2006年 釣行記

2006年12月27日
宮島西カキ作業場の筏 7:30〜14:30                             27cm〜33cm  10匹 
 鮎の竿を置いて早2ヶ月。いつもなら翌週には海へと向かうのに・・・今年はほんとに異例だ。今季は週末ごとに悪天候となり、また私用や仕事も重なった。いや、それだけではない、昨シーズンの大不調・大貧家で釣り意欲も高まらない自分がいたからだ。そうこうしているうちについに年末を迎えることになった。
 このまま今季は一度も筏で竿を出さないで終わるのか・・・とも思っていたが、釣りに行かず仕事に精進したこともあり、年末仕事が思いの外早く片づいた。ようやく釣り意欲も出てきていたのであった。しかし、残念、いつものことながら、年末年始にはホームグランドの野波瀬では釣りができない。野波瀬は年末年始の魚卸しで忙しくなるため筏渡しは早々に休業に入ってしまうのだ。冬休みを迎えた子どもたちを筏へ連れて行ってやることもできない。「あきらめようかな。」とも思ったが宮島ならぎりぎりまで渡していることを思い出し、計画を立てる。
 ところが、前の晩、仕事が切れず、大知渡船に電話を入れるのが遅くなってしまった。店にも船頭さんの携帯にも電話を入れてみたが連絡が付かない。「ん〜・・・けど、誰も釣り人がいないと言うこともないだろう・・・」ホームページで前日までの釣行記録を見てみるとやはり連日出船しているようだった。それで、連絡つかずのまま強行出動することにした。
 もしも出船しないようだったら残念ではあるがそのままUターンして帰ってくる覚悟で朝の4時に家を出発する。渡船港のある大竹までは高速道路を使って約2時間。宮島はとてもチヌの魚影が濃く、筏もしっかりしていて抜群にいい釣場ではあるが、この高速2時間往復で交通費が高くつくのでそんなに行けるものでもない。大竹ICを降りてコンビニでトイレをすまし、昼食用のパンを買う。そこで集合場所のアクア釣り具に電話を入れてみる。すると今度は連絡が付いた。ちゃんと筏への渡船は出船するということでほっと一安心である。
 お店に到着してひろとさんと一年ぶりの挨拶をするとともに入れてもらったコーヒーを飲みながらここ最近の筏状況も聞く。今年は残念ながら例年に比べるとガクンとチヌの魚影が薄いと言うことだった。それでも連日2桁釣果はあがっているらしい。冬場はいつもボウズ覚悟の釣行をしている僕には2桁も釣れれば大漁だ。いやいや、言うなれば昨年の貧果を考えれば1匹でもチヌの顔が見られさえすれば満足である。
 「団子はどんな配合にしようか・・・」棚に並んだ餌を見ながらあれやこれやと考えて悩んでしまう。目にとまったのは「爆寄せダンゴ」雑誌で存在を知り、使ってみたいと思っていたのだ。けれど、よく見てみると内容量が4kgと少ない。内容物に高い集魚性の効果が期待でき、他に追加で混ぜなくてもいいのでそれ単品をたくさん買えばいいのだろうが・・・・もう一つ考慮を要したのは比重だ。いつも使っている紀州マッハ攻め深場と比べるとかなり比重は軽いようだ。それでも、野波瀬とは違ってこの宮島はそんなに水深は深くないのだから・・・と考えていたらひろとさんが「今日はかずべ〜さんには水深18mの深い棚へ降りてもらおうと思ってます。」と教えてくれたので、そこで「そっか」と決断。ベースはいつも通り紀州マッハ攻め深場にする。配合にはチヌパワームギを一袋。なぜかこの二つに簡単に決めてしまった。いつもは粗挽きさなぎを加えるのにこの日はこの定番を入れることを考えなかった。きっと一年間のブランクがこんな常識的なことすらすっ飛ばさせてしまったのだろう。付け餌には喰わせオキアミスーパーハードBIGLと喰わせオキアミスペシャルLを選択。これで本日の餌は一揃えそろえた。「まぁいいでしょう」と安堵している僕に「コーンは持っておいた方がいいですよ。」とひろとさん。僕にとってはコーンは真夏だけの餌なのだがここ宮島では冬でもコーンを食ってくるらしい。そこで念のため喰わせコーンも追加した。ダンゴはこの二袋をオキアミのミンチで混ぜ合わせる。電話予約をしてなかったのでオキアミブロックは解凍されていないカチコチのしかない。ショベルでほんのちょっぴりだけ削ぎ取り砕いた。アクアでは店の前で撒き餌を作れるように舟とショベルを用意してくださっているのでとても楽だ。これで用意万端整った。

 時間もいい時間になったので船着き場の玖波港へと移動する。いよいよ出船だ。明るくなったばかりの大野の瀬戸を船は滑るように走る。このひとときがとっても気持ちがいいのだ。同乗の釣り人と話が弾む。釣行前は期待いっぱいであれやこれやと想像がふくらみ話も弾む。降ろしてもらった筏は厳島からみるとかなりな沖側に位置する筏、宮島の筏群はとてもたくさん並んでいるのだが、実は僕は岸寄り側の筏ではいい釣りをしたことがない。いつもいい釣果をあげるときはこの沖に位置する筏である。それに僕の持っている竿は野波瀬仕様なので1.8m〜2.1mと長めである。雨や陽射しがさけられる屋根は無用、渡してもらった筏はその屋根が小さくて竿を立てても当たらない。これなら心配なく自分の釣りができると喜んだ。筏のどのあたりがいい釣り座なのかは全くわからないのでとにかく自分が釣りやすい足場&頭上(テントの屋根がない)のところに釣り座を構えて道具をセットする。

 道具を出すのも1年ぶり。どこにどんな道具が入っているのかも思い出せない。準備はかなり手間取った。でも、実はこの日は潮止まりが8時。それから上げ潮になるという潮時なので焦る必要はなかったのだ。ここ大野の瀬戸はかなり潮の流れが速く、上げ潮では広島方面、下げ潮では山口方面へと流れができる。潮流れに向いて竿を出さなければ糸が筏の真下へと入り込んで釣りにならなくなってしまうのだ。この日の仕掛けは竿DAIWA飛竜イカダくわせ2.1(穂先改良かずべ〜仕様のノンテーパー0.3mm×20cm)リール同チヌチェイサー細にシーガー筏チヌ1.2号50m、ユージーローリングスイベルインターロック付きにハリスをチチワ連結にし、ハリスはなんと僕には一番標準の1.5号が無くなってしまっていた。これも1年間のブランクがなせる技だ。少し悩んだが朝の時合いに大型の可能性を見込み、また、1年ぶりなので合わせをしくじる怖れもあると考えてサンラインパワード1.75号を1m、それに針は今シーズン気になっていたオーナーのウルトラ競技チヌ。この針は少し重ために作ってあるのでフカセ釣りをする私は餌が舞い上がるのを嫌うので重量のある針を探していたのだ。しかし、チヌ針で重量仕様の針は今までなかなか手に入らなかった。おまけにオキアミを主な付け餌にえらぶ僕にはWケン付きなのも魅力的でいかにも待っていた針と言えるものだ。それを雑誌で見て、すぐに使ってみようと思ってたのだがちょうどアクアにたくさん置いてあったので即3号を購入したのだった。これを外掛けで結ぶのだがケン付きの針は結ぶときに巻き付けたハリスがこのケンに触れないように気をつけないと傷ついてしまう。慎重に結んでこれで仕掛けのセットは完了。

 全ての用意が調ったのは8時。いよいよダンゴを入れる。まだ潮の流れも本格的ではないので撒き餌が別方向に行ってしまうことをさけるため釣り初めの団子撒きは全くせずに開始する。1投目、2投目と餌を入れて様子を見るが竿の下に魚はそんなについていないようだ。餌がそのまま上がってくる。でも、気はゆるめられない。ここのチヌ釣りは北浦のように団子に寄って狂乱するというのとは違い、周りに居着いたチヌが一匹一匹単独で餌を拾うといった感じで喰ってくるので、いつあたりが出るかわからない。
 団子を入れ始めて30分、どうやら魚の気配がしてきた。「それでもまだチヌは出ないだろう。」と思っていたらいきなり重量感のある押さえ込みが出た。グン・グ〜ン。穂先が止まると体が勝手に反応する。バシッ!とあおった穂先がグンと曲がる。掛かった?!ハリスが太いこともあり強気で巻き上げる。すると中層で2度3度と首を振る。「ん?こりゃチヌ?」何度かの締め込みにも竿でためてギラリ銀色に光る魚体を確認した。タモを片手に構えてふわ〜〜っと浮き上がったところを1ッ発で掬う。30cm級のチヌだ。「おおおっ」筏に魚をあげてから喜びが湧いてきた(笑)。昨年の不調から今日も1匹釣れれば満足という気構えだったからだ。開始30分ではやこの日の目標を達してしまった。(もうこの1匹で今日は満足♪)と大事に針をはずしてビクの中に入れる。

 ゆっくりともう一度座って釣り再開だ。針掛かりは上あごの歯の奥の堅いところをがっしりと掛かっていたので針先を点検。異常なしを確認して餌を漬け団子を投入。この頃からかなり潮が走り始めた。完全フカセの仕掛けは団子が割れると同時にす〜〜っと前方へ道糸を走らせていく。例によって流れゆく糸に合わせて竿をあおり、引かれる糸に竿先で付いていきながら送り込む。これを5回ほど繰り返せば団子による集魚の範囲を超えると糸を巻き上げる。そうやって何度かやったときす〜〜と道糸が入っていった。糸ふけをとって合わせるとグイン!どうやらただよって流れてゆく餌をスパッと飲み込んで走った奴がいるらしい。手応えは先ほどよりも弱い。だからぐいぐいと巻き上げてぶりあげる。2周り程小さい25cmほどのチヌだ。針を飲んであがってきた。
 今日は針を重くして底すれすれを流すつもりであったがそれでもやはり吹き上がってる感じがする。なんとかこの流れの中で底スレスレをキープして流せないものか・・・かねてからこれについて考えていた。ここ宮島の筏は他と違って異様に浮いているチヌが多い。いや、どちらかといえば底より上棚の方が良型のチヌが多いときがよくある。だからどんどん糸をフカセて送り込んで行った方が釣果が上がることが多いのだ。常連の皆さんは完全フカセの送り込みにて驚きの釣果をあげておられる。郷にいれば郷に従えで僕もこの釣法を学んで取り入れればいいのだが、やはり自分スタイルでなんとか攻略したいのだ。僕の釣りスタイルはイメージ上ではあるのだが団子が割れてからフカセ状のハリスが底を5cm〜10cmズレて餌が底を這うというイメージで釣っている。この潮の流れでは団子が割れた後、どう考えても上糸が潮に押されて針(付け餌)がフワ〜〜ッと浮き上がってしまうだろう。ほんの少しの時間でも底を餌が這うようにするには・・・と、ここでかねてより考えていた釣法に切り替えることにした。それはよく見る筏釣りの仕掛けでは鉛を針上5〜30cmに打って、その鉛を底につける方法をとるのだが、その鉛をタルカン上につける・・・そう、浮きフカセそのままの仕掛けで釣ることなのです。これで、潮による道糸の吹き上がりを押さえ、餌の浮き上がりを押さえるというもくろみだ。まずガン玉2Bを打つ、このぐらいなら穂先が死なないのであたりが取りやすいのだが・・・残念ながら団子割れの後の糸の動きから見るとそんなに効果は上がってないようだ。そこでさらに鉛を重たく・・・6Bを打ってみた。これで糸は浮き上がって流れるような感じがなくなった。しかし、竿の穂先は真下に向いてしまってあたりが取りにくい。あたりの取りにくさは自分の目でカバーすることにしてこれで勝負だ。団子が着底して糸ふけを取ると竿先が突っ込み潮ぶれしなくなる。そこで巻くのを留めて団子割れを待つ。団子が割れるまでは約1分。割れたらほんの少しすっと穂先が上がる。この変化を見落とさないように穂先からは目を離さない。団子が割れたら自然にゆっくりと糸を10cmほど出して糸ずらしを作る。
                    

 4投目、穂先がブルブルと震えた後、ぐっと穂先が下がった。「来た!」思うとおりにあたりが出て魚が掛かったときというのはとっても快感だ。巻き上げ途中で2度3度と締め込んで上がってきたのはまた30cm級。これまたやっぱり針は上あごのど真ん中に突き刺さっていた。「いやな掛かり方だな。。。」チヌのこの部分は骨様でとても堅いところだ。針のたちどころによっては十分に針がかりしなかったり、針先が曲がってしまったりすることがあるのだ。最近はあまりこの部分に針が掛かることはなかったのだが・・・理由として考えられるのは今日使用しているオーナースーパー競技チヌ3号がその形状からこの部分に掛かりやすい?ということとチヌの食いが浅い?という事が考えられた。
 少し疑いながら次の団子を入れる。と団子が底に付くとすぐに反応がある。どうやら時合いのようだ。4,5投すると次の食いあたりが出た。グンっと竿を突き上げて合わせる。ギュンと乗って手応えからこれも同サイズ・・・でも・・あっ?巻き上げる前に掛かりバレしてしまった。チヌが寄っているときに底バレは御法度なのに・・・。焦ってすぐに次の団子を入れる。
 しかし、、よかった。まだチヌの気配は残っている。また、4投後に下がっている穂先がさらに下へ突き刺さる。ガッツン!完全に針掛かりした感触だったのにふっと穂先があがってしまう。「また底バラシかい。。」軽く巻き上げた仕掛けの先は針がなかった。掛かり切れだ。切れたところから見るとどうやら針のチモト部分で切れたようだ。何度ものきつい合わせでチモトによってハリスが傷つけられていたのだろう。少し疑問を頭に思い浮かべながらではあるが再度オーナーのウルトラ競技チヌ3号をケンでハリスを傷つけないように、また結び目からの糸の出がチモトの内側中心に来るように3度も結び変えて仕上げた。
 次は一投目で半分流したところで喰って走った。あまりに急な走りだったので(穂先が一気に突っ込んだ)合わせもぐい〜んと引っ張り感じになってしまった。「またバレる?不安ながらも中層までやりとりしてあげられたのだが、ここでふ〜〜っと軽くなった。針はずれだ。。なんともまぁ・・・連続3回バラシ。。。
 さすがにもうチヌは散ってしまっただろう。と思いながら団子を落とす。やっぱり穂先に出る魚の活性が感じられなくなってしまった。「・・・う〜ん。。でも、こういう静かになった後には大型が喰ってくることもあるんだよね。。」と気は抜かない。すると5投後、団子が割れて50cmほど流れた時にゆっくりとした重いアタリが来た。喰い押さえをしっかり見とどめて、ガッツ〜〜ン!ぴったりな合わせが決まった。突き上げた竿が止まる。「うん!大型の手応え。」じわ〜っと横へ動き出す。ぐいっっと頭をこちらに向けさててポンピングし、巻き上げにかかる。感触からして40cm越えとみられた。横への重い動きに合わせて竿をあしらい、やりとりする。時折急なつっこみにスプールに当てた親指でテンションを加えながら糸を出す。出すと言っても30cmか50cm。最初のつっこみ勢い分だけでテンションはきつめにしてすぐに頭をこちらに向けさせて。巻き上げる。つっこみの方向転換の際に一瞬テンションが緩むとその時が針はずれを起こすことになるからだ。やりとりはうまくはこんだはずなのに・・・なんと、、中層まで巻き上げたとき、ふっと針はずれしてしまった。「くっそ〜〜〜」・・・がっくり、力が抜けてしまった。しばし呆然としてしまう。
 やっぱり1年間のブランクがここに響いているのか?それともチヌの食いがが浅いからか・・・はたまたオーナーのウルトラ競技チヌ3号が合っていないのか・・・気を取り直して気合いを入れるために仕掛けをついにチェンジすることにする。ここまでやって仕掛けチェンジする時は、その仕掛けに信頼を持てなくなった時です。使用感として「オーナーのウルトラ競技チヌ」は付け餌の安定感はよいが、飲み込みが悪い、そして掛かりは滑りがないのと形状の特性なのか?唇ではなく歯にそのまま食い込む。なので、ハリス等は大型仕様にして合わせをきつく大きくする必要がある。そして口にかかるので小さい号数はばれやすい。今回は3号しか持ってきてなかったのだが、これを4号か5号に変えていればバレは防げたのではないかと考えられる。活性のいいときの対大型用の針と判断した。チェンジした仕掛けは、食いが浅いことと唇にかけたいのとで、ハリスは「パワード1.25号」長さは矢引、針は「オーナー競技チヌ2号」を巻く。
 でも、やっぱり時すでに遅し、、、連続4匹のバラシ、最後は型のいいのをばらしたためにあたりが遠のいてしまいました。時間は10:00、この日の時合いは9:00〜10:00の1時間が最高潮だったようです。
 その後は団子のからうちが続きます。からうちと言っても当然付け餌は潮下へと流して様子を見ながらです。30分もたつと魚の気配が戻ってきました。といっても団子をつついてくるほどの活性があるわけではありません。流してる餌がときおりもぞもぞっと触られる感じが出たり、餌が取られたりするようになったのです。団子が割れてす〜〜っと潮に乗せて流し持って行く途中ですっすと穂先が押さえられます。波の上げ下げとは違う穂先の動きを注意深く見取って、合わせます。グン!掛かりました。けれど、そう手応えは大きい感じではありません。あがってきたのは30cm弱のチヌです。あたりは連続するわけではありません。1匹釣ったら15分程の間隔を開けて次のあたりが出ます。ときには団子を突き割って、割れ出た付け餌を一発で喰ってきますがそれも次はまた間があきます。しかし、さすが宮島の筏ですね。魚影が濃いから好時合いがすぎてもこうやってチヌは釣れ続くのですから。型も一回り小さくなって27cm〜30cmとなりましたがちょうどおもしろいです。仕掛けを変えたのは正解だったようです。
 この後はから合わせは2回程ありましたがバラシは全くありません。針の掛かりどころも、喉の奥か歯の手前のくちびる、あるいは口横と危なげないところになりました。だんだん潮の流れも緩んできて、糸が垂直になりはじめたので潮に合わせて鉛を落とします。6Bから4B・・・さらに2Bへ・・やっぱり鉛は小さい方が穂先が生きてあたりが取りやすい。押さえ込みが見事に現れます。

 12時半、ついに潮が止まります。と共に北からの風が強く吹き出しました。時には突風も吹いて広い筏に適当に置いていた道具を押し飛ばしそうです。道具をちゃんと整頓し直して構えますが筏が強い風に押されてかなり宮島側へ移動しているのがわかります。朝から団子を入れていたポイントからかなりずれているのでしょう。団子を落としても全く魚の気配が感じられません。どうもこの強い風はしばらく収まりそうもありませんので仕方がない、この移動している筏の下に再びポイントを作るつもりでどんどん団子を打ち込みます。30分もした頃ふら〜っと周りにいたチヌが団子につられて寄ってきたのでしょう。喰って来ました。風が吹いても一定だったら筏も動かないのでポイントは安定します。しかし、ここで2匹程追加した頃から風のふきかたがしばらく強く吹くとしばらく止むといった感じになりました。これでさらにあたりは散発に・・・それでも適当には喰ってくれるので退屈はしません。
 14時前、ついに潮の流れが逆になりました。ほんとならここで筏の反対側を向いてやるところですが船の迎えは15:00です。残り時間もそんなにありません。1年ぶりに来たのに結構な釣果もあげることができたと満足していることもあって、そのまま釣り続けることにしました。ぐんぐん潮が動いて団子が割れた後は糸が筏の下へ潜り込むようになってしまいました。再び鉛を6Bに変えます。でも、やっぱりアタリは出ません。それでも30分ほどした頃、ぐ〜〜んと穂先を持ち込んで30cm級が掛かってくれました。さらに一つ追加したところで迎えの船が見えたので竿をたたみました。

2006年01月29日
野波瀬釣りデッキ 12:00〜17:00
                    0匹
 年末の竿納め釣行があまりに期待はずれで・・・・おまけに年が変わってからも週末は時化模様が多かったためなんと1ケ月も竿を出してなかった。こんなことも珍しい・・・(笑)。。ということで今回が今年の初釣りとなった。
 道具を用意してさあ出発と思ったら、なんとあんまり釣りに行ってなかったので活かしておいたはずの餌のシラサエビが全滅してしまっていた。「アイタタ・・・」仕方がないのでポイントによって餌を購入してからという行程を取ることになった。ちょうど国道は大きな駅伝大会が開かれており車まで混んでてなかなか前に進まない・・・ということで野波瀬到着は11:30になってしまった。
 天気は最高。気温も高く風も穏やか。予報からそういう日だったにもかかわらず、野波瀬の筏は人がまばらである。海もすっかり冬模様になって釣りものも減ってしまったのであろう。上がっている人はほとんどがチヌ狙いの人だった。洋上の筏へ行ってみてビックリ。なんと前回の時化で一番大きくしっかりしていた団体筏が流されてしまったということであった。この冬場は一番釣果がある筏なのに・・・ということで急遽5番筏を移動して団体筏の位置に据え付けてあった。
 人は少ないが、有望なチヌポイントにはちゃんと人が座っていた。そこでこの団体筏の位置にある5番筏はお一人しか上がられてなかったのでご一緒させてもらうことにした。
 用意をすませて団子投入は12時のサイレンを聞いてからになってしまった。お隣の方はフカセの浮き釣り。とても良い感じで浮きが流れているので「釣れるだろうな・・・」という感じであった。同じ筏の隣通し、楽しく会話をしながら団子を入れていく。するとまだ時合いには早い1時、隣の方の浮きに反応が出だした。なかなか入りきらない浮きだが何投か後にタイミングを計って合わせられた。するとがっちり針掛かり。クンクン小気味良い首振りをしながら上がってきたのは27cm級のチヌ。「小さいなぁ〜〜。ひょっとしてこんなのしかいないのと違うか?」と良いながら次の餌を入れたら、今度はスパッとキレイに浮きが入った。これは巻き上げる竿が止まる。力で引き上げ浮かせたのはよく越えて丸々とした43cm級のチヌだった。「今の時期はこれがほんとの大きさやろう」と次の一投。これがまたスパッとキレイに浮きが入っていき、合わせるとガッツーン!なかなか上がってこなかったのはこれまた丸々と太った45cm級のチヌだった。「この時間にこれだけ連続して食ったら何枚あがるかわからないですね。」と声を掛ける。ところが、この後南東の風だったのが急に北西の風に変わり、良く晴れていた空もぐんぐんと曇り暗くなってしまった。そうするとチヌの食いもピタッと止まってしまった。
 2番の筏ではこの時期の本時合いである3時以降にポツポツとチヌが上がっていた。話によると今年に入ってからもチヌの食いは順調で、釣り人があれば1日に筏全体で5匹平均あがっているらしい。数は少ないようだが型は40cmオーバー中心である。ただ、すでにチヌが群れで寄ることは少なく、筏竿では難しくなってしまったようである。釣られておられる人の釣り方はみなさん浮きでのフカセ釣りである。
 さて・・・僕の方はどうであったかというと・・・残念ながらここの日記に書く内容もないぐらいにアタリが出ず。餌のシラサエビがそのまま上がってくる状態だった。ようやく魚が触りだしたのは4時半を過ぎてから・・・残念ながら迎えの船が見えるまでにチヌがかかることはなかった。竿納めもボウズなら初釣りもボウズ。。。。今年の先行きを現しているのであろうか・・・・汗”
 しかし、やっぱり釣りはいい♪天気が良かったこともあるけれど、釣れないどころかアタリさえほとんど見なかった釣行であったがストレス解消♪とても気持ちよく帰ることができた。


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