2009年 釣行記

2009年10月24日

佐波川     11:00〜17:00    15cm〜22cm 8匹

 今日は僕自身の納竿です。11時に新幹線に入ります。瀬尻のトロのポイントの大石ももうあまり磨かれてなく、曇ってました。でも、鮎はまだたくさんいます。この細い筋で素掛けをする人も網を張る人もいないからでしょうか。真っ黒に見える鮎の群れが4っつも5つも見えました。そこに囮を出すとうまく群れの中に入るのですが群れと一緒に泳ぎ回るだけで掛かってくれませんでした。粘り強く泳がしたのですが、きたのは放卵を終えてやせてしまった小型のメスが一匹だけです。それから数ある瀬に囮を入れて全部のポイントを攻めあぐんで時計を見たらまだ2時です。ここでは結局1匹こっきりしか掛けられませんでした。遅い昼食をとって場所を移動します。
 先週、金波の川筋に魅せられたので金波に行きました。川の中には誰一人いません。一番きつい一本流れの急瀬の脇にいい色の石が並ぶ深い瀬を見つけたのでここに囮を泳がせます。掛かる気はしてなかったのですがグイ〜ンと竿が曲がります。竿をためて獲ったのはまだきれいで若い良型のメスでした。


元気のいい囮になったので今度はきつい流れに中に入れてみましたらポンポンと調子よく掛かりました。石付きで追ってきたのはまだ放精してないオスでしたが残念ながら真っ黒です。やはり追い鮎がいれば素直に追ってきます。しかし数は限られているのでポンポンと連続で掛かった後はシ〜ンと音沙汰がなくなります。3匹ほど連続で掛けて今度は調子が出てきたので下の本ポイントを攻めようと思ったのですが、なぜか上の支流から砂色の濁り水が大量に流れ込んできて川が真っ白に変わっていきます。仕方がないので濁り水を隔てる一本流れの内側だけを泳がせてせめてさらに3本ほど追加。またパタリと気配がなくなります。追いが感じられなくなったので、大きく今度は堰堤跡の下流まで移動してみました。けれどここには石についている鮎は見あたらず、気配感ぜずでした。鮎がいない、追い気配のない川に囮を泳がせていると納竿の気になりました。船の中に入った鮎を全部川へ放ち、竿をたたみました。



「川よまた来年までさよならだ。」
と流れを眺めながら佐波川を後にしました。



2009年10月18日

佐波川     11:00〜17:00    14cm〜17cm    6匹

 日曜日です。それでも川はもうひっそりとしています。鮎が落ちに入り、友釣り師も素掛け師もすっかり竿を納めてしまったのでしょう。今シーズンから一緒に釣行をしているたけさんもさすがに竿を置く日が来たようです。



 前日の釣行でもいい結果が出なかったのですが、かといって他に掛かるポイントも思いつかないので11:00に新幹線下に入ります。左岸筋のトロのポイントは得意のたけさんにお任せして、僕は下にある瀬を一通り囮を通して回ります。やっぱり昨日と変わらず鮎の気配は感じられません。細い筋流れの瀬の肩にほんの少し遊び鮎を発見したのでそこで囮を泳がせますと一匹目は案外簡単に掛かってきてくれました。型は小さい15cmです。鮎は少ないけれど追う鮎がいたら素直なのです。一発で追って掛かってくれます。しかし、そういう鮎はほんとに少ない。もう2つポンポンと掛かったら、もう追い鮎はいなくなりました。元気な囮が手に入っても流れのきつい瀬に入れて石を探っても全く反応なしです。次から次へと瀬筋を変えて探り回りますが一匹もきません。たけさんはどうかと様子を見てみると竿が曲がってます。さすが得意ポイント、上にきれいに泳がせてぽつりぽつりですが18cm級のいい方の鮎を掛けています。僕はというと結局瀬の筋は全部囮を入れて回ったけれども一匹も追加ができません。攻めあぐんでたけさんの攻めている瀬の上のトロに移動します。ここには群れになって移動ハミをしている鮎がたくさんみられますが、残念ながら型が小さいのです。鏡のトロなので囮は弱らずに泳いでくれるのでしっかり泳がせます。手前のチャラを上に上らせ、真ん中の堀込をダンクで誘って…やはり反応は出ません。そうこうしているうちにやっと岸際の頭出し石の脇でやっと一匹掛かってきてくれました。その元気鮎に変えて泳がせてもやはり状況は変わらず、後続は続きませんでした。たけさんもポイントを攻め尽くしたようなので行ってみると6匹のまわ黒くなっていない鮎を手にしていました。



 川をあがって今シーズンの釣りを振り返りながら話をして昼食をとります。今シーズン最後ということもあって、まだ竿を入れてないところを見に行こうということになりました。そこで佐波川では一番のポイントと知りながら、いつでも人がたくさんいるので入ったことのない金波へ行ってみました。あの竿銀座の金波でさえ人はお一人しか入っていません。そこで二人して川へと降りていきました。
 先客の方に挨拶をし、状況を聞いてみました。なんとこの方はここ佐波川でコロガシ50年というコロガシ名人でした。竿を入れたら毎回40匹は鮎を掛けるということで、この日も色が黒くなってしまった雄中心ではありましたがすでに40匹程度の鮎をクーラーに納めておられました。その方のポイントから離れ、上の瀬肩の方へたけさん、僕は下の瀬へと別れて入ります。久しぶりにきた金波はやはり前の大増水で川の様子がすっかり変わっていました。それでも瀬の筋、石の並びなどゴックンとつばを飲んでしまうほどいい川相です。「やっぱり金波はいい場所やなぁ〜」とついついつぶやいてしまいます。しかし、やっぱり鮎は石にはついていません。時折水が黒く見えるぐらいに大きな群れ鮎が川をよぎりますがこの鮎たちは当然掛かりません。一番の瀬尻から少しずつ鮎を引き上げながら探っていきますとやっとこれまた大きな頭出しの石の頭で追い当たりが出ました。ここに囮を止めてやるとククンと掛かりました。けれど掛かったのはこれ一匹だけ、広い瀬を全部探り尽くしてしまいました。その間に休憩を終えた名人はポンポンと鮎を引き抜いていました。一通りポイントに囮を差したので元の場所へ帰りますとたけさんもちょうど攻めきったようで戻ってきました。たけさんはこれまた瀬肩のトロを上に泳がせて2匹追加していました。今回はたけさんに完敗です。その後、もう少し素掛け名人にコロガシの極意を教授していただき、場所を変えました。



 増水ですっかり川相が変わってしまった人丸橋上をみてみようということになり入ってみました。こちらはすっかり瀬がなくなってしまったのです。ひょっとしたら白泡立ちはなくなったけれど、石並びのいいトロに変身したのではないかと期待したのですが…入ってみて川筋をみてみましたがいい石は沈んでなく、やっぱりポイントではなくなってしまっていました。それでも少しだけ囮を入れて泳がせてみましたがやはり僕にもたけさんにも掛かってくれる鮎はきてくれませんでした。秋をめいっぱい感じる川でのゆったりした友釣りは寂しい夕刻を迎え、竿をたたみました。車中では来季にはせる夢を語りながらの帰路でした。


2009年10月17日

佐波川     11:00〜16:00    14cm〜17cm    3匹

 最終戦の佐波川釣行を続けます。先週から1週間が過ぎてさらに終わりの気配が濃く感じられました。
 


11時にいつものように新幹線下で身支度を調え入ります。しかし、先週抜いたところに鮎は新たには着いてません。どこも全部不発です。細い瀬筋を探り回って、なんとか囮は変わりましたがその後も全く調子は変わりません。瀬で掛かった野鮎2匹は放精を終えたやせた黒いオスでした。

瀬肩のとろの岸際を上らせてやっと若い雌が掛かりました。でも、やっぱりそれっきりです。今期好調の瀬尻のトロへも囮を入れて泳がせてみましたが少しは追いの感じがあったけど掛けきれませんでした。終わり感がいっぱいで、日没前に竿をたたんでしまいました。



2009年10月11日

佐波川     10:30〜17:00    15cm〜18cm    15匹

 瀬では色の黒いオスが掛かりだし、そろそろ終期を感じての佐波川釣行です。
 10:30に今年から友釣りを始めた友達のたけさんと一緒に新幹線下に到着。いつもの年は鮎が薄くてあまりいい釣りができないこの新幹線下、今年は大水で上の鮎が流されて下にある堰堤にたまったのか結構鮎がいます。釣り人も少なく、そしてポイントは幾筋もの細い瀬流れがあって、囮変えにちょうどいい感じなのでここから始めることが多くなってます。
 後半に調子よく、また型のいい鮎がまとまって釣れているのは左岸上の瀬尻にある水深のあるトロ瀬です。



しかし、この日は先行者がお一人すでに入っていました。そこで、僕は右岸のチャラからまず始めます。前回釣行から2週間がたっており、鮎の気配が感じられません。
「まだ残っていてくれているのかなぁ」
囮がなじみやすい瀬尻から始めますが、やはり反応がありません。少しずつ囮に気を遣いながら上へと引き上がり、浅いチャラ瀬の中の少しだけ深く掘れている石裏を囮を渡らせながら探ります。4っつめの石裏でやっとグルリンと反応が出ました。うまく掛かって囮換えができました。掛かりどころがよかったので、元気な囮に連続掛かりを期待しますが、そうはいきません。やっぱり鮎は少ないのです。そこからさらに上へ10mほど引き上がり、竿抜けの岸際葦の下へ竿先だけ出して囮を引くと、ここに鮎は少しだけ残っていました。ポンポンポンと3連ちゃんです。けれど、それで終わってしまいました。どうやら瀬についた鮎はごっそりと下り落ちてしまっているようなので今日は残り鮎の拾い釣りだと判断しました。

  

 この筋をあきらめ次の瀬筋へと場所移動。ねばっても鮎のいないところは掛からないと囮移動の速度は速く次から次の石へとさっさと囮を渡らせながら広く探ります。この釣り方で一瀬で1,2匹ずつ数をかせいで瀬を渡り歩きます。
 そうしてるうちに左岸の瀬尻に入っていた先行者が場所移動されました。そこでそのあと入ったたけさんが尻の尻からうまく囮を上に泳ぎあがらせて掛けています。型もいいようで竿が大きく曲がっています。ちょっと見ていると時には出し掛かりです。今年始めたばかりなのに、たけさんは実に丁寧に囮を上へ泳がせます。この調子ではあっという間に追い抜かれてしまいそうです。
 僕もさらに数を増やそうと瀬筋をポンポン移動して拾いますが、回れる瀬筋を全部一通り回って、もう手詰まりです。たけさんの方も掛かりが止まったようなので昼食を取りに川をあがります。2:30、ここまでで僕は18cmまでが10匹。たけさんは22cmまでのいい型の鮎を8匹です。
 さて、昼食後はお互いいい囮も手に入ったので、新しい場所の物色といきます。これまたお友達のわかひろさんからまだたくさん鮎が残っていると情報をいただいた、浄水所堰堤下に移動します。
 ここでいいちこさんを会います。いいちこさんは少し体の調子を悪くして入院していらっしゃったので久しぶりの竿出しです。
「いろいろ探ったけれど掛かるのはここだけ。」
と言うことで瀬肩の岸際を丹念に泳がせながら探っておられました。さて、こちらは分流の瀬肩の鏡に鮎の姿を少しだけ認めたので、そこを泳がして攻めるところから始めます。ここにある大きい抱え石の周りを泳がせると調子よくすぐに一匹掛かってきたのですが、残念ながらそれ一匹だけで後は続きません。見える鮎の数も少なくて、やっぱりここの鮎も先日降った冷たい雨でごっそりと落ちてしまったようです。
「こりゃまた拾い釣りだな。」
と判断してポイントポイントをさっさと歩き回します。ポロンポロンと拾えますが、どうもこちらの方が堰堤上よりも魚影は薄いようです。一匹拾っても同じところでは後は続きません。この釣り方ではポイントの端から端まで一通り回ってしまうと、もうやる気が続きません。いいちこさんもアタリが止まったようで
「病み上がりにあまり無理はしないでおきます。」
と言うことで川をあがられました。こちらも一通り川を回り、陽も落ちかけてきたので竿を置きました。



 こちらでは僕は5匹追加。たけさんは瀬肩の泳がせに徹して2匹追加でした。




2009年10月06日

佐波川        12:00〜17:00 16cm〜20cm 14匹

 佐波川です。
 平日だから昼から出てもガラガラだと思っていってみると、本橋の上下に釣り人が入っているのが見えました。今日ぐらいはここがポイントになるのでは?と思っていたのですが、やっぱり思いは他の人も同じでした。しかし、平日で人がいるとは思いもよらないことでした。本橋上のトロに一部浅棚を見つけていたのですが上の釣り人はちゃんとそこを攻めていました。
「よくあそこを見つけたなぁ〜」
釣り方を見ると上級者のようです。見ている間にポンポンと鮎を引き抜いていました。
「やっぱり掛かるかぁ〜」
で通り過ぎます。上の上がりますが新幹線にも人影。さらに金波にはずらり釣り人が入ってます。
「好調の情報は駆け巡るんだな。」
ところが金波堰堤後にいってみると誰もいません。
「あれ?鮎はもう下ってしまったのだろうか?」
実は先週末の雨、高津は水位が+20cmなのに佐波川は+70cmも水位が上がったのです。ダムが放水をしたのでしょうか。もうこの時期に冷たい水の増水は下りを誘うはずです。
 そんなことを考えながらも身支度を調え入ってみます。けれど、トロから瀬の肩を歩きながら川の中を眺めても、鮎は少ないようで見えません。肩の泳がせで囮を変えようと思ったのですが鮎がいないようではだめです。思い切って瀬の中に囮を入れて弱らせないように慎重に引いてみました。するとなんとかすぐにビビビンと掛かってくれました。元気はいいけど型が小さい16cmほどのオスです。しかももう体色が変わってきています。

  

とりあえず囮が変わってほっと一息。早速囮を変えて再び瀬の中へ。この小さい鮎もそんなに数が多いわけではありません。誰もいない瀬ですから次々と石を変えて渡りながら探ります。するとぽつりぽつりと掛かってはくれましたが、どれも全部小さい色変わりしてきているオスです。瀬を一通り探りつくしたらぱったりとアタリは停まりました。その頃、昼食を終えての出勤でしょうか地元の素掛けの方が二人、瀬の中に入ってこられました。挨拶を交わし状況等を聞いて場所をバトンタッチします。上のポイントでよく友釣り師が入っていると聞いたので上の瀬へと移動してみましたがこちらも状況的には変わりはありませんし鮎の数もさらに少ない…少し前まで好調だったトロも鮎の姿は薄く、泳がせてtはみましたけれど掛かってきてくれるようではありませんでした。今日はこの週末に行うオフ会会場探索が目的なので、他の場所も調査のため入ってみたい。そこで一回り竿を差したところで場所替えとします。

  

 今度は浄水場の堰堤より下を調査です。佐波川はこの堰堤を挟んで上と下の状況が違うことが多いのです。本橋の下の瀬にはコロガシの人が入っています。そこで今シーズン人気なしの新橋上に入ってみることにします。こちらには人が誰もいません。いえ、誰もいないと思って入ってみたら上の瀬に人がおられました。とても静かに見を潜めて釣られていたので見えなかったのです。そこで橋の上の石畳がある瀬に立ちます。入ってみてビックリです。ここも前の大増水によって川底がうんと変わってしまっています。中筋はえぐれ、砂が流れ込み、川の中がガタガタ状態です。おもしろそうな筋がありません。それでも上から下へと一通り鮎を通しながら下っていきます。でも、やっぱり鮎は掛かりません。橋下のきつい瀬でやっと良型を二つ掛けることができました。この鮎はまだ色は変わっていませんでしたが掛かるのは瀬の肩にできた深い筋の吸い込みだけ、それも後は続きません。その後もう一度泳がせながら上に上ってみましたが中段にできた小さいチャラ棚でポロポロと掛かっただけでした。

  

 こちら佐波川もとりあえず鮎は残ってはいるということを確認しました。けれど、週末の冷たい雨によって爆釣期は終わったようでした。

2009年10月05日

高津川        11:00〜17:00       16cm〜21cm12匹

 土曜出勤の振り替えで平日釣行が可能となりました。
 平日なので思いのところに入れるとウキウキして目的のポプラ裏へ一直線で向かいます。今季のここは増水前のサンライン大会の後、いいちこさんと翔さんと一緒に入ったのです。そのときはチビ鮎がいっぱいいて、まだあまり掛かりませんでした。
「このチビ鮎たちが育った頃にはおもしろくなるだろうな…」
と思っていたのですが、後半に来て、やはり人気場所となりました。釣行の際にはいつものぞくのですが、いつも人影が見えました。平日だからきっと誰もいないと思っていたのです。ところが…着いてみると、一人すでに入ってました。ガ〜ン!です。お一人だけなので割り込みも可能だったのですが、その人の立ち位置がちょうど自分の狙い場だったのであきらめて他の場所へ向かいます。ゲンゴロウ肩を見てみるとこちらはがら空き状態でした。そこで池村の交差点を曲がります。途中、イリョウの瀬で川見をしますと橋の下の浅場にはチビ鮎が結構見えました。そして、人は橋上のトロにお一人、ずっと下の瀬に一人しか入っていません。中央が広く空いています。今季はこちらイリョウの瀬も人が多くて入らずじまいでした。そこで「ちょっとだけよ。」と11時、イリョウの瀬に入ってみました。ところが川へ入ってみると中央周辺には鮎が全く見えません。囮を入れてみたけれど全く反応なしです。誰もいないのでどんどんポイント移動をして下の強い瀬の頭でやっと一匹掛けたけれど、抜きの瞬間に親子どんぶりやってしまいました。その後橋下の淺瀬までさぐってみましたが結局一匹も掛けられずです。橋上のトロに入っておられた方も掛からなかったのかさっさと消えてしまっていました。そこでこちらもさっさと目的のゲンゴロウ肩へ移動です。
 12時半、なんと以前来たときには足下の分流にチビ鮎がたくさんいたのに今回は一匹も見えません。ポイント移動の際に瀬の中を歩いても鮎の数が前回に比べて全然少なくなってます。肩には網張り用の鉄杭が打ってあります。毎夕の網張りで鮎が減り、またおびえているのでしょうか。それともここの鮎はもう下ってしまったのか…。瀬肩には少し鮎がいましたが移動鮎で掛かりません。一番流れのきつい筋でようやく一匹掛かったので良い囮を抱えて場所移動します。

  

 続いて行ったのは匹見ふれあい公園裏です。瀬の中段で網打ちをしていてバンバン石投げをしています。網打ちしているのを見ながら釣るのは気分的に嫌なものです。



でもここはオフ会開催の場所調査なので竿を出します。時間は2時半、でも、ここには鮎がいました。最初に浅い瀬の肩のチャラに囮を滑り込ませます。大きく頭を出している一番石の頭でビビビと囮が反応します。その後すぐにグググンで一匹目が掛かりました。囮を変えてもう一つ見える石にもっていくとこれまたビビビンで少し小さめの鮎が来ました。



鮎の数は少ないのですが追い鮎がいたらすぐに素直に掛かってくれます。これは後半の傾向ですね。その後2匹追加で当たりは停まります。今度は脇を上に飛ばします。浅く石のないところと思う場所でもクイクイと頭を上げさせさそいを掛けているとクルリンと掛かってくれました。けれど、石のないところでそんなに当たりは続きません。この肩でやっている間に下の広くなったたまりでは網打ちが終わったようで帰って行く姿が見えました。どうも組合員ではなく遊漁者のようです。



「遊漁者でも網を打つ人がいるのか?」
終盤の獲りつくしの時期だからこんなこともあるのかもしれません。下の人たちがいなくなったので瀬を徐々に探りながら下っていきます。瀬の途中では掛かりませんでした。きっと午前中は先ほどのお二人さんがこの瀬の中は竿を通した後なんでしょうね。終盤のこの時期です。きつい流れより瀬尻の開きの方が鮎は見えます。網打ちの後なので非常に敏感になっているだろうと開きの下端、落ち瀬の肩を攻めます。ここでも大きい石周りに鮎は着いていました。一通りの石付き鮎を掛けたら当たりは消えました。さすがに居付き以外の鮎は網入れでおびえたのか追ってはきませんでした。でも、石並びが確認でき、オフ会の大会会場としては合格と判断できました。瀬の脇には浅い分流筋ができていましたがここも根掛かりしないように注意して岸から竿をのばし、泳がせたら小さいながらも鮎は追ってきました。ただし小さいのが主体です。でも掛かった鮎はまだ若く、さびはありません。高津本流と比べるとずっと匹見筋は鮎が残っています。匹見ならまだまだ友釣りは楽しめそうです。


2009年09月27日

高津川        12:00〜17:00       15cm〜22cm           13匹

 お昼から高津行きです。
 好調情報はすぐにわっと広がるものですね。日原周辺にはたくさん釣り人が入ってました。この時期、鮎のいるところと薄いところの差が激しい。でも、人がいるかどうかでそこの鮎の密度がわかります。上から順に漁協前・中学校前・ポプラ裏・ゲンゴロウ前・道の駅裏・富田と人が入ってます。途中、イリョウの瀬ががらがらです。今年のイリョウの瀬は鮎は薄く人は多いという状況がずっと続く、例年にない不思議な傾向でした。いったい何がそうしたのか?まだシーズンが始まってない時期に前評判となる情報だけが流れたためかも知れません。今年はそのためほとんどここに入ることはありませんでした。慣れた釣り場なので入りたくなったけれど、今回は場所調査の目標ありで通り過ぎました。
 そして今日は、誰も人のいない青原に直行です。奥の瀬に入ってみるけれど鮎が少ない、見えません。ダメだと思いつつも一度囮を通してみます。やっぱり?反応がありません。石はきれいだけれどニシがついていました。瀬頭だけわずかに鮎が見えます。瀬頭のトロ×チャラ×瀬の芯筋×瀬尻×下のゆる瀬・トロ×。一通り踏破したけど見通しなしで見切ります。
 青原専用区から下は青原下の隠れ瀬にだけ人影が見えました。匹見合流の上の一本瀬に一人。合流点は本流側に何人か入ってます。こちらはトロの泳がせ釣りで並んでます。横田橋下のチャラ筋ポイントに入ります。ここも今シーズンはいつも人が入っていました。大水で川筋が変わり、細い筋流れになって、ポイントはそんなに広くないにもかかわらず、見る度に複数の方が入っていました。なのでここも好きなポイントであるけれども、今シーズンは一度も入ることができませんでした。この時期になって初竿出しです。



7年前まではこんな細い筋の浅いチャラチャラは誰も見向きもしなくて、いつ行っても入れたものなのですが…。でも、鮎は結構残ってました。今シーズンの人気ポイントですから鮎はスレスレって感じでしたがじっくり探って上の飛ばし、誘ってやってとテクニックを使えば掛かります。



これっておもしろい。やり方で掛けられるんですから、ついついはまってしまいました。ところがこの日は前回に続いてまたダメ釣りです。仕掛けがなってない。シーズン後期と言うこともあって使い古しばっかりの仕掛けで対処しようとした僕が悪いのです。親子どんぶり2回につけ糸切れ2回。事故切れ2回。
 14:30から雨雲が張り出しぐんと暗くなりました。それとともに追い気が下がって4時には追いが止まりました。5時までやって掛けた鮎は20を越えてるのに船の中には13匹しか入りませんでした。



本流側の状況も知りたかったので、その後本流側の瀬を歩いたけれど鮎は薄いようでした。

  

2009年09月26日

佐波川        13:30〜17:00 15cm〜24cm 20匹  

 今日は、
「はよ帰れ」
の指令を受けて佐波川にしました。
 車が止めやすく、人通りも少なくて着替えがしやすい新幹線下が最近のスタート場所です。佐波川行きならゆっくりスタートです。佐波川では漁協の買い取りはないので、たくさん釣っても冷凍庫に入らず困ってしまいます。
 13:30に入川します。新幹線ポイントの下流にあるいつものチャラはもうだいぶ鮎も少ないようで、入れ掛かりというわけには行きません。泳がせながら脇をせめて一つ一つひろっていきます。

  

1時間半で9匹。攻めきって、今度は上の深瀬をと思ったら、人が入ってきていました。お上手そうな人が二人。深瀬で鮎を泳がせて調子よく掛けておられる様子。仕方がないので下の細い瀬筋をまわって30分6匹追加です。そうして空いている狭いポイントは一通り攻めきったので場所替えします。

  

 どこいこうかと迷ったけれど近いので人丸橋を選びました。蛍川の細い瀬に入ると瀬肩には鮎はたくさん見えてるのに瀬の中ははすっからかんです。わけがわかりません。抜かれた後なのかも知れません。さらにもう一つ下の瀬に行ったら、やっと小さいのがぽつりぽつり掛かりました。

  

人丸の本筋は、かの大増水で橋の下にあった瀬がすっかり消えてしまいました。好きなポイントで長く遊ばせてもらってたのになくなってしまって、寂しい限りです。ポイントは蛍川の筋と本筋上の大石ゴロゴロだけになってしまいました。

2009年09月22日

高津川        13:00〜17:00       15cm〜21cm           11匹

 雨の降り方が微妙なので朝から思案六歩。そして連休中の家族サービスは明日になったので、昼前から高津に向かいます。
 年に一度のオフ会大会が近いので、会場を探すために、今日は前回の釣行でつかんだ今の傾向を確認する高津状況調査釣行です。
 狙い1番の富田へ行きますと一番瀬に車が2台停まっていましたが、狙いの中間平瀬は誰もいません。しめしめと車を止めて身支度して入ります。狙いは下の瀬です。囮を船に入れてポイントに向かっていると途中のなんてことのない浅瀬の石が輝いて見えます。
「ん?ここにいるの?」
行きがけの駄賃と竿をのばします。膝下ぐらいの浅い流れ、筋は河原から5mほど、白波立ちにならないおとなしい流れです。なんてことのないこの流れに鮎はたまってました。



連休中になぜここが抜かれなかったのか不思議です。1番鮎をポンポンと掛けて、元気の良い囮も確保できたので、さて、狙いの下の瀬へと思って見てみたら
「あれれれれ?」
人が入ってます。しばらくするともう一人。今年の高津はこのパターンばっかりです。とにかく『おいしいところには1番に入りなさい』が今年の高津とわかっていたのに…仕方がないからもう一度淺瀬に戻ってやり直します。
 しかし、結果的にはこの浅瀬が1番ポイントだったのかも知れません。掛かり鮎はほとんどが20cm級。泳がせ気味にゆっくりと探ると次々と追いがあります。ただ、今日の僕はなんともとっても下手くそです。天気が悪くて追いが悪いこともあったのかも知れませんが、掛かりどころが悪い(顔・口・腹)ので囮の回転が悪い。さらに掛かりバレ、抜きバレの連続で掛けた数の半分しか船に納めることができません。そしてついに2時間ほどで攻めきってしまった感じです。船に納めた鮎は15cm〜21cmが9匹にしかなりません。



 時計を見ると、3時半、後1チャンスしかありません。急いで車を走らせて次の狙い場の小瀬を見ると誰もいません。速攻で車をおろします。さっさと支度を終えて河原に行き、瀬の肩のチャラを見ると…コアユが見えません??少し上・沖に泳がせたけどやっぱり鮎がいないので、そのまま下の岸際のチャラへ下がります。瀬を横走りしてあちこち探って、早いうちに1匹掛けましたが…それっきりです。さらにチャラから流芯の瀬と狙いを変えて囮を入れて回りますがぴくりともしません。チャラを歩いても逃げ惑う鮎がいません。(…小瀬には鮎がいない)気がついてももう残り時間もなく移動することもできません。途方に暮れて、たたずんでたら瀬頭のチャラに小鮎が戻ってきました。どうも毎日のように網で攻められているのでしょうか。小鮎たちがすごく敏感になってます。少し水に映った影が動くだけで、さささ〜っと集団で上へ上って消えてしまいます。静かに上飛ばしで泳がせると1匹だけ掛かってくれました。でもそれだけでした。囮を変えて、もう2回瀬をぐるり回りましたが
やっぱり反応はありませんでした。




2009年09月20日

佐波川        11時〜17時       15cm〜22cm       20匹 

 囮が手に入らないようになってしまった佐波川です。前日高津で掛けて生かして持って帰った囮を持って行きます。
 10時前について佐波川の今掛かっている全ポイントを回ってみますが、ビックリ浄水場の鋭意堤より下は大減水で川が干上がってます。
そこで堰堤の上の11時から新幹線下に11時から入ります。
 実は今回は今年から友釣りを始めた友を連れて行きました。佐波川のポイントを紹介し、そして友釣りのいろいろを教えてあげながらの釣りです。
 第1ラウンドは蛍川下流のチャラに連れていって引き釣りの練習です。囮を出すと同時に入れ掛かり。鮎の活性はとても高い。でも、掛かった鮎をタモに入れるのがなかなか難しく引き船にはなかなか鮎が入りません。それでも次から次に掛かるのでとてもいい練習になったようです。しかし、ポイントは狭い激チャラなので、掛けたりバラシたり根掛かりしたりでは鮎のアタックもそう長くは続きません。アタリがなくなったところで徐々に上に移動してポロオポロ掛けていきます。そのうち囮も安全数確保できたので僕も友から離れて30分ほど竿を入れてみます。竿がまだ通ってないところはビンビンです。入れ掛かりで5連ちゃんです。ところが1時になってアタリがぴたりと止まります。鮎の群れがチャラから移動したようです。2時に休憩で川を上がります。
 いつも一人行動の鮎釣りです。昼を食べるときも話をしながらというのはとてもゆったりした感じです。楽しく鮎について語らいます。



 さて、3時から再開です。今度は別々に別れてやりました。友はまだ竿を入れてない橋桁下方のチャラを、そして僕は桁上へ行ってみます。しかし、行ってみると桁上にはポイントはあんまりありませんでした。左岸瀬頭のトロに鮎は多いのですが型が小さく追いは少ない。小型を2匹だけ泳がせでゲット。さらにポイントを探して歩いたけれど歩き回るだけでした。そして左岸入川足場を流れる深瀬を眺め、
「ここでかかれば話は簡単なんだが…」
よく見ると大石にハミ痕がありました。水深腰で流れはトロ瀬のゆったり、川幅10mほどなのでちょっと攻めにくいのですが上泳がせで攻めたら掛かってくれました。ここでしばしの連チャンです。ポンポンポン!深トロ状なので型の良いのもいました22cmが上がってきます。
 5時に友と落ち合うと
「小さい筋だから一筋3アタックのつもりで次々場所を変えて攻める」
ことをアドバイスしたのですがまさにその通りで3匹〜5匹のアタックでアタリがなくなったということでした。
 結局この日は友は10匹。僕は深瀬で数を稼ぎ20匹になりました。



「初めて『っ抜け』できた。」
と友は満足してくれました。

2009年09月19日

高津川        13:00〜17:30       15cm〜20cm           31匹

「5連休の初日はまず佐波川で…!」
とゆっくり出発で11時に佐波川の囮屋さんに到着です。
ところが…?!
「鮎おらんで〜〜〜全部出た。もうない。」
にビックリ!
力んで早朝から入り、ポイントをうまく立ち回れれば束もありえるくらいに、ただいま絶好調の佐波川なのに
5連休の初日なのに
まだまだこれからがシーズンの佐波川なのに…
「もう今年は囮鮎は入らへんの?」
としつこく食い下がったら
「天然掛ける人に聞いて入れてもらえたら入れとく。」
とは言ってくれましたが、、、囮があるかないか不確かな川には入りにくいものです。
「佐波川へ行くときは囮か素掛け仕掛け持参でないとダメかな。」
 佐波川へは少し行きにくくなってしまいました。

 悩んだけれど、それから高津へ転進しました。
「最近好調になってきたと聞いた日原周辺の様子をみよう」
漁協で囮を買って、そのまま漁協前へ入ろうかと思ったけれど3人入ってたので下へ下ります。もう時間も時間なので近いところで竿を出したい。
 ゲンゴロウの瀬の肩が空いてました。この時期、瀬肩にチビ鮎が群れているところがポイントと読みました。減水で肩はチャラ場になってました。最初の囮出しで囮が下へ下って大きい石周りに滑り込むとすぐにグググ!です。

  

「こりゃ爆釣か?!」
と思ったけれどきつい流れにはそんなにはいません。半引き半泳がせでだんだん上に上って流れが緩く浅くて石が頭を出しているところで一つ一つ筋を探ります。石の間は小さいポイントですが、近頃よくいく柿木ポイントで修行したので、なんとか攻められます。ただ、竿がいつものではなくピンチヒッターの競H2.25。そしてその竿がぶち折れそうな突風に囮を引かないように糸を保つのが精一杯という条件です。追いがそんなによくないのか掛かりどころが顔や口・腹がかりと悪くて囮の転回がうまくいきません。それでも間断なく掛かってくれておもしろい釣りができました。

  
 4時、日が傾いたら追いは少なくなりました。気温がぐっと下がり、水の中の方が暖かい感じ。友釣りができる時間がグングン短くなりますね。。。寂しい限りです。
 掛かり鮎はまだまだ元気印。さびなんか全然ありません。船に入れても黒くなりません。8月はじめにメダカ鮎だったのが良い型になって足下にウヨウヨいます。高津もただ今絶好調みたいです。気がついたら船が重たくなってました。



2009年09月12日

佐波川        12時〜2時半 15cm〜20cm 24匹

今日は4時には帰ってこいとの指令です。。
 絶好調中のやっと来た来た週末は、なんでか知らないけれどまともに雨降りです。仕方がないので佐波川へ、昼前に入ります。囮屋さんのお薦めは金波です。
「良い型の鮎が好調に追っていて、いい人は一人30匹は掛けている。」
とのこと。金波はいついっても座り込んで居着いていらっしゃる釣り人が5人ぐらいいるので竿を出す気がしないのです。
「今日は雨降りだから人も少ないかもしれん、行ってみたらええ。」
といわれたけれど、雨降りは着替えるのも大変なので橋梁の屋根のある新幹線下へ入ります。
 大増水でここも川相が変わってしまって、どこも筋が細くなってます。今日は下へ下ってチャラ場へ突入。やっぱり今はよく掛かるのでしょう。河原の砂場は真新しい人の足跡だらけです。ずっと攻められているチャラ場、おまけに今日は急に気温が下がり、さらに雨で水温は18度。追いはとってもしぶいですが魚影が濃いのでポツポツ間を開けずに掛かります。チャラの尻から半引き半泳がせで少しずつ上っていきます。追いが悪いので、顔掛かり口掛かり、ビビビで掛かりバレも多発してしまいました。細くて軽い針を持ってきてないのです。針が合ってないのはわかりながら、掛かってグググで軽くしゃくりあわせしてなんとかつないでいきます。時間もないのでもっとかかるところはないかとあちこち探しましたが、一番掛かるのは蛍川の流れ込みの下手でした。間が空かないのでそれなりに数は増えます。
 ところが夢中になって釣っていて掛かった鮎を外すのに竿を担いだらガッツン!橋桁に竿をぶちつけてしまいました。でも、無事にそのまま釣り続けられたのでホッっと一安心です。掛かるので知らぬ間に時間はたって、時計を見たらもう残り時間1時間です。
「こりゃ、もったいない。」
とまだ竿を入れてないとこに鮎を運んで一番鮎を拾います。ふと足元を見たらにごりが入ってきてます。
「あれだけ雨が降ったらさすがにちょいと濁るかぁ…」
と帰り道筋になる本流側を見たら、びっくりです。一気に茶色の本濁りになってます。
「こりゃいかん!川を渡れなくなったら大変。!」
と急いで囮を回収し、川を渡ります。
「あ〜、もうちょっと釣りたかったなぁ〜。」
やっぱり時間がないときにはよく釣れるのです。数を数えたら24匹になってました。掛かりが良かったのは激チャラよりも少し深くなった筋。なので結構型が良くて平均サイズは17cm。流れの頭よりその流れがゆるむあたりでした。そして、瀬の中で掛かる鮎は落ち着きのない雄ばかり。瀬頭の鏡の上で泳がせて掛かるのは色っぽい丸みが出たメス。これは終盤の特徴です。もうそろそろ終わりかと寂しくなります。さて、雨降りの釣行は竿に注意です。引き出し時にキュッとしまってしまったら竿がたためなくなる事が多い…わかっていながらやってしまいました。竿をたたむのにバットの上が入りません。どうやっても入りません。
「こりゃこまった。」
で、竿尻を道路にゴンゴン突いて入れてたら、なんと4番が折れてるじゃありませんか。きっと橋桁にぶつけたときにすでにひびが入っていて、そこが竿尻突きのイレギュラーな振動でバックリといったのでしょう。悲しい悲しい釣行でした。


2009年09月06日

高津川        12:30〜18:30     12cm〜18cm  15匹

 今日はJP決勝を見るかなと昼に高津へ行きます。
 けれど、途中でのぞいた柿木のポイントが空いてます。悩んだけど、やっぱりせっかくのチャンスなのでUターンして竿を出すことにします。早速着替えて川に入ります。ところが買った囮が古くてヨロヨロです。川の水は高水温。水温差もあって一匹目は鼻先をちょいと引いたらそれだけでダウンしちゃいました。
「ヤバイ…」
もう一匹もヨワヨワなのでノックアウトが臭います。
「ダメならダメで一気に日原まで下って出直すまでだ。」
と一気に瀬頭まで歩いてさかのぼります。しかし、川は減水、荒瀬がチャラ瀬状態になってます。
「これでは一発追いはないかも…。」
囮を一番きつい流れの中へ入れてみたけど、やっぱり追いません。次から次ときついところは全部囮を入れてだめだったので、今度は少しずつ流れの弱いところへ入れていきます。最後の一カ所とあきらめかけたとき、12cmの鮎が掛かってくれました。



 最初の囮替えが2時半です。ずいぶん時間が掛かってしまいました。さて、元気が良い囮になると全然鮎の反応が違います。するするすると泳いで出て行くとキラリくるりんと掛かります。ただし、掛かる鮎は全部ミニ。ほとんどテンションを掛けられない。大事に大事に囮をいたわって、一つ一つ石周りを探ります。泳がせですが単に上飛ばしをしても掛かってくれません。手前・沖・石下、石頭・筋の底と一つ一つつぶしていきます。なんせ川幅は5mほど。足場は水際から5mほど後ろにして、船は石で留め置いて、掛ける度に船まで鮎を持って行きます。急に吹き出した風も強くて竿が折れないように気配りをしながらでとっても難しい釣りです。それでも、思うような攻め方ができれば小さいながらも鮎が掛かってくるのでおもしろいのです。



そのうち、ちょっと型の良い元気囮が掛かってくれたのできつい流れをもう一度攻めてみたけれどそこでは追いません。もう昨日一通り全部抜かれた後なのか、それともすでに下りにはいっていてきつい流れに鮎は入ってこなくなったのか…。なかなか数は増えませんが半分見づりで泳がせて追わせるのがおもしろくて、知らぬ間に時間が過ぎていきました。まだまだ攻めてみたい下の瀬が残っていたのに気がついたらもう6時です。なんと6時すぎるともう日落ちなんですね。もっとやりたい。けれど薄暗くなったのでしぶしぶ竿をたたみました。



2009年08月30日

佐波川        12:00〜17:00     15cm〜19cm  14匹

 今日はゆっくりと佐波川釣行です。
 人気のない浄水場堰堤より下流はやっぱり鮎はうすいのです。でも、人も少ないので自分なりの思いの通りの釣りができる。なんだか今年は高津に行ったら、人が多くて、気分爽快となるどころか、かえってストレスがたまる感じでしたが、佐波川ではゆっくりと鈴虫の鳴き声に耳を傾ける気持ちになれます。
 お昼に本橋に入ります。例年終盤にはチビ鮎が固まる本橋上のトロですが、今年はやっぱり鮎の姿がほとんど見えません。川中をずっと歩いてトロを一周回ったけれど、上の方の一部にしか鮎はいませんでしたので竿が出せません。そのまま下って橋下の瀬に移動します、不調と言われる下流部です。誰も人がいません。サラ場のような状態のところに囮を入れます。ポロンポロンと鮎はかかります。型は小さい17cm。固まってかかるところは瀬頭の緩瀬、ここに増水後に新しく抱え石が沈んでいます。大水で流れが変わり、瀬の中は流れがきつく、また水深も深くなってます。鮎はどちらかというときつい流れの中のポケットで掛かりました。3時間ほどで瀬を上から下まで掛け下り15cm〜19cmが14匹ほど船の中に入りました。

 

 もう一カ所どこかの場所を回ろうと川を見ながら車で上へ走ります。なんと!人丸橋の下の瀬が消滅してました。おもしろみのないだんだらトロになってました。楽しみなポイントが一つ減ってしまいました。金波堤跡は広いチャラが消えて一本瀬に変わってまして釣り人が5人並んで立ってます。ここはやっぱり掛かるのでしょうね。やるところが見つからないので、さらに上へ上ってみるのですが、奈美に行っても「たかはし」裏に行っても川沿いの駐車帯に車が入れられなくなってました。しかたがないのでそのまま岸見まで上ってみるとあれだけよかった川相が様変わりです。



瀬が短くなって、あまりやる気がわいてこないポイントとなってしまっていました。それでも竿を入れようと川へ入ります。川はとてもきれいで、石はピカピカです。でも、はみあとはありません。「鮎、おるの?」一応竿を出してみましたが、鮎の気配はありません。一カ所、ぶりぶりと反応があったのでそこに囮を止めて粘ってみたら、掛かったのは25cmのウグイでした。「こりゃダメダ。」ということでさっさと竿をたたみました。 

2009年08月29日

高津川        12:00〜18:00     16cm〜19cm  8匹

 8月ももう終わりと今日は時間はあまりなかったのですが、がんばって高津まで行きました。
 高速を使って六日市で降りたので、そのまま大野原のいつものチャラに降りました。ところが、あのチビ鮎の濃かったチャラに鮎が見えません。視界でとらえられないだけかなと思い囮を入れてみましたが、反応なしです。確かめるために芯まで入って川を歩いてみましたがやっぱり鮎が見えません。早々に場所替えを考えます。養殖をさらに弱めただけでした。おまけに2匹のうちの一匹が変なやつで元気はあるのに泳ぐときに水面にクッククック鼻面を出してしまうので潜れない…使えません。先の見通しが暗い…
 車で食事をしてさぁどこへいこうと発進しようと思ったら大水でできた砂場にタイヤがスタックしてしまって、脱出するのに大変な思いをしました。やっと抜け出すことができたので柿木は大谷屋さんの前の瀬に移動します。このところいつも人影が見えていたポイントなのに今日は誰もいません。



「きっと掛からないんだろうなぁ。」
と思いながら入りました。最初は駐車帯すぐそばの瀬尻のチャラで泳がせて囮を交換するつもりが…掛かりません。仕方なく泳がせながらだんだん瀬を上へ上がっていきます。残り一匹の養殖、絶対鼻を引かない釣りに徹したらずっと泳いでくれました。けれど…掛かりません。瀬の一番上に一番きつい流れがあるのでそこまで、ゆっくりと探りながら上っていきます。ゆっくり囮を弱めずに瀬を上がるので時間も掛かります。やっとそこへたどり着いた時にはもう17時になっていました。結局囮は変わらずボウズ…
「さて。帰ろうか」
ボウズだけれどこの時期に養殖を半日瀬で使って、まだうまくやれば上へ泳いでくれる扱いができたことにちょっと満足ということで、最後の悪あがきに一番流れの強いところに背針を打って囮を入れてそっと待ちますとあれまぁクククンと掛かってきたのでした。せっかくの野鮎なので囮交換して入れてみるとすぐに掛かります。もう一回、もう一回…なんと反応が良い。追いはよくありません。ポイントに入れてじっと待ってたら前あたりがあって、しばらくしてクククンです。そして掛かり場所は顔か口。それでも読んだポイントで全部掛かります。掛けながらさっき上がってきたところを再度下がっていきます。さっきは全く反応がなかったのに…やっぱり囮の違いは大きいですねしみじみ思いました。それから薄暗くなる6時半まで掛かり続け、それでもまだ掛かるんですがブトの猛攻に参ってやめました。
 囮が変わったからなのか?それとも夕方暗くなってから追いがたったのか?とにかくいろいろと参った一日でした。


2009年08月24日

佐波川        11:00〜18:00     13cm〜23cm  15匹

 月曜日ですが日曜出勤の代休で竿を出すことができました。ウィークデイに竿が出せるのは滅多にない機会です。いつもと同じように高津へ向かっていると小郡付近ででふと急に佐波川へ行きたくなったのです。
「これだけ急に佐波川への思いが強くなると言うことは佐波川に何かあるのかも知れない。」
なんて理由付けを勝手にしてハンドルを切ります。
 久しぶり…というより本格的に佐波川でやるのは今シーズン初めてともいえる釣行です。囮屋の松田さんでいろいろ話を聞きました。
「水も濁りもやっと落ち着いたところ。今シーズンは鮎釣りに訪れる人が少ない…」
と言うことでした。あれだけの土石流災害が起こったのですから、僕だけじゃなくみなさん遠慮して足が向かなかったのでしょう。まだまだ生々しい災害の傷跡を見るとやっぱり気が引けるのですが、川を見たら、地元の方々はいつもと変わらず普通に釣りをされてたので、僕も竿を出すことにしました。
 まずは着替えもしやすい新幹線の下に入りました。上の瀬肩は天然遡上鮎で小さくて追いが弱い。昼まで2時間泳がせてやっと12cmを2匹だけ掛けました。ぱっとしないので竿をたたんで場所替えをしようとしていると先客さんが
「真尾の上で掛かってるよ。」
と教えてくれました。
 教えてもらったところはこれまで竿を出したことがないところでしたが、せっかく教えていただいたので行ってみることにしました。
 行く途中、被災地区を見ました。すごい、ひどい、ビックリで「やっぱり竿を出さずに帰ろうか…」と思ってしまいましたが川へ行くと釣り人が3人。なのでやりました。



 真尾はむつみ橋上流、教えてもらったピンポイントにはちゃんと良型鮎がいました。細く短い筋にきっちりと囮を沈めるとすぐにグググーで23cmが3連ちゃんです。



でも、その他のポイントは完全に抜かれた後で鮎は追ってくれません。釣れるとは言っても佐波川の釣れるポイントは限られてますので毎日のように人が入れ替わり立ち替わり入ってます。ここも僕が入ったときにはすでに素掛けの先客さんが3名竿を振ってました。
下の早瀬は素掛けの人が並んでいますので上のおとなしい流れを攻めますが、小さい鮎は少し見えるのですがなかなか追いは見られません。



しかしちゃんと鮎はいます。昼過ぎに帰られた素掛けの人は良型ばかり40匹掛けてました。もう3日連続50匹掛けてると言っておられました。その方が帰られたので下の早瀬に移動します。素掛けのポイントの深瀬は掛かりませんでしたが早瀬の石周り、竿抜けになるところに囮を入れるとドカンと来ました。
抜かれ後は掛かりはしぶく数があまり増えないのですが、高津と違うのんびりした雰囲気が心地よくてそのままやり続けました。
 結果15匹で半分以上が20cm以上でした。



 佐波川も大水で川流れがごっそり変わっていますが、どうやら佐波川はこれからが本番ってとこでしょうか。

2009年08月22日

高津川        12:00〜18:00     15〜23cm 9匹

 お盆が間に挟まり、グググッと間が空いてしまった。久しぶりの高津挑戦となりました。
 昼についてみると本流はなんとなく釣り客が少ない。日原漁協から川を見ながら下流へと下る途中、イリョウの瀬の下端の石が輝いて見えたので道の駅裏から入ります。ところが、ちょうど昼でみなさん昼食で上がっていたようで、釣り支度を終えポイントに向かって歩いていると、ぞくぞくぞくと釣り人が現れて自分が入ろうと思ってたところは全部人に押さえられてしまいました。竿を出さずにすぐに場所を変えたら良かったのですが、一度やる気になった気持ちを抑えることができません。とても良い天気でお昼は暑い。水温ははかってみると30度を超えてました。買った囮はすぐにダウン。人が立っていないチャラ場を中心に探ってみますが囮も変わらないまますでに3時です。その後弱った囮に鉛をつけて流れの荒いところであふってたらやっと15cmが掛かりました。



それでも囮が変わったので進展があるかと思いましたが瀬を引き上がりながら探ってたのに自分の立ち位置より上に上に人が入ってふんづまりで動けなくなりました。小さいながらも野鮎も手に入ったので、転進します。
 横田合流点に入ってみようと思ったのですが、着いてみると匹見側は5人、本流側も3人の方がすでに入っているので通過します。匹見をさかのぼっていくと、隅村は橋の下に一人だけ入っています。
「掛からないんだろうなぁ。」
とは思ったけれど空いているのが魅力なので入りました。大水で隅村の上のトロも流れが変わってます。ずっと押しが入って緩いトロがありません。一番緩いところでじっくり泳がせて囮を変えようと我慢してますと、お二人やってきて僕の上と下、元気な囮に変わったら攻めようと思ったところを押さえられてしまいました。じっと我慢で泳がせて、それでもやっと一匹掛かり囮が変わりました。



囮が変われば囮任せの泳がせで沖の沈み石周りを探りますと、ポンポンと連続で良型が来ました。けれど、その頃には上の人はどんどん釣り下ってきてついに僕のすぐ隣までこられてました。仲間内に上下挟まれてるのはおもしろくないので上に入れ替わりました。先行者が川中をどんどん釣り下った後は当然のように掛かりません。


「よし!それなら」
と思い切ってずっと上のゴンゴンの流れの芯と肩を攻めますとここが竿抜けでした。ぐお〜〜んと竿を曲げるのは23cm級。瀬はそんなに長くはないので一気について下がって、止まったところで抜きます。


再び肩までさかのぼり、ポイントに囮を入れたらすぐグググググンです。ひたすら30m短距離走の繰り返し。アタリがなくなるのと夕暮れが同時でした。
 この大きい鮎、びっくりしたことに家で焼いて食べたら全部子持ち・白子持ちでした。なんと早いなぁ〜とビックリしました。


2009年08月09日

高津川        8:00〜12:00     12〜20cm 35匹

 この土・日は息子を連れて岩国の実家へ、、、しかしながら思いは金曜日の惨敗に悔しい悔しい。そんな日曜日、天気が悪く外出できないことを予想して
「昼過ぎには帰ってくる」
と早朝から実家を抜け出して高津に向かいます。
 久しぶりに見る錦川、、、やっぱり水がきれいで流れが良い。川相はこの近辺では最高ですね。川としては高津川より数段上と僕は思います。でも、残念ながら冷水病が出現してからというものこの錦川は鮎の魚影がとんと薄くなってしまい。遠くから出かけていくほどの魅力のない川になってしまっています。それでも川遊びに訪れる人はとっても多い。早朝でありながらすでに河原にはたくさんの車が降りていて川遊びをする家族連れの姿が見えます。この錦川も、白川でした。それに小雨は降っていたけれど下流も玖北も釣り人が全然いません。鮎が少ないのに輪を掛けて、先日の大水でたくさんの鮎が流されてさらに魚影が薄くなったという声も聞きました。
 その錦川を通り過ぎ、六日市を抜けて柿の木へ入ります。地物屋さんで囮を買って、おばちゃんと会話
「今日は誰もこんで〜。昨日からみんな柿の木の道の駅に泊まり込みやろう。」
だそうです。道路下の川を見ると車が一台。今年よく見る軽トラです。
「また、誰か入ってるんだな。」
よく見ると持ち物が違います。立て網です。石の色がとってもいいのに案外アユの魚影が薄いわけがやっとわかりました。
 そこで前回苦しんだポイントへと移動すると誰もいません。午前中だけという限られた釣りでもあるのでここで竿を出すことにします。
 竿だしは8時、小雨なのでまだ川面が煙っています。まずは下手の段落ちの瀬の肩チャラで囮変え。



一番見えのいい石裏へ囮を入れて止め泳がせするとうまく掛かってきてくれました。さい先良く囮が天然に変わったので、釣りの組み立てが楽になりました。流れの良い「掛かるでしょ」ポイントでは追いがない。石裏のよどみや波消えの溝で泳がせてチョロチョロと掛けて回ります。1時間で9匹です。

 

 じゅうぶんに囮も手に入ったので流れのきついメインの瀬に上がります。瀬尻の淵からそろりそろりと囮を引き上げ、ちょうど棚の石並びでガクンガクンと掛かります。掛かるのはここだけ、1mもあげてしまうと掛からない。どこでも掛かりそうな石と流れなのに…。でも、掛かるところは素直です。引き止めしたらグリングリン。アユがいなくなるまで掛かり続けます。さらに上へ上がって深瀬に入る。「こんなところで掛かったら一日中楽しめるのになぁ」という流れの良いポイントです。でも、掛かりません。さらに上に上がってだんだん流れがきつく浅くなる瀬に上がります。きつい瀬の流れはやっぱり掛かりません。その途中、袋になったところと対岸の葦の際だけが掛かるところ。そこに鮎は固まっています。流れの芯をまたいで掛けるので掛かってすぐに抜かないと流れに鮎を持って行かれて大変です。

 

バンバン調子よく掛けてたので時間のたつのを忘れていました。ここで時計を見たらもう12時です。帰らなくてはいけません。
「あ〜〜、まだポイントの半分も竿を入れてないのに…」
まだまだ探るところが残っているので竿をたたむのがもったいない。とても残念です。
 けれど、今年の高津はほんと人が多い。竿を曲げてるのを見られたらすぐに人が集まってきます。竿を差してない上の半分には人が二人降りてきてました。
 型はそろってました。ほとんどが18cm級。でも、大水の後でまだアユがやせてました。調子の良いときには時間がない。うまいこといかないものですね。


2009年08月07日

高津川        12:00〜18:00     12〜20cm 17匹

 今度の週末が川へ行けなくなったのでなんとか…と朝に仕事場に行ってちょいちょいと仕事を整理し、休みを取って高津へ繰り出しました。
 着いたのはもう昼になっていましたが、平日釣行はウキウキ気分です。いざ、本流でと一直線で向かったのはイリョウの瀬。なんと誰もいません。
「やった〜!」
と喜ぶところですがまだあの大水の余波が残っている高津川。本流れは真っ白白川、それでもヘチ流れの石は茶色が残っています。
「とにかくやってみましょ。」
と着替えをしてたら…ん?ん?ん?救急隊がやってきてなにやら川、護岸を写真撮影をしています。ふと、先日の匹見での事故のことを思い出し、悪い予感がしてしまいました。念のためと橋の上から川中をのぞいてみるとアユの魚影が薄い。これまではたくさん見えた型の小さいアユが今日はちらほらしか見えません。
「魚影が嫌に薄い?」
それにいやな予感を持ったままやるのも気持ちが良くないので場所移動しました。
 移動したのは富田の瀬。こちらも誰もいません。そしてここも前にたくさん見えた入川点のチビアユが全然いません。それでも2場所目ということもあって今度は竿を出してみます。当然のことですが探ってもぴくりともしません。少しずつ上へ上って瀬尻から瀬へと鮎をさしていきますが全然気配なしです。
上から下、手前から対岸際と広く探ったけれど、下のチャラの肩の棚でちょこちょこっと型の小さい鮎が掛かっただけです。



「だめだこりゃ。」
で再度場所移動。
 今度は青原の下の瀬に行ってみますと思ったよりも水位が高いのに気がつきます。平水時の水際に立ってもひざまで水があります。
「川底が変わったかな?」
アユも見えなくて釣れる気があまりしない。おまけに一発目で根掛かりして水中糸プッツンしてしまい戦意喪失です。その後、瀬の肩で一匹だけ掛けて再度場所替えです。
 もう残り時間も少ないので最後は決めうち。匹見の白岩下の一本瀬に入りました。川へ降りるときに河原の砂地には真新しい足跡がありました。
もうすでにったので誰かが入った後でしょう。まともなところでは一つも掛からず、竿を差さないようなところでちょびちょび拾ってかなり長い距離探り回しました。掛かったのは一番きつい流れの瀬の一番きつい流れの芯だけでした。

 

2009年08月02日

高津川        10:00〜18:00     10cm〜22cm  14匹

 西中国は7月の21日に降った豪雨によってどこの河川も大増水。しばらくは竿が出せない状態でした。やっと水が引いたけど、どこも真っ白白川。川の流れも様変わりです。幸いながら川が氾濫するまでは行かなかったので鮎は何とか残ってるみたい。今日は釣りになるのかどうかと様子見かねての釣行です。
 狙い場は柿の木周辺。本流日原下は真っ白、残り垢も少なそうなので上流部狙いです。六日市ICから川を見ながら下りますが、釣り人の思いは同じ、どこもすでに竿が入っています。七日市、大野原をすぎて柿の木もずっと竿が入ってます。ちょっと脇道を入って福川川合流点をのぞこうと思ったら、人のいない瀬を見つけました。まだ少し水位が高いので流れは急ですが釣りにならないことはありません。そこで今日はここを釣り場と決めました。



 瀬尻の落ち込みあたりではキラキラと腹を返す魚も見られます。落ち込みの前は小石底のチャラ様です。まずはここに囮を沈めて養殖を野鮎に変えたい…。しかし、事はそう簡単にはいきません。手前の筋から次々掛かるかと思いきや思ったところは無反応。だんだんと前方へと囮の位置を変えていきます。水位の高い小石底は流れがきつくて養殖鮎が底にへばりつけないようです。残念ながら狙い通りに掛からなかったので対岸まで囮を通した後、自分も動きがとれるように対岸に渡ります。渡りきった足下のラインに少し周りより大きい石が並んでいます。そこでそ〜とこの筋に囮を入れて止めておきますとビリビリビリと当たりが出て掛かってく入れました。



 元気囮に変わったので、テンポが上がるかと思ったけれど、残念ながらそうはいきません。どうも追いが弱いようです。まだ鮎が石についていない感じです。この瀬尻のチャラで2つ追加し、続いて上の深瀬、その上の荒瀬と攻めてみますが反応が出ません。これより上はガンガン瀬になっています。しかし、流れがきつくて囮が持ちそうもありません。少し休憩して川を上がり、初めての場所なので河原を歩いて一通り川筋を見て回ります。分流となっている小川の流れには10cmほどのミニ鮎が遊んでいます。どうやらここは普段鮎の魚影の濃いところらしいことがわかりました。しかし、本流れ筋には鮎が見えません。大増水によって待避した鮎たち、まだ流れがきついので本筋には帰ってきてないのかも知れません。水温は22度。石も表面はザラザラです。きつい流れにまだ鮎は入っていないと読んで一気にこの一本瀬の頭まで上ります。
 瀬肩には鏡のトロがありました。ここに少しだけ小型の遊び鮎が見えました。上飛ばしで泳がせてみても追ってくるようではありませんでしたのでその下の緩い流れの瀬でゆっくりと泳がせます。でも。ポッツリポツリと小型の鮎が掛かるだけでペースは上がりません。きつい流れの前の大きな石の傍らに囮を入れるとガクンと竿がたたかれました。しっかりとためてきつい流れに引き込まれないようにあしらって手元に寄せたのは22cmの良型鮎です。しかし、この鮎、どうも肌が粗い。鱗が大きく姿もあまりきれいではありません。おそらく誰かが放流した養殖鮎でしょう。なんとなくまともな型の鮎が掛かりません。彼らはほんとにどこへいったのでしょう?



 この瀬肩も釣りきったようなのでガンガンの荒瀬を囮を下げ入れながら釣り下がっていきますがやっぱり鮎は掛かりません。途中の棚も深い筋もやっぱりだめです。結局入川点の瀬尻まで下がりました。


 今度は下はどうかと眺めてみますと下にある淵ではあちこちで鮎がはねています。どうやらここが待避所だったみたいです。しかし、この淵は底が砂、友釣りの釣り場所ではありません。その淵の下方には次の瀬がチラリと見えました。そこで今度はこの淵をまたいでぐぐっと下まで下がりました。こちらは下は細くて急な荒瀬になっていてその頭に適当な瀬が少し広がっていました。「ここならじっくりと攻められるな。」ということで一つの筋、一つの石とじっくり囮を入れていきます。他に釣る場所がないので丁寧に一つ一つ攻めていきます。ぽつりぽつりと掛かりますがレギュラーサイズは17cmとちょっと小さめです。数は伸びませんがとりあえず落ち着いた釣りができました。掛かるところは少し掘り込んだ筋と石の後ろ。囮を入れてじっと待って、前当たりが出た後でびびっと掛かります。しかし、掛かりが浅く、また増水のためか鮎の身も柔らかいようで身切れや掛けバレが多発します。
 3時前、一通りこちらも攻めきったので入川点まで戻ります。するとちょうどその時、漁協の車がやってきました。「鮎を買い取りたい」どうやら漁協に鮎の持ち込みが少ないので買い出しに回ってるそうです。状況を聞きますと、本流筋はどこもあまりいいとは言えない状況のようです。けれど、上流部のあるところでは昨日4kgの釣果も出ていると教えてくれました。これからの釣りで使う囮用2匹だけ残して買い取ってもらいました。
 さて、今度は車で大移動、本流がいったいどんな風なのか川見をかねて下へ下ります。なんと柿木を超えて左鎧に入るとほんとうに川の中が真っ白けになりました。「こりゃひどい!」日原から下流部も真っ白です。ただ、流れが曲がっているところなどにはいくらか茶色の石も見え始めました。こんな状況でも釣り人は川に入っています。全く、今年は高津川は大人気です。竿の入らない場所、竿の入らない日はありません。この2週間ほどはさすがに水位が高くて川には立てなかったでしょうが、それをのぞけば週末も平日もない感じです。
 大水が出ても比較的鮎が流されずに残る青原に車を止めました。増水の引き水時には爆釣するこの瀬肩のトロですが、残念ながら今年はすこぶる青原には鮎が少ない。河原に立ってみますと瀬の際や上のトロにはちゃんと垢が残っていますし、鮎の姿もちらほら見えます。しかし、やっぱり数が少なく、型も小さい。瀬の脇にまず囮を入れて引いてみましたが掛かりません。瀬の肩で泳がせてみてチビ鮎が2つだけ掛かりましたがパットせずに竿をたたむ時間が来ました。

2009年07月19日

佐波川        10:00〜12:00     ボウズ
高津川        15:00〜18:00     18cm〜22cm  11匹

 高津は一部にわか雨予報だったので、朝から佐波川へ行きました。
 新橋上、水位は少し高め。瀬の中の石周りに鮎の姿は見えません。それでも養殖を沈めて、いいろいろやったけどちび鮎が一匹掛かりバレしただけで音沙汰がありません。遅れながらも遡上鮎は多いとの情報は聞いたので、
「遡上鮎がたくさんいるならここの石畳にはびっしり鮎がつくはずなのよ!」
と文句を言いながら石畳をにらんだら…鮎がうようよいました。ただし型はまだ8cm〜10cmで釣りの対象になってません。もしこのチビちゃん、成長してかかるサイズになってくれるなら、お盆過ぎかな?
 結局10時から昼前までやって0です。
 空を眺めたら山側(高津側)には雲の切れ間があるじゃないですか。それで思い切って峠越えを決意し高津へ転身しました。
 時間があまりないので本流へ出てすぐの柿の木は大野原のいつものポイントへ行きました。まず得意のゲキチャラで弱り果てた養殖でチャレンジです。思いのポイントに囮を沈めてじっと我慢していたら、うれしいことに見事に掛かって囮が野鮎に変わりました。元気の良い囮に変わって僕も生き返ります。上泳がせでチャラを探って4っつ掛かりました。しかしそれで鮎の気配がなくなったのでさっさと道具をまとめて上の瀬へ転身しました。



 いつもよく掛かるところが減水でしかも石には緑苔がついており鮎がいる気配ではありません。念のため囮を入れてみましたがやはり気配が感じられないので本筋の深場へ狙いを変えます。こちらも気配は薄いけれどていねいに引き泳がせで探っているとポッツンポッツンと掛かってきてくれます。時折バチャバチャと勢いよく通り雨が降ります。水面をたたくためかこの雨が降っている間は追いが止まりました。でも、雨が上がって少し時間がたつとまた追い始めます。この鮎がまた良い型で22cmはあります。ばらさないように慎重に丁寧にやりとりしてからの抜きなので数は稼げませんでしたが夕方まで楽しむことができました。


2009年07月18日

佐波川        16:00〜18:00     10cm  1匹

 この連休、泊りでジャパンカップ九州大会の下見を…と思っていたので昼前に目が覚めてから熊本に向けて出発しました。
 ところが、下関手前の電光掲示板が「渋滞」を知らせてます。高速道路交通情報をラジオで受信するとなんと熊本までの4箇所でそれぞれ10km以上の渋滞との情報です。これじゃあ、下手したらついたらもう日が暮れている…おまけに明日は雷と局地的豪雨の予報。まったく緑川は相性が悪いとしか言えません。スムーズに釣行できたことがありません。
 これまでにことを考えたらまた行っても無駄足になりそうな感じがしたので、Uターンして舞い戻ってきました。
「今日はとってもいい天気で釣り日和だったのに…」
悔しいからそのまま佐波川へ向かい、夕方少しだけ竿を出しました。
 けれど、、、人丸に鮎はほとんど見えませんでした。川はちょっと増水で水勢の強い流れにボテボテ太った養殖は止まってくれません。鉛をつけて沈めても開いた口が水の勢いでふさがらずあごが外れたようになってあっという間にダウンしてしまいました。
 もう一匹の囮を持って金波提跡に行っってみたけどこちらも10cm鮎がちらほら見えただけです。一つかけたけど囮にもならずジ・エンドでした。


2009年07月05日

高津川        14:30〜18:00     18cm〜21cm  20匹

 雨、よく降りました。だいぶ水が引いたみたいなので佐波川でできるかなと昼からでかけてみましたが、思ったほど水は下がってません。今回も川の様子を見ながら佐波川を上っていきましたが、結局入る気になるところがなく、そのまま峠を越えて高津へ出ました。
 昨日川を見回ったとき、誰も人が入ってなくて目をつけていたところを数カ所見て回ったのですが、その全部の場所にすでに人が入っていました。ぐるっと一回りして人が見えなかった左鎧のトンネルの脇に車を止めて川に下ってみます。降りてみると誰もいないと思ったけれど、上の方にお一人入っておられました。でも、その方のところまではだいぶ距離があって一通り探ることができるので瀬の下から入ります。



 きっといつもはチャラチャラの場所だろうと思えるところも今はちょうどいい瀬になってます。範囲の短い瀬ですがその肩のたまりに囮を入れて泳がせてみます。肩の鏡は鮎の姿はそんなには見えません。それでも一つ一つ石をなめていくと石周りに鮎がいれば追い気が高くバーンと追ってきます。ポンポンと調子よく掛かり、その短い瀬を釣りきって、元気な囮が確保できたので一安心です。
 そこで今度は一つ上にあるきつい流れの段々瀬を攻めに行きます。肩でギューンと勢いよく竿を絞り込んで思い切って引き抜き、ドスンとタモに収まったのはこの日最大寸の22cmでした。ちょっとこわいけどそのまま鼻環を通して同じ大石まわりを探るとすぐにガツ−ン!ぐぐぐっと走ったところで付け糸の0.3号がプッツ〜ンいってしまいました。2匹の良型鮎は腹をくねらせながら段々瀬を落ちていきました。「あ〜あ…」とっても痛い親子どんぶりでした。
 仕掛けを張り替えて再び肩を中心に泳がせて攻めますとその後も調子よく掛かり続けました。型はどれも18cm以上と良型がそろいます。入るのが2時半と遅かったのですぐに時間が経ってしまいました。

  

2009年07月04日

高津川        11:30〜18:30     18cm〜21cm  20匹

 増水の引き水が爆発するのは佐波川も一緒ということで、年券購入も兼ねて佐波川へ行ってみました。ところが、まだダムの放水がとまってません。思ったよりも水位が高く、残念ながらちょっと竿を出すのは無謀です。囮屋の松田さんのところで年券だけを購入し、そのまま川を北上します。車中から川の様子を見ながら走りますが、合流点まで昇っても佐波川ダムも島地ダムも両方とも放流中で濁りもあって水位が高い。佐波川は断念しました。
 そのまま北上し、峠を越えて福川川沿いに高津へ下ります。高津の川の状況は濁りはとれているけどまだ水は落ち着いてないという感じです。
 そこでまずは無難なところでお得意の柿の木の激チャラポイントに入ります。水位が高いのでいつもは激チャラのこのポイントも今日は早瀬状態です。釣り支度を調えて、川に入ったのはもう11:30になっていました。
 増水の水引きと言うことで入れ掛かりを期待して瀬肩の頭出し石へ囮をサササーと滑らせて入れてみますが残念ながらそうはいきません。強いところで無理をして囮の養殖鮎が弱って浮いてしまったら嫌なので、そこは早々にあきらめて流れが直接当たらない瀬の中のちょっぴり深く掘り込んでいる筋に囮を沈めて留め置きます。すると1分もたたぬ間にグリグリグリっと言う手応えがあって一匹目が掛かってきました。



 これで囮が野鮎に変わったので少し積極的に攻めていきます。どちらかというと引くより泳がせて留め置いた方がよく掛かる。それも流れ表ではなく少し流勢がゆるむところの方が掛かってきました。まだ増水の水引きで体力が戻っておらず、流れの強いところには定位しないのかも知れません。同じようなところ、同じような釣り方で良い調子で鮎は掛かります。前アタリもないのに囮を留め置いたらくりくりくりと掛かる。掛かったと言うより針に絡んだという感じ、一発追いはありません。それでも1時間で10匹の鮎がタモに収まりました。
 この釣り方に今日の水中糸はドンぴしゃ合っていたようです。水中糸はタングステンメタルの0.07です。囮は底に張り付いて安定します。このまま20匹になったら休憩して昼食にしようとおなかの空いたのを我慢してやりますが10匹を越えたところでがくんとペースダウンです。
 たぶん向こう岸沿いを攻めようと流芯に足を踏み込んだのが間違いだったのでしょう。差し込んできた鮎の数もそんなには多くなかったのかもしれません。ようやく20匹になったのは16時を過ぎていました。小さな釣り場も攻めきったのでそれで川を上がりました。



 ポイントを変えるにも時間が中途半端なので竿を置いてそのまま日原漁協へ行きました。途中の川では水位が高くて下流部に入れないからでしょう。竿が出せて鮎が掛かると見られるところには人がわんさか入ってました。


2009年06月28日

高津川        11:30〜18:30     8cm〜22cm 23匹

 雨予報だったので佐波川で遊ぼうかなと思ってたら、またまた天気予報を見ると佐波川は曇りのち雨・日原は晴れのち曇りの予報だったので、時間は遅いけど高津詣となりました。
 最近は匹見の方が調子がよさそうなので匹見へいくつもりでしたが、なぜか今日は本流がとっても空いています。
川を見ながら下っていきますと、小瀬の橋の下の瀬には誰も入っていないのが目に入りました。一人一瀬を見逃すのはもったいないのでちょっとだけ様子を見るつもりで入ります。
「まずは養殖囮を野鮎に変えなくては…」
と川を眺めてみると手前のチャラに小さいながら遊び鮎が結構見えました。
「ここで泳がせて囮を変えよう。」
ということで岸際に座り込んで養殖囮をすっと出します。



頭を出している少しだけ大きい石の周りを泳がせながら探りますとククンと手応えがあって鮎が掛かりました。しかし、掛かるには掛かりましたが小さい…。12cmほどのチビ鮎です。囮にはなりません。そのまま針を外して再度泳いでもらいます。同じように探っていってクリックリッと掛かりますが掛かり鮎はさらに小さくなり10cm…8cm…さすがに3匹も掛かったら養殖鮎は上へ泳がなくなりました。
 上へ泳いでくれなければ浅チャラの遊び鮎は掛かりません。仕方がないので沖へと進み出て荒い流れで引いてみます。ところがすぐに根掛かりしてしまいました。はずそうとチャレンジしましたががっちりと針が石の間に食い込んでしまっているようではずれません。無理をしないで仕掛けを切ります。
 残りの一匹に願いを託して最初から芯を攻めましたが掛からぬまま囮は流れに負けて浮いてしまいました。
 やむなく再びチャラへ座って、頼みの綱の12cmを泳がせます。これがダウンしたら本日予定終了です。時間は12:30を過ぎていました。「このままつぶれてしまうのか?」情けなくて半べそ状態でした。「佐波川へ帰るかな、、、」ちょっとだけのつもりで入った小瀬ですが、他のところに場所替えできる囮がない。掛からないまま12cmも泳がなくなってきて「はぁ〜〜」とため息、力が抜けて竿を倒したらそれがアクションになったのか糸が走りました。「わお?!」元気のいい12cmが掛かってくれました。「お前、来てくれたんか!」ありがたやありがたやでキスしました。
 この囮が小さいながらもいい泳ぎで、上へクンクンと上がり、すぐに15cmを連れてきてくれました。早速交換して、さらに16cmが掛かりました。これで生き返りました。
 あきらめていた芯を再び攻めます。瀬の肩下に囮を滑り込ませるとコツンと追いアタリがあります。そこで囮を止めて穂先を効かせて誘いを掛けます。グリグリグリンと掛かりました。段差のある荒い瀬の芯なのでグイ〜ンと下られてしまいます。抜ききれないのでついて下がりますが途中で止めるところもありません。瀬尻まで駆け足で下ってようやく芯を外すことができます。抜きも決まってドッシンとタモに収まります。掛かりアユは20cm級、型がいいのです。もう一度肩に上って囮を入れますと追いは良くはないのですが追いアタリが感じられます。そこで誘いを掛けたらグリグリグリです。囮も型が良ければ掛かりアユの型も良い。掛ける度に荒瀬を駆け下ります。再び肩まで上って、少しずつ囮を下げながら誘っては掛けます。この繰り返しです。いい調子で掛けますが瀬の長さはそんなに長くありません。瀬の下まで探り終えたらアタリが遠のきました。
 手前のチャラをもう一度元気の良い囮で上らせて探りますが囮が大きいと追ってこないようです。さらに瀬肩の上のトロも泳がせて誘いますが、追いはありません。もっとさらに上にはよく人がさおを立てているところが見られる深いトロも探ってみますが、どうもポイントが見極められず掛かり場を見つけることができませんでした。
 さて、時刻も夕刻を迎え、ラストチャンスです。時間をおいたので再び荒瀬の芯を攻めます。やはり簡単には掛かってくれませんが一段深くなっている筋を丹念に探ってようやく一つ掛かってくれました。これを下がって抜いて、上と中段には残りアユは少ないと見て、下段の棚を集中的に攻めます。ここにまだアユは残っていました。いえ、もしかすると夕方になって下のトロからアユが上ってきたのかもしれません。同じ棚で4っつ5つと掛かります。5つめをかけた後でアタリが遠のいたので納竿としました。荒い流れで型のいいのを掛けたので、足も手もパンパンで心地よく疲れました。


2009年06月21日

高津川        14:00〜18:00     13〜21cm 10匹

 なんとなく今年は釣り人の多い高津への釣行に疲れを感じます。6月もそろそろ後半となって、近場の佐波川に気が引かれます。
「様子を見に行ってみるか。」
とゆっくり家を出て、佐波川へ向かいます。ところが佐波川へ着いてみると空は今にもなきそうなほど黒い雲が立ちこめています。そこで天気予報を確認してみたら、佐波川はこの後、雨予報。それに対して峠の北の日原は曇りで高津方面の方が天気はよいようです。
 ということで、思い切って高津まで足を伸ばしました。佐波川へ行くつもりでゆっくりの出発だったので柿木に入ったのはもう1時を過ぎていました。柿の木から左鎧へと車を進めますが、冷水病の発生が伝えられた上流部に釣り人は全然いません。どこでも入れそうです。でも、実は先日のサンラインカップの時に竿を入れきれなかった富田の緩瀬が気になっていて竿を出してみたかったのでとりあえずのぞきに行ってみます。しかし、やっぱり…富田へ着いてみるとすでにもう車が5台もとまっていました。あきらめてほかのところを探しますが本流中流部はどこも竿が立ち並んでいます。あちこち探していると空いているところを見つけました。池村の友釣り専用区です。
「ここは減水時はあまり釣れない、、、やっぱりみんなよく知ってるなぁ〜」
です。けれども他のところに入れる気もしなかったので、土手に車を止めて入ることにします。
 上の瀬は車が止まっていて、人の姿が4人ほど確認できました。ここもすでに一通りさらわれてはいるでしょう。少し下手の落としの肩から始めます。吸い込みの肩からすっと囮を上へ向けて放してやるとうまいこと上へと上ってくれました。上へ登り切ったところで岸際のちょろちょろ小さな波立ちのところでちょんちょんと頭を上げさしますとくるるんと掛かってくれました。型は小さい15cm級。でも、これで野鮎の囮が確保できました。すぐに囮を変えて同じように攻めますとすぐに後2匹ほど追加できましたがここはポイントが小さい。これで反応はなくなりました。
 元気な囮も手に入ったので落としから荒い波立ちへと囮を下げ入れ引きながら探ってみますがこちらは全然反応がありません。それでも一通り引き上げながら探り尽くします。でも、この筋では結局出ませんでした。さらに上へと上ってポイントを変えます。段々瀬の落ち尻がチャラになっていますので下から上揚げで送り込みます。でも、思うように掛かってはくれません。一つほど追加できただけです。
 攻めながら周囲の様子もうかがいますが鮎の姿があまり見えません。一応囮を入れてみますがやっぱり追いはありません。思い切って対岸の岩盤近く深い掘り込みになっている流れのきつい瀬に入れてみますとここに鮎が残っていました。



20cm越えの良い型の鮎がポンポンポンと続けてきました。しかしそこもそんなに大きなポイントではないので5つほど掛けたら音信がなくなりました。
 これではここは魅力がないとぐっと下まで下ろうと思い、下を見てみましたら、誰もいなかったはずなのに3人も入っていました。どうやら人が入っているとそこは釣れると思われるのでしょう。人が入ってくるようです。3人も並ばれてしまったのでは下に下ることもできません。手が尽くされてしまったのでやる気ダウンです。



 仕方がないので誰もやらないだろうところで釣りができそうなところを探します。上の段々瀬は水深がくるぶしと浅く、段も狭い、ついている鮎も数は少なく型も小さい(15cm以下)なので釣り場になりません。それでその段を上りきって型のトロを眺めます。こちらには遊び鮎がちょろちょろしていました。ただし型がやっぱり小さい…。それでも追う鮎もいるかと囮を泳がせてみます。一つだけあった頭出し石の周りを泳がせますと小さいながらも一つだけ鮎が掛かりました。そこでこのトロを泳がせながら探っていきます。けれど、やはり追うほどの型の良い鮎はなかなかいません。
「ここってあと一ヶ月もしたらおもしろいポイントになりそうだな。」
と思いながら攻め続けてみましたが結局追加することができず夕刻になりましたので竿をたたみました。

 

2009年06月20日

高津川        12:00〜18:00     15〜17cm 15匹

 用事を済ませての出発は昼前になりました。時間短縮のために高速を使い、鹿野ICを降りて峠を越え、福川川下ります。途中にはヤマメ釣りの人がいました。この時期にヤマメ釣りの人は少ないので、「案外楽しい釣りができるのかもね。」などと思いながら車を走らせます。
 柿木に出て
「さて、上へ行くか下へ下るか…」
とりあえず先に囮を買おうと上にハンドルを切りますが、囮屋の大谷商店はシャッターが閉まってます。
「あれれれ?」
で、もう一つ上のお店やさんに行きました。囮があるかどうか聞いてみると、ちゃんと天然鮎が水槽に入っていました。天然囮でありながら500円と安く購入できました。買ったついでに
「どの辺が掛かるかなぁ。」
と聞いてみますと、ここしばらく柿木付近に来てなかったのですが、釣り荒れ&減水で釣果は思わしくないようです。
「左鎧より下でないと掛からんみたいやでこの前も誰も入らんし、入ってもすぐ消えていく」
という返事でした。店の向かい側のポイントを見るといつも誰かが入っているその場所も今日はやはり誰も入っていません。
「しばらく竿が入っていないなら逆に楽しめるかもよ?」
と時間ももう昼になっているのでそこで竿を出してみることにしました。
 誰も入ってないポイント、
「今日はゆっくり攻められるぞ!」
と今日の釣りの展開をイメージしながらゆっくりと釣り支度を調えます。ところが支度ができたところにちょうど車が入ってきました。
「どっちに入られますか?」
ということで僕は上を選びました。
 まずは入川点正面の瀬の中の棚を攻めます。川の状態はやっぱりよくはありません。石のコケは半分くさり状態。少し青臭い匂いがします。それに石周りにはあちこち青ゴケが生えています。浅いポイントですのでできるだけ後方へ下がって囮を泳がせて流れ筋に出していきます。さすがにしばらくいらわれてない鮎はうぶいようです。狙いの石筋に囮が入りツーツーと泳いで少し上がったところでぐりぐりぐりっと掛かってくれました。しかし、掛かった鮎は小さい16cm級。ここは放流鮎主体。今年はこの柿木周辺では雨が降っていないので放流鮎の育ちが悪いのです。レギュラーはこのサイズなのです。

  

そんなに広くないポイント。畳4枚ほどの棚ですが、石を変え、筋を変えて攻めるとポイントごとに掛かってくれます。ポンポンポンと調子よく掛けます。6連ちゃんしたところで一通り一番鮎を掛けたようで少し掛かりが遠くなりました。でも、まだまだ遊び鮎が見えたので、少し時間がたったらまた掛かるかもと泳がせながら探っていきます。ぐるりんと弱いあたりで掛かってきましたが、これが冷水病です。体に穴が空いています。そして今度はえら周辺が赤くただれた冷水病の鮎。どうやら噂では聞いていましたが、やはり本流上流部では冷水病が発生してるようです。それでも囮には使えるかと交換して出してみましたがやはり泳ぎが悪い…水中で石にかんでいた草に根掛かりしてしまいました。
「しまった。」
で、なんとかはずそうと試みて、糸をしゃくりましたが草に掛かったイカリははずれません。浅く狭いポイントなので踏み込みたくはなかったのですが仕方なくポイントに足を踏み入れ外しに行きました。囮はちゃんと回収できましたが入るとき右往左往と逃げ惑う野鮎が見えました。そうしてやっぱり掛かる気配はなくなり、ポイントはつぶれてしまいました。
 しかたがなくポイントを上に移動、こちらは本流れの場所で大きい石がゴロゴロと入っていて水深もある。見た目ではこちらの方がグッドポイントです。こちらの方がよく掛かってもいいはずなのですが、そうは問屋が卸しません。ポイントの中心ではスースーと軽く鮎が引けてしまう。。。つまり追い鮎がいないのです。まるでもう誰かに一通り抜かれた後のような感じです。メインでは一匹も掛かってくれませんでした。仕方がないのでメインの周囲に転がっている石周りを探ってみるとようやく掛かりました。ポッツンポッツンポッツンで3っつ追加です。この中にここでも冷水病で体に穴の空いた鮎が一匹。それからさらに上の流れの強い瀬へと囮を引き上げていきますが、流れが強くなるほど鮎の気配が遠くなります。どうやらここの鮎は型ももう一つ小さいし、冷水病に掛かっていて強い流れの中を泳げないようです。なるほどそれでさっきもメインのポイントでは掛かってこなかったのだと合点がいきました。
「きつい流れの中に鮎はいない。」
 これで狙い場が見えましたが、残念ながら最初の棚を外すと周囲に流れの緩いところはありません。下は段々チャラで白泡が立つポイントです。そんなところでもやはり石には緑苔が生えています。鮎がついてそうもありません。少しずつ下がりながらその中でも流れのよどんだ小さな場所へ囮を入れて探りますがやはりなかなか掛かってくれる鮎はいません。
 3っつほど追加したところで下のポイントに入られた方が釣り終えて川を上がって行かれました。それで今度は僕も下へ降ります。段々瀬を下ったあたりには流れが緩くなっている箇所がありました。でも、やはり一通り抜かれた後なので掛かってきてはくれません。ずっと探りながら瀬の下端まで下がってなんとか3っつ追加したところで僕も竿を置きました。



 一度大きく水が出て石をごっそり洗ってこの緑苔がとれてくれないと柿の木上流部は気持ちのよい釣りができないみたいです。


2009年06月14日

サンライン高津川大会

 大会は案外始まる前にドラマがあるものです。
 昨夜は遅くなったので、そのまま日原道の駅で車中泊です。車内を整理して足を伸ばして寝転がれるようにしたので寝にくくはありません。でも、どうしてか1時間おきに目が覚めてしまいます。これではなかなか疲れがとれません。
 何度目かの目覚めで、空が明るんできていました。そして外ではガタガタと物音がし、人が集まる気配。サンラインスタッフが本部作りの真っ最中でした。さて、今回は翔さん、いいちこさん、showさんと、この「かずべ〜の釣り情報」でお知り合いになることができた方々と一緒に参加です。久しぶりの再開なのに二言目の鮎の話を始めたら、つい昨日会った仲間の気分です。解禁からこれまでのお互いの釣り状況、そしてこれからはじまる大会の展開の予想など、話は弾みます。
 今大会の会場はどこなのか。サンライン大会では予選会場を4カ所に分けて行われます。自分がどこの会場になるかはクジなのでなるようにしかならないのですが、それでもやっぱり自分の釣りの展開をイメージングするのにどこが会場なのか早く知りたい…気になります。受付時間が近くなり、会場駐車場にはどんどん車が入ってきます。これがビックリです。高知・徳島・鳥取・熊本…遠方のナンバーが目立ちます。受付を済ませて会場くじを引きます。クジは青色の18番。いったいどこなのか?4カ所のうち3カ所ほどは2年前の大会から予想が付いています。そして今年も下見に入りました。しかし、一カ所だけはわかりません。そこだけは引きたくないのでした。クジ番の18番は参加選手の人数から考えておそらくその班の最後尾付近でしょう、でも、2年前の時は番号の1番と最後番の人がじゃんけんをして入川順を決定したので、きっと今年も同じ方法がとられるのでしょうからまだ前番になるか後ろ番になるかはわかりません。
 釣り支度を調えて各色別に整列です。おやおや集まった参加者の顔ぶれを見てまたびっくりです。あちこちの有名大会で見たことあるお顔の方がたくさんいらっしゃいます。サンラインのテスターたちも勢揃いです。実力者ばかりが集まっています。さらに僕の引いた青クジの列には名手が集まって、サンラインスタッフが一言
「青は激戦区やなぁ〜。」
いいちこさんも同じ青クジでした。
 そしていよいよ会場発表、な、な、なんと、一番引きたくなかった場所を見事に引き当てていたのでした。場所は「青原」との発表です。青原の友釣り専用区なら今シーズンも何度か入ってます。そして昨日も…しかしながら今シーズンの青原専用区はこれまでのところ絶不調です。あんなところで試合をしても鮎が出るのか?配布された地図を見てみて、やっぱり会場は青原専用区です。
「まぁ、あそこなら釣り場も知ってるし、掛からなくても納得いくよ。」
 青クジ会場の選手がそれぞれ車に乗車していざ会場に向かいます。ところが…引率車は思わぬところで曲がります。
「あれれれれ??」
着いたところは青原は青原でも青原駅前…富田洞門の下です。ほとんど入ったことがなく川の様子もあまりわかりません。
「まぁなるようになるでしょ。」
自分の心の中では朝一に青クジ18番を引いてしまったときに、すでに、はじけてしまっていたのです。出たとこ勝負で全力を尽くす覚悟なので意外に落ち着いています。
 全員集合で囮配布です。ここでは1番とラス番のじゃんけんもなし。配布順はクジ番そのままのラス前でした。配布順を待っているときに本部前の川に目がいきます。水深の浅い緩瀬なのですがここの石がピカピカに輝いているのです。小さいながらも遊び鮎わわんさかいるのが見えました。
「ひょっとしてここが一番のポイントじゃないの?」
みんなが囮を持って去っていったらここでそのままやろうかとも思いましたが、同じ思いの人もいるようです。囮をもらってもそのまま居残っている人が結構います。他の場所と言えば…本部からずっと上のエリア上端の瀬肩、ここは7年ほど前に終盤に瀬肩のチャラで泳がせて掛けたことがありますし、3年ほど前には増水の引き水の時へいぼんさん兄弟に連れてきてもらってやったことがあるので少しだけ感じがわかります。この瀬肩まで行くのなら一度土手まで上がって道沿いに上へ上がっていく必要がある…。囮配布の後、土手を上がっていく選手は一人しかいませんでした。
「一人だけならまだポイントが残るはず。」
と判断をして上の瀬肩にポイントを定めて歩きます。
 やっほ、やっほと早足で歩いて前方を行く選手に追いつきます。けれど、大会には追い抜き禁止のルールがあります。その方の一歩後ろを付いていきます。
「ここから降りるんやったかなぁ?」
そんな会話をしながら二人で川へと降ります。葦原をくぐって、やっと分流の流れに出ました。すると、、、
「えっ?なんや、みんな川の中をあがってきたんかい。」
すでに他の選手たちが本部から川沿いに上がってきていて、そこここに陣取っていました。
「こりゃ残りのポイントが少ない…」
ラス2番の僕は当然先客さんがポイントを決めてからの入川です。
「それじゃあ僕は上へ上がります。」
と声を掛け、一番上の瀬肩を目指します。やっと上まで出たと思ったら分流側の瀬肩は鮎がいる様相ではなくポイントになりません。本筋側へまわると、すでに瀬頭にポイントを定めた選手が入ってます。仕方がないのでさらに上の瀬肩のトロ、瀬頭の選手の対岸に渡って竿を構えることにしました。対岸の瀬頭にいらっしゃる選手の攻め方によっては対岸の瀬頭も少しは攻めることができるだろうとも思ったのです。
 ポイント移動の間にすでに試合の開始時間は過ぎています。さっそく足場を決めて竿をのばし、仕掛けをつけて、囮を…
「ん?!な?ない???」
腰に差しているはずのタモがさわれません。ほへ?何度も腰を確かめるも
「やっぱりない?!」
しばしポカ〜ンとしてしまいました。道中を振り返り、
「そうだ!川筋へ出る前に葦原をくぐった。もしかしてあのときに落としたのでは?」
試合はすでに開始されているので、そのままほったらかしてタモなしでやることも考えましたが、やっぱり探しに行くことにしました。再び仕掛けを巻いて竿をたたみ…周りの選手たちがみたらきっと
「何をやってるんだ?」
と思われたことでしょう。再び川を切り元の道を帰ります。途中分流ではすでに囮を出している選手がおられました。川を歩くのはとっても迷惑。。。と思いましたができるだけその方のポイントに人影が映らないように気をつけ、
「すいません。」
とあやまって通させていただきます。やっと思いの芦原に着くと、ポツンとタモがありました。
「よかった、よかった。」
で、また再度自分が決めたポイントへ途中選手に
「すみません。」
と頭を下げて通させてもらって戻りました。
 やっと再び戦闘開始の準備完了です。対岸におられる選手はすでに瀬肩の一番石で囮を泳がせておられるので、その方が気にならないぐらいの上に立って大きめの石を見つけてその付近を泳がせます。あまり鮎も多くなく、掛かる感じはしませんが、そこが自分のポイントと決めてじっくりやります。30分も同じ筋を攻め直していたらククンと反応があり掛かってくれました。ちょうど囮サイズの鮎です。元気のいい野鮎に囮が変わったので掛かりのリズムが上がるかとも思ったのですが、そうはいきません。どうも追い気のある鮎は少ないようです。ねっちりと泳がせながら探りますが掛かってくれません。場所を変えたいと瀬の方へ目を移すと、対岸の瀬肩の選手はいい調子でボンボン掛けてます。そんなに広くないポイントです。
「あれだけ掛かったら場所替えはしないよね。。」
もしかしたらその選手が動いて、自分もその瀬にはいることができる余地があるかもと期待をしてましたがそれは無理だと判断しました。仕方がないのでそのままトロで大きめの石に狙いをつけてねっちり泳がせます。それでもポツンポツンと二つほど追加できたのですが、その後石にかんでいた沈み草に針が掛かってしまいました。はずそうといろいろやったのですがはずれません。仕方なくはずしに川へと入ります。囮はちゃんと回収できましたがその後は全く気配がなくなってしまいました。
 踏み込んでポイントを荒らしてしまったなと場所を変えます。しかし、ほかの場所は10cmほどのチビ鮎ばかりで囮を入れてみても全く反応はありません。ひろくあちこち川を歩いてポイントを探しましたが、全くポイントになりそうなところはありません。それでもあきらめずに囮を入れて泳がせ続けましたがやはりその後に鮎が掛かることはありませんでした。
 やるすべがないので終了時間より少し早いけれどもう竿をたたんで本部へ帰りました。本部に帰るとスタート前にここもいいのでは?と思った本部前の緩瀬に選手がずらりと並んで竿をたててます。どうやらやっぱりここが一番ポイントだったようでほかの場所に入った人もみんなここへ戻ってきてやってたようでした。あまりに早い帰還にスタッフが
「もうやめるんですか?」
と声を掛けてくれました。目の前でばんばん掛かっているので僕も少し欲が出ます。隙間に立って再度竿をのばしてみましたが囮がポイントに出る前にみなさんは竿をたたみ始めたのでやっぱり僕も竿をたたみました。ということで結果囮込みの5匹で終了でした。
 選手の皆さんは10匹越え釣果が続出です。さすがに名手はよく掛けます。完敗でした。

 予選終了後、久しぶりに出会ったいいちこさん、翔さんと一緒に竿を出しました。知り合いとなんやかんやとしゃべりながら釣りをするのはとても楽しい。僕はシーズン中はほとんど一人釣行なので釣行時に話ができるときはほとんどありません。脇本大橋の下でチビを3っつ、場所替えをして夕方の青原専用区で掘り込みを見つけて20cm級を5連ちゃん(そこ以外は全く鮎はいなかった)させてこの日の釣りを終えました。

2009年06月13日

高津川        14:00〜18:00     15〜17cm 6匹

 この日は翌日のサンラインカップ高津川大会の下見です。下見と行ってもあまりエリアで竿を出す気はしません。このところ不調の本流、エリアで鮎を掛けたら明日の大会で出る鮎が減るような気がしたからです。
 ゆっくり陽が上がってから出かけ、日原漁協で囮を買います。参加選手がたくさん川へ入っているかと思い、
「今日はたくさん入ってますか?」
と聞いてみると、
「今日は釣り人は少ないですよ。明日の大会に出る人が来られたぐらいかな。」
ということでした。なるほど、エリアを車で下見してみましたが、確かに釣り人は少ない。エリア内も釣り人が見られないところが多かったのです。翌日はシマノジャパンカップの中国大会の予選も太田川上流で行われるので、高津に来る広島の常連さんはそちらに回ったのかもしれません。いつもならこれはこれはとホクホクと好きなところを見つけて入るところですが、この日は車から川をのぞいただけでした。
「これだけ釣り人が少ないのなら匹見でも入れるかも?」
と下見の後、匹見へ回ります。ところが匹見に入ってみてびっくりです。こちらはぞろぞろと釣り人が入ってます。しかも団体さんで遠方のナンバーばかり。
「明日の選手たちが匹見で楽しんでいるのかもしれないな。」
と思いました。猪木谷まで走ってみましたが入れそうなところは一カ所もありませんでした。
 そこでとってかえして本流へ。いつ行っても安心して入れるところ…ということで青原専用区に車を入れます。やはり誰もいません(笑)。全く、同じ高津川なのにここだけはなんで鮎が少ないのでしょう。いつ行っても空いていると言うことはいつ行っても鮎が掛からないと言うことですから。さっさと身支度を済ませて数年前はよく掛かったトロ場を川中の鮎を見ながら下ります。掛かりそうな鮎は全然見えません。瀬肩まで行って竿をのばして囮をつけます。ツツツツツーと浅いチャラを滑らせて、ちょっとした石の頭で止めてしばし待つとクリンと掛かってくれました。15cmの小さな鮎です。こんな調子で一匹目が掛かるのですから、何匹か続いてくれてもいいはずなのに、この一匹だけで後は音沙汰がありません。
 囮に負担を掛けず、瀬を下っていきます。途中で同型が一匹だけ掛かりました。そのまま瀬尻まで下り、さらにトロ瀬へ、前は掛かったポイントを見回しますが鮎の姿は全然見えません。当然追いも見られません。
 ささっと見て、掛かる気配がないので早々に切り上げ、再び元の瀬肩に立ちます。ここだけは小型ながらも鮎が見えるのです。石の色のいいところを丹念に泳がせて一つ追加できました。この調子だとゆっくり丁寧に釣れば適当には掛かってくれそうです。
 ここで明日同じくサンライン大会に出場される翔さんが様子を見に来てくださいました。翔さんとは2年ぶり…かな?なのについこの前に会ったような感じです。竿を置いて、今年の川の状況や明日の大会の展開の予想などたくさんお話しができました。
「明日はお互いがんばりましょう。」
ということで別れました。
 再度瀬肩に戻り、夕方のもうひとときの時合いを楽しみます。17時を過ぎてなんだか急に鮎の数が増えたように思えました。ただ、型が小さく、そんなに追って来るという感じではありません。岸際の足下にも鮎がたくさん見られたのでこの岸際を上に鮎を上げていきます。どうやらこれがここの正解だったようです。上に飛んだ鮎が行き止まりまで上ってクイクイと頭を振ったらクリンと掛かります。同じ調子ですぐに3匹掛かりました。しかし、天気もよくなかったのでこのときにはもう目印が見えにくい暗さになっていたので竿をたたみました。

2009年06月07日

高津川        10:00〜17:00     15〜20cm 13匹

 なんとなく今日は本流への入川者が多い。しかも団体さんで各ポイントに入ってる人は複数人の人影が見える。池村の専用区に曽庭橋下の瀬も…しかしその間のトロ場は空いている。
「雨後で少し水があるしここも掛かるかも?」
ということで入ってみた。



 トロ場での養殖スタート。下手して養殖の元気を落としたら釣りにならなくなると最初の一匹は岸際のチャラトロ上飛ばしでチビの遊び鮎を狙う。この狙いがうまくいき、2回目の囮出しで15cm級のチビ鮎が掛かってくれた。



 小さいながらも野鮎は泳ぎが違う。ツツツーと本流れに向かって沖へ出てくれた。しかしながら、鮎の追いはそんなには活性があるわけではなかった。朝からずっと曇り空、時々霧雨が降るという天気で気温、水温が上がらないことも影響しているのでしょう。泳がせながら段差に浮いた一回り大きな石の際を探りつつ上へ下へとポイントを探り、少し囮の元気がなくなってきたなと思う頃になってようやく次の鮎が掛かってくれた。


 そして囮を変えてもやっぱり同じような状態が続きます。ポイントを下の流速があるところに移しても、上の流速が遅く水深の浅い棚に石がゴロゴロしているポイントに移しても状況は変わりません。時間が経っても気温も上がらない。最初から寒さ対策仕様で入ったので寒いけれども、普通にポロシャツだけの装備だと寒くて震えてたまらないかも…と思う天気です。
 このトロは岸際から5mほど前にかけ上がりがあって、そこから先は少し深くなっているのですが、どちらかというと今日はその一段下がった深みでゆっくりと泳がせていた方が掛かるようです。そしてこちらの深みで掛かる鮎は一回り型がいい。
 そうこうしてるうちに昼を過ぎました。泳がせながら上へ下へ、手前へ沖へと探り、鮎が多い場所もだったいわかり、掛かりパターンもわかってきたのでここで一日ずっと泳がせて掛けても、結構いい釣りになるかと思えたのですが、気温が低い中、静かに立ち込んで釣り続けていたせいか、おなかの具合がおかしくなってきました。そこで竿をたたみ、川を上がって、昼食と用足しに道の駅まで移動です。
 一息の休憩を取って、川見を兼ねて匹見へ回ってみました。ところが今年も人気場の匹見、合流点からずっと人人人で、割り込まなければ入れるところがありません。猪木谷まで行ったけれどあきらめて再び本流筋へ。この間にいいちこさんから電話をいただき、小瀬の橋の下が空いていると教えてもらったので一緒に竿出しさせてもらうことにする。
 小瀬に到着したところで急な睡魔に襲われました。そのまま河原に車を止めて少し仮眠をとります。少しばかり体調が悪かったのだろうか…。


 目が覚めたのは15時。トロトロしながら用意をして川へ向かいます。いいちこさんと挨拶をかわして、瀬肩のトロの浅棚が石の色がよかったので泳がせてみます。若干の遊び鮎が見えているのに全然追ってはきません。しばらく泳がせてみたけれど結局ここは一匹も掛からずです。



 その後、瀬肩から岸際手前のチャラを釣り下がりますがポコンと大きく頭を出している石周りでポツンポツンと掛かるだけでパッとしません。その尻まで下がって今度は沖側のきつい流れを引き上げます。囮が入るかどうかのきつい流れなのでここでは掛からないだろうと思ったのですが、このきつい流れの中にいい型の鮎がいました。だからといって掛かり続けるわけではありません。釣り残しがポンと針に掛かってくれたのでしょう。ここ小瀬は今までいつも人が入っていて、竿を出したことがなかったので一通りの流れを知りたいと思いました。きつい流れにこだわらずさらに上の絞り込みへと釣り上がりました。結局鮎がたまっているところは見つけられず、一通り瀬を回ったので竿を置きました。いいちこさんも上のトロを一通り探っておられたが余りパッとするところはなかったとのことでした。


2009年05月31日

高津川        7:00〜13:00     15〜17cm 10匹

 前日、日原道の駅に車中泊し、朝早くから匹見合流点に向かいます。ところがすでに車が3台人が5人。仕方がないので下流端の日当たり悪くあまり掛からない絞り瀬へ入ります。瀬肩の石から流心、瀬尻とうまく攻めたつもりでも全く掛かりません。上の5人の動きを観察しながらの釣りです。そちらも掛からないようで竿は立たずに人が移動してばっかりです。どうやら鮎の型が小さすぎて瀬に付けないようです。上で掛かっているのは瀬尻のトロだけ。僕も似たような流速のところに囮を入れて泳がせるとツンで掛かってきたけれど10cm鮎でした。続けて2つ。どうやらこの型しかいないようでした。上はこれ以上身動きがとれないのでもう上がりました。
 それから匹見へ回ってみました。あれま?広島の川が解禁したせいか匹見に入っている人が少ない感じでした。隅川・白岩を見て、豊川発電所下の駐車帯が空いていたので入りました。瀬の下の方に入ってた先客さんたちはぐったりと竿を持つ手から力が抜けててある人は岩に座り込んで竿を支えてるだけみたいです。掛からないのでしょう。僕も入ってやってみましたが瀬の中は鮎が見えるけれどしらんぷりで全く掛かりません。掛かったのは瀬肩の上の淺トロを見てみると釣り場は狭いのですがここの鮎は追っているようです。ここで岸際から上へ上らせるとポンポンと続けて掛かりました。でも、一通り掛けたらその後シ〜ンです。こちらで掛けている間に下手すぐのところにに他の人が入ってきて下へ下がれなくなってしまいました。その人たちも全然掛からないようです。下へ下がれず、仕方がないのでさらに上のきつい堰堤落ちの流れ周りまで行くとこの流心に鮎がいました。コクンコクンといい型の鮎を続けて抜くことができました。でも、その後がもう場所がなく、攻められないのでおなかが減ったのを機にお昼でやめました。匹見も一通りは鮎が抜かれて、竿抜けのポイントを見つけないと掛かってこないようです。

2009年05月30日

高津川        9:00〜18:30     10〜17cm 21匹

 天気はまたまた曇り、肌寒い朝です。日原から本流筋を川を見ながら下ります。なんか今年はポイントへの人の入り方が極端です。掛かったとか掛からなかったとかの情報が飛び交っているのでしょうか。同じ本流筋なのに人がいるポイントには数人が固まって入っているのに反対に誰も入ってないポイントもあります。
 道の駅裏下のポイント、いつもは車が数台止まっていて、入りたくても入れないところががら空きです。そこで久しぶりに竿を出してみることにしました。
「この広いポイントを独り占めなら悪くてもあちこちでなんとか鮎が拾えるだろう。それにいろんなポイントでいろんな釣り方も出きる♪」
と一日の釣りが楽しみです。ところがそうはうまくはいきません。車を河原に止めて釣り支度をしていると早速車が入って上の瀬に人が入ります。それでもまだまだ釣り場は広いとまずは駐車帯の前の瀬を攻めます。気温は低い、水は冷たい。厚い雲が空を覆い、周囲は薄暗い。
「これじゃあ追い気も低いだろうなぁ。」
そう思いながら瀬の肩の一番波の頭出し石に囮を滑り込ませます。やっぱり一発では来ませんでしたが石周りをなめ回すとククッと掛かってくれました。囮が変わったので掛かりの展開も変わるかと思いましたがいえいえ元気一番囮を瀬に入れても後が続きません。仕方がないのであっちの石、こっちの石。棚の上、石の裏、と探っていきます。時折、
「釣り残しがいた。」
という感じで掛かってきます。ポッツリぽつり、型も囮に使えない10cm鮎から18cmの型のよい鮎とそろいません。それでも、ぼちぼちとは掛かりますから囮はつながります。手前の浅いチャラを攻めても追ってきません。8匹ほど掛けて、まずは正面の瀬を攻め尽くしてしまいました。瀬肩を泳がせても掛かりは上がりません。どこに囮を入れても続けて掛からないので攻め場が絞れません。


 一つ上のもう一つの瀬へ場所を移しますが、こちらはさらに掛かりが少ない。どうも鮎が弱いのか少し強い流れでは掛かりが少なくなります。その上にはさきほどの先客さんが瀬尻を中心に攻めておられます。見ているとポツリポツリと同じところで掛けておられます。そこにはどうやら少しはまとまって追ってくる鮎がいるようでした。その方の邪魔にならないようにぐっと回ってさらに上に上ります。この一帯の一番上の瀬です。こちらは少し浅めで岸際にはずっとチャラが続いており、真ん中は大石が入る段々。でも少し流れはきつめです。やっぱりここも流れがきつめのところに鮎は着いていないようです。チャラでポツンポツンと拾えただけでした。
 思い切って瀬を上がりきります。この瀬肩のトロはよく鮎が着くところ。でも手前からずっと川の中を眺めてみても石について野鮎を追う姿は見られません。瀬肩の頭の並びの石周りに囮を入れて探ってみましたが掛かりません。さらに思い切って上へ上り、流れの弱いところへ鮎を泳がせてみました。囮はツツーといい感じで泳ぎ上ってくれましたが掛かりませんでした。二度三度と泳がせ上げて、少し囮が弱り、上るスピードも弱くなり止まりながらの泳ぎになったときクリンと掛かりました。
「おやおや、泳がせるより止めた方が掛かるのか?」
それからは囮をつり上げ泳がせに変えてスロースローで止め泳がせます。これが正解だったようでポツリポツリではありますがあまり動かないところで掛かりが続き始めました。
「どうやら今日一番安定して掛かるのはここだな。」
ずっと上まで続くこのトロ場、少し上の方には数人の釣り人が立て竿でねばってます。ぽつぽつと掛かっている証拠です。しかし、動きを止めての立て竿泳がせはこちらの体を冷やします。ずっと霧雨も降り続けているので、寒くてぶるぶると体に震えがきだしました。時計を見ると13時。掛かりのパターンを見つけたチャンスですけれど、一度車へ帰って昼食をとり、寒さ対策もしてこようと車まで戻ります。
ここまでの釣果は13匹。一匹一匹をようやっと拾っていくような釣りはとても厳しいです。でも、昼からのトロでの泳がせに期待がふくらみます。



 さて、ずっと降り続く霧雨にぐっしょりしめった服を肌着まで全部着替えて昼食をとります。車の中で温まって、食事をしたら気分もちょっと立ち直りました。さぁ第2ラウンドの開始です。この昼食をとっている間に中段の瀬に入っておられた方がおられなくなりました。掛からなくなったのでしょうね。ずっと午前中に攻めておられたそのポイントがどんな感じなのかとちょっと竿を入れてみます。どうせ鮎はすっかり抜かれて掛からないとは思いますが今日はこの辺り一帯のポイント調べをしたいという思いもあったのです。手前のチャラを泳がせ、芯の流れ付近の瀬尻を引いてと…そのとき、2台の車が到着。その方たちは寒いからもう竿は入れないで川を見て回ってるだけと言っておられました。ほんとに寒いのです。ところが、、、やっぱり川を見ると竿を出したくなるものですよね。あれれ…これから攻めようと思っていた一番上の棚の上の瀬肩にお二人とも入ってしまいました。楽しみにしていたポイントに行けなくなってしまいました。場所巡りと言っておられたから少ししたら移動されるかもとしばらく様子を見ながらそのまま掛けます。そのうち下にも2人入ってこられました。場所が移動できなくなりました。
 もうここはあきらめて移動すべきところでしょうが、もう少しこの周辺のポイントの様子を知りたかったのです。上のお二人が川を上がられたときはもう16時になっていました。



 やっとそれから瀬肩のトロへ入ります。昼からもやっぱり流れのきつい瀬では掛かりが悪く、芯流れを少し外れたところの頭出し石の前でポツリポツリと拾える程度でした。上のトロはやっぱり静かに泳がせていると一匹一匹に時間はかかりますが掛かってきます。じっくりやっても面白かったのですが残りの時間で長いトロの全体の様子を知りたかったのでずんずん上へと移動しながら泳がせて回ります。掛けると言うよりは川の底を一回り全部見て回り車に帰ったときにはもうクタクタでした。
 やっぱり一番安定して追ってきたのは道の駅のちょうど裏になるトロでした。しかし、、、すぐに網入れが解禁になります。そうなってしまったらこの面白いトロも鮎が落ち着かず掛からない場所になってしまうのでしょう。

2009年05月24日

高津川        12:00〜18:00     10〜17cm 24匹

 初日出陣でぐったりと疲れて帰った翌日。目覚めると天気予報では雨だったはずなのに陽が差しています。昨日はあんなにうちひしがれていたのにお日様の光を見ると川に立ちたくなります。
「どうせ予定もないしなぁ…」
ネットで高津周辺の天気予報を見てみたら、やっぱり雲が多く降水確率も高い。雨雲も通っています。
「出かけても雨は覚悟ってところか、、、。」
結局、やっぱり再度高津へ向かうことにしました。
 昨日掛けた鮎がまだ鮎缶の中で元気に泳いでいたのでそれを持って、直行で柿木へ向かいます。
「きっとどこも竿が入っているだろうから、支流の福川川ででもちょいと竿を出すか。」
という思いです。
 山へ入るとやっぱり一転曇ってきました。そして峠を越えて島根県に入ったところで雨になりました。降り方がひどい。通り雨のように一気にザーと降っています。狙いの福川川下流付きましたが、ちゃんと一人竿を出してる人がいました。
 福川川はあきらめ、
「さて、じゃぁどこへ行こうか?」
とりあえず毎年お世話になる柿の木上のドチャラの様子を見に行きます。このポイントは早期にはまだ鮎が小さくて掛からないということはわかっていたのですが…。さすがにここには誰も入っていません。少し上へ行くといつも人が入っているいい場所があります。そこも様子見と車を進めてみますとやっぱり車は3台も停まっていて、広くないポイントなのに5人もの釣り人の姿が見えました。
「やっぱりなぁ。」
で反転してドチャラに車を止めます。
 時間は12時。そのころにはなんとか雨も上がり、準備もしやすかったです。川の中の様子を見ながらポイントまで下がりますが、見える鮎はやっぱり小さい。
「掛かりそうもないよね〜。」
ドチャラにはギラギラ鮎が見えますがどれも群れ鮎ばかりのようです。囮を入れてみましたがやっぱり追う気配はありません。一通り泳がせて、さらに下にある小さな早瀬にも囮を入れましたが追い気配はゼロです。「やっぱりなぁ〜。」
で、さっさとあきらめて上へと上ります。そのまま車へ戻ってポイント変えと思ったのですが、そういえば上のトロの土手沿いは解禁当初でも鮎の着いている石があることを思い出し、ちょいと囮を泳がせてみます。ツツツンと土手沿いを泳ぎ上がったところでビビビンと狙い通りに掛かってきました。鮎は小さい14cmほど、けれど、くっきりと追い星が光ってます。



「はは〜ん。上流で掛かる放流鮎はこのサイズなんだ。」
きっと放流時期は同じでしょうからこの一匹で上流部の鮎の様子がわかりました。
「これなら小さいと言っても昨日掛けた本流下の方がかなりましな型だ。」
とわかりました。囮を変えてもう少し同じ筋を泳がせてみましたが後は続きません。そのまま攻めてもポイントそのものが狭いところなのでのびは見通せません。それで、その一匹だけでやめました。車に戻るとき何台かのRV車が走って行くのが見えました。
「あれ?ひょっとするとさっき上のポイントにいた人たちかな?」
道具をまとめて車でもう一度上のポイントへ行きますと、先ほど釣っていた人たちは消えていました。おそらく午前中で一通り掛けきっての場所移動なのでしょう。
 昼食をとって13時半です。一通り抜かれた後でしょうが、よく掛かると言われている上流部のグッドポイントが空いているのです。やっぱり竿を一度出してみたくなりました。ということで駐車帯に車を止めて釣り支度です。ところがこのころからやんでいた雨がまた降り始めました。やっぱり雲は黒く厚い雲がぱーっと覆い被さり、勢いよく雨がザーです。降るときはバケツをひっくり返したようにひどく降ります。
「雷が鳴るんとちゃうか?」
という気がして車の中に身を潜めます。雨脚が弱くなるのを待って川へ降ります。
「さて、追いそうなのはあそことあそこと…。」
ポイントを読みますが、
「どうせいいところは抜かれてるよね〜」
と期待はできません。まずは一番グッドと読んだポイントに囮を入れて止め泳がせで待ってみます。するとあまり時間をかけずクククンと掛かってきました。
「あれれ、まだ残ってるやつがいたの?」



型はやっぱり統一ミニ人工種苗サイズです。これが読んだポイントでポンポン掛かります。この筋、この石の裏、その石の頭、ついでに石の横に張り付かせて…ほとんど足位置も変えずで続きます。
「なるほどこんな調子で一日中掛かったらえらいこっちゃやな。」
上流部の解禁フィーバーの様子を初めて体験することができた感じでした。しかしやっぱりそんなに広くはないポイントです。抜くごとにアタリは遠のき、、、最後にポイント中に沈む抱え石の下にはさまれた金魚藻に針を掛けて根掛かり。これをはずしに入って静かになってしまいました。
 ポイントを少し上の本流れ筋にできた堀込にうつします。さっきのポイントより攻めにくいポイントなのにアタリは薄い。
「こっちはちゃんと抜かれた後か…。」



あたるのは石の裏、堀込の中のもう一つ深くなった筋。それでも拾えるのでゆっくり攻めて行ってると、またまた辺りがグングンと暗くなり、ボタボタと大きな雨粒が落ちてきました。空を見上げると真っ黒な雲が覆ってます。そのうちバチバチバチバチと水面を叩く雨、まるでスコールといった降り方です。そのまま釣る気にはなりません。竿をたたんでうずくまって座り込みます。すぐ目の前が見えにくいほどの勢い。じっと座り込んで待っていたら少しずつ空が明るくなります。どうやら今度も雷はなかったようです。まさに通り雨。ボタボタ雨に変わったので再び竿をのばします。でも、雨が去った後はアタリも少し遠い感じになりました。急な水温の低下で追い気が薄くなったのでしょうか。ポツリポツリと掛けた後、こちらも深い筋で金魚藻に針が掛かってしまいました。腰まで浸かってこれをはずして釣り場を下がります。



 しかし、鮎が固まっていると読んだヤマメポイントの流速のところはもうありません。どうやらそれよりも速い流心の流れには鮎は着いていないようで、石の頭を攻めても石裏のたまりを攻めても掛かっては来ません。時々、忘れたようにぽつんと拾えるだけです。ずっとゆっくりな流速の場所を探しながら広くポイントを移動しますが数は増えません。その間に例の急な通り雨が3度ありました。そのたびに釣りをやめます。気流が不安定なのでしょうか雨が上がると一気に強風が吹き通ります。うかうかしていると竿が叩き折られそうです。そうしてその風がやむと、気温がぐっと下がるようで、川面に蒸気が立ちます。かなり気温も下がったのでしょう。川の水に手を付けると暖かく感じるようになりました。鮎の追いも上がりません。ポツポツ拾う釣りが続きます。



 中段の瀬落ちの棚まで下がってみましたが鮎がたまっているということもありませんでした。
 天気が悪いので早く薄暗くなったので竿を置きました。



2009年05月23日

高津川        9:00〜18:00     10〜18cm 20匹

  さぁ!2009年の暑い夏の開幕です。今年は高津川がいつもの年より10日早い5月20日解禁。毎年のことなら遠く大分県まで足を伸ばして先駆け解禁に竿を出していたのですが、今年は地元で竿を出せます。これなら先駆けという感じではなく、本番解禁の気持ちで開幕を迎えられます。勢い勇んで朝は早くから出発しました。朝早のドライブはとても気持ちがいい。しかし、早朝の山間部はすごいものです。霧で真っ白。「釣りに行ってるんだ〜」と言う実感に浸りながら、運転には気をつけて時間は掛かりますが安全運転で走行しました。



 日原漁協着は僕にしては早い8時です。日原の友釣り専用区はもうすでに竿の乱立状態。


「きっと解禁からこちらずっとこんな感じできているんだろうなぁ。」
と今日入るところを考えながら漁協で養殖囮を購入します。小さい養殖囮は2匹でちょうど1000円。
「あ〜そういえば高津の囮はこんなに高かったんだ。」
と目を覚まされます。
「さて、どこへ?」
いろいろ考えて狙い場は日原道の駅裏と考えました。それでもそこへ行くまでにいい感じのところが見つかれば入るつもりです。池村専用区はちょうど車が着いて人がぞくぞくと降りるところでアウトです。高津川の毎年初めては曽庭橋から川見して鮎の様子をうかがいます。今年もやっぱり曽庭橋まで行ってみます。橋の下流の瀬にはすでに5人の人影が見えます。橋上のトロには誰も入っていないのでいい感じであればそのままはいろうかなどと考えましたが、同じように上のトロをのぞく人がいました。挨拶を交わし、少しお話しして、、、、トロでは大きめの鮎混じりで石ハミの鮎がたくさん見えましたが、その方がここに入ると先に言ったので駐車場をゆずって僕は狙い場の道の駅裏へ向かうことにしました。
 道の駅に車を止めて裏へ回るともうすでに上も下も人人でした。
「こりゃダメだ。」
と車を出し、ずるずると下へ下って、
「青原はどうだろう。?」
と車を入れます。青原は駐車帯が広く、まずは身支度だけでもと車を止めて準備します。そのまま川へ入って下の瀬をのぞきますとすでに2人の先客。上の瀬はこれまたちょうど先客さんが道具を持って入るところです。
「もうほんのちょっと早く来いよ。」
です。
 とりあえず中段下の猫の額のような狭い瀬に
「まんべんなく鮎が入っているならここなら囮が野鮎に変わるだろう。」
と囮を入れてみますがあんまり鮎が見えません。30分ほどやってダメだと見切りました。中央のトロの鮎を見ながら少しずつ下へ歩きます。ほんの少しだけ鮎が見えたけど鮎は小さいし活性も低そうで、掛かりそうもありません。そうこうしてるうちに早くも下の瀬から先客二人が上がってきました。挨拶をかわすと
「おるにはおるけど小さすぎて勝負にならん。」
と言葉を残して場所変えで消えていきました。
 下のポイントがすっからかんに空いたので入ってみます。解禁当初はたぶん掛かるのはこの瀬より下の瀬尻と電線下だろうと思い、瀬はさらっと囮を通しましたがやっぱり?反応なしでさっさと下へ下ります。…全然鮎が見えません。電線下まで行くともうひとつ可能性のある下の橋下右岸の深瀬に人が入ってしまいました。電線下には囮を入れても無反応です。少しずつ囮を引き上がって上にある瀬尻の棚に行く頃には下の橋に入った人は竿をたたんでいました。この瀬尻も全く鮎の気配なし。
「青原の友釣り専用区には放流鮎を入れないのか??」
ずっと引き上がって場所替えをと思ったら瀬の中の段落ちの上の棚でククンと掛かりました。あれれれ?!で野鮎に変えたら一時の入れ掛かり。



しかし、掛かるのはその畳一畳ほどのところだけです。でも、そこに囮を入れると瞬時にビビビンと掛かります。しかし、それは6連ちゃんでスパッと止まりました。あれはなんだったのでしょう?。その後は場所を変えて探っても、掛かったところをいろいろやっても、時間をおいてもう一度やっても、全くの無反応でした。その間に中段のトロに泳がせの人が入ってこられましたが、僕があきらめて車へ戻る途中に声を掛けると
「なんでこのポイントだけ人が少ないんかわかったわ。かっからへんの〜う。」
で変わって行かれました。結局これで昼です。掛かったのはあの6連ちゃんだけ。昼食を食べて場所移動。匹見へはいろうとずっと土手沿いに車を走らせましたが、ついに入るところを見つけられないまま、豊川発電所下まで上ってしまいました。どっこも人だらけであきらめました。結局1時間ドライブしただけです。
 匹見はあれだけ人が入っているのになんと本流は横田から上には誰一人川に見えません。もう一度、青原に戻ると中段の瀬に入っていた人がいなくなっていました。思いの外鮎が掛からず、場所探しにも疲れ、気持ちはうちひしがれてしまいました。


もう半分あきらめムードでそこへ入ります。こちらの瀬でははなんとか鮎が見えました。でも、流れの速いところではやっぱり鮎が掛かりません。まぁ掛かる鮎がいたとしても午前中、ねちっこく上手に攻められていた先客さんがすっきりとさらってしまった後でしょう。それでも瀬肩の波立ちのところでなんとか一匹掛かってくれました。



ほんとに釣り残しという感じ。探っても探ってもその後は続きません。きっとその先客さんは攻めていないだろうと思われる瀬肩の上のトロを泳がせてみました。



こちらはかなり小さい鮎が戯れているのが見えます。でも、小さく、また縄張りを持って追い払いを見せる奴は見えません。それでもあっちへこっちへ泳がせて、あるいは戯れ鮎の中に紛らわせ、止め泳がせをして、偶然の交通事故掛かりのような感じでぽつりぽつりと掛かるので続けます。なんかむりやり引っ張り出してるみたいで面白くないので、時折、瀬の中に移動して瀬頭から急な流れの段落としまで探ってみますがやっぱり流れのきついところでは掛かりません。それで再び上のトロへ…こんな事を繰り返してなんとか10cm鮎(こんなに小さくても黄色の星はついてました。)混じりで20匹になりました。



初釣りというのにたくさん川の流れの中を歩き、へとへとになるし、いいところでは全然掛からないし、掛かっても小さいしで気持ちが打ちのめされました。この日は車中泊してがんばるつもりでしたが、雨まで降り始め、天気予報を見ると日曜が雨予報に変わっています。まいったまいったで「あきらめ」と言う気分で家に帰ることにしました。




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