃん、この前はかからへんのかいな?」
「昼には人が入ってたし、鮎が石をはんでるのは見えるって言ってたけどなぁ。やってみいや。」
人がやった後かと思ったけれど、もう勢いが止まりません。即行でそこに入ります。
 慌てて身支度。なんとも気が焦ります。
「くそ〜、掛からん、掛からん。」



で囮を上へ上へ横へ下へと引きたくります。囮の扱いが荒いなぁと我ながら思います。でも鼻息フンフン状態なので誘いかけまくりで勢いが止まらないのです。実は、鮎は掛からないことはないんです。けど、このぐらいのペースでは今日の僕は満足できないのです。
 途中で変に手首がかゆいのに気づきます。
「うわ〜〜ブトにやられた…」
しびれが手のリンパに沿って走ります。指先までしびれて…(明日は皮膚科行きですね。。。)それでも鼻息は止まりません。トーナメントの反省もあって足場はあまり動きません。上下20mほどのところを行ったり来たりしながら探ります。目がトーナメントモードなので小さな石も一つ一つ目に入って、丁寧に鮎を拾います。今にも降り出しそうな厚い雲に夕方は偏光めがねを掛けては真っ暗で目印も見えないくらいです。それでも4時過ぎから6時半までやりつづけて知らぬ間に船の中には20匹の鮎が収まっていました。

2010年06月20日
千代川
 シマノジャパンカップ中国大会です。
 いやぁ〜毎度、トーナメントはほんとドラマがあります。
 中国大会会場と言っても川内川は鳥取で後20kmも東に行けば兵庫県という中国地方も東の端です。山口から行くと遠い遠い。土曜日の午前中に出発しましたが現地到着はもう夕方。試し釣りする時間もありませんでした。
 それでも、会場を一回りして陸の上からの下見はしました。状況は悪い。水位は平水より2,30cm高という感じですが石がまだ白い。コケがあまり付いていません。それに川をのぞいて見える鮎は中に浮いて群れていてまだ石についていません。下見中に同じように川を見回っている選手と話をする事ができ、土曜日の朝に下見釣りで入られた名手グループが2時間やって3人中2人がボウズ、お一人だけが一匹だけ掛けたけど、
「鮎おらん。」
と言って早々に川を上がられたというお話を聞くことができました。
「こりゃ、一匹勝負か?」
 ずっと見て回って状況が少しでも良さそうなのはエリア上流。石の並びに流れもいい、それにコケも付いている。目視で石に付いている鮎を2,3匹確認することができました。後はエリア下端に3mほどの細い分流があり、その中に一匹石附の鮎を見つけることができました。千代川会場はいつも本部前の瀬が一番ポイントです。もしくじでいい番号を引くことができたら本部前に突っ込む。前番なら上流部、最悪の場合は下端まで歩いて分流の一匹の鮎ねらい。この作戦を立ててホテル泊です。

 大会当日、こんなところまで来たら顔見知りの人は一人もいません。孤独で寂しい大会参加です。そうして受付を済ませると番号は92番。残念ながらこの番号では勝負できる本部前はあきらめないといけません。じゃあ上へ?と思いましたが、なんと会場は見てきた上部はエリアをはずされていました。ということは…残るは下端分流の一匹狙いしかありません。
 選手のみなさんが三々五々に川へ散られた後で囮をもらい、狙いの下端へすたこらさっさと歩きます。本部よりおよそ2km20分の道のりです。選手の皆さんは本部から近いところから順に入って行かれますので川沿いに様子を見ながらの歩きですが僕は狙いを決めて街道を歩いていきますので、誰よりも早く下端に到着しました。
 早足の20分は歩き疲れてひととき川岸に座り込んで呼吸を整えます。当然、試合開始のホイッスルはとっくに鳴ってます。でも、周囲にも誰もいないので落ち着いて竿を伸ばします。
「これだけ人がいなければこの分流をゆっくり探れば2,3匹は拾えるかも?」
と期待もふくらみます。
 養殖囮は元気ピンピン。鼻環とおしに少し手間取ります。狙いの石は目の前5m。
「まだ時間が早いので追いが立つまではしばらく時間が掛かるかもしれない。囮を弱らせる事なく時間を待とう。」
と囮の鼻を引かないようにと気遣いながら放ちます。狙いの石まで行き着くためには足下を流れる少しきつい流れを横切ってもらわないといけません。でも、養殖囮は流れを横切らずそのまま下流へ流されていきます。足場のすぐ下には大きな抱え石がありますがその石裏まで一気に流されてしまいました。
 囮の体制を整えさせて泳がせようと糸を張った瞬間にビビビビビンと手応えが…
「あれ?まさか掛かったとか言うんじゃないでしょうね。」
と竿を立ててみたら確かに掛かっています。一匹目は慎重にと流れの脇に誘導して丁寧に抜きます。成功、開始5分で一匹目ゲットです。
「これは予想外におもしろい釣りができるかも?」
早速、野鮎に囮を変えて再度出発させます。元気な野鮎は手前の流れを難なく横切って狙いの石に泳いでいってくれました。しかし、まさかの場所で一発掛かりをしたのに狙いの石では反応がありません。まだ時間が早いのか、それとも追い気の少ない鮎だったのか…。
 しばらく攻めてみましたが反応がないので少し上へと囮を移動させながら次の石、次の石と探りを入れてみます。それでも反応はありません。やはり読んだ通りに鮎の魚影は薄いようです。一匹目の鮎はほんとに偶然のラッキーだったようです。ふと気がつくとすぐ上に他の選手の姿が見えました。どうやら上から順にポイントを探して下ってこられ、ついにこの下端まで下がってこられたのでしょう。僕の入っている分流にも数人の方が竿を差しておられました。
 ここで迷いが生じます。このままここで粘って、あの狙いの石の石付き鮎をおが追い気を出すのを待つのか、それとも他の選手がもっと下がってきて竿を差す前にあちこちのポイントを探り歩いてみるのか…。もし最初の一匹があんなにすぐに掛かって来なければじっと最初のところで粘っていたでしょう。しかし、最初の一匹がポンと掛かってきたのでまだ他にも石に付いている鮎がいるのではないかと思いました。そう、広く探り回ることを選んだのです。
 結果的にこの選択は間違いでした。探りに動いたはじめの場所より上は全く鮎の反応はありませんでした。他の選手たちも入れ替わり立ち替わりその場所に入っておられましたが誰も掛けている様子はありませんでした。でも、僕が動いた最初の場所から少し下までを探った方はそこで3匹ほど掛けて決勝進出を果たしておられました。僕は動いて動いて鮎を探しました。本流の深トロも下のガンガン瀬の肩もぐるりと回ったけれどその後は一匹の反応も感じることはできませんでした。
 本部へ帰る20分の足取りはとても重くなりました。成績発表で状況を確かめるとやはり鮎の掛かりは悪かったようでたいした釣果は上がっていませんでした。予選通過ラインは囮込み4匹。僕は込み3匹でアウトでした。悔しい、欲求不満で決勝戦は見ずに会場を後にしました。

2010年06月13日
高津川   13:00〜18:00                10cm〜19cm    11匹

 飲み会明けての日曜日、天気予報の通りに起きてみると雨でしたが、前日、鮎缶を漁協に忘れて帰ってきたのに気がついて、高津へ向かいます。
 なんと、高津に着いてみてビックリです。雨どころか青空が見えて薄日まで差してます。
「これなら十分やれるじゃん。」
時間は遅いのですが一気にやる気になりました。
「どこへ行こうか…」
上流部や匹見筋で泳がせた方が掛かるのはわかっていましたが、
「高津のおもしろさはやっぱり本流でしょう」
と撃沈覚悟で富田洞門下へ入ります。
 聞いてはいましたが、やっぱり厳しい厳しい。
ねちねちと瀬の中の小さな石を丹念に探って、ようやく掛かるのが13cmですから囮が変えられず、囮が回りません。

 
10cmの鮎が連続したときにはもう気持ちがへし折れて、憮然と立ちすくんでしまいました。



一匹だけ瀬落ちの大石で19cmが出ました。やっぱり放流鮎は大きく育っているのだけれど瀬に出ていないのでしょうね。広いフィールドを探り回ってやっと9匹です。
 16時、一通りのポイントを攻めきったので、転進です。しかし、お目当てのところはどこも人が入っていたので、小瀬に入りました。でも、こちらも状況は変わらずです。手前の浅いチャラで13cmを2ヒキ追加してやめました。

 
2010年06月12日
匹見川   11:00〜16:00                 13cm〜18cm    25匹

 土曜日は僕の高津解禁日
 ちょっと勇んで早めの到着です。
 上流部が好調と聞いたので、お目当ての七日市まで行ったら、台風並みの強風が吹き荒れてて竿を伸ばしただけでへしおれそうだったので転進です。一山越えた裏側の匹見へ向かいます。
 紙祖川回りで匹見町内へ、これで到着から2時間が経過してなんかぐったりです。匹見町内は竿が乱立、でも、もう我慢がならず、町内専用区の下の小さな場所に入ります。
 これが当たって囮を狙いの石裏へ泳がせ出したら一発掛かり。

 
その後も上へ対岸へ泳がせて誘ってガンガン掛かります。1時間半で14匹。瀬尻にできた小さなトロで泳がせたらポンポンポンです。日田の重戦車鮎ばかり掛けてたので15cmの小さい鮎は抜きの反動でばれてしまいそうでおそるおそるです。しかし、今の高津ではこれは 良型だと一緒に行ったたけさんに聞きました。

  
 その後たけさんと場所交代してからこちらも強風が吹き出し、竿が立てられず、降られて調子を崩します。抜きバレ5連チャンを喰って気持ちも萎えてしまいます。リズムもむちゃくちゃで失速してしまいました。
この日は夜に飲み会が入ってしまったので早めの竿じまいです。



 久しぶりの匹見川はやっぱり水がきれいで鮎もキレイ。高津鮎の良さを最認識した一日でした。
2010年06月06日
三隈川(大山)シマノジャパンカップ

 シマノジャパンカップ九州大会です。
 天気も安定していて不安なく競技ができる好条件です。これまでの下見で狙い目のポイントは絞っています。後は入選順位のくじ運だけです。
「いい番号、頼むよ。」
ところが引いた番号は半分より後ろの64番。
「こりゃ、本部近くのポイントには入れそうもないな…」
離れたところといえば昨日試し釣りに入った上部橋の下にあるトロ。
「まぁとりあえず、上へと上りながらいいところで入れそうなところを探すか。」
上部エリアと下部エリアを比べれば上部エリアの方が等級は上。これは下見釣りで答えが出ていますから、選択肢は上しか思いつきません。
 いよいよ開会式の開始です。この好条件下ですから参加者も多く、当日になって予選エリアがいつもより広げられました。上はいつもの範囲の橋よりも上、大山道の駅裏の上流合流点付近までになりました。
「橋より上は参加者たちが下見で竿入れしていないので鮎はたくさん残っているかも…」
そんなことを考えながら囮配布順を待ちます。
 先に囮をもらった参加者は三々五々に散っていきます。どちらかといえば、本部近くに入る方が多いような感じだ。
「これならがんばって上へと歩けばポイントの空きがあるかも。」
囮をもらって、一目散に河原から上の道路へ上がり、上を目指して歩きます。けれどやっぱりそう簡単にはいきません。
「あそこなら…」
と思ったところには次々に選手が入っていきます。あきらめてさらに上へさらに上へと上っていきます。
「やっぱり昨日のトロだな。」
と思いを決めて歩いて行くとそこはすでにたくさんの選手が狙いをつけていたようです。両岸からそこめがけて歩いて行く選手がたくさん見えました。
「こりゃダメだ。」
もうこれでめぼしいポイントはなくなってしまいました。仕方がないのでそのまま上へと歩みを進め、とりあえず人が少なく入れる場所でできるだけ流れのたるみがたくさんあるところを探します。
「ここなら少しは望みがあるかな?」
足を止めたのは大山道の駅裏の階段下です。川へ降りやすいそこはすでに一人の方が入っていました。その方に声を掛け、じゃまにならないところまで離れて竿を伸ばします。
 さて、目の前には2,3カ所大きな石が入り、その石裏によどみができているところがあります。ここで掛かってくれるかどうかです。時計は試合開始時間を指しました。本部から遠く離れたため、試合開始のホイッスルは聞こえません。下に見える選手が釣りを開始したのを確認して囮に鼻環を通します。
 まず第一関門の囮換えです。初めてで見通しの立たないポイント。できるだけ囮の元気を失いたくない。足下を走る強い流れ、無理してポイントに囮を運ばず、底掛かりはしないように鼻吊ツンツンで囮任せに泳がせて流れに入れます。出先が少し強い流れなのでツツーっと流れに流され、下へ囮は下りました。流れに任せて流れの下にある頭出し石の脇に滑り込ませます。するとなんとなく追われているような反応が出ます。
「まさかね。」
と思いつつもそこで囮を止めて止め泳がせをしますとビビビンと掛かってきました。
「うひょ!幸先いい。」
一匹目の野鮎は慎重に慎重に…ちょっと下って掛かり鮎を止め、石裏に誘導して掛かり鮎を浮かします。
「よいしょっ」
と引き抜いたのはやはり18cm級の良型の鮎。
「これで遠慮無く攻められる。いやいやゆとりある囮確保にはもう2,3匹プールがほしい。」
 交換した野鮎は目の前の流れ筋をなんなく切って沖へと出て行きます。狙いの石裏にうまく入ったところでビビビンと目印が踊ります。どうも思った通りに鮎がいるようです。ただし、ここはポイントも狭いし、足場も悪く動けない。「これではきっと掛かる鮎の数もすぐに果てが来るだろう。」
そう考えながらも狙いの筋や石裏を攻めて一つまた一つと鮎を確保します。少し掛かりの間隔が開いてきました。鮎の型も少し小さくもなってきたのでそろそろアタリは止まりそうです。上の方を見てみると、最初に声を掛けた選手の姿が見えません。どうやら場所を変えられたようです。その方が入っていたところは足場も広く、流れのたまる平場も広く、長く攻められそうです。そこでこのポイントを見切って、その上のポイントへと移動します。
 ここまでで掛かった鮎は囮込みで9匹。事前の試し釣りで見越した予選クリアラインは込み12匹。安全圏は込み17匹。これではまだ到達していません。さて、場所を変えて仕切り直しです。狙いの筋を決めて竿を伸ばします。しかし、こちらの方がすぐにでも掛かってきそうな川相でありながら思うようには鮎は掛かってきません。やはり、先客さんが見切ったように、ここは川へ入りやすく竿も出しやすいところです。もう、かなり釣り荒れてしまっているのでしょう。困った困ったです。これまで順調に数を伸ばしていっていたのに、ピタリと止まってしまいました。時速釣果は半分になってしまいました。
「しまった。動いたのは間違いだったか。」
気づいてももう遅い、元いたポイントには上から移動してきた人が入ってしまわれました。そしてそちらはまだポツポツと掛かっています。もう残り時間も少ないので思い切った移動もできないと判断し、目の前のポイントの小さな竿抜けポイントを丹念に探って、ようやく一つ二つと追加です。でも、思ったように数が伸びずそのまま竿をたたまないと時間までに本部には戻れない時間が来てしまいました。
 込み13匹。これはきっと通過ラインギリギリボーダーでしょう。同じ橋上のエリアで釣っていた方々と釣況を話しながら本部へ向かいますが、その人たちはみんな自分より釣果が多い。それに競技中、あちこちで結構竿が立っていた事を考えると
「やはり届いてないか…。」
検量所には次々と選手が帰ってきます。前の方々の船からはドカドカと良型の鮎がタライに出されます。ようやくこちらにも順番が回ってきたのでフタを開けて鮎を出します。ここで誤算がありました。うれしい誤算です。自分の釣果を数え間違えていたのです。釣果は囮込み15匹。そうして検量終了の結果通過ラインは込み13匹。釣果13匹と12匹の人が乱立状態。幸運なことに予選同数5位通過と決勝進出の切符が手に入ったのでした。

 さて、待ってましたの決勝戦。
 メインのポイント、本部前付近の瀬でも十分何匹かの釣果はあげられる自信はあったのですが、実は2年前のこの大会の時からもし決勝に進出したら是非入りたいポイントがあったのです。そこはエリア最下流部にある瀬落ちのトロです。このポイントが生きているかどうかを見極めるために今シーズンは一番最初の試し釣りでここに入ったのです。この見た目友釣りのポイントとは見えないトロトロ流れのトロで、水深は腰上で底には中石と岩が混じって入っている。対岸側は小石の浅トロ、減水時はチャラになる筋があります。ここでは立て竿、上あげの泳がせ釣りで攻められて、自分の得意な釣りが展開できるのです。決勝で自分の得意な釣法で戦いたい。
 囮配布は5番目なのでさっさと土手に上がり、一目散に狙いのトロに立ちます。思った通り、誰もここを目指してくる選手はいません。
「これなら遠慮無く好きに釣りを展開できる。」と興奮気味です。
どう攻めるか…一つだけ怖いのは最初の養殖囮のあたりが悪くて底に潜らず、中層を漂う弱い囮にあたること。結構水深のあるトロですので、底へ潜ってくれなくては勝負になりません。囮変わらずの最悪の結果になる恐れがあります。もし、そういう囮があたったのならトロの上にある瀬落ちの流れの中で囮を変えるしかありません。でも、元気囮なら最初から狙いの深みのトロを攻め、鮎の密度の濃い場所で攻め続ける方がいい。最初の立場は迷ったのですが、一番ポイントの深トロに立ちました。
 ところが、試合開始直前にお一人選手がこの瀬落ちに来られました。そうして瀬落ちに立たれました。
「ん〜、もし囮が弱くてもこれで瀬を攻めることができなくなった…。」
 いよいよ試合開始です。そしてひとつ目の囮に鼻環を通して囮を出します。すると、…恐れていた事態が、、、手を離した囮は水面下20cmほどのところをよちよちと泳いでいきます。流れの弱い筋なのに囮は潜ってくれません。
「こりゃいかん!」
潜らない囮を前にして一気に気が動転してしまいました。焦って鼻あげ、上竿引きなど囮にテンションを掛けます。けれど、どうやっても囮は底に潜らず、水面下20cmほどのところに見えたままです。もう焦りに焦って囮の扱いも乱暴になります。
「こりゃダメだ。」
早めに見切ってもう一匹の囮に変えます。ところがなんとこのもう一匹の養殖も底に沈んではくれません。ガーンとショック大きく気が動転してしまいました。やるすべがない…。
 その後は焦って気が動転してもうむちゃくちゃです。試合時間いっぱい囮を引いてあちこちうろつくだけでした。時間終了前、
「もうこれでおしまい。」
とあきらめたときようやく釣りが丁寧になったのか小さい群れ鮎が1匹掛かってくれました。しかし、それも抜き直前にポロリです。結果、最悪の囮変わらずで終了です。

 ちなみに上の瀬落ちに入られた選手は上手に囮を変えられて、その後2,3匹の天然を確保した後、その深トロを攻められてポンポン鮎を掛けられ、見事ブロック進出となられました。ポイントは見誤ってはなかったことだけはわかりました。

 入りたかったポイントに入っていながらのこの結果。後で考えてみたらああもできたはず、こうもできたはずと反省がいっぱい出てくる。。。情けないですが、完敗でした。
2010年06月05日
三隈川(大山)        16:30〜18:00     16cm〜19cm 18匹

 いよいよ明日はシマノJP九州大会。川の状況を見るために前日INします。もうほとんど下見も済んでいますので、あまり竿を出す気はありません。ただ、上流エリア最上流部だけ気になりますので様子見する予定でした。
 会場の大山川大山地区に到着したのは15時を過ぎていました。とりあえずエリアを一回りして下見したものと川の状況が変わっていないかを確かめます。水位も川相も変化なしです。
 エリア内ではへいぼんさんご兄弟といいちこさんが下見釣りをされていました。堤防から声を掛けてみましたが聞こえません。そのうちいいちこさんが一旦竿を置いて川を上がってこられたので挨拶を交わし、状況を聞きます。本部前周辺の瀬はどうやら何人もの人が入れ替わり立ち替わり竿を入れているので状況はかなり厳しいものになってるようでした。いいちこさんはそのままもう少し下流をやってみるということだったのでここで別れ、こちらは目的の最上流部の橋を目指します。支度を済ましてポイントに入ったのはもう16時になっていました。
 時刻ももう夕刻ということでこちらは誰も人がいません。ゆっくりと周辺エリアを探ろうと思って川に入り竿を伸ばすと対岸に人影が見えました。グッドポイントは目の前にある瀬とは思いましたが、人が見逃しがちな橋の下の瀬落ちが気になります。そこで目の前の瀬は後客の方にお譲りをし、トントンと上に上ります。しかしながら、この瀬落ちは思ったほどに石が入っていません。付き鮎の数もしれてるようで掛かってきません。めぼしい石回りに一通り鮎を通して2つほどは掛かりましたが、ここだけでまとまった数は来そうにありませんでした。



 さて、瀬の方で入られた方はとてもお上手な方らしく、鮎のいそうなポイントを外さず、調子よくポンポンと鮎を抜いています。さらに下見釣りらしく瀬の中を下へ上へ右へ左へとリズム良く移動され、その場所その場所でうまく鮎を掛けておられます。おかげでこちらはその方の動きを見るだけでポイント状況を知ることができました。その方が移動された後の瀬肩に少し竿入れさせてもらいましたが、まだまだその方もポイント調べをするようで再度肩へと移動されてきましたので邪魔にならないようにぐっと瀬を下がり瀬尻まで移動しました。
 この瀬尻には対岸にテトラが入っており、どうやら水底には適当な石がごろごろと入っているようです。



「流れの消えかかったモヤモヤがポイント」
前回までにつかんだここのポイント読み、この読みが当たっているかどうかこの瀬尻で試してみました。すっと入れば竿を入れたくなる瀬の尻から竿一本ほども下がれば、きっとそこはあまり人が見向きしない位置となります。そこに立って囮をそっと泳がせて入れていきます。ツツツツーッと沖へ出た鮎が上へと向きを変えたとたんに目印がピンピンと跳ねます。
「入れ掛かり?」
沖へ上へ下へと方向を変えて鮎を泳がせてもどこでも鮎が掛かってきます。こりゃたまげたの参ったです。朝からも誰彼と竿を出したはずなのに、それでも鮎入れ掛かりです。
「この調子なら明日も掛かるなぁ。今日はあまりたくさん掛けても仕方がないし…」
と思ったときにへいぼんさんご兄弟が迎えに来てくださったので竿を置くことにしました。今夜はチームかずべ〜4人でホテル泊です。


2010年05月30日
三隈川(大山)        11:30〜16:30     16cm〜19cm 12匹

 翌日、宿泊したビジネスホテルの部屋はビルの隅で隣の家の陰になって窓から日差しが差しません。朝が来たのも気づかずにゆっくり寝過ぎて目が覚めたのが9時過ぎです。
「ありゃま寝過ぎた。」
と急いで身支度、道具の片付けをしてチェックアウト制限時間のぎりぎり10時にホテルをました。大倉釣り具店に寄って囮を買い、コンビニで朝ご飯を買って大山へ向かいます。
 今日の下見のノルマは下部エリアです。橋の上からじっくり川中を観察しながら食事をとります。鮎の魚影はあまり見えません。鮎は薄いなとわかりましたが、
「まぁ、竿を出してみよか。」
と思ったら入ろうと思ったところにちょうど車が止まって釣り支度を始める方がいました。
 その方の邪魔にならないようにひと瀬上に上がって竿を出します。朝寝坊はこの日の不調の現れだったのでしょうか。ポイントを決めて、1匹目の養殖囮に鼻環を通して、逆バリを打とうと囮から手を離した瞬間にするりと鼻環抜けをされて囮が逃げていってしまいました。残りの囮が養殖1匹となって、大きなプレッシャーです。必要以上に囮の扱いが慎重になり、鼻環装着に手間取ります。そして逆バリも同じ失敗をしないようにとタモの中で打ちます。この手間取りで囮は少し弱ってしまっています。発進直後、ポイントまで泳がせて向かわせる途中に根掛かりしてしまいます。
「あちゃ〜。」
さらに囮を弱らせてしまうのを恐れて竿をしゃくって外すことができません。根掛かりしたところまで足を進めて、手を突っ込んで外します。最初の囮出しでこんなに手こずってしまっていたのでは野鮎もすぐには掛かってくれません。
 半引き半泳がせで囮の鼻にテンションを掛けながら石の回りを探っていきます。ようやく一匹目が掛かってくれたのは30分後でした。しかも掛かった鮎は
「この川でもこんなに小さい鮎がいるのか?」

 
と思ってしまうような15cm級の小さい鮎です。しかもこの鮎は鼻がのびていない顔丸のへんてこ鮎です。それでもこの鮎に託すしかありません。短い鼻になんとか鼻環を通し、できるだけ糸テンションを掛けないように泳ぎ出させます。ラッキーなことにこの鮎の泳ぎが悪くなる前に次の鮎が掛かってきてくれました。ただしこの鮎も腹掛かり、それでも出て行ってもらうしかありません。囮交換も腹の傷に差し障らないようにそっとやり、鼻を引かないようにして囮を出します。少し時間が掛かりましたが次の鮎もそんなに時間が掛からずに掛かってくれました。今度こそまともな型で背掛かりの一等囮です。あまり良くない鮎ですが船の中に少しプールもできましたし、一匹はいい囮が確保できましたので少し安心です。
 しかし、次がなかなか来てくれません。上へ上へとポイントを移動し、鮎を探りますが、野鮎は掛からず、囮がエビになったり、鮎ではなく良型の白ハエが針に掛かったりで、またまたあせリズムです。今日はどうもリズムののりが悪い。こういう日ってあるんですよね。さらにやっぱりこの下部エリアは鮎の魚影が薄い。連続した瀬のポイント場なのに、鮎のいるところが偏ってます。

 
 そんな中でもようやく結構鮎が固まっている場所を見つけました。そこは白泡立ちのある瀬の尻にできたモヤモヤ。そして抱えるくらいの大きな石が10個ほど並んでいるところです。ちょうどその石に囲まれた穴に野鮎は固まってたようです。ただし、どちらかというと群れ鮎で、一発追い掛かりという掛かり方ではなく、止め泳がせをしていると尻に群れ鮎がまとわりついてきて針にからむといった感じです、なので掛かり鮎の型も小さく掛かり場所も顔やえら、腹などが多く、抜きバレが多発です。それでもいくつかさらに船の中にキープでき、囮の心配はなくなりました。
「ここには一点鮎が固まっている。」
やはり全体的には鮎密度が低い下部エリア。それでもピンポイントでいいポイントが見つかりました。
 さらに他の場所も見つけるべく、この辺り一帯に続く瀬の肩まで強い流れの瀬を上りながら様子見していきます。流れの速いところはやはり鮎は薄い。結果はわかっているのでさっさと強い流れは上がってしまいます。
  この場所で気になっていたのは実はもう一カ所。この瀬の肩です。ここにチャラが広がっているのは知っていました。はたして今年、ここのチャラに鮎が付いているのかです。チャラまで上がって様子を見るとあまりいい石は入っていません。さらに上に大きな石が一つ二つと離れて座っています。この大きめの石の回りに確かに鮎はついていました。時にはぎらぎらの鮎の絨毯ができるほどに…。そっと鮎を手放して上に泳がせ上らせます。岸際の大きめの石のところでツツツンとしっかりと鮎が掛かってきました。しかし、勢いのあったのはこれ一匹。たくさん戯れていた鮎たちのほとんどは群れ鮎で、囮には付いてくるだけで追いは見られません。群れ鮎は川の中を動くこちらの影に合わせてあちらへこちらへと走り回るだけです。鮎がいるのに掛からない。これって悔しいものです。なんとか針に絡む泳がせ方を見つけようといろんな誘いを掛け、また泳がせる筋を変えとやってみますがいっこうに掛かりません。
 攻めあぐんで顔をふと上げたとき一人の人影が河原に見えました。じっくり見てみると…へいぼんさんでした。この瀬肩には、やはりたくさんの鮎がいるにはいたけれど、まだ囮を追うほどにはなっていないということもわかったので、竿をしまい、へいぼんさんのところに言って話をします。へいぼんさんもシマノJCには参戦します。へいぼんさんは本日は家族サービスのドライブでついでに川見だけしにこられたということでした。今シーズンの初顔合わせと言うこともあって挨拶をし、まだ竿出ししていない高津川の状況やここ大山川の状況など情報交換しました。久しぶりの再会についつい話は長くなります。そのうちへいぼんさんにはご家族からの呼び出しが入ったので、またの後日の再会を確認し、お別れしました。
 こちらも一通りここの調査が終わったのでひとまず車まで戻ります。家まで帰ることを思うと残り時間は後ワンチャンスです。エリア最上流部を調べておきたかったのですが、車まで戻ると、先客さんが竿出ししていた橋の下のワンポイントが空いています。残り時間もあとわずかだったので、このワンポイントを調べて今回は終えることに変更しました。狙いの筋は一点に決まっています。ところがここに囮を入れてもあまり追いは感じられません。先客さんがキレイに釣りきった後なのか、それとも今年はこの場所は良くないのか…まぁどちらにしてもこの場所もたいしたことはないと判断し早々に見切りをつけて川から上がりました。

 

「さ〜て、もう一踏ん張りがんばって家まで帰らなくては…」
と道具を片付け服を着替えているとブルルンと一台の軽トラが近寄ってきました。あれれ?見ると昨夕の犬の散歩のご夫婦です。
「野菜持って帰り。物々交換や」
泊まって釣ると言ってたのでわざわざ畑から野菜を穫って袋に詰めて車を探して僕が川から上がってくるのをご夫婦で待っていらしたようです。驚きのビックリです。野菜には家族全員が大の苦手のトマトがたっぷり入っていたけれどそんな事言ってられません。ありがたいありがたい。お話ししてしっかりお礼を言ってご厚意は遠慮無くいただきました。とってもステキでうれしいお土産をたくさん持って帰路は温かい気持ちで帰ることができました。
2010年05月29日
三隈川(大山)        16:00〜18:00     18〜21cm    18匹

 今週末も大山へ下見釣行です。この週末は天気も良好、一泊して土日両日竿が出せそうなので、ゆっくり家を12時出発で、日田到着はすでに3時になっていました。
 三隈川は先週の日曜日に豪雨があり、大増水。しばらく竿出しができなかったのですがその後天気も安定し、ようやく水位も平常に下がったところです。今日は玖珠川・大山川合流点でG杯があったらしく合流点下流部はまだまだ竿が乱立してました。
 好調なのはこの合流点だと囮を購入した大倉釣具店でうかがいましたが、こちらはシマノJCの下見釣行なので大山へと上がります。もう夕方なので川に入りやすく釣り安い、中央ポイントも空いてました。今日はまずここで竿を出し、大山地区全体の感じをつかむ事に決めました。
 車を止めて釣り支度をしているとお一人の地元の友釣り師がやってきました。挨拶を交わし、お話しをします。すぐ近くに住んでいるというこの方は、鮎が大きくないと釣る気にはならないそうです。お盆を過ぎる頃になると一日竿を出したら4回は尺鮎のアタックがあるそうです。アタックはあっても、剛力の尺鮎ですから、それがとれるかどうかはわからないみたいですが、この方はもう釣り慣れていらっしゃるのでその頃は毎回尺鮎を上げられるそうです。自己最長記録はなんと36cmだそうです。怪物ですね。小一時間ほどお話をし、ポイントや今年の放流状況などを伺うことができ、大山攻略に大きなヒントをいただくことができました。その間、先客さんが何回か鮎を掛け引き抜くのを見ることができましたが、この方は抜かれる18cm級の鮎を見て、
「やっぱり今年はまだまだ小さい。あんな小さいの掛けても仕方がないな。今日は初竿出ししようと思ってきたが、やっぱりやめた。」
と竿を出さずに帰って行かれました。
 さて、時間は、もう16:00になってしまいました。きっと当然このメインポイントには今日も何人もの人が竿を入れているはずです。やりカスポイントでも鮎は掛かるかな?と思いながら鼻環に養殖囮を通します。このメインポイントは上下の瀬の間に挟まれ、ちょうど傾斜の緩い棚場になっており、流れが緩くたまり場になっているところが数カ所あります。前回の釣行で鮎は大石裏の流れが消えるところにいると読んでいましたから、一番流れが緩いところに囮を入れて、徐々に上へと泳がせるラインをとります。上には流れ落ちの筋があります。スススーとうまく沖に泳いで出る養殖囮。そして流れの切れ目からすっと上へ上ったときにビビビンと目印が踊りました。一発掛かりです。ここの鮎はアタリが小さい。このビンビン目印の信号を見逃してしまったら野鮎が掛かっているのに気がつかないままやり続け、知らぬ間に掛かり針がはずれてバレになることも結構ありそうです。竿を立てて糸を張ったら初めて鮎が走り出します。掛かったままグイーンと底を切らずに走り出すのがこの三隈川水系の重戦車鮎の特徴です。この横走りに力で対応してはいけません。大きいとはいえ、まだ初期の鮎なのですから身が柔らかいのです。あまり力でテンションをかけ過ぎると見切れしてしまってバレてしまうのです。竿でためるようにして抜きやすいところに掛かり鮎を誘導してくる間に重戦車鮎も底切れで浮き上がってくるのです。そうして魚体が見えたタイミングで竿を空に突き上げるようにして抜く。取り込みパターンももう把握できました。ドンとタモに収まって、本日の第一号です。

  

 これで囮も野鮎に変わり、泳ぎはさらに良くなります。少しオバセ気味にして上へ沖へと泳がせて探りますと「ここで掛かる。」と読んだところでビビビンと目印が踊ります。読み通りのパターンです。もう解禁して2週間。解禁直後は大人気のこの川です。もう一通りの鮎が抜かれた後なのか今日は掛かり鮎が一回り小さい感じがします。まぁ、それでも18cmはあるんですけどね。よく掛かる大石裏の好ポイントですが、夕方までの残り時間も少ない、ポイントリサーチのために釣りきる前に次のポイントに囮を移動させます。



 棚の上下にある瀬に移動して流れの中も調べてみます。大山地区は大石ゴロゴロ。その大石は直径が1m以上もある大岩と言ってもいいほどの大石なので移動するのが大変です。足下に十分注意して一歩一歩確かめて移動しないとちょっと踏み外したらもう足の骨を折ってしまいかねません。上へ下へ流れのきついところ、巻いてるところ、瀬肩に瀬尻。いろいろ囮を入れていって短時間で50m移動します。引きか、止めか、泳がせかと攻め方も変えて、狭く、広く、一点といろいろ探ってあっという間に6時です。
 船はずっしりと重くなっています。数えてみたら17cm〜21cmを18匹でした。



 今夜は泊まるので鮎をどうしたものかと悩みながら川を上がっていくと、ちょうど犬の散歩をする地元のご夫婦と会ったので
「よかったら鮎食べませんか?」
と声を掛けてもらってもらいました。
2010年05月22日
三隈川(大山)        12:00〜17:30     18〜21cm    20匹

 待ちに待った鮎が始まりました。週末釣り師の僕にとってはこの週末が解禁です。前日、
「さ〜あ、どこへ行くか?」
本来ならば通い慣れた高津へ直行というところなのですが、今年はこの先駈け解禁の状況はあまりよくない…それは解禁直前の下見回りでわかっていました。さらにやっぱり解禁釣行の状況を聞いても鮎がとても小さいということでした。先駈け解禁の川は高津の他に三隈川があります。こちらは解禁初期にははずれがない。それに今年のシマノJC九州大会の会場は大山川。大会当日までに下見もしておきたい…。どちらに行こうかと迷います。さらに天気予報がよくない。梅雨の走り、梅雨前線が北上し、雨が近いのです。がんばって三隈まで行っても激しいにわか雨で急な水位上昇、竿がほとんど差せない可能性もあるのです。場所の決定は天気予報に任せることにしました。
 さて、当日。朝起きてネットで天気予報を見、さらに天気図を読んで天気の水位を予想します。自己判断で雨は夕方まで持つと判断しました。これにより解禁竿出しは大分県三隈川上流の大山川に決定しました。せっかく行くのですから土、日と2日間竿出ししたいところですが、日曜日はどう見ても日田地区は大雨、ひょっとしたら高津川なら竿出しできるかもしれないので土曜日だけの日帰り釣行と決定しました。
 天気の様子をうかがってからの出発なので、日田到着は11時になりました。2年ぶりの大倉釣り具店、解禁後の状況を聞くと、毎年、ここは解禁時の好調は外したことがないのに、今年はさらに絶好調。一日やれば50匹60匹は当たり前、3桁釣果も続出で、その好調さは今日まで続いているということです。特に好調なのは日田市内の三隈川と玖珠川ということで釣り具店前から上へと見える川は例年になく人人人で竿は乱立。



それでもあちこちで竿が立ち鮎を抜く姿が見られます。お店でお茶をいただき、ゆっくり運転の疲れを癒し、囮と年券を購入。まだ囮は250円の安さでうれしいことです。でも、その囮を見てビックリです。大きさが20cmぐらいあります。さらにご主人から掛かる鮎はこの囮より大きいと聞いてまたまたビックリです。なぜまだ5月というのに鮎がこんなに大きいのか?!山口近辺では考えられないことです。
 コンビニで昼食のパンも買って、大山川大山地区へと移動します。もう昼も近いので先に昼食を取りながらシマノJCの会場全体を車で回って確認します。川相は2年前に来た時とさほど変わっていません。水量は少し多め。これは上流にある松原ダムの故障によりダムからの放水量が多くなっていることが原因らしい。でも、釣りに差し支えるほどではありません。かえって川が広くなり釣り場が広がり釣り安いくらいです。
 見た目好場所と思えるところはすでにたくさん竿が入っています。その間に割り込ませてもらおうかとも思いましたが、気になる2年前から目をつけていた見落としやすい瀬落ちのトロポイントが空いてます。もし大会で決勝に残ることができれば、ここは狙い目です。このトロが2年前同様鮎が掛かるかどうかを試したくもあるので今回はここに竿を出すことに決定しました。
 初竿出しは緊張と不安がいっぱいです。一番心配なのは道具。何か不備はないだろうか、何か忘れ物はないだろうか?一つ一つ確かめながら身支度をし、一つ一つ確かめながら仕掛けを取り付け竿を伸ばしていきます。今回はうれしいことに不備は全くありませんでした。けれど、一匹目の養殖鮎に鼻環をつけるのもおっかなびっくりでモタモタとし、余計な時間が掛かります。さて、いよいよ準備完了、釣り開始です。そっと手を離した養殖鮎は思う方向とは違って手を離したところからツツーとそのまま真っ直ぐ上へと進みました。するとピンピンと目印が踊ります。
「あれ?これって掛かったときの反応?」
そう、まだ竿を立てて糸を張る前に一匹目が掛かってきてくれました。



「おお〜これは偶然のラッキー!」
抜いた鮎はまさに18cm級。最初からこんな良型が掛かってくるとは…。聞いたとおり掛かってくる鮎は大きいです。アタリは小さく、突っ走りもありませんが竿を立てると重量感十分、そのまま横走りにグーンと引っ張ります。抜こうと思っても鮎がすぐには浮いてこないので竿を立てたままぐっとためます。そうしてじっくり我慢してるとやっと鮎が浮いてくる。やっぱり日田の重戦車鮎は健在です。
 取り込みは成功。良型の鮎に早速囮交換です。今度は天然囮。ちゃんと狙いの方向の沖へと泳いでくれます。狙いのポイント筋に囮が達するとすぐにググンピョンピョン。エステートの竿の感度の良さが届けてくれる前アタリ信号に続いて目印が跳ねます。アタリはほんとに小さく、この目印のビンビン跳ねをちゃんと目でとらえないと掛かっているのかどうなのかがわかりません。足場を変えず、上へ上らせ、対岸へ走らせ、芯の深溝に張り付かせ…思うように囮を出すと思うように掛かってくれます。
  

どちらかというと上の流れが活きているところより、下の流れが消えるアタリの方が掛かりが早い。さらに対岸にできた馬の背の浅トロでは固まって掛かってくれます。次々に掛かるのをおもしろく楽しんでいたい気持ちもしますが、あんまり数を増やしても鮎の処分に困ってしまいます。(残念ながら高津の鮎を食べ慣れている僕にはここの鮎はおいしいとは感じられないのです。)
 十分に初釣りの喜びと楽しみを味わったので、掛かる場所はおいといて、ポイント探りに動きます。掛かりが悪い上の流れの中へと上りながら鮎を探ります。流れがきつくなればきつくなるほど鮎の反応は薄くなります。人工鮎はまだ流れに向かっていくほど泳ぎがうまくないのかもしれません。大きな石を回り込み、乗り越えて、一段上の荒瀬にも入って竿を差してみましたが、岩盤に付いた鮎をポツポツとは拾えましたが、全然掛かりの勢いが違います。
「釣り安いところに鮎はいる。」
こうやって流れの違うところに囮を入れてみてこの川の癖がわかってきました。流速と川の形状、石の並びで鮎が固まっているところと散在しているところ、鮎が付きにくいところ…。一定の法則が見つかった感じです。一通りぐるりと回って、最初につかんだポイントにかえり、やっぱりそこが良く掛かるポイントであることを確認して、今日は家に帰るのですから早めの納竿としました。すべてが18cm以上の良型揃い。初釣りでこの良型の連チャンなので腕が筋肉痛になってしまいました。鮎が収まった引き船もずっしり重たい。今年はいけるかも〜♪さい先の良いスタートとなりました。



 帰り道、日田の街は今夜行われる川開き祭りの花火大会を前に大賑わいです。しかし、街を抜ける間にポツポツと雨が落ち始め…翌日の日曜日は水位が1m以上上がるほどの大雨となってしまいました。


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