2012年 釣行記

2012年10月13日
錦川     11:00〜17:00   12cm〜17cm 9匹

 いよいよ今年の最終日となりました。
前回の手応えで匹見はまだ掛かりそうですが、禁漁となりましたし、他では囮が手に入らないからです。今回だけは前に掛けた匹見の鮎を自宅の水槽で生かしてなんとかつなぐことができたのですが、これが限界でしょう。その囮を持って今回も翔さんと合流です。錦の道の駅で待ち合わせ。実は待ち合わせ時間は9時だったのですが、その囮を缶に入れて持ってくるのを忘れてしまって、途中でUターン(汗)。翔さんには1時間もお待たせてしてしまいました。
 この時期なのにまだ玖北域には釣り人が入ってます。天然遡上鮎はここまでしっかりと上り、終盤でもちゃんと残っているのでしょうね。こちらは前回の釣行で見て取った狙い場がありましたので、南桑のポイントに真っ直ぐ向かいます。ここはさすがに鮎が薄くなったのか、川は広く空いてます。
「しめしめ。」
と前回閉まっていたスーパーへ行き、入川券を購入します。お店のおばちゃんとしばし、お話し。
「今年はよく入漁券が出た。3回漁協にもらいに行ったものね。」
だそうで、今年の錦川が例年の3倍の入漁者があった事がわかります。
 さて、狙い場は前回の釣行時の帰り際に見つけた小さな瀬肩から広がった浅トロ。堤防から見たら空いていたのに車を土手から下ろしてみるとそのポイント際には車が止まっていました。一足お先に川へ到着された兵庫から来た釣り人が車の中でちょっと休憩中のお食事中だったのです。
「あちゃ〜。」
1時間の遅刻が失敗でした。。。その浅トロはかなり広いポイントではあるのですが、川は全体に広く空いているのです。なので、その方がお食事後に入ることがわかっているポイントに入るわけにはいきません。仕方がないので、前回の釣行時に入って攻めた上流のポイントへ、二人して入ります。
 上の流れのある瀬尻あたりに翔さん。その一つ下の小さい瀬周りに僕が入ります。上の変化の大きい瀬に入られた翔さんは早速一匹掛けて囮が変わります。その後もポツポツと掛けていました。ところがこちらは前回は鮎のたまりを見つけて結構掛けることができたのに。今回は全く鮎の気配がありません。囮はスースーです。少しでも鮎の姿が見られればやる気も出てくるとちょっとポイントの中を歩いてもみましたが野鮎の姿は全然見えません。浅いところ、溝になっているところ、瀬のCから瀬尻へと広く囮を入れて回って、残念ながらノーHITです。そのうち翔さんの方も最初に追い気を見せた居残り鮎を掛け終わったら全く音沙汰がなくなったようです。
狙いだった下の開きのポイントを見てみると・・・何とも先程の方が入れ掛かりな感じで掛けまくってます。見てる内に二つ、三つ四つ・・・やっぱり狙い目のあのポイントだけはまだ鮎が残っていて掛かるようです。唖然とするくらいの違いに思わず立ちすくみます。この違いに我慢がならなくなって場所替えします。

  

 車でぐっと下がって前に行った行波へ、けれど、ここは前回に増して鮎がいません。瀬もがら空きなので竿を差してみましたが全くスカ。上から下まで瀬を通してみたけれど一つ小さいのが掛かっただけ。翔さんの方も全くのようで、再度場所替え。けれど、どこへ行ってももう鮎の魚影は薄いようでぱっとしません。仕方がないのでもう一度南桑へ帰ってみますと、例のポイントでやっていた人がいなくなっていました。もうすでに掛けきってしまったのか、それとも数かけ過ぎてもう満足されたのか…。日はすでに傾いて山陰に入っていましたがちょっとやってみることにします。するとこちらの囮にいいのがなかったので最初の一匹が掛かるまではちょっと時間が掛かりましたが、囮が変わったらツツツーーと泳いで出るとグググン!勢いよく掛かります。
「オー!これはいい☆」
膝ぐらいの浅めのところでまだ石が黄色いところを狙って筋を泳がせるとビビビンのクインです。立て続けに掛かるものの辺りが暗くなり、冷たい風は通るようになると追いも止まってしまいました。竿納め、最後にちょっとだけ入れ掛かりを感じることができてよしよしで川から上がりました。


2012年10月08日
匹見川     11:30〜16:30         12cm〜17cm        15匹。

 さて、いよいよ高津川最終日がやってきました。寂しい気持ちでいっぱいです。この夏も、あそこで、ここでとたくさん遊ばせてもらったなと夏の思い出がよみがえります。最後も楽しく、気持ちよく釣るためには、鮎の残っている匹見で、ねらい場は終わりはやっぱりトロですねと剣崎に向かいましたが、残念ながらお一人先行者がいました。まぁ最後の最後までゆっくりスタートですから仕方がありません。入れないことはないけれど、最終日はゆったりと釣りたいと誰もが思うことでしょうとさらに上へ上ります。当然のように豊川下は五台の車・・・空きのポイントをいくつか見ながらぐいぐい上り、長沢トンネル下は8月に入った時、まだ鮎が小さすぎて掛からなかったのを思い出し、行ってみました。そうしたら誰もいません。そこで、ダメだったらすぐにポイント替えする気で入りました。

 

 瀬の中には小さいけれどたくさん鮎がうようよしてました。けど・・・掛かりません。ボウズ釣果が頭をよぎります。
「最後にボウズは寂しすぎるでしょ。」
場所替え、場所替えと頭の中で声が聞こえますが、足元をうろうろする鮎を見てるとなかなか踏ん切りがつきません。2匹目の囮でやっと12cmのドチビを2匹掛けて、その後分流でなんとか17cmを確保したと思ったら、メタルの事故切れでプッツンサヨウナラでした。ガックリ気合いが落ちました。

  

ポイントの瀬を2往復して、
「さすがにもう我慢できない!」
と竿をたたもうと思ったら留め置きの囮にビビビンと反応☆16cmのいい囮が確保できました。
 このとき、もう3時。このポイントがなぜあまりよくないのかがわかりました。山陰に当たるので2時にはもう日がかげってしまうのです。肌寒さを感じた3時になって急に鮎にスイッチが入りました。2往復してあれだけ掛からなかったところで、泳がせでピュー☆引き止めてクルクル☆とうそのように掛かります。
「ウヒョ〜!最後の日、一匹掛かればいいと思ったのにこれだけ掛かれば御の字だよね♪」
でも、1時間後の4時になったらまた静かになってしまいました。
 気がつくと足元をうろうろしていた鮎たちも見えなくなってました。じっくり探ってまた型の小さいのが掛かりましたが
寒さに震えだしたので竿をたたみました。

  
2012年10月06日
佐波川           13:00〜16:00 0匹

 好調と聞こえし佐波川の様子を見に行ってきました。
 あれだけ好調というのだからこの時期でもまだいくらかは楽に釣れるだろう…と思いつつ。
 いつもなら、高津が終わってからみんなが竿納めにやってくるぐらいの佐波川ですから。

 ところが…
 かめや防府店で入川券を購入。今年は年券を買ってなかったので、、、囮も売っていると聞いていたのですが、さすがにこの時期だからか囮はありませんでした。でも、前回匹見で掛けた鮎を水槽で生かしていたので囮はあります。

 まずは天然遡上鮎の様子をと本橋下へ
 橋の上のトロを見てみると、なんとも川が変わってしまっていて、流れがほとんどありません。浅くたまりのトロになっていて見える鮎も10cm未満というミニミニサイズで見込みはありません。橋の真下の瀬肩に10cmほどのチビ鮎が少しだけ群れていたので、そこにそっと囮を滑り込ませてみます。ほんの少し掘れ込みになっていた頭石の裏ででツンツンと10cmチビ鮎が掛かりました。けれど、ここではそれっきりです。
そのまま下へ下がって橋の下の瀬に入ると、全然鮎の気配がありません。掛かりません。しばらくするとコロガシの方が入ってこられましたので、それでもどこかに掛かるやつもいるだろうと探りながらずんずん下へと下がります。けれど、やっぱり反応がありません。思い切って流芯まで足を進めて石の様子を見ますけど、驚いたことに鮎が全くいません。石も汚く見える鮎もいない。こうなってくると釣りも荒くなります。結局瀬尻まで釣り下がって、反応ゼロです。再び上まで引き上がってやっぱり0。コロガシの人と会話しても、「と〜きどき型のいいのがポコンと掛かるだけや。鮎は全然おらん。盆を過ぎてから一気に鮎が姿を消した。」と…。
 天然遡上は×と金波に向かいます。途中土曜日でも鮎釣り師の姿はほとんどなく、ぽっつ〜んと素掛けの人がいるだけ。鮎釣り銀座の金波でそれです。旧堤跡へ行きますと、誰もいません。なんか竿を出すのが恥ずかしいような感じさえしました。そうして上の改修築瀬まで上ってみましたが、ここはやっぱり流れと石並びはほれぼれする川相ですが、石が青藻で緑色。これだけでもうやる気をなくしてしまいました。当然鮎も見えませんし、ハミ跡もありません。遠くで小さい鮎がピチョンと跳ねているだけです。一応竿を伸ばしてみたけれどやっぱり川の中は空き巣でした。もう嫌になったけど、それでもせっかくだから一通りは竿を入れて回ろうとくさった気持ちにムチ打って、下の瀬からぐっと下がって「階段」の上の瀬まで広く囮を入れて回りました。でも…全く反応なしでした。
 今年の佐波川は他の川より一足先に完全に終わってました。こんなこと今までにないこと、、、放流好調の反動かな。。。
2012年10月03日
匹見川     11:00〜18:00   14cm〜19cm    21匹

 翌日は平日チャンスにもう一度攻めてみたかった豊川発電所下へ行きます。
 8月に入った時、ここだけは他と比べて3倍は鮎がいた。「踏むほど…」の言葉が当てはまると思ったものです。でも、週末ゆっくり出発釣り師の僕にはここに入る資格がありません。いつもスルーせざるを得ない場所なのです。終盤のしかも平日ならきっと入れると今回は直行です。
 11時到着。それでも釣り師は4人ほどいました。けれど、ここはフィールドが広いですから、4人ぐらいならまだまだ平気。入るところは十分あります。先客さんがいる瀬の中段から下へいきなり入るのは遠慮して、まずは一番上の瀬肩に入ってみますとなんと小さい鮎がす〜っと上のトロ淵へ逃げ去ります。その後の瀬は空き巣。囮は無抵抗でスースー泳ぎます。小さい石にくるぶし水深で、この時期警戒心強い鮎は居着かないのか、それもさんざん抜かれた後なのか。周りより大きめ頭大石をピンポイントで狙い撃ち。囮を止めて逃げないように押さえ込んでいると15cm級がやっと掛かって囮確保。



もう一カ所だけあったのでそこも直撃で2匹目ゲット。後は囮を通すだけにしてさっさとこの浅く小さな瀬肩を下ります。とりあえず元気囮ゲットで一安心。持ってくるのを忘れたタバコとペットボトルを取りに一度車に戻ります。
 さて、再度装備充実落ち着いて、いよいよ本丸に突入と気合いを入れて川へ向かうとちょうどお一人先客さんが川から上がってこられました。昼食のようです。声を掛けると気持ちよく話しを返してくれました。北九州から来てる方で、この日が今年の竿納めと言うことで、追いはよくないけれど、きれいな鮎をそれなりに掛けることができたから、もう竿をたたんで帰るということでした。時間も昼だし、僕も竿を置いて一緒に昼食をとります。話は盛り上がって1時間もおつきあいさせてしまいました。
 この方を見送って、再度川へと進むとさらにお二人の先客さんが川から上がってこられました。
「どうでしたか?」
と声を掛けるとお一人はバリバスカップでたくさんお話しをさせてもらったYさんでした。あまりパッとしないので午後から場所替えと上がって行かれました。どうもこの時期ですからここも午前中は追いがあまりよくなかったようです。
 13時再開。なんとこの場所で釣り人はずっと下の早瀬に一人入っているだけの中段は一人占有です。ドッキリビックリやりたい放題。うひょひょと一番釣り易いところに足場を取って竿を伸ばします。川をのぞくと確かに前回と比べて鮎の魚影は薄くなっていたけれど、それでもあちこちに鮎の姿が見えるし、川を歩くとあちこちに逃げ惑う鮎の姿があります。
「やっぱりここは他と比べて3倍は魚影が濃い!」



と最認識。シーズンを通して高津・匹見水系でもここだけは他の場所と明らかに違います。どうしてなんでしょね。まぁそれはさておき、竿を伸ばします。中段、一番入りやすいところですからさんざん攻められているところです。鮎は追ってはきません。それでも囮を泳がせて静かにしているとあちこち逃げていた野鮎が戻ってきて、そこここに鮎が見えます。目の前深い筋は掛からず、対岸向き浅いところで石の周りを遊ばせてやっと一匹。やっぱりすれているとその後は芯をはずして岸際竿抜けを中心に拾いフィールド占有を生かして歩き回って拾います。途中で下の早瀬におられた先客さんも姿を消して、ナンバーワンポイントに僕一人という贅沢三昧。
 夕方は16時を過ぎると日もかげって水温下がり、ちょっと肌寒さを感じながら、追い気も下がって掛かりが悪くなったけど、この時期、漁協に鮎を卸しに行っても仕方がないので日暮れまで楽しみました。それでも最下段の早瀬は攻め残しました。
 終盤、本流ではッ抜けも難しかったりする今の高津で、いつもここに入っておられる先客さんが掛からないという状況下でも午後から21匹ですから、やっぱりここはグッドポイントです。

2012年10月02日
錦川     9:00〜18:00   12cm〜19cm 21匹

 休日出勤の振替休日。人の少ないウィークディだからこそできることがある。
 初日は大爆釣の噂の真相を確かめるために錦川へ向かいました。1度錦川で竿を出してみたいと言っておられた翔さんを誘っての釣行です。終盤でもあり、噂に聞こえたポイントは錦川は下流漁協域。
 残念ながら自分が持っている玖北の入漁券では釣れません。六日市で落ち合った翔さんと一緒に一路旧美和町へと向かいます。平日でもあり、ゆっくりした朝出で、待ち合わせは9時です。初めて錦川を見るという翔さんに川を紹介しながら下りますがなんと、平日でありながら玖北区域ですらあちこちのポイントには釣り人が入って釣っています。
「こんな事ってここ10年は見た覚えがない。」
川にはもうすでに竹組のヤナが立ってます。昔、湖産放流の時代の玖北の終わりは早い。お盆が過ぎれば網入れが激しくなり、ヤナが立って鮎も一気に下る。9月に入ればもう川は寂しくなるのが常でした。それがもう10月に入ったというのにこの釣り人の多さ。鮎天国の錦川の復活のようでビックリするやらうれしくなるような気分。
「ちょっと川を見てみましょうか。」
と声を掛け、車を止めて橋の上から川を見てみます。すると瀬の中でキラッキラッ☆とコケをはむ鮎が見えました。流れの中で元気よくはんでいる鮎の姿なんて、今の高津ではもう見られません。
川を見下ろす二人にはもう我慢ができません。
「ちょっとやってみますか。」
「うん、やってみよう。」
ということになって、車を駐車帯にとめに掛かります。ところが…あれれ?ちょっと前まで河原近くまで車をおろせていた道が鎖で封じられ、降ろせなくなってます。
「なんと?」
と思って反対側に向かうとこっちもロープで車止め、
「ええっ?!!」
と仕方がないので駅裏の広くなったところに頭を入れると「ここは駅の乗り降り専用の停車場です。」の但し書き。仕方がないので国道に車を戻して、ちょっと歩くのを覚悟で道路脇の広くなったところへ…と、、、こちらも鎖が張られて車がとめられなくなっています><。急にこんなに駐車封鎖されるとは…きっと昨年から好調になった玖北地区。他県から来られたたくさんの釣り客の駐車に地元の方々が閉口されて、駐車排除策をとられたのでしょう。この手のことは高津の上流部でも今年は多く見られました。ついつい遠方から釣りに入ると気が大きくなるのか、地元の人の迷惑を考えない無謀な駐車があったのでしょう。少数の心ない釣り人の振る舞いが大勢の釣り人すべての悪行とされてしまう。悲しいことです。この駐車排除でここのポイントは釣り人が誰もいなかったのでしょう。そう考えるとなんかここで竿を出す気がしなくなりました。
「翔さん、やっぱりやめて下へ行きましょか。」
翔さんも思いが同じだったようですぐに納得してくださいました。
 もう、玖北の見切りが着いたので一路目的の南桑へ向かいます。着いて堤防から川を見るとたくさんの釣り人がすでに入っています。かなり等間隔に釣り人が並んでいて、入られるところも限られていますがなんとか二人ぐらいは入れそうです。
「さぁ、やりましょう!。」
とその前に入漁券…と南桑スーパーへ入漁券を買いに向かうと…戸が閉まっています。
「あれれれれ??」
困ってしまって店の周りをうろうろしてるとお隣さんから声が聞こえてきたので、ちょっと声を掛けてみます。
「おらへんか?ちょっと待ってな。裏の畑かもしれんから、見てきて上げる。」
とご親切にも裏へ回ってくださいましたが…
「裏にもおらへんわ、おかしいなぁ。どこへ行ってるんやろなぁ。。。」
ということでまいってしまいました。
「釣りの券なら、ちょっと上へ行った料理屋さんにもおいてるで。」
と教えてもらえたので、そっちに行ってみることにします。国道端の食堂はすぐに見つかりました。が、、、こちらも誰もいません。けれど、こちらはお店は開いていたので中に入って、、、裏へ回って、、、家の方に回って、、、大きな声で呼びかけます。すると遠い橋も向こうから
「は〜〜〜い」
と叫ぶ声が(笑)ちょっとおでかけだったようです。
「鮎釣りの券がほしい。」
と言うと
「釣りの券かいな。それがなぁ。切れてしもうて…。」
ということでここでも入手できません。
「ずっと下の商店でも取り扱ってると聞いたからそっちに行ったらあるかもよ。」
だそうで、またまた車はUターン。車で10分ほど下流へ走り、やっとその商店を見つけます。これだけアウトだと、こちらの自信もなくなってしまいます。お店に入ってレジのおばさん、いやおねえさんに
「鮎の券がほしいんやけど…」
おそるおそる訪ねると…
「ハイハイ、釣りの券ですね。」
とうれしい返事が返ってきました。これでやっと大手を振って釣りができます。なんと入漁券を買うのに1時間もかかってしまいました。
 お店の裏に車が降ろせて、そこに瀬があったので、もうここで最初に竿を出すことにしました。先に川へ入っておられた釣り人がいらっしゃったので、ご一緒させてもらおうと声を掛けるとこの方は、お昼ご飯中、そうです、もうすでにお昼になってしまっていたのです。さぁようやく今日の釣りが開始です。河原に立ってみると岸際にはチビ鮎の遊び鮎が見えました。けれど、この鮎は10cmクラスと掛ける対象にはありまでん。まずは瀬の肩と肩のゆるいトロ口に囮を泳がせて入れた翔さんにいきなり鮎が飛びつきました。グイグイーン。幸先のいい一匹です。翔さんはそのトロ口で、僕は少し下手の瀬の中段のCから釣り開始です。Cのちょっと大きめの石の周りでクインと掛かって今日の一匹目です。

  

けれど、その後はあまり調子は上がりません。下へ上へ対岸へ…鮎の付き場を探して移動しまくりますが、調子は上がりません。結構勢いのある瀬なので、もう終盤の弱くなった鮎は釣り荒れもあって瀬の勢いのある流れの中にはついてないのかもしれません。遠く瀬尻を見てみるとさきほどあいさつを交わした先客さんが竿を曲げてます。瀬尻の流れが緩くなった辺りがここのポイントだったのでしょう。この場所が狙い場所というわけでもなかったので、早めの見切りで場所移動と行きます。
 次はちょっと上へ上がって、評判聞こえる北河内の大きな瀬に行ってみました。昼食をとって、攻める作戦を二人で立てます。ここはさすがに何人もの釣り人がすでに入っていて、入るスペースがあまりありません。ようやく瀬肩が空いてるだけだったので、そこへ二人で入ります。けれど、残念ながらこの瀬の肩には大きい石がはいって無く、ジャラ石底。瀬肩の口のCに少しだけ小さな石が並んでいたので反対向きに河原へ向いてその細い筋を探ります。これで、なんとか小さいのを2ひきゲットしましたが、その細い筋でアタリが消えたら後はすっからかん。ぐるり瀬肩の砂利底も泳がせながら探りましたが鮎も見えず掛かる気配もない。対岸で泳がせていた翔さんも砂利底のど芯で一匹掛けただけで後が続きません。上には竹ヤナが立ち、狭い瀬肩のトロのポイントなのでもう攻め場もなくなったので、ここもさっさと見切りをつけます。
 さて、最後はやっぱり最初に入ろうと思っていた南桑です。もう時間は夕方、最初に来た時にずらり立っていたの釣り人も、だいぶ減っていました。これなら入るところも結構あると早速河原へ降ります。降り口付近でコロガシをされている地元の常連さんに
「こんにちは」
と声を掛けます。錦川周辺の方々はほんとに親切で、この方もわざわざ竿を置いて、私たちの話を聞いてくれます。「来るのが遅いわ。1ヶ月前やったらここならどこでも1日60匹は堅かったのに・・・。」やっぱり錦爆釣の噂は本当だったみたいです。けれど、そのお祭りは2週間ほど前で終わってしまったと言うことでした。けれど、そんなおいしい話を聞くと腕がむずむずしてきます。小さな石がずっしり並んで入っている拾い瀬のポイント。この様相が翔さんは気に入ったらしく、勢いよく正面に入って行かれました。僕は上の白波の立っている瀬が気になりました。そこで、
「ちょっとあっちまで歩いて行ってきます。」
と声を掛け、300mほど上へ歩きます。途中、弱く浅い瀬の肩に「これは?」という石並びを発見。
「ここはきっとこの終盤、鮎が群がる場所のはず・・・」
でも、そんなに鮎の姿が見えなかったので、とりあえず見ていた瀬へと行ってみます。
「どうせ、ここも午前中にいやと言うほど攻められているんだろうけど・・・」
ダメ信号を出しながら対岸に渡って囮を出します。けれど、鮎も見えず、アタリも出ません。一級ポイントと見えし場所に一通り囮を入れたけどすっからかん。
「やっぱりこりゃダメかな・・・。」
と瀬の尻まで囮をはべらせて、ついに尻まで下がると、ちょっと流れが弱くなった筋がありました。そこへそっと静かに囮を入れてじわじわと探りますと、やっとビビビンで掛かってくれました。囮が変わったからか、この瀬尻の開きが竿抜けだったのか。だんだらの流れの筋だけでポツポツと鮎が掛かります。ぽつぽつですがアタリが切れません。

  
「こりゃ、ここだけは釣れるぞ。」
鮎の居場所を見つけたので、翔さんに様子を聞きますと、どうも翔さんも平瀬では苦戦中ということだったので、
「もう最後の時合いだから、こちらで一緒に掛けましょう。」
とお誘いを掛けます。翔さんは対岸に立ってお見合いで共に攻めます。もちろん翔さんは瀬肩から攻めて行かれますがやっぱり瀬肩に中段は無反応のようです。そこで、鮎がいる瀬尻の開きのピンポイントをお知らせして、二人で攻めます。だんだん暗くなって、ちょっとの時間だけでもう追いは消えてしまいましたが、それでも最後のこの場所で錦鮎の手応えを味わうことができました。
 竿をたたんで車へ向かう途中、先程おいしそうと見た場所をのぞき込んでみると、夕方しずかになって鮎が戻ってきたのか、キランキランと石をはむ鮎がたくさん見えました。やっぱり、見抜いたとおり、ここは絶好のポイントだったようです。竿が出せなかったのが実に残念と心残りでした。

2012年09月23日
高津川     11:30〜16:00   14cm〜19cm    14匹

 急にぐっと朝が冷え込むようになってきました。なんか今年は夏が走り去っていくような気がします。高津の天然鮎の数が少なく、また成長が遅くて、終盤もあまり掛ける対象として遊んでくれないことが原因かもしれません。
 8月下旬からそれまで掛かっていたいい型の放流鮎が一気に下り、川から姿を消してしまうと、どっこのポイントもすっからかんの空き地状態。鮎師もみんな匹見や錦川へと姿を消しています。9月に入って、断続的に降雨があり、常に水位は高め、そのせいでか、浅いチャラ場にチビ天然が出てきて無くて見えないのもそういう気にさせている一因でしょう。
 昼前に高津到着。
 日原道の駅周辺には結構釣り人がいます
「さて、どこまで下ったら空きポイントがあるか…。」
と思いきや、富田の洞門を越えたらガラリンポイントがありました。富田洞門下の瀬。ここはいつもなら終盤に瀬頭のトロで落ち待ちの鮎がたまるとこです。
「なんでこの時期にここに誰もいないの?」
よっぽど不調なのが見通せますが、それでも1度竿を差して確かめてみようと車を止めて瀬頭向かって川を進みます。けれど、その歩みの途中、浅場にチビ鮎が全然見えません。
「これではダメじゃん。」
瀬頭に着いたけどやっぱり鮎の姿は見えません。それでも、竿抜けです。勢いの良い鮎がいくつかはいるはずです。囮はCチャラの足首水深から入れて探ります。でも、やっぱり反応はありません。かなり広範囲に探って、この際の浅チャラは見切ります。次第に沖へと囮の泳がせる筋を変えて、力強い流れがあたる一番石の頭に滑り込ませたときに一匹目が来ました。

 

型は小さい。遡上鮎。これで元気囮に変わったので、進展は変わるかと思いましたが、ダメです。スカ筋ばかりで手応えがありません。じわじわ丁寧に釣っていきたかったけれど、これでは仕方がありません。ポンポンとポイントを変えて、居残っている鮎を拾いに掛かります。芯の流れがぶち当たる大きめの石周りでゴンと勢いよく掛かって、19cmの居残り放流鮎が掛かってきました。これで足場は下って、急流落ち込みまで足場は下がったのですが、そのまま囮を出すとガッツーンと衝撃。ギューンと下へ吸い込まれ、それを力で止めてためるとビチンと身切れでばれちゃいました。もう一度、上へ移って、再び沖へ沖へと誘い進んで対岸まででなんとか5匹拾いました。でも、これだけ鮎が薄くて、ポイント探ってしまったら、先の進展が見えません。早々に竿をたたんで、ここには見切りをつけます。

  

 次は青原専用区。こちらも誰もいません。ここも終盤には瀬肩のトロCにチビ天然が集まる場所です。でも、やっぱりいつもの年のようにチビ天然の姿は見えません。ここでチビが見えないということは今年はダメということです。終盤の本流に魅力はありません。ガックリしてしまいました。それでも何匹かはいるかなとトロ場を釣り下がって瀬頭に立ちます。

  
瀬の中もやっぱり鮎は薄い。石石を探り回って一つぽつり、また一つぽつりと拾えるのは拾えるけれど、いるところではポンと掛かるがいないところは全く気配なし。徐々に下がって、この時期では薄いはずの芯流れのど真ん中に入れていい型が二つ出ます。

  

ここだけちょっと鮎が固まっていましたが、本来はこの時期はここは釣り場ではありません。だから竿が抜けてたのでしょう。本来場所ではないのでポンポンと拾ってしまった後はきれいに音沙汰がなくなります。水温も低いので囮は弱らず、なんとか囮継ぎはできましたが、おもしろみのない釣りです。そうして、この時期、もう夕暮れ、日落ちが早い。4時を過ぎたら一気に日が落ち、気温も下がり、寒ささえ感じます。
「もうやめよ。」
とさっさと竿をたたんでしまいました。
2012年09月22日
かずべ〜の釣り情報 恒例のオフ会も、もう第6回目となりました。



今回は日程の設定がうまくなくく、都合の悪い人が多くて参加者はかずべ〜、翔さん、タケさん、へいぼんさんの4人となりました。
集合の11時にはみんな開催場所に集合を終え、
バーベキューももう手慣れた感じで日熾し、肉焼き♪
食べながらの会話はとってもはずんで、不思議ですが、鮎の話って尽きることなく次から次へと話題が出てくるんですよね^^
話は尽きず、持ち寄りの食材、お肉に野菜、おにぎりも尽きないところですが、この後はこれまた恒例のかずべ〜杯大物釣り大会です。
毎年終期には大きいのが出る比較的穴場なこの場所です。それでも今年は上流部不調&ちょっと絶好調期を過ごしてしまった感もあるので、どうなろうかと不安でしたが…

結果からいうと優勝はぶっちぎりでへいぼんさんでした☆



サイズは見た目ビッグなぼってりと肥えた良型鮎
検寸25cmで昨年のかずべ〜杯の記録を1cm更新の新記録達成です。
他にも24cm22cm…

 

魚影薄く、厚い曇で陽が差さずきびし〜い状況の中
見事に11匹の良型鮎をしとめ、JTF九州優勝の実力を披露してくれました。さすがです♪

他のお二人にはなぜか??これ、遡上鮎でしょ?みたいなここでは考えられない17cm級。
かずべ〜には2回のアタックチャンスがありながら
2回とも複合メタル007のラインブレイク親子どんぶり…使い古しの仕掛けしか持って無くて点検不足の準備不足ですね^^;
ということでへいぼんさんが今回もまた格別にステキな優勝盾を手にされました☆
おめでとうございます。
ということで、今年もおかげさまで無事に楽しいオフ会を終えることができました♪


2012年09月15日
匹見川     12:30〜17:30   0匹

 最近は通り雨的な降り方で雨が良く降ります。昨日も未明まであちこちでにわか雨のような降雨が各地でありました。高津も・・・しかし、この雨はほんとに局地的で、本流筋はかなりな降水量があったみたいですが匹見筋はほとんど降ってないようです。ネットで匹見川の水位があまり上がってないのを確認してゆっくり昼から出発します。
 出発前に翔さんから電話。
「今日は水が多くてダメやろう。」
とおっしゃるので、
「いやいや、匹見の方はほとんど降ってないみたいで水位が上がってませんよ。」
ということで、日原で待ち合わせとして一緒に釣ることにしました。
 途中日原の漁協に囮調達に寄りますが、
「このところ水が多いからいい鮎が入らん。養殖はええで。」
という返事。どうしようかとちょっと迷いましたが、今の時期の養殖は底に潜らず中層を泳ぐのが多いですし、雨で水位が高いことを考えたらやっぱり養殖は避けたい…。ということで天然を出してもらうことにしました。けれど、オケに出された囮はほんとに悪い。一目見て弱ってるとわかる囮ばかりです。なんとか良い色をしている囮はサカバリ傷がいっぱいついていて傷物。その中からなんとか一番良さそうなのから2ひきほどもらい不安ながら待ち合わせ場所へ。
 そして翔さんと毎度のあいさつを交わして匹見筋へと向かいます。途中本流筋をながめますがやっぱりだいぶ水位が高く、そしてそれもだんだん増えていっている感じです。
「やっぱり本流筋は無理だなぁ。」
ということで一路匹見へ。けれど、そんな状態ですから匹見側は釣り人がたくさん固まってます。昼過ぎから入ろうとしてもどこもすでに先客が入っています。一通り回って、
「ここだ。」
というところが見つからず、仕方がないのでちょっと水位が上がってベタトロになってしまっている隅村に入ることにします。
 このベタトロ状態の時の隅村は悪いのはわかっていましたが、ここだけは釣り人がたった一人しか入ってないので迷惑をかけず2人入れると判断したのです。先客さんは普通は入らない左岸側に立って釣られています。このことから、先客さんがもうすでに全域にわたって1度竿を差したことがわかります。やり後を釣る…条件は悪いことばっかりです。その中でも一番気がかりなのは囮の悪さ。このベタトロ状態で泳ぎの悪い囮では全然掛からない危険もあります。
 支度をして川におり、まずは先客さんにあいさつ。快く一緒させてもらうことを了承してもらえました。そうして、先客さんの邪魔にならないところまで下りますが、橋より下は下れば下るほどベタなトロになるので、なんとか流れが生きているギリギリのところに立って囮に鼻環を通します。しかし…やっぱり囮は悪い。一匹目は手を放しても上へ上るどころか沖へも出てくれません。しばらく泳ぎ出すのを待ってみましたが底に張り付いてしまって、、、これではトロではどうにもなりません。仕方がないのでもう一匹のサカバリ傷たくさんの囮に変えますがこいつもやはり泳ぎは弱い。それでもまだしっぽを振るので、岸際で石についている鮎を見てそこに囮を置いてなんとか追ってくれるのを待ちます。野鮎は石についていて周りの野鮎を追う様子も見せるのですが、泳ぎの悪い囮に対しては全く関心をもちません。囮の近くを行き来するのが見えるので、悔しくてなんとか追わせてやろうと鼻先にテンションを掛けて誘います。5分、十分、30分…それでも野鮎は逃げませんからなんとか掛けて…とがんばって、ようやくギラ!「おっと!」と思った瞬間、掛かった野鮎はビビビンと勢いよく泳いで消えていきました。なんとか掛かったけれど、掛かりバレしてしまったのです。これで、見える標的もいなくなってしまいました。
 その後は悲惨なものです。あっちやったりこっちやったり。場所を移動して追わすことができる見え鮎をひたすら探し回ったり…。けれど、結局その後は1度も追いを感じることができませんでした。
 翔さんの方はさすが、早い段階で上手に囮を変えて、ポツポツりと掛けておられましたが、こちらは、なんと9月になってついに今年初めてのボウズを喰らってしまいました。
2012年09月09日
高津川     10:30〜17:30   14cm〜21cm    23匹

 さて、翌日。一日経って、増水後の鮎も少しは落ち着きを取り戻したかと期待してポイントを探します。
 すると日曜日というのに人気の富田洞門下があいてます。
「掛からないから朝一に入っていた人が場所移動をしたのかな?」
少し不安もありましたが、これだけ広くポイントが空いているのだったらどうにか手段もあるのではないかと車を回します。
 駐車帯まで降りて川を見たら駐車帯正面のポイントにはお二人ほど釣り人が入ってました。
「なんだ、見逃してただけかぁ。」
それでも上の道の駅駐車場下の瀬はあいてます。おそらく掛からないからあいているのでしょうから期待は薄いとは思いますが、やっぱり竿を差してみないと満足できません。そこを目指して上へ向かって歩きます。
 途中短く浅い瀬があるので、まずは竿を伸ばします。こういった浅くて短い瀬の方が竿抜けになっていて案外鮎が残っているものです。けれど、足下チャラチャラにはチビ鮎の姿が見えません。瀬の石も曇ってます。囮を出しても鮎の反応が出ません。足下から沖へ、大きめの石を狙いにして探りますが反応は皆無です。全体的に浅い瀬の中に一筋だけ周囲より少しだけ深くなっている筋を見つけました。その筋にある大きめの石の頭へ囮を入れて止め泳がせで待ちます。するとグイーンと竿が曲がりました。やっと一つ掛かったのです。これが結構引きます。細い筋を出たらそこは全部浅いチャラチャラです。そのチャラチャラの棚を掛かり鮎が走ります。あまり暴れさせてポイントをつぶしたくないのですが最初の一匹と言うこともあり、無理をせず少し掛かり鮎の思うがままに走らせてからあしらいます。その後は下へ下へと下るのについていって瀬尻で少し寄せてからやっと抜きます。いい型です20cm級。

 

しかし掛かったのはこれ一匹。囮を変えて続けて攻めますけど、やっぱり反応は出ません。ポイントの瀬の端から端まで囮を入れて回っても追加できません。一通り探った後、もう一度最初の鮎が掛かった筋の少し上にできたもう一カ所の石裏でくぼんだところに囮を止めると、やっと二匹目がガガガーンと掛かってきました。これも良型20cm級。良型の放流鮎が下り残りの掛け残りで残っていたのでしょう。結局このポイントではこの2匹だけでした。



 それでも当初目的の元気な野鮎の囮が手に入ったので、いよいよ本命の駐車場下まで移動します。しかし、ここはいつもなら瀬脇のチャラチャラにはたくさんのチビ遊び鮎がいるはずなのにそのチビ鮎が全然見えません。
「いったい何なんだ?」
今年初めて入ったのですから状況がうまく読めません。ここもまだ増水後の状況が落ち着いていなくて、小型の天然遡上鮎たちはおちつかずに群れてあちこち走り回っているのか、それとも今年は少ない天然遡上鮎だったのでここには天然遡上鮎たちは着かなかったのか。
 瀬尻から攻めていきます。やっぱり掛かりません。あまりに反応が薄い。それでもなんとか白い小さな鮎が一匹掛かりました。囮が小さくなったのが良かったのか、今度は比較的早く次が掛かりました。けれど、そんなに続くわけではありません。鮎は薄く、あちこち探り回してやっと一匹掛かるという感じ。少しずつ上へ登りながら探りつつです。広いポイントに釣り人は一人きりなので、かなり時間を掛けて攻められると思っていたのに、鮎が薄いのでどんどんポイントを探り回したので、ほとんどやり終わってしまいました。
 一番の狙い目は瀬頭、もしかしたら瀬頭の上の鏡のトロには遊び鮎がいるかと期待があったのですが、こちらにも鮎は見えません。
「これじゃあおもしろくないよね。」
すでに昼も過ぎていたので、
「あと残りの瀬頭を攻めて場所替えしようかな。」
瀬頭の鏡をあきらめて最後にとって置いた瀬頭に立ちます。すると下の方から釣り人が近づいてきます。
「あぁ、やっと次の釣り人もやってきたか。やっぱりここは潮時だな。」
と思ったら
「あれれ?下から上がってこられた人は…」
「どうですか?」
と声を掛けてくれたのはへいぼんさんでした。考えてみれば今シーズン、釣り場でへいぼんさんと会ったのはこれが初めてです。いつも同じ週末、同じ高津の本流筋で竿を出してるというのに、川では鮎にばかり気が向いているので、こんなこともあるのですよね。
「お久しぶり。」
とあいさつを交わし、しばし鮎談義。そしてへいぼんさんも今日はこれといったポイントが見あたらないので、ここに狙いをつけて来られたとのことで、
「他も空いてないし、ぱっとしませんよ。」
と教えてもらえたので、
「それじゃあ、一緒にここでやりましょか。」
ということになりました。
 早速へいぼんさんは中段のCから囮を入れます。今シーズンのへいぼんさんは絶好調。JFTフレッシュの全国大会行きの切符も手に入れられるほどの名手です。ちょっと勉強のために背に立たしてもらって釣りを見学させてもらいます。その人の釣りは周辺から見てもそんなに細かいところはわかりません。背に立って、自分が竿を持つのと合わせてみてやっとわかります。なので、こんなことは普通はできません。失礼なこととは思いながらもこんな機会は滅多にないので、仲間と言うことで免じてもらって見せてもらいました。
「なるほど〜。」
しっかり底に安定させて尾を振らせ、しびれを切らせて周りの鮎を誘い出すテクニックを見せてもらうことができ、ソリッド穂先での引き止め泳がせは僕の釣りとはスタイルが違うので同じ釣りはできませんが、さすがと感心しました。

 

 それから僕は元の瀬頭に戻っていちばん石から攻めます。中段にはへいぼんさん。これで狙いを瀬頭一番の前後1mにしぼれて攻め方が丁寧になったのがよかったのか、ぽつりぽつりではありますが掛かりタイミングが一定になりました。丁寧に一つ一つの石を探り、反応が出なくなったら一歩沖へ移動してまた攻める…。こうやって対岸まで足を進めます。そうすると一番鮎の反応が良かったのは、対岸ギリギリの細い筋。ここが竿抜けになっていたのでしょうか、石の色は濁っていてポイント的にはあまりいい気はしなかったのですが元気な鮎がビュイーンと竿を絞り込んでくれました。
 気がつくとへいぼんさんは最初にお二人入っておられた一番下の瀬に移動しておられました。中段はやっぱりパッとしなかったのでしょう。瀬頭前後1mを探り終えた時はもう日落ちになってました。今度はこちらも徐々に下りながら入川点を目指します。けれど、やっぱり下はパッとしません。どうやら今日のこのポイントで一番よかったのはあの瀬頭前後1mだったようです。反応がないのでどんどん下へ下り、入川点に着いたとき、へいぼんさんも竿を納めて戻ってこられました。へいぼんさんも広範囲を釣り探ったようですがどこもぱっとせず、一番下の瀬だけちょっと掛かったと言うことでした。
 入れ掛かり無く一日中ぽつりぽつりはちょっとしんどい釣りでしたが、久しぶりにへいぼんさんと会えて、一緒に竿を出せて楽しい釣りになりました。

2012年09月08日
匹見川     14:30〜17:30   15cm〜19cm    10匹

 9月に入ってもう1週間が経ちました。この時期は高かった水温も下がって、遅登りの天然遡上が適当な大きさになって、浅いチャラや浅いトロでの泳がせでおもしろい釣りができる僕がいちばん好きな時期なんですが、今年の高津はどうなっていrんでしょう。お盆明けからなんかぐぐっと釣果が落ちて、瀬の中から鮎が姿を消して気配がない。すっかり魚影が薄くなっておもしろい釣りはできそうもなく、このまま終末を迎えてしまいそうです。
 そのくらい今年の高津は放流鮎だけで持ってたと言えるのでしょうね。早熟の放流鮎がお盆過ぎから一気に下ってしまったら、鮎はすっからかんになってしまった。昨年のあの沸き沸きの遡上鮎たちは産卵をしてたくさんの子孫を残せなかったのか。一年でこんなに魚影が薄くなるなんて…。数少ない天然遡上鮎は本流筋ではなく横田の合流点から匹見へ上がったのでしょう。本流筋は石が曇るほど不調の様相なのに匹見筋の石はまだまだきれいです。
「先日はかなりよかったよ。」
という情報とともにお誘いの連絡を受けて翔さんがやっているやぶれ堰堤下の開きに入れてもらいます。
 なるほど、ここは石の色が本流と比べたら光っています。しかし、雨後で水位がまだ高い状況では鮎たちはまだ落ち着いて石についていなくてあちこち走り回っているのでしょうか、鮎の追いは今ひとつです。

 

しかし、鮎は確かにたくさんいるようで、竿が届かない対岸の流れのよどみ辺りでぴちゃぴちゃ鮎が跳ねています。手前から沖、芯、対岸岸際。上へ下へと動き回りながら探って掛けますがどこでも掛かるのは一匹だけでまとまっては掛かりません。
「先日掛けたときと全然違う。」
とは翔さん。



 この辺りはやっぱり人気ポイントなので、僕がついた頃(いつも到着は昼頃^^;)には必ずといって良いほど釣り人が入っているので滅多にやれないところ。今日は翔さんが朝からやっておられたからご一緒することで入れたのです。水が落ち着いたらまたよく掛かるかも?と思ってもそのチャンスをものにできる可能性はほぼゼロです。
 結局ポロポロ掛かりの状況は夕方、日が落ちるまで変わらずで、終わってしまいました。

2012年09月02日
宇佐川     10:30〜12:00   20cm〜23cm     3匹
高津川     13:30〜17:30   15cm〜20cm    11匹

 今日は久しぶりにタケさんと一緒に竿を出すことになりました。けれど、タケさんは午前中にちょっと用事があると言うことで、お昼に待ち合わせです。
 昨夜は岩国の実家に泊まったので、錦川を上って高津を目指します。錦川を見ながら運転していくとこれがなんとも錦川大繁盛。瀬という瀬には全部竿が立ってます。
「そんなに釣れているんかいなあ。」
ちょっと竿を出してみたくなりましたが、どこにも入るところが見あたりません。そうしてその状況は玖北管内に入るとさらに激しさを増して、短いひと瀬に2人、3人…
「いったいどうなってんの?高津が空いてると思ったらみんなこっちに来てるんかいな。」
玖北では9月はもう終期のはずです。あちこちに竹組のヤナがすでに立ってます。建網、投網ももうバンバン入っている事でしょう。にもかかわらずのこの盛況です。やってみたいけど、、、やっぱりすでにどこもはいるところはありません。それでもワクワクが収まらなくて、出市の囮屋さんで囮を購入し、さすがに終わっているだろう宇佐川の上流部、乙女峠の上まで行ってみました。
 やっぱりここには釣り人はいません。けれど、渇水のチャラ瀬で投網を打っている人がいました。
「あれだけ網打ちしてたら、ここも無理かな。。」
しばらく見ていたら、一連の瀬のうちの一番下の瀬だけは投網を打たないまま他の場所へ移って行かれました。タケさんとの待ち合わせの時間を考えたら、そんなに残り時間もないので、その一番下の瀬に入ってみる事にします。さっさと身支度を済ませて、川縁に立って竿を伸ばします。上流部でさらに渇水状態なので、水の流れは細く、水深もチャラチャラ状態です。足下から3mほど沖が一番水深のある芯になっています。そこに囮を入れて石裏で囮を落ち着けてじっと待ちます。するとおかしい、囮が落ち着きません。じっと置きたい場所に居着かずに右へ左へ、はては沖の石までふわ〜〜。
「どうしたんだ?この囮。」
一度手元まで寄せてみますと逆バリが外れています。
「あれ?打ち方が悪かったかな?。」
もう一度打ち直して同じ場所へ持って行くとやっぱりとどまらずに筋を変わりに動いて…と途端にぐるんキラリンと水中でひるがえりました。
「掛かった?!」
こんな簡単なところに鮎がいるとは思ってなかったのです。その後は囮が振り回されてビューと突っ走ります。手前で掛けたのが竿いっぱいまで浅場を突っ走って止まりません。上へ下へとちょっとついていって竿でためて突進を止めます。ぐぐっと竿を上げて抜こうとしますが抜けません。そのまま囮ぶらりんで手前まで寄ってきたのですくいます。これが囮がとっても小さく見える22cm級です。
「げげ!でかい。」

 

こんなのがつっかかってきたのだから囮が逃げ回ってたのですね。
 ちょっと型が良すぎて囮に使う気になりません。2ヒキとも船に入れて控えの囮に付け替えます。そうして先程のちょっとできたくぼみ、その50cmほど沖のかけ上がりになっている石の横へ出します。これまた囮が2度3度ふ〜わふわしたところでギュンと糸が走ります。今度は心の構えがありますから落ち着いてやりとりをして、わざと沖に出してちょっと勢いをつけてギュンと抜きます。どさっとタモに入ったのはやっぱり良型これはちょっと小さくなって20cm級。小さくて浅い場所。今シーズンはぱっとしないと言われたこのポイントです。鮎の魚影は薄いけれどもその分竿抜けになっていていい型の鮎がウブかったのでしょう。けれど2連発できたその後は音信不通になってしまいました。やりとりで川を走り回って野鮎たちが警戒したのか、それとも鮎が着いている場所がたまたまそこだけだったのか…。
 まあ、あまり時間もないのでもうちょっと上に上がって橋の上へ移動します。こちらはちょっとした瀬肩になっているのですがやっぱり水深は浅く全体的に足首水深。流れの筋も細くてチビ鮎ならば数釣り可能な感じですが、今回掛かる良型鮎ではちょっとポイントには適していません。けれど、これより上はさっき投網が入っていたところなのでちょっと期待できません。細い筋を一つ一つ探りを入れていきますと鮎のいる場所に当たればなんともわかりやすい(笑)。囮鮎が逃げる逃げる。なのでそこにぐっと押さえ込んで居着かせたらドーンと掛かってきます。しかし、ここでリズムを崩してしまいました。掛けバレ、身切れに果ては親子どんぶり。。。不思議に友釣りってリズムを狂わせると連続してトラブルが発生するんですよね。新しい仕掛けに張り替えて小さな周りより深い筋の石裏で止め泳がせをしてガッツーン☆これは下へ上へと振り回されて・・・トラブル連続の後なので必要以上に慎重になってます…。時間をちょっと掛けて引き寄せてすくい込んだのは本日最長の23cmでした。けれど、やっぱり鮎の魚影はそんなには濃くはありません。あちこち探り回して、掛けたのは7匹でキープしたのが3匹。これでタケさんとの待ち合わせに間に合う時間ぎりぎりになってしまいました。竿をたたんで高津へ移動です。

 

 待ち合わせは旧役場裏の駐車場。タケさんはすでに到着していて待たせてしまいました。このところずっと島田川に入ってて良型の放流鮎を相手にトロでいい釣りをしているというタケさんは久しぶりの高津だそうです。駐車場の裏からは眼下にギラギラ石についてこけをはむ野鮎の姿がいつも見えるのですが、すでにタケさんはこの鮎に視点がついています。僕がお薦めしたかったのは下の消防署前の瀬肩。ここしばらくは釣り人が入ってるところを見なかったので結構穴場と思ったのですが・・・。元気野鮎囮ではなく買った養殖囮ではじめからのトロ攻めは・・・とちょっぴり不安だったんですが、タケさんはこのトロで、そして僕は思いの下の瀬肩へと別れて入ります。
 ところががんばって下まで下がって川岸に立ってみたら石が汚い・・・ちょっと表面が曇った石が多く目につきます。まあ人が入ってないと言うことは鮎が着いていないということですからこんなもんでしょう。不安なのは狙いは遡上鮎なのに囮が宇佐川で掛けた大きい囮だということです。この大きい囮で掛かってくれるか・・・。不安はやっぱり当たってしまいました。手前からそっと静かに探りますが当たりは皆無。見るとゴンと勢いよく泳ぐ良型囮からチビ鮎がピンピン逃げ回るのが見えました。これでは掛かりません。なんとか針に掛かってくれる鮎を探してあっちの筋、こっちの筋、上の流れの緩いところ、下の段々瀬・・・囮は体力があって元気さを保ってくれているのですが掛かってはくれません。いろいろやるけど空振りばかり。こりゃひょっとしてボウズ???タケさんの方を遠目で見てみても掛かってるようではありません。二人して撃沈??
 ちょっと様子を見に上のタケさんのところまで上がってみます。
「最初に一つきたけど、バラしてしまってそれっきり。」



ということでした。もうだいぶ始めてから時間も経っているので囮も弱って、トロでは厳しすぎるだろうとは思うのですが、瀬でやっているこちらも掛かってないのですから推薦もできません。どうするかはタケさんに任せて再び元のポイントに帰ります。
 9月に入って日も短くなりました。4時になるともう日は山際へ傾き、夕暮れの感じです。
「え〜い、もう最後だ。」
といちばん流れの強いゴウゴウのところまで探りながら突き進んでいきます。それでも掛からないけれど鼻を引いてぐっと荒瀬で囮を止めて待ちます。白泡の中でもまれる囮と針に偶然絡まったのかビビンと反応。12cmの小さな鮎が掛かってきました。


 この小さいのを荒い流れから抜いたのですからかなり弱々しくなってます。それでもデカ囮よりましかもと掛かったチビ鮎をタモに入れたまま岸に戻ります。歩き回り、攻めまくった瀬肩を再び一からやり直しの感じでチビ囮に鼻環を通してそっと放します。するといくらもかからないうちに同じサイズの鮎が掛かってきました。あら・・・やっぱりいるんだな。気がつくとやり始めにはそんなに見えなかった野鮎が数見えます。
「もしかしたら夕方になって鮎が瀬に入ってきた?」
最初に攻めたときには何の反応もなかったところなのに、グルングルンとおもしろいように掛かります。しっかり囮もキープできたので、タケさんに持って行こうと思って上のトロを見たらタケさんはすでに川を上がってました。すでに着替えも済ませているので、「もう一度…」とは言えず、それでもこちらは調子が良くなったので申し訳ないけれどちょっと待ってもらうことにして釣りを続けます。なんと4時まではオデコ。4時からは時速10匹の劇的変化です。ついでに型の方もだんだんよくなって、太陽が遠くの山に隠れ、完全に影になった時に掛かってたサイズの一回り大きいのが掛かったところでアタリが止まり、竿をたたみました。


2012年09月01日
高津川     12:30〜17:30   15cm〜20cm    20匹

 今年の高津は早期から型の良いのが掛かったと言うことで、育ちが早い分、やっぱり下りが早いようです。中流域より下はごっそりと鮎の魚影が薄くなり、高水温、減水も手伝って、本流はどこも不調のよう。そこで、今日は匹見筋へとまわります。
 下りで固まった鮎をとらえられたらと匹見も下流部の剣崎堰堤下で翔さんと待ち合わせです。翔さんは場所確保のため瀬尻に広がるトロでやっておられましたが追いが悪いと苦戦されておられるようです。僕の方はここに入るのが初めてなので、鮎の魚影を確かめるためにまずは瀬肩に立ちます。ここで一番に囮が変わってくれれば後の展開が楽になります。そっと姿勢を低くして、Cの一番石の横へ囮を滑らせます。ツツツーと石横の筋を滑り落とすとグルリンと反転して鮎が掛かりました。
「おお〜ラッキー。」
一発掛かりです。

  

 すぐさま野鮎に囮を変えて出すとスーと囮は上へと上っていきます。けれどなんなく素通り。一気に竿上まで泳ぎ切ってしまいました。もう一度手元に引き寄せ、今度は真上に向けて岸際沿いに上らせるとこちらはいやいやします。そうして程なくクククンと掛かりました。いい型の鮎です。Cはポイントなので一度沖へ泳がし出してそれからあしらい抜きます。18cm級。さらに囮を変えて上へと泳がせますがやっぱりCから1mも離れてしまうと当たりません。オバセを沖目に作って岸際沿いを上がらせます。そうしてクルリンパで掛かります。掛かりが止まればそのまま立ち場を一歩上へずらしてまた泳がせる・・・こうやって少しずつ上へ移動しながら7つ拾いました。
 この元気鮎をもって今度は瀬を下り、ここ剣崎の本命ポイントの瀬尻のトロへ移動します。
翔さんは午後に入って水温が上がり、少しは追い気が上がってきたようで、ぽつりぽつりと掛けていますが、なんとなくここは鮎の魚影が薄い感じです。もう少し下にくだって大きな石が入っている対岸際沿いに流れが通すところに立って、この大石を狙って泳がせてみますが掛かってはくれません。ここのトロは結構下まで広がっているので、
「どこが掛かるポイントか?」
と少しずつ足場を変えて探りますがいっこうに掛かる気配がありません。
「今日はこのトロはだめなのかな・・・」
終盤、下りの良型鮎がもしかしてこのトロに固まっているかもと期待を持っての剣崎攻めでしたがもくろみは外してしまったようです。かなり下まで探って下がりましたが、釣果なしで再び上へ移動しながら探ります。やっぱり掛かる気配はなく、やっと掛かったのは瀬尻の流れがまだ生きている駈け上がり。それも掛かってきたのは先程まで瀬肩のトロで掛かってたのと比べると一回り小さい17cm級。
 これではおもしろくないので、狙い場だったこのトロは見切って今度は瀬の中心を攻めます。けれども、この速い流れの中には鮎はいません。
「ここなら掛かるでしょ。」
という流れのぶっつけ大石裏も対岸ギリギリに並んでるテトラの際も空振りです。人気場所なので釣り荒れているのか、それとももう下り時期に入って流れの強いところを鮎が敬遠してるのか・・・とにかく全くの反応なしなのでさっさと瀬はあきらめます。
 ということで瀬頭のトロしか掛からないようです。下でがんばられておられる翔さんに声を掛け、今度は二人で両岸に別れ、僕はやってない右岸に渡って狙います。瀬頭一番石周辺の浅いチャラ、岸際の足首水深の浅トロ。とにかく際でなければ掛かってきません。際ばかりが狙い場となるとポイントは狭くなります。さらにここ剣崎堰堤は堰堤際は禁漁区になっているのであまり上へはあがれません。友釣り専用区の立て看板ぎりぎりまでが釣り場。同じところを何度も往復しながらなんとか一つ一つ拾って歩いてちょうど20匹でした。

 
2012年08月29日
高津川     14:00〜17:00   22cm    2匹

 この夏最後の夏休みです。
 前回思いの外おいしい思いをした上流部に今日も期待を寄せます。六日市から高津へ入り、どこをせめてみようかなどと車中で考えていて、気づきました。
「あれ?ひょっとしてベスト…忘れた?」
当然仕掛け類はすべてベストのポケットの中です。愕然としてしばし放心状態
「これでは今日は釣りは不可能…。」
しぶしぶ車をUターンさせます。そうして、思い出しました。六日市の澄川酒店には若干ではありますが鮎の釣り具を置いているのです。
(澄川酒店は六日市のジュンテンドーの隣です。お酒好きな人は「銘酒高津川」なるものも置いてますよ)
 急遽お店にハンドルを切ります。前回たくさんの仕掛けをつぶしたので、新しく作った複合仕掛けを一巻きと巻いた針だけは別に持って来ていたので、安物の完全仕掛けを一巻きだけ買ってこれでなんとか友釣り可能です。
 大野原の健康の里で囮を買うときにご主人とお話し
「柿の木から上はダメ、入ったらダメよ。先日、うちに鮎を持ってくる上手な人がダメと思いながらも六日市から七日市に入ってしもうたらしいけど、一匹もかからなんだらしい。」
と聞きながらも、時間も少ないし…とその健康の里前付近へ入りました。
 昨日一晩中雨が降ったと言うことで水位は約10cm高。これで鮎が落ち着いてないようであちこちでドチビちゃんが跳ねてました。けれど、ここは前回の場所とは違って石が曇っています。鮎の姿も見えません。
「こりゃ、やっぱりダメか?」
それでも数少なくてもビッグワンが出るかもとこの場所を全部探り歩きます。下の瀬の肩の大石周りでやっと二つだけ掛けました。一匹は瀬の中で身切れバレもう一匹は22cmと大きいのは大きいですが極端に鮎は薄い。

 

一旦竿をたたんで場所を200m下に移します。けれど、やっぱりここも石が死んでいて鮎がいる気配がありません。一通り囮を入れてみたけれど、ヒット0です。さらにもう一度200mほど下に場所を移し、ここでもう一つ追加。これも22cm級のいい型ではありますが、その一つだけでした。

 


基本、やっぱり柿の木から上は今年は鮎が薄いようです。前回のHITはたまたま鮎が居残っていたのでしょう。
2012年08月26日
高津川     13:00〜17:00   16cm〜23cm    20匹

 翌日曜日はいつもの通りの社長出勤。水温が低いところへと宇佐川へ行ってみたら、なんとビックリ、大混雑です。
「こりゃ、高津より人が多いで。。」
竿を出す気をなくして六日市を越えて高津上流を見ながら走ります。
「そういえばオフ会の会場は…」
と、様子を見に大野原へ、行ってみます。今年の柿の木より上流部は非常に悪いと言われています。それに今回のポイントは8月上旬に一度入ってみたけれど全然ダメだったところです。ところが、川へ降りてみると石がきれいに光ってます。
「これだけ石がきれいなら鮎がいてもいいのにな。」
と瀬肩の一番石の頭に滑り込ませます。
 目印を見てるとギラッギラッ☆そして囮が1mも飛んで逃げます。「およよ?!」引き竿にして囮を止めたらドッピューンで目印が飛びました。グオー!竿は満月。上竿でためてためて走るのについて下がって上に走らせて…と2,3,分あしらった時にふっと囮が飛んできました。痛恨のバレは1号ハリスが途中切れしてました。そこでハリスを1.25号に変えて再び同じところに入れるとすぐにググググー!
今度は上竿で倒したまま上に自分も移動して走っても大丈夫な位置であしらいます。このころから上から下へ突風が吹き出し、竿が立てられません。鮎の引きと風の吹き間を見ながらのあしらいはとても時間が掛かります。竿を上に倒して鮎が下へ下るのを止め、上へと誘導します。うまくいって、そのままやりとりした後近くまで寄せてつり下げ抜きでやっとタモへ入りました。良型の20cm級。

  

「こりゃ、ひょっとしたらすごいことに?」
気持ちがドキドキワクワクしてきます。さらに大きいのが来ることを警戒して囮は掛かった良型ではなく、もう一つの持って来た囮に変えます。そうして再び狙いの石頭へ…狙いの場所に鮎が入ったと思ったらすぐに囮が上へ飛びました。その後、右へ左へと1m近く走ります。完全に追われて逃げています。手元に一度引き寄せてみたらすでに逆バリが外れています。きっと最初の上逃げの時、蹴られたのでしょう。もう一度ちょっとしっかりと逆バリを打って再び出陣。ふ〜わふ〜わと落ち着かない囮を無理矢理に止めているとギュイーンと下へ一気に持って行かれました。
「キタ!」
型が大きいことが予想されますので掛かってすぐに竿を上へ倒し、あしらいの準備です。そのまま下へ下られたらそこは急段の瀬なので止まらなくなってしまいます。そっちに入る前に上へ鮎を上らせてそれからやりとりです。抜こうと思ったけど、なかなか鮎が水を切らないのでそのまま手前まで寄せてタモですくい取ります。これは23cmです。さらに段落ち寸前のところでもう一つ。あやうく段を落ちかけたのを上へと誘導してやりとりしてこれもすくい取り。同型の鮎です。掛かるのは全部20cmUP。一匹掛けるごとに竿でためてやりとりするので、時間は掛かるし、腕もくたびれるし…。なんか次が掛かるのがだんだん怖くなってきました。しかし、これはうれしい悲鳴。

  

 こんなチャンスは滅多にないのだからと気合いを入れて、リズムアップ目指して瀬肩のアタリが遠のいたので一旦重たくなった船の鮎を缶に移して少しずつ上の浅トロへと移動。



ここでゆっくりと泳がせてビビビンにガッツーン!にギュルギュルギュルです。息つく間もなくやり続け、あっという間に5時がきました。
「まだまだ掛かるよ〜」



と後ろ髪を引かれながら、漁協を目指しました。
2012年08月25日
高津川     9:00〜18:00   16cm〜19cm    10匹

 このところ雨降らず、高水温・渇水の厳しい状況が続いている。厳しいとは思いながらも8月も終わりの週末。がんばって連チャンするぞ〜と意気込み高く、僕にとっては朝早い8時半の到着です。
 朝が早いと余計な色気が出ます。
「水温がちょっとでも低い上に入れたらいいな。今年入ってない佐鎧どんな調子なんだろう…。」
ということで川上へ車を走らせます。思った以上に釣り人がいます。
「この調子じゃ入れるところはないな。。」
さっさとあきらめていつもの日原周辺のポイントを探そうと思いつつも佐鎧の集落を回ってみます。すると、集落を出たところの小さな瀬が空いてました。
「ここでやったら佐鎧の様子もわかるだろう。こんな小さなポイントなら竿抜けかもしれない。」
ということで短時間竿を出してみることにしました。ところが降りてみると思ったよりも瀬が短く、流れの筋も細い。9mの竿では軽く対岸まで届いてしまいます。
「これは攻めるところがない。空いているはずだね。」
とりあえず囮だけ野鮎に変わってくれたらいいと竿を伸ばして囮を船から出そうと船のふたを開いた瞬間、ピョンと一跳ね
「あっ!」
と声を出すまもなく一匹の元気な囮が逃げて行ってしまいました。
「これは大変…」
仕方がないからもう一匹の囮を出してみますが、こちらは運搬中に跳ねて缶の上蓋にしこたま頭を打ち付けてしまったようで頭の部分の皮がめくれ傷ついています。それでもこいつに頼むしかないので瀬肩の鏡付近に囮を入れてみますが、やっぱり泳ぎが悪く、すぐに瀬の流れ筋に吸い込まれ流されてしまいます。
「こりゃいかん…囮がもたん。」
すぐに引き上げて流れの緩い瀬肩のCの流れの弱いところでやりますがなかなか掛かりません。それでもなんとかシェイクシェイクで一匹掛けたのですがこれが11cmのドチビ鮎。体力ありません。それでもこっちの方がましと囮を付け替えて出すとうまく掛かってくれたけど、これがエラ掛かりの出血であっという間のおだぶつです。友釣りは循環の釣り、この循環が一つ悪い方へ回り出すとどんどん落ちていくことがあるのです。今日は全くそんな感じ。使っていたドチビ囮も引き回されてすでにグロッキー。まともな囮がありません。最初のやつにもう一度登場してもらって…しかし、泳ぎの弱いこの囮を気遣いながらやっても全然掛かりません。なんとかどこかに飛び着きの鮎がいないかと川を上へ上り上にある瀬へと場所を変えてみますがこちらは岩盤の短い急瀬、ここでは泳ぎの悪い囮は止まりません。無理引きをしてヘリコプターをやってしまってはすぐにこの囮もおだぶつとなってしまうので、入れられません。付近の流れの弱いところを探ってみますが全くだめです。
「囮が変わらないと次の場所へも移動できない。それともギブアップでもう一度囮を買って出直そうか。。」
いろいろ考えながら元の場所へ帰ります。
 時間はもう昼前になっていました。入川点で途方に暮れて瀬尻の深いところに囮を置いていたら急にギュ〜〜ン!
「うひょ?!掛かった。」
グイーンと引っ張るやつを腰を落として疾走を止めてあしらい、抜いてどんとタモへ収まったのは21cmの良型鮎。



やっと元気な囮が手に入ったもののこんな良型では次が掛からない…。案の定瀬もトロも攻めてみたけれど次は掛かりません。探りながら瀬を下がっていき、ここの場所では最後のポイントとなる瀬尻の開きまで来てしまいます。
「ここを攻めたらこの場所は終わりだな。」
右へ左へと探りを入れているとやっと囮ごろサイズが掛かってくれました。
「ああ〜、やっとまともに友釣りができる。」
長さも短いポイントですがもう一度丁寧に攻めてなんとか3っつほど追加できました。竿入れできるところも全部回り、囮もなんとか確保でき、昼も過ぎたので場所替えとします。ところが竿をたたみ、船の中の鮎を缶にうつそうとしてビックリです。船の中の鮎が死んでしまっており、なんとか元気なのは3匹だけです。どうやら水温が異常な高さになっており、鮎がもたないようです。
 昼食を取り、今度は車を下へ向けて走らせます。空いている場所を見つめました。小瀬です。ここは結構終盤にはよく掛かることがあるので、入ります。手前のCにはチビ鮎が遊んでいます。しかし、見える遊び鮎は10cm程度。友に追ってくる鮎ではありません。早々に攻め場所を瀬の中へ移します。上の瀬肩…掛からない。中段の棚…掛からない。下段急落ちの頭…やっと一つ。囮が何とか引き継げましたがそれっきり。瀬尻の開き…ここもアウト。追いが悪く、なかなか掛からない。それでもなんとか囮がまいる前に次が掛かり囮継ぎができました。その囮で思い切って本筋のきつい流れに囮を入れ込みますがこれも不発。もうやる術がありません。途方に暮れてくたびれかけた囮を本筋と分筋のアワセのたるみに置いてしばしたたずんでいるとグリグリグリ。
「ん?掛かったの?」
この何気ない水の止まりのスペースで囮を止めて待って後2ヒキ追加。ちょっと良い囮が入ったと今度は瀬を上がりながら先程攻めたところをもう一度おさらいしますがなかなか掛からないのにやっと掛かったら、針折れ、親子どんぶり、荒瀬の芯で根掛かり放流、果ては今までないことですがウレタンゴムが切れて仕掛けも囮も掛かり鮎も全部吹っ飛び。仕掛け交換の時に風が吹いて目印が絡み、仕掛けひと組おだぶつ…。
 朝からここまで不調ではやる気も失せます。この週末は車中泊でがんばるぞと意気込んでいたのに意気消沈です。そうしてだめ押しは最後に攻めた本筋の瀬肩。急にグインと竿をひったくったと思ったら糸がふわ〜〜と高切れ。これで夕方、本日試合終了です。
「どうするかな。。・・・」
と缶のところに戻るとまたビックリ、缶の中の鮎は高水温のためか全滅してます。さらに船の中の鮎も元気さを残しているのは3匹だけ。徹底的に打ちのめされた一日でした。…家に帰ることにしました。



2012年08月23日
高津川     12:00〜17:00   12cm〜19cm    28匹

 毎年、お盆を過ぎて8月の後半は高津の第2弾絶好調期です。それを見越して取っていた夏期休暇で、平日釣行です。ところが今年はこの時期になって異常な高水温状態となってしまいました。鮎は暑さで土用隠れ、囮はアップアップでもちません。さらには高温病で鮎がバタバタと死に流されてしまっています。本来絶好調期のはずが絶不調期となってしまっています。
 釣り人はみな本流と比べて2度水温が低い匹見筋に集まっておられます。おかげで本流筋はガ〜ラガラ。今年は人気場で入れなかったゲンゴロウ前が空いています。「これはチャンス!」高水温できびしいのはわかっていましたが、それでも、入ってみたいゲンゴロウ前です。迷わず突入しました。
 支度をして川端に立って川の中を見るとやっぱり石の色は最悪。垢焼けでちょっと水が臭うような感じです。それでも、ポイントまで歩く川筋には今年の本流筋では見られないチビの遊び鮎がチョロチョロする姿が見えます。



「やっぱりここだけは今年魚影の薄い本流筋でも鮎が固まってる♪」
ウキウキしながら囮をつけて元気一番泳がせで上へ上げますが…掛かってくれません。そして囮のスタミナがもちません。もう2回目にはギュンギュンとは上ってくれなくなりました。とりあえずなんとかそれでも鼻をツンツンして上へと上げていきますがやっぱり掛かってくれません。
「ほんとなら、泳がせでバンバン掛かる気持ちいい季節のはずなのになぁ・・・。」
囮の弱りが早いと見て、それからは囮のスタミナ温存優先で無理に泳がせず、引き泳がせに変えました。そうして少しずつ下へと下がり、波立ち、流れのきついところへと移動していきます。急下りの手前まで下がって、やっと一匹来てくれました。
 ここまで、1時間。しぶいです。それでもやっぱり掛けたばかりの野鮎囮は泳ぎが違います。引き泳がせで横走りさせながら探っていくとチョンチョンチョンで3〜5カ所も探れば次が掛かってくれます。けれど、とっても追いはしぶい。たんに上へ泳がせても掛かりませんし、引きでもポイントに滑り込ませただけでは掛かりません。石の頭を右へ左へと横切らせたり、落ち筋で止めて待ったり、反転筋落ちさせたり、ポンと頭を持ち上げたりとアクションを加えての誘いを続けてやっと掛かるという具合です。それでも、鮎の魚影が違いますから、「鮎はいる。」との自信を持って誘い続けてなんとか囮を回転させます。ちょっとリズムが狂って掛かリズムが止まると、そんな誘いをしていたらあっという間に囮がまいってしまいます。そういうときは無理をせずにすぐに船の中の囮にバトンタッチ。そして場所も少しだけ移動。これでなんとか次へとつなぎます。鮎は固まっているわけではありません。一つ一つ拾って歩く、そんな釣りを続けます。したがって、こちらは川の中を右往左往、上へ下へと縦横無尽に動きます。



 夕方、日がかげったら水温も下がって、追いも活性化するかと思ったのですが、残念ながら17時までにそうなることはありませんでした。もっと日落ちまで粘ったら追いが良くなったのかもしれませんが、日原の漁協の買い取りは早いのです。17時には竿をたたまないといけません。ゲンゴロウ前の浅瀬のたなを一通り全部回ったら、もう17時になっていました。
 けれど、やっぱり魚影の濃いところは数が稼げます。時速5匹を上回る釣果は今期では好成績でした。

2012年08月20日
高津川     13:00〜17:00   12cm〜20cm    18匹

 平日はほんとに本流はよく空いています。
 今日はイリョウの瀬が空いていました。天然遡上が多いときはここは絶好ポイントになるのですが、今年は天然遡上がほんとに少ないので不調続きと言われているイリョウの瀬ですが、やっぱり魅力はあります。
 川を切って左岸中段に立ち、竿を伸ばします。いつもならここのCに立ったら、掛かる対象ではないけれど、チビ天然の遊び鮎がうろうろしているのに今日は全く姿が見えません。
「ここに鮎が見えないんじゃやっぱり今年のイリョウの瀬はダメポイントだな。」
と思いながらもここの一級ポイントに期待を寄せて囮を泳がせます。沖目へ向かった囮を引き竿で止めて待っているといくらもたたないうちに本日の第一号が掛かりました。

  

「この調子ならいけるかも?」
元気野鮎にすぐに囮を変えて泳がせ釣りに変更しますが、囮はよく泳ぎ、上へと上ってくれるのですが、掛かりません。流れの弱いところには掛かる鮎はいないようです。仕方がないので囮を引き戻し、引き釣りで探ります。探って探ってやっと掛かります。これで掛かるのはいつもならここでは珍しい良型ばかりです。けれど、掛かりがあまりにも散発なので、鮎を探して動きます。上へ少しずつ上がりながら引きで探り続けてぽつりぽつりと追加します。散発なのは変わりません。なのでもっと掛かるところはないかと橋の上のトロへ移動してみます。少し深い筋に確かに石付きでこけをはんでいる鮎が見えるものの追ってきてはくれません。しばらく泳がせて探ってみましたが結局掛かることなくここをあきらめました。結局入川点から上まで探りきって、やっと10匹。
 残り時間は後1時間ほどしかありません。
「今日はダメだったなぁ。。」
と今度は徐々に下ります。
「このまま入川点までもう一度下がって今日は終わり。」
と思いながら対岸を少しずつ下ります。
 するとなんかこの瀬肩のところで頭のアンテナがピピピっと反応しました。
「ここは、掛かる?」
なんてことのない駈け上がりの瀬肩、石も小さい。でも、そっと囮を滑り込ませて止めてみたらすぐにグググンと掛かりました。そして囮を交換して再び同じところに入れたら即掛かり。
「やっぱり!なんでこんなところに鮎が固まってるの?」
掛かる鮎が良型なので少しくだって鮎を止めそして抜きます。そのため、だんだんと下りながらの釣りです。掛かる、囮を交換してポイントに入れる。ちょっと止めたらグググンと掛かる。ちょっと下って竿を立て、ぐっとためて引き抜いて。連チャンです。一連の繰り返しの中で1匹は身切れ、一度は無理タメをして親子どんぶりの失敗をしてしまいました。そうして深い筋まで下ったら、アタリは遠のきました。そこで時計を見たらもう17時…終了です。 

 
2012年08月18日
高津川     12:00〜16:30   12cm〜20cm    10匹

 お盆を過ぎたというのにとっても暑い。本流の水温はとっても高く、追いが悪いのでしょうか、日原付近はガラガラです。すぐに入ろうと思ったけれど、
「これだけ空いてたら匹見でも入れるのでは?」
という欲が沸いてきて、とりあえず見てみようと匹見まで足を伸ばしてみました。
 けれど、やはり高津本流とは違い、匹見の方はかなり釣り人が多い。でも、多いとはいえ、いつもの年ほどではありません。そのまま長浜トンネルまで行って、ここぞと思うところがなければ本流へ帰ろうと思いきや、トンネル前の瀬が空いています。見ると車が一台とまってはいますが、その方は瀬の下のトロで釣っておられて、瀬は空き場所となっていました。
「今年はまだここには入ってないし、やってみるか。」
車を止めて、昼食を取り、ゆっくりと着替えを済まします。実はまだ足の肉離れの痛みが完全には消えていなくて、足をかばいながら着替えるので、準備に時間が掛かるのです。ゆっくりと余裕を持って準備を済まし、
「さて、川へ降りるか。」
と川への降り口まで行くとあれれれ???攻めようと思った瀬肩のすぐ下に釣り人が立っています。どうやらトロで釣っていた先客さんがそこまで戻ってきたらしかったのです。下のトロからその瀬肩まではだいぶ距離もあるのに少し不思議な感じがしました。
「ひょっとしたら午後、場所替えされるのに上がってこられたのかな?」
せっかく入る気になってたので、ちょっと様子を見ようとそのまま川へ降ります。
 川を降りて、最初から入ってみようと思ってた瀬肩に立って竿を伸ばしかけてみますが、どうも先客さんはこちらが気になるような感じだったので、いったん竿をたたんであいさつをします。
「こんにちは、一緒にやらせてもらっていいですか?」
「ああいいよ。」
と気持ちいい返事が返ってきたので、やろうと思ったが
「自分はここからそこの上までやろうと思ってるから下だったらいいよ。」
ということだったので、やろうと思った瀬肩はあきらめ、
「じゃあ下へ入らせてもらいます。」
と場所移動。ここは瀬がだいぶ開けているので、二人ぐらいなら十分に入れる場所なので、下へ移動して釣りを始めました。
 けれど…鮎がいない。見えない反応がない。川相もいいし、石並びも良い。でも石の色は悪い。足下のCにすら遊びチビ鮎すら見えないのです。当然、鮎は掛かりません。開始点から徐々に下へ下がりながら探るけど、とうとう急瀬頭まで下がってしまいました。この最後の手立ての急瀬頭でやっと小さいのが掛かりました。開始からなんと1時間半。

  

 さて、囮が野鮎に変わったから少しテンポが変わるかと思ったら、ダメです。今度はそのまま上に上がりながら探っていきますがスカばっかり。次の一匹はそれから1時間後。開始点前上がってそこより上に泳がせ上らせ、ツンツン誘いを掛けてやっと掛かりました。

 

 どうやらやはり鮎は上の方が多いようです。けれど、これより上は先客さんがやってます。
「どうしたものやら…もうあんまり時間がないけど場所替えかな。」
と思ったときに先客さんが、
「今度は下のトロへ行くからここでやってもええで。」
と言って下手へ移動されました。そこで入れ替わりに立ってちょこっとだけと囮を泳がせてみます。先客さんが立っておられたところはさすがに掛かりませんが、自分が一番最初にやろうと思っていた足首チャラの瀬肩では小さいながらも上揚げ誘いでツンツンと掛かってきました。
「こりゃいいじゃん。」
と本気になりかけたとき、わいわいと声が聞こえてきました。瀬肩の上の淵で遊泳するために子どもたちを連れておじいちゃんがやってきました。子どもたちは当然遠慮なくワイワイバシャバシャと泳ぎ、川遊びを始めます。そして…おじいちゃんの方はちょっと川を上がったと思ったら肩に建網をしょって再び登場。子どもたちが遊んでいる淵から建網を張り始めたのです。
「まぁ、上の淵からはちょっと離れてるから…。」
と釣りを続け、最初のうちはそんなに影響が出てるでもなく、ぽつりぽつりと掛かっていたのですが、そのうちおじいちゃんの建網は淵から瀬肩ぎりぎりまで下がってきてしまいました。建網ですから網に鮎を追い込むのにバチャバチャ歩き、石をドボンドボン投げ込み、果ては竹の棒を用意してバチャバチャたたいてくれました。当然のごとく鮎の反応は出なくなりました。かといってもう場所替えしてまで釣る時間は残されていません。途方に暮れたとき、先客さんが下のトロから上がってきました。
「下はいい型の鮎が掛かるよ。けど、家族連れが泳ぎに来て、気が散るからもうやめた。」
と言って川を上がっていきました。
 それで、ほんとは足が痛くてあんまり川の中を歩いて移動したくなかったのですが、分流の方を釣り下がりながらそのトロの様子を見に行きました。しかし…分流の方も大きないい石が入っており、遊び鮎も少し見えるのに、囮を入れても全く掛かってはくれません。追加0で下り着きました。
 石の上から瀬尻のそのトロをのぞいてみるとギランギランと鮎が付いているのが見えました。
「なるほど。」
と囮を入れてみるとギュイーンと一発掛かりです。
「これはおもしろいかも。」
なんてウキウキしましたが…????2発目が掛からないのです。そのうちこちらで泳いでいる子どもたちもだんだん遊びが派手になってきて岩の上から飛び込みドボンドボン。これが気になり出すと集中力も途絶えて、余計に掛かりません。そうして最後のとどめはあっちの山からゴロゴロドーンと雷の音が聞こえてきました。これで、家族連れも川を上がって帰りましたが、こちらもさすがにあきらめて竿をたたみました。

2012年08月15日
高津川     14:00〜17:00   12cm〜17cm    19匹

 お盆は実家に帰って、墓参り。それを済ませてからすぐに川へ向かうのはバチ当たりでしょうか(^^ゞ
 囮を買って宇佐川に入ったら、なんとも大盛況。宇佐川の瀬は短いのにその瀬という瀬には全部複数の釣り人が入っていて、トロや淵は家族づれでキャキャー声を上げて泳いでいます。
「こりゃ、竿出す気になれんなあ。。。」
ということで六日市を越えて高津に回ります。
 高津本流は前日までのにわか雨でちょっと増水しています。けれど、もう水は澄んでいるので釣りには別状ありません。うろうろしてたので、時間はすでに昼過ぎです。
「誰もいないところがあったらそこでやろう。」
と川を見ながら走ると小瀬の瀬が空いていました。
 さっそく車を河原に下ろし、支度をして川へ入ります。瀬肩の鏡には小さな天然鮎が群れていますが、まだまだ小さい10cm級なので掛ける対象ではありません。ちょっと泳がせはしたけれど、やっぱり追うようではないので、そのまま瀬肩から瀬へと狙いを変えます。右岸手前はいつもは足首水深のチャラチャラですが、ちょっと増水で、釣り易い瀬に変わっています。でも、囮を入れても反応はありません。あの小さな天然遡上鮎たちが遊ぶフィールドで、縄張り鮎は少ないのでしょう。少しずつ下がりながら、小さな石の中でも少し大きめの石を見つけてその石周りを攻めますが、なかなか掛かってきてはくれません。5mほども下がったところでやっとビビビンと掛かりました。ピーっと元気よく走りますが、手応えは軽い。チビ天然です。竿を立てるとピョンと水を切ってタモキャッチです。本日の一匹目は12cm級のチビ鮎でした。

  

「こいつならすぐに次が来る。」
そう思ってすぐに囮を変えたけど、ダメです。やっぱり石に付いている鮎は少ないのでしょう。
 どんどん下がって、瀬尻の落ちの手前の荒い石のところが鮎のたまり場だったようで、ポンポンポンと5匹追加。それでもそこはそれで止まって、さらに下へ下がります。本流れの方は流れがきつすぎて小さな鮎は入りきれないのか、こちらも掛かりません。

  

 右流れの浅場と左流れの流勢の強い流れの合わせ目の筋で再び鮎が付いているのを見つけました。細い筋線ですがここを引いて一つ二つ三つ。それでもここでもそんなには続きませんので再び上へと引きながら上がっていきます。
 こんな風にして上へ下へ、沖へ、手前へと瀬の中を探り歩いてぽつぽつ拾い続けます。結局当たり筋に当たり場所もなくぽつぽつ拾いの釣りに終始。
 夕方、涼しくなると活性が上がるかと思ったのですが、山陰に日が隠れ、川が日陰になったら、逆に追いがなくなってしまいました。そして、そのまま納竿の5時を迎えました。

  
2012年08月10日
高津川     1:00〜17:00   13cm〜19cm    12匹

 今日はちょっと到着が遅くなってしまったので、「近場で空いているところがあればすぐに入ろう。」と思いつつ漁協へ。ところが囮が養殖しかないということで不安、不安、不安です。
 ちょっと前に抜き、おまけにあれからさらに渇水となっているのでこれまた不安でしたが、誰もいない池村専用区瀬尻付近に再び入ります。
 やっぱり不安は的中。鮎の魚影も薄く、漁協の養殖囮は追われない。一匹目が掛かるまで1時間を有しました。

  

 やっと囮が変わったと、回転が早くなる事を期待しましたが、ダメです。高水温で鮎が石影に隠れてでもいるのでしょうか、全く鮎がいる気配が感じられません。瀬の肩まで引き上がり、その肩の瀬脇に遊んでいるチビ天然を針を絡ませるようにしてやっと掛けて囮を継いでいるような感じ。まことに苦しい釣りが続きました。

  

 ちょっと好転したのは日が傾き、山に隠れ、日陰になって1時間ほど経ったころからです。底石が見えない周りより少し深い筋でゴンと衝撃があり良型放流鮎が掛かってきた。しかし、数はそんなに多いようではなく、対岸の岩周りで一つ、瀬落ちの開きで一つ。でも、ここで時間切れ。
 これから日暮れまでに追いが立つのかもしれないと思いつつ竿をたたんだ。


2012年08月08日
高津川     8:00〜17:00   13cm〜19cm    37匹

 久しぶりにタケさんと釣行です。うまく二人の休みが調整できたので、平日の朝から釣行。二人だと朝も早く出かけられるんですよね^^;
 水曜日と言うこともあってか日原に着いてみると釣り場はガラガラです。これだけ空いてるなら匹見に行ってもゆっくり釣りができるのではないかと横田まで下って匹見入りします。さすがに匹見川には釣り人の姿が見えましたが、それでもいつも見るよりかなり人は少ないのです。
「これならひょっとして、あのゴールデンポイントにも入れるのでは?行ってみようか。」
そう、ゴールデンポイントとは匹見でも一番有名な竹藪前です。高津筋で聞くビックリ釣果はほとんどここでの釣りと聞こえてます。もちろんそれだけの人気ポイントですから週末の昼前後入りの僕が入れるわけがありません。ということでこれだけ高津筋に通っているのも関わらず、まともにここで竿を出したことはなかったのです。
 到着してみるとさすがに先釣者がいました。5人の団体さん。けれど、この方たちが主に位置しているのは上半分で下の半分は誰も見えません。そこで交じって竿を出すことにします。その下のトロと早瀬はタケさんが攻めることにします。僕は実はまだバリバスカップの時に軽い肉離れをした足が治っていませんので、川の中をそんなに遠くまで歩けません。そこで誰も入っていないもうひとつ上の放水口下の瀬の上ることにします。そこまでいくのもひょこひょこ歩きのゆっくりです。
 瀬尻について段々瀬のCにできたチャラ筋をのぞいてみますけど、そんなに鮎が濃いようには思えません。まだ小さい天然遡上鮎がチラホラと姿を見せる程度です。ここは流れが二股に分かれているので一本の流れはそんなに川幅があるわけではありません。竿を少し短めにもって、段々瀬脇のチャラ流れに囮を入れて上へ上げてみようかと試みましたが、買った囮ではそこまでの馬力はなく、上ってはくれません。そこで段々の石の周りをぐるぐるまわして探る作戦に変更です。段々を下げながらの探りですから囮はそんなに弱りません。3っつ4っつ石周りを探ったところで本日の一匹目が来ました。

  

 囮が変わったので、元気の良い囮に次々と掛かってくれるかと思ったけれど、反応は鈍く、次は続きません。囮は元気よく、鯉の滝登りで段々瀬を上っていきます。それでもだめです。無反応。仕方がないので囮を引き寄せて、再度段々瀬の石周りを探ります。一つ一つと探りながら一段一段瀬を上りつつ…これで一つ一つと鮎を拾う感じで掛けていきます。
 段々瀬を登り切ったところは瀬肩のゆる瀬。ここなら上に泳がせたら掛かるかとやってみますが、やっぱりダメです。そこで今度は少しずつ下がりながら同じように石周りのそうじです。瀬尻のひらきなら型の良い放流鮎がいるかと思ったけれどこれも思惑が外れます。
 今度は右の流れに移動。こちらは流勢がだいぶ強い。引き釣りで攻めます。川幅が狭いので鋭角止め泳がせで反応のあったところに囮を止めて待つとビビビンと掛かってきました。
「こっちはまともに掛かるじゃない。」



良い感触を得たとき、流れの上をふと見ると最初は見逃してわからなかったのですが上に天幕を張って竿を振っている素掛けの方がいらっしゃいました。
「おっと、この筋はあの方専用かぁ。」
上に上れないとなると釣る範囲は限られてます。仕方ないのでここはあきらめます。
 さて、タケさんの方はどうなんだろう…。ゴールデンポイントの方へ戻ってみます。すると先客さんたちは徐々に釣り下がってて、瀬の肩あたりが空いています。



「なら、ちょっと竿を出させてもらおうか。」
瀬頭のチャラチャラは足首水深。小さな瀬ですがまだ釣り残しがいたようです。そっと泳がせるとピョンピョンと掛かってきました。けれど、さすがに続きはしません。少しずつ下へ移動します。主流れの方はなんといい川筋、石並びなんでしょう。鮎も見えます。でも、鮎はそんなに追い気は見せていません。さすがに連日攻められていて、追い気のあるやつは次々と抜かれていくのでしょう。
「ここは増水の水引きでないと掛からないな。」
そう読んだので適当にしかやりません。
 下を見ると半分から下には人がいません。そうしてその一番下にタケさんが見えます。どうやら快調に掛けているようです。そっちの方へ行こうと思いましたが、まだ肉離れした足が痛く、もうこれ以上ゴロゴロ石を下がっていくのはつらいのであきらめました。
「ここで帰ってくるのを待ちましょ。」
その時、先客さんたちが竿をたたんで入川点へ集まってこられました。どうやら昼食をとられるようです。川が空きました。タケさんが帰ってくるまで竿を出すことにします。



 あらためて足元を見るとなんと石の間を流れている細い筋には小さな天然鮎がうじょうじょいます。
「今年の高津にこんなに鮎がおったかぁ?」
鮎がいる、いっぱいいる、踏むほどおる。ビックリです。こんなに鮎がいる場所は今年見たことありません。他のところの3倍はいるでしょう。主流じゃなくってこの足下のゴロゴロの細い筋に鮎を入れて石渡をさせるとビビン、ビビビンおもしろいように掛かります。岸の際に近いほどその反応は高いので上に上げるときは自分の真上流、下へ下げるときは自分の真下流、自分を中心にして180度ラインが攻め場です。さっきまで先客さんが立っていたところですらこれですから、もっと下流の人が入ってないところはどんな反応を見せるのでしょう。けれど、時間はもう昼過ぎです。下のポイントからタケさんが帰ってきました。
 13時、一旦竿をたたんでこちらも昼食とします。タケさんも下のテトラ周りのトロを中心に良い感じで掛かったと言うことでした。僕の方は23匹。



半分以上はゴールデンポイントに来てからのほんの1時間で掛かった鮎です。昼食をとって昼からどうするか考えました。このままここでやったらまだまだ掛かるでしょう。でも、そろそろ先に先客さんたちが動き始めました。僕の方はずっと下のタケさんがやってたところまで歩くのはちょっと無理です。かと言って、さっき掛けてた辺りは先客さんたちの釣り範囲なので竿は出しづらい感じです。そこで、やっぱり場所替えをすることにしました。
 今度は本流へ行ってみます。さきほどのゴールデンポイントでの反応が良すぎたことで、どこへ入っても掛かるような気がします。走りながら川を見ると青原が空きポイントなのが見えました。時間ももう14時になってましたので、
「あそこに行こう。」
と意見が一致して入ります。快調のタケさんは足が軽い。さっさと川へ入っていきました。こちらはちょっと足が痛いのでゆっくりと用意をし、そっと川の中を歩きます。ところが岸際にも遊び鮎が思ったほどに見えません。
「ムムム、、、鮎が少ない?」

 

瀬はすでにタケさんが竿を差しています。瀬肩の浅トロでそっと泳がせてみます。すると周りの石より一回り大きい石など変化のあるところでクルリと囮が反転して鮎が掛かります。けれど、やっぱり鮎の数は薄く、掛かりは続きません。広範囲を泳がせ歩いてぽつりぽつりです。タケさんが瀬尻のとろの様子を見に行ったときに少し瀬の中もやってみましたが、こちらもそんなには掛かってきません。午前中と比べガックリとペースダウンしてしまいました。そして、そのまま状況は変わらず、17時になったので竿をたたみました。ここでは14匹でした。
2012年08月06日
高津川     10:00〜17:00   13cm〜22cm    29匹

 バリバスカップも終了し、今夏の大会予定は全部消化したのでのほほんとした釣りに切り替えです。
 さて、この夏の高津っていったいどうなの?それをもう一度調べてみようとまずは今年鮎はいないと言われている柿の木より上流に自分の足で入ってみます。場所は柿の木上流の大野原。
 ここはいつもは放流鮎が結構ちゃんとつく場所で、例年、解禁後は知る人ぞ知るでいつも何人かの釣り人が入っている場所です。車を止めると川の土手の草刈りをしているおじさんがいましたので、声を掛けますと…
「ダメダメ、ここはダメよ。今年は日原から下か匹見へいかんと鮎は少ない。
」と教えてくれました。
「ちょっと鮎がいるかどうか見てみようと思いまして…」
というと
「ん〜昨日も何度か釣り人が様子を見に来ていたけれど、すぐに移動して行ってたから釣れへんやろう。下へ行った方がええで。」
土手の草刈りをされているくらいですからここの様子は一番よくご存じの方でしょう。その方がこれだけやめた方がいいと行ってらっしゃるのだから相当ダメなのでしょう。なのに…竿を出します(笑)。
 橋の上からのぞいてみたけれど、鮎がいるような感じには見えなかったので、ずっと下手の瀬で竿を伸ばしてみます。川に入ると石の表面は砂がかぶってます。
「これじゃやっぱり鮎はおらんね。」
と思いつつ瀬肩の一番石に囮を出してみるとクククンと掛かってきました。でも、放流鮎にしては型が小さい16cm級。
  

今年の本流上流部がダメなのは、みんな口をそろえて言うのは
「放流時期が遅いわ。解禁のちょっと前になってやっと放流。しかも鮎はこんなん(8cm程度)やで、これで掛かるわけがない。」
だそうです。おまけに放流後じきに大雨が降って大水が出たものだから小さい放流鮎は一気に流されてしまったということです。結構早いうちに一匹掛かったので、
「これは思ったよりいいか?」
と思ったのですが元気囮に変えて、本格的に瀬の中を探ってみたけれど、2匹目は掛かりません。そのまま上へのぼって、ゆる瀬からチャラ、上の瀬の瀬尻とどんどん探っていきましたがどこも鮎の反応はありません。一回りして元の場所まで帰ってくるまでにやっと同型をもう一匹追加しただけです。
「確かにここはダメね。」
と入る前から予想していたのでさっさと見切りをつけてここを上がります。それでも午前中はここで終わりました。
 今度はぐっと下がって日原へ。今年の本流は不調な場所が多い。痛い目にあった人が多いのか、月曜日ではありますが、去年とは大違いで釣り人が少なく場所が空いています。見ると池村の専用区がすっからかんです。ここ最近普段は滅多の竿を出さないポイントですが、ここまで人がいないとちょっと竿を出してみたくなります。
「天然遡上が少なく小さく、放流鮎主体だったら腰下水深が狙い場でしょう。」
と瀬尻に入ります。
 最初は囮替え、
「たぶん瀬脇のチャラ筋に小さい天然鮎がいてるでしょう。」
という読みで、上竿にして鮎を瀬脇沿いに上らせてみます。そうするとツンツンまで上がる手前で掛かってくれました。

 

「やっぱりなぁ〜。」
ですぐに囮チェンジして同じ方法で探りますが、ポンポンとは掛かりましたが、後が続きません。どうやら天然遡上鮎は小さくて掛かる対象になっている鮎は少ないようです。
「ならば…。」
と今度は芯の深い目を探ります。こちら反応は遅くて弱い、掛かる場所が顔周りや腹回りが多くなりましたが、型の良い鮎がぽつりぽつりではありますが掛かってくれました。しかし、掛かる場所は限定されてます。瀬尻の上流れは走っているけれど、底流れはゆるく、石の並びから深い筋ができているところ、その深い筋の両側の駈け上がりだけである。ぽつりぽつりぽつり…そこについていた一通りの鮎を掛け終えたらアタリは止まりました。

  
「まぁ、ポイントも狭いからそんなもんでしょう。」
ということで、今度はどんどん瀬を上がりながら鮎を探りますが、瀬の中の方が鮎は少なく、アタリは遠い。
「瀬肩には鮎が付いているのではないか。」
と期待を持ってついに瀬の肩まであがりましたが、この瀬の肩にはあまり良い石が並んでいません。残念ともう一度瀬を下がりかけたとき、上から見ないと読めない瀬脇のチャラ筋が見えました。そこで肩に立ったまま、真下に竿を向けてツンツンで泳がせて探ります。やっぱりこの筋は竿抜けだったようで、ひとしきり掛かりました。日が斜めに傾き、川が日陰になりました。ここは西側に道路と山壁がせまっていて、他より早く日陰になるところなのです。影になったと同時にアタリはピタリと止まりました。天候の変化は鮎の追いに結構大きく影響するんですよね。
「日陰になった暗さになれる30分後にはまた追いが立つかもしれない…。」
そう思いながら再び瀬を釣り下がります。けれど、この間は掛かりが0です。そのまま入川点まで下がってしまいました。ここで、もう一度最初と同じように瀬脇のチャラを上あげで攻めてみますと歩き下がった後にもかかわらず小さい鮎がポンポンと掛かりました。その元気囮でもう一度ねちっこく芯を攻めると再びぽつりぽつりと型の良い鮎が掛かり始めました。きっと日陰の明るさになれ、さらに水温も下がってきたので追いが活性化してきたのでしょう。しかしながら残念ながらここど竿じまいの時間となってしまいました。ここでは13:00〜17:00で平均18cmが27匹でした。

 
2012年08月04日
バリバスカップ高津川大会です。

 集合時間はなんと早い5時です。眠たい目をこすりながら旭橋下の会場本部へ行ってみるけど、なんか人もまばら。
「あれれ?ほんとにここでいいんかい?」
それからやっとスタッフらしい人が現れてテントを建てだします。
「それならもうちょっと集合時間を遅らせてくれたら十分な睡眠が取れたのに…」
 大会説明と開会あいさつが終わって、試合開始までまだ時間があるので一旦解散。車に戻ってゆっくりと身支度を調えます。予選は2ブロック。本部を境に上と下。先日までの釣行で上はだいたい様子がわかりますが、下は漁協前は魚影も薄く瀬の長さも短いのでメインなポイントは中学校前周辺となるはずですが、その辺りはここ数年入った事がないので川相すらわからないので不安です。ブロック決めのくじ引きは…。下のBブロックでした^^;けど救われるのはくじ番がいい。前が欠番だったので実質先頭です。さて、悩みました。
「絶対数が出る中学校前付近にポイントがわからなくても突っ込むか、それとも魚影は薄いけど勝手がわかる漁協前に入るか…」
今回の大会はいろいろ考えて自分は徹底的にチャラで小さい鮎を狙っていく作戦を立てました。そのため、12cmのチビ鮎でも囮として使えるように特別仕様でこしらえ、ハリもそれ専用のものを巻いてきました。たとえクジ番がよかったとしても、この立てた作戦で戦いたいと思い、入るポイントは漁協前を選びました。もしこれがはずれたら中学校前までは遠くて場所移動が難しい。。。いちかばちかという感じ、でも、いい場所は中学校前に決まってるのだから他の選手はみんなそっちに行き、この漁協前は人が少なく動けるだろう…。ということで予選開始。
 囮をもらって一直線に漁協前中央の瀬の分岐点に陣取ります。あれれ、、ところが…読みが違ってなぜかたくさんの選手がこちらへ向かってこられました。???Bブロックの選手の半分以上がこの狭く変化の少ない漁協前に立たれたのです。これにはビックリ。
「どうしてみなさん中学校前にいかないの?」
ということで対岸はもちろん、上も背中も…
「これでは自分の前以外に釣る場所はないではないか。。」
仕掛けを延ばしながらこれからでも中学校前に場所替えしようか…とも考えましたが、予選の試合時間は4時間あるので、とりあえず自分の狙い場所には入れたのでやってみます。問題はチビ鮎狙いなのに最初のこの妙に大きく泳ぎのへたくそな養殖鮎で一匹目を掛けて囮を変えることです。ところが筋を見て泳がせても全く追う感じがしません。やはりこの妙な養殖囮の泳ぎにびびってチビ鮎たちはおびえて逃げてしまってるようです。上、下、前、手前と180度やってみたけれど、全然です。
「これではダメだ。」
と緊急時囮確保用と見ていた下の急落ちの瀬へと囮を下げて引いてみます。ところがこれもダメ。
「ええ〜〜?!」
だんだん焦りが出てきます。一つ一つの石周りをアップダウンさせて偶然のハリスがらみを狙いますがそれでもダメ。とっておきの前方の走り筋まで囮を入れて、それでも掛かりません。他の場所へは移動ができませんのでやれる術は全部やってしまいました。ここまでですでに1時間半。他の選手たちも囮が変わらないのか場所移動が始まりました。ここで掛けているのが目立つのはすぐ上のトロ尻で早々に囮を交換できた選手と対岸で瀬を攻め続けておられた選手だけです。
「これ…無理でしょ。。もう一つのサラの囮をもって今からでも中学校前へ移動しよう。。」
とも考えたけれど、残り時間の少なさを考えると今更歩いて中学校前まで行くのは時間がもったいないのです。
「もう一度やりなおしてみるか…」
取って置きのもう一匹を船から出して鼻環を通します。そっと足下から放し、今度は目の前のもやもや筋のところで止めます。泳ぎ出すまでのなじませと思ったのですが、このときキラリンと鮎が翻ります。
「かかった?!」
囮よりも二回りほど小さな鮎ですので抜くのは簡単。無難にタモに収まりました。
「やっと、囮が変わった。」
この一匹を待っていたのです。すぐに竿をたたんで用意していた特性の仕掛けに張り替えて囮を出します。やっぱり泳ぎが全然違います。けれど、一匹目が掛かったのと同じように囮を快適に泳がせても掛かるのではなく、頭を押さえる感じで泳ぎを止め気味にした方が良く掛かってきます。二匹目、三匹目…。船の中に天然囮が確保できましたので一安心、落ち着きました。掛かるところはほんとに際だけ、真ん中のフィールドまで泳ぎ出しても全然ダメです。そうなると、他の選手が周りに入られてる足場を動かせないこの状況ではポイントは限られてます。一通り掛けたら止まってしまいました。予選クリア確定ラインは15匹と読んでいたのですが、まだ10もいってない…。仕方がないので動くことができる自分の前へと一歩、また一歩と歩みを進め探っていきます。これは川の中に立ち込んでいくことになるので、自分の狙いエリアをつぶしてしまうので極力やりたくないところだったんですがもう終了時間も迫ってますので対岸にむかってどんどん前へ出て行きます。対岸に渡るまでになんとか二つ追加してそのまま検量場所へと向かいます。
「う〜ん。。こりゃ足りてないなぁ。。」
匹数は9匹でした。
「他の選手がもしかしてあまりかかっていなければ、なんとか…。」
けど、やっぱり中学校前付近に入られた方々は10匹以上掛けておられて船からどさどさと掛かり鮎が出てきました。…予選結果の発表です。Bブロックの通過ラインは8匹。
「おお〜よかった。やったネ。」
なんとか予選をクリアできました。
 2時間ほどの昼食休憩の後、いよいよ決勝戦です。決勝戦は予選のブロック選手で上流エリア、下流エリアに分かれ、決勝戦タイムの3時間を半分に分け、エリアをそれぞれ交代するルールです。Bブロックの僕は今度は上流エリアからスタートです。このエリアは数日前に入っているので様子がわかります。僕の今回の作戦であるちび天然狙いができるところは2カ所。出張所前にある橋の下と上にあります。囮配布順は予選の順位順。僕は通過順位が下位なので後方に並びます。今回のバリバスカップはエリアやブロックを分けるなどかなり選手間の条件統一に配慮されたルールとなっていますが、試合の開始と終了の時間に配慮がされて無くてちょっと残念だ。囮配布次点で試合開始。なので、囮配布順の後方の選手、ポイントを本部から遠くにとった選手ほど試合時間が短くなってしまう。囮をもらってせっせとエリアに行ってみるとまず下の狙いのポイントは空いてはいるが対岸正面にすでに他の選手が立っています。そこで素通りしてさらに上へと上がります。思っていたポイントは空いていました。もっとも、このポイントはもっと魅力的な筋や場所が他にあるのです。僕がにらんでいたポイントは普通は素通りするか、もしくは立ち場にするかとにかく鮎を入れようとは思わないところですから空くはずなのです。普通に好ポイントと思われるところにはすでに選手がそれぞれに入っていて、竿を伸ばしておられます。僕も急いで竿を伸ばします。ところが鼻環を通した一匹目の囮はとても泳ぎが悪く、送りだした次点で上層を泳いでおり、流れに負けて下へ下へと下っていきます。仕方なくそのまま瀬を引き釣りして掛かるのを待ってみますがやっぱり掛かりません。それでも掛かるかと思われる筋を3っつ4っつと探り、手を尽くします。けれど、全然ダメです。目の前にその活躍が見える瀬の真ん中に立ってCの筋を攻めておられる選手は早々に囮を変えて一つ二つと鮎を掛けておられるので焦ります。けれど、こっちはついに囮がピョンピョンと浮いて瀬の上を跳ねてしまって
「ダメだこりゃ。」
です。すでに時間は30分を経過してます。
「ふう〜。」
ため息一つ、竿を置いてベルトをはずします。葦影に入ってションベンです。これで落ち着いて気合いの入れ直し。もう後はありません。残りの一匹の囮を出して鼻環をつけます。手を放すとこいつは気持ちよく泳ぎ出てくれました。
「この泳ぎに期待する。」
テンションなしのナチュラルドリフトになるように水中糸を裁いて自然を演出。するとほどなく囮の後ろできらりと光ります。小さい鮎が掛かりました。
「やっほっ。これを待っていたのよ。」
簡単に抜いてタモで受けます。竿をたたみます。用意していたチビ鮎専用仕掛けに張り替えるためです。ハリを専用4本イカリでセットします。足下から斜め前方に頭を向けて放します。今度はキビキビとした上り泳ぎを演出します。小さな囮は動。大きい囮は静。これが今年の高津に出した答えです。狙いの石裏に入ったところで頭を上げます。グル〜ンと目印が回ります。一発掛かりです。ポイントは優良ではありません。鮎が多いわけでもありません。でも、自分が攻めようと思った方法で攻めて、思ったように掛かります。ぽつり、ぽつり…掛かり速度も速いわけではありませんが、今掛かってる鮎は全く自分が掛けている鮎だ。と満足行く釣りができています。ただし周りはおいしいそうなポイントがあるので思うように掛かってない選手はいかに有名と聞こえた選手も上揚げ泳がせをしている僕の攻め範囲でも遠慮無く立ち込んできますし、川切りをしていきます。取り囲まれて動くこともできない、囮を出すこともできない。仕方がないので攻めどころを180度変えて、、、そして掛けます。調子が上がってきたところでそろそろ後半のエリアへ移動する時間が迫ってきました。ここで余計なことをやってしまいます。最初に瀬の中に立っていた選手が少し場所を移動されたので、
「あそこっていい型の鮎がいるんじゃないの?」
と囮を泳がせるとドッピューンと目印が飛んでしまいました。
「ぎゃ!いかん。小鮎専用仕掛けであんなのが掛かったら囮もろともプッチ〜ンじゃん。」
周囲の鮎に警戒されないように座って掛けていたけれど、勢いよく立ち上がって掛かり鮎が下へ走る前にドタドタとこちらが下へ移動します。その時…つるんと足が滑って体勢を崩します。うわっ!とこけそうになった体を立て直すために踏み直したときにブチンと頭の中で音が聞こえました。
「うをっ!肉離れ?」
足をかばってどんと座り込み。幸運なことに掛かり鮎ははずれてなく、流れの弱いところへ入っていたので座り込んだまま竿を立てて抜きます。ドン!とタモに収まりました。けれど、痛めた足がピキーンと伸びきってしまいました。タモの鮎を2ひきとも船へと納めた後、その足をマッサージ、やっとなんとか曲がるようになりました。時間はエリア交代になりました。竿と仕掛けを納め、手をついてそっと立ち上がります。この足では足場の悪いところは歩けません。ぐるり見回すと河原の向こう、後ろ側に階段がありました。ひょこひょことアヒル歩きでなんとかそっちに向かいます。
 石の上を歩くのはつらい。道路へ上がって、Bエリアへと移動です。できるだけ近く、入りやすいところに入りたい。しかし、他の選手はもうすでにポイント移動を終えて後半戦を開始しています。そうして近場の漁協前はそれといったポイントにはすべて選手が立ってます。
「入るところ…ない。。」
対岸に無理をすれば割り込めるところはありましたが、釣りを開始している人たちの間を分け入って川を切ることはできません。
「…となると、、、中学校前まで歩くしかないかぁ。。」
ひょこひょこと時間を掛けてやっと中学校前にたどりつきました。けど、そこにはたくさんの釣り人が…どうやら一般の釣り人が空いている中学校前のポイントに入って釣りをしているらしかったのです。その人たちは瀬肩付近に固まっておられたので、瀬で釣りをするにはその方たちの後ろを通って瀬の真ん中に入っていくしかありません。がたがたつるつるの石を歩いてそこまでひょこひょこ歩きでなんとか行っても、また本部までひょこひょこ歩きで帰るのに掛かる時間を考えたらもう釣り時間は残りません。残念ですがそこまで行くのはあきらめました。橋桁の下付近にチャラチャラの流れがあったのでそこで掛かってくれる最後の期待を寄せて竿を伸ばします。その浅場には遊び鮎が結構見えるのですが掛かる鮎は残念ながらいませんでした。細い筋を下から上まで囮を通してみたけどスカです。そうしてすぐにひょこひょこ歩きで帰り時間を考えると竿を納めないと行けない時間となりました。結局後半はゼロ釣果となってしまいました。本部について検量すると8匹。残念ながら入賞の3位までには入れず、結果8位となりました。
2012年08月02日
高津川     12:00〜17:00   10cm〜21cm    17匹

 いよいよ8月です。陽差しが強く,暑くてつらい&水温高くて囮がもちませんけれど、過去の記録を見てみれば高津で一番良く掛かるのは梅雨明けの水が落ち着いてから8月の10日までです。がんばって出漁します。ただ、今シーズンは放流鮎の型が大きくて付き場が深みと限られており、天然遡上鮎は数も少なく成長が遅いので、いつもの年とは勝手が違います。型の良い放流鮎の付き場は腰下水深。釣り人はトロに並んでおられます。おかげで瀬は空いていて結構思うところに入れるのでこれはうれしいことです。
 お昼に着いて、今日の狙い場の日原専用区消防署前はお一人いるだけで空いています。ここも今年始めて、早速着替えて入ります。
「さて、異様に大きくて底を泳がない養殖鮎はどこで天然に変えましょか。」
瀬肩から上の鏡のトロにはたくさんのいい型の鮎が見え、追いを見せていますが、
「やっぱり囮替えは浅場波立ちでしょう。」
ということで瀬肩の波立ちの際に立ちます。ここは足下のCにたくさんのチビ天然が見えました。
「これならすぐに変わってくれるだろう。」
と思いきや、いくら元気よく泳いでも野鮎は掛かってきません。おかしいおかしいで筋を変え、石を変え、下へ、上へとやってみますが全然ダメです。そのうち元気がなくなってきて流れに負けて下へ流されだしてしまいました。これではダメと2匹目を出しますがやっぱり結果は同じです。囮の泳ぎをよく見てみると天然鮎の大きさは12cm程度。養殖囮は20cm近くありますがこの養殖が泳ぐとパッと散るように天然鮎は逃げ去ってしまいます。
「これじゃあ掛からないはずや。」
グンと下がって白泡立ちの石の裏に入れて波モミで周囲にうろつく野鮎にハリスを絡ませにいきますがうまいこと掛かってくれません。次第に前へ前へと出て行き、ついにはこの瀬の芯流れに届いてしまいました。
「泳ぎの悪い養殖がここに停まるか?」
と一度そこへ入れてみるとヒューンと下へ流されて一気にヘリコプター状態に。これを続けると簡単に養殖囮はつぶれてしまいます。すぐに一度上に引っ張り上げて竿先を下げて効かして囮を引いて止めてみます。するとグググっと強い反応で良型放流鮎が掛かってきました。うれしい反面泳がせ仕掛けに掛かって、親子どんぶりしないかと緊張です。竿を上に倒して掛かり鮎が浮かないようにし、そのまま耐えて掛かり鮎が暴れないようにし、流れの中を上へと引き上げます。流れ落ちがきついところを避けることができたら、今度は岸側に誘導して流れの芯を避けます。そしてやわらに竿を立て、抜きに掛かります。これがうまいこといって、ドンとタモに受けました。

 

「ふう〜」
親子どんぶりしないですんだことと野鮎の囮が手に入ったことでほっと一息。ここで取れるか切れるかは天と地ほども差があります。
 さて、確保できた囮は養殖同様型は大きいですが、泳ぎが違います。ちゃんと川底を泳いでくれます。この囮で再度白泡立ちの石裏へ囮を入れて今度は竿先でしゃくってモミを入れますと、今度はそんなに時間を掛けずに17cmほどの天然遡上鮎が掛かってきました。この鮎を使って、最初に読んだ岸際のチャラの小型鮎が掛かるかどうかやってみます。しかし、簡単には掛かりません。自由に泳がせていたのでは抵抗なくスルーします。立て糸にしてブレーキを掛けて尾を振らせて舞っているとビビビン。やっぱり今年の鮎はこっちの方が掛かるのです。下のバチャバチャでは石の横のトイ流れから上へのぼらせて石の頭へ出す。これでグルリンと掛かります。今度は徐々に前へ、中途半端な流れの筋は掛かりません。もう一度ぐっと前に出て芯流れの付近に鮎を滑り込ませるとガッツーンで良型の放流鮎が掛かってきます。
「ここはどこでも掛かる。」



これがわかったので今度は下の瀬の様子を見に行きます。
 浅いCの分流を歩いて下っていくと結構数多くのチビ天然の遊び鮎が入ってます。
「こいつらも静かにやればかかってくれるのではないか?」
掛かればおいしい分流ですが下へ下ると鮎の数はぐっと減り、タニシばかりが目立ちます。
「掛かるとしても分流頭だけかぁ。」
 中段の瀬の様子も見たかったですが先客さんがいらっしゃったので一番下の瀬の頭に立ちます。中段と一番下の瀬の間は狭く、瀬尻がすぐに瀬頭になっている感じ、緩流帯は左岸のC岸から50cmほどにできていました。
「数が掛かるとしたらここかぁ。」
と読んでさっそくの囮替え。岸上に立ちそっと囮を放して後ろに下がります。岸際ラインを外さずにそのまま上へゆっくりと誘導していきますとすかさずピンと目印が走りました。ここの鮎の方がウブなようでアタリがきついです。真ん前からさらに上へ、上は自分の真上、岸と平行に竿を上に倒してツンツンで囮を上に泳がせて探ります。これで一つ二つ。今度は下です。真下に竿を構え、一直線上に囮を置いてこれまた竿でツンツンさせるとぐるりんと掛かってきました。今度は瀬頭を泳がせです。小砂利でできた変化の少ない瀬頭はそこに入った2,3個の頭大の石周りしか追いは見られません。今度は対岸にできた小砂利の棚チャラ。ここは足のくるぶしほどしか水深はありませんが囮を上へ泳がせると結構簡単に追ってきました。いろいろやってて弱ってきた囮は真ん中のド芯へ滑り込ませます。ここは流れ幅が短く流勢が強い。そのまま流れに乗せてドンと流れ落ちまで落としてかけ上がりまで引っ張ってそこで止めるとギュイーンと良型が掛かってきました。ここの鮎は取るのは簡単です。ちょっと掛かって下げてやれば瀬落ちのたまりになるので流れを避けてから寄せて抜きます。ここまでやって竿を仕舞う時間となりました。
 川を上がるとき、中段でやっておられた方が上の瀬へ移動されて空いているのでのぞいてみると深い筋になっている瀬頭の大石が気になりました。そこで再度竿を伸ばして囮を入れて半泳がせ,半引きで探ってみますが掛かりません。
「ひょっとしてここも?」
と最後にじっと囮を止めて尾を振らせて1分間ほど待っているとドピューンと目印がぶっ飛んだと思った瞬間に水中糸の複合めたる005が切れて目印がフワフワ空を漂ってます。あまりの激しいアタリに瞬間で切れてしまったのです。
「なんと…!」
やっぱり深い筋にはいい型の放流鮎がいるなあということを確認し、川を上がりました。


2012年07月30日
高津川     12:00〜17:00   10cm〜19cm    17匹

 すっかり梅雨が明けて水位が平水に戻った高津川はその後一気に減水となり、水温も上昇、石の垢も腐り気味で土用隠れの様相です。
 今日は平日釣行。水温高めの本流はみなさん敬遠して川は良く空いています。そこで、有名だけれど一度も入った事のない枕瀬に入ります。ここは駐車場があって、すぐ川へ降りたらポイントという便利さもあって、人気ポイント。いつも駐車場は満杯でスルーしていました。

 

 川へ降りてみるとさすが人気ポイント。長い瀬は水深もそこそこあって、大きな一抱え大の石が所々入っていて、上下200mはどこでもポイントという感じです。ざっと全体を探ってみたかったのですが、とてもじゃないけど半日では無理です。それにいくら空いているとはいえ上流部には3,4人の人影が見えてます。そこで、ここのポイントの下流部、急瀬までを探ることにしました。

  
 しかし、漁協で買った養殖囮は、この水深のある瀬では泳いではくれるけど底まで潜らず中層を泳ぐのが多いんですよね。だから浅いポイントでないと囮がなかなか変わってくれなかったりするのです。ちょっと心配だったのですが瀬肩の大石周りを攻めてみますが、やっぱり…一匹目が掛かってくれません。探って探って…時間が過ぎ、囮の泳ぎも弱ってくると、仕方がないのでこちらはだんだん下がって、流れの強いポイントに入れていきます。流れの強いポイントは引き竿でかまえますので、余計に養殖君は浮いてしまいます。仕方がないので石裏に囮を入れてついついっと囮の頭を持ち上げ糸をゆるめて頭を突っ込ませして一瞬の野鮎の追いを誘います。それもうまく掛からずについに1時間半が経ちました。
「これではこの場所の様子もわからないではないか!」
さすがにちょっと焦ってきます。なりふりかまっていられません。どんどん前に出て、瀬の筋の中心の一番激しいところに囮を下げてもみましたがアウトです。ついにこれで最初の囮はつぶれてしまいました。
 仕方がないのでもう一つの控えにバトンタッチ。その時、落ち着いてみると、対岸の岸際が足首深さのチャラになっているのを発見しました。
「あそこなら掛かるかも?」
船から出したばかりの元気な養殖をそこへ向けて泳がせて入れます。そのまま石の横に張り付かせてしっぽを振らせて舞っているとビビビビンとやっと反応が出ました。釣りを開始して2時間。やっと一匹目です。
「これをばらしたら今日は終わり。」
慎重に抜いてタモへドン。

  

 一気に気分は晴れやかに。この元気野鮎を囮にして続いてそのチャラチャラへ入れていきますが、元気ピンピン、泳ぎ移動すると掛かりません。囮の位置を竿先より下の引き泳がせか竿先の真下ツンツン泳がせで止めてしっぽを振らせると掛かります。なんか今年の高津はこの傾向が強いですね。幅5m長さ10mほどの狭いところですがここを集中して攻めてひとしきりポンポンと掛け続けます。だいたいの追うやつを抜ききったのか、反応があまりでなくなったので、狙い場所を変えます。あちこちこのポイントの様子を見たいからです。そうすると、元気な囮だと深いところでも同じように止めてしっぽを振らせていると30秒ほどしてからビビビンと掛かります。川の中心部の腰下水深で掛かる鮎は放流鮎の20cm級。Cの浅い膝下水深のところでは17cmぐらいでスリムな天然遡上鮎。なんか鮎の棲み分けができているようです。掛かり速度は速くはありませんが囮が弱る前には次が掛かり、密度もまんべんない。ほんとここは良い場所だなとわかったところで時間が来ました。

  
2012年07月22日
高津川     9:00〜17:00   10cm〜19cm    21匹

 さて、気持ちよく車中泊明けての日曜日です。しかし、せっかく現地車中泊してもここまでぐっすり寝てしまっては意味がありませんね 汗。。アイマスクして寝てたこともあって、陽差しの暑さでやっと目が覚めました。支度して出発したらもう9時です。
 囮を買いに行ったら、ちょうど漁協の前が空いていました。それで、車を河原に下ろします。石の色は結構いい色をしているのに鮎の姿は見えません。いや、よく見ると見えましたが・・・小さい。。ここは天然遡上鮎がよく固まるポイントですが、今年の遡上鮎は例年以上に小さくて少ないのです。

  

「今年の高津は去年とは比べものにならないほど型がいい」
というのが今年の高津の売りみたいですが、いつもより大きいサイズまで養育して放流したら大きいのは当たり前なんですけどねw。(その代わり放流数が昨年よりぐっと少なくて掛かる数は去年と比べるとガックリ気落ちするほどですし、掛かる場所もムラが激しく外してしまった人はオデコを喰らう人も結構いるようですがね。)養殖を変えるのにまずは足下の浅い瀬に囮を出して泳がせます。今日の養殖君は元気いっぱい☆。グングン泳いで沖へ上へとスイスイです。でも・・・野鮎の反応はありません。岸際、大石裏・横筋から頭周りまで探っても全然掛かりません。2発、3発・・・一通り目の前のすべてのポイントを探ったけれど、囮は変わりませんでした。

  

 仕方がないのでずずずっと囮を下へ下げて段落ちの荒瀬へ導きます。引くと浮き上がる養殖囮は石裏のここぞというところでシェイクダンクします。こうすると瞬間頭を下げて下へ潜る姿勢の時に野鮎が絡まって掛かるのです。一個二個三個と石裏を探るとやっとビビビンと掛かってくれました。そのままこの段落ち瀬を探りますがポツポツ程度であまり芳しくありません。
 元気な囮が手に入ったので、もう一度上のトロ瀬を泳がせても見ましたが、やっぱり掛かりません。少しずつ前に出ながら探って、こお泳がせで掛かったのは、ようやく対岸寄りの駈け上がり。それも12cmほどのおちびちゃん。この鮎、よく見てみると色も追い鮎、黄色のハチマキがちゃんとついてて、どうも追ってきたみたいです。
「泳がせ対象で掛かるのはこの型かぁ?」
試しにこのチビ鮎を囮にして泳がせたらすぐに次が追ってきました。あまりに大きさが違うので大きい囮では逃げて掛からないのでしょう。しかし、この型ばかりを掛けていてもしかたがありません。
「チビ鮎を囮につけたらチビ天然は追ってくる。」
この事はわかりましたがやっぱり大きいサイズを狙いに行きます。



 浅いチャラ場とトロ場を見切って少し上に移動し、深いトロを泳がせてみます。しかし、こういうところって上からは変化、石が見えないので攻めるのに自信が持てず苦手なんですよね。とらえどころのないトロにゆっくりと囮を泳がせているとサッと目印が走りました。これはやっぱりいい型、放流鮎です。でも、あんまりいい型の囮をつけたら、次の追いが遠くなります。ちょっと小さめの鮎を船の中から選び出して次の囮とし出します。しばらく泳がせているとまたまた目印が飛びます。グーンと竿を曲げて良型鮎がタモに収まります。しかし、しばらく掛かりが遠くなると自信がなくなります。我慢ができないのですね。少し場所を変わって次が来ますが、きっと正解は場所移動せず、粘り強く泳がせ続けることなのでしょう。昼前にこのトロ場へ入ってきた地元の方はそうやってじっと泳がせ続けてポツポツと掛け続けていました。場所を変わっても掛からなくなると、もうこちらはトロをあきらめて再度瀬を釣ります。昼前になって日が高くなり、水温が上がったから追うかなと思ったのですが、思ったほどに追い圧はあがりませんでした。14時まで粘って、この場所の傾向がつかめたところで場所変わりとします。ここでは19匹でした。

  


 さて、お昼を食べて、今度はもっと下へ下がります。すると青原の中央部の瀬が空き場所でした。
「今年はここには鮎が少ないようだけど、誰もいないのだから入ってみるか。」
ということで入ってみましたが、やっぱりあきません。今年の高津は遡上鮎ポイントの瀬はダメ場所なのです。瀬の中は上のゆる瀬から急瀬、下の段々瀬、荒瀬まで全部探ったけれど全部空き巣です。ぴくりともしません。
 その瀬肩の鏡にはやっぱりチビ天然鮎が見えます。瀬の中をあきらめてチビ囮を船の中から選んで泳がせで出してみるとやっぱり掛かりました。しかし、やっぱり掛けても仕方がないほどの大きさなのです。2つ追加したところでやめました。

  
2012年07月21日
高津川     13:30〜17:30   15cm〜20cm    13匹

 やっと水が引いて、平常の友釣りができるとウキウキして高津へ向かったけれど、なんの、まだまだ水は多い。川切りはまだ難しいところが多そうでした。そのせいかいつも人が多い日原を代表する瀬に人が見えません。
「こりゃ珍しい。まだ流れはきつそうだけど、せっかくだから入ってみよう。」
ところが人がいなかったのはちょうど昼食でみなさん川を上がっていたからだったようで、着替えをしている間にぞくぞくと川に入って行かれました。
「なぁ〜んだ。そういうことかぁ。」
準備がすんだときには入るところは一カ所しかありませんでした。瀬の中段。でも、人がいなくてもきっと僕ならここに立っていたでしょう。水引のこの場所はどうやらよく掛かっているのは瀬の上段からさらに上のトロのようで、そこに入っておられる方の竿は見ている間にも結構曲がっています。
「強い流れの中に養殖さんは入ってくれるかな。」
と心配しながら囮を出していきます。しかし、やっぱりアウトです。流れの中に出ていった養殖は一気に下へと飛ばされてしまいました。ちょっと無理して竿で止めてみたけれど、ほんの10分もしたらヘリコプター状態になってしまいました。
「こりゃいかん」
で、白目を剥く前に早々に生還させて囮交換です。次鋒は大事にしなくてはいけません。両脇の流れがぶつかり合って、少し流れがよどんでいるところに囮を入れます。これならなんとか流されずに泳いでくれます。なかなか掛かってくれませんがそこはじっくり我慢。頼れる囮はこの一匹しかいないのですから。泳がせながら一つ一つ石の周りを探ります。10個目ぐらいのの石の裏でようやく小さめの天然遡上鮎がビビビビビンと掛かってくれました。

 

これで、囮が変わって、なんとか一安心です。ただ掛かった鮎が小さいので、まだ芯流れの中にそのまま入れるのはちょっと不安です。そこで1号の鉛をかまして流れの中へ入れていきます。すると,囮が底に落ち着いたと同時にグーンと竿先が下に引かれます。「掛かった?!」竿を倒したままグインとためて体は下へ下がります。 大きいのが掛かった時は竿をすぐ立てずにこれをやると抜きやすくなるのです。抜けない大型の時はこのまま竿を立てないで上へ倒すと同時に自分が下がって手元に鮎を寄せてそのまま吊し込みます。なまじ竿を立てて瀬の流芯に突っ込まれてしまっては、鮎を止めるためにそのまま瀬を駈け下らないといけなくなってしまう事があります。竿を立てたときは足腰が元気な人は瀬尻まで下がるか、あるいは親子どんぶり、身切れ覚悟で思い切って力で抜ききってしまう事ですね。
さて、釣りの方はというと、ちょうど入ったところが放流鮎のたまり場だったようで、良型の鮎が次々と入れ掛かりモードで掛かります。

 
ただしスポットは小さい。そこからほんの少し下へ下がっても岸によっても上にのぼっても掛かりません。狭いポケットなのでそんなに掛かりは続きません。ほんの2時間ほどですが、入れポン出しポンで掛かってきます。それが全部良型ですから腕と足が痛くなります。当然囮も良型をつけるようになりますので、対処が悪くて親子どんぶり2回。身切れバレ2回もやってしまいました。それでも10匹は確保できました。その時間はちょうど鮎の追い気が立った時だったのでしょうか、自分だけではなく、上に入っておられる人たちも下に入っておられる人たちもよく竿が曲がってました。けれど、なんとなく掛かりが悪くなったなと思ったら、周りの人々も竿が立たなくなりました。その後はあんなに掛かっていたポイントも音無しになってしまいました。ぐっと下へ下がってやってみても沖を狙っても手前の筋を探ってもだめです。
そのまま時間が過ぎて、さて、もうそろそろやめる時間というときに、背中側の浅く緩い流れにそっと小さめの囮をつけて泳がせてみますと同型の小さな鮎が追ってきました。「これもありだったかな。」と思ったけれど、こちらも2ひきほど掛かった後は静かになってしまいました。今回は匹数は少なかったですが船は重くなってました。


2012年07月16日
錦川・宇佐川     11:00〜18:00   16cm〜20cm    4匹

 雨雨雨でどこもみな大水洪水。3連休というのに竿が出せないなんてつらすぎる…。で、あちこちの川の水深を調べてなんとか宇佐川なら竿が出せそう?ということで、タケさんトキさんと打ち合わせて宇佐川で合流。
 さすが宇佐川、水に濁りはない。でも、やっぱり水深は高く、流れはきつい。
「囮が変わってくれるんかいな。」
残り垢狙いで大石の裏を探るが全然反応がない。そのうち一匹目は流れに負けて浮いてしまうようになってしまった。
 次鋒は大事に流れが少しよどんだところで大石周りを丹念に攻めたらやっと一匹掛かりました。型はなかなか良い鮎です。
 でも、その場所では結局この一匹だけ。まだ水が引き出して間もないので鮎は流れに出てきて無くて深い淵にたまっているようです。
 次の場所でも一匹だけ。
 その次はようやく2ひき。まぁ竿が出せただけでもよしとしましょ。
2012年07月08日
錦川・宇佐川     15:00〜17:00   16cm〜18cm    6匹

 土曜日、JC中国大会。延期の延期だったが、これまた前日夕方より前線の通過に伴う激しい雷雨があちこちで発生。大会は中止になった。
 そんな事の翌日だから竿を出せるところはないと思ったら錦町はそんなに降ってないという話しが伝わってきた。
「ひょっとしたらやれるかも?」
と昼過ぎに宇佐川に行ってみたら水位は40cm高だが、水は濁ってなく、俊道様ポイントのチャラだったらなんとかやれそうだったので竿を出してみた。
 きつい流れの中には鮎はいなかったが少したるみになったところを集中して探ってみたらグリグリンと手応え。高級な宇佐鮎をゲットすることができた。

 

ただし、そんなたるみのポイントはわずかな広さしかなく、5匹で止まってしまった。ちょっと移動して本流れの中を引いてみたが一つ出ただけで、後は続かなかった。

 
2012年07月01日
高津川     14:30〜15:30   13cm              1匹

 翌日を楽しみにしていたのに、夜半から雷雨となった。明け方まで断続的にひどく降った雨は夜明けと共に再び雨脚が強まり、川の水もぐんぐん水位が上がり、濁りも入ってくる。状況の悪変を避けるために匹見〜本流と上流部をさまよったが、これはかえって悪かった。上流部の方が一気に増水し、それは下流部に影響をもたらすほどではなかったようでうろうろした末にあきらめて帰ろうと日原まで下がったら、「竿、出せるやん…」帰り道の津和野川でちょっとだけ竿を出したがきつい流れの中の大石の裏でチビ天然が一匹きただけだった。だんだんとそこも水の濁りが増してきたので早々にあきらめて家に帰った。

  

2012年06月30日
高津川     13:00〜17:00   15cm〜18cm    21匹

「よし、この週末は釣るぞ〜!」と車中泊連釣のつもりで土曜日に家を出ます。連釣のつもりですから出発はゆっくりです。
 13時高津着。ところが思いの外釣り人が多い。
「あれれれ?なんでこんなに人が多いの?」
これでは入るところがありません。ひょっとしたら人気の匹見が不調で、みんな本流に出てきたのかもしれません。どっちにしてもポイントというポイントは全部複数の釣り人が入ってます。
「先週入ったあそこは今日は入りたくなかったんだけどな。」
とっておきはそれでなくてもポイントが少なくなる日曜日に取っておきたかったのですが、他に釣り場がないのでは仕方がありません。土手を降りて草の中を突き進むと、やっぱり?(笑)、誰も入ってはいません。
 ということで身支度を調えて葦の中を歩いて川に出ます。水位の方はやっぱり平水よりちょっと高。河原がありません。前回と同じく瀬肩に立って囮を放ちますが、先週抜いたところはまだ鮎がしっかりとは戻ってきてないようで反応は薄い。そのまま上へ泳がせ上がらせて瀬肩のトロも探りますが掛かってはくれません。高津の天然鮎は掛かり立ての元気ピンピン囮でないと極端に反応が悪いことがあるんですよね。あっち探ったり、こっち探ったりしてみますがダメです。そして30分が過ぎました。
 なんとか囮を変えようともう一度瀬頭へ戻ってそのまま流れの中へ囮を下げて岸際1mを探りますとビビビビンとやっと掛かりました。

  

小さい15cmの天然遡上鮎です。それでもやっぱり元気ピンピン囮です。囮交換して流れの中へ出すとあれだけ反応がなかったところなのにコッツンコッツンと掛かってきます。とはいうものの先週ほどに反応がいいわけではありません。先週の掛かりが1uあたり1匹で掛かったとしたら、今日は4uあたりで1匹というところでしょうか。瀬の中、瀬頭、そして上のトロと広範囲を探って最後までポツポツリズムでした。

  
2012年06月24日
高津川     14:00〜17:00   15cm〜19cm    25匹

 明けて日曜日は、ちょっと気になる仕事が入っていたので、朝からそれを手がけていましたが、昼前に一段落付いたので、遅い出発で高津に向かいます。
 到着はもう2時です。漁協で養殖の囮を購入し、ポイントを目指します。向かうところはあそこしかありません。日曜日のこの時間ですもの、普通の場所はすでに人が入っています。行くと決めていたのは今年まだ入っていない、例年そんなによい釣果が出ることなく、釣り人が入ることも少ない。。。でも、釣果は良くなくても、こんな時間に行っても空いている可能性が高いので僕が好きな場所です。土手を越えて野良道を奥へ行くと期待を裏切らず空いていました(笑)。 
 早速車を止めて着替えを済まし、川へ向かうけど、いつも歩く獣道は完全に草で隠されて見えません。ダニが怖いけど、葦をかき分けてやっと川まで出ます。水は30cm高。石頭の白剥げが水没してます。下の瀬頭まで下って竿を延ばし養殖の囮替え。上の緩いところでは変わってくれず、やむなく第一波まで下げますとギュルンと掛かってくれました。しめしめとすぐに野鮎に囮を変えて同じところに今度は泳がせながら入れていきますとドッピューンの即掛かり。ウッヒョー!で即囮回転またまた秒殺の3連発の入れ掛かり。
「こんなうまくいくはずはないよね〜」
なんて思ったらいけません。やっぱりこれで止まってしまいました。それでももう一つ沖の筋、上の筋下の段と囮を渡らせるとポンポンと掛かります。でも魚影はそんなに濃いことはありません。一筋一匹。抜いた同じところで2匹目は出ません。増水の水勢からみると、段々瀬の中には弱い今の高津鮎は入っていないと読んで徐々に上の瀬肩のトロにのぼります。そして半引き半泳がせであちこち探ると掛からんなぁ〜と思い始めた頃にキュインと目印が跳ねます。このリズムは昨年味わったのと同じ時速10匹のリズム。不思議なもので時速5匹以下の掛かリズムの時にはじっくり腰を据えて掛からなくても我慢できるのに、時速10匹越えになると、掛からないのが我慢できなくなって次々に囮を入れ替えてしまいます。しかし、これが次々に探る良いテンポになるのか調子を狂わさずに掛け続けられるのですよね。今年鮎の薄い高津川ですが、それでも人が入ってない竿抜けの場所でやれればこのリズムで掛けられるのだと最認識した次第です。
 鮎の濃いところを一通り探り終えたので、ちょっと浮気心を起こして、毎年良く掛かる瀬尻の開きのトロの様子を見たくなってググーと下がっていきます。しかしがんばって下がって場所移動したのに、ここは空振りでした。そして勢いの強い段々瀬もこちらは思った通りですが鮎はいません。いるのは瀬肩と上のトロだけです。この辺が今年の鮎の薄い高津川ですね。時間を30分つぶしてしまいました。
 そうして再び瀬肩のトロに戻ります。さすがに一度掛けたところでは掛かりが悪く、少しずつ上に移動しながら泳がせ探りますとポツポツ掛かります。けれど、この日は天候悪く雲が厚い曇りだったせいか、4時半を過ぎると掛からなくなりました。…ということで5時納竿です。

 
2012年06月23日
高津川     13:00〜17:00   13cm〜19cm    17匹

 梅雨らしい雨が断続的に降り、水位は毎回ちょっと高め。今日も30cmほど高水位です。天気も曇り、このところ釣果の方もぱっとしないので出足が鈍ってゆっくり出発。高津到着は昼過ぎになってしまった。もちろん空いているポイントは見あたりません。日原を過ぎて道路から見える小場所が空いていたので、鮎も石も確認しないまま竿を伸ばします。
 いつも天然小鮎が見える瀬肩のトロに見える鮎は少なく小型で掛かる対象ではないようです。そろそろ購入した養殖鮎は中層浮きの泳ぎを見せるようになりました。それでも掛かってくれるところをと普段は浅いチャラチャラの手前岸よりの浅場へと囮を入れますが、掛かってきてくれません。少しずつ下がりながらねちっこく探っていってやっと囮が変わったのは1時間後。少し流れのきつい中段まで下がったところでやっと最初の一匹です。

  

 囮が天然に変わったので今度は思い切って流れの強いところに囮を入れて攻めていきますが、掛かり速度は上がりません。広範囲に探ってやっとビリビリと小さめの鮎が掛かってくる程度です。まとまって掛かるところも見つかりません。そしてついに瀬尻まで下がりきってしまいました。
 今度は少しずつ沖の芯流れを攻めようと前に出て行きます。すると芯流れとC流れのぶつかるところにやっと鮎たまりが見つかりました。ほんの前後2mほどの狭い間ですがここでは強いアタリで型の良い鮎がポンポンと掛かります。それでも狭いポイントですから7つほども掛けたらもうアタリは消えました。



 今度は芯流れの筋を引き上げながらのぼっていきますが、こちらのきつい流れの中には鮎は全くついてないようで、一匹も掛かってきません。強い流れのCの緩んだところでやっと小型の天然鮎がポロポロ掛かる程度です。ひとつも良い鮎が掛かるところを見つけることができないままに瀬肩まで上がりきってしまいました。
 瀬肩まで上がると肩上のトロに少し型の良い鮎が見えたので、ここで泳がせて探ってみます。すると数は少ないけれど、型の良い鮎が4っつほど拾うことができました。しかし、これもまた続かず、少し上へ釣り上がると、もう掛からなくなってしまいました。
 これといって調子は上がらないままにもう一回りして鮎を拾い、夕方となりました。 



2012年06月17日
高津川     10:30〜17:00   11cm〜19cm    18匹

 明けて翌日、日曜日はほんの少しではあるけれども増えた水位に弱い放流鮎は落ち着かず瀬に出てないのだろうと匹見上流部に最初のポイントを決めます。
 最上流部のこの場所は昨年の同時期には結構鮎が見えてぽつぽつと掛かって楽しませてくれたところ。しかし、今回は大違い。今年の高津は漁協HPに出てるように放流数ががた落ち。そのせいでしょうが上流部の放流域ではどこも魚影が薄く、しかも放流時期が極端に遅い5月連休後だったことからか鮎が小さく弱いのです。昨年見えた平瀬に鮎の姿なし。念のため入って囮を泳がせてみたけれど、やっぱり無反応。段々下がって段々の瀬でやっと掛かったけれど手のひらに包み込めるような小さい鮎。ここまでは天然遡上鮎はのぼってこないので、放流鮎がまだ小さいことは間違いありません。段々瀬の下まで下ったタケさんは「好調。」の連絡を入れてくれたので、そこまで行ってみますが上流部の細い川です。二人並んでやるほどにポイントは広くありません。仕方がないので僕は上の淵で囮を泳がせて時間を稼ぎます。しかし、ここの鮎はまだそんなに釣り人にいたぶられてないのか、特別何も操作せず、囮をただふらふらと泳がせているだけでポッツンポッツンと掛かってくれます。結局昼食時までポツポツは続き、囮缶には7匹の鮎が入ってました。
 昼食後は場所移動に下って澄川地区へ。これもまた、昨年は緩い流れの中でキラリキラリと腹を返す鮎が見え、楽しい釣りができたところだけれど、数は少なく見える鮎は型が小さい。それでも、入ってみましたが、本命の筋では全く反応なく、瀬肩の一番落ちの石周りと囮を止めて泳がせにくい場所でポンポンと5匹掛けただけで、早瀬も平瀬もチャラ瀬も全く反応なしです。
 竿をたたんで再び移動。白岩の瀬はがら空きです。瀬肩のチャラから攻めますが、掛かってくるのは13cmのチビ天然オンリー。ポツポツ掛かるけど、この大きさではらちあかんと上の深いところへのぼってやってみるけど、こちらは全くの無反応。結局そのまま納竿となりました。
2012年06月16日
高津川     10:30〜18:00   11cm〜19cm    16匹

 ほんとはシマノJC中国大会。雨で中止?と思ったけれど、北の鳥取は降ってない様子。それなら行くしかないと、とんでもない遠路を夜中に車で走って夕食休憩含めて6時間。着いてみると雨は降ってないけれど、考えられない強風。普通に立っているのもつらい強風に大会スタッフは中止を宣告。しかし、あの強風では釣りは不可能。強行していれば高価な竿がバッキバキと折れていたでしょう。みんな納得の散会となってしまったのです。
 十分に寝てないのできついけれど、4時間運転で帰り道となる高津へ不時着。こちらは雨で30cm程度の増水、でも十分竿は出せます。上から川を見ながらポイント選択するけれど、上流部に鮎の姿は見えず、左鎧まで下ったところで空いているポイントを見つけて川へ入ります。
 もともと浅場のこのポイントはやっぱり鮎が抜かれて魚影が薄い。瀬肩の普段なら浅くて囮を通さないようなポイントが竿抜けで、ポロポロポロと掛かりましたが、本筋に入るとアタリは皆無。雨に濡れてやるのは寒い、15cm〜17cmが9匹。昼食休憩後は下流部は降ってないようだよとぐっと下へ下ります。
 日原まで来たところで雨はやみました。それどころか横田まで下ると道まで乾いています。雨、降ってなかったみたい?…最初からこっちでやっとけばよかった。。でも、やっぱり人はこちらに集中してて、なかなかポイントが空いてません。匹見へ回って、隅川周辺で人がいないので入ることにします。しかし…人がいないところは鮎もいない。よく遊び鮎がたまる小さな瀬の肩に立つけれど、鮎が薄くて力が抜ける。とりあえずやってみたけれど、なんとか5匹ほど拾えただけでやっぱり瀬の中はすっからかんなのでぐっと下へ歩いて場所移動。
 こちら例年は天然鮎の鮎銀座。でも、こちらも今年はチビ鮎の数さえも少ない。。。。泳がしてさぐってみたけれど、型の小さいのがようやく2ひき掛かっただけで、終了となりました。
2012年06月10日
錦川・宇佐川     9:00〜18:00   13cm〜18cm    14匹

 今期初の高津釣行は同行のタケさんと二人でお泊まり。
 翌日はタケさんが是非宇佐川で鮎を掛けたいと言うのでトキさんと落ち合う連絡をして錦町出合から宇佐川をのぼる。今期の錦川玖北は絶好調との噂もあったのでひさしぶりの宇佐川釣行は楽しみだった。ところが川を上って行くにビックリ。ポイントというポイントには全部釣り人が立っている。こんなに混み合っている宇佐川を見るのは初めてだ。好調の噂はすぐに飛んだのであろう。
 けれど、自分たちが目指した上のポイントは誰も入っていない。
「しめしめ」
と早速3人で支度を済ませ川へ入る。しかし、噂ほどに魚影は見えない。そして囮を入れてみてもも一つの反応。そして掛かる鮎は話しに聞いた良型ではなく、15cmほどと小さい。散歩している地元の人にお話を伺うと
「解禁日こそは何人か入っていたけれどその後は誰も入ってない。ここはまだ鮎が小さくてダメらしい。」
見まわりに来た組合員にも状況を聞いてみたが、
「××から上は型が小さい。」
との事。2時間ほどやって自分が15cm級を5つ掛けただけで、タケさんもトキさんもOUTということもあり、陽が昇って水温が上がればもう少し掛かりも良くなるかとも思えたが下の方に場所移動とする。
 しかしながら、やっぱり人が多く。細い宇佐川にこれほど釣り人が入っていたら3人が入れる場所はなかなか見つからない。小一時間もうろうろしてようやく道の駅の上に3人が入れる場所を見つけて昼食を取った後再開する。しかし、こちらは川中を歩くと鮎はたくさん泳ぐのが見えるが全然追ってこない。組合員の人が
「今年は解禁から毎日ずっと人がたくさん来ている。」
と言っていたが、一通り、瀬にいる追い鮎は全部さらわれたのだろうか。3時間やって2匹。それも広範囲を歩き回って、流れの中では全く掛からず、流れの止まった水たまりで拾っただけ。
 場所替えといっても他に空いているところが見つかる可能性もあまりない。ということで出合から本流を上って、人があまり行かないところをのぞいてみたら鮎が見えた。数は少ないだろうがうぶなやつがいるだろうとここを打ち止めの場所とする。やってみたら、竿の入ってないところの鮎はやっぱりうぶい。いるところに囮が入るとククンと一発で掛かる。しかも型も良い。ただやっぱり数が少なく、掛かる場所を一カ所見つけてそこで5連発したらそれで終わり。後はやっぱり流れのないところで2つ拾って竿じまいとした。
2012年06月09日
高津川     10:30〜18:00   11cm〜19cm    18匹

 今年初の高津川、前評判では天然遡上は昨年より少ない。放流数は前年度4割減。放流時期がかなり遅い、解禁日が昔と同じ6月1日に戻ると釣り人にとってはあまり喜ぶべき要素が聞こえてこなかったのだが、放流時期が遅く、数が4割減になった分だけ放流鮎が大きかったのか、「昨年とは比べものにならないほど型が良い。」という解禁後の状況も聞こえてきた。ただし、網入れ解禁は従来どおりなので、石に付く前に深場に群れている型の良い放流鮎が一網打尽で消えていくといったところも昔に戻るのかもしれない。ともあれ、場所ムラは大きいけれど、束釣りなどのビッグ釣果もあったとも聞こえたので釣行を楽しみにしていた。
 しかし…やっぱり天然遡上鮎は当然だけれどまだまだチビチビ。数が少なく、放流点も少なくなった放流鮎の固まった宝の山はなかなか掘り当てることは難しい。漁協について購入した九州の倍の値段の養殖鮎はこれまた日田では囮として使うのを控えるくらいにチビで泳ぎも弱く、
「こんなんで囮が変わるんかいな。」
と心細い。本流筋を車で下がるが、
「あれれれ?」
と首をかしげたくなるほど釣り人が少なく、これまた不安。もう昼も近いと感じる時間なのにどこでも入れる感じ。昨年なら竿の乱立で素通りする道の駅周辺でがら空きのポイントに車を止めた。川は昨日久しぶりに降ったまとまった雨で水位が20cm高。でも、このぐらいは全然釣りには影響はないと思えたのだが、実際はかなり影響が大きかったのか…。
 さて、囮替えはよわよわちびちび囮でも、流されない瀬の流芯を避けた流れたるみでそんなに時間が掛からないうちに掛かってくれて、ほっと一安心。しかし、よかったのは最初だけ。次から掛かってくるのは12cmクラスの鼻環を通すのをためらうちび天然ばかり。3匹に一匹ほどようやく掛かってくる明らかにチビ天然とは違う大きさ(それでも日田と比べると2周りは小さい型)の放流鮎と思えるやつが竿を曲げてくれてなんとか囮継ぎができるという感じ。匹数も上がらず、3時間やって9匹…お昼ご飯を食べて場所替えとする。
 次ぎに入ったところは数日前に型の良い鮎が入れ掛かりで掛かったという情報があった場所。当然、それだけ掛かった後はもう掛からなくなっているとは思ったが、入ってみるとその鮎たちはすっかり姿を消し去ったかのごとく、瀬の中はすっからかん。流れを避けて、瀬の上のトロで遊び鮎の姿を見つけ、泳がせでそれを狙ってようやくぽつぽつと拾う。雨による水温の低下と水位の上昇で瀬に入っていた鮎がどっかに退散したのか、この日は流れの中は掛からず、流れが緩いとこでようやくぽつぽつという感じだった。宝の山はどこにあるのか…。
2012年06月03日
シマノジャパンカップ九州大会です。

 前日の下見、様子見ではエリア正面部は釣り荒れからかかなり悪い状況のように見られた。しかし、先週までの下見釣りの手応えが忘れられず、それでもいくらか掛かるだろうと楽観。予選通過ラインを読み間違えたのもあり、「もしくじ運が良ければエリア中央のうち自分の釣りが展開しやすいところ。くじ運が悪ければ昨日の下見釣りで反応が良かった下流部へ向かおう。」と作戦を立てた。引いたくじは自分では珍しいぐらいいい番号の24番。そこで目をつけていた自分の得意な釣りである半引き半泳がせが展開できる平瀬のポイントへ向かう。ところが状況は思った以上に厳しく、試合開始1時間が全くの無反応。次鋒の控え元気囮に変えてもさらに囮変わらず状況が続く。結局足下筋から竿の届くすべての筋に囮を通しても一匹目が掛からず、これで、予選通過の可能性が薄くなった。残り1時間ともなったので、仕方なくぐいぐいと前へ出て行くとやっと一匹目が掛かったがこれが小さい15cm。
「やっぱり釣り荒れでまともなやつは残ってないか。」
と気づいてももうどうにもならない。他の選手も掛からない状況は同じで、ぞろぞろと移動が激しくなり、なぜか自分のポイントにだけ対岸、上、下から竿が交差するどころか囮が絡まるアクシデントが発生するくらいに踏み込まれて動きまで取れなくなり試合終了。しかし検量場に行ってみてビックリ。予想以上に上流エリア&下流エリアではよい釣果が上がっており、予選通過ラインは13匹。自分の周り20人にそこまで掛けている人はなく。同エリアに入った人のうち予選通過者は0という結果。1週ごとに変化するポイントの状況に対応できなかったことが敗因。いいとこなしの完敗でした。
2012年06月02日
大山川        16:30〜18:30      16〜20cm    9匹

 そういえば世間は昨日が解禁日で、この週末はどっこも解禁フィーバーで盛り上がってるところなんだななどと思いながらゆっくり昼前からの出発でタケさんと二人大山川へ向かう。
 思ったほども釣り人はいなくて
「へんてこやなぁ〜。」
と首をかしげたがきっとみなさんあちこち解禁2日目を狙って向かったのでしょうね。
 今年まだ竿を出してない大山の下流方面の様子をうかがいに入る。瀬肩の鏡は予想通りまだ群れ鮎多くて掛かりは芳しくない。段々下がって流れが強くなるとドッピューンと竿先が引き込まれて18cmの良型がタモに収まる。同じところでまだまだぐいぐい掛かりそうだが、広く川を知りたいので掛かってもどんどん川を下へ下りながら掛けていく。空は厚い雲に覆われているので、いつもより早く辺りは暗くなり、それとともに追いは止まった。
「メインの釣り場は釣り荒れで掛からなそうだったが、まだまだ竿があんまり入ってないところは良型がガンガン掛かる!」
 今年の日田はやっぱり絶好調ですね。川荒れの大水が出なければ、ずっと良型が掛かり続けるでしょう。
2012年05月26日
大山川        9:30〜11:30 1:30〜3:30     14〜20cm    21匹

 日田に着くと合流点の三隈川はかなりな人で賑わっていた。解禁日から一番好調だったのはこの地域という噂はたちまち広がったのでしょう。
 だとしたら反対に解禁日不調だった大山は人が少ないのではないかと思いながらの大山IN。やっぱり人はまばらで、
「この分だとどこでも自分の好きなところへ入れる。」
ということでタケさんと駐車場から別れて、それぞれ思い思いの場所へ向かいます。
 まず入ったのは、人は結構いたけれど、ポイントが広く降り口すぐのポイントです。瀬が一段棚になって、流れがゆるいところですが、その中にできた石と石の間を通す筋にめがけて養殖ちゃんを泳がせて行くとビビビンと一発で掛かってくれました。



囮が変わったら、好きな筋へと攻めに行けます。立ち位置から徐々に前にでつつ探っていきますが、ぽつりぽつりと掛かります。掛かってくるのは全部18cmクラスの真っ黄黄な追い鮎です。元気よく、石に付いていれば躊躇なく一発掛かり。でも、同じような筋でも鮎がいないところでは何をやっても全くの無反応。なんせここは石が汚い。ずるずるの藻がすべてを覆い尽くした石では鮎が好む苔は着かなくて鮎も付かないのかもしれません。浅いところが上か深いところが上か。流れの速いところが上か、遅いところが上か。などいろいろ条件の違うところを探って回って、2時間で11匹。



 昼飯集合時間になったので車に戻ります。タケさんとお互いのポイントの状況など話しながらゆっくりと暖かいラーメンも食べてゆっくりとした昼食を済まし、午後は今度は解禁日に入ったところに移動します。
 こちら、解禁日も不調だったので、掛からないと思ったけれど、下と同じようにぽつりぽつりと掛かってくれました。まだ時期が早いので、お日様が差して明るく、水温が上がれば追いも活性化するようです。逆に曇って、日が差さなくなると追いも止まります。ここでは止め泳がせをすると遊び鮎の小さいのも掛かってくれました。納竿の打ち合わせ時刻まで同じように掛かって2時間で10匹は僕が大山に入った中では掛かる方だと思います。このまま徐々に調子が上がってくるのかもしれませんね。でも…体に穴が開きかけた鮎が3匹掛かりました。ひょっとして冷水病?体色もよく、鮎は元気だったから違うかもしれません。いや、間違いであってほしい…ここ最近、毎年のようにここは冷水病で鮎が流れてしまってますから。



 型はいいです。平均18cm。一度20cmの囮をつけて、同寸クラスが掛かり、流れのきついところへ走り込まれたとき、(この川は石が大きくてズルズルなので下れませんので)ぐっと竿でためたら0.05の複合メタルがぷっつん親子どんぶりしてしまいました。

2012年05月20日
大山川        6:00〜11:00  12:00〜15:00   14〜19cm    22匹

 今年もいよいよ始まりました。解禁日が日曜日、大混雑を予想して早朝から入川。でも、そんなには多くはありませんでした。

 

型も例年に比べるとこの川では小さめのレギュラー17cm級。掛かりもたいしたことなく、開幕と同時にウブな縄張り鮎が早瀬でポンポン掛かった後はシーンと静かになりました。った。早瀬の中で竿が通ってない筋を探りながら昼前までに9匹。

 
本日は曇りで、状況が変わる見通しもないので場所替えして瀬尻で泳がせて…どちらかというとこちらの方が良く掛かった。解禁日は川に立てて鮎がさわれて、掛かる感触を味わえればいいと適当に休んだり、友や近くの釣り人と談笑しながらのゆったりした釣りを楽しみました。ウグイも掛かる。白ハヤも掛かる。鼻なし、尾びれ曲がりも掛かる。親子どんぶり2回、囮が石の穴に突っ込む根掛かりで仕掛け切りとマイナス5匹で22匹でした。



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