2005年 釣行記

2005年12月25日
宮島西カキ作業場の筏 7:00〜15:00
                                                                                0匹
 今年の竿納めにと選んだ場所は宮島の筏です。今年の12月は例年にない降雪でこの23日にも降雪があり峠を越えるのを少し敬遠したいのとやはり竿納めには魚の顔を見たいということから選んだのです。
ところが・・・・

 この日は大知渡船の竿納め筏釣り大会。参加者は18名ですが僕の引いたくじは17番。やはりくじ運は悪いのです。昨年の大会では道具が他の筏に降ろされるというハプニングがあったのですが今回はそうならないように早めに道具を固めて置いたので大丈夫でした。
 筏を下りるのは最後なのでゆっくりしたものです。さて、筏について同じ筏で竿を出す釣り人と挨拶を交わし、釣り座選びのじゃんけんです。これは勝たせてもらったのですが、ここ宮島の筏の多くに見られるようにやはりこの筏の上にも屋根があります。そのために竿が長いと合わせたときに屋根の鉄骨に竿があたってしまうのです。カキ筏寄りの方がいい場所とは思いつつも反対側の屋根の切れた方を選びます。でも、初めの潮流れ方向は針金が乱雑に置いてあり釣り座をかまえにくい・・・仕方なく同筏の方に断って少し近いけど筏中央に釣り座を構えます。
 いよいよ釣り開始。気温が低く手がかじかみます。手洗いバケツに水をくんで手を突っ込むと「冷たい!」かなり水温は下がっているようです。ここ宮島の筏は冬でも筏下にはたくさんのチヌが付いており団子は30分も入れるともうチヌは食ってくる・・・・はずだったのですがどうも様子が違います。なんとも最初から全く魚の気配がありません。付け餌のオキアミ生がそのままあがってくるのです。「う〜ん・・・」それでも時間が経てばチヌも動くだろう・・・と餌はなくなりませんがそれでも糸を巻き上げて次々と団子を入れていきます。
 しかし全く音沙汰なしです。同席の方はそれでも少しは餌取りがいるようで時々合わせを入れてます。こちらは全くです。9時半を越えた頃、やっと少し魚の気配を感じました。「おや?やっと動き出したかな?」と思ったときに隣の方が合わせます。パシッ!うまく針掛かりしたようで巻き上げに掛かります。軽く素直に上がってきますがクンクンと首を振るのでチヌらしい。ここのレギュラーサイズの足の裏かな?と思っているとふわ〜〜顔を出したのはでかい!「思わずでかっ!」と声を出してしました。いくらも抵抗を見せずにタモに収まったのは45cm級のチヌでした。どうしてあんなにおとなしかったのか?それだけ水温が低いのだろう・・などと同席の人と話しました。活気が出るか?と思ったのですが、その後はまた音沙汰なしが続きます。30分後、団子の僕の餌を少しだけ触ります。「ん?ひょっとしているの?」団子が割れるのを待ちます。割れて待つことしばし、竿先がふるるとふれます。その後スースーと竿先が入っていきます。頃合いを見計らって・・・バシッ!と合わせたつもりがガキン!!上に跳ね上げた竿が屋根の鉄骨にあたってしまいました。竿は折れなかったのでほっとしましたが、魚も掛かってません。あのタイミングで合わないわけはないのだが・・・もう一度食ってきてくれるかとも思ったのですが残念アタリは続きませんでした。
 11時には潮止まりになり。その後潮代わり・・・流れが反対になります。この日は潮の流れが緩かったのでそのままの釣り座でもできそうでしたが反対向きは屋根のない沖側で竿が出せるので僕は釣り座を変わります。同席の人はそのまま釣り続けるということでした。昼を越えて陽射しも刺すようになり水温も少しは上がったとも思われたのですが残念ながら変化無しです。今日はこんな調子では他の人たちも釣果がないのでは??竿仕舞い前にちょっと4Bの鉛をかまして底に餌を止めてみましたすると・・・今まで餌もそのままだったのに餌取りアタリが出て餌がなくなりました。「活性の低い今日はこの釣り方が正解だったか・・・」と思ったときはもう遅い。時間切れでした。
 船が来るまで同席の人と会話しましたが、やはりいい食いアタリはあのチヌの時一度だけだったということでした。途中カキ筏の下をのぞいてみられてましたが魚という魚の姿はまるで何も見えなかったらしいです。しかし、筏から上がってみてビックリです。というのは他の参加者の人たちはさすがに少し数は少なかったようですがそれなりにちゃんと釣果を上げておられたのです。話を聞いていると「餌が持たん。餌取は手のひら級のチヌやった。」ということで???優勝はこの同席の方が釣られた45cmのチヌでした。どうやら降りた筏が宮島の筏にしては魚影が極端に薄いところだったようです。
 最後の竿納めがこんな記事にならないような釣りになってしまって・・・悔いが残る竿納めとなってしまいました。・・・・ということで写真も無しです。。。
2005年12月10日
野波瀬釣りデッキ 11:00〜17:00
                    26〜37cm 3匹

 今月早々に降った初雪は初積雪となりました。雪がやんで一段落した日曜日、これまでずっと時化で竿が出せてなかったで寒いとは思いつつも釣行してみました。
まだ時化後なので、海を見て白波が立ってたらUターンして帰ってこようと
思いながら氷雨の降る峠を車で越えます。
 しかし、野波瀬についたら思ったほど風もなく、こんな時間なのに常連さんと一緒にもなったので船に乗りました。行きの船の中で常連さんと「どうせだから一緒に団体の筏でやろう」と誘っていただいたのですが、筏へ行くと団体はすでに人も多く、また2番の筏にこのBBSで知り合えたSeiさんの顔が見えましたのでSeiさんと一緒の筏に降ろしてもらい、隣に並ばせて頂いて二人でお話ししながら釣らせて頂きました。

 挨拶を交わし、準備を終えて僕の団子入れは12時のサイレンと共です。
Seiさんは朝からやっておられたようですが、どうも小アジが多く釣り辛いと言うことでした。団子を入れて様子を見ますと魚の気配があります。やはり小アジが多いようです。それに小ダイ、カワハギ等々?ここのところ餌取のいない3番でばかり竿出ししていたのでこの餌取りがなんだか頼もしく思えます。時折Seiさんと会話をしながらですから餌取り相手の団子入れもいつもより楽しく短く時間が過ごせました。  風・潮の流れ・餌取りの状況から感が働きます。海の底から離れた筏の上なのですがなんだか魚の気配を感じちゃうんですよね(笑)。「今日は来そうな気がしますよ?」なんてことをSeiさんに言いました。でも、このころには朝からやっていたSeiさんはそろそろしびれがきていたようで、「つい、来ないからもう早く筏を上がってしまおうと思ってしまうんですよね」と言っておられました。ここのチヌはほんと時合いまでは全く音沙汰がないのでその気持ちは十分わかります。この日もやっぱり4時までは小アジや小ダイは時折顔を見せてはくれますがチヌの音沙汰は無しです。
 4時の便でほかの釣り人はみんな上がってしまわれました。少し小アジの餌取りが静かになりました。「さて、そろそろ・・・」なんて言っているうちに、隣のSeiさんが合わせます。ガッチン!竿が止まって本命が掛かりました。さすがSeiさん、落ち着いた竿裁きでこれを浮かせます。コクンコクンと首振りを見せて上がってきたのは27cm級のこの日初獲物のチヌです。

「やっぱりきましたね。このサイズならまだまだいるかもですよ。」と言う僕の言葉にちゃんと応えてくださってすぐもう一匹!「おお〜いいな♪」と思っていたらこちらにもチヌのあたりがきました。竿先をククク〜ンと押さえ込んでくれます。持ち込みを感じて竿をはねるとガツン!です。心地いい首振りを感じながらあげたのはやはり同じサイズ27cm級のチヌでした。しかし、残念ながらこの後また小アジの群れが帰ってきてしまいます。この間わずか10分ほどでした。

 「う〜ん・・・まだチヌはいるはずなんだけどなぁ・・・」小アジに邪魔されながらも団子を入れ続けますが、チヌは食ってきてはくれません。なんとか小アジを蹴散らすくらいチヌの活性があがらないかなと頑張りますがなかなか・・・時間は4時45分になってしまいました。船が来るのでもうしまわないと・・・というときになって、少しだけ団子をつつきます。「ん?ひょっとして?」再度僕の竿にチヌの気配です。団子が割れてモゾモゾ・・・でもちょうど通り過ぎた船のうねりにあおられてしまい入り込んだ竿先はすぐに上がってきてしまいました。いるぞ!と確信できたので大きいモエビをよって針に刺して入れます。団子が割れるとク〜〜〜〜ク〜〜〜〜と竿先が入って止まり ガツーーーンです。これは少しさっきと違って重たい・・・道糸0.8号ですから丁寧に少しスプールに当てた親指をゆるめ糸だししながらあしらって、タモに入ったのは37cmのいい型でした。「まだいるぞ!」と次の一投、これが連チャン。もう一匹27cm級を追加します。まだまだ気配があったのですが残念ここで船影が見えて納竿です。悔しいけれど仕方ありません。冬の時期はこういうことが多いのです。
 今回は知り合えた方と仲良く隣同士に並んで座り、おしゃべりしながら釣りをしてして、さらにチヌの顔を二人しておがめるなんて最高でした♪
2005年11月20日
野波瀬釣りデッキ 11:00〜17:00
                   28cm 1匹

 今日はがんばって釣るぞ〜〜!っといつも前の日は気合いは入っているのです。
それでも結局は例によって11時筏上がり。。
 空いているポイントは・・・・遠目で一番やりたい団体と可能性の高い2番の良いポイントには人影が見えました。3番には誰も上がってません。そこで「時間も時間だし、仕方がないよね。」と船頭に3番に船をつけてもらえるように頼みます。
 さて、筏に上がってゆっくりと見回してみるとびっくり。団体筏は人はたくさんいたけれど狙いの場所には竿が出てません。隣の2番も人はいましたが一番ねらいたいところが空いてます。ガ〜〜ン!けれどすでに船は筏を離れていました。あきらめて誰もいない3番でどこに竿を出すか悩みます。昨年よかった北向きの角に惹かれましたが向側に2番から浮き釣りをしてる人がいます。それに、昼からの北風も予測されます。悩んだけれどこの3番の浮き釣り1番ポイントである南西の角に釣り座を決めます。
 仕掛けは道糸0.8号・ローリングサルカンでハリスをついでハリスは1.2号・針はがまかつの  8号を結んで鉛をつけないフカセ仕掛けです。今年の団子はアミエビを抜いてます。まずマルキューの粗挽きさなぎ1kgと押し麦を500g入れて海水をじゃぶじゃぶ状態に入れかき混ぜて10分ほど放置します。これでアンコのさなぎと押し麦に十分水を吸わせます。それからマルキューのムギパワーを一袋入れかき混ぜ、最後に紀州マッハ攻め深場を一袋。しっかりとかき混ぜてできあがり。この紀州マッハ攻め深場ベースの団子だと、割れ加減は水加減にかかわらず握り加減で調節できるのでお気に入りです。刺し餌はモエビ主体。オキアミも持ってきてますが、これはチヌがモエビを食い渋った時用です。
 釣り初めは餌入れしたところにいた魚が腹を空かせてすぐ食いついてくるのでいい食いアタリが出ます。しっかり竿先を押さえ込んだアタリをとらえて合わせます。ところが・・・食い込ませたらどうも全部根に持って行かれるようです。がっちり合わせが効いているはずなのに根掛かりです。どうやらこの場所は底に沈み魚礁があったようです。
 団子の餌うちを無駄にしたくないのでできるだけ場所変えはしたくありません。団子の投入点を少し変えて釣り続けます。1時間ほどなんとか根掛かりをかわしながら続けたのですがお昼のサイレンが鳴るのと同時に北の風が強くなってしまいました。ここ3番は筏の固定が悪く、風が吹くと大きく筏の位置がずれてしまいます。団子の投入点を変えてもどうしても団子投入ごとに根掛かりしてしまうようになってしまいました。・・・・悔しい・・・けれど仕方ありません。場所を変えることにします。サルカン部分に10号の鉛をつけて底の状態を探ります。どうやら反対の東南角は根掛かりがないようです。そこで風と真反対になるように竿をセット。ポイントの作り直しです。・・・・ところが・・・またまたこの場所が根掛かり・・・それも巻き上げ途中で掛かります。どうやらロープのような物が底付近にあったようです。メバルが喰ってきてくれたのですが2匹は巻き上げ途中で根掛かり(^^ゞ ・・・ここでも5回、根掛かりハリス切れをしてしまい、再再場所替えを余儀なくされます。

 1mほど横にずれて筏の角に移動してまたまたやり直しです。もう時間も2時近くになっており、この日は釣れる気はしなくなってしまいました。風も弱まる気配がなく、もう止めて筏を上がりたい気分です。「まあそれでも来たからにはボウズ惨敗でも最後まで戦おう・・・!」と変な使命を感じて粘ります(笑)。2時を過ぎてからではポイント作りは間に合わないのです。期待はこのポイント近くにもとからいたチヌが撒き餌に誘われて食気ついて餌を食ってくれることだけです。あきらめ半分のむなしい団子打ちを続けます。
 ところがほんの1mほど横にずれたこのポイントはちょうど竿先前方にゆったりと潮が流れ、とてもいい感じなのです。ひょっとして釣れるのでは??という感じさえしてきます。団子が割れるとすぐに餌取りが付け餌のモエビをかすめ取っていくのに変わりはないのですが、釣りストレスがなく気持ちよく団子打ちが続けられます。
 しばらく続けていると軽く竿先を押さえ込みました。グンと合わせると根掛かり・・・竿先が止まってしまって動きません。「ありゃま・・・ここでも根掛かりするのか。。」と道糸を手に巻いて引っ張ります。すると・・・ん?じわっとですが糸が上がってきます。ん?んん?糸を離して竿を持ち、リールを巻きますとこれが巻けるのです。ぐーんと持って行くような引っ張りを時々感じながらポンピングして巻き上げると・・・・・うっへ〜。。。なんと足八本のミカン色。。そう、マダコです。おいしい獲物ではありますが、こいつが針に掛かってしまうと底から雑巾を上げるのと同じようなもの。。。魚がびっくりしてしまう。。。希望の光はまたまた小さくなってしまいました・・・・。
 風は相変わらず北が吹いていますが少しではありますが勢いが弱くなったような気がします。この日はこの風が強いと言うこともあってか、常連さんを含む僕の他の釣り人は全員4時の船で上がってしまわれました。広い筏群の中にぽつんと一人取り残されて寂しい感じがします。
                               
 静かにじっと見つめる竿先がなんだか釣れる信号を伝えてくれました。「ん?まさかいるのでは??まさかね〜。」などと思いながらも竿先を見つめる目に自然と力が入ります。そう感じてから2投目、なんとククンクック〜〜とアタリが出たのです。タイミングズバリで竿先を天に突き上げます。ガン!!!掛かりました。クンクンと首を振ってくれます。「これはチヌだ。下手うってばらさないように・・・」と丁寧にあしらいます。何度かの軽い締め込みを味わわせてくれて上がってきたのは28cmほどの今年初のチヌでした。
 うれしいうれしい♪このサイズならまだ数がいるかも。。。とすぐに次を入れました。しかし・・・続けて喰ってくれるような竿先の動きではありません。「やっぱり寄せきったわけではないか・・・魚影は濃くないな。。。でも、続けていたらもう1,2匹はくるかも。」しかし残念ながらその期待は消されてしまいます。なんと2投後にまたしてもマダコが上がってしまったのです。「・・・これで終わった。。」やっぱりその後は迎えの船が来るまでアタリは出ませんでした。でも、あきらめていたのにそれでも今年初のチヌの顔が見られたのでよかったです。


2005年11月12日
野波瀬釣りデッキ   11:00〜17:00
                                                                         0匹
 今季初の釣行です。
 出足はやっぱり遅く、漁協着は10:40支度を調えて11時の便で筏に渡してもらう。天気予報では風速2mとあったのに、港内を出ると意外と風が強い。ビューという風音とともに西から白波が走ってくる。
 「この風ではポイントが限られてしまう・・・か。」どこに渡してもらうかかなり悩んだが、人が少ない3番に降ろしてもらった。しかし、やはりこの西風によって筏がかなり押されて位置が動いてしまっている。「こりゃいかん。風がおさまると筏の位置が動き、ポイントがぼやけてしまうではないか。」と思っても後の祭り。船は筏から離れてしまった後だった。動いてしまう筏のどこを釣り座にしようかと思ったけれど、2番向き西側に決めて竿を出す。
 団子は「荒びきさなぎ」と「ムギコーン」を十分海水に浸してベースの「紀州マッハ攻め深場」に混ぜ込む。付け餌はシラサエビ。これを毎投団子に5,6匹包み込む。やり始めにぐーっと穂先を押さえ込む食い込みアタリが出る。けれど合わせても針に乗ってこない。何投か繰り返してやっと掛け合わすとこれは餌取のイソベラだった。
 この位置の底はきれいな砂底のようだった。なので餌取りもそんなには多くはないが、それでもやはり団子が割れると1分もたたないうちに付け餌はなくなってしまう。昼過ぎ、風が北に変わった。当然のごとく筏の位置も動いてしまって、またポイントの作り直しだ。風が強くなったり弱まったりするごとに筏は大きく動く。ポイントが悪かったのか今日は潮が悪かったのか最終の5時まで粘ってみたが結局・・・・団子を突き割に来る魚は集まらない。団子が割れて付け餌が出たら軽い引っ張りアタリで餌をとられる・・・このリズムが最後まで変わることはなかった。釣れたのは餌取りのイソベラが数匹と巻き上げる途中に針に飛びついてきた小アジが1匹だけ。。。
 久しぶりに顔を合わせた常連の名人さんが最終まで粘る僕につきあってくださった。名人さんも今日はアタリがなかったということであった。帰りの船で今年の状況を聞いたが、今年はいつもの年とはチヌの付き場が少し違うと言うことだった。10月まではかなり食いがよかったらしいが11月に入って食いがだんだんと落ちていると言うことだった。今日は全体で2枚しかチヌは上がらなかったらしい。今季の初釣行がこれとは・・・ちょいと気合いをそがれてしまった。
2005年02月27日
宮島西カキ作業場の筏 7:30〜14:30
                                                            22cm〜27cm 9匹

 2月も最終週ということで今回が今期最後の筏である。この最後の日に、宮島西筏への渡船をされている大知渡船さんから、「筏チヌ釣り大会」にお誘いいただいた。
 朝、集合場所のアクア釣具店に向かう途中、粉雪が舞う冷え込んだ朝だったが、日中は昼過ぎまでは風もなく晴天で、暖かささえ感じるいい釣り日和だった。



 抽選で選ばれた筏は今まで上がったことのない宮島寄りに位置する筏であった。これまでよりかなり島に近い場所だったので、水深が浅いかと思ったが、そんなにはかわらぬ手尺で13mというところだった。
 大会だというのに渡船の大知さんに大変な迷惑をかけてしまった。というのは「さあ筏へ」とあげてもらうときに僕の荷物が一つないのに気づいたのだ。それは団子のバッカンだったのでそれがないと釣りにならない。そこで全員を筏に渡した後で捜してもらったのだ。何度も「港に置き忘れたんでは?」と問われたが、そんなはずはない。荷物は自分で確認して積んだのだから。考えられることは先に筏に降りた人のところに間違えておろされてしまったことだけである。ということで先に着かれた人のいる筏を回ってもらったら、案の定釣り支度をしておられる人に忘れられたかのように僕のバッカンが置いてあった。こんなことはこれまで何百回と筏に渡ってはいるが初めてのことである。船長と僕が釣る筏で一緒に釣る方には大変な迷惑をかけてしまった。さて、やっと釣り場の筏におろしてもらい、空いている方の釣り場で準備をする。
 僕はほとんど筏に上がって団子を作り始めるのでこの日もこの一騒動が終わってから団子作りだ。これまでより少し浅いとよんで、早割れする団子に作り上げた。釣り開始はほかの人たちとは1時間ぐらい遅れてしまい8時だ。

 さて、今回は何投目から喰ってくるか?ここ宮島西の筏は筏回りにすでにチヌが居着いており、団子の寄せ餌効果が出なくても喰ってくるのがいつものパターン。ところが・・・・この日、この筏は違っていた。最初から何回繰り返しても付け餌のオキアミがそのまま針に残って上がってくるのだ。「あれれ?いつもと調子が違う?」それでもそれはたまたまだろうとタカをくくっていたのだが、そのままアタリもなく付け餌が上がってくる状態が1時間続いた。

                       

 隣の乗り合わせた方も食いが悪いと言われていた。けれどそこはさすがに常連さん。完全フカセでうまくオキアミを底にハワセながら潮に乗せて流していき、ぽつりぽつりとちゃんとチヌを上げておられる。それも30cm前後と型のいいチヌだ。筏の沖にいる良型のチヌのところまでうまく餌を流し込んで食わせておられるのだ。しかしそれも潮が前方にあるカキ筏に流れていた間だけでその後すぐ潮の流れがカキ筏と垂直方向に流れ出してからは、止まってしまったようだった。
 9時半になってようやく僕のところにもチヌが寄ってきてくれたのか、やっと喰いアタリがでた。一発でうまくかかる。取り込んだのは23cm級のここのレギュラーサイズ。どうやらこれでボウズは逃れられたのでほっと一息である。その後も反応があるが、どうも食い込みが悪く、餌のオキアミの頭だけつつかれたり歯形だけがついてきたりという感じだ。なんとか出た喰いアタリを合わせたとき、バキッ!と言う音がした。頭の上にある作業筏の屋根に竿が当たってしまったのだ。当然アワセが中途半端になってしまい針掛かりが甘かったのだろうすぐにバレてしまった。続けてまた出たアタリを合わせてバギッ!これも針がはずれてしまった。屋根下を少しはずしてはいたのだが、それでも潮の流れが横向きなので糸の走りと直角に合わせようとすると屋根に当たってしまう。仕方がないので少し場所移動する。「さあ、今度は大丈夫だぞ。」と思ったのだがアタリが消えてしまった。チヌの群れが寄り切っていたのではなかったようだ。
 それからも餌をさわるアタリは時々しか出ず、それも少し連続でアタリがでたなと思ったらピタリと気配が消えるという妙な感じの繰り返しでリズムに乗れないまま時間は過ぎていった。変なことにダンゴが割れる前に団子をつつく。海の中をのぞき込むと無数のコノシロが群れていた。どうやらこのコノシロが団子をつついているらしかった。
 10時半頃になってようやく感じが変わってきた。ダンゴが割れていくらも待たないで喰いアタリがでるようになったのだ。隣の方もリズムが上がる。どうやらやっと本調子にチヌが団子に寄ったのだろう。僕も連続でチヌを上げる。けれど残念ながらこの日は11時になったら筏の反対向きに釣り場を変わらなければいけない大会規定があった。せっかく本調子になったポイントを後ろ髪引かれる思いで捨て去り、場所替えだ。
 一緒に釣っておられる常連さんは竿が短く頭上の屋根は影響されないようだったが僕は竿が長く(1.8m)竿を立てると作業場の屋根に竿が当たってしまうので屋根をさけられる前半の釣り場の背中側に再度座らせてもらうことにした。「さあて、またポイントの作り直しか・・・」と団子を打ち始める。
 案の定餌は何度入れてもなくならない。しかし、お隣の常連さんはそんな状況でも餌を潮に乗せて20m先までも流し込み上手に型のいいチヌを上げておられる。
 場所替えして1時間ほどした頃からようやく時々喰いアタリがでるようになったがこれも散発で2,3度続いたと思ったら1時間もさっぱり音沙汰なしという感じで結局最後まで調子は上がることはなかった。うまくまたもう一度団子に寄ってきてくれないかと団子を入れ続けたのであるが状況変わらず気がついたときは納竿時間の14時半になってしまっていた。
 結局レギュラーサイズが9匹。常連さんはそれでも30cm級を4枚交えて15匹釣っておられた。大会としては全く成績がふるわなかった。けれど、大会参加という形で今期の最終釣行を終えられ、「小さいのが9匹」とは言うもののこの時期にチヌのアタリを見ることができ、かつ弱いながらもチヌの首振りを竿で感じることができたのだから僕としては大満足の釣行であった。



 お世話になった大知さんに、「また、来年寄らせてもらいます」と挨拶をして帰路に向かった。
 ちなみにこの日の優勝魚は39.6cm。この日30cm以上は10枚は上がっていた。また少し前には50cmも顔見せしておりだんだんとここ宮島西筏も型の良いのが上がりだしたと言うことだった。
2005年02月11日
野波瀬釣りデッキ   11:00〜17:00
                                                0匹

 3週間ぶりの野波瀬はひさしぶりな感じがした。
 聞くところによると先週ぐらいから結構大型があがっているらしかった。
 この日は天気はよいものの北西の季節風がけっこう強く、気温もあまり上がらなかった。けれど風は一定に吹いておりうまく風下のポイントを攻めれば釣りがしずらいというほどでもなかった。
 毎年2月頃からはここでは団体の筏でしかチヌは姿を見せなくなる。この日も団体筏へと思ったのだが西風が強いときでもできるポイントにはすでに人が入っていた。そこで、風下に向いてもチヌが出る可能性のあるところ・・・・と3番の筏に上がった。
 団子を入れ始めた最初は竿下にいる餌取が竿先を引き込んだがそれもすぐ消えて午前中に二つほどメバル(20cm級)が来ただけでその後はオキアミの付け餌がそのまま上がってくる状態が続いた。
 日がだいぶん長くなったので夕方の好時合いは日落ち近くと言うことで16時以降だ。ここ2週間ほど通った宮島の感覚が残っており、アタリもなく時間を過ごすのは暇すぎて我慢がつらい。辛抱辛抱で耐えて時合いを待つ。
 さてそろそろいい時間かなと時計を見てみてビックリ!16時半になっていた。気合いを入れて餌を底に落ち着かせてじっくり待つとやっと餌をとるようになっていた。けれど食いアタリにまではいかない。餌をつついている魚は何だろう?と思ったがそれも確かめるまもなく迎えの船がくる時間になってしまった。
 この日は一番好ポイントの団体筏でもアタリなしだったらしく筏全体でチヌの姿は見られなかった。
2005年02月05日
宮島西カキ作業場の筏 7:00〜15:00
                                               22cm〜27cm 12匹
                 30cm,36cm 各1匹 合計14匹

 出航は7時、今回も結構たくさん釣り人はいるが、長竿&フカセの人の方がこの時期は多いと言うことであった。
 僕が今回あがった筏は前回の筏よりほんの少し西にある筏で水深は17m(手尺)である。2回目という事でかなり勝手がわかる。今回は朝間は下り潮、西流れなので筏から西を向き、釣り座はカキ筏に近いところに決める。



 用意をすませ、第一投は7時半。ここは野波瀬の筏とは違って最初から喰ってくる。はてさて今回は1匹目はいつくるだろうか・・・。潮は思った通り西に結構走っている。前回の反省を元に今回はこの潮対策にフロロの0.8号をリールに巻いてきた。早潮に道糸を押さえられて餌が吹き上がってしまうのを極力さけるためだ。
 最初の一投こそアタリはなかったが、今回は3投目にこの日初のアタリが出た。ダンゴが割れて少し餌を流したときにチョンチョンと前アタリがあった後す〜す〜と竿先を持って行った、すかさずアワセを入れるとうまく合った。巻き上げるときに2度3度と首を振りながら軽く抵抗を見せる。「ん?少し型がいいかな?」道糸が0.8号なので相手の引きを少し意識しながら・・・それでも糸を出すような事はなくあがってきたのは25cm級のチヌ。「最初からちょいといい型だな。」前回釣ったチヌはこれより一回り小さかったので25cmでもいい型に見える。



 それからは調子よく5,6投に一回ぐらいの割合で同寸のチヌがあがってくる。とは言っても積極的に団子にアタックしてくるというのではなく、回りをふらふらとしてたチヌが餌をついばむといった感じの喰い方は前回のパターンと同じである。
 「今日はこの調子で釣れ続くのかな?」と期待したが釣り続けるほどにチヌが浮いていくような感じがする。ダンゴが割れてから喰いアタリが出るまでの間隔がだんだん長くなり、餌が遠くへ流れてからアタリが出るという感じになってきた。9時半までに同寸のチヌを8枚上げたがそのころにはかなり浮いている感が強くなった。餌が吹き上がってからやっとつつくという感じになってしまったのだ。「これだけ流れるとよほど食い込ませてから合わせないとアワセが効かずにバレちゃうぞ。。。」と思いながらアタリを合わせたらやはり針掛かりして2,3m巻き上げたところでばらしてしまった。「まぁここのチヌはいるのだから・・・」と相手を甘く見てしまってその後も2回連続同じようなバラシをしてしまった。
 ところがやはりこれがいけなかったのか、この後アタリは途絶えてしまった。食い込むアタリはなく、竿先をピピンとはねさせるアタリだけで餌がなくなる。「これもチヌなのかなぁ」と半信半疑で合わせてやるとあがってきたのはフグであった。どうやら団子の着底付近にはフグがたくさんいついてしまったようだ。今回は団子の中にこの宮島西で釣る人がみんな混入するというオキアミを1kgほど入れたのだが、これが裏目に出てしまった。底についたフグは離れないようでその後もずっとフグのつつきに終始する。ふと投入した団子が沈む様子をよく見てみるとなんと、肉眼で確認できる程度の水深のところ(約7m?)にチヌが群れて浮いており、団子投入による水面でのバラケた餌が流れ落ちていくのを喰っているのが見えた。この見えるチヌは型がよく30cmは超えていそうだった。それが3匹、4匹と姿を見せている。「こんなにも浮くのか・・・」である。

                    

 その後潮が緩んだ。まだまだ潮止まりまでには時間があるはずなのに餌は沖へ流れて行かなくなってしまった。これまで経験した釣り場だったらこの潮が緩んだときは餌を底に落ち着かせることができてアタリをうまくとることができるチャンス時なのではあるが、ここ宮島西では前回もそうであったが今回も・・・潮が緩むに連れて当たりが遠くなり、潮止まりと共にピタッと食いがやんでしまった。チヌの食いが止んだと言っても魚のつつきはある。けれどこれらはピンピンと穂先が跳ねてそれで終わり。餌取りのフグである。餌が浮いたらすぐ、また、餌を底につけてそっとしておいても同じようにフグに餌をとられてしまう。
 こういう状態が3時間も続いた。これまでにあげたチヌは8匹。今日は型が良くそのほとんどが25cm〜30cm級であったが、それでも早くから3時間もアタリが出なくなってはなんかもの足りない感じがする。
 1時半をまわった頃、潮がゆっくりと手前に押してきだした。満ち込みに変わったのだろう。それと同時にやっと再びチヌの気配がしてきた。・・・と思った途端に喰いアタリが出た。久しぶりの一匹はこれまた26cm。0.8号なので無理をせず頭の振りを感じながらあげる。
 このチヌの針をはずし、すぐ団子を入れる。竿を放して魚をビクに入れる、昼食の後かたづけをして竿先を見るとかなり力強いアタリが出ていた。すかさず竿を持ってアタリについて送り込む。グ〜〜と持って行ったところで合わせるとゴンと一瞬竿が止まる。今までにない重さが伝わってきた。こいつはさすがにちょいと糸をゆるめて右・左にと走るのをあしらいながらあげていく。上がってきたのは黒々として厳つい顔をしたやつだった。これはこれはとタモを構えてすくい上げる。しかしすくい上げてあらためてみてみると、その顔つきから感じたほどは型は大きくなかった。35cmクラスであろうか。それでも今までの小型とは違う型に満足である。それと共に0.8号道糸でこの型と対峙してもまだゆとりがあったので、かなり0.8号道糸に自信を持つことができた。


 その後2連発であげた頃から潮が走り出し、筏下へと糸が入り出した。これでは糸を送りにくい。そして、魚信も遠くなってしまった。普通なら潮向きの東方向に釣り座を変えてやるところだろうがこの日はすでに時間が14時をまわっていた。納竿の時間までにあまり時間もないのでそのまま続けることにした。けれどやはりあまり良い当たりはその後出ず、25cm級2匹を追加したところで竿をたたむ時間となった。

     
2005年01月29日
宮島西カキ作業場の筏 7:00〜15:00
                                               20cm〜26cm 12匹

 今月号の「月刊釣り情報」を見てビックリした。
 記事によるとこの喰い渋り野時期になんと小型ではあるが一人に30〜50匹もチヌが上がっているというのだ。場所は広島県宮島。宮島の筏は一昨年掲示板にて「よっし〜」さんに紹介され、誘われていて一度は行きたいとは思っていた場所だ。
 前に紹介していただいた渡船屋さんはお客さんが一人だけの時は出船しないと言われ、僕はいつも一人釣行なので行きづらかったのだが、今回「月刊釣り情報」で紹介されていた「大知渡船」は一人でも出船するということだったので行く決心が付いた。
残念ながら出船は一便だけで朝7時の出船。僕の所から集合時間の6時半に着こうと思うと家は4時半出。朝早の弱い僕には辛い時間だ。
 けれど行ってみてビックリ。高速道路で1時間半の道のりだが、集合場所の「アクア釣り具店」はIC出口降りてすぐ。らくちんな行程だった。「初めての釣行」と電話で伝えていたら釣場の状況を詳しく教えて頂いたり乗船までの引率等々とても親切にお世話してくださった。いたれりつくせりで恐縮。
 乗船場から釣場までは10分足らず。釣り場は宮島の西側のカキ養殖筏群の中に設置された作業筏だ。大きくて作りのしっかりした筏、また、この渡船屋さんは一グループ一筏を基本として釣り人を降ろすそうで、僕は一人なので一人で一筏である。潮は筏と平行に東西へ流れると言うことで広い筏のどこを釣り座にしようかと決めかねてた僕は上げ潮も下げ潮もとよくばって潮の流れと垂直方向の真ん中を釣り場と決めた。水深は手尺で15m。深場の野波瀬と比べると大変釣りやすい。それでも僕が乗った筏がここでの一番水深の深い筏だと言うことだった。
 釣り方は・・・とちと思ったがいつもの野波瀬釣法でどこまで通じるか試してみようと同じ仕掛け、同じ団子でやり始めた。
 3投目で早くも餌をつつく気配が現れた。仕掛けをあげてみてビックリ。オキアミがスパッと噛み切られている。どうやらもうチヌが餌を食いに来たようである。
 7投目でスス〜と押さえ込む喰いアタリが出た。ガンと竿を突き上げると掛かった。引きは弱く、首振りも感じない。上がってきたのは20cmほどのチビチヌだった。時間は8時。団子を入れ始めて30分ほどだ。
 団子を入れるたびに餌をつつく、それは全部チヌのようであったが、喰いアタリにまではいたらない。どうやらチヌが小さくて餌を一のみにできないようである。団子はつつかない。さすがにこの時期、団子餌を食べることはないようだ。握りを甘くして団子の割れを早くし、喰いアタリを見る楽しみを数多く出させる。団子が割れたらすす〜と穂先で流れについていく。かなり流されて餌が浮いたのではというところでアタリが出る。チヌは浮いているのだろうか?
                        
 こんな感じでしっかり喰いアタリが出た物だけを会わせてポツリポツリとチヌをあげる。しかし型は小さく、タバコサイズの子チヌまで上がってくる。当然こいつは傷つけないようにそうっと針をはずして放流。ちょいと型のいいので25cmほど。しかしこのくらいになるとあげるときに少しは抵抗を見せ、首振りも感じる。
 そのうち潮が走り出し、いつもの完全フカセではあっという間に流されて喰い辺りをとれなくなってしまった。鉛を変えながら送り込んでやってみたが餌を落ち着かせることはできない。それでも時々は団子が割れてすぐに喰いアタリが出てチヌが釣れるのだが・・・鉛を4Bにして底につけ道糸をたるませて餌を止める作戦に変えたが、これでもいくらも餌が底に落ち着かず糸が横に走ってしまう。
 釣りにならない状態がしばらく続いたが急に潮が緩んだ。満潮の潮止まりだ。「これはチャンス」と思ったが逆に潮が止まると喰い辺りがピタっと止まった。上へ餌をあげて落とし込むように誘うことで2つほど釣ったがそれっきりだ。結局潮止まりの間はこの2匹だけだった。
 再度潮が動き始めた。今度は先ほどと正反対の方向に、今度は初っぱなから川のように勢いよく流れていく。少し送り込んで流していく釣り方をしたが当たりもはっきりせずおもしろくないので今度は中通しの3号鉛をつけて底ベタにした。これで当たりは減ったが竿先を持って行く鮮明な当たりが出るようになった。この潮は結局迎えの3時まで緩むことがなく、ポツポツと同寸のチヌを追加しただけで納竿の時間を迎えることになった。

2005年01月22日
野波瀬釣りデッキ   11:00〜17:00
                                                0匹
 今年の初釣り。
 ほんとに久しぶりの好天気。
 このところ時化続きで、常連の皆さんもしびれがきていたのだろう(笑)。顔ぶれがそろっていた。
 攻めごろのポイントは全てふさがっていたので、かねてより気になっていた3番の東向きをやってみることにする。天気が良すぎてこの場所を攻めるには風は悪かった。ここはロープが緩すぎて東の風が吹くと筏が動きすぎ、落ち着かずポイントがぼけてしまう。
 昼からは逆に北の風に変わったが今度は上潮が走り出し、道糸が袋状態に膨らんでいるのが見える。積雪・時化続き、で水温がグッと下がったようで港内でも底まで透き通っていた。鉛4Bをハリスに打って餌を底に落ち着かせる。その後ちょっと潮が緩んだので鉛をサルカン上に移動し、フカセにする。
 魚の活性は極端に低く、午前中はあれでもメバルが誘えばちょっとだけ喰ってきたがその後はオキアミの頭付きで餌が上がってくる始末。
 これは他のポイントも同じだったようで、手慣れの常連さんたちもアタリなしとぼやいていた。
 にわかに活気づいたのは16:40を過ぎてから。バタバタとアタリが出てウキダゴの釣り人にチヌが出た。こちらも道具を片づけている時に当たったようでこの時この日一回こっきりの噛み切られた餌が上がってきた。しかし、迎えの船がすぐ見えてタイムアップ。
 釣果はメバル15cm〜22cmが7匹


トップへ
トップへ
戻る
戻る