2010年 釣行記

2010年05月16日

紙祖川  16:30〜18:00 17cm〜23cm  3匹 
 
 もう鮎の解禁まであと少し、今回は今年の鮎の状況を見に高津まで行ってみました。
 最初は日原友釣り専用区。堤防の上からのぞいてみると小さい(8cm)鮎が群れをなして堤防コンクリートについたコケをはんでいるのが見えました。そして最盛期には良型の鮎がつくトロ場にようやく15cmほどに育ったかという鮎が石に付いているのが見えました。でも、この15cm級がここで見られた一番大きな型えす。レギュラーは10cm〜13cmというところでしょうか。数もそんなには多いとは言えません。一つ一つと数えられる程度、まぁ解禁当初、いくつかは掛かるでしょうが、一通りいい型の鮎が釣り上げられるとしばらくはチビ鮎の成長待ちかという感じでした。
 その次は漁協前。こちらも鮎は見えますがやはり10cm級。そうして流れの緩いところに魚影がよく見えました。まだ成長しておらず、速い流れの中にはあまり出てないのでしょう。
 続いて曽庭橋。ここは橋の上から川がよく見えます。しかしやはり見える鮎の大きさは最大で15cm級。そして数もそんなに多いとは思えません。まぁ、よく見て昨年と同じ程度といったところでしょうか。しかし、楽しみなネタも見つかりました。橋桁の付近に遡上中の鮎の軍団が見つけられたのです。鮎の大きさはまだ5cm程度と見られますがきっとこのような遡上中の鮎軍団が本流のあちこちにあるのでしょう。この軍団の鮎が、掛かるサイズまでに成長するのは梅雨明け頃でしょうか。8月から後半に向けて、今年の高津川は盛り上がっていくだろうと思えました。
 今度はぐっと下がって、横田合流点から匹見川を上がってみます。ここまでの川相は昨年とそんなに変わってはいません。隅村橋の上から見るとさすが鮎銀座。たくさんの鮎が見えます。しかし、ここの鮎もやっぱり石に付いている比較的大きい型で13cm級。レギュラーは10cmといったとこでしょうか。川を眺めていたら両岸の際の浅い流れの緩いところに真っ黒な固まりが…遡上鮎の軍団です。まだ5cmほどの大きさですがひと群れあたりの数が多い。これからどこまで上っていくのやら…。
 さらに上がって豊川の発電所前です。こちらもやっぱり鮎は見えますが数はそんなに多いとは言えません。それなり…ですね。
 遡上鮎はどこまで上っているのでしょうか。猪木谷の数カ所で川をのぞいてみたけれど、どこの瀬でも石付きの小さな鮎は見えました。今年も高津本流より匹見川の方が鮎密度は高そうです。
 さて、上流部はどうでしょうか。澄川の発電所の前の瀬でも同じようにチビ鮎は見えます。しかし、ここは放流鮎主体区域。早期に放流された良型鮎がいるはずですがその姿が見えません。周囲より深みになっている橋桁のそばでようやく他のチビ鮎とは3回りぐらい大きい鮎を見つけました。でも、その鮎たちは石にはついていず、群れになってただよっていました。型のいい鮎もいるにはいるみたいですが瀬に出て石についてなく、しばらくは友釣りの対象とならないかもですね。
 最後に紙祖川の匹見小学校裏へいってみると、なにやら胴長をはいて川へ入ろうとしている方を発見です。その方が川へ入るとツツーっと群れをなして川を下る鮎たち。ここにもちゃんとたくさんの鮎が入っている事が認められました。さて、おじさんは…水眼をかけてまだ冷たいだろう川の中に顔をつけて水中をのぞいておられます。
「あれはやっぱり鮎の状況を見ているんだね。上がってこられたらどんな様子か聞いてみましょ。」
ということでおじさんが調査を終えるのを待ちます。
「鮎はどうですか?」
と聞くと、
「まだ小さいな。まだ早い。けど、まぁおるにはおるんやから解禁日にもいくらかは掛かるやろう。家にいたらどうか?どうかとうるさいくらい聞かれるから様子を見に来たんや。」
このおじさんはこの地域に鮎を放流するお世話をしている方でした。自分が放流したのだからやっぱりとても気になるのでしょうね。
「なんせ第一陣は3月20日にいれたんやからずっと大きく育ってるはず。その鮎が石に付きだしたらバンバン掛かる。もう少しやな。」
と教えてもらいました。…今年は初期にここは狙い目かも?ということで今年の鮎状況の調査はおしまいです。
 帰路、紙祖川ぞいに峠越えをする途中でたけさんには悪いのですが車を止めて最後のヤマメに挨拶です。ほんの一時間ほどでしたが、ゴールデンウィークが終わったら渓はひっそりと静かです。ゴールデンウィーク中の好天気に川の水温もだいぶ上がったのでしょう。ヤマメはもう瀬の流れの中に出てきていました。けれど、この流れの速いところでのヤマメアタックはアワセのタイミングが難しい。簡単にはフッキングできません。石裏のたまりに仕掛けを投入してもヤマメのアタックは餌の着水と同時です。もう、渓は毛針のシーズンです。ヤマメもだいぶ大きく育って、23cm級が顔を見せてくれました。3匹のヤマメの顔を見ることができて、これで今年の渓とはお別れです。

 

2010年05月08日

福川川  13:30〜19:00 17cm〜25cm  8匹

 ゴールデンウィークも終わり、僕の渓通いもそろそろ終わりを感じます。
 しばし別れの渓を心に留め置きにぶらりと出かけます。行き先は一番近い福川川。人の多さと釣り荒れのひどさにしばし足が遠のいていました。到着時刻は昼を過ぎていました。
 好天のゴールデンウィークが過ぎ去った渓はひっそりとしていました。土曜日の昼過ぎというのに釣り人の姿があまりありません。
「さて、どこに入ろうか…」
少し迷って車を巡らしましたが、やはり一番慣れているいつもの入渓口に車を止めます。川端の木立には鮮やかな紫色が目に映える藤の花。夏が間近いことを教えてくれます。

  
ヤマメが顔を見せてくれることはあまり期待してません。当然釣り荒れたはずの渓だからです。ところが意外と早く、ヤマメは顔を見せてくれました。最初の入渓点から少し釣り下がった荒瀬の段々のツボでクインと目印が回ったのです。反射的に跳ね返る手首。グインと竿は曲がり、一発で針掛かりしました。魚が浮いたタイミングを見計らって、激しい流れの上を抜きとばしてタモに収まったのは17cmほどのキレイなヤマメです。急流のツボは竿抜けになっていたのでしょう。期待してなかったヤマメの顔を見ることができたのでもう満足。渓流でヤマメを追っているとよくあるんですよね。
「この一匹だけで今日は十分だ。」
 でも、竿をたたむということはしないものです。後が続くことはなかったので、方向転換。釣り上がりに変わります。しかし、魚はそう簡単には出てきません。攻めたかったところはひと瀬登り超えたところにこのたび新しくできた平瀬です。ここは今シーズンのはじめにここへ入った時に入れアタリとなったところです。魅力のあるポイントですが、初回以降にここに餌を入れることはできていませんでした。期待しながら餌を入れてみたけれど、そんなに好反応は出ませんでした。それでも竿抜けになる筋でアタリは出てくれました。今回のアタリが出るところは流れの中です。水温も上がり、もうヤマメは散らばって、瀬の中に出ているのでしょう。初期によく反応が出て、楽しませてくれた流れのたまりではアブラハヤが餌をとってしまうばかりです。
 

 流れの緩やかなこの平瀬のポイントは早々に見切りをつけ、段々瀬に続く早瀬を攻めますが時々ウグイがアタリを見せてくれるだけでヤマメはなかなか出てきません。
 さて、この早瀬を登り切ったところで渓相はからっと変わります。河原のある広い流れから岩盤や大きい岩が形成する荒い感じへと入っていくのです。その入り口とも言える大きな流れ込みにポ〜ンと餌を振り込みます。目立つ流れ込みなので、当然誰もが餌を入れるだろうそのポイントで一発で飛びついてきたやつがいました。餌に飛びつく魚の影が見えたかと思うとバシュと水しぶきが上がりました。瞬間的に合わせた竿はクンと止まります。そこからグググっと重量感ある手応え。
「これは大型?!」
すかさず竿を上に倒してために入り、長期戦覚悟です。このたまりは10mほどの長さしかなく、魚が走る間隔があまり長くなかったので、位置を動かず竿の操作だけでやりとりができました。数分間のやりとりの後、頭を見せ姿を現したのは良型25cmのヤマメです。このヤマメは今季最大の型とまりました。魚をタモに入れるとぐっと重量を感じます。



「こんな当たり前のポイントでこんな良型が姿を見せてくれるとは。」
思いも寄らぬ拾い物に大満足です。
 この一匹が出てからちょうど時間も夕方の時合いへと入ったのでしょうか、ポンポンポンとヤマメを追加することができ、竿納めでも十分満足できる気持ちで竿をたたむことができました。

2010年05月02日

蓼野川 10:00〜18:00 16cm〜20cm  8匹

 ゴールデンウィーク中の釣りは魚の顔を見ることができただけで満足するものだ。
 今年ゴールデンウィークはまたまた5連休というロングバカンス。渓はきっと連日の竿入れに魚たちは強プレッシャーで小さくなっていることでしょう。たくさん釣ってやるなんて欲を出さず、いい天気の下、竿が出せる幸せを感じられるだけで十分です。その幸せを感じにたけさんと事の側へ向かいました。
 まずは例によって大堰堤下のツボから。たけさんの竿入れを二人して見て魚の反応を見ます。予想通り魚の反応は渋い。まともな筋では反応が出てくれません。そしてこの後の攻め方を確認。たけさんはそのまま川を釣り下って行くことに。そして僕の方は堰堤上を少し探ってみることにします。実は堰堤上は前の釣行の時に魚が薄いことがもうわかってます。わかっていながらの再確認です。そしてそれはやはり外れていませんでした。思う筋のどこに餌を入れても魚の反応は皆無。タンタンタンと次々にポイントを変えて上に上がっていきます。簡単に上がれる範囲を探ったけれど無反応で終わります。わかっているだけにあきらめも早い。そのまま竿をたたんで川を上がり。今度はぐっと下がって釣り下って行くたけさんの一区画の終端部まで移動します。そこには大きく長い淵場があります。ここでじっくり餌を流しながらたけさんを待つことにします。完全な流れの止まる淵場なのであまり期待せずに餌を入れて沈み岩の周辺を探ってみますと意外にも反応があります。そこで攻め方を変えて上にある流れの中に投餌し、ナチュラルに餌を流れに乗せて岩まで流し込んでいきます。するとクククっといった感じでアタリが出ました。聞くようにツンと合わせると針掛かり。水深があるので魚のやりとりも味わいながら型も少しいいので水際まで降りていって魚をタモですくいます。本日の第一号です。
「やったネ!顔を見ることができた。」

 
出会いの喜びをかみしめます。そうして同じ流れに乗せてもう一度流し込んでもう一つ追加。この後はヤマメは食いが止まってウグイが来ました。だいたいウグイが出たらもう終わりです。ちょうどたけさんも川を下ってきました。

 

 今日の釣りに急ぎはありません。川を上って気持ちよく昼食が食べられるところを探します。琴野川の上にしゃくなげの里があります。どうやら明日(3日)はしゃくなげ祭りが開催されるらしく、里は準備の最中。今年は花は遅れ気味ということでちらほら咲きでしたがその入り口に日当たりの暖かい草むらがあったのでそこに腰を掛けて昼食をとります。
 気持ちの良い昼食を終えて、再び釣りを再開します。ゆっくりの昼食でしたので午後の部の開始は、もう日が傾き始めていました。まずはシャクナゲの里への移動途中、よさそうな川相のところがあったのでそこに入ってみます。けれど、残念。そこは魚の気配がありません。短時間探って気配がないのを察知したので再度場所替えです。
 今度は朝に入ったところからもう少し下の橋から入ることにします。たけさんは下流へ僕は上流へ。上にはさきほどの大淵があります。段差が大きく木が立ち込んで半ちょうちん釣り気味に釣らなければ釣りにくい場所ですが、ここには少しだけヤマメが残っていました。しかし、餌取りも多い。アブラハヤ、カワムツ、ウグイ…

  
ヤマメより餌取りの方が数は多い。それでもポツポツとヤマメを追加です。下へ下ったたけさんの方は残念ながらヤマメは出なかったようです。
 大淵まで上ったところで再度大堰堤まで釣り上がり今日は竿を起きました。
 ヤマメは少なかったですが、気持ちの良い釣りができました。


2010年04月26日

蓼野川   13:00〜18:30  16cm〜21cm 7匹

 今週は仕事の都合で月曜日が休みになりました。渓流の月曜日ってどうなんでしょう。ポイントはきっとガラガラ。けれど、前日の日曜日にはどこも人が入っているだろうし…。「あんまり期待できないかな…」ということで今回は前回思ったより好調だった蓼野川の他のポイントのリサーチのつもりで行きました。
 ゆっくりスタートで昼に到着。まずは魚がいうことがわかっている大堰堤下から入ります。

   

ここにはやっぱりヤマメはいました。でも、出方がマイナー。素直な筋ではなく竿抜け筋をじっくり攻めてやっとアタリが出る。そして出てくる魚も前回から見ると一回り小さい型が多い。竿の入った後感が強く、アタリも続きませんでした。早々に場所を移動することにし、まずはこの堰堤の上のポイントを探ります。
 堰堤のすぐ上は吸い込み口の回りにできたたまりがあります。こっそりと魚が潜んでいそうな感じなのに、全くアタリは出ません。
「水勢が強く、魚が居着けないのかな…」
とあきらめて上へ上ります。すぐ上に瀬の落ち込みから瀬へ、トロへとポイントが形成されていておいしそう。この後段のトロのかけ上がりで強いアタリ!やりとりし、魚をいなしてタモですくったのは21cmの良型でした。

     

気をよくして本命の瀬の落ち込みまで丁寧に攻めていったのですが思いに反して全くアタリが出ません。やっと目印をふるわせて出てくるのはアブラハヤと小さいウグイだけ。



「このいいポイントで出てこないということは…」
悪い予感がよぎります。川筋には生新しい足跡がいくつも重なってついています。
「やっぱり月曜日、昨日はたくさんの人が入ったんだろうなぁ」
とも思いつつ、どんどん上がっていったらどっかで相手をしてくれるだろう。と思い、ひたすら餌を打ちながら淡々とポイントをつぶしていきます。けれどもヤマメは全くの無反応。たまに顔をのぞかせるのはアブラハヤとウグイだけ。どこまでもどこまでもそれが続きます。さすがに2時間もこの状態が続いたのでギブアップです。
 ポイントを大きく移動することにしました。今度はどのくらい里まで釣れるのかを探るべく、車でぐっと移動して、人家の切れ目まで下がりました。
「この辺りでも釣れてくれたらおもしろいんだけどなぁ」



竿を振り回し、広い川の中にできたあちこちのポイントを攻めていく。僕は川幅の広いところで釣るのが好きなのです。初めて入った場所ですがたくさんのおいしいポイントはあるのですが残念ながらヤマメは出てくれません。堰堤下や大きい落ち込み、チャラ瀬等々丁寧に攻めていくと出てくるのは元気のいいウグイ。ウグイは産卵期を迎えててもう腹が赤くなっています。



それでもここでは釣り人が入ることも少ないのかアタリの出そうなポイントでは確実にウグイが食ってきます。そういった意味では本命のヤマメは釣れませんが、それなりにおもしろい。夕方最後の時合いにここに入ったので、もう場所移動は考えず、ここでウグイと遊んで終わりにしました。



2010年04月18日

福川川・蓼野川   10:00〜18:00  13匹

 先週、川を変えてみて型も数もとても手応えが良かったので、今週も再度福川川を攻めようということになった。ただ、二人の都合がついた日は日曜日。
「福川川は入川しやすいから日曜日は人が多くて厳しいかもしれないですよ。」
と予想をしながら川へ着くと、やはり…。上流から川を下っていつもの攻める辺りに向かいますが、車が駐車できるスペースにはどこも車が入り、人が川へ入ってます。それでもなんとか先週、先行者がいたのであきらめたポイントが空いていました。そこで早速車を止めてそこに入ります。
 いつものように先行はたけさん。
「反応が悪かったら早めにあきらめて場所を変えた方がいいでしょう。」
と打ち合わせて入川します。入川点には堰堤があるのですが、もちろん攻め尽くされているでしょう。それでも、丁寧に堰堤下にできた複数のポイントを丁寧に攻めるたけさん。僕は毎度のごとく入川点から下へと釣り下がる。少し下がると荒い流れの中に流れのゆるむポケットがいくつかできています。こういうところは竿抜けになったり、隠れヤマメがいたりで、匹数は出ないが一つ二つと拾えるところです。ところがそれを一つ一つ丁寧に攻めていっても全然反応がありません。
「ここもダメか?ここも?」
自信ありのポイントが空振りなので場所移動が早くなります。ポンポンポンと餌を入れて次々とポイントを変えて釣り下がりますが、それでもやっぱり全然反応は出ません。
「この調子じゃあ下手は×だな。」
とUターンしてたけさんを追います。堰堤から上はなんとも足跡だらけです。かなりの人が攻め入ったらしい。そしてこちらも全くの無反応。「たけさんが上手に攻めきったのかな。」と思いながら追いかけていくと、まだそんなに上がってないうちにたけさんが引き返してきました。聞くところによるとどこへ餌を入れても全くの無反応。そしてまだ新しい足跡がはっきり残っていて、朝一番に誰かが攻めた後という感じがするということでした。なるほどこの全くの無反応。納得です。早々に竿をたたんで別のポイントに移動です。
 でも、釣り場の下端までさがっても釣り人が入っている状態です。仕方なく前回あまり反応が良くなかったけれど大堰堤の上が空いていたのでそこに車を止めます。
「ここも期待薄だけどね。。。」
ということでまた入川点からそれぞれ上へ下へと釣り始めます。やっぱり思った通り、餌入れしても反応がありません。そこで次々とポイントを変えてどんどん下がっていきます。朝からまだ一度もアタリを見てないので魚の反応が悪いのかと思ったけれど、決してそうではないようです。下端の竿抜けポイントでようやく魚の反応が出ました。久しぶりの反応にアワセが入れられなかったのですが、餌を入れ直しても再び食ってきてくれたので今度は逃さずツンと合わせてやっと本日の第一号です。しかし、その後もアタリが続く出もなかったのでUターンして今度は釣り上がり。これで入川点までもどった時にたけさんが上から下がってきました。やはりここもダメということです。

  

 はてさてもうめぼしいポイントが残っていません。あまり好きではない支流部へものぞいてみましたがこちらにもちゃんと人が入っています。
「思い切って川を変えましょか。」
ということで蓼野川へ転進することにしました。
 車で一気に六日市まで移動です。久しぶり、何年かぶりの蓼野川です。道々確かめながら狙いのポイントは高速道路そばの大堰堤下のつぼです。ここは釣り下がりの移動が立木と岩の大きさから難しく、このつぼ一点狙いになるところです。攻める前に昼食をすませて、そっとつぼに降りていきます。
 午前中があまりに悪かったので二人ともあまり釣り気に走ってません。つぼの脇に二人で立って、仕掛けを流す筋をたけさんに伝えて二人してたけさんの目印を目で追いますとアタリが出ました。

  

メインポイントは攻め尽くされているだろうと思ったのに意外にも反応がいいのです。しかもこの昼の時間帯にです。これで一気に二人の釣り気に火がつきました。堰堤下の壺はかなりポイント的に広いのでたけさんはじっくりと攻めていきます。ここは釣り下がるしかないので僕は一段下の小さなポイントを攻めながらたけさんが壺を一通り攻めきるのを待ちます。その間にもアタリは出て2匹のヤマメをゲットです。こちら蓼野川も型がいい。20cm近いので釣り味もなかなかです。アタリがちょっと止まったたけさんに下手もアタリが出ることを告げ釣り下がってもらいます。そして僕はたけさんが残しておいてくれたつぼのポイントを探ります。下手のポイントもちゃんと一通り反応が出たそうです。足場が危なくないところでこのポイントはいったん竿をたたみます。
 この川もちゃんと里川にヤマメが残っていることがわかったので今度はもう少し下へ下ります。さきほどの堰堤下のポイントへ向かって釣り上がろうという作戦です。こちらも入川点に堰堤があり深い落ち込みや淵が少しあります。たけさんはぐっと釣り上がり、僕はしばらくこの淵場を釣り探ることにします。かなり下流なのでヤマメよりウグイの方が多そうですが流れの筋をしっかり読めばヤマメが出てくれました。

  

しかしやっぱり筋を外せばウグイが竿を曲げます。さらに餌が止まるたまりにはカワムツが…。それでも魚が餌をとってくれると楽しいものです。外道の中から何匹か型のいいヤマメを追加することもでき、この堰堤下のつぼとたまりで日暮れまで釣り続けました。


2010年04月10日

福川川     9:00〜18:30     15〜21cm    20匹  
  
 先週の行き詰まり感から、今回は福川川を選んだ。ここなら紙祖川と比べて運転時間は1時間も短くて済む。鹿野ICから国道315、県道3号線へと回り小峰峠を越えたらもう福川川の最上流部だ。そのまま川を下りながら川を見ていくが、土曜日でしかも天気予報がよくなかったからか、思ったより釣り人が少ない。「これなら狙いのポイントに入れるかもね。」福川川初釣行のたけさんにこの川のポイントを一通り教えながら下流へ下がる。ポイント下端で車をUターンさせ、今日の狙いの場所に車を止める。
 車から外へ出てみると思ったより川を吹き抜ける風が強い。
「これではまともに竿も振れないだろう。」
とまずは入川点下にある荒瀬の落ち込みの淵へたけさんを連れて行く。
「ここはよくヤマメのたまるところだからしばらく攻めてみて。そのうち風が弱まるかもしれない。アタリが無くなったら、さっきの入川点まで一気に上がって、それから釣りを再開した方がいいよ。」
とアドバイスをし、僕はたけさんとの時間差をつけるために下へと釣り下がる。
「流れの速い瀬の中にある小さな石裏のポイントは竿抜けになっているだろう。」
と一つ一つ丹念に餌を入れてみるがアタリはない。それよりも大きなたまりやよどみ。ここはもう釣りきられているだろうと思える場所で一匹ずつ釣れてくれる。このままずっと釣り下がっても十分な釣りができるとは思ったが、この場所の終点を知らないたけさんがどこまで釣っていくかが気がかりでもあるので適当なところで下るのをやめ上へUターンした。さきほどの荒瀬の落ち込みを見てみるとたけさんの姿はもうなかった。そんなにはアタリは出なかったようだ。このポイントはここに釣りに入った人は誰もがじっくりと責めたくなる場所だから、もう今日までにここにいたヤマメはだいたい釣りきられてしまったのだろう。ちょっと餌を入れてみたが渕尻で小さいヤマメが一匹出ただけだった。



 そのまま荒瀬を釣り上がるが、目印が飛ぶ速い流れの中にはやっぱりヤマメはいない。このところ雨が多く気温も低めなのでヤマメも瀬に出てきてないようだ。荒瀬を上ると一段流れが緩くなる早瀬があるが複雑な流れの中のポイントを丹念に攻めると時にはヤマメの反応が出る。まだまだ風が強く、思ったところになかなか投餌できないので一つの場所を攻めきるのに時間が掛かってしまう。さらに川を上ってみてビックリだ。川相が去年までと全く変わってしまっている。押しの強い急瀬がチョロチョロのチャラ瀬が続く細い分流になり、それまで分流であった方が水量のある平瀬となっている。その平瀬は抱きかかえ石があちこち頭を出して複雑な流れができあがっている。ここにヤマメは集まっていた。複雑な流れの筋を読み、一つ一つYパターンICパターンに餌を流し込むとツツンと目印に反応が出る。しかし、すでにヤマメをすれていて、連チャン7匹釣り上げたら気配を察知されたのか反応が消えてしまった。

   

「もっと早くここに来ていれば…」
もう解禁から1ヶ月が過ぎている。ここのヤマメもかなり攻められ続けているはずだ。それでもこれだけ固まって反応が出るのだから解禁当初はかなり活発に餌を食ってきてたことだろう。もう少し粘って攻めてみても楽しそうだったが先行するたけさんの事も気になったので早めの見切りで上へと足を進める。
 今日の魚の出る流速はその瀬の流速だったようだ。それから上のポイントでも少し早めの餌が流れ走る筋では餌を食ってこないが同じくらいのゆっくり目印がただよう流れ筋ではアタリを見ることができる。そこで狙いの流れをこの流速の筋に絞る。こうすると狙いが絞られ、餌入れ時の集中力を調節できてテンポ良く探ることができる。上の平瀬場を攻めきった。この上は勾配が少し急になり、岩が大きく前進が難しくなる。水深、流速が早い流れを切らなくてはいけないちょっと危険なところがあるので、無理して上へ上らず、釣りをやめて元の入川点まで歩いて戻るのがいつも僕がここを攻めるときのパターンだ。危ないところを無理する前にたけさんにUターンの声を掛けようと思っていたのだが、たけさんは危険地帯より上を攻めている。そこまで行ってみてまたビックリ。これまで川を切ることができなかったところが川相が変わり、簡単に渡れるようになっていたのだ。
「ほほう〜これなら安心、次の入川路まで釣り上がることができるな。」

  

と安心はしたが、時間的にもうお昼。この先に進むと車まで戻るのが大変になるとたけさんに追いつき声を掛ける。
 しかし、このとき、たけさんはちょうど大きな淵ポイントを攻めており、そこでは連続してヤマメのアタリが出ているようだ。たけさんはもう少し続けてそのポイントを攻めたいということだったので先に次の入川点まで行って待っておくことにする。実はそこにも大きな瀬落ちの深い淵場があって、時には大きいヤマメが出るポイントだったのだが、こちらは淵が砂で埋まってしまっていてとても浅くなってしまっていて、ポイントではなくなってしまっていた。渓相の変化の大きさに改めて昨年の集中豪雨のひどかったことを思い出させられた。大淵の周囲のポイントを一つ一つ丁寧に攻めるとぽつりぽつりとヤマメは出た。今年初めての福川川攻めだが思いの外ヤマメがいるなと思った。そのうち道路から声が掛かった。たけさんは途中の崖を登って道路に出たらしい。竿をたたんで昼食に車に戻ったときはもう3時になっていた。
 「夕方のラストチャンスはどこを攻めよう。」遅くなった昼食を早々に食べ終えて、次のポイントの選定をするが、様子見に車を走らせるとめぼしいところは全部車が止まっている。朝は人が少なかったのに昼からどんどん釣り人が来たようだ。迷ったが朝来るときには車が止まってはいたが大堰堤上のポイントが空いていたのでそこに車を止めた。
「朝に人が入っていた後だからあまり期待はできないが…」
今度は入川点から川を上がるところをたけさんに教えてたけさんは上へ、僕は釣り下がることにして釣りを再開する。ところがやっぱりこちらはアタリが出ない。攻められた後だからなのか、それともここは魚が少ないのか…。

 

とにかくいいポイントにうまく投餌しても全く反応がない。とんとんとんとポイントを変えていくが、昼前の場所とあまりに違うのでおもしろくない。追加は小型を2匹というところでこの日は終了となった。たけさんに聞いても上の方もアタリはほとんど無かったようだった。

2010年04月04日

紙祖川    9:30〜18:30      17cm〜21cm   10匹  
  
 「今週末も紙祖川だぁ〜!」
とまたまた二人で直行です。
 ちょっと今回は餌のブドウ虫を前もって購入する事ができなかったので、六日市ICすぐの釣り具屋さんに餌購入のために寄ります。酒屋さん兼時計屋さんが主のお店なのに、ちゃんといつも渓流用の餌をおいてくれている。また、鮎の道具も緊急の時はチョイスできてとても心強いお店です。ご主人さんはちゃんと高津情報も把握しておられ、朝も結構早くから空いているので六日市回りで高津水系に釣りに行くときにはグーなお店ですね。ブドウ虫を購入するときにどこがよさそうですか?などと聞いてみるけど、僕たちは紙祖川しか頭にはなかったので、聞く耳も適当です。
「堅いのは○○やな、どうせあそこにいくんやろう?魚影が濃いからね。」
○○はよく聞こえずわからなかったのですが、気にしてませんでした。
「ありがとう。」
と声を掛けて店から出ようとするとヤマメの今年の放流状況が載っているチラシが目に入ったのでいただいてお店を出ます。
「さぁ、出発!」
と車に乗ってふとそのチラシを見てみると
「あれれ?」
紙祖川の放流数に??です。というのも以前は紙祖川の放流数は他河川とは群を抜いて多かったのです。たとえば匹見町内の放流数は全体の半数を超えますが、そのうちの半分は紙祖川に放流されていた。さらに、漁協の放流とは別に紙祖川をヤマメの里と匹見町が独自で追加放流していたころもあったほどです。ところがそのチラシに寄れば匹見3河川のうち紙祖川が一番放流数が少ないのです。紙祖川の放流数は福川川の半分、蓼野川と同じになってます。「ヤマメは紙祖川が多い。」と信じ切って疑ってなかった思い込みが崩れ去りました。そういえば今シーズンは変に魚影が薄い感じはしてたのです。今までだったら型は小さく、釣った半分以上が放流サイズという事が多かったけれど、3月なら入れ食いタイムが必ずあったものです。ところが今年はそういうことがなかったのです。紙祖川へ行く足が重くなりました。
 それでもいつものようにポイント入りです。やっぱり釣行のごとに魚影は薄くなっています。さらに今日は日曜日、前日土曜日にかなりな入渓者があったようで河原には足跡がいっぱいです。魚が出そうな場所に投餌しても思ったようにあたりは出てきません。



竿抜けの場所でちらほらアタリが出る程度です。
 さっさといつもの場所には見切りをつけて、今回は普段入らない上流にも入ってみました。でも、そこも足跡だらけ。そしてヤマメはほとんど出ません。

  

 攻めるポイントを見失って、いったん匹見町まで下がって昼食です。本流ではゆったりとルアーやフライロッドを振る釣り人の姿が見えます。
 「ここでやってみますか。」
ということで昼からは本流部を攻めることにしました。

 

するとアタリは少ないけれどもここでもぼちぼちとヤマメは遊んでくれました。それにさすが本流部、出るヤマメは型がいい。川幅も広く、水量もあるのでポイントが大変多い。それを一つ一つ丹念に攻めていくと竿抜けになっているところでヤマメが反応を見せてくれます。しかしやっぱり本流部です。ヤマメの数よりウグイやカワムツの外道の方が多い。

 

時折グイーンと竿を引き込んでやりとりを楽しませてくれるのは良型のウグイです。もう産卵が近いようで真っ赤に体色が変わったウグイも竿を絞り込みました。



 夕方までこの本流部で遊び、いよいよ夕暮れのワンチャンスとなりました。夕暮れの入れ食いに期待して午前中反応が悪かったいつもの場所へ入ります。やっぱり夕方は食い気が立ちます。ポンポンと気持ちよくアタリが出るところもあって今回の締めくくりとなりました。

 

…もうわざわざ紙祖川まで来なくてもいいかもね。。

2010年03月30日

紙祖川    11:00〜18:00      15cm〜20cm   12匹 
 
 またまた紙祖川です。ヤマメ釣りに興味を持ってくれたたけさんとうまく休みが合ったので二人してのウィークデー釣行となりました。
「今日はポイント選び放題ですよ〜♪」
2時間半の遠路も行きは釣り談義にも花が咲き、ウキウキ気分です。
 紙祖川へ到着。まずは前回竿を出したいと思っていたけれど風が強くて竿出しをあきらめたポイントへ。
「平日だからヤマメがいて人が踏み込んでないところは反応がいいはず。もし、少し釣り上がってもアタリが出ないようだったら早めの見切りで場所替えをした方がいいから呼びに戻ってくださいね。」
とたけさんにアドバイスし入川です。



 入川点すぐのところに大きな落ち込みポイントがあるので早速たけさんは投餌。それを見届けて、たけさんとの距離をとるためにこちらは釣り下がる。下手は少し流速の早い瀬の中に点々と小さなポイントが続く。このポイント一つ一つをつぶすようにして餌を入れていく。すると大きなポイントでは反応は出ないが小さなポイントでは反応が出てくれた。けれど、素早い反応に対して針掛かりしない。
「ん〜餌流れが速すぎて十分に食い込んでくれないのか?」

    

などと鉛を変えたり流す筋を変えたり…しかし、そう何投も繰り返しは攻められない一点3回も投餌すればヤマメは警戒してもう反応はしてくれなくなる。今回も前回ほどではないけれど若干の風がある。その風は川下から上へと吹き抜けるので釣り下がりでは釣りにくい。そこで瀬が連続するところの下端まで一気に下って、そこから釣り上がることにする。アタリが出ることがわかったので、攻めに気合いが入る。ポイントポイントで反応は出てくれるがやはりなかなか針掛かりしない。そこでアタリがあったところで餌を止め、テンションを掛けずに送り込んで次の食い込みアタリを待ってから合わせるこれでやっと針掛かりしたけれど、魚が小さい。。。今年の紙祖川は型がいいと喜んでいたのに、ここは例年と変わらないヤマメだ。釣っては放流、釣っては放流。でびくの中にはヤマメが残らない。侮ってちょっと釣りが荒くなりかけるとひょんといい型のヤマメが食ってきたりする。こんな時はちょっとアワセが強めになってしまって0.1号のナイロンは合わせ切れしてしまったり…それでもとりあえず5つほどの獲物がびくに収まった。



入川点が近くなった頃、土手の上からたけさんの声が聞こえた。どうも上は反応がなかったらしい。そこで竿をたたんで川をあがる。たけさんは地元の田仕事をしていたおじさんと土手に座って談笑中。僕も一緒に座って話に加わると、その方は上の集落でヤマメ養殖をされている組合員の方だった。
「この下は小さいのが入れ食いやろう。」
やっぱりよく川の事情をご存じです。
「もっと下の橋のところが放流点だからそっちへ行ってみるといい。」
とたけさんはアドバイスをもらった。
 そこで教えていただいたところを探しに車で移動する。しかし、「下の橋の下」だけではそこがどこか特定できるわけもなく、下手のいくつかの橋を見て回ったけれど、適当にいい渓相のところに車を止めて竿を入れてみます。たけさんは釣り上がり、僕は釣り下がり。釣りはじめの最初のポイント。高い岩の上からヤマメが見えたのでちょっと見釣りに興じます。棚を変え、流し筋を変えて何投か繰り返しヤマメが餌に興味を示して様子見をしているところをおもしろく観察。ついにじれったさが途切れて飛びついてきた目標をとらえました。しかし足場は高い岩の上、良型のヤマメを上まで抜き上げることができないのでぐぐぐっと岩の回りを誘導しなんとか網ですくうところを探したけれど、どこにもそんなところはありません。「え〜い」仕方なく思い切って竿の曲がりの弾力を使って一気に抜き上げました。なんとかラインは切れずに岩の上まで魚が揚がってきました。ラッキーゲットです。でも、その後、良さそうなポイントに次ぎ次ぎ餌を入れてもやっと出るのはウグイだけ。ヤマメはそれっきりでした。ウグイ、ウグイの連続にここを見切りました。たけさんの方も芳しい釣果は出なかったようです。
 
 ここでいったん竿をたたみ、昼食とします。お天気がいいのでゆっくりのんびりとお昼を食べることにし、匹見本流まで下ります。二人してああじゃないこうじゃないと釣り談義しながらゆっくりとおむすびをほおばり、最後はいつものように温かいカップ麺で仕上げです。春日よりのいい天気、グッドな川相、おなかいっぱいで幸せ気分。なんだかもうヤマメは釣れなくてもいいなんて気持ちになってしまいます。一息入れた後は川へ入って餌の川虫取りのレクチャーです。ここは僕の川虫採取ポイント。やはり例年通りに石をめくるとヒラタが取れてくれました。二人して50匹程度の川虫を採取しましたが、天気良すぎて気温が高く、ヒラタの弱りが早い。
「こりゃせっかく取った川虫がダメになる。」
と後半の釣りに入ることにします。今度はどこへ入ろう…午前中あまりに芳しくなかったので場所の見極めも鈍ります。前にいくらか反応があったところへ入ってみましたが、これまた無反応…いったいどうしたものやら…。夕暮れまで残り2時間はワンチャンスです。これまで夕方日暮れ時になって急に食い気が立つというパターンが多かったので、それにかけて最後にもう一度朝攻めた場所に入ることにします。今度は最初からぐっと歩いて下がって川に入ります。朝に攻めた場所にもかかわらず、反応が出ます。
「やっぱり夕暮れ時か?それとも餌がヒラタだからか?!」
もちろん放流サイズもたくさん出ますが、銀毛化した良型も顔を見せてくれました。2時間はあっという間に経ち、目印が見えにくくなってきたところでたけさんを探して



「あがるよ〜」
と声を掛けました。
 


2010年03月20日

紙祖川            11:00〜18:00            15cm〜20cm   12匹

 解禁初期に釣行を重ねたかったのだが、なかなか都合がつかず、気がつけばもう3月も後半に入ってしまった。すでに渓は解禁フィーバーも終わってしまっただろう。それでもまだまだ紙祖川まで足を運べば固め釣りは無理にしても拾い釣りをしていけば数が出るはずだと竹さんを誘って釣行する。
 天気予報は強力低気圧の接近による大荒れ天候の前の日。昼すぎごろまではなんとか雨も持つだろうという感じです。今年は季節の暦が2週間ほど早めに推移している感じ。紙祖川までの道中でたくさんのふきのとうを発見。春の味を車を止めながら摘み取って行く。道中の狭い道路でこんな事ができるのも二人釣行ならではの事です。のんびりと峠の春を感じながらいつものトンネルを越えて、さぁ匹見地方へ進入です。
 今日の第一ポイントは前回の竹さんの初竿出し入門ポイントを終点とする入渓口。2回目と言うこともあって一日の釣りにも見通しがつくだろうと思い一緒に遡渓するつもりである。トイレやコンビニ、そしてふきのとう摘みとゆっくり3時間半を掛けての往路。やっと目的の駐車帯に到着です。
「ふう〜、着いたよ。」
ということで車から外に出てみてビックリです。ビュビュ〜〜っという風鳴りと背中を押される突風です。周りを見回してみると台風並みに木が大揺れに揺れています。…こりゃいかん。まだ初心者の竹さんはきっとこの強風には翻弄されて釣りにはならないだろう。…と判断。
「風の当たらないところを探しましょう。」
ということで目指すポイントに着きながら竿ものばせずに場所移動です。
 風の様子を見ながら川沿いに下って行きますが、なかなか風裏となって風の止まるところは見あたりません。そのまま匹見町内まで下ってしまいました。それでも町内まで下ると風の勢いはかなり弱くなりました。そこで匹見川との合流点で釣り支度を済ませることにしました。釣り支度が済むとまずは準備運動をとそのまま本流へ降りて竿を振ってみます。この合流点は川虫の採集場所であると共にうまくいけばポンポンと良型のヤマメが拾えるポイントでもある。しかし、昨夏の大増水が原因なのか川底がかなり変わっている。全体的に底が浅くなり、石が少なくなった気がする。第一本命の合流点流れ込みも底には砂がめだち、水深も浅くなった感じ。そちらは竹さんにおまかせして僕は本流の瀬を筋を見極めて餌を流します。けれど、反応は全くなし。目印は無反応に流れきってしまいます。しばらくやって、
「こりゃだめだ。」
と早めの見切り、竹さんに様子を聞きますが、第一ポイントも魚の反応はないようです。そのまま紙祖川側のポイントを一流しずつ餌を入れて、さっさと堤防へあがります。
 風の当たり具合から紙祖川と反対側の匹見筋の方が風当たりは少ないのではないかと判断し、表匹見をあがります。川沿いにポイントや風裏を探しながらゆっくりと車を進めていきますと、よさそうなポイントにはちゃんと釣り人がいます。途中かなり風が吹き抜ける場所でありながら川の真ん中に立ち込んでフライロッドを降っている釣り人を発見
「あの風の中でよくやるなぁ〜」
と感心してしまいます。そして車が集落を越えて道路が山間に掛かったところで川が道路から離れ、崖下に消えたところで車を止めて崖下をのぞき込むとうまい具合に川へ降りられる入渓点を発見。ここで竿を出すことにする。足下に気をつけながら河原まで降りるとうまくポイントが数カ所、そして風も当たりが少ない。入渓点から上を竹さん。下を僕が攻めることにして釣りを開始する。ところが思ったようにアタリが出ない。あまり魚影の濃い場所とは言えないようだ。



徒渉が楽な100mほどを釣り下がったところでUターンして入渓点に帰ってみると竹さんも攻めあぐんで帰ってきていた。時間もちょうど昼となっていたので早々に川を上がり次の展開を考える。ここで釣れたのは荒瀬の中のワンポイント緩流帯で釣り落としのようにポンと出た20cmが一匹と巻き返しの中でひょこんと出た小さい15cm。同じようなところで出た放流サイズ一匹だけだった。



 時間も経ったことだし、風も弱まっているかもと最初の紙祖川に戻ってみた。しかし、弱まったと思えた風は紙祖川に入ると強さを増し、朝、あきらめたところに行ってみたけれど、やはり吹き飛ばす強風に竿を出す気にはなれなかった。少し場所を移動し、ちょっとでも風当たりが避けられそうなところに車を止めて、風やみ待ちの昼食とした。ゆっくりとおにぎりを食べ、そして温かいカップ麺をすすると気持ちがほっとする。竹さんはそのまま一眠り、その間に車のすぐ横にある落ち込みのたまりをちょこっと探ってみる。どうせ駐車帯のすぐ横のポイントだから釣り荒れて魚もいないだろうと思いきや反応がある。

  

吹き上げる突風の合間を縫ってポツポツと釣り上げる。2匹目を上げて魚信が少し遠のいた頃に竹さんが目を覚まして車から出てきた。強風も時折風止めが出る突風に変わったのでなんとか釣りも可能だ。そこでここを起点にして上を探ることにする。すぐ上に魚のたまりそうなたまりがあるので竹さんは早速そこへ向かう。後追いの僕は少し間を開けるために続けて入渓点の淵を探る。するとさっき攻めた淵頭周辺はさすがに反応はなくなっていたが、逆に渕尻のかけ上がりで反応が出た。かけ上がりの吹き上げに餌を乗せてドラグドリフトをかけると同じところでアタリが続く。餌に対する反応は積極的で針掛かりするまで繰り返しアタックしてきた。3匹釣り上げたところでウグイが出て、どうやらヤマメは終わりのようなので竹さんを追って上へ上る。ところが下の淵場であんなに固まって反応が出たにもかかわらず、次ぎに続くポイントでは全くの無反応。ここなら釣り残しが出るだろうと思える隠れポイントさえ全くの無反応。「竹さんに釣りきられたかな。」と適当なところで見切って次へ次へと狙い場を変えていくがやっぱり無反応が続く。少し上へと進んだところで竹さんが下ってきた。状況を聞いてみると先行した竹さんも全く反応なしということでどうやらここは先行者があったのだろうと判断。続けて行くより見切って別のところに移動することを選択した。

 
 「さて、どこへ?」
夕方になって風が収まった。しかし周辺はぐっと暗くなり、いつ雨が落ちてきてもおかしくない感じになった。
「今日のラストワンチャンスだね。」
考えたがここまで竹さんはまともな手応えを得られずに来ている。そこで自信を持って攻められる前回のポイントに行くことにした。行ってみると前回より水量が減っていて少し厳しそうな感じではあったが、さすがここのポイントは前回じっくり攻めてアタリの出方が頭に入っているのだろう。うまく魚を引っ張り出していた。そして一つ魚を上げたらすぐに勘が戻ってきたようだ。魚の反応があるところをじっくりと粘って攻めている。これで僕も一安心。上へあがって瀬を中心に探ってみる。すると結構反応が出る。この反応はポイントのせいなのかそれとも夕方の時刻になってやまめの反応がよくなったのか…。とにかく思ったポイントでちゃんとヤマメが反応してくれるのでおもしろい。ただ、時折ザザッと雨も降り、そのため日暮れが早い。6時、もう目印が見えづらいくらいに辺りが暗くなった。竹さんの方をのぞいてみるとまだまだ積極的に攻めている。アタリが出るのだからおもしろくてやめづらいところだろう。でも、足下まで暗くなると慣れない渓の流れの中川からあがるのが大変と終了の声を掛けた。



 朝から勇んで出かけたのにまともな釣りができたのは4時から6時までのたったの2時間という釣行だった。

2010年03月07日

紙祖川            10:30〜16:30            15cm〜22cm   15匹

 いよいよ今年も解禁の運びとなった。しかし、今年の解禁日3月1日は月曜日、、、勤め人の僕は残念ながら1週間も我慢しなくてはいけません。さらに週末土曜日には遠く熊本で開かれる結婚式に招待され、土曜日もアウト。…それでもなんとか竿を出したい…と土曜日結婚式終了後飛んで家へととって返し、翌朝再び匹見へ向かって出陣となりました。

 今年の初釣りは昨シーズンより一緒に釣行することが増えたたけさんと一緒に行くことになった。たけさんはいよいよ渓流釣りは初挑戦。釣り方になれてない時でもある程度釣果があり、ストレス少なく釣りの楽しみを味わうならやっぱりまだ魚影が濃くて魚もすれてない解禁当初、そして釣り場は魚影も濃く、川幅も結構あって竿が振り回せる場所をと紙祖川を初釣りの場所に選んだ。
今年初、そして時もまだ3月初旬とあって紙祖川への行程途中の峠越えには不安です。そこで、高津日原から横田合流、匹見町から紙祖川へと回り道を選んだので片道3時間のロングドライブ。前日も熊本までの往復ドライブをしているのでなんだか右足の筋肉がつってるみたいです。

 途中、半年ぶりの高津本流を眺めて、行きの車中では今夏の鮎の話題も弾みます。ロングドライブも同行者がいると疲れも半分。一緒に行ってくれるたけさんには感謝感謝です。雨の多かった今冬、高津本流は水量も十分。この日も前日雨上がりと言うこともあって本流は80cmは水位高だったでしょう。「ひょっとして渓も水が多くて竿出しが不可能?」ちょっと心配しましたが匹見に入ると水量も安定してきて、紙祖川は平水ほんのちょっと多めというベストな水量でした。

 一緒に行ったたけさんはこのときがいよいよの初めての渓流竿延ばしです。竿先が木に当たることを気にすることなく竿がのばせて仕掛けを投入でき、そして魚信が出るところは…川を上りながら考えて、「ここならどうだ?」と思うところに車を着けたらいいことに誰も人影が見えませんでした。「ここでやってみましょう。」と車を止めて身支度開始です。時間は途中コンビニによったりトイレ休憩を取ったりですでに10:30になっていました。まぁ初めての渓流釣りで細い仕掛けを扱うのに手がかじかんで思うようにいかないというのもつらいものです。ちょうどいい感じのスタートだと言えるでしょう。なんせ二人とももう老眼鏡が無くては糸も結べない年なのですから(笑)

 さて、川へ降りて対岸へと川を切り、河原に着いたところで仕掛けセットと餌付け、手順などアドバイスしながらですが、この辺はたけさんは磯釣りの名手ですから勘がいい。簡単にすすっと言っても意図をくんでさっさと終了です。川相にあったポイントを説明紹介していよいよ釣り開始。グッドなポイントはきっと解禁当初、釣り荒れてなかったらここだけで10匹ぐらいは顔をのぞかせてくれそうです。「なんとか1〜2匹はここでたけさんの針にかかってくれよ。」という思いです。当たり前ですが餌の投入がうまくいきません。竿そのものを持つのが初めてなのですから当然です。なんとか餌がポイント付近に入ったら…早速魚の反応がでました。「食った!」僕の声に合わせてたけさんもアタリをとらえ、竿を上げましたが、合わせも初めて、うまくフッキングせずクククンとのった魚は針を外して逃げてしまいました。「もうちょっと自力でチャレンジして…」とも思いましたが、ヤマメは敏感です。魚はいてもそのうち食わなくなってしまうかもしれません。そこでちょっとたけさんの竿を拝借して同じところでやらせてもらいます。第2投目もグッドな感じでアタリが出ました。クンと手首を返して合わせるとこぎみよい感触で今年第1号のヤマメちゃんが顔を見せてくれました型も17cmとまずまずです。「ヤッホー!今年も会えることができた。」



美しい渓で美しいヤマメとのこの出会い。これだけで一つ感動です。たった一匹なのに「もう今日はこれでいい」なんて気持ちにまでさせてくれるのです。うつくしいヤマメちゃんをたけさんに見てもらい、びくの中に大事に入れます。たけさんはほんとに勘がいい人です。鮎の時もそうだったですが、今回もこの一回の目の前での実演で要領を察したようです。竿を返すと、もう扱いが違います。そして指示したポイントにポンと餌を投入しました。そ〜っと流し掛けた仕掛けが止まります。その後ツンツンと目印にアタリが出てちょんと合わし、今度はがっちり針掛かりしました。クンクンクンと竿先にテンションを与えてあがってきたのは同型のヤマメ。「やったねたけさん。初釣果!。」



ヤマメの反応はとてもいい。まだ数匹は同じポイントで出てくれそうです。ポイントはたけさんにまかせてしばらく周辺の小場所に餌を入れてみますが、やはりまだ解禁当初。流れの速いところにはヤマメは出ていないようでアタリは出ません。それでも小さめのヤマメをポツポツと2匹顔を見せてくれました。たけさんが竿の扱い、仕掛けの捌き具合,釣り方を会得してきたのを見計らって、上流へ移動する旨を伝え、川を上ります。

 

しかしこの場所は上が短いところです。水深のあるたまりの場所はたけさんにゆずって瀬の中の小場所を少し探り、1時間半ほどでとりあえずこの場所は終了です。
 
 一度車中に戻って昼食をとります。ここでびくに収まったヤマメは4匹。でも、今年の紙祖川はいつもと違います。ヤマメが一回り大きいのです。最近の紙祖川は釣っても釣っても放流ばっかり、魚は確実に見られるけれど、釣趣はいまいちだったのですが、今日は釣った魚のほとんどは一目見てキープサイズと判断できるいい型ばかりです。たけさんも5匹のヤマメをびくに入れていました。さて、温かいカップ麺でほっと幸せ気分に浸った後はさらに車で川を登り移動します。
 
 今度は二人少し離れて抜きつ抜かれつで川を上りながら釣り上がることにします。ちょっと深い淵場をじっくり探ってグインと竿を曲げ、川を下ってタモですくったのは22cmの良型。

 

初釣りにトラブルはつきものです。途中二つの大きなトラブル。一つはたけさんに渡した竿の穂持ちがすっぽ抜け。しばらく使ってなかった竿なので不良具合がわかっていませんでした。車に戻って竿交換です。もう一つは僕の方、仕掛けを交換した後でベストのファスナーを閉め忘れていて、気がついたら仕掛けケースを落としてしまっていました。ギエー!で気がついてから自分の足跡を3度行ったり来たりして探しましたが見あたりません。きっと川の中を移動しているところで落ちて流れて行ってしまったのでしょう。。ちょうど型の良いのを釣った後で、今日は少し深みの流れの止まるところしかアタリが出ないと太めの仕掛け(0.2号)に変えた後だったので、その後、大事に使って釣り終わるまで仕掛けを失うことなくできたのでよかったのですが、、、まぁ「初釣りは道具に不備がないかの確認と魚と出会うこと」これがめまてみたいなものですから十分に目標は達成したと言えるでしょう。



たけさんも初の渓流釣りを楽しんでもらえたようです。適度に釣果を増やし、後半戦の範囲の終点、赤橋に到着したので竿をたたみました。

 今回は解禁当初でありながら数はそんなに出なかったのですが、いつもの年より型が良くてキープ数はまずまずでした。放流は6匹。



最後のポイント、上にあがるほど型が小さく放流サイズが増えた感じでした。






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